2010/08/09

「独創力」を花開させるための3ヶ条、糸川英夫先生(日本のロケット開発の父) 曰く、

  • 徹底した学習
  • 粘り強いやる気
  • そして、出会いである

(勝手な解釈ですが)どういうことかというと、

現在の研究・開発(科学以外でも)は、人類の過去からの積み重ねで成り立っている。その分野で独創的・パイオニア的な仕事をするには、過去にどんな人がいて、何をやったのかを徹底的に学習することから始まる(もちろん、現在の世界中の動きも知る必要がある)。情報がインターネットで溢れる現代、自分が本当に必要な情報を選んで学習することも、また重要となる。

そして、粘り強いやる気こそ、一番大切なことではないだろうか。壁にぶつかった時こそ、粘り強さが新たな展開を生み出す。失敗を繰り返しても、試行錯誤を重ねることで、次の一手が見つかる可能性が広がるのである。

一人で独創性のある仕事を成し遂げたら、それは素晴らしい。同業者と協力して成し遂げるのも良い。同業者以外の人々と接して、創造性が生まれる場合もある。そして、自分が如何に素晴らしい独創力のある仕事をしたとしても、それが世に認められなければ、埋もれてしまうことになる。独創性を生み出す切っ掛けになったり、独創的な仕事を世に広める絆になるような “出会い” もまた大切なのである。自分を支えてくれるこれらの “出会い” には、常に感謝の気持ちを持ち続け大切にしたい。

この3ヶ条;「学習・根気・出会いと感謝の気持ち」を常に心に留めておくように、次の一年を過ごせたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

追伸、

7月31日は、以前住んでいた神奈川県相模原に出向き、JunkStageスタッフの方々と「探査機はやぶさ」の地球帰還カプセル一式(ヒートシールド熱防御材, パラシュート, インストゥルメントモジュール,カプセル(プロトモデル)) を見学した。午前10時30分に到着したものの、猛暑と長蛇の列にげんなりして諦めて、宇宙研特別公開の見学に徹した。会場では、はやぶさプロジェクトメンバーの皆様にも再会できた。また、一般見学者に混じっておられたハヤブサ立役者でラッコ提唱者であるNECのエンジニアさんにも、イカロスの横で偶然再会して歓談した。諦めて帰りかけていたのだが、NECのそのお方の「今なら空いていますよ」の一言で、なんとか日暮れに1時間強待ちの列に並んでカプセルを見学できた。オーストラリアの砂漠で、目の前の夜空を通過して行ったあの時の眩い光は、この「ヒートシールド」のアブレーション発光だったのだなぁと感慨無量の瞬間であった。

8/15-19に東京丸の内で見学できるそうなので、まだの方は是非どうぞ。目玉は、偽物(モデル)のカプセルではなく、宇宙帰還からカプセルを守ったヒートシールドでしょう。

ISAS-1 最大で4時間待ちになった、カプセル見学の行列。

Junkスタッフ 月探査機かぐやの3D映像を楽しむ、Junkスタッフの面々。

Hayabusa, ISAS openhouse大人気の「はやぶさ」ブース。小惑星イトカワに到着したころは、こんなに混んではいなかったはず。

祝賀記念品 祝賀会に出席できなかったので、特別公開の日に頂いた記念品(特性4GbUSBメモリ)。中には、なんと小生ら地上光学班がオーストラリアで撮影した映像が入っていた。

ヒートシールド ヒートシールド(前面)と山田先生(左; ヒートシールド開発責任者)、川口先生(右; はやぶさ開発責任者)。プレス写真より。

イトカワグッズ イトカワ煎餅行列に並んでいる間に「イトカワ揚げパン」を食べ、お土産に「はやぶさ煎餅」を買った。砂粒は入っていなかったが、砂糖の粒は入っていた。

PS;

惑星地質ニュース「地球の果てでハヤブサを迎える (阿部新助)」

ツイッター始めました; @AvellSky

2010/08/09 09:38 | 天文・宇宙 | No Comments
2010/07/31

我々研究者の日常は、研究にだけ没頭している訳ではなく、学生の面倒(授業も含めて)、ビジターの面倒、様々な書類執筆(外部資金調達、観測時間獲得など)、会議・会議・会議、合間にメール処理と、なかなか集中して研究する時間がないものである。かつて文豪は、温泉宿などに籠り集中して筆を走らせた。温泉街は、温泉以外にも食や自然の楽しみもあり、気分転換にもなっただろう。実は、我々もこれを真似て「論文執筆合宿」なるものを時々開催する。昨秋は、台湾の清泉温泉という温泉街のユースホステルを貸し切って論文合宿を開催した。ここは、新竹市から(直線距離では)さほど遠くないので、小生が選んだのだが、実際にはかなりの山奥であった。それもそのはず、到着して知ったのだが、なんと「張學良」が幽閉されていた温泉だったのである。現代においてもそこは隔絶された世界であった。インターネットの無い3泊4日の滞在中は、自炊しながら、温泉と自然の景観を楽しみながら論文執筆に没頭できた。原住民の住む村であったため、我々の滞在が珍しかったのだろう、地元の子供達が集ったので、彼らを招き入れて持参したPCプロジェクターを使って「ロケットの打ち上げ(MV-5号機)」映像を見せてやった。子供達の驚きようは、今でもよく覚えている。

