学校が休校になって1ヶ月過ぎ、
外出禁止令が出てからも間も無く1ヶ月になるイタリアです。
イタリアを代表するには田舎町過ぎますが、
イタリア人、
あんまり言うこと聞かない人とめっちゃ警戒する人と別れますね、、、
私は最初、あまり真に受け過ぎてもどうかと気楽にいたのですが、
ある日父ちゃんとスーパーへ買い出しへ行った時、
人口2000人のこの小さな町の一件のスーパー、
駐車場にぽつんぽつんと人が距離を置いて立って、
番号札を取れば50人待ち!
いつも明るい店員さんたちも疲れてイライラ、
殺伐とした空気に現実を見た気がして落ち込みました。
そこから買い物は1週間から10日置き、
外へは本格的に出ない生活が始まり、
同時に子供たちのそれぞれの学校から
オンライン授業のための承認やアプリのダウンロード、
市長の連絡、更新が続く法令、
外出のための自己申請書の更新が毎日のように変わったり、
とにかくスマホを1日中見ないと生活が出来ない日々でした。
当然目はチカチカ、頭はボーッ、思考能力が、、、、
昔風の馬の調教のようだなんて思いながらも、
怖いことになれるんですね。
まあ慣れながらも、最近は
「終わりのないSNSなんかは一回だけでもう見ない!」
と決め、
天然酵母でパンだけではなくケーキはどうか?
発酵ジュースの味を変えようか?
子供たちに昔買った版画の練習用のゴム版があるから
ハンコ作り、めっちゃ楽しい!
と、子供たちのオンライン授業中なかなか楽しんでいたかあちゃんですが、
今朝インターホンが鳴り出ると、
「市民保護局の者です。マスクをお届けに来ました!」
と。
慌てて玄関へ出ると階下に住む母ほどの年のリータが
「私のぶんも取って来て」と、もちろんと階段を4階から駆け下りると
4つ並んだ郵便受けを眺める局のお兄さんが、
「ああ、降りて来てくれたの!
「4」だよね!
気をつけてね!頑張ろうね!じゃあね!!」
久しぶりに喋る他人、
めっちゃ愛想の良いお兄さんにすっかり元気になり
いそいそと上まで上がりリータに
「ハイ!」と渡すと
「あんた!何個もらった!?」
私「全部で4袋だよ」
リ「袋に幾つ入ってる!? 2つでしょ!」
私「そうなの?あと2袋も残りの家に持って行ってくる」
リ「待ーちなさい!!!あんたはアホか!
2枚もらってあんなけありがとうありがとうって帰したの!?
家族のこと考えなさいよ!4人で2枚ってありえないでしょ!」
私「2枚あったら一人ずつしか出れないからいいんじゃない?」
と言い、もう1階下のアンナのベルを鳴らすと
ア「へ?マスク?もうもらったよ?」
私「何枚?」
ア「知らないけど1袋が私、
あと子供夫婦とその子供と全部で5袋」
(アンナ、一人暮らしです)
リ(上から)「あんたはアホか!なんと言うアホか!」
と朝からアホアホと叫ばれ続けた私ですが、
何かおかしいともう一度郵便受けを見に行くと、
リータのぶん、入ってました。
私の住むアパートは4家族が入っています。
我が家は4人であとはみんな1人暮らし。
お兄さんの言う「4」は私たち家族の数字であって
軒数ではありませんでした。
アベノマスク2枚が頭の中に強烈に入ってしまっていた私、
2枚で妙に納得してしまいました。。。
脳みそロックダウンです。
家に戻ってつくづく自分が言われた通り日本人だななんて思いながら、
フェイスブックを開けて見ると
「今日1人マスク2枚ずつ配ります」
ってちゃんと市長連絡書いてありました。
今日からまたよく読みます。
ジンジャー発酵、ジンジャーバグなんて呼ばれるものですが
生姜少し、砂糖少し、水でしばらく置くとブクブクしてくるので、
それを少しにジュースやシロップ水を混ぜると半日から1日で
爆発するくらいに発酵してブクブクジュースになります。
パンやケーキのイーストもここから粉を混ぜてすぐにおこせます。
冷蔵庫で時々生姜と砂糖を足すだけで
何年も持ってくれている我が家の幸せの一つです。
生き生き乗り越えましょうね。
あっという間に2019年。
もう遅いですが、どうぞ今年もよろしくお願いします。
最近は保護者であるかあちゃんもなんとか上達して、
子供たちとこうやって馬で自由に散歩に出ることが出来るようになりました。
保護者でありながら、
「何かあったらお母さんを助けるように」と先生から念を押されていますが、
もう最高!
