Home > 新着記事 > ochiai

2011/02/22

ニュー・オーダー ライブ・イン・フィンズベリー 2002

2011/2/22(火)深夜1:55@WOWOW

これはDVD版も字幕を自分で作ったタイトルです。過去に自分で訳したものは、自分でやったという意味で安心感があります。その時々で精一杯の作業をしているからこその安心感ですが、当然、同時に不安もあります。いくら精一杯やったとはいえ、誤訳がないと断言できるという事はないですから。

で、今回はというと、違った意味で調整が必要でした。DVD版が106分なのに対して、今回のOAは60分弱の短縮版です。ライブの途中の話の中にカットされた曲について話している部分が残っていたりするわけです。そこの整合性を自然に作るために言葉を微調整するのですが、これって案外難しかったりします。実際、それを自然に見せるのが不可能な場合もあります。いずれにせよ全長版と短縮版がある場合、これはよく出てくる問題です。映画をテレビ放映用にカットする場合と同じです。

それからもう1つ。DVD版は2002年に訳したものですが、これを引っ張り出して見てみたら、何と冒頭の30秒くらいの部分の声に字幕が入っていません。翻訳する時、偶然見落としたというのがあり得ないくらいクリアな声が入っています。これも時々起こる事なのですが、翻訳に使った素材と最終ミックスが違う場合があります。

もちろん大幅に違うという事は、まずないのですが、画面の動きを気にしなくていいナレーションのタイミングを変えたりする事があるのです。このソフトの冒頭もそうしたパターンでした。翻訳素材に入っていない声(5秒くらい)が追加になっていたのです。

今回のOA版も冒頭の流れは同じだったので、今回はここにも字幕を入れました。

ニュー・オーダーも僕にとって80年代の顔の1つというか、よく聞きました。“ビザール・ラブ・トライアングル”、まったりエレクトリックでほのぼのします。叫ばないロック。っていうかロックより、ゆらゆら。クラブシーンで人気なのも分かります。色々な意味で好きなバンドです。

DVD発売日: 2005/10/05

ニュー・オーダーは、他に↓などを訳しています。全部お勧めです。

ニュー・オーダー・ストーリー
DVD発売日: 2007/05/23

ライヴ・コレクション:グラスゴー2006&アンソロジー1981-1989
DVD発売日: 2008/07/23

01:26 | ochiai | ニュー・オーダー はコメントを受け付けていません
2011/02/19

 

新車があります。公開。様々な角度から評価されます。以上。

 
で、この新車を泥沼に落とします。引き上げます。泥だらけです。でも新車です。そのままの状態で、それを新車として「様々な角度から評価」するでしょうか?恐らく洗車してから見るでしょう。

 
こういう事なんだと思います。字幕って。

 
新車(=外国語の映画)があって、それが泥沼に落ちる。それを引き上げて洗車したものが字幕版。ピッカピカの新車に戻すのは不可能。いくらきれいにできても完全に元の状態には戻りません。

それでも必死に元の状態に近づける。まずホースで水をじゃんじゃんかけて、全体を大ざっぱにきれいにして、それからタオルやブラシや掃除機を使い、綿棒を使い…。と、細かく掃除していく。でもどこか見落としがあり泥の塊が残っていたり、全体的にくすんだ色になっていたり、どうしても完全に元の状態には戻らない。

字幕についてはこれまでも色々思う事を書いてきましたが、最近は、こんなふうに思います。

11:40 | ochiai | 新車と泥沼 はコメントを受け付けていません
2011/02/12

ビリー・ジョエル ラスト・プレイ・アット・シェア・スタジアム
2011/2/13(日)夜6:20@WOWOW

収録日2008年7月16、18日

ビリー・ジョエルです。貫禄たっぷりになってきましたが、カリスマはあります。思い出すと、ビリー・ジョエルを知ったのは“ストレンジャー”がヒットした頃だったと思います。ニッポン放送の夜11時くらいのラジオドラマか、その後の何かの辺りで一時期、毎晩流れていたはず。

前後しますが、“素顔のままで”、“オネスティ”、“マイ・ライフ”あたりが「僕の思春期だった」と言いやすい時期でした。中学に通いつつ、好きな女の子ができて、交換日記なんかしたりして。よりによって“オネスティ”の歌詞を気に入って。訳して交換日記に書いたら「誠実な人って少ないよね」とか返事が来てフラれて。(どうしてそこからフラれたのかは思い出せん…。)「“マイ・ライフ”だから」なんて思ってスケートでジャンプしてました。

