また喋りまくってきました。色んな委員会を作ろうと言い放って参りました。
「2012年2月17日「シネマラボ突貫小僧の金曜キネマ探偵團」
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昨日、ユーストリームの番組で喋りまくってきました。
話していて思いましたが、映画っていいです。
出来が良くても悪くても、作り手の思いが詰まっているもの。
それを伝える手伝いができる字幕翻訳を仕事にできるのは幸せな事だと、改めて思いました。
3月11日から半分の時間が止まったままご無沙汰しました。命の尊さを感じ続ける1年になりました。来年は、より多くの人が安心して健康に暮らせるようになる事を祈ります。
以下は3月11日以前に書いてあったものに手を加えたものになります。
キネマ旬報1977年3月下旬号(No.704)の114ページから118ページまで、インタビュー記事があります。石上三登志氏がサム・ペキンパー監督とジェームズ・コバーンと話した記事。(カッコ内が記事からの引用です。)
「サム・ペキンパーがやってきた!15年前の『荒野のガンマン』と『昼下がりの決斗』の二本を見て以来、会う人ごとにペキンパーを語り続け」た石上氏が念願叶い、監督と対面したのです。「彼に殴られたらスロー・モーションでぶっ倒れなければならないのだろうかと、真剣に考えて」取材に臨んだ氏ですが、実際に会ってみると「ペキンパーは、ポツポツと、しかしよく通る声で、一語一語考えながらのように話す。やさしい眼をした、やさしいおじさん」だったそうです。
以下、少し抜粋。
ペキンパー監督(好きな監督を聞かれ)
「ミスター・シーゲル。ミスター・フォード。でも、一番尊敬するのはクロサワだ。『ラショモン』は素晴らしい作品だ。」
石上氏
「でも黒澤監督はフォードを尊敬していますよ。」
ペキンパー監督
「フォードとクロサワじゃ、ケタが全然ちがうよ。フォードは好きだけど、クロサワは尊敬してるんだ。とても会いたい。クロサワからはずいぶん盗ませてもらった。今じゃみんな僕の映画から盗むけど…。」
石上氏
「あなたの映画には時々東洋的なものを感じます。」
ペキンパー監督
「そう、自分でも思う。僕にとって東洋は“心のふるさと”なんだ。離れたくない。昔、中国にいたとき、中国人の女性と恋をした事があるし、五歳の日本の女の子を熱烈に愛した事もあるよ。1945年のクリスマスだったけど、僕はその子の家のガードだったんだ。海兵隊だったので、中国の暴徒から日本人を守らなければならなくてね。雪が降ってた。すると、その子が家から出てきて、僕に“ありがとう”っていったんだ。とってもきれいな子だった。僕はもう、すごく感動してしまってね、思わず彼女に捧げ銃をした…。」
サム・ペキンパーは1945年から46年にかけて中国で多くの日本人と友達になったと言う。
「中国を引き上げて佐世保に向う日本人の家族たちのために、僕は日本人と一緒に働いた。それはもう、その時の海兵隊の仲間を代表していうんだけど、みんな日本人に対して好意と尊敬と愛を感じたよ。だから今(初来日して)、やっと日本に帰ってきたっていう気持なんだ。」
石上氏
「(『荒野のガンマン』の日本のポスターを出して)これがあなたの名前です。ピキンファーとかいてある。当時あなたの名前の読み方がわからなかったんです。」
ペキンパー監督
「中国ではね、ポンチモーと呼ばれてた。山から来た男っていう意味だそうだよ。ピキンファーでもいいよ。」
彼はカリフォルニアで肌の色が違う子供達と遊びながら育った。一番のガキ大将はアイボウという日系の男の子。
「お互いの家に行ったり来たりしながら大きくなっていったんだ。だが…18歳になった時に…あっという間に18歳だったな…そしたら、悲しい時代がはじまった。『戦争のはらわた』で僕が言いたかったのは、その事なんだ。」
この後、ペキンパー監督は「戦争のはらわた」のエンディングのセリフに込めた思いも語ります。
これはペキンパー監督が「戦争のはらわた」のプロモーションで来日した時の記事です。僕も本作を翻訳をしました。(2000年2月のリバイバル公開用でバンダイビジュアルからDVDとVHS版で発売されましたが現在は廃盤です。)それでこの記事について書いているのですが、とても興味深いインタビューです。5ページあるので、ここでの抜粋はごく一部です。図書館などでぜひキネマ旬報のバックナンバーNo.704を探して全文を読んでもらえたらと思います。素晴らしいインタビューを記録してくれた石上三登志氏に心から感謝します。