この光!この景色!!
数年前までは自分たちの足で歩いていたのですが、
その頃に比べると格段に距離が伸び、
いろんなところへ行ける。
余裕綽々で進む子供たち、
「あ!鹿がいるよ!ホーホー」と。
動物って、ちょっと高い裏声を出すと反応してくれるの
知ってました?
いつも2時間ほどパッと出て帰るのですが、
先日、「みんなで一日トレッキングへ行こう!」の会に参加してきました。
一日?
お尻痛そう、、、
チャレンジです。
うちのクラブからは総勢13人!
氷点下続きでしたがみんな着込んでさあ出発。
丘を登って、
降りてを繰り返し。
なだらかに見えますが、
途中、用水路を飛び越えなくちゃいけなかったり、
ちょっとした崖を登ったり。
怖がって拒む馬も多く、
その度に勇気付けて前へ進ませる、となかなか大変。
森に入ると馬の足元、自分も枝をかき分けぶつからないよう気をつけながら。
目的地はまだまだ、
あの山の下の川を渡ってから登った先。
川を渡ると言うか、登るですね。
ここはいつも私たちが散歩に来ていた川。
途中までは車で来ていたのですが、
今回は全行程馬です。
すでに3時間ほど歩いた馬たち、
水を見ると次々に前足で水をかき始めて楽しそう!
だけど後ろから
「水かきしたら中に入る可能性があるからキックしてくださーい!」
と叫ぶしっかり者のお姉ちゃん。
その後まさにお姉ちゃんの馬がゴロリンと水の中へ、、、
飛び降りたので大丈夫でしたが、
お姉ちゃんの乗っていた馬が一番子供でやんちゃ盛り。
周りの馬を見て、思わず取った行動なんでしょうね。
馬も笑えますが扱うのは大変なのでかあちゃんは安心馬を選びます。
4時間弱かけてやっと目的地へ到着。
馬たちは紐で囲った中で一休み。。。
私たちも持って来たものをそれぞれ焼いてお昼ご飯。
ところがお昼を自分のおにぎり以外忘れてしまったドジな私。
子供たちは皆さんから色々分けてもらい、
本当にありがとうございました。
ひと休憩も終わり。
馬のセッティングをし直して、
さあ、再出発ですよ!
帰り道は馬も早く帰りたいと前へ前へと力強く、
手綱を離すと暴走しそうだったので写真は撮れず。
夕焼け前の一面がピンクに染まった空気は最高に美しかったです。
朝の9時半から夕方5時半まで、
子供たちも含めて初の一日トレッキングは最高に楽しく、
自分の足では歩ききれない水の中、森の中、
農耕地のど真ん中を歩き回る乗馬トレッキングは
このトスカーナを満喫でき気分をこれ以上なく上げてくれました。
やっぱりここで楽しめることはしておかないと!
現在、内ももの筋肉痛ですが、
2019年も馬の心に気持ちに近づけるよう、
かあちゃん頑張ります。
歴史オンチが歴史を語り過ぎても
間違いがあってはいけないのでこの辺で食。
前菜にフムスは2種類以上、サラダも2種類以上。
一般的なひよこ豆のフムスを食べてビックリ。
今まで自分が作っていたフムスは完全に間違っていた!