論文合宿

さて、5年に一度の自動車免許更新のため、8月9日の誕生日前後1ヶ月の間に手続きをする必要があり、日本へ一時帰国する計画を練っていたところ、国立天文台の渡部潤一さん(博士課程の時の親方=指導教官)から、論文執筆合宿の案内が届いた。開催場所が「会津大学」ということで、すぐに参加することを決めた。理由 (1) 会津にはまだ行った事がない、(2) 宇宙研や「はやぶさ」でいっしょだった共同研究者が沢山いる、(3) 温泉がある。ところが年度末(台湾では、7月は年度末)だっため、研究費がないので自費で行く事にしたのだが、渡部さんのご好意で、会津のご実家に宿泊することができ、大変助かった。7月25日、東京駅初の高速バス「白虎」に乗車。会津まで2500円ポッキリである。
Aizu4
会津到着は、土用の丑の日の前日ということで、神戸大の時の同僚の平田成さんの案内で、鰻の老舗「えびや」で久々に蒲焼きを楽しんだ。ちなみに土用の丑の日は、鰻供養のため営業していないので絶好のタイミングであった。スタミナをつけ、いよいよ論文合宿開始である。ホストになってくださったのは、会津大学の浅田智朗先生・出村裕英先生率いる惑星科学の面々である。ネットワーク(寺薗淳也先生担当)、珈琲などが用意された教室を貸し切り、各々の宿題/論文執筆が開始された。開始に先立ち、各自の目標が掲げられた。この目標に日々の達成度を記していくのである。窓の外は、会津磐梯山の頂きが浮かんでいる。

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執筆、執筆、執筆、ひたすら執筆。。。のはずであったが、会津の先生方を交えてのミーティング、国立天文台-神戸大-台湾を繋いだビデオ会議、米国と繋いだSKYPE会議と幾つかの有意義なミーティングもこなした。インターネットは無いと不便だが、あるとやはり執筆効率は落ちる。特に最近は、ツイッターやmixi、Facebookなどなど、全くもってネット無しの生活は考えられない。さらに毎晩、会津の美味と美酒を楽しみ、東山温泉でまったりするなど、すっかり満喫してしまった5日間となった。それにしても、毎晩よく飲んだなぁ。。さて肝心の執筆の方は、(1)「地球の果てでハヤブサを迎える」を惑星地質ニュース巻頭記事として投稿、(2)「潮汐分裂小惑星の発見」をネイチャーに投稿した。記事と筆頭論文を仕上げる事ができたので、一応の目標は達成。特にNature論文は、春先から取り組んでいた国際協力の紆余曲折あった論文なので、ようやく肩の荷がおりた(あとは朗報を待つのみ)。

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最終日は別の〆切の文章作成が終わらず、結局、会津観光をせずに後ろ髪を引かれる思いで帰路に付いた。「集中講義」を頼まれているので、また近々会津を訪れる日があることを期待したい。

さて、今日(7月31日)は、宇宙科学研究所の一般公開に足を運ぶ。Junk Stageの皆さん方を案内する予定である。一般公開初日の昨日は、はやぶさカプセルに2時間待ちの長蛇の列ができたそうで混雑は必至。一日がかりの見学会になるだろう。

2010/07/31 06:43 | 美酒・美食, | No Comments
2010/07/06

ハヤブサは粉々になって地球大気の一部になった。ハヤブサの灰は、貿易風に乗って地球の陸地や海底に降り注いでいる頃だろう。。。

我々(JAXA光学班)が撮影したハヤブサ・地球機関の映像 

一方、ハヤブサが残した虎の子のカプセルの内部の一部がいよいよ開けられ、昨日記者会見が行われた。

http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0705.shtml

サンプルコンテナは、内部を真空に保ったキュレーション設備に収められており、コンテナの蓋を開け、サンプル・キャッチャーを取り出し、A室の蓋が開けられた。初期捜索から、0.01mm (10μm)程度の大きさの粒子が2つ見つかった(写真1)。ダスト形状は、宇宙塵(成層圏で採取される宇宙起源の塵)には似ていないとのこと。成層圏・宇宙塵も地球大気突入の影響を受けているので、直接比較はできないので、イトカワ起源の可能性は否定できない。

Capsule-dust1 (JAXA提供)

目視で確認できる物質が、サンプル・コンテナに確認できるが、これは、コンテナを開けた先月末の時点で分かっていたもので、この大きさからして小惑星以外からのコンタミの可能性も考えられるが、それにしては大き過ぎる気がする(写真2)。

Capsule_dust2 (JAXA提供)