さて、「戦争のはらわた」は劇場初公開時のフィルム、VHS(キングレコード版)、LD(ワーナーホームビデオ版)、DVD(2社=バンダイビジュアル版、ジェネオン・ユニバーサル版)と、5種類ほどの字幕があると思います。フィルム版は簡単に見られるものではないし、もう存在しないかもしれませんが、他の4種類はオークションなどでも出回る事があるので、見る事が可能だと思います。
僕は軍事用語に詳しいわけでもなく、国ごとに違う階級もいちいち調べながら訳します。この作品を訳した時は、幸いにして戦争映画に詳しいファンの人達が集まりアドバイスしてくれたのが心強かったものでした。僕の中でも印象の強い仕事です。ただ、印象が強いとは言っても自信をもって「最高の字幕です」なんて言えるわけではありません。「精一杯やった」とは言えますが。「精一杯」でも不十分なものは不十分で、発売版のソフトの字幕ってイヤです。廃盤になろうとずっと残りますから。
そして、僕が訳した後、改めてジェネオン・ユニバーサルからDVDとして発売になったのですが、その字幕は評判が悪いようです。僕は見ていないのですが、wikipediaでは「其の字幕翻訳内容は、誤訳が多く言語としても成立していない箇所が多い」という事らしいです。
ペキンパー監督はピキンファーでもポンチモーでもいいという大らかな人なので、それほど気にしないのかとも思いますが、もうちょっとしっかり仕事をしてくれ、と多くのファンは思うでしょう。(僕の訳に対しても、もっとしっかり仕事をしろ、と言う人もいるでしょうが。)
もしかするとペキンパー監督自身、天国で最新の日本語字幕版を見て「オー、シット」と言っているかもしれません。
ペキンパー監督は怒らないかもしれないけど、彼の想いは熱く、本人が亡くなってしまったからと言って、その作品に込められた想いを台無しにすべきではないと思います。今後、改めてソフト化される時には、じっくり作り込まれた字幕になる事を願います。
JunkStageをご覧の皆様、こんにちは。
いつもJunkStageをご訪問いただき、ありがとうございます。
「字幕.com」のライター、字幕演出家の落合寿和さんですが、現在私事多忙のため9月末日までこちらの連載を休載とさせて頂いております。
ご愛読頂いております皆様には大変申し訳ございませんが、次回更新の際をお楽しみにお待ちくださいますよう、お願い申しあげます。
(JunkStage編集部)
THE CURSE OF THE WEREWOLF(1960) @IMDB
テレビ放映時タイトル:シニストロ城の吸血狼男
オリヴァー・リード。(後の「トミー」のお父さん。)ノーメイクで狼男っぽいじゃねぇか。と思いきや、21歳の若かりし日の彼は目がクリクリっとした骨太なおぼっちゃま。ノーメイクではそれほど狼男っぽくないです。このソフトは特典は少ないですが日本語吹替え版が収録されています。そこで少し困った事が発生しました。メインキャストの1人、「ドン・アルフレード」が吹替え版では「ドン・アルフレッド」になっているのです。スペイン語読みだとアルフレードが普通で、「ドンの後に続くのがアルフレッドはイヤだな」と思いましたが、話の舞台はスペインでもセリフは英語。さらに字幕で彼の名前が出るのは1回だけ。(吹替え版ではもう少し頻繁に出るそうです。)
僕自身、キャラクター名、地名、俳優名などは「どれが一番適当か」という判断はしますが、その判断時に「これは絶対こうじゃないと」という信念はありません。「この場合、どれが一番違和感がないか」「どれが一番、一般に馴染みがあるか」と見回します。ちょうど同じスペイン語の名前でGuillermoという役名が出てくる作品を訳していますが、Guillermoはギジェルモが音としては近いという話ですが、ギレルモ・デル・トロ監督の名前が比較的映画ファンには定着しているのもあり、ギレルモでいこうという事になりそうです。