と思うくらい滑らかでクリーミー。
必ず出てきた茄子のフムスも、魚系のフムスも、
どれも滑らかで美味しいです。
サラダは代表的なパセリ、ミントとトマトを細かく刻んだタブレ。
そしてもう一つの絶対出て来るファトゥーシュ。
パリッと揚げた薄いレバノンのパンと野草がいっぱいで
甘酸っぱく味付けされているサラダは私の大のお気に入りです。
その他にも、ひき肉と米をぶどうの葉っぱで巻いたものなど、
本当にたくさん。
続いて温かい前菜。
チーズを巻いて春巻きのように揚げたもの、揚げ餃子のようなの、
この日は魚のメニューだったので小魚のフライ。
ひき肉のコロッケ。
ジャガイモのフライも必ず、そして魚を丸ごと揚げたのが
この日のメインでした。
肉の日は、
肉と米を煮込んだものにグレービーソースのようなのをかけて食べたり、
平べったいレバノンパンにグリルしたスパイシーな肉を包んであったり。
とにかく食べる、食べる、タベルーーーーーー
もうはちきれそう、、、とメインが終われば、
隣のテーブルにフルーツとデザートが用意され、
さらに食べます。
レストラン行くなら一日一食で十分まかなえます。
レバノンで食べた印象は、
全体的にレモン&ハーブを多く使い酸味が強いのとフレッシュ野菜が多い、
あと、カリカリクリスピー感がお好きなんだと思いました。
うちの子供たちが喜んでオーダーしていたのが
こちらのミントレモネード。
生のミントを氷と一緒にミキサーで回しレモネードで割ったもの。
爽やかで美味しい〜
さてやはりこの辺でちょっと歴史に戻りましょう。
先日は北東のシリア国境近くまで行きましたが、
今度は海岸沿いを南へ下がります。
海が綺麗。
国境に近づくとパレスチナ人住居地が。
もう一角が囲われた、独立した町のようになっていました。
あの山の向こうはイスラエルです。
一方的にイスラエルひどい、、、なんて思っていましたが、
ガイドと話をしていると、
「昔俺は子供を連れて空港なんか行けなかったよ。
パレスチナ勢力が強かった時は、クリスチャンだと迫害されたし、
子供の誘拐まであったからね。」
と、近代史も色々あるようです。
さあ古代に戻ります。
ティルス(Tyre) まで一気に下がるとまたいっぱいあります。
エシュマンの寺院、フェニキア人のヒーリングの神様が祀られたところ。
蛇の彫り物があり、今でも薬屋が蛇を使うのはここから。
毒が薬になるの原点です。
ティルス(スール)は紀元前約2500年前ほどに栄えたフェニキア人の都市。
紀元前1000年には首都となった地。
フェニキア人のネクロポリスがあるのですが、
その後に来たローマ人などのモザイクもたくさん。
「もう何千年前とか何百年前とか、頭が混乱する」
と漏らすとすかさず
「この門をくぐると300年の差があるよー、ついて来て!」
とガイドのエリオスさん。
2万人を収容できる競技場。
ここで青と緑のチームに分かれ、小さな馬車でのレースが行われていました。
各色のボールを10個持ち、一周ごとに真ん中の井戸ほどの穴に入れ、
入らなかったらカウントされないと、
2万人が賭け事をして楽しんだそうです。
海沿いへ行くとまた神殿。
神殿の床の上に古代ローマのモザイクがあり、
また違う勢力によりモザイクの上に大理石が敷かれ。
2018年、私がその上を堂々と歩く。
周りに水の道があるので浴場があったのでしょうが、
この大きなスペースはプールのようにも見えますが、
何なのかまだわかっていないそうです。
少し北へ上がりシドン(サイダ)へ。
十字軍の海の要塞。
フェニキア、バビロニア、ビザンツ、古代エジプト、カルタゴ、アッシリア、古代ローマ、アレクサンドロス大王、、、、、、
などを経ると
「え?十字軍?最近よね??」
と勘違いしてしまいます。
歴史の勉強をもっとすればよかった。。。
さて、このシドン(サイダ)。
ここも古代からの都市なんですが、今でも活気のある都市です。
町の入り口は建具屋さん、
地震対策で建物同士を全て繋げて、迷路に迷い込んだ感じ。
スパイス、ナッツ、オリーブ、ぶどうの葉の漬物、石鹸など。
この後石鹸ミュージーアムも行ったのですが、
シリア同様、この辺も石鹸を作っていたそうです。
パン屋さん。
神戸の元町は一本ですが、
ここはそれが迷路状。ガイドと一緒に行ってください。
そして
「ラッキーだよ!一般公開してないのに開いてる!」
と入らせて頂いたのが聖ニコラス教会。
向かいに小部屋があり正面に絵が。
「サン・ピエトロだよ。今から西へ行くと決めたのがここ!!!」
と言われ、ピンとこなかったのですが、
え?