アース・ウィンド&ファイアーとかバリー・マニロウとかレイフ・ギャレットとかが人気だった。レイフ・ギャレットは知らない?最初に買ったシングル盤が「ダンスに夢中」でした。(どうでもいい。っていうか、時期がちょっと違うか…)

好きな曲は多いですが、“ガラスのニューヨーク”がかなり好きだったりします。

と、どうでもいい前置きが長くなりましたが、ビリー・ジョエルが2008年にシェア・スタジアム取り壊し前の最後のライブをやったのが、この番組です。シェア(Shea)も英語の発音をカタカナにするとシェイの方が近いのですが、そうするとイヤミ(シェー@wiki)みたいになっちゃうし、シェアでいいと思ったりしつつ、2008年7月のこの公演。ゲストも豪華でした。OAは全長版ではないので、その豪華ゲスト全員が登場するわけではないですが、それでも登場するゲストは豪華です。

最後にポール・マッカートニーも登場しますが、その情報は観客にはほとんど伏せられていたので、本当にサプライズだったようですが、当のビリーも「ポールが来る」事は当然知っていたものの、イギリスから飛行機で来て、空港からパトカーの先導で会場入りして、会場入りしてから5分後にはステージに立っていたといった具合だったらしく、「いつポールが登場するか」についてはビリーも分かっていなかったようです。(文章ながっ…)

先日のジョン・レノンのスウィート・トロントもそうですが、入国してすぐステージっていう距離感は、さすがに同じ英語圏と思ったりします。

それからビリーのステージにゲストで登場したポールですが、その1年後、シェア・スタジアムの跡地にできたシティ・フィールド・スタジアムでの最初のライブをやっています。その時のライブ「Good Evening New York City」も去年WOWOWのOA用に字幕を入れましたが、そのライブの冒頭でナレーションをするのがアレック・ボールドウィン(「2日間で上手に彼女にナル方法」のエロ教授)だったりして、「なぜ彼が?」と思ったりしました。

と、どうしても本題に入らず横道に逸れてばかりですが、このビリーのライブでは、ショーの途中で客席の中でプロポーズするカップルが横断幕か何かで、それをビリーに知らせます。それに気づいたビリーは「結婚するの?」と歌の途中なのに2人に言います。それだけでも味がある、「いい人ビリー」ですが、その次がまた楽しくて「Get a prenup」と言います。もちろんユーモアたっぷりに言うのですが、prenupというのはprenuptial agreementの事で日本語にすると【婚前契約(書)、結婚前の同意書】といった意味。さすが契約社会のアメリカって感じですが、離婚した場合の財産の所有権の所在などを確認しておく文章です。また話が逸れますがVH1という音楽専門チャンネルの番組で「Behind The Music」というのがありました。毎回1組のアーティストに焦点を当てて、その人と音楽性を回顧するもの(音楽版の「CBS48アワーズ」みたい)ですが、それを訳していた頃、ビリーの回がありその時に知ったのですが、彼は離婚でかなり嫌な思いをしています。

そんな経験もあって「Get a prenup」と言ったのかな、なんて思いつつ…。訳せない。「Get a prenup」って1秒ちょうどくらいで言ってるんです。1秒だと4文字か5文字か6文字か7文字か…。いくら短くしようとしたってこんな表現、そのままでも意味が分からない可能性が高いんだから省略もできない…。汗…。で、結局逃げました。訳は「仲よくな」です。面白くないけど、「いい人ビリー」は出るし…。

それからポールが登場してビリーが最初に言う言葉がシャレてます。想像はつくかもしれませんが、ここでネタばらしをするより、見て楽しんでもらえたらと思います。

01:20 | ochiai | ビリー・ジョエル はコメントを受け付けていません
2011/02/10

lscl.jpg @allcinema

LET SLEEPING CORPSES LIE(1974) @IMDB
DON’T OPEN THE WINDOW[米]
FINDE SEMANA PARA LOS MUERTOS [伊]
THE LIVING DEAD AT MANCHESTER MORGUE [英]
NO SE DEBE PROFANAR EL SUENO DE LOS MUERTOS [スペイン]
NON SI DEVE PROFANARE IL SONNO DEI MORTI
BREAKFAST AT THE MANCHESTER MORGUE