余談ですが、バート・バカラックは「紳士泥棒大ゴールデン作戦」の公開当時のポスターではバート・バチャラッチと表記されています。これはさすがに…バチャラッチですが(?)、人名や地名は誰か(andどこか)特定できる事が一番重要なのは間違いなく、ピーターさんとピーターズさんが同じ作品に出てきたら、間違いなく使い分けなければいけないわけです。読んでいる人が混乱しないようにという事をいつも念頭に置いています。
最近ずっと書いている一連のホラー作品ですが、この作品も同じで奥が深いです。作品の構成として物語の舞台が大きく3つに別れるのですが、それぞれが短すぎてもったいない感じがします。「見た事ないから押さえておこう」という見方をした場合、「あっさりしすぎていて物足りない作品」で終わる可能性が高いです。でも製作に関わった人達の思いが詰まっている作品なのは確かで、じっくり見ると味が出てきちゃいます。歴史的な背景まで調べた日には、それこそ面白いでしょう。今から数えると250年ほど前のスペインの話ですが、日本だと江戸時代。当時に思いを巡らすと「緑豊かな四季の彩りのある日本」というイメージになりますが、スペインは砂ボコリで鼻が詰まりそうな感じ。封建的な様子も日本の悪代官の方が…。まあ、どっちも「お前もワルよのぅ」ですけど。
「ハウリング」とはまるでタイプの違う、オーソドックスな狼男ものですが、250年前のスペインのイメージも興味深いです。
ジミー・スコット・ストーリー
Jimmy Scott: If You Only Knew (2002) @IMDB
Independent Lens (TV series documentary)
Original Air Date:22 July 2004 @PBS
カルマン症候群という遺伝性の成熟障害の結果、思春期の手前で成長がとまったジャズボーカリスト、ジミー・スコット。1925年7月17日オハイオ州クリーブランド生まれ。このドキュメンタリーの映像は2000年11月頃のマンハッタンから始まります。ジミー・スコットが飛行機に乗り、降り立つ先は東京…。
アメリカPBSのIndependent Lensというドキュメンタリーシリーズの1本として放送された作品です。監督のマシュー・バゼル自身がジミー・スコットの大ファンで、彼の記録を撮りたかった事が、この作品の出発点だったようです。70代(撮影当時)とは思えない力強い歌声。しっとりした空気を伝えてくれます。
彼の半生を振り返るドキュメンタリー作品としても興味深く、同時に彼の歌声もかなり楽しめます。オーディオコメンタリーも凝っていて、マシュー・バゼル監督自身が中心になって、本作の製作について語られていきますが、本編の曲の邪魔にならないようにコメントが乗っていて、実質的にコメンタリー版と本編と、両方が「作品」として楽しめるスタイルになっています。そしてコメンタリーの最後でも監督はこんな感じの事を言います。「僕もこれで前の自分に戻ります。ジミー・スコットの1ファンに。」この謙虚なスタンスが見事に作品になっているドキュメンタリーです。
字幕は本編、コメンタリーそれぞれが800枚くらい。ジミー・スコットはゆっくり話すので、字幕もゆったり。監督のコメンタリーもゆったり、もちろん曲もゆったりしていて、いわゆる大人の時間を愉しむような作品です。
PBS(Public Broadcasting Service)というテレビ局についても書きたい事が色々ありますが、ここでは省略。知らない人は調べてみると面白いです。良質なドキュメンタリーをたくさん作っている局です。
@allcinema
THE UNSEEN(1980) @IMDB
ビデオ発売時には「恐怖のいけにえ/呪われた近親相姦の館」と、サブタイトルがついていたようです。普段、こうして色々書いていると、あらすじの中で「死ぬ」とか「殺す」とか、特にホラー映画の場合、よく出てくるわけですが、実際の人の死は軽々しく話す事ではありません。
それなのに、慣れというか、フィクションの世界では気楽に使えてしまうものです。よくも悪くも、それは「死」というものが人の暮らしの中に常に存在しているからでしょうか。単に道を歩いているだけでも「ここで信号無視したら死ぬかも」と思う事があったり、「ここから落ちたら死ぬ」と思ったり。
という事で、この作品。これもフィクションなのでどんな事でも気軽に書けるかな、というと、そうでもない。ビデオ版のサブタイトルから連想できるように陰惨な要素も含まれています。なので、ここではあらすじは割愛。