サン・ピエトロ?ヴァチカン???
歴史を歩いてるとジワジワ感じます。
迷路の中にこんなに綺麗に再建出来るものか!と思うくらい、
地元の富豪が立て直したソープミュージーアム。
そして別の富豪の別宅も見せて頂きましたが、
外からは全くわからない世界でした。
この他にも、北の海沿いの最古の都市ビブロス。
アルファベットの元になったフェニキア文字の発祥地、
バイブルの語源となった地。
「最古の都市っておかしくない?ここ??」
と質問したメキシコ人に対してガイドの返事は、
「現在にも形として残っている、そして現在まで都市として栄えた最古です。
歴史はまだまだ未知の世界」
との答えでした。
また、ハリッサの山の上から海岸までのケーブルカー&リフトは
高所恐怖症の人は先に申し出てくださいと言われたくらいのスリルで
景色バッチリでした。
そしてまだまだ飛ばしてはいけないのが、
ジェイタ洞窟!
撮影禁止なので写真はないですが、
ジェイタ洞窟、レバノン、で検索してみてください。
素晴らしいです。
と7日間の旅、書ききれない興奮が冷めやまず、
最後のレバノン出発。
「車を2時に用意しておきました。」
とホテルから。
3時間以上前、空港からも近いし、早くない???
と思いながら着いた空港。
私が甘かった、おそるべしベイルート。
搭乗ギリギリ間に合ったくらい、きっちり3時間かかりました。
小さな子供を3人、4人連れた家族が多くいたのですが、
みんな優しいのです。
西欧社会で「お先にどうぞ」は通じないんだとイタリアに住み続け思っていたけど
ここはやはり東なのか、
子供を抱っこしながらでも「どうぞ、どうぞ」なんて言われます。
どれだけ並び続けても、子供が泣き叫んでも、
イライラしてどうしようもない人はいないんですね。
また長くなりましたが、
レバノンへ行かれるならベイルート発のツアーがたくさんあるので
ベイルートを拠点に動けます。
参考までに、
私たちがお世話になったガイド付きツアーは、Kuruban Travel
英語のほか、フランス語、ドイツ語でも詳しくガイドしてくれます。
そしてもう一つ最大にお世話になったのがフェニキアホテルベイルート
全てが最高としか言いようがありません。
ここの人たちを見ていると、自分の態度を見直さないと
と思わされるほどでした。
後もう一つ、遺跡地区を色々と回りましたが、
各地から出てきた埋蔵文化遺産のほとんどが、
ベイルートにある国際博物館に収めてあるので必ず行くことをお勧めします。
最古のアルファベットを掘った石棺もここにあります。
載せきれない写真がまだまだ山のようにあるのが残念、
そして行けなかったところがまだまだあるので、
是非また行きたいと思います。
もっと歴史の勉強をしてから。。。
前回、とうちゃんレバノンへ行くと書いたのですが、
帰ってきたとき
「すっごいよかったーー!!想像と全然ちゃう!」
と土産物と土産話がとても羨ましかったのですが、
ふふふ、チャンスが来ました。
再度とうちゃんにレバノン行きの仕事が入り、
それなればと私たちの分も!とチケットを取り行って来ました!
「バカンスはどこへ行ったのー?」
がこの辺の合言葉のように夏の間交わされるのですが、
「今からレバノン行く」とイタリア人に答えると、
大体が、
80年代に内戦応援に行ったとか、
シリア、パレスチナで戦争やってるとか、
レバノン人を見たら泥棒だと思えだとか、
アラブは顔と裏腹で何考えてるかわからないだとか、、、
散々な答えが返って来たのですが、
皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?
私もアラブの地は初めてだったので
肌を出して歩いてもいいものか?
宗教などの話をしてはタブーなんだろうか?
テロがまだあると聞くけど、子供を連れて大丈夫だろうか?
