地蔵菩薩は平安時代頃から登場してきた仏像で、他の仏像と違い幅広い御利益があります。
日常の交通安全から死後の世界まで見守る大変ありがたい仏様なのです。
又、仏像を彫ることを覚えていくうえでも基礎となる仏様です。
一見シンプルなお姿をした仏像ですが大変奧が深く繊細な技術を問われるのです。
たとえば、阿弥陀如来や観音菩薩の頭よりも細かな作業をする必要がないため早く完成しますが、シンプルな分より制作者の力量が問われます。
阿弥陀如来 聖観音菩薩
そしてお地蔵様は、自分自身が修行時代に初めて制作した仏像で、今回本で制作したものも大きさがまったく一緒であり15年間で自分がどれだけ成長したかを知るよい機会でもありました。
15年前初めて制作したお地蔵様 今回制作したお地蔵様
左の仏像は制作の技術もそうですが彫刻刀も満足に使えていないため表面が少し粗くなっています。
ただ、最初に彫ったこのお地蔵様は自分自身の力だけではなく親方の教えや兄弟子の手ほどきがあり何とか苦労して完成させた仏像です。
その完成時の感激は昨日の事のように思い出されます。
今回この本を制作出来たのは師匠の斉藤侊琳先生や監修された兄弟子の関 侊雲氏お陰だと大変感謝致しております。
そしてこの本の出版に携わって頂いた多くの方々、またご購読頂きます読者の方々に改めてお礼申し上げます。
誠に有り難うございました。
補足
本にはこんな可愛らしいお地蔵さんの作り方ものってますよ。
JunkStage Cafeにも参加させていただきます。
今回は本で制作した仏像も発表したいと思います。上のお地蔵様も出展します。
前回にも紹介した3頭身程のお地蔵様に続いて今回は新たな仏像に挑戦いたしました。
今回は薬師如来を制作いたしました。
薬師如来の特徴は手に薬壺を持っていることが特徴です。
まだ途中段階ですが又、進行状態をご報告したいと思います。
制作にあたる上で気をつけた点は、本を手にされた方が読んで分かりやすい手順にする事です。
こま送りのように進め、一つ進行する事に写真を撮ると言う時間のかかる進め方を行ないました。
カメラマンも腰をかがめ無理な体勢を保った状態で写真を撮り、編集担当の方は付きっきりで構成を考え自分達が話した事をすべてメモし、的確なまとめ方で進めていきました。
本を制作するには多くの方々の協力が必要であることを痛感いたしました。
制作にあたり皆様にご協力いただき誠にありがとうございました。
そして多くの方々に仏像彫刻の楽しさを少しでも感じて頂けたらと思います。読者の方から感想をお待ちしております。
前回にも少しお話しいたしましたが次回はこの本の表紙になった地蔵菩薩立像についてより詳しくお話ししたいと思います。
前回まで地蔵菩薩についてご報告してまいりましたが、ここで発表したいと思います。
私自身も制作に携わりました。
彫刻刀で作る仏像出版
監修・仏師 関 侊雲
2010年7月(株)スタジオタッククリエイティブ発行で仏像彫刻の技法書(彫刻刀で作る仏像 監修・関 侊雲)が発売されました 。
全国の書店で販売されています。(店頭販売又は注文販売)宜しければどうぞご書見ください。
地蔵菩薩は古来より人々に親しみがあり多くのお寺に安置されています。
ここで代表的なお地蔵様をあげると京都の六波羅蜜寺にある地蔵菩薩座像で作者はかの有名な運慶作です。
今回、制作した地蔵菩薩は基本的なスタイルをベースにあらゆる時代の特徴を取り入れ制作いたしました。
・目の形
平安時代後期から鎌倉時代頃の目を取り入れました。曲線で構成されており、鳥のクチバシにも似ていると言われる形をしています。微妙なラインの構成と、左右対象の形のため、とても神経の使う場所です。
・服のシワ
平安時代のシワを取り入れました。特徴は浅く体に馴染んだ優しい表現になります。その中に、立体感やシワの流れも考えています。
・手
体に対して小さめに作っており、品良く見せるために行いました。
作者によって異なりますが、平安時代~鎌倉時代あたりに多く見うけられます。
他にもあらゆる部分で参考にしています。
これらを踏まえて言えることは平安、鎌倉時代辺りに完成度の高い仏像が多く存在します。現代の仏師(仏像を彫る人の事)は、過去の優れた形を取り入れ、より良い仏像を作り後生に伝えて行く事を目指しています。
仏像は決まり事が多く自由に彫れない彫刻ですが、1000年以上の歴史の集大成が今も残っていることはそれだけ人を引き付ける魅力があるのだと思います。
自分自身仏像に携わっていますが、今だに拝観すると全身の震えが止まらない気持ちになります。
制作した仏像は後程お見せしたいと思います。
今回、制作した地蔵菩薩についてお話したいと思います。
この地蔵菩薩立像は、ある企画から制作が始まりました。
その企画とは私にとって夢にまで見た、とても大きな出来事です。
確定した時点でお知らせしたいと思います。
お楽しみ下さい。
今回はこの地蔵菩薩の制作についてお話ししたいと思います。
この地蔵菩薩立像は6寸の大きさがあります。
本来、仏像の測り方は尺貫法で行ない、本体6寸(約18㎝)の場合は足先から髪の毛の生え際までを表します。
次回から彫刻の制作についてお話したいと思います。
マメ知識
地蔵菩薩は、よく道端などにいるお地蔵さんで一番皆様に馴染みのある仏様です。
又、地蔵菩薩は閻魔大王の化身とも言われております。
人間界でお地蔵様は一人一人の人生を監視し見据える役目をしていて、閻魔大王になり変わり、どの世界に送るか決めるのです。
この事から、仏像が一日一日を大事にして生きる事を私達に教えてくれているのかもしれませんね。

閻魔大王 我が師 佛師 斉藤侊琳 作
この度、東京都目黒区、群馬県前橋市にて教室の発表会が行なわれ、続いて富山県でも発表会が行なわれます。
富山は私が彫刻の修行をした場所で、長く人生を過ごした思い出のある町です。
この地で今回、皆様に発表出来る事は、今まで続けてきた事を見て頂く大きな意味があると思っております。
是非、ご観覧いただけたら幸いです。お待ちしております。
第1回 侊心会 仏像彫刻・木彫刻教室展
会期
6月18日(金)~20日(日)午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)
会場
富山県イオンモール高岡展示場
今年の4月1日より学院を開講いたしました。
二人の生徒が入校いたしました。
仏像彫刻を本格的に学びたいと言う意志の素、仏師を目指す事を目標に毎日授業に取りくんでいます。
自分自身が修業時代に学んだことを出来る限り伝えていきたいと思っております。
仏師として自分で学んだ技術を後生に伝えていくことはとても大事な指命だと思っております。
二人がブログをはじめました。
是非、見ていただけたらと思います。
飯田悦子さんブログ 福本陽平さんブログ
http://ameblo.jp/hori2coetsu/ http://ameblo.jp/fukumotoyouhei/
今回、ポスターにもなった千手観音立像。
この仏像は私が修業時代に先生の手伝いで部分的に仕事をした仏像です。
間近で見ると当時の思い出が思い浮かんできます。
今こうして仏師であり続けられるのは先生のおかげだと心から感謝しています。
この気持ちを常に忘れず自分自身も後生に伝えることが出来るように日々努力し参りたいとおもいます。
先日、5月7日(金)~5月9日(日)に富山県民会館にて我が師である斉藤侊琳先生の個展が開催されました。
あらためて師の凄さを痛感する事ができました。















