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2011/05/10

みなさまこんにちは。
女子部でも好き勝手し続けるmomoこと桃生です。

私はコンテンツ担当者としてライターの方と直接お話をさせて頂く機会が多いのですが、そのなかで「これは私一人で知っているのは勿体なさすぎる!」というエピソードが多々ございます。
それはほとんどコラムには現れない些細な出来事だったりするのですが、実はそういう部分にライターさんのお人柄や性格、考え方などを感じたりするのです。
というわけで、そのようなエピソードも含めつつ、今回から不定期でJunkStageのライターの皆さんへの公開ラブレターを綴っていきたいと思います。

■vol.1 女流演出家・スギタクミさん

――走り続けることの強さと脆さ。
  だからこそ、私は成長し続けて行きたいと思ってる。(スギタクミ)

 
「女性性」をテーマにした作品を手掛ける女性演出家。演劇にとどまらず、映画・ラジオドラマ脚本、プロデュースなど活動は多岐にわたる。劇団「危婦人」主宰。
http://www.junkstage.com/sugi/

                   *     *     *

2010年3月。
スギタクミさんが、JunkStageにメールを送ってくださったのは、今からちょうど一年と少し前のことになります。頂いたメールには、ご自分のご経歴や劇団の内容を含めた丁寧な参加希望がしたためられていました。
スギさんはスカウト組が多いJunkStageのなかで、自ら参加を表明してくださったライターさんのお一人です。
ところでJunkStageではライター応募者の方にかなり厳しい要求をしております。コラムのコンセプト、タイトル、内容。気軽に応募頂いた方には非常に厳しい、と思われるような部分も含めたお話合いをしていく中で辞退される方も少なくはありません。
そんな中、スギさんはサンプルとして提出してくださった文章から既に抜きんでた面白さを放っていました。演劇のセリフ回しにも通じるリズミカルな文章、そして「ある!ある!」と思わず笑ってしまうような共感性。

「常にゴロゴロいる、無意識にダメな方たちを観察したり、考察したり。そして、自分の経験談を盛り込んだりして!?創作活動を通じて感じる、人々の悲喜こもごもを綴っていきたいと思います。」

十数通に及ぶメールののち、スギさんはそんな風にご自分の連載を方向づけてくださいました。
そうして始まったのが、あの「女流演出家のだめん列伝」です。

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――JunkStageに応募してくださったきっかけはなんですか?
先日そうお伺いしたところ、スギさんは少し考えてから、「このままだと、幅が狭くなってしまうと思ったから」と答えてくださいました。
スギさんといえば演出家としてだけでなく、脚本・衣装・音響・制作・役者などオールマイティな活躍をなさっていらっしゃいます。ご自分が主宰されている劇団「危婦人」以外にも、外部劇団の制作やご自分でもプロデュース公演を手掛けるマルチな才能の持ち主が口にしたその言葉は私にとって非常に意外でした。

「気が付いたら、わたし、演劇しかやってなかった。小劇場ってとっても狭い世界だし、これでいいんだって思ったら楽な方へ楽な方へ流れてっちゃうのね。それはそれで居心地がいいけど、成長も止まってしまう。それが嫌だったし、このままじゃ自分の視野がどんどん狭くなっていっちゃうと思って…」。

だからコラムを書いてみようと思ったのだ、とスギさんは穏やかに言いました。

                   *     *     *

そもそも、スギさんと演劇の出会いは高校生の頃。
友達に誘われて観劇した鴻上尚史さんの「ビー・ヒア・ナウ」やつかこうへいさんの「飛龍伝」に魅せられて演劇の世界に足を踏み入れたのが、きっかけでした。

「演劇ってやっぱりエネルギーがすごいでしょ? まだ子供だったから台詞の意味なんか半分も分かってないんだけど、でもとにかく凄い!ってことは伝わったんだよね。ものすごいことがあそこで起こってて、それがもうぶつかってくるような感じで。それで、これ、やりたいって思ったんだよね」

その夢を追って、大学在学中から本格的に待望の演劇漬けの日々を送りだすことになったものの、なりゆきで書いた脚本がスギさん曰く「うけちゃって」脚本・演出も手掛けることに。その後の活躍は前述のとおりですが、だからこそ、コラムを書くことで自分の視野を広げたいのだとスギさんは教えてくれました。

「おんなじ時間使っても、器用な人は二つ三つ同時進行で出来るけど、わたしは出来なかった。ひとつのことしか出来ないのって、それがダメになるとすごく脆いでしょ。わたしはもっと成長していきたいし、今からでも新しいことを始めることで強くなりたい。」

不器用と言えば不器用なんだけどね、と言いながら、スギさんのはにかんだような笑顔がステキでした。

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そんなスギさんは今年、また新しい試みとしてJunkStageの舞台イベントの総合プロデュースを手掛けられることに。
劇団ともプロデュース公演とも違う、雑多な、でも輝かしいライター陣をどう料理してくださるのか、今から楽しみでなりません。
コラムを書くこと、そしてJunkStageをひとつの物語として読者の方に届けること。
スギタクミさんの挑戦は、これからも続きます。

12:00 | sp | ■ライターへの手紙。vol.1 スギタクミさん/momo はコメントを受け付けていません
2011/03/28

JunkStageをご覧のみなさま、こんにちは。
スタッフのmomoこと桃生です。
わたしばかり連投で申し訳ありませんが、今回の女子部は3月27日に行いました「JunkStageお花見会」について皆様にご報告させていただきます!