別題がいっぱい。字幕も多かったです。本編は750枚少しで、多くはないのですが、特典が合計で1300枚弱。文字数で言ったら余裕で本編の倍ありました。まあ、当然と言えば当然でもあります。本編の長さが94分なのに特典は100分以上ありますから。ところで特典の多くはイタリア語です。今回もこのイタリア語部分には「ザ・リッパー」のようにon/off可の英語字幕が付いていたので、それを基に翻訳していきました。いわゆるダブルトランスレーションですが、今回の英語字幕は「ザ・リッパー」と違って少し怪しい。20秒くらい出たままのものもある。3センテンス話しているのが分かるのに英語では2センテンスになっていたり…。「大丈夫か?」と思いつつ、分かる単語もあるので「これが落ちてるな」なんて手探りで訳します。そしてチェックの段階で、案の定ありました。レイ・ラヴロックが当時を回想する特典の英語字幕で、過去作を「The Deadly Trap」(=「パリは霧にぬれて」)と言っているのですが、実際は「UN POSTO IDEALE PER UCCIDERE」(LOVE STRESS)(=「ガラスの旅」)という作品名を言っていました。英語字幕に頼っている弊害です。(そういえば、「ザ・リッパー」でも作品名を間違えているところが1つあったのですが、それはゾーラ・ケロヴァ本人が作品名を言い間違えているためで――自分の出演作のタイトルを間違えるなよ~――、そこは単なる間違いと断定し、字幕では勝手に正しいタイトルに直しました。彼女がわざと違うタイトルを言っている可能性があるなら直しませんが。)

さて、本作で最初に登場するゾンビさんはガスリー・ウィルソンという役名があります。彼、かなり怖い。スタスタ近づいて来る様子が怖い。表情が怖い。「影武者」の終盤の影武者(仲代達也)のようで怖い。

まあ、それほど怖くないです(どっちだよ?)が、雰囲気が怖い。ロンドンを東京とした場合、新潟あたりの感じかな。湖水地方を舞台にスタスタと、時にはノロノロとゾンビが歩きます。ビックリする要素はいくつかありますが、この作品の場合、音もジワジワ怖く、動きもジワジワ怖く、淡々と怖いです。

このタイプの怖さは今では単に控え目とか、地味とか、下手をすると退屈なホラーになるのでしょうが、味があって好きです。

日本のスクリーンで初めて人を喰うゾンビが登場した(1975年6月日本公開)のが本作だったようで、それを考えると当時は相当インパクトがあったでしょう。当時の宣伝文句は「臓物をひっぱり出して喰いたい!かさぶたをはがして生血を吸いたい! 重い墓石をはねのけて、冷たい土の中から一斉に立上った死人たち!」。ポスターやチラシのビジュアルはちょっと成人映画と誤解しそうな物でしたが…。(うちの近所のタバコ屋さんに、このポスターが貼られた記憶はないです。もし貼られていたら覚えている気がするくらい、小学生にはインパクトのある「成人映画」っぽいポスター。)それから当時の配給は日本ヘラルド映画で、この作品を「悪魔」シリーズ第3弾と銘打っていました。『“はらわた”“いけにえ”に続く――悪魔シリーズ第3弾 悪魔の墓場』です。スティーヴン・セガールが出てくると何でも沈黙しちゃうのに似ていますが、どっちも強引です(笑)。

それから、キロとマイル。この作品では距離をマイルで言っています。たいていの場合、これはキロに換算しますが、本作では1マイルと3マイルと5マイルしか出てきません。換算すると中途半端になってしまう上、この3つの距離には意味があるので、全部マイルのままにしました。

タイトルバックのテーマ曲が当時の仮面ライダーのサントラっぽかったりして。

時代の空気が詰まった怖さ。以前訳した「ウィッカーマン」を、ほんの少し、思い出させるのは作られた時期が近いせいなんだろうか。村社会の閉鎖性の象徴みたいな巡査部長が出てくるせいか…。どうも最近、まとまりのない文章になってますが、興味があったら、ぜひどうぞ。

DVD発売日: 2011/02/02

01:44 | ochiai | 「悪魔の墓場」 はコメントを受け付けていません
2011/02/09

デヴィッド・ボウイ ジギー・スターダスト 1973
2011/2/8(火)深夜1:50@WOWOW

1972年、デヴィッド・ボウイは架空のロックスター「ジギー」の栄枯盛衰をモチーフにした5枚目のアルバム『ジギー・スターダスト / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』を発表。ボウイの代表作としてだけではなく、グラム・ロックの頂点を極めたアルバムとしてもロック史の中でも重要な位置を占めている。