サンプルコンテナの中には、サンプル・キャッチャーが収納されているキャッチャー内部は、A室とB室に分離されており、第一回目の着陸時の時にはB室が、2回目のタッチダウンではA室が開かれ、サンプルが導かれるようになっていた。A・B室共に、着陸・タッチダウン後に速やかに閉じられた。探査機が姿勢を崩してロスとされ、通信が復活した数ヶ月後にサンプルをキャッチャに導いている捕集チューブがキャッチャ部から退避させられ(うろ覚え)、キャッチャ部を回収カプセルへ搬送し、キャッチャ部はカプセル内の真空コンテナに格納、固定された(写真3)。

カプセル機構 (JAXA提供)

従って、今回開けたA室よりも、小惑星表面に複数回バウンドして、30分間表面に滞在した第一回目の格納室Bの方に期待が持てる訳だ。

キャッチャーの全容積は、約70cm3で、最大粒径10mmまでの粒子を捕獲できる仕組みになっている。キャッチャ内には、全サンプリング終了後サンプルが回転筒を通して外部に漏洩しないようサンプル漏洩防止板が設置されている。

摺動部品を除く全ての構成部品については、サンプルへの不純物付着を極力低減するために、表面に純アルミコーティングが施されている。またキャッチャカバーには、サンプル回収時までのコンタミ付着レベルをモニタする目的により、コンタミネーションクーポン(サファイア製円盤と高純度アルミ枠で出来た支持柱; Stardust彗星サンプルリターン探査機で用いられたものと同型)が取付けられている。

また、カプセルの各部分には、大気突入で経験した温度を知るためのシールが貼ってあったはずである。このシールは、何度以上の温度を経験すると色が変わるといった単純なものだが、最終的なカプセル内部への熱の進入についても知る事ができる重要な情報である。

いずれにしても、分析結果が出れば全てが明らかになる。

ハヤブサが、ここまでして地球に戻ってきたのには訳がある。それは。。。。

7月30-31日にJAXA・宇宙科学研究所の一般公開が相模原である。ハヤブサの地球帰還カプセル(実物)も、展示されるそうなので、ハヤブサやイカロス、アカツキなどの最新情報も含め、今年は特に楽しめそうである。

追伸;

JunkStage代表の須藤優さんが、ハヤブサを切っ掛けに台湾にいらっしゃることになった。行き先は未定だが、取りあえず南へ向う?

http://www.junkstage.com/world/yuu/?p=672

2010/07/06 12:23 | 天文・宇宙 | No Comments
2010/06/15

ハヤブサ探査機が地球大気に突入する、まさにその直前の姿を見た。

大きな翼を広げ、満身創痍の倒れ込むような格好。地球大気の摩擦で全身が燃え始め輝いている。地球に抱かれ、燃え尽きる覚悟はできている。

その数キロ先を、カプセルが飛翔している。小惑星イトカワから持ち帰ったカケラだけは無事に地上へ届くように、最後の力を振り絞って切り離した虎 の子だ。

ハヤブサは、ウーメラ砂漠上空で最期を迎えつつあった。粉々に砕け、青、緑、橙、紅蓮の光を放つ星粒のようなフラグメントは、それぞれが、僕らが 手塩にかけた君のパーツだ。

バラバラになり燃え尽きる巨大なハヤブサ火球の中から、オレンジ色の一筋の光が飛び出した。飛び出した光点は尾を引きながら、力強く地上へ向けて 突き進む。

「ただいま!」
「 待たせたね。やっと、地球に帰って来た。」
「みんなのもとへ、僕からの最期のメッセージが届くように!」

” オカエリナサイ、そして、お疲れさま、ハヤブサ!! ”

遥か彼方、小惑星イトカワからのメッセージを必ず届けるという意思を受け継いだカプセルは、身にまとったヒート・シールドで大気衝突の凄まじい加熱に打ち勝 ち、パラシュートを展開して、とうとう僕たちのもとへ戻ってきた。

ハヤブサは、小惑星からのロゼッタ−ストーンを地球に届け、その命を全うした。

君と過ごせて、本当に幸せでした。

はやぶさに関わった皆様、お疲れさまでした。そして、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

阿部新助 ウーメラにて。

オカエリナサイJAXA/國立中央大學

(光学班・阿部新助)

JAXAの映像および画像の使用にあたっては、JAXAのデジタルイメージアーカイブスの利用規定に準じま す。詳しくは http://jda.jaxa.jp/jda/service_j.html をご覧ください。

2010/06/15 11:45 | 天文・宇宙 | No Comments
2010/02/20

新年快樂!