■なんで、この時期に「お花見」なのか?
3月11日に発生した東日本太平洋沖大震災。
未だその犠牲者の数は増え続け、被災された沢山の方が今なお避難所等での生活を強いられていらっしゃいます。被災された方々に深く哀悼を捧げるとともに、JunkStageは何が出来るか、を私たちは考えました。
私事ですがわたしも福島在住で、今回の地震で初めて「被災者」となった身です。
――生きているから、何かしたい。困っている方を助けたい。
そう考えた結果実施いたしましたのが、ネットワークインフラを活用した情報サービスの一覧作成であり、もうひとつが募金による経済支援です。
関東では被災地以外でも自粛ムードが広がり飲み会自重やイベント自重のムードが高まっておりますが、元気がない人が誰かを元気づけられるわけがありません。
それなら、楽しみながら被災地を支援する方法を考えればいい。私たちは私たちにできる方法で現地に元気を届けられないか。
熟慮を重ねた結果、私たちは毎年恒例の「お花見会」の会費の一部を募金する、という方法を取らせて頂くことにしました。

が。
実施予定日の3月下旬になっても東京では桜の蕾すら膨らんでいない状況。晴れ男&桜の開花予想では定評のあるスタッフ黒田の読みも珍しく外れてしまい、頭を悩ませまくるスタッフ陣。
桃生「花見なのに花がないっていうのはどうなのか…いっそ梅見にする?」
黒田「でもこの時期野外では寒いですよ。お店借りてやりますか?」
ゆう「あ、それいい!そんでお花飾ろうよ、桜の。んで参加者の方には東北の食べ物とか持ち寄ってもらうの」
れな「いいと思う!やろうよ!」
……と言うわけで、急遽会場を「無銘食堂」様からお借りし、「JunkStageお花見会(微力ながら東北復興支援バージョン)」を行うことになったのです。

■というわけで力技の「お花見」開始。

黒田&桃生自作おつまみ高橋さんから頂いた桜餅スタッフれいなより新潟スナック

今回ご参加くださったのはライターの山根幸弘さん東出達也さん鈴木希彩さんフィルコさん理紀さん。残念ながら不参加となった高橋由美さんからも和菓子の差し入れを頂きました!
ご参加くださった方々からもそれぞれ東北にゆかりのある蔵元のお酒やおつまみを持参して頂き、ささやかながらアットホームで楽しい会となりました♪
ライターの皆様にもご協力いただいた今回の「お花見会」の募金先については、JunkStageが責任を持って対応させていただきます。

東出さんより花巻のお酒気分だけでも!桜の花とロゼワイン。フィルコさんより青森のお酒
▲持ち寄って頂いた東北産のお酒。花巻と青森、どっちも美味しかったです…!

途中、アカペラで「アメイジング・グレイス」をうたってくださった希彩さん。
ライターさんの前では鬼のような顔で通している桃生ですが、……聞いている間にうっかり泣きそうになりました。やさしい声でした。
100の言葉よりも、元気や勇気を誰かに与えることのできる才能。
こういうとき、手前みそながらJunkStageのライターさんたちの「一芸」の力を感じます。

私たちが出来ることは、高が知れているかもしれません。
でも、何もできないと嘆くよりは、きっといい。
JunkStageはこれからも、できることを、出来る限り、やっていきたいと思います!■3/30追記
参加者の皆様にいただきました参加費から、食材費及び会場分を除いたものにスタッフ黒田が寸志を乗せまして、10000円を日本赤十字社宛に本日ファミリーマートのFamiポートを使いまして寄付させて頂きました。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございます!

 

10:10 | sp | JunkStageお花見会レポート/momo はコメントを受け付けていません
2011/02/23

JunkStageをご覧のみなさま、こんにちは。
スタッフのmomoこと桃生です。
今回は女子部を含むスタッフの真面目な1面をお届けすべく、先日13日に行われましたMTGの模様をご報告させて頂きます!

女子部MTGの様子

2月13日、AM11:15。
私は東京駅付近のカフェで一人でお茶をしていました。
なぜ一人だったかと言うと、「ちょっと早めに行くね」とのたまっていた自称・風紀委員長のゆうちゃんが日本橋付近でなぜか迷子になっていたのと、今回のキーパーソンであるweb担当者の整さんがインフルエンザ疑惑で自宅待機だったため。
……既に先が思いやられるスタートに軽い不安を感じます。
その後、なんとか待ち合わせ場所にたどり着いたらしいゆうちゃんとイベント関連の企画スタッフ・黒田くんが到着。その5分後、今度は自転車で転んだと言うれいなちゃんが揃い、やっとMTGがスタートです!

■女子、webを語る

ところで本日の議題は4月に予定しているwebのリニューアル。
ライターの皆さんのコラムをどんなふうに読者の皆さんに伝えていけるか、JunkStageの認知度を高めていけるか。それは私たちスタッフの永遠の課題のひとつです。
そのひとつの方法がTOPページのビジュアルを含めたレイアウトのデザイン。
より訴求力の高いwebサイトにするため、定期的な見直しを兼ねてJunkStageでは年1回程度の期間でこうした場を設けています。
そのためにはスタッフ同士で顔を突き合わせて、やれること、やりたいこと、を色々話し合う必要があるわけです。

で、その内幕というと……

ゆう「だからさ、そろそろJunkStageもガツンと色々仕掛けていきたいわけよ!」
れいな「そうだねえ。ずっと同じ感じで続いても読者の方にも飽きられちゃうよね」
もも「インパクトのあるビジュアルが欲しいよね。読者の方に“おおっ”て思わせたい」
ゆう「そう! だからさ、年に一回くらいはちゃんとメインビジュアルを替えたいのっ」
黒田「あの、すいません、注文……」
れいな「ライターの皆さんも頑張ってくれてるし、目に見える形で答えたいよね」
もも「ある。今のスタイルではナビゲーションも不親切だしね」
ゆう「じゃあ今から整さんにいつ出来るのか電話するっ」
黒田「……すいません、紅茶3つで。……」

女子の気炎に既婚者の黒田くんはたじたじです。
お電話で咳に悩まされている整さんにも確認を取り、概ねwebのリニューアル案が固まってきたところで女子は優雅にティータイムに突入。
それぞれの近況、リニューアルの詳細などについては、またお話させて頂ければと思います。

■JunkStage、まだまだ変わります。

また、今回の議題であるwebのTOPページリニューアルに先駆けて、2月19日以降に投稿されたコラムには「イイね!」などのソーシャルボタンが付くことになりました。
ライターそれぞれの記事がちょっとでも面白いな、と思ったらぜひお気軽にぽちりと押して頂ければと思います。

JunkStageのような非営利組織で出来ることには、もちろん限界があります。
でも、それを言い訳にはしたくない。
読んでくださるあなたに向けて、ライターの皆さんと一緒に「イイね!」してもらえるよう、これからもJunkStageは変わっていきたいと思います。
どうか。
あなたのお気に入りのライターともども、JunkStageをよろしくお願いいたします!