この段階で「この作品はちょっとパス」という人が多いと思いますが、ここではこの「ソフト」について書きます。まず、またしても特典てんこ盛り。本編の字幕は90分で600枚弱なので少ないのですが、音声解説(オーディオコメンタリー)があり、これが1500枚くらい。さらに特典映像が100分近くあるので字幕の合計は3300枚近くになりました。先日の「悪魔の墓場」が2000枚少しで、それでも多いという感じでしたが、今回は1.5倍以上なので、本当に多いです。
本編自体は見る人を選ぶ作品ですが、コメンタリーの内容が興味深いです。まず、製作当時の人間関係。どうやら監督はスタッフの信望をあまり得ていなかった様子。コメンタリーの翻訳もこれまで色々やってきましたが、ここまで信望の薄い監督は珍しいのではないかという印象です。「ピーター・フォレグ」という監督の名前も実際はアラン・スミシーで、本当はダニー・スタインマンだそうです。
演出上のこだわり、セットへのこだわり、様々なこだわりがある中で仕上がった本作は、コメンタリーを聞く限りでは、「よくできたな」と思いました。個人的にはプロデューサーを務めたアンソニー・アンガーのコメンタリーの内容が興味深かったです。彼はピーター・セラーズとリンゴ・スター主演の「マジック・クリスチャン」を製作していて、その当時の逸話を披露し、さらに「ナバロンの嵐」での縁からバーバラ・バックに本作の出演を依頼したといった話も聞けます。この作品の撮影中にバーバラのところには「おかしなおかしな石器人」の出演依頼が来たとか、リンゴと出会う前の彼女の話とか、ピーター・セラーズとブリット・エクランドの話とか、こうした本作以外の話が、このソフトのオーディオコメンタリーには多く入っていて楽しいです。僕自身はピーター・セラーズが大好きなので、彼の性格についてアンガー氏が語るところが面白かったです。こうした情報がこの作品に入っているとは、それに興味がある人は知る由もなさそうなタイトルなわけですが…。もちろん、そればかりではなく本作の撮影裏話も色々語られ、そちらも興味深いものがありました。こうした周辺情報を知りつつこの作品を見るのと、何も知らずに見るのとでは大違いの作品です。(そういう見方が正しいのかどうかは微妙な面がありますが。)
それからタイトルロールを演じたスティーヴン・ファーストは、以前SFチャンネル用に僕が訳した「バビロン5」のモラーリ大使の部下役なのですが、彼の人柄が何だかほんわかしていてよい。(彼は「アニマル・ハウス」にも出ています。2人息子がいて、長男の名前はネイサン。兄さんなのにネイサン…。)さらに「カッコーの巣の上で」に出ていたシドニー・ラシックの逸話も楽しく。(この人も役柄とは違い実際に「いい人」だったそうです。)それからバーバラ・バックの妹役を演じたカレン・ラムの恋愛遍歴(ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンと2回結婚し、本作の撮影当時は「トミー」のプロデューサーの1人でもあった、ロバート・スティグウッドだった)とか、何が言いたいのかと言うと、先に書いたように、こうした周辺情報を知りつつ見ると、この作品、不思議なくらい印象が変わってしまうのです。
さらに本編のストーリーとは関係ないのですが、カレン・ラムの本名はバーバラ。バーバラとカレンが演じた姉妹の名字がファースト。年をとったスティーヴン・ファーストはシドニー・ラシックにルックスが似ていて…。ってどんどん話が脱線していきますが、こういう情報を知りつつ本編を見ると、もはやホラーではなくなってしまったりします。
これは困った話です。実際、映画を見るというのは、そういう事ではないと思いますが、この作品に関して言えば、そんな見方をして楽しむのも一興かと思います。
ところで、この物語に出てくる町SOLVANGですが、字幕的に少し悩みました。カタカナ表記。スペルから考えるとソルヴァングになります。でも文字数を減らしたいのでソルバング。と、まず思うわけですが、この町は1911年にデンマーク系移民がカリフォルニアに作った町で、デンマークの伝統を今も守り続ける町。分かりやすく言うと町全体が長崎のハウステンボスみたいな、志摩のスペイン村みたいな、「デンマーク村」のような所です。20年近く前に僕も行った事がありますが、地元の人はソルバングよりソルバンクに近い発音をします。という事でソルバンクに落ち着きましたが、ネットで調べるとソルバングとソルバンクの両方とも使われている感じでした。(でも、これってソルマックっぽいよね…、と思いつつ。)