2月13日〜21日の旧正月休み、日本に帰るでもなく(チケット取れず)、連日の雨で山岳地帯の土砂崩れで予定していた天体観測にも行けず、毎日映画やネットサーフィン、温泉、スポーツジムとゴロ寝で、かなり堕落した生活に陥っていた。冬期オリンピックは、どこも放映していないので、全く見ていない。また、休み前半は、契約会社が原因で、インターネットにも繫がらなかったので、まさに孤島と化していた。旧正月は、殆どの店が閉まる。いつも使う、近所のコンビニまで閉まっていたが、食料は十分に蓄えていたので、生き延びている。

昨夜、台灣で放送しているNHKワールドプレミアムで「第137回 上田泰己 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」を観た。研究の花形分野である、生命科学で活躍する若手研究者(小生よりも若い)、上田泰己に密着した番組。研究者がもの凄くカッコよくドラマチックにまとまっていた。テレビ番組なので、美化脚色は多少はあるだろうが、それでも研究の最先端の現場での臨場感と躍動感が、リアルに伝わってきた。

「わけがわからない事」にこだわる。普通なら無視するささいなデータや、実験の本筋とは全く関係ない末端部分の数値。そこに今まで考えてきた仮説や理論と食い違う「わけがわからない事」が少しでもあれば、その原因を探るべき徹底的に考え続ける。これまでの考え方では迫りきれない壮大な生命の謎。

同じ研究分野で切磋琢磨する研究者の知的レベルに、大きな違いはないと小生は思っている。優れた研究者とそうでない研究者で決定的に違うのは、まさにこの点だと思う。視点を変え、とことん試行錯誤することで、これまで気付かれなかった新しい発見への糸口が見つかるのだ。仮説を立てて、その仮説が正しいかどうかを、観測、実験や理論を駆使して検証を行い、新たな科学を切り開いていくのが、研究者としてのあり方だが(ボス(元神戸大学・向井正教授)の最終講義より)、大事なのは、”どのような仮説を立てるか”、そして ”それをどうやって検証するか” だと思う。そして、一貫した ”こだわり”と”粘り”が必要だ。

今朝、海外の共同研究者から連絡が来た。共同研究者の計算によって、我々が立てた仮説が証明できそうな結果が出て来たのだ。共同研究者の計算結果は、東京三鷹にある国立天文台の大型コンピューター施設を使って独自に計算を行ってきた小生の計算結果とも、驚くべき一致を示していた。我々が立てた大仮説を示すことができる理論武装の目処が立った。俄然やる気が出てきた(ので誰もいない大學の研究室に出てきた)。あとは、小生らが世界最大級のハワイの望遠鏡で、昨月実施した観測での検証結果を示すことができれば、Nature級の仕事になる。天文学なんて、我々の生活には全く関係ないと思うかもしれないが、今回の我々の大仮説 が正しいことが証明されれば、我々(地球)の過去、未来、そして現在にも大きく関わることになる。

「大事なのは、自分が何をやりたいのかということ。それによって選ぶべき道は複数あって、その方が面白いと思うのです」

自分のやりたいことへアプローチする道は複数ある。視野狭窄にならずに、広い視点で見渡せば、必ず自分に合ったやり方が見つかるはず。その道を極めるということは、本人にとってはとてもエキサイティングでやりがいのある人生だと思う。もちろん、苦労や犠牲にすることも人一倍多い。

追伸;

今週は、海外共同研究者のサポート観測を予定していたのだが、全くの雨天続きで天文台にも上がれず、全敗だと諦めていた。さきほど、ようやく空が晴れてきたので、観測スケジュールを台灣・鹿林(ルーリン)天文台駐在のスタッフに送付して、観測を開始してもらった。

写真; 夕方まで雨が降っていた影響か水滴が付いているが、外の湿度は10%ほど。冬の大三角と大インベーダー+火星が月明かりに負けずに良く見えている。

AllSKYAllSky2

2010/02/20 06:12 | 天文・宇宙 | No Comments
2010/01/29

ハイチ(海地)共和国は、中央アメリカの西インド諸島に位置する、世界初の黒人による共和制国家である。ドミニカ共和国と国境を接する島国で、カリブ海・ウィンドワード海峡を隔てて北西にキューバ、ジャマイカ海峡を隔てて西にジャマイカが存在する。総人口は約1千万人。ハイチ時間の2010年1月12日16時53分(世界時=21時53分)に起こったマグニチュード7.0の地震で、首都ポルトープランスでは、首都の3/4が壊滅的打撃を受け、大統領府や国会議事堂、台湾大使館など多くの建物が倒壊し、死者最大20万人と予測されている。ハイチは、台湾にとってとても大切な国である。台湾を国家と認める国は、世界にたった23ヶ国しかない。ハイチは、数少ない国交のある国の一つなのだ。

Haiti

小生が神戸を去るときに、神戸市灘区役所に提出した届け出住所に「台湾…」と記入したところ、「中国…」と強制的に書き直させられた。お互いにビザ無しで自由に観光旅行ができる日本と台湾は友好国なのに、日本は「台湾」を国として認めていない、つまり公式な国交が無いのである。従って、両国間に大使館も存在しない。ちなみに、(大陸)中国と日本は国交はあるが、中国人のビザ無しでの日本入国は認められていない。

