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皆さまこんばんは。JunkStageの狩人ことスカウト担当、yuuです。
はからずも連投、いえ、乱投になりました。
実は昨日・今日と、JunkStageは山奥で合宿をしておりました。
そのイロイロなことは、近い内ももちゃんが書いてくれると思いますが、
その合宿後の本日、わたしは舞台観劇をハシゴしてまいりました。
昼は、ライターで劇作家のイトウシンタロウさんと、帯金ゆかりさんの出演している舞台をご一緒し
夜は、女子部のれいなちゃんと、Junkに新しく入ったライター神さんの舞台をご一緒してきました。
なんともJunkづいた週末になったわけです。
ちなみにその合宿で今朝5時まで飲んで寝た、
不肖・痛風バレリーナ(ワタシ)は午前中の自分のリハーサルはさぼりました。
芸術監督Y先生に、来週土下座します。
さて割り込んでこうして書かせていただいているのもわけがありまして。
今日の神さんの舞台が、とってもおもしろかったのです!内容は…
“男性だけのストリップショー”
ビビリのワタシはその響きだけでヒヨりまして、れいなちゃんを誘って行ったわけなのですが
渋谷の道玄坂のストリップ劇場のような(入ったことないけど)あやうい雰囲気はなく
お下品でもなければ、かしこまったゲイジュツでもない、エンターテインメント・ステージでした。
(※ちなみに神さんの本職は役者・ダンサーであり、ストリップショーは多角展開の一環です。
個人的な性癖については未確認ですので、そこんとこワタクシはなんの保障も致しません。)
新宿西口の小滝橋通りをぐんぐん歩き、地下一階のダンススタジオでのアトリエ公演。
ほんの数十席の客席。入口には小さな机を置いて受付をされているカンパニーの方が
煙草片手に見守る、昭和の空気漂うアットホームな雰囲気。
開演前に神さんとお会いし、「男性だと思ってました」といつものツッコミをされます。
今回の公演タイトルは
“BLラブ・男色Temptation / ロンリー X’mas”。 もうなんていうか山盛り。
ご卒業された腐女子ライター、ちぃさんがいたら萌えそうです。
官能小説の朗読で始まり、おもにクリスマスソングに乗せた歌と踊りで進んでいきます。
Tバック1枚のイケメン7人が。王子系、ワイルド系、細マッチョ系と各種取り揃えてあります。
コメディタッチに笑かしてもらったのも事実ですが、舞台に立ってる本人たちが
ほんとうに楽しそうなので、「可笑しい」より「楽しい」が客席にバンバン伝染してきます。
圧巻だったのは、ダンスの技術の高さ。半端なことしてないです。
みなさん、錚々たる経歴の持ち主のプロダンサー。ダンスに関しては硬派一徹です。
クラシックの基礎がきっちり入っていて、へべれけバレリーナのワタシは思わず
アントゥルシャ・キャトル、ジュッテ、アッサンブレ、ピルエット・アンドゥオール、…と
アンシェヌマン(型の組み合わせ)を追いながら見入ってしまいました。
とくに神さん&ショウさん、その本格派ダンス技術には、ただ脱帽。
ああ、その可動範囲とその体勢から、そんなにキレイにダブルを回りますか…
また、舞台映えする立ち姿が美しく、オーラを感じます。
…で。
ただただ明るく楽しい舞台なのに、開始10分で目から涙がでてきたので、あわてました。
笑いすぎではなく。全然泣くところじゃないので自分で「なんでやねん」と突っ込みつつ
照明も暗いし多分誰も見ていないし、涙は止めようとすると苦しくなるので放っときましたが。
変な意味ではなく「見世物」に徹している舞台の、潔さ。
とにかく楽しませること。楽しいものを見せること。
そういう、エンターテインメントの本質を、それ「だけ」を地で行っている。
こうでなくちゃ、いけないのかもしれません。
わたしは舞台もお芝居も大好きなのですが、その分ふだん、アタマを使う小難しい演劇や、技巧を追うスポーツ競技のような舞台を見すぎてきたのかもしれません。
だから今日は、空っぽなココロで見られて、それが裸の琴線に触れさせたのかな、と思ったり。
あっという間の1時間半が終わる頃には、今年のクリスマスをやりきった感。
イエスキリストでもないのに、祝ってもらった感じさえします。
いつもはイヤホンをする帰り道も、音楽もいらず軽快にかえりました。
ちなみに16年続いているこのストリップショーユニット「J-BOYS」の代表ヒロさんは
あの伝説の画家・村上芳正が描いた「少年H」のモデルという由緒正しき団体でございます。
終演後、息もまったく上がっていなければヘンな汗もまったくかいていないにこやかな神さん。
こりゃ、んもう待望の、大型新ライターです。スカウト隊われながら、Good Job!です。
そんな神さん、最初のエントリが上がっています。ぜひ、あわせてどうぞ。