12:00 | sp | 女子部、webを画策する。/momo はコメントを受け付けていません
2011/02/10

JunkStageをご覧のみなさま、こんにちは。
メルマガ・Radio担当のreinaです。

さて、私はメルマガで毎月「今月の新規ライター」をご紹介しているのですが、
新規の時から注目していたのがこの方、東京最古漫画喫茶経営の西川嘉津美さん。
実は私、無類の漫画好きなのです。
東京最古という響きと漫画喫茶という言葉がちぐはぐで面白くて、どんなところだろう…と
気になっていたものの、前回momoさんがレポートしてくれた新年会では、
場が盛り上がりすぎていてあまりお話しできなかったので、実際にお邪魔してきました。

場所は、本の町、神田神保町。メインの交差点から一本入った商店街の中です。
その店、「漫楽園」は雑居ビルの2階。入口にはちょっと間の抜けた看板が立っていて、
「チェーン店ではないよ」というのを主張してきます。

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入口に入るとまず目を引くのが、デザイナー・挿絵画家の宇野亞喜良さんのポスター。
中に入ると…壁際にずらっと本棚が並んでいるものの、今“漫画喫茶“と聞いてイメージする個室タイプではなく、オープンスペースにソファが並んでいる、ひらけた空間のある店内でした。
旅館のロビーのような感じで、なんだかちょっと懐かしい、「休憩する・待ち合わせする場所」っていう雰囲気があるなと思いました。

パソコンはないけど、無線LANはある。ドリンクバーは有りますし、そして珍しいことに
食べ物持ち込みOKだそう。電子レンジも使っていいらしいです。
壁に並んでいる本棚の奥には分煙席もありました。
蔵書はさすが!という感じで名作が多いですね。
かと思えばランキング入りしたものや話題作などの最先端の作品もしっかり押さえてある、
そして、書店には売っていないミニコミ雑誌の常設棚も…という絶妙なバランス。

なによりここは、西川さんがJunkStageのコラムにも書かれていたとおり、とにかくいろんなイベントをやっていらっしゃるのです。

もちろん神保町の漫画喫茶としては、絶版本専門古書店と取引があったり、
入り口の看板や店内の諸々は日本イラストレーター協会の方が描いていたり
(というか遊びでいつのまにか作ってくれていたらしい…。)、
トキワ荘プロジェクトと組む企画があったりもするそうですが、
他にも、漫画を通じて交流しようという読者同士のリアルイベント「マンガナイト」。
漫画喫茶なのにUstremラジオ?「おさんぽ神保町」を店内から配信したり。
今で言うJIN即売会?の「ミニコミ紙フリーマーケットby模索社」。
ほかにも石ノ森章太郎プロと組んでトークショーをやっていたり、
ドラマや雑誌の特集ページの舞台になったりと…。(他にもこんなことしてます!はコチラ

「漫画喫茶」という枠をとうに超えている活動をされていて、いったいなぜ?と驚きました。

西川さんはもともとこの業界出身ではなく、飲食業に長く携わっていて、
以前はミシュランの星をとったこともある和食店の支配人をされていたとのこと。
漫画との関わりは、当時の経営者から経営難だったこの店の立て直しを手伝ってほしいと言われたのが初めてだったそうです。
売り上げは上向いたものの、前経営者が一身上の都合でやはり店を畳むと言いだしたのをきっかけに、西川さんが経営者となったのだそうです。

なぜ、既に成功している仕事があるにも関わらず、経営を引き継いだのか…。
「何があるって言われると難しいんだけど、潰しちゃうと二度と戻ってこなくなる何かがあるんですよ、ここには。」
とはご本人の談。その空気感は、お店に行ったりイベントに参加したりすれば分かるのかもしれません。

「それにね、一回だけの人生、やりたいと思った事はやっておいたほうが良いでしょ。」とも。

「色々やってきているのも、きっとがむしゃらだったからですね。壁に貼ってあるサインも僕が作家さんに直接体当たりでもらってきたりしました(笑)。個人的な宝物はコレです。」と、宇野さんのサインを見せてくれる西川さん。どうやら70年代アヴァンギャルドがお好きとのこと。

「何だか中野っぽいですね」と私が言うと、
「そういうカオスな雰囲気は、目指している部分です」と仰っていました。

そう言われて店内を見渡すと、久しぶりに「サロン」という言葉を思い出しました。
店内でやる様々なイベントでは、その道の強者が集まって、夜な夜な熱い議論が続くそう。
たぶん70′・80′年代に「アングラ」と呼ばれ、90′・00′年代に「サブカルチャー」と呼ばれていたもの。
その続きがここに息づいて、現在進行形で脈打っているのを感じて、また来よう、と強く思いました。

そして、そのパワーでいまや神保町の地域振興活動も牽引している漫楽園。
幸いなことに(?)今進んでいる企画は「神保町ハイボール」という、
なんとも神保町らしい、呑み好きには嬉しいサービス。

一人で漫画を読み耽りながら呑むか、噂の猛者と乾杯するか…。
いづれにしても、また週末がひとつ埋まりそうです♪。

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11:00 | sp | まんがの楽園に潜入してきました。/reina はコメントを受け付けていません
2011/01/30

JunkStageをご覧のみなさま、こんにちは。
スタッフのmomoこと桃生です。
今回は去る1月15日に開催いたしましたJunkStage恒例の総会&新年会の模様をお届けいたします。