台湾の外交関係を調べると、ここ10年間で、これまで国交があった、マケドニア、リベリア、ドミニカ国、グレナダ、ナウル、セネガル、チャド、コスタリカ、マラウイが、(大陸)中国による金銭援助という名の下の買収により、国交が断交されている。1970年には、67ヶ国あった国交国が23ヶ国に減った。国連や世界保健機関(WHO)等にも加盟できないのも全て、覇権的な態度で、大きな経済力をもって台湾を圧迫しようとする、中国の卑劣な政治活動と言える。

今回のハイチ大地震で、中国は100万USドルの支援を約束し、すかさず台湾は、その5倍の500万USドルの支援を打ち出した。日本も500万USドルの支援を行うことを発表している。一方で、カリブ海諸国での影響力とキューバを牽制する目的もあり、米国は1億ドルを支援し、大量の兵士を送り込み、 中南米の左派国の非難を受けている。多くの人々が苦しんでいるハイチを前に、このような政治的目論みの援助が遂行されているとは悲しい限りだ。

ハイチへの救援物資を載せた台湾の軍用輸送機が、グアム、ロサンゼルス、フロリダの米国領内の3カ所を経由して、ドミニカに到着した。1979年の米国との断交以来、台湾軍機が給油のため米国領内での着陸が許可されたのは初めてとのこと。昨年8月には、モーラコット台風による台湾中南部の大被害の救助のため、米国軍が1999年の集集大地震以来10年振りに台湾に上陸し、中国が非難をしている。

さて、ハイチ支援を行う台湾では、ハイチからの留学生を広く受け入れている。小生が働く國立中央大學にも、多くのハイチ留学生が中国語の勉強に励んでいる。中国語の授業を受講している小生も、ハイチ留学生らと知り合うことができた。ハイチ語とフランス語を母国語とし、流暢な英語も話し、更に中国語もペラペラと話す姿をみて衝撃を受けた。母国の大惨事で家族を失った學生もいるが、彼らはラテン系の明るさを失わず、日々勉学に精進している。 加油!(頑張れ!)

台湾へ入国する観光客で一番多いのは日本人である。美味い飯食べて、マッサージして、温泉入って、台湾人の優しさに触れて帰っていくだけでなく、日本人は台湾のこういう事情、日本と台湾の関係なども知った上で、観光に来て欲しい。

國語授業の同學達。ハイチ人、アメリカ人、イタリア人、タイ人、ホンジュラス人、台湾人、と日本人。タイ人學生の家族が経営するタイレストランにて。

NCU國語同學

台湾と国交を結んでいる23ヶ国の分布。(http://blog.goo.ne.jp/szyu より)

23 countries accepted Taiwan

  • 東アジア・オセアニア; パラオ、ツバル、マーシャル諸島、ソロモン諸島、キリバス、ナウル
  • ラテンアメリカ; セントルシア、グアテマラ、パラグアイ、セントヴィンセント・グレナディーン諸島、ベリーズ、エルサルバドル、ハイチ、ニカラグア、ドミニカ共和国、ホンジュラス、パナマ、セントクリストファー・ネイビス
  • アフリカ; ブルキナファソ、サントメ・プリンシペ、スワジランド、ガンビア
  • ヨーロッパ; バチカン市国
2010/01/29 08:03 | 台湾 | No Comments
2010/01/05

グレゴリオ暦、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

台灣で年を越したが、新年を迎えた感じが全くしません。こちらの正月休みは、1月1日だけ。NHK紅白を見ながら、気分を盛り上げようとしましたが、何事もなかったように年が明けました。テレビの中継で、世界一高い台北101ビルから打ち下げされる花火中継を見ながら、日本と時差1時間の台灣が新年になったことを知りました。ちなみに、台北101(509.2m)は、2010年1月4日にドバイに完成したブルジュ・ドバイビル(828m)に世界一の座を奪われました。

新暦の正月を祝う日本は、アジア諸国では少数派で、台灣や中国、韓国などの殆どの東アジア諸国では太陰暦、いわゆる旧暦の正月を盛大に祝うため、正月休みはまだ先です。旧暦は、月の満ち欠けを基準にした暦で、新月 (朔)となる日をその月の一日として日付を数えます。三日月は三夜、半月は七夜や二十三夜、満月は十五夜です。一方、現在一般的に使われている西暦は、太陽暦、いわゆるグレゴリオ暦や新暦と呼ばれるものです。グレゴリオ暦は、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定してもので、太陽の動きを基準に1年を365日とし、4年に1回閏年を設けて366日にし、400年に3回は閏年とせず平年とする。詳しく言うと、西暦年を4で割り、割り切れる年は閏年となります。但し、西暦年を100で割り、割り切れる年は閏年とはしません。更に、西暦年を400で割り、割り切れるとしは閏年とします。閏年が何故こんな複雑?な定義なのかというと、太陽が地球を回る周期が365.25日であるために、太陽の動きとカレンダーがずれてきてしまうからです。日本では、明治5年(1872年)にグレゴリオ暦が採用され、明治5年12月2日の翌日が明治6年1月1日になっています。

