2009.01.03

【Webメントレvol.4】「どうしても浪費が止まりません。」

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:大和田真砂
浪費が止まりません!どうしたらいいのでしょう?

「辻先生、こんにちは。JunkStageライターの大和田真砂と申します。
先生のご連載をいつも楽しく拝読しております。
今回、ぜひわたくしの悩みもwebメントレでご回答いただきたく、
思い切ってご相談させていただきました。

わたしの悩みは浪費がとまらないことです。浪費の対象は着物です。すでに売るほど持っているのですが、シーズンごとに発表される新作を見るとほしくて堪らなくなり、ついつい買ってしまいます。生活に支障をきたすほどではありませんが、それでなくてもメンテナンスや保管場所代にお金がかかるため、年間で考えるとかなりの額を注ぎ込んでいることを知り、愕然としました。

とはいえ気に入って買ったものですし、他人にあげたり売ったりすることは考えることもできません。両親はそろそろ買うのを控えるよう忠告されていますが、やはりかわいらしい柄をみるとどうしても欲しくなってしまいます。自分でもこのままではいけないと家計簿を見るたびに思うのですが、どうしたらいいか分かりません。

辻先生はいかが思われますか?御意見をいただければ幸いです。」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
“my own value”を大切に。悪いことではありません。

みなさん、明けましておめでとうございます。
大和田真砂さんのこのご質問は大なり小なりみんなが考えるような悩みですね。かく言うわたしも同じようなところを持っています。

人間は自分が大事にしていること、すなわちmy own valueをもとに行動しているのです。それに基づき行動の優先順位やエネルギーの配分を行って生きています。浪費というのは現象を表現している言葉であって、大和田真砂さんにとっては本当に浪費とは思っていないのだと思います。自分の中ではお金をためることよりも、好きな着物にお金を使う方が大事だからです。あなた自身のvalueがあるんです。だからちっとも浪費じゃない。お母さんにどんなに言われてもです。

人のvalue、価値について他人のわたしがとやかくいうことはできません。わたしも自分の好きなバスケにクラブチームまで作ってお金を使ってしまっていますが、家内にいつも疑問を持たれています。
価値は人それぞれですね。だから、真砂さんが本当にどうしたいのかが答えだと思います。お金を貯める方法なんて特別なものはありませんよね。入る金額よりも使う金額が少なければ貯まる、それしか方法はありませんから。どう何に使うのかは自分の価値次第です。

ただ価値を考えるときに、今の自分のしたいこと、好きなことだけでなく、しなければならないこと、将来のために考えた方がいいことなども含めて自分で考えるべきではないでしょうか?時間の使い方も同じですね。限られた時間とお金をどう自分が使うか、自分の価値基準を時々考える必要があります。したいこと、すきなこと、しなければならないこと、このバランスをその時その時の自分で考えて決められるようになること、これがライフスキルという生きる力です。

真砂さんにとっては、お金よりも着物が大事なんですね。でもお金じゃなくて、そのお金で何をしたいのかを考えてみれば答えが見つかるかもしれません。また、こういつ質問をするということ自体、誰かに着物よりもお金の面で大事なものがあると背中を押してほしいあなたがいるのかもしれませんね・・・。すべては自分の中にしか答えはありませんよ。

2008.12.22

■北大に決めた理由(辻秀一物語第3回)

北大に決めた理由は何だったのか?
札幌に憧れてという同級生もいたりしたのですが、それまで一度も札幌には言ったこともなく・・・。

中学からバスケやってたのですが、もちろん高校時代もインターハイなどには程遠く、県大会1回戦にでも出場できればというチームでした。大学に行ったらインカレに行くか全国大会とかに出れるようなバスケがしたいと思っていました。
医学部に行くと決めていたので、総合大学で医学部が離れていなくてバスケでインカレに出れるような学校あるいは医学部でも全国レベルの強い大学というとその当時は北大、金沢大学、筑波大学でした。根拠もないですが、北大に決めたという感じです。

共通一次テストを受け、2月頃に2次試験を受けに行ったときは前が見えないほどの大吹雪でまずびっくりしました。さらにびっくりしたのは5月の連休に桜が咲き始めた中、雪が降ったのです。とんでもないところに来てしまったなあって、その時初めて感じたのを今でも覚えています。
北大に行くまでのわたしはとても寒がりだったんです。ところが北海道に行ってからというものすっかり寒がりどころか超薄着になり暑がり体質に変身しまいました。
北海道に行った財産の1つでしょうか・・・。