以上、WOWOWのサイトの番組解説からの引用ですが、グラム・ロックっていうのが何か知らない人にちょっと解説。グラマラス・ロックの略だと言われます。派手です。

 このライブの終盤で彼はルー・リードについて少し話し、さらにルー・リードの曲を1曲歌います。そもそもこのジギーというキャラ自体、ルー・リードが所属していたヴェルヴェット・アウンダーグラウンドというバンドに強く影響を受けたボウイが生み出したもの。ルー・リードを尊敬するボウイはイギリスで大ブレイクし、一方のルー・リードはニューヨークでバンドを抜けた後の頃。ブレイクしたボウイはルーを救えと言わんばかりに、ルーをロンドンに招きアルバムをプロデュースします。それが名盤“トランスフォーマー”(この中の“サテライト・オブ・ラヴ”という曲でポンポン言ってるのもボウイ)でした。(記憶で書いているので不正確かもしれません。)

そんな関係で、お互い引っ張り合うルーとボウイなので、このライブでも1曲歌っているわけです。

ちなみに、ボウイをアメリカでブレイクさせたのがロドニー・ビンゲンハイマーというLAのDJで、彼らの関係を見られるドキュメンタリーが「メイヤー・オブ・サンセット・ストリップ」という映画。

さらに「ジギー・スターダスト」の監督はD.A.ペネベイカー。先日WOWOWでOAされた(2/11にリピートあり)ジョン・レノンの「スウィート・トロント」の監督でもあります。

ルーとロドニーの話も、僕の仕事の中でよく出てくるので、いずれ少し丁寧に書きたいと思いつつ、濃い人たちなのでズルズルと…。

ひとまず、70年代のパルコのCMを思わせるジギーをどうぞ。そうそう、このライブは過去2回DVDになり、それ以前にもビデオ化されていたり、劇場公開されていますが、今回は字幕は全面リニューアルしています。

12:15 | ochiai | デヴィッド・ボウイ はコメントを受け付けていません
2011/02/07

コールドプレイ ライブ 2003
2011/2/8(火)夜7:50@WOWOW

オジサンになった僕はコールドプレイとコールドフィートとコールドカットがすぐごっちゃになります。すみません。名前が似てるじゃん。

1997年から1998年くらいにかけて、コールドフィートとコールドカットはよくMTVの番組に登場していたので、インタビューの字幕を作ったりしていて、むしろ彼らの方が印象に残っていたのです。ドラムンベース、テクノ…。なんか音楽的にも似たキーワードが出てくる人達だし…。で、コールドプレイが登場してきた時も「へぇ~、こういうふうにメジャーになったんだ~」などと勝手に思ってました。はい…。

コールドフィートは中島美嘉との様々なコラボで、今も日本にも馴染みがあり、生前のマイケル・ジャクソンから公式にカバーアルバム制作の許諾を得た世界で唯一のアーティストだったり。一方、コールドカットはニンジャ・チューンの中心的存在で…というところまで覚えていますが、あんまり詳しくありません。(90年代終わりの頃は、ずいぶん訳してたんだけど…)

という事で本題。今回はコールドプレイのライブです。WOWOWの「グラミー直前!ライブ9days」の中で登場します。

この9デイズに登場するアーティストは全員、過去にライブの字幕をやっていますが、今回は9番組全部ではありません。

CMで馴染みの曲もあるし日本でも十分ブレイクしている彼らはチャリティにも力を入れていて、このライブの終わりの方で、それに少し触れます。曲間の10秒弱で「○○を検索して」といった具合に言うのですが、1秒で伝えられる情報量がすごい事になるわけです。実際、2秒で「Please look at maketradefair.com」と言うのですが、これは…。

オックスファムは赤十字や国境なき医師団と比べると日本の知名度は低いだろうし「2秒で何が言えるもんか!」と心の中で叫びつつ考えました。「オックスファムをよろしく」で、実際はすでに長く、さらにカタカナから受ける印象で内容が想像しにくい。「俺達のチャリティに」とか「チャリティに協力して」も具体性がなく…。結局、「それから フェアトレードだ」にしました。少し長いけど「フェアトレード」というカタカナは「オックスファム」より認識が楽な人が多いだろうし、この後に数秒だけ続く、チャリティについてのコメントにもムリなくつながります。この数秒もチャリティの概要を説明するわけじゃないので、そこも苦心しましたが、まあ、彼らが数秒で伝えようとした情報は、それなりに伝わるようになったと思います。英語で理解している人達と同じレベルの情報に近いと思います。

という事で、見る人は最後の方の↑ココ↑、見てみて下さい。

05:56 | ochiai | コールドプレイ はコメントを受け付けていません
2011/02/06

受賞の弁をリクエストされたので書いておきます。

これで「賞」と言われると、かなり気恥ずかしいものがあります。一番更新しているというのは、場合によっては単にヒマであるというだけで…。

というわけですが、更新が多いのには、恐らく1つ理由があります。

僕は毎日字幕を作っています。土日もたいてい仕事をしているので、1年365日のうち、24時間連続して何も仕事をしていないという事はほとんどありません。

そうすると「案外忙しいのか?」とも思いますが、それは自分ではよく分かりません。

では「案外忙しいかもしれない」のに更新が多いのはなぜか?