などは頭をよぎったんですが、
それより、
歴史オンチなかあちゃん、
子供達が一生懸命勉強していて横で覚えた
「フェニキア人、船の達人達、紀元前15世紀の都市を作り上げた」
そこへ実際に行くかと思ったらワクワクが止まらないままいざ、
ベイルート着陸態勢、
思っていた以上に都会〜〜〜
和やかにビーチでくつろいてる人達、
大丈夫。
ホテルから丁寧に車を用意しておいてくれて街中のホテルへ移動。
ベイルートは全く普通の都会でした。
それ以上に人の、応対の仕方がとても丁寧で親切で
イタリア(の田舎)慣れした私には新鮮!
街中をブラブラ歩いたりもしましたが、
こんなショートパンツでも問題なかったし、
歩道に椅子を出して座っている人たちも
歩く際には足を引いて通してくれる、
当たり前だけどなんだか目に見えない親切心が。
こんな銃弾跡が残っているのも事実。
なんだか心が痛みます。
がレバノン人、
「レバノンは人が行き交う場所なんだよ。
この地には7つの都市が眠っている。
掘ればいくらでも歴史が出てくる。
誰かが来て色を塗り替え、自分のものだと言ったら
また違う誰かが来てそうする。
現在は代表的なものだけで18以上の宗教がレバノンだけであるけど、
お互いが尊重しあい、愛し合い、
良いことをすれば良いことが必ず返ってくる。
内戦もね、長く続いたけど、
他の力が働いたから長くなっただけで、
レバノン人はレバノン人同士を殺しても意味がないと思ってたよ。」
と。
さあ2日目から4日間連続で歴史ツアーへと出発。
絶対見たかったバールベック。でっかい!
ここは一番残った神殿なだけで、敷地はとても広いです。
ガイドの説明はとにかく最初から最後まで、
フェニキア人が3と6の数字にこだわっていたかという事。
神殿の柱の数、建物の土台の数、形、何から何まで
3と6が鍵になっていました。
転がっていた柱のかけら、娘の身長140センチ。
フェニキア人といえば船、レバノン杉を使って船を作り、
杉を輸出して外壁に使う巨大な石を船でエジプトから持ち帰り、、、
嘘のような話です。
「ヨーロッパ人がアフリカ大陸を1周したとか残してるけど、
フェニキア人はそれより何千年前に3周もしてるんだ。」
だそうです。
ヒットラーはここからシンボルを取った。
風化してもまだ美しさが見える彫刻。
素晴らしいです。
ですが、
建設途中で他の勢力に堕ちています。
掘りかけの彫刻。
ビザンティン、古代ローマ、アラブ、、、
色々な勢力がここを順に牛耳りました。
5000年の歴史、熱が出そうです。
ここのもうちょっと先はシリア。
車の中から見えたシリア難民キャンプ。
つらつらと幾つも見えるのですが、それでもほんの一部。
現在レバノンの人口は7百万人、
内レバノン人が4百万人、パレスチナ人が百万人、シリア人が2百万人。
難民とはいえまた貧富があり、高原に家を建てて住んでいる人も沢山だそうで。
バールベックでお腹一杯なんですが、続いて行ったのがアンジャール。
いきなり紀元後8世紀。ウマイヤ朝時代カリフワリード一世が
たった10年で建てた都市です。
見栄え良く神殿を作ったのは反感買わないためだけ、
信仰心がなかったんだよとガイドの言葉。
湿地帯だったのを、樹木を植えて水を吐かせたり、
地震対策の石の組み方だったり、、、
どれだけ壊れても、アーチだけは残るんですね。
とそろそろ疲れたかあちゃんとは裏腹に、
「楽しいヨーーーー!」
と道端にいたラクダに乗って行ってしまう娘たち。。。
長くなるので次回に続かせていただきます。
「この間みんなでトレッキング行った時にすごいところ見つけたよ」
おいでおいでと私と連れて行く子供達。
「草、高くない? 今年、蛇がやたらと多いよ?」
なんてかあちゃんの心配もよそにぐんぐん進む子供達。
そして、
「めっちゃインスタポイント〜!」と喜ぶ。。。
そうなんですよねー、
今やイタリアも完全にスマホの時代。
こうやって綺麗なところを探して回るなどは良い展開なんですが、
メッセージの速さにはうんざりなところも。