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 JunkStageでは昨年より、1月にライターの皆さんとスタッフが一堂に集う総会なるものを開いています。
というのも、JunkStageは普段ライターさんとスタッフの間の連絡手段はメールが中心。
メールだけではコミュニケーションが一方的になりがちだということもあり、また実際にお顔を合わせてお話をさせていただくことでお互いに気持ち良くJunkStageを作っていけるのではないか?という思いから。
また、最近では遠方にお住まいのライターさんや、新規に参加されたライターの方も増えており、こうした機会にライターの皆さんどうしも仲良くなって頂けるのではないかと考えているのです。

今年の総会は池袋のエスニックレストランをお借りして実施。
手作り感漂う資料とともにスタッフから昨年の活動報告や今年の活動目標、webの改修事項などをご案内させて頂きました。ライターの皆さんは拙い説明にも丁寧に耳を傾けてくださり、一緒にJunkStageを作ってくださっている皆さんの熱意を感じた総会でした。

ところで本日の目玉は今回から実施するJunkStageアワードの発表。
受賞された皆様は別途ご報告させて頂きますが、会場にいらした皆様へ一足先に発表させて頂くことに。
ご参加された受賞者の方々にはそれぞれ花束とスタッフからの思いをこめたお手紙を渡させて頂きました。
こちらのアワード、実は不名誉部門もあるのですが……出席された皆様、どうぞそのあたりはオフレコでお願いします(笑)

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▲左から特別賞を受賞された理紀さん、功労賞を受賞された柏環樹さん、スタッフ桃生賞を受賞されたイトウさん。

さてアワードの発表後は恒例の新年会!
恒例のJunkStageでは恒例の自己紹介ならぬ他己紹介のあと、こちらも和気あいあいと皆さんそれぞれにご歓談なさっていた様子。こちらには新たにライターとしてご参加予定の方からご卒業なさったライターのロボットアートの第一人者・石川ふくろうさんや、広告系中年として対人コミュニケーションの第一線にいらっしゃるやま★しろさん、爽やかイケメンぶりは健在だった英国サッカー選手・板垣伸典さん、熟女女医としてご活躍中の塩浜真理さんや腐女子系OL・ちぃさんにもご参加いただき、近況などそれぞれのご活躍のご様子もお伺いすることが出来ました。

ところでその新年会に参加されたライターの皆様について順不同でご紹介させて頂きます。

バイリンガル歴11年・理紀さん
特別賞の受賞おめでとうございます!びっくりなさったお顔が拝見出来て幸せでした。スタッフれいなも泣いたコラム、今年も楽しみにしております♪
アニメオタク・淳さん
お会いするたびに「リア充」に近づいていらっしゃるご様子、正直驚いてます。シリーズ最終回も間近……なのでしょうか?複雑な気持ちで応援しております!
フラワーデザイナー・小野寺衆さん
教室を終えて駆けつけてくださった直後、「桃生さんはもっと淑やかな方かと思っていました」と衝撃の発言ありがとうございました。次回はそのように振る舞えるよう頑張ります(笑)
地方公務員・山根幸弘さん
やはりスタッフ・ゆうちゃんを男性だと思っていた方がここにも。アートスポーツだけでなくチェスや競馬までフォローする知識の広さにスタッフも脱帽です!
劇作家・イトウシンタロウさん
私から贈呈したお手紙を生まれたての小鹿のような手で受け取ってくださったイトウさん。今年から心を入れ替えますと仰っていたこと、ここにも書かせて頂きますv
ミュージカル女優・鈴木希彩さん
明るい笑顔が素敵だった希彩さん。最近はライブ活動が主体とのことで、予定を沢山教えて頂きました。今年も生で柔らかい歌声を聴く機会に恵まれそうで楽しみです♪
女流演出家・スギタクミさん
今年のJunkStage公演で脚本・演出を手掛けることが発表されたスギさん。私に懐かれて困惑されていた表情が目に焼き付いています。素敵な舞台期待しております!
東京最古漫画喫茶経営・西川嘉津美さん
80坪!の広さを誇る漫画喫茶のお話をまったりと穏やかな口調で話してくださった西川さん。お話を伺えば伺うほど面白さがじわじわと……!イベントのほうのご様子も期待しております。
一輪車世界チャンピオン・安藤勇太さん
爽やかさはJunkStageでもNo.1の安藤さん。夢を求めてキラキラしている姿が眩しかったです。今年はまた転機を迎えられるとのこと、またコラムでもお伺いできれば嬉しいです!

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ご参加くださったライターの皆さん、本当にありがとうございました!
総会の場で今年の目標として挙げられた内容については、こちらでも追ってご報告させて頂く予定です。どうぞお楽しみに♪

12:37 | sp | JunkStage総会&新年会レポート/momo はコメントを受け付けていません
2011/01/11

JunkStageをご覧の皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もどうかJunkStageをよろしくお願い致します。 スタッフ一同。

さて、JunkStageの風紀委員長ことyuuです。

JunkStageでは毎月、人気記事などのアクセスの分析をしているのですが
先月は、恋人たちのクリスマス月間だというのにいったいどうしたというのでしょう、
リア充爆発しろ!と流行語を口に出しかねない勢いでエロネタばかりがランクイン。
おどおどとしたワタクシは、先月の自分の「男性ストリップショーに行ってきた」
記事までがランクインしているので、さらにおどおどし、そして、決めました。

2011年は、しなやかに、うつくしく生きると。

そしてJunkStageの風紀を…(以下略

そんな先月の話になりますが、フラワーデザイナーの小野寺衆さんの
展示会へ行って参りました。
場所は玉川高島屋。デパートの商戦期でもある12月のシーズンを、
小野寺さんは4つのテーマに区切ってお花の装飾を担当なさっていました。

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そしてクリスマスには、パフォーマンスがある、ということで
ネムい目をこすりつつ昼過ぎに起き出して、見に行ってきました。
ええ、12月25日に。ひとりで。
何か問題でも? リア充爆…(ry