札幌での印象といえば、季節の存在を五感で感じられるようになったことでしょうか。
横浜育ちのわたしにはこれまであまり季節を肌で感じたり、感じる余裕などない生活を送っていましたが、札幌に行って自然をすぐ身近に感じることがわたしの感性を強く刺激したように思います。
まずは季節に色のあること。札幌の町中が年間を通して色で私たちに語りかけてきます。季節に色のあることを初めて知ったのも札幌です。
そして季節には匂いがあるということも知りました。春が近づく匂い、初夏の匂い、そして冬の香りなどなど人生で初めて知る感覚でした。この感覚は具体的には何にかわかりませんが、今のわたしにもきっといい影響を与えているのだと思っています。

もう1つ札幌での学んだことと言えば、料理をするようになったことでしょうか。1人くらしをすることで料理をせざるを得ない環境で料理を少しですがするようになりました。
バスケ部の部活に明け暮れていましたので、練習後は安くてお腹いっぱい食べられる定食屋さんを開拓していましたが、お金のないときなどは特に自炊していました。そんな料理の経験がいま妻が出張のある仕事をして不在の時に子供たちのお弁当や食事の用意に役立っているのです。人生何が幸いするかわかりませんね。

でも札幌時代を考えると何を思い出すかと言えば、勉強でも自然でもなく、やはりバスケットボールしかありません。
次回は学生時代のバスケの話を書きたいと思います。お楽しみに。

2008.11.23

【Webメントレvol.3】「大好きな人に飽きられないためには?」

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:ちぃ
大好きな人に飽きられず、ずっと一緒にいるための秘訣を教えてください!

「辻先生、こんにちは。JunkStageライター、金融腐女子のちぃです。
日記を日々かいているので、ご存知かもしれないのですが、ちぃには日々悩みがあります。

ちぃの同棲中の恋人は、ちぃがひとりの女性として独立できるよう、
自分を磨いていくことを求められていることもあり、
ちぃは大手町にある企業で毎日働きながら、ジムに行ったり、ベルリッツに行ったりしています。

彼は、ちぃに
『もし三日間会えなかったら、三日分、自分の知らないちぃを成長させていてほしい』
とおっしゃっています。
それは、一緒にい続けたいとちぃが願っていく間は、きっと一生続いていくことだと思います。

すばらしいことだと思うのですが、今後50年、60年一緒にいるとして、
ずっと磨き続けることを求められるご主人様に飽きられず、愛され続けることができるか、とても不安です。

奥様、お子様と長く愛し愛され続けている辻先生に、
男女が長く一緒にいるためにどうすればいいか、秘訣がもしあれば、教えてください。」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
変化や成長は、自然としていくもの。プレッシャーは逆効果です。

ちぃさん、相談くださってありがとうございます。実は恋愛相談は苦手です・・・(笑)。
さて、彼氏のいうことはもっともですが、そんなにプレッシャーを感じる必要はありません。
人は普通に一生懸命に生きていれば、必ず変化・成長するように仕組まれているのですから安心してください。
無理に成長成長と言うとしんどくなってしまいますから・・・。
3日間彼氏と会わない間に、自分や彼氏は気付かなくても必ず成長しているのです。成長や変化の妨げは素直じゃないこと。
いつも素直でいれば絶対に変化していきますから、自分を信じてください。
また変化や成長は彼のためではなく、自分のためだとも理解しておいた方がいいですね。
彼の目ばかりが気になり却って変化しない自分を生み出すからです。
自分を信じ、素直に、一生懸命、そして何か目標や夢を持っていれば大丈夫ですよ。

一方で、あなたの成長や変化を見つけて一緒に生きていくのが彼の役割でもあるはずです。
お互いの変化・成長を見つけ合っていくのがお互いの責任ではないでしょうか・・。
一人で背負い込まないように!