あーでもないこーでもないと意見が言えると
環境が良くなったのかもしれませんが、
ギリギリまで決まりごとが決まらず、
最近はみんなが集まる夕食会も発表会も試験まで
段取りの時間がなくなっている感じがします。
この段取りの時間。
期限はいつ、下調べ、準備、練習に仕上げ、そして確認。
何事もこの時間を通過することによって、
心の準備が出来たり、ワクワク感が増したり、
自分の未熟さを知ることも一つ、
終わった後はやり遂げた感、つまり達成感が味わえるのではないかと
古い私は思うのですが、
それが希薄になっていると同時に、
何百何千のメッセージに絵文字やイイネだけで返す返事にうんざり〜。
そんなことに時間を費やして、
「時間がない」なんて言われる、本当にうんざり〜。
とまあ、
時代に乗り遅れたガラケーかあちゃんのぼやきはこの辺にして、
最近時々とうちゃんの仕事について行きます。
ここもまた歴史を感じる邸宅の地下での夕食会は、
若手イタリア人作家の集いでした。
主催者は、
「始まりが遅いから、手早く終わりたいの」
なんて言っていたにもかかわらず、
さすが15名もの作家が集まると、
自分の作品の話から体験談を順番にしゃべるしゃべる。。。。。。。
ミステリーからロマンス、
話し手も興奮すれば聞き手も大興奮、
気がつけば日がすっかり変わり、ヘトヘトになりましたが
みなさんの楽しそうで美味しかったよと満足げなお顔を見れば
こちらも感無量です。
所変わってこちらは近所のホリデーハウス、ポデーレパニーコ。
クレーテセネーゼを堪能出来る立地条件で、
食事も地元のジビエを、
とよくこの暖炉で焼くキジの詰め物を注文されます。
ライトアップされた暖炉でゆっくりと回りながら脂が滴り落ちて、、、
なんてったってインスタ映えしますしね!
直火は肉の仕上がりが変わります。
ヴィンサントのソースがかかり、赤ワインが進む一品です。
こちらは家族友人がみんなで泊まり、
食事中も家長が投げかける議題に一人ずつが答えていき、
それぞれの意見に感心したり大笑いしたりと
和やかな良い夕食会でした。
そんなとうちゃん、
今度レバノンまで出張行ってきます。
(これはかあちゃん同伴出来ず、、、、)
お隣シリアが大変なことになっているのですが、
美味しいものでニッコリと平和が訪れることを願って、
お仕事頑張ってきてもらいます。
さて、どんなインスタポイントがあるのか、
全く違う雰囲気なのか、
報告が楽しみです。
今年の日本旅行も最高で、
この足摺岬から見た、夕日が太平洋へ沈む〜、、、
なんて最高だった!
って記事をワクワク書こうと用意していたにもかかわらず、
なんともひどい風邪をひいてしまいました。
熱が出たのはいつだっただろう??
なんて考えるほど出していなかった熱に身体中の痛み。
2週間丸々寝込むなんて今までになかったことでした。
今はよく寝たおかげでスッキリ。
そうも言っていられない人が世の中ほとんどでしょうが、
風邪は治るまで、しっかりと治るまで休んでくださいね。
で、かあちゃん寝込んでいる間にとうちゃん、撮影会をしていました。
今回のカメラマンは#lesleyericafood さん、
本来は人物の撮影やムービーが専門で、
世界中からトスカーナへのバカンスへ来られる方たちに付いて
バカンスアルバムの依頼などを受けています。
彼女の写真、
ただのアルバムというより
アート的な、人の心の中まで写ってしまう感じで
そのゾクゾク感を求めて毎年撮り続けている家族もいるほど。
そんな彼女から、
「最近フードも始めたのよね、
コンペティションにも参加してるから撮影会しよう」
と声がかかりやってきました。
(やったのはとうちゃんですが、、、)
こちら鳩の詰め物。
皮はパリッと、身はしっかりと火が入っているものの
ジューシーさはそのまま。
詰め物の味と合わさって濃厚な一品です。
古代品種のチンタセネーゼ豚の腹の部分をゆっくりと何時間もかけて焼き上げ、
フェンネルとマスタードのソースを添えて。
脂だけどその脂が美味しい!