と、まあ、本当に取りとめもなく書いてしまいましたが、「ソフト」として見どころがいっぱいある作品でした。興味がある人はどうぞ。もちろん、ホラー映画としても十分陰惨な話です。
ニュー・オーダー ライブ・イン・フィンズベリー 2002
2011/2/22(火)深夜1:55@WOWOW
これはDVD版も字幕を自分で作ったタイトルです。過去に自分で訳したものは、自分でやったという意味で安心感があります。その時々で精一杯の作業をしているからこその安心感ですが、当然、同時に不安もあります。いくら精一杯やったとはいえ、誤訳がないと断言できるという事はないですから。
で、今回はというと、違った意味で調整が必要でした。DVD版が106分なのに対して、今回のOAは60分弱の短縮版です。ライブの途中の話の中にカットされた曲について話している部分が残っていたりするわけです。そこの整合性を自然に作るために言葉を微調整するのですが、これって案外難しかったりします。実際、それを自然に見せるのが不可能な場合もあります。いずれにせよ全長版と短縮版がある場合、これはよく出てくる問題です。映画をテレビ放映用にカットする場合と同じです。
それからもう1つ。DVD版は2002年に訳したものですが、これを引っ張り出して見てみたら、何と冒頭の30秒くらいの部分の声に字幕が入っていません。翻訳する時、偶然見落としたというのがあり得ないくらいクリアな声が入っています。これも時々起こる事なのですが、翻訳に使った素材と最終ミックスが違う場合があります。
もちろん大幅に違うという事は、まずないのですが、画面の動きを気にしなくていいナレーションのタイミングを変えたりする事があるのです。このソフトの冒頭もそうしたパターンでした。翻訳素材に入っていない声(5秒くらい)が追加になっていたのです。
今回のOA版も冒頭の流れは同じだったので、今回はここにも字幕を入れました。
ニュー・オーダーも僕にとって80年代の顔の1つというか、よく聞きました。“ビザール・ラブ・トライアングル”、まったりエレクトリックでほのぼのします。叫ばないロック。っていうかロックより、ゆらゆら。クラブシーンで人気なのも分かります。色々な意味で好きなバンドです。
DVD発売日: 2005/10/05
ニュー・オーダーは、他に↓などを訳しています。全部お勧めです。
ニュー・オーダー・ストーリー
DVD発売日: 2007/05/23
ライヴ・コレクション:グラスゴー2006&アンソロジー1981-1989
DVD発売日: 2008/07/23
新車があります。公開。様々な角度から評価されます。以上。
で、この新車を泥沼に落とします。引き上げます。泥だらけです。でも新車です。そのままの状態で、それを新車として「様々な角度から評価」するでしょうか?恐らく洗車してから見るでしょう。
こういう事なんだと思います。字幕って。
新車(=外国語の映画)があって、それが泥沼に落ちる。それを引き上げて洗車したものが字幕版。ピッカピカの新車に戻すのは不可能。いくらきれいにできても完全に元の状態には戻りません。
それでも必死に元の状態に近づける。まずホースで水をじゃんじゃんかけて、全体を大ざっぱにきれいにして、それからタオルやブラシや掃除機を使い、綿棒を使い…。と、細かく掃除していく。でもどこか見落としがあり泥の塊が残っていたり、全体的にくすんだ色になっていたり、どうしても完全に元の状態には戻らない。
字幕についてはこれまでも色々思う事を書いてきましたが、最近は、こんなふうに思います。
ビリー・ジョエル ラスト・プレイ・アット・シェア・スタジアム
2011/2/13(日)夜6:20@WOWOW
収録日2008年7月16、18日
ビリー・ジョエルです。貫禄たっぷりになってきましたが、カリスマはあります。思い出すと、ビリー・ジョエルを知ったのは“ストレンジャー”がヒットした頃だったと思います。ニッポン放送の夜11時くらいのラジオドラマか、その後の何かの辺りで一時期、毎晩流れていたはず。