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ちょっとした特設ステージに、小野寺さんの姿が。
9月のJunkStage Cafeでお会いして以来ですが
わたしがその多彩な才覚と、単身パリに修行へ行ってしまい
向こうで個展まで開かれたというフロンティア精神にほれ込んで
熱心にスカウトしたライターさんなのでした。

そしてJunkStageはなにかとお花にご縁があります。
一昨年のJunkStage第2回公演ではフラワーチェーンの
モンソーフルール様にご協賛を頂き舞台に文字通りお花を溢れさせて
いただいたのも一例。

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フラワーデザイン、というとブーケのような小さいものを想像しがちですが
小野寺さんの強みはこうした空間を生かした大きな装飾。
その前でさらに30分という短時間でお花をつくっていくという
パフォーマンスでした。

広場になったところには、お買い物に来られた方や小野寺さんのファンの方が
所狭しと集まり、見入っています。

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最後に作品の前でインタビューを受ける小野寺さん。
「今年はパリから戻ったばかりで調整期間でしたが
これからは積極的に動いていきます。お花の教室も始めます!」
とのこと。これからのご活躍にも、目が離せません!

どうぞ、コラムのほうもご愛顧のほど、お願い申し上げます。

小野寺 衆「花装飾」

06:39 | sp | お花のパフォーマンスへ行きました/yuu はコメントを受け付けていません
2010/12/23

みなさま、こんにちは。momoことJunkStageスタッフの桃生です。
ゆうちゃんに続いて順番をすっ飛ばしておりますが、最近記憶力の衰退が著しいため、忘れないうちに阿鼻叫喚となりましたJunkStageスタッフの合宿の模様をお伝えしたいと思います。

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*  * *

初めてのJunkStageスタッフ合宿は、12月に秋川渓谷沿いのキャンプ場にありますコテージで行われました。
……12月に、キャンプ場。
しかも川沿い、その寒さは半端ではない。
会場選定をしてくれた幹事の黒田くんと最終的に決定しやがったしてくれたゆうちゃんの間でどんな思惑があったのかは分かりませんが、なぜ真冬の宿泊地としてコテージを選んだのか、私には甚だしく疑問が残ります。
たしか最初は温泉地に行くはずだったのです、私たちは……。
かように人の想像を超えたところで、合宿地はいつの間にか決定していたのでした。

ハプニングは続きます。
合宿当日、幹事の黒田くんが高熱を発し、涙の合宿離脱。できる子なので色々と手配をしてくれていた模様ですが、おそらくそのあたりの苦労配慮が体に変調となって現れたのかもしれません。
「オレ夜になったら行くわ」「あたし仕事終わってからいくから」というフリーダムな整さんとゆうちゃんからも連絡が入り、集合地だった新宿駅に定刻通り集まったのはまじめなスタッフ・れいなちゃんとほぼ巻き込まれ事故のような形で呼びつけられたイトウさん、そして私だけでした。

イトウさん「おはようございます。皆さん、どうしたんですかね……?」
れいな「さあ……きっと向こうであえますよ、きっと……」
もも「多分、大丈夫ですよ、……多分。」

激しい不安と闘いながら、目指すは秋川渓谷です。
ちなみにコテージのため自炊は必須。防寒のための大荷物を抱えた三人は、さらに食材・お酒の入ったスーパーの袋を抱えてバスに揺られていったのでした。

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 *  * *

コテージに到着し、片づけを済ませたころにゆうちゃんが到着。
扉をあけるなり開口一番「寒い!」とのたまった彼女になぜこの場所を選んだのだとツッコミたいのを全員必死で我慢して、早速MTG開始です。

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実は、今回の合宿については事前に宿題が出ていました。
JunkStageの顔ともいうべきコピーと団体としての説明文を、どうやったらもっと私たちらしい、ライターの個性が伝わるものに変えられるか。
ライターの方々が発する暑苦しいほどの熱意を、ひたむきな情熱を、どうやったら初めて見に来てくれた人にも伝えられるのか。

ゆう「『人間雑色模様』って使えないかな。この言葉が一番Junkらしい気がする」
れいな「分かりやすいのは『JunkStageは○○です』っていうパターンじゃない?」
もも「キーワード上げてみる?」
イトウさん「個性派」
ゆう「情熱」
れいな「多様性」
もも「毎日更新」
ゆう「一芸」
れいな「第一線」
イトウさん「闇鍋」
……闇鍋!?

ところでこのあたりで整さんから今から向かう旨連絡が入ったため、会議は一時中断。
女子陣はみんなで仲良く料理……をすればすごく女子部的にもいい展開だったのですが、気が付いたらなぜか私とイトウさんで白菜鍋を作っていました。

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その間、ゆうちゃんとれいなちゃんは「ほしいものがあったらメールで送れ」と言ってくれた整さんに「酒」「葱」「キッチンペーパー」と鬼のような催促。無事到着した整さんに聞いたところ、それらの品々は出発地で購入したとのこと。葱の飛び出たスーパーの袋を持って山手線に揺られていた男性がいたら、それは間違いなくJunkの誇るweb&経理担当者・整さんです。

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*  * *

食事を無事に済ませた後、MTG再開。
このあたりで「家が近いから」という理由で呼びつけられたフィルコさんも合流し、今回のメンバーが全員揃いました。フィルコさんはなんと駅からバスで20分かかる道のりをてくてく歩いてきてくれたのだそうです。
到着時のスタイルは右手に鞄、左手に芋焼酎。
さすが私たちケモノ系女子の扱い方を心得ていらっしゃいます。

先ほどはケンケンガクガクで紛糾したキャッチコピー案は整さんがするするとまとめてくれ(さすがスーパー整くん)、近日中に皆さんにお披露目が出来そうです。
そしてそのあとは恒例の飲み会になったのですが、ここでイトウさんから妙案が。