わたしは結婚して20年たちますが、一番大事なことは、お互いをリスペクトしていることだと思います。
そして、まだピンと来ないかもしれませんが、感情ではなく意志の愛を持つことだと思っています。
感情だけでは人間には動きがあります。しかし、意志は自分がそうしようと思えばそうできることですから。
意志の愛とは、相手を認めるとか、相手を受け入れるとか、それこそ相手の変化や成長を見つけていこうとする意志をいいます。

こうやって真剣に考えているちぃさんは間違いなく素晴らしい女性です。
こう考えているだけで変化し続けているはずです!
今まで通りのあなたでがんばってください。大丈夫です。」

2008.11.16

【告知】音を楽しむ会・中沖いくこさんも出演

来る11月19日、音を楽しむをテーマにしたユニークな音楽界が行われます。
辻秀一主催、JunkStageライター中沖いくこさんも出演します。
http://www.doctor-tsuji.com/special/oto.html

oto_omote.jpg

2008.11.08

■わたしのチームを応援しに来てください!

わたしが監督をしているバスケのクラブチーム”エクセレンス”がお正月に行われるオールジャパン・天皇杯の出場を目指して東京都予選に出場しています。
オールジャパンはJBLのスーパーリーグやインカレの上位チームが参加する日本一のバスケチームを決定する大きな大会です。
みなさんサッカーできっとよくご存知の天皇杯のバスケット・バージョンです。

わたしのチーム「エクセレンス」はクラブチームなので、お正月の本戦に出場するには、東京都で優勝し、関東大会に出場して優勝することが条件です。
関東のエリア枠代表を狙っています。
過去、結成6年間で東京都チャンピオンは5回、関東大会の決勝まで3回行ってますが、まだ本戦出場の夢は達成していません。

先週末より東京都予選が始まり、3回戦突破しベスト8までコマを進めています。
このチームの理念はバスケで元気・感動・成長・仲間を味わい多くの人たちにも感じてもらうようなプレイをすること。
Be Excellnece!をキャッチフレーズにしています。
エクセレンスな生き方を追求すれば勝てるを実践し結果を目指しています。
この週末に準々決勝、準決勝、決勝と試合があります。
トーナメントなので負けたら終わりです。

毎回、わたしのHPのブログ、www.doctor-tsuji.comか,
エクセレンスのHPのブログ、www.excellence-basket.com/
で毎日結果をチェックした上で会場に足を運んでください。
みんなで元気・感動・仲間・成長を味わいませんか?

特に決勝の代々木第2体育館は決勝のみが行われるので、エミネクロスとエクセレンスのファンで一杯にしたいと考えています。
ハーフタイムにはエミネクロスのキッズのチア”エミネッツ”とチアダンスチーム”ライブリーズ”のハーフタイムショーも予定しています。
過去エクセレンスを作った初年度は関係者30人、2年目は60人、3年目は100人、4年目は200人、5年目は300人、昨年は400人の方々に応援してもらいました。
今年は1000人の方々に集まっていただき、勝利の感動をともに味わいたいと思います。
それが、わたしの夢の1つです。
お忙しいと思いますが、ぜひ会場まで足を運んでくださるようお願い申し上げます。
 
   ■準々決勝
     11月8日(土) 17:00~ 東京体育館メインアリーナ VS日本体育大学
   ■準決勝 
     11月9日(日) 12:30~ 東京体育館サブアリーナ  VSおそらく拓殖大学
   ■決勝
     11月10日(月) 18:30~ 代々木第二体育館     VSおそらく日大か葛飾バックボーンの勝者
 
どの試合も無料です。チームで来てください!!!ホントお願いします。
 
エミネクロス代表
エクセレンス監督
スポーツドクター
辻秀一

2008.11.06

■男子校の6年間(辻秀一物語第2回)

神奈川県にある中学高校は6年一貫の男子校だった。

この頃のことをあまり覚えていない、なぜだろうか?なんとなく中途半端な6年間だったのか?
バスケに出会ってバスケ部に6年間いたが、ほんとにやりきった思い出はない。それが今でも心残りだ。でもバスケが好きになったのは間違いなくこの6年間だ。感謝する。
剣道部がなかったので、走るのが速かったためにバスケ部に入った。
初めての練習のときに中2の先輩に辻はオフェンスもデフェンスもポジションがいいと言われたことだけを今でも覚えている。
もう1つ思い出した、高1の夏合宿で“いんきんたむし”になって痒くてしかたなかったこと。嫌な青春の思い出だ!