考えてみると通勤時間がほとんどないからではないかと思います。今年に関して言えば、もう1ヵ月以上が過ぎましたが、自宅か仕事場以外にいた時間は、おそらく50時間くらいでしょう。

忙しさに波はありますが、忙しければ忙しいほど、自分が作った字幕の事を書き留めておかないと忘れてしまうというか、後で調べ直さないと分からなくなる事も多いし、そうした事の中に人に伝えたい事も多いし、それで更新が多くなったり減ったりしているのでした。

ただ、今は5足走行中。普段は4足走行で、その状態だと、その時に作業している事もキーワードなどを軽くメモしてエントリーのネタを書き留める事ができますが、5足走行だと本業で手一杯状態になります。(って、4足とか5足とか、シフトの車のギアの例えですが、これの意味自体分からない人も多いのかも…) 

今年はどんな年になるのやら…。

2/8追記: 

4足とか5足とか、全部間違えました!4速とか5速です。なんとなく違和感はあった。確かにあったけど、そのままアップしたら、こうです。言葉を選ぶ仕事をしている人間としては恥ずかしい限りですが、Nobody’s perfect.

だからこそ人は人とコミュニケーションを取るもの。ですよ。へへ。

01:41 | ochiai | 年間最多更新賞って… はコメントを受け付けていません
2011/02/05

レディー・ガガ ロンドン・ライブ・スペシャル
2011/2/5(土)午後4:40@WOWOW リピート:2011/3/19(土)深夜0:25

少し前にグラミー賞関係の話をホワイト・ストライプスで書きましたが、彼女も色々ノミネートされています。この番組は30分と短いですが、インタビューもたっぷり、ライブステージも充実しているお得な構成。

とにかく彼女の才能はすごいです。彼女の若さでここまで完成している人は、たしかにマドンナ以来って気がします。ブチ切れている面も恐らくあり、その先に今の彼女はいるんじゃないかと思います。すごい成熟度。絶賛。

ただ1つだけ不満を言うと、これは個人的なイメージのせいですが、名前。クイーンの“Radio Ga Ga”っぽくて、何となくオリジナリティがないと思ってしまうのです。でも、たぶん、これからの彼女は、そんな事関係なく活躍していくんじゃないかと思うので、そんな事はどうでもいいでしょう。

「曲は知っているけど、どんな子なの?」と思う人。「知らん」と言う人。ぜひ機会があったら見てみて下さい。

01:35 | ochiai | レディー・ガガ はコメントを受け付けていません
2011/02/02

ripper.jpg @allcinema

THE NEW YORK RIPPER [米・88分] @IMDB
Lo squartatore di New York (1982)

原題から想像がつく話です。ニューヨークに切り裂きジャック出現。みたいな話です。犯人のプロファイリングをしながら捜査するというドラマは、1982年当時は少し珍しいタイプです。(「羊たちの沈黙」は1991年作)「墓地裏の家」の主人公パオロ・マルコが今回もメインの1人。ゾンビは出て来ませんが、殺し方に関してはエグい描写が多いので、気の弱い人は見ない事をお勧めします。