イトウさん「皆さん、提案なんですけどJunkStageアワードってやれませんか?」
ゆう「いいね。やろう」(即答)
れいな「(スルーして)それは一年間頑張ったライターさんにあげるってことだよね?」
イトウさん「そうです。桃生さんの恫喝に耐えて更新を頑張ってるんですから、褒めてほしいです」
もも「イトウさん少し黙って。そしてもっと更新ちゃんとして」
整「でもいい案ですよ。大したものは出せないと思うけど、なんかの形にはなるわけだし」
フィルコさん「俺も賛成。せっかくJunkで書いてるんだし、そういうのあったら嬉しいと思う」
もも「じゃあやる方向で決定ですかね」
ゆう「だからさっきからやろうって言ってるんじゃん!」

最近痛風の気があるゆうちゃんの一声でこのアワードも無事決定。
こちらは1月に開催しますJunkStage総会の場で、ライターの皆様に発表させていただくことになりました。
お心当たりのあるライターの皆様、どうぞ結果発表を楽しみにお待ちください!

*  * *

そんなこんなで敢行されたJunkStageスタッフ合宿。
ちなみにその模様はリアルタイムでTwitterから発信されていました。
このレポートよりももっとセキララ、そして若干意味不明な実際の合宿現場が気になる方は、ぜひハッシュタグ#junkstageをご覧ください。(←おもにゆうちゃんがやりたい放題やってますよ!)

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▲合宿を終えたイトウさんの様子。スタッフの顔が見えるとよくないこともあるようです(笑)

07:31 | sp | Junkスタッフ合宿レポート/momo はコメントを受け付けていません
2010/12/19

今日、地下アイドルに会いに行きました。

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皆さまこんばんは。JunkStageの狩人ことスカウト担当、yuuです。
はからずも連投、いえ、乱投になりました。
実は昨日・今日と、JunkStageは山奥で合宿をしておりました。
そのイロイロなことは、近い内ももちゃんが書いてくれると思いますが、
その合宿後の本日、わたしは舞台観劇をハシゴしてまいりました。

昼は、ライターで劇作家のイトウシンタロウさんと、帯金ゆかりさんの出演している舞台をご一緒し
夜は、女子部のれいなちゃんと、Junkに新しく入ったライター神さんの舞台をご一緒してきました。
なんともJunkづいた週末になったわけです。
ちなみにその合宿で今朝5時まで飲んで寝た、
不肖・痛風バレリーナ(ワタシ)は午前中の自分のリハーサルはさぼりました。
芸術監督Y先生に、来週土下座します。

さて割り込んでこうして書かせていただいているのもわけがありまして。
今日の神さんの舞台が、とってもおもしろかったのです!内容は…

“男性だけのストリップショー” 

ビビリのワタシはその響きだけでヒヨりまして、れいなちゃんを誘って行ったわけなのですが
渋谷の道玄坂のストリップ劇場のような(入ったことないけど)あやうい雰囲気はなく
お下品でもなければ、かしこまったゲイジュツでもない、エンターテインメント・ステージでした。
(※ちなみに神さんの本職は役者・ダンサーであり、ストリップショーは多角展開の一環です。
  個人的な性癖については未確認ですので、そこんとこワタクシはなんの保障も致しません。)

新宿西口の小滝橋通りをぐんぐん歩き、地下一階のダンススタジオでのアトリエ公演。
ほんの数十席の客席。入口には小さな机を置いて受付をされているカンパニーの方が
煙草片手に見守る、昭和の空気漂うアットホームな雰囲気。
開演前に神さんとお会いし、「男性だと思ってました」といつものツッコミをされます。

今回の公演タイトルは
“BLラブ・男色Temptation / ロンリー X’mas”。 もうなんていうか山盛り。
ご卒業された腐女子ライター、ちぃさんがいたら萌えそうです。
官能小説の朗読で始まり、おもにクリスマスソングに乗せた歌と踊りで進んでいきます。
Tバック1枚のイケメン7人が。王子系、ワイルド系、細マッチョ系と各種取り揃えてあります。
コメディタッチに笑かしてもらったのも事実ですが、舞台に立ってる本人たちが
ほんとうに楽しそうなので、「可笑しい」より「楽しい」が客席にバンバン伝染してきます。

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(写真、ぼやかしてますが公開…ギリギリ…セーフですよね?)

圧巻だったのは、ダンスの技術の高さ。半端なことしてないです。
みなさん、錚々たる経歴の持ち主のプロダンサー。ダンスに関しては硬派一徹です。
クラシックの基礎がきっちり入っていて、へべれけバレリーナのワタシは思わず
アントゥルシャ・キャトル、ジュッテ、アッサンブレ、ピルエット・アンドゥオール、…と
アンシェヌマン(型の組み合わせ)を追いながら見入ってしまいました。
とくに神さん&ショウさん、その本格派ダンス技術には、ただ脱帽。
ああ、その可動範囲とその体勢から、そんなにキレイにダブルを回りますか…
また、舞台映えする立ち姿が美しく、オーラを感じます。

…で。
ただただ明るく楽しい舞台なのに、開始10分で目から涙がでてきたので、あわてました。
笑いすぎではなく。全然泣くところじゃないので自分で「なんでやねん」と突っ込みつつ
照明も暗いし多分誰も見ていないし、涙は止めようとすると苦しくなるので放っときましたが。
変な意味ではなく「見世物」に徹している舞台の、潔さ。
とにかく楽しませること。楽しいものを見せること。
そういう、エンターテインメントの本質を、それ「だけ」を地で行っている。
こうでなくちゃ、いけないのかもしれません。
わたしは舞台もお芝居も大好きなのですが、その分ふだん、アタマを使う小難しい演劇や、技巧を追うスポーツ競技のような舞台を見すぎてきたのかもしれません。
だから今日は、空っぽなココロで見られて、それが裸の琴線に触れさせたのかな、と思ったり。

あっという間の1時間半が終わる頃には、今年のクリスマスをやりきった感。
イエスキリストでもないのに、祝ってもらった感じさえします。
いつもはイヤホンをする帰り道も、音楽もいらず軽快にかえりました。