さて、2009年の旧暦1月1日は、2009年1月26日でしたが、2010年の旧暦1月1日は、2010年2月14日です。これは、2009年の5月と6月の間に閏月が挿入されたので、2010年の旧暦元旦は、2月中旬にずれ込みました。 月の満ち欠け(1朔望月)は、29.3 〜 29.8 日の間で変動し、平均周期は29.53日ですので、旧暦の1年は354.36日になり、1年間で約11日、新暦より短くなります。これでは季節(太陽の季節変化)と月がずれて困るので、閏月を導入し、1年が13ヶ月になる年が旧暦には設けられます。19年に7回程度、この閏月を導入します。中秋の月(十五夜祭り)の時期が、大きく異なる理由も同じです。

台灣では、新暦や旧暦の正月を迎える頃には「新年快楽 (xin nian kuai le; シンニィェンクアイラ)」というのが挨拶となりますが、日本の「あけましておめでとう」とは異なり、むしろ「A Happy New Year」に近い表現です。従って、新年が明ける数日前から「新年快楽」が「良いお年を & あけましておめでとう」という意味の挨拶として使われています。

台灣の旧正月が訪れるまでは、あと1月余ありますので、仕事ももう一踏ん張りといったところです。

2010年は、いよいよ小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還します。

小生も台灣を拠点に、今年も世界を東奔西走して研究活動を繰り広げていくことになりそうです。みなさまと地球の何処かでお会いできることを楽しみにしております。

2010 New Year Card

2010/01/05 04:02 | 台湾 | No Comments
2009/12/23

秘書さんから郵便局の人が小生を探していると聞いていた。丁度、日本-台湾惑星科学ワークショップと、直後の鹿林観測所出張などですっかり忘れていたのだが、今日郵便局に行った時に、窓口のおばちゃんに聞いてみたところ、小生宛の「督促状」が届いていた。

罪状; 速度超過
撮影日時; 2009年10月4日 09:51:12 (LST)
場所; 台北市 重慶北路4段

計測速度; 61 km/h
法廷速度; 50 km/h
超過速度; 11km/h

罰金; 1600 台湾元 (食費1週間分)

いやはや、とうとうここでも捕まってしまった。

台北に行った際、高速道路の降り口を間違えて、Uターンした後に撮影されたようだ。それにしても、高速を降りたばかりの4車線大通りが 50 km/h 制限とは全く分からないし、更にたった11 km/hオーバーである。罰金支払い期限は、11月23日だったらしい。書類を見ると、この書類を受け取ってから15日以内に支払えば良いと書いてあるので、問題はないようだ。台湾のオービスは、後ろから撮影するタイプなので、小生の愛車「スズキ SWIFT」の華麗な後ろ姿が刻まれた記念写真も同封されていた。この写真は、貰って良いとのこと。

窓ガラスには、日本では違法になるような真黒な遮光シートが貼ってあるので、内部の様子は見えない。台湾は、夏の日差しが強烈なので、フロントガラスにも遮光シートを貼るのが普通である(ただし、夜の運転は外が見えず危ないので、貼っていない車も多い)。小生の車も、フロントの上部にはこれと同じ濃さのシートを貼っているので、前から撮影されても顔は映らない。これが理由で後方から撮影しているのか否かは定かではない。

以前日本で、50km/h以上のスピード違反でオービスに捕まり、検察官に呼び出された際、「この写真くれませんか?」 と頼んだが断られた。ようやく念願のオービス記念写真を入手できた訳だ。

Over speed-1

気になるのは、速度の小数点以下が無いこと。つまり、速度の測定精度は 1 km/h ということである。日本のオービスに捕まった時は、小数点以下1桁まで表示されていたので、本当にそんな精度があるのか疑わしく、簡易裁判前に検察官に文句を言ったことがある。それとも、台湾のオービスはドップラー式なので、測定精度は、まあこの程度なのだろう。先日、台湾の正式な免許証を入手したばかりだし、減点制度を導入するとかされたとかの噂を聞いるので、果たして小生の持ち点は何点か気になるところだ。これで、小生の愛車でのスピード違反歴は、日本、チェコ、ドイツ、台湾の4ヶ国になった。アメリカでは、レンタカーでエドワーズ空軍基地の軍警察に捕まっているので、5ヶ国目か。

台湾の交通ルールは、あってないようなもの。11 km/h のスピード違反者より、もっと悪質なドライバーを捕まえて欲しいものである。

とにかく、安全運転で行きましょう。

2009/12/23 10:10 | 台湾 | No Comments
2009/11/30

火星ミッションデータを使って、ランパルト・クレーターを研究しているある學生(現在は、アシスタント)の修論の面倒をちょっと見たのだが、彼の依頼で推薦書を4通書いて以下の大学へ送信した。