あらすじはデータベース系のサイトで見てもらう事にして、トリビアや字幕についての話をいくつか。

まず、本編最初の数分目。主人公の刑事さんが惨殺されたダンサーの捜査を始めるところ。1秒弱しか出せない「頭痛薬を」という字幕があります。殺されたダンサーが住んでいた部屋の大家さんから刑事が事情を聞く場面です。この大家さん、お喋りなおばさんで、刑事さんの質問に答えず、すぐどうでもいい世間話を始めます。そこで溜め息交じりに刑事が言うセリフです。「頭痛薬を」。映像を見れば分かりますが、多くの場合、こうしたセリフは翻訳しません。いわゆる「アウト」になって、字幕としては出ません。お喋りなおばさんの字幕で手いっぱいになって刑事の溜め息は字幕にできなくなります。でも、この刑事の性格づけには重要なセリフです。1時間半ほどの作品の中でこの刑事は何度も苦々しい顔をし、何度も溜め息をつきます。連続殺人犯に振り回されながら懸命に捜査を進める刑事。いいキャラです。溜め息をつきながら犯人を追う表情から観客は刑事の個性を感じるわけですが、こうした細かいセリフもキャラクターの性格づけには重要な役割を果たします。ルチオ・フルチ監督のホラーはグロ描写が最優先で話は何でもアリと言われがちですし、実際そうだと思いますが、こうした細かい演出が観客に伝わらなければ、監督への評価は必要以上に「支離滅裂」になります。

と、ここまで真面目に書くほどの事でもない、どうでもいい事ではありますが、「頭痛薬を」は入れたい。字幕を無理やり突っ込むと読む側は慌ただしくなるけど、欲張ります。作品の細かい演出をどこまで見るかは観客の自由ですが、見ようがなくなってしまっては観客の自由は奪われます。

それから「地獄の門」の最初の方で偉そうにしているクレイ巡査部長、Martin Sorrentinoという人が、この作品でも刑事役でチョロっと顔を出します。(今回は偉そうにしてません。)

あと、後半で出てくる「メモリアル・ホスピタル」という病院は字幕では「記念病院」にしました。なんか具体性のない名前です。これはいかにもイタリア映画という感じです。アメリカ映画だと、何にしてももう少し具体的な名前をつけるものです。

この作品を翻訳していて最大の謎だったのは「ロスで金を目指す」というセリフでした。メインキャラクターの1人がガールフレンドに言うのですが、「ええ?彼女、オリンピックを目指してたの?そんな話、前後に全然ないし…。」訳はそのままにしてありますが、まったく意味不明というか、何を急にそんな話を…。

特典の1つは“I’M AN ACTRESS!”というゾーラ・ケロヴァによる回想です。この特典はイタリア語で、英語字幕がon/off可で出るようになっていたので、その英語から日本語字幕にしました。この特典は珍しいものでした。前に書いた「ビヨンド」の特典では英語の字幕がoffにならない状態で焼き込まれていたのですが、今回は消せます。出入りのタイミングも、とても丁寧に調整してあります。さらに驚いた事にエンドクレジットに翻訳担当者の名前が入っています。インタビュアー、カメラ、照明、音効、メイク、翻訳、編集といった順番で出てきました。英語字幕の翻訳担当者の名前が入っている例は少ないので驚きました。ちなみにこの特典の制作は2009年になっているので、最近はこうしたソフトの制作会社も意識が変わってきたのかな、と思います。海外産の日本語字幕も、いずれ変わっていくのかもしれないと期待できるかもしれません。

主人公の溜め息に注目しながら見ると楽しめる作品です。(っていうか、推理ものとして見ると、支離滅裂で…。はい、これも「ゆるい映画劇場」向きです。)

DVD発売日: 2011/02/02

08:04 | ochiai | 「ザ・リッパー」 はコメントを受け付けていません
2011/01/25

Right Here Right Now 1992
2011/1/25(火)深夜1:45@WOWOW

Van Halen Live: Right Here, Right Now @IMDB

洋楽ライブ伝説、今回で#36です。冒頭、このライブの撮影ディレクターが顔を出し、30秒ほど話します。「こういう始まり方のライブ映像は字幕も多いんだよな。大変だったらイヤだな。」と思いつつタイミングを取っていきます。110分で150枚。予想外に少なくてよかったです。裏返せば曲が多いという事でもありますし。(そういえば、このライブ、DVDソフトとしても出ていますが日本語字幕は未収録です。ただ、曲の歌詞も含めて全編に英語字幕が出るので、その点を重視する人にはお勧めです。)

さて、ヴァン・ヘイレン。いつもいつも書きますが、映画「レベルポイント」のサントラにも“ユー・リアリー・ガット・ミー”が入っています。もう30年も聴いているわけです。成長がありません。でも、当時から聴いているせいでサミー・ヘイガーが“ユー・リアリー・ガット・ミー”でシャウトしても違和感があると思ったり。“ホエン・イッツ・ラヴ”ならサミーでいいと思ったり。個人的にはお茶目なデヴィッド・リー・ロスがボーカルの方が好きですが。

とにかく、このライブも懐かしく、または新鮮に、楽しめると思います。

03:17 | ochiai | ヴァン・ヘイレン はコメントを受け付けていません

« Previous | Next »