ちなみに16年続いているこのストリップショーユニット「J-BOYS」の代表ヒロさんは
あの伝説の画家・村上芳正が描いた「少年H」のモデルという由緒正しき団体でございます。

終演後、息もまったく上がっていなければヘンな汗もまったくかいていないにこやかな神さん。
こりゃ、んもう待望の、大型新ライターです。スカウト隊われながら、Good Job!です。
そんな神さん、最初のエントリが上がっています。ぜひ、あわせてどうぞ。

神睦高(じん・むつたか)「神の明日はどっちだ?」

10:59 | sp | 男性ストリップショーに行きました/yuu はコメントを受け付けていません
2010/11/12

みなさま、こんにちは。yuuです。

去る先週のこと。JunkStageの舞台公演について、密会がありました。
そのことについて、書いてみたいと思います。

JunkStageはいつも、「ただのWebマガジン」の域を超えたいと思っています。
単なるブログのポータルサイトなら、世の中にいくらでもあります。
でもわたしたちは、書き手を選びすぎるほど選び、
Webだけでない、分野に特化してあらゆるジャンルの最前線を伝えていくミドルメディアの可能性を追い続けています。(参考書籍:『ソーシャル新時代』『インフォコモンズ』)

ひと昔…といっても数年前なら、PV、つまり「数」を負わない、と宣言するWebメディアなど
笑止千万、でしたし、数を集めて「ウチのメディアは○百万人が訪れています!」という以外に
Webサイトが商売…いえ、その「価値」を客観的に認めてもらえる指標はありませんでした。

しかし、テクノロジーの進化とともに、PV至上主義は存在感を薄くしていき、
どこのメディアに「引用」されても勝負が出来るネタ性=コンテンツの力に光が当たり
その過程で、JunkStageも、アドネットワークNo1のグループに仲間入り。
ビジネスを成立させることがJunkStageの目標では決してありませんが、
1on1のパーソナルメディアでも、1to∞のマスメディアでもなく
ミドルメディアの可能性を追求してきたJunkStageにとっては、嬉しい風潮です。

ただのWebマガジン、いや、ブログの集合体ではなく、コンテンツの力を可視化したい。
ライターが一堂に会する舞台公演を行い、Webサイトの域をこえてお披露目もしてきました。

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Season3 at Sakura Gallery 2010 

その舞台公演の、去年までの演出家、イトウシンタロウさんと、来年もし舞台をやるのであればその演出家をやっていただきたいと思っていたスギタクミさんと私の3人で、深夜の渋谷で落ち合いました。
 
わたしから、JunkStageの舞台の試みについて説明しました。
1年目は、ライブハウスを借りて、対バン形式でそれぞれの種目を表現する文化祭。
試験運用だったにも関わらず、前売りの170%のお客様がいらしてくださいました。
2年目は、会場を大きくして、空間デザインから演出まですべてJunkStageでやってみました。
裏方としては限界も感じていたのですが、お客様からは「興味のなかった分野も見れて、新たな関心がわいた」という、一番言って頂きたかった暖かい感想をいただけました。(もちろん、「”舞台”としてはお粗末すぎる」という声が少数ながらあったのも事実です)
3年目は、形式をがらっと変えて、展示中心のアートギャラリー方式に。
こじんまりとはしていましたが、ゆったりとできる空間に飛び入りのお客様もいらして頂けました。
みんながその道のプロフェッショナルではない、いわば凸凹のメディアに、リアルで何が出来るのか応援してくださり、期待してくださっている方の声を感じることができ、非常に励みになりました。
 
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Season3 at Sakura Gallery 2010 (photo by K.Fukuda)

しかし、お客さんが入ればそれは成功なのか、というと、やっぱりJunkStageにとっては、違います。
それは、「●万PVがとれて毎月●万人の読者さんがサイトに来ればJunkStageは成功だ!」という方向性とはまるで違う方向をむいているので、当然です。
 
去年までの作演出をつとめていたイトウシンタロウ氏が言っていたことばに、
Junkの難しさと可能性が圧縮されていると思いますので、引用します。
「第1回の舞台公演が予想外に大成功に終わってしまって、第2回を“JunkStage”って何なのか、と考え始めたとき、前例がないこともあって、自分として答えを出し切れず守りに入ってしまった部分があった。」
 
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Season2 at Moda Politica 2009

JunkStageとは、なんなのか。
この問いに、明確にわかりやすい言葉や例を用いて答えられないことが、
わたしたちの弱みでもあり、そして“前例がない”という、絶対に強みでもあると思っています。
ビジネスには、今すぐには、いえ永久にも、なりえないのかもしれないでしょう。
しかし、ある一定の層に響くコンテンツを様々なジャンルで丁寧に作り、それを集合体としてひとつのポータルとしてのカタチにすること。
――それは、ビジネスモデルとしては前例がないだけで、
バブルとは関係なく100年続く本質的なことだと思っています。
というか、それが100年続くWebの本質的なコンテンツ力にならなければ、どうしようもない。
 
だから、わたしたちはそれでいいのだ、と、批判をおそれず勇気を持って言うこともまた、だいじな覚悟であるのだ、と。
JunkStageにいるライターたちは、みんな向かっている方向が違います。
それは「やりにくい」ことに間違いはないだろうけれど、それがJunkStageなんだと。
そういったことをスギさんに伝えながら、赤裸々に話しすぎていることはわかっていましたが、隠していい面ばかりを言ってだますようなことをしたって仕方ないとも思っていました。
 