前後しますが、“素顔のままで”、“オネスティ”、“マイ・ライフ”あたりが「僕の思春期だった」と言いやすい時期でした。中学に通いつつ、好きな女の子ができて、交換日記なんかしたりして。よりによって“オネスティ”の歌詞を気に入って。訳して交換日記に書いたら「誠実な人って少ないよね」とか返事が来てフラれて。(どうしてそこからフラれたのかは思い出せん…。)「“マイ・ライフ”だから」なんて思ってスケートでジャンプしてました。
アース・ウィンド&ファイアーとかバリー・マニロウとかレイフ・ギャレットとかが人気だった。レイフ・ギャレットは知らない?最初に買ったシングル盤が「ダンスに夢中」でした。(どうでもいい。っていうか、時期がちょっと違うか…)
好きな曲は多いですが、“ガラスのニューヨーク”がかなり好きだったりします。
と、どうでもいい前置きが長くなりましたが、ビリー・ジョエルが2008年にシェア・スタジアム取り壊し前の最後のライブをやったのが、この番組です。シェア(Shea)も英語の発音をカタカナにするとシェイの方が近いのですが、そうするとイヤミ(シェー@wiki)みたいになっちゃうし、シェアでいいと思ったりしつつ、2008年7月のこの公演。ゲストも豪華でした。OAは全長版ではないので、その豪華ゲスト全員が登場するわけではないですが、それでも登場するゲストは豪華です。
最後にポール・マッカートニーも登場しますが、その情報は観客にはほとんど伏せられていたので、本当にサプライズだったようですが、当のビリーも「ポールが来る」事は当然知っていたものの、イギリスから飛行機で来て、空港からパトカーの先導で会場入りして、会場入りしてから5分後にはステージに立っていたといった具合だったらしく、「いつポールが登場するか」についてはビリーも分かっていなかったようです。(文章ながっ…)
先日のジョン・レノンのスウィート・トロントもそうですが、入国してすぐステージっていう距離感は、さすがに同じ英語圏と思ったりします。
それからビリーのステージにゲストで登場したポールですが、その1年後、シェア・スタジアムの跡地にできたシティ・フィールド・スタジアムでの最初のライブをやっています。その時のライブ「Good Evening New York City」も去年WOWOWのOA用に字幕を入れましたが、そのライブの冒頭でナレーションをするのがアレック・ボールドウィン(「2日間で上手に彼女にナル方法」のエロ教授)だったりして、「なぜ彼が?」と思ったりしました。
と、どうしても本題に入らず横道に逸れてばかりですが、このビリーのライブでは、ショーの途中で客席の中でプロポーズするカップルが横断幕か何かで、それをビリーに知らせます。それに気づいたビリーは「結婚するの?」と歌の途中なのに2人に言います。それだけでも味がある、「いい人ビリー」ですが、その次がまた楽しくて「Get a prenup」と言います。もちろんユーモアたっぷりに言うのですが、prenupというのはprenuptial agreementの事で日本語にすると【婚前契約(書)、結婚前の同意書】といった意味。さすが契約社会のアメリカって感じですが、離婚した場合の財産の所有権の所在などを確認しておく文章です。また話が逸れますがVH1という音楽専門チャンネルの番組で「Behind The Music」というのがありました。毎回1組のアーティストに焦点を当てて、その人と音楽性を回顧するもの(音楽版の「CBS48アワーズ」みたい)ですが、それを訳していた頃、ビリーの回がありその時に知ったのですが、彼は離婚でかなり嫌な思いをしています。
そんな経験もあって「Get a prenup」と言ったのかな、なんて思いつつ…。訳せない。「Get a prenup」って1秒ちょうどくらいで言ってるんです。1秒だと4文字か5文字か6文字か7文字か…。いくら短くしようとしたってこんな表現、そのままでも意味が分からない可能性が高いんだから省略もできない…。汗…。で、結局逃げました。訳は「仲よくな」です。面白くないけど、「いい人ビリー」は出るし…。
それからポールが登場してビリーが最初に言う言葉がシャレてます。想像はつくかもしれませんが、ここでネタばらしをするより、見て楽しんでもらえたらと思います。