バスケに魅せられてかれこれ34年になる。
バスケに出会ってよかったのか??
バスケのクラブチームを自分でもいつようになるとはこの頃予想だにしなかった。
高校生の頃に代々木第2体育館に日本リーグを観に行ったりインカレを観戦にいってはサインをもらっていた。
そんなインカレにでたり今ではJBLの連中と今、オフィスの部下だったり自分のチームの選手たちだったりと気楽につきあってるのが不思議だ。

規律の厳しいキリスト教系の学校だった。
なにしろ校長先生がドイツ人の神父様なのだから。
でも宗教の時間や聖書研究の授業が大嫌いだった・・・。
また、冬でも年間を通して、2時間目と3時間目の間に上半身裸の全校生徒の体操がある。寒い思い出だ。
やっぱり、球技大会と体育祭が好きだったなあ・・・

勉強は受験の反動か、中3の1学期までまるでしなかった。
その時の陸上部の親友となぜか2人で決めた。中3の期末の前だ。勉強も可能な範囲で全力を尽くしてみようと。
すぐに成績は上がらなかったのだが、1年後から急に成績がよくなった。学年で40番ぐらいになった。
このときの親友が北大の医学部に一浪して入り後輩になった。
うちの学校は自慢だが、受験校で180人同期がいて60人が東大に行く。
20人が他の国立、20人が医学部だ。残りが早慶と上智だ。
しかし、不思議と勉強をやらされた思いが1度もない。のんびりした学校だった。
今中1と高1の娘を見ているとなんでこんなに勉強させられるんだろうって毎日思う。
あの頃は勉強なんてしたのかなあ?

文化祭で友達とバンドをやった。音痴で音感のないわたしがよくやったのもだと思う。
リズム感もないのにベースなどやっていた。若気の至りだ。思い出してもはずかしい。
他に何か思い出があるかなあ??思い出せない・・・。

高校3年の夏までわたしは物理が大好きだったので原子力とかエネルギー問題を将来やりたいと考え、京都大学の理工学部に進学しようと思っていた。
とにかく国語が全然できなくて悩んでいた。
センター試験には国語があるのが大きなネックで、少なくとも2次試験で国語のない大学と考えていた。
ところが秋になると不思議と現実的な思考がわたしの頭をよぎった
原子力の研究などではたして飯が食えるのだろうか?
飯が食えていけるほど勉強も好きではなく頭がいいとは思えない自分がいた。
あっさり志望を医学部に変更した。かといって医者になる気高き志など毛頭なかった。
ただ我が家は代々医者の家系で親戚にも医者しかいないのでサラリーマンなどのイメージが持てなかったにすぎない。志高く医者になった方々には申し訳ない思いだ。

そして、札幌は北海道大学医学部に進学する。
次号で、どうして北大だったのかとか北大時代の生活を振り返ってご紹介したい。

2008.10.24

【告知】クラッシック音楽会のご案内

来る11月19日(水曜日)渋谷区・代々木上原のけやきホールにてわたし主催のクラッシック・コンサートを行います。
ずばり”音を楽しむ会”。

音楽をやっているのに音を楽しめていないミュージシャンの多いことに気づき、
彼らのためのメンタルトレーニングをやるようになって数年。
実際にわたしのメントレを受けている一流の音楽家の仲間たちが集まりコンサートを開きます。
わたしとの対談トークショーもあり、ピアノ、フルート、クラッシックコーラスなど楽しい企画になっています。

音を楽しみたい人はぜひ来てください。
詳しい内容とお申込みはわたしのHPからどうぞ。
 www.doctor-tsuji.com

エミネクロス代表
スポーツドクター辻秀一

2008.10.13

【Webメントレvol.2「サポーターが穏やかに過ごす方法は?」

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:ユウ
スポーツは、結果か?内容か?

「辻先生、こんにちは。JunkStageライター、僻地トラベラーのユウです。
わたしには旅行のほかに、大きな趣味があります。それは浦和レッズです。
わたしは16歳のときから、浦和レッズの試合は遠方でも海外でも行ってきました。もう10年になります。
今日は、長年わたしが悩んでいたことを辻先生に相談させてください。
辻先生はバスケのチームの監督などをされているのでおわかりかと思いますが、
同じチームを継続してみていると、その1試合1試合の問題だけではない”流れ”が見えてきます。
内容が次に繋がる素晴らしいものであったとしても負けることはあるし、その逆もあります。
先日もわたしは『こんなに走らないサッカーをして2点も入るのは奇跡だ』と憤慨しながら埼玉スタジアムから帰りました。
スポーツにおいては結果がすべてだ、という言い方をする人がいます。(特にプロスポーツでは。)
逆に、スポーツだからこそ、勝つこともあれば負けることもある、という人もいます。
わたしは、理不尽な結果や理不尽な試合を見るたびに、どちらにとらえていいのかわからなくなります。
サポーターは、やはりとにもかくにも勝てば喜びます。負ければ腹がたって、暴れる人もいます。
わたしたちは、この『スポーツにおける結果と内容』の乖離について、
どのように考えれば穏やかにサポーター生命を送れるのでしょうか?」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
グッド・ルーザー”を知ろう!