  • University of Colorado at Boulder
  • University of Washington
  • University of Arizona
  • University of Hawaii

まず、各大学から直接小生宛に直接連絡がきた。現在、推薦書はウェブから送信できるシステムが、アメリカでは標準となっていることを知った。もちろん、手書きの推薦書を送る選択も可能である。小生の経験では、少なくとも日本では、自分で自分の推薦書の下書きを(これでもかと言うほど褒めちぎって)書いてからボスに清書(褒め度合いを訂正)してもらう程度の軽いモノだったが、アメリカでは推薦書はかなり重要視される重いモノである。推薦する側にも責任が生じるため、本当に推薦できる人物でなければ推薦を引き受けない。以前、某大学の人事に関わった時に、他の研究者の海外からの推薦書を読む機会があったので、その時の内容などを思い出してみると、受け入れ教官だったり、実際に仕事をいっしょにしたりするほどの親密な関係者からの推薦書が殆どで、その内容も公私に渡って細部まで記されおり、推薦書だけで人物像が十分に想像できる内容だった。

推薦書を書くにあたって、

  • 推薦者と、どの程度の関わりを持つのか?
  • 推薦書の具体的な評価基準?

についてまず求められた。評価基準は、現在、Assistant Research Professorである台灣中央大學天文研究所の院生と、以前、Assistant Professorだった神戸大学地球惑星科学の院生を基準対象にした旨を明記した。また、以下の評価項目について、5段階の評価を求められた。他の大学も基本的に同じような評価項目と評価段階である。

  1. Below average
  2. Average
  3. Above Average (top 25%)
  4. Outstanding
  5. Truly Exceptional
  • Intellectual ability
  • Motivation Research potential
  • Ability to work with others
  • Ability to work independently
  • Oral communication skills
  • Written communication skills
  • Imagination and creativity
  • Maturity
  • Overall ability

小生はその學生の修論の提出前の面倒と、審査を引き受けた程度の薄い関係だったので、彼を直接呼び出して、1時間ほど面談をした。小生が感じた善し悪しは、そのまま評価項目と推薦書に反映させるのが目的であった。

そこで彼は、5千円 はしそうなフランス産の生チョコ(1kg)の巨大な包みを持ってきた。台湾では、チョコレートは高価な食べ物である。チョコに目がない小生のことを知って知らずか、いずれにしても大変心がけの好い學生である (決して収賄ではない)。

ここ数日は、鼻血が出るぐらいのペースで生チョコを食べて続けており興奮気味。さて、気分良く推薦書を仕上げたあとで、気になったのでチョコの値段を調べてみた。http://www.farawayfoods.com/tdftruffles.html

台灣ではいくらかは知らないが、米国では 9.9 USドル で販売されていた。

む、む〜ん。

取りあえず、アメリカの大学院に無事に合格してくれるとことを心から願う!!

台灣で教授になることを目標にしている彼が、アメリカで博士号を取り、いつかいっしょに太陽系探査ができれば、最高に sweet である。

生チョコ

2009/11/30 05:39 | 台湾 | No Comments
2009/11/17

ご無沙汰しております。3ヶ月間更新が無かったので、既に登録抹消されたかなと思いながら久々にJunkStageの皆様の記事を*海外*成田で拝見しています。今、ハワイから台湾へ帰る途中の成田国際空港ですが、日本へは入国していません。さて、トランジットの時間を使い、インターネット無料コーナーから近況報告を記したいと思います。

7月19-24日;豪雨の上海皆既日蝕

五島光学研究所、プラネタリウム職員らで構成されるインターネット・ライブ中継チームに参加させて頂いた。アマチュア天文の世界では、流星嵐、巨大彗星、オーロラ、皆既日蝕を天文四大現象と呼び、すべてを達成することがある種の目標になっている。小生は、しし座流星嵐、百武彗星、ヘールボップ彗星、チェコでの見事なカーテン・オーロラ観測を達成しており、皆既日蝕を観ることが、最後のアイテムであった。しかし、上海郊外の上海交通大學にて観測を行うも、皆既直前に太陽が隠れ、なんと雷鳴轟く豪雨に見舞われながら闇夜を迎えるという、貴重な体験をした。四大天文現象達成は、次回、イースター島?、オーストラリア?に持ち越された。日蝕後、上海で大学時代の天文サークル仲間等と久々の再会を果たした。

Eclipse1Eclipse instrumentsEclipse2Eclipse3ShanghaiShanghai2

8月26-9月3日;ボストン滞在、天下のハーバード大学にて初の講演

10年振り2回目のボストン滞在。今回は、ハーバード大学で開催されたPanSTARRS(パンスターズ)プロジェクトのサイエンス・コンソーシアム会議。いよいよ、この初冬からの本格的な全宇宙サーベイ開始を前に、各分野のサイエンス・クライアントやデータ処理系、そしてサイエンス・テーマの発表と討論が1週間行われた。台湾・國立中央大學が貢献している太陽系のソフトウェアーの部分についての講演を無事に終え、ロブスターとビールを存分に楽しんだ。