対するスギさんは、百戦錬磨のプロの演出家。
JunkStageにはスギさんに提供してあげられる環境はその道に精通した彼女からみればとてつもなくやぶれかぶれです。
ただ、JunkStageは舞台に関しては素人集団かもしれませんが、「なにか」においては超一流のメンバーを集めています。
その「なにか」がみんな別の方向を向いていることも、「なにか」において超一流のためにみんな別々の常識のなかで生きていて相容れないことが多いことも。
でもそれこそがJunkStageというものであり、それを「ひとつのプラットフォーム」にしていくことができなければ、JunkStageは“やっぱりダメ”なのです。
だから、どんなカタチになるとしても、ただの“お芝居”なら、やる意味が無い。
演出家にも作家にも、ホームスタジアムではできないようなことをやっていただく
実験的な場にしていただきたい、と、伝えました。
(どこまで伝わったかは、ワタシの日本語能力もあり未知数ですが)
 
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Season1 at Star Pine’s Cafe 2008

真夜中も迫り、ラストオーダーを取りにまわる店員さんが去った頃。
スギさんは冷静に、イトウさんがきっちり用意してきたこれまでの資料を分類して、言いました。

「わかりました。…やってみましょう。」

JunkStage、シーズン4。
それがどんなカタチになったとしても、わたしはあのときのスギさんの眼光をわすれないでしょう。
 
正直まだだれにも、何が起きるのか、何ができるのか、わからない舞台。
それでも、軸は、整った。
ちょっとでもウキウキした方。
たぶんこのプロジェクトチームは、あなたを求めています。
何ができるかなんてなんでもあって、舞台美術もチケットもぎりも卑尊なんてない。
ただしコンテンツ(ライター)がハチャメチャなだけに、スタッフは協調性を重視します(笑。

なんとなくなにかしらで関わっていたい、と思った方はほんとにお気軽に、メールをください。
info@junkstage.com

07:49 | sp | 舞台公演 season4 、始動!/yuu はコメントを受け付けていません
2010/10/15

 JunkStage読者のみなさま、こんにちは。
やっと涼しくなってきましたね、今回は秋らしいイベントに行ってきたレイナです。

10月某日、世田谷プラネタリウムで行われた、JunkStageライター・天文学者の阿部新助さんの講演会に行ってきました。

「小惑星探査「はやぶさ2」へ向けて」

実は阿部さんには先日、JunkStageRdioにも生出演して頂きました。
そのときはMCとしてお話させていただきましたが、収録では聞けなかった話をもっと知りたい!と、今回の講演にお邪魔してきました。
(収録した番組は10月15日(金)23時から公開です!番組ページはこちら

小雨の中向かった世田谷区の教育センターは、駅から徒歩15~20分ほどの閑静な住宅街にあり、図書館が併設されている、落ち着いた雰囲気の建物でした。
ここのプラネタリウム、入口のイラスト入りポスターで改装したばかりだというのは分かったのですが、中で解説を聞いてびっくり!なんと現在世界最多の1億4千万個の星が投影できる最新機器が設置されているのですって!
(数年前話題だったメガスターが170万個だったことを考えると、いかに凄いかがわかります。)
そんなに必要なのかな?という疑問も頭をかすめますが(笑)、ともあれ世田谷で世界一が体験できるなんて、とテンションが上がります。

さて、講演タイトルで分かる通り、阿部さんは「はやぶさ」に開発時から関わったという気鋭の天文学者さん。
はやぶさ帰還のときも、撮影・データ採取をする光学班としてオーストラリアのウーメラ砂漠へ行かれた方です。

前半は小惑星のタイプや、阿部さんが開発時に関わった搭載機器について、はやぶさ、イトカワ、他の小惑星のサイズなどの学術的な内容でした。

ちなみにはやぶさは業務用冷蔵庫、イトカワはスカイツリーと同じくらいだそうですよ。思ったより小さい!
資料映像で、イトカワの写真の横にスカイツリーの完成予想図を並べて見れてくれるおちゃめな阿部先生(笑)。

中盤の見どころは、はやぶさのロケット発射のときの映像!搭載カメラからの映像が大迫力でした。
阿部さんが、
「このとき、行ってらっしゃい!とはいったものの、正直帰ってくるとは思ってなかった。」
と話されたのが印象的でした。
後から他のスタッフにも質問した所、何人かは同じように感じていたらしいです。
それだけ難しいミッションだったんだ、ということが伺い知れますね。

後半は実際にオーストラリアでの体験について。
プラネタリウムのドームの大画面で見る、赤い砂漠。その中央を通る、果てしなくまっすぐな道の写真や、車の前に飛び出してきたカンガルーの写真は大迫力。
(ちなみにカンガルーが飛び出してきた場合は「轢け」というレクチャーを受けたそうです。)

そして「はやぶさ、おかえりーっ!」の動画

webで公開されている映像2種類の他に、研究資料用のスペクトル映像も見せて下さいました。
どの映像で見ても、はやぶさの最後の光は、とても美しく輝いていました。

hayabusa1.jpg
(C)JAXA

最後は南半球の満天の星空を投影して、けぶる天の川と南十字星を見ながら、
「僕らが見ていた場所からは、はやぶさはここを通ったんだ」
と指し示してくださる阿部さん。
7年の歳月と、砂漠への遠路を伴った旅路、おつかれさまでした。

 kids.JPG
(質疑応答では子供に大人気の阿部先生。館長さんいわく、こんなに子供が集まるのは珍しい、とのことです。)

打ち上げの飲み会では熱い天文トークが交わされたり、阿部さんの学生時代のやんちゃ話とかもありましたが、それはまたの機会に。
そして今まさに「はやぶさ2」の予算が取れるか取れないか、という瀬戸際らしいです…!
「政策コンテスト」ページ内で10/19までパブリックコメントを受付ているそうで、ネットからも意見可能です。
(ユーザ登録が必要ですが、登録すれば他の事業に関しても意見を投稿できます。)

興味が有る方はぜひ。私も一筆書いてみました。
阿部さんの記事「はやぶさ2からのお願い」はこちら
政策コンテスト、はやぶさ2に関係する事業の意見募集のURLはこちら

講演会の最後の資料はこんなページでした。
onegai

05:00 | sp | プラネタリウムで講演会/reina はコメントを受け付けていません

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