「質問、ありがとうございます。
スポーツには勝敗がつきものですよね。必ず。試合が1試合あれば、必ずどちらかが勝ちどちらかが負ける。試合の数だけ勝者と敗者が生まれるのがスポーツです。でもすべてのスポーツマンとスポーツチームは勝ちを目指している。そこに矛盾が生じるんですね。そして、スポーツする人だけでなく、スポーツのファンで応援している人も、みんな勝つことが好き。だから、ユウさんのようにみんな困る悩むんです。
そこで、です。
なぜスポーツをするのか、なぜスポーツが存在するのかをわかってないと困ることになるわけです。勝ちを目指す中で、元気・感動・仲間・成長を感じ、より豊かになるためにスポーツは存在している。だから結果が仮に負けでも、やっている人と応援している人がこの元気・感動・仲間・成長を感じることができればスポーツの価値はそこに存在しているんです。勝利はわたしたち人間にとって甘い蜜で麻薬のようなもので、どんどんほしくなる。しかし、試合をすれば、必ず敗者がでるのです。しかも勝ちの嬉しさは一瞬しかないのです。ほんらいはスポーツはわたちたちの人生を豊かにするために存在するのですから、勝つことだけではない価値を知らないとつまらないスポーツに終わります。
グッドルーザーという言葉を知りましょう。負けても元気・感動・仲間・成長がプレイヤーとファンにあれば、グッドルーザーとなる。よい敗者というのが存在するんです。豊かになる時間がそこに存在していればそこに価値がある。もちろん、負けていいと言っているのではありません。グッド・ルーザーになるには、選手も応援も一生懸命にプレイするそれが何よりの原点です。ただ勝ちたいのなら、いつも弱いチームとだけやれば全部勝てるでしょう。そんなのスポーツじゃないんじゃないですか?浦和レッズが好きだから応援するんです。少しでも豊かな自分になりたいから応援するんです。自分が元気・感動・仲間・成長を勝利とは関係なく少しでも感じればまずはよし。負けてガッカリするのは当たり前ですが、そこが大事なのです。そんなスポーツの本当の価値を知るほんものの応援ファンが日本に増えることを望みます。それがプレイヤーを育てることにもなるでしょう。一生懸命にプレイすることは必ずできる、勝つことは自分ではコントロールできないことがある、それがファンを通じて選手にもわかれば、プレイヤーの質も高まるはずです。いいファンが増えればスポーツのレベルがあがるでしょう。
いい質問をありがとうございました。」

2008.09.27

■青い空の少年時代(辻秀一物語第1回)

いつも今が人生最高のときと思って生きていますが、小学校5年6年の2年間を過ごした西宮市での思い出が最高です。
一言でいうと、空の青い2年間。

わたしは中学校受験をすることにしたので、この2年は勉強を結構した大変な時期でした。
西宮市は名門灘中学・高校があるので、受験戦争が激しかった。
結構一生懸命に勉強したなあ!!! 
頭使いすぎて小学校6年生のときに、家族や友達の顔が思い出せないといいだして、みんなを心配させるほどでした。

 そんな中、スポーツがとても盛んな小学校でした。マラソン大会、水泳大会、そして陸上の大きな大会。
学校をあげて力を入れていました。自慢ですが、わたしは勉強もできましたが、長距離走や水泳も得意でした。
特に短距離が早くて、小学校対抗のリレー大会が甲子園球場で年に1回行われて、選手でした。
ちょうど、男女4人ずつ速いメンバーがいて、見事優勝しました。
今だに破られてない記録だそうです。楽しかったなあ。
甲子園球場の土を持ち帰ったけど、あれどこいったんだろう?