横にある同じく時間をかけて炊き上げた大根がまたさっぱりとしてくれ、
次、またいけます。
手打ちパスタに、牛肉をブルネッロ赤ワインで煮込んだ具を包んでいる所。
ブルネッロで煮込むなんて贅沢なんですが、、、土地柄。
それにしても、
こうやって手で一つ一つ作っているレストランも少なくなってきているのが残念です。
黒キャベツ、赤キャベツ、ピスタッチオと一緒に。
キャベツが多い?
だってキャベツとカブの季節なんですよ、
畑にそれくらいしかない。。。
どうですか?
普段のかあちゃんの素人写真とはガラリと変わり
とってもアートな作品に仕上がり面白かったです。
こうゆうコラボレーションはとても楽しいので、
撮ってみたい、作品を一緒に作りたい
という方、いつでもお声をかけてください!
最後にプロフィール写真。
や
インスタグラム
にも載せていくのでまた見てください。
さあ、2月はベンベヌート・ディ・ブルネッロがあります。
今年はスティングが来ると話題になっている中、
とうちゃんはいくつかのワイナリーにてお仕事です。
会場には行きませんが、
来られる方、もしも道で見かけたら声かけてください〜。
かあちゃん、
モンタルチーノ時代は薪ストーブ、
現在は暖炉と10年以上、冬が来るたびに火をつけ続けています。
日本に暖炉のある家庭は少ないかも知れませんが、
キャンプなどで火をおこす時、
下からつけていませんか?
細い燃えやすいものから燃やして、
後からだんだん大きな木を足して、
燃え上がるまで空気を入れたり、
燃えやすいものをまた足したりと世話が焼ける。。。
私も10年以上そうやっていました。
煙をモーモーと出しながら
当たり前だと思い込んでいたこのやり方、
ときには(しょっちゅう)消える原因を
「木が湿っている!」と木のせいにしたり。
だけど今年の秋、
ふと目に止まったこちらの友達の投稿。
スイスのある科学者が
「火は下へ下がる」
と説明しているビデオ、
淡々とした口調で、
「燃え上がるのは炎であって、
火自体は下へ下がるので火は上からつける」との事。
で今年からはこれ。
暖炉が小さいため、斜めに置いてわかりにくいですが、
下から太い順に、縦横格子に隙間なく積み上げ、一番上で小さく燃やすのです。
わかりますか?
太い薪を縦に並べ、その上に同じ幅で今度は横向きに。
順に薪を細くしていき縦横を同じ幅で繰り返し一番上で燃やすんです。
このやり方、本当にすごいと思ったのは、
炎が上なので煙が少ない!
そして落ちた灰もまた萌えるので残りカスが少ない!
そう環境に優しいし煙突も汚れない、
何しろ、つきっきりにならなくても
消えない!!
目から鱗です。
どれくらい燃やすかを計算しながら木の太さと数を選び、
一度つけたらもう付けっ放し。
割り忘れたのか?と思うような太い薪でももう怖くない!
木が不揃いで時々コロンとかけらが落ちると危ないので、
手前には水を張った鍋や具を入れた鍋を置いておくと、
楽チン晩御飯の出来上がりだし、
いつでもあったかいお茶が飲めます。
グリルやパンのトーストだって網を乗せればオッケー。
ああ、手抜きって楽しい!
ありがとう、スイスの科学者さん!
皆さんも是非お試しを。
いつか一面ひまわりの写真を載せたここも、
今年は土地休めで1年以上放ったらかし。
日本の紅葉には及びませんが、
自然に咲く花がいろんな色を出してなんともうっとりです。
うっとりと言えば、
最近の夕日がやたらと綺麗で、、、
雨不足からなすわざなのか、
困る反面、見たことのない景色を見せてくれます。
さて、もう一つうっとり話を。
ここブオンコンベントのお隣には
サンジョバンニダッソという村がありますが、
ここ、トリュフ村なんですよ!
イタリアでも数箇所でしか採れない白トリュフ、
まさに「宝の山」祭りに行って来ました。
まずは屋台をぶらぶら散歩。
トリュフチーズ、トリュフポテトチップス、トリュフバター、、、
色んなものが試食出来るのですが注意してください。
トリュフオイルは香料を使っているものも多く、本物ではありません。
だって、
雨不足の今年のお値段、、、
キロ6000ユーロです!!
約80万円!
100gで8万円。
一人50g使うとしたら4万円。
ケチって半分、25