Harvard1Boston1Lobster

9月4日; JunkStage第二回舞台公演に参加

これまで「講演」は山ほど行って来たが、初めて「公演」なるものに参加させていただいた。しかし、いくら歌って弾ける天文学者といっても、舞台で人様にお見せできるようなものではない。今回は、舞台の外の展示コーナーで、天文学者・阿部新助のプロフィール映像を上映するというパフォーマンスを行った。ボストンからの帰路、ニューヨーク・JFK国際空港でのトランジットと機上で作成したムービーだが、我ながらなかなかの(自己陶酔的な)出来栄え。この映像の短縮版を小生のホームページから見れるようにしたので、どうぞご覧ください。

http://nemesis.astro.ncu.edu.tw/~avell/

JunkStage1JunkStage2

公演会の打ち上げで使われたイタリアンの店にまた行ってみたいのですが、店の名前を失念してしました。スタッフの方、どうかお知らせください。→ 無事に行って来ました。

10月11-11月17日; ハワイ(オアフ島)

ハワイ大学にて仕事をしてきた。あまり詳しくは書けないが、今回は、我々がハワイで使っている移動天体(小惑星や彗星)の位置推算-軌道決定システムの中で使っていて、アメリカの法律で輸出が禁止されているNASA-JPLの天体軌道計算モジュールを、フリーな別の軌道計算プログラムに置き換える作業を重点的に行った。軌道決定精度はJPLのものと同じなので、今後はJPLに頼らずに惑星の重力摂動を考慮した太陽系天体の軌道決定を(台湾で)計算できるようにする予定である。また、地球接近小惑星(NEO)の研究議論に基づくシミュレーションと論文執筆も行った有意義な滞在であった。その他の収穫としては、毎週末はサーフィン三昧であったので、まだまだ下手ながら、波乗りができるようになった。これで、インターネットがなくてもサーフィンが楽しめる。グリーン・フラッシュ(写真)も2回拝めた。ハナウマベイの野生の亀(寅次郎と命名)にも1年振りに再会できた。元気に餌(珊瑚?)を食べていた。

Hawaii09-1TurtleAstroHaleGreen Flash

11月20-23日; 一時帰国予定。

目的は、以下の研究会の招待講師として、東大で「講演」を行う。参加は誰でも自由(アマチュア天文家の方々も参加可能)、参加費無料。

では、台北への搭乗時間ですので、これにて失礼。今宵は、しし座流星群の極大です!

第6回 始源天体研究会 の御案内

小惑星/彗星/流星といった始源的な小天体は、太陽系の初期状態とその後の進化を研究する上で非常に重要です。しかしながら、その研究手法は地上からの望遠鏡による観測,隕石や惑星間塵の分析,惑星形成/破壊過程の数値計算,実験室での衝突破壊実験と多岐に渡り、分野間の連携は必ずしも十分とは言えませんでした。また近年では、探査機が小天体に赴き,その場観測やサンプル採取を行うようになっており、今後も Rosetta, Dawn, Stardust NeXT、はやぶさ2 といった小天体探査が続々と行われます。そこで、日本惑星科学会小天体探査研究会では、従来の研究分野間の垣根を取払い、今後の小天体探査をいかにすすめるべきかを議論するための場として、以下のとおり 始源天体研究会を開催いたします。みなさま、振るってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時:2009年11月20日 10時〜18時
場所:東京大学総合研究博物館
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/information/map.html
主催:日本惑星科学会 小天体探査研究会
後援:日本鉱物科学会, 日本地球化学会, 日本スペースガード協会

プログラム (時間が表示してない講演は30分)

セッション1 10:00〜12:00
木下大輔(台湾中央大)「ふたご座流星群母天体 Phaethon と 2005 UD の関連と表面の非一様性」
前田誠(神戸大学)     「Aqueous alteration in CM chondrites: Implications for early processes and environments of the CM parent bodies」
北里宏平(会津大)     「小天体探査候補天体の可視近赤外分光特性」
薮田ひかる(阪大)  「初期太陽系における有機物の化学進化:隕石研究かStardust ミッションまで」

セッション2 13:30〜15:15

藤原英明(東大)    「中間赤外線で探る太陽系外黄道光」
山本聡(環境研)   「衝突による始源天体の内部構造探査」
阿部新助(台湾中央大)「Pan-STARRSで探る近地球型小惑星の進化」
吉川真(JAXA)      「はやぶさ2の現状」(15分)

セッション3 15:30〜16:45
平田成(会津大)      「小惑星の地形学」
丸山智志(東大)       「イトカワ上の岩塊の分布から推定する内部構造」」15分
竹内洋人(東大)   「イトカワの岩塊表面に分布する高輝度スポット:形成過程と年代の推定」15分
中村良介(産総研) 「YORP効果が小惑星およびダストの自転・軌道進化に与える影響」 15分

全体討論 17:00〜18:00

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