でもいったい何が思い出なんでしょうか?
優勝したこと?勉強したこと?そうではないと思うんです。
なぜ空が蒼かったのか?わたしの中では一生懸命にやることが楽しいと感じた経験。
これが青空としての宝物なんです。
一生懸命という1つのライフスキルを身につけるきっかけだったんですね。
結果が出たから楽しいではなく、一生懸命こそが楽しいのだと知ったのです。
一生懸命はモノや条件はいりません。自分次第なんですね。
それで楽しいを得られることの素晴らしさを教えられたのではないかと思っています。

もう1つこの頃の宝物こそ、夢を持ったこと、好きなことを見つけたこそ。
そのころの夢はオリンピックに行くことでした。何の根拠もなく、です。どんな競技でとかの具体性もなく、です。
でもオリンピックやスポーツって素敵だと体で感じたのです。
それがいまの自分の原点ですね。
まさかその時にスポーツドクターになっているとかスポーツ心理学を専門にしているなどと考えていたわけではありません。
でもその思いや夢がわたしの潜在意識や遺伝子に刻まれたんでしょうね、きっと。
スポーツは元気・感動・仲間・成長、だからスポーツは文化なんだというわたしの今のコンセプトが、もしかしたらこの2年間で強く潜在的に影響しているのではないでしょうか。
その後は夢のようですが、オリンピックにもサポートした選手に帯同していくことができました。
ユニバーシヤードやアジア大会にも行くことができましたし、毎日毎日スポーツ選手やスポーツ界に触れています。
ありがとうございます。感謝です。

一生懸命と夢そして好きなことに気づけた最高の2年間、それが西宮でした。
そんなチャンスはみなさんいつどこで訪れるのかわかりませんよ。毎日を大事に過ごしてください。

2008.09.09

【Webメントレvol.1】「多趣味をやめ、何かを極めるべきでしょうか?」

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:フィルコ 
多趣味をやめて、なにかひとつを極めるべきか?

「辻先生こんにちわ。バスケ馬鹿フィルコです。よろしくお願い致します。
実は私はバスケ馬鹿でありながら、
ロボット馬鹿(主にアートのためのロボティクス)であり、ドラム馬鹿でもあります。
いずれも10歳の時に出会い、この年(34)までほぼ別れることなく付き合ってきました。
要は「好きでやってる」だけなのですが、まったく異なる世界に顔を突っ込むことで世界が広がり、多くの素晴らしい出会いに恵まれています。
それぞれの世界に共通する価値観を見つけたり、パイプ役になって異なる世界のエキスパート同士を会わせ、新しい物を生み出すお手伝いをさせて頂いたり、一つの世界の中だけでは味わえないであろう貴重な経験をさせてもらっています。
しかし、それぞれ1つを突き詰めるのさえ大変な事なのに、3つ並行に進めるので人よりだいぶ進歩が遅く、自分自身の実力としてはどれもモノになっているものがありません。
一生かけて何かを残せればと、のん気に構えていますが、仕事は別の事をやっていますし、社会的な責任が重くなるにつれ焦りや迷いも出てきました。
先生はこのような生き方をどう思われますか?甘いでしょうか?
やはり男子たるものどれか一つに絞るべきでしょうか?」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
悩んでいるのは固定観念に照らし合わせているだけでは?

「どんなことにも興味を持ってやるのはとても大事だと思います。
そして、優先順位をつけるのが難しいという場合もフィルコさんのようによくあるでしょう。
でも、フィルコさんの意見を読むと、実は自分がどれも好きでやっているのだし、すべては自分のためにやっているのですから、何も悩む必要などないのではないでしょうか?
自分で大変と思っているわけでもないようだし、人より進歩が遅くても自分がいいなら、迷惑かけているわけではないので、それは悩みではなく幸せなこと。
実際悩んでいるといっても、世間の固定概念に照らし合わせて、悩んでいるのであって、自分ではどうしようもないことでマイナスに悩んでいるわけではありませんよね。
“男子たるもの”という常識的な固定概念にとらわれて悩んでいるように思いますし、1つだけやっている自分と比較して無意味な想像をしているようにも感じます。
今の自分を一生懸命にやっていることに間違いはないはずです。
どれも全力で好きでやっているなら素敵なことだと思います。
いつか優先順位がつくときが来るのだと思いますよ。
今は3つも好きなことがあって、どれも労を惜しまずできるのであれば、そういう生き方が自分の生き方だと胸を張って生きればいいんじゃないでしょうか?
誰のための人生でもなく、自分のための人生なのですから・・・わたしは応援したいと思います。
ただ、それによって自分の大事な人とかを傷つけたり、迷惑をかけているのなら、どこかで優先順位をもって取り組むことも考えないといけないでしょうね。そ
れは必要な勇気でもありますよ。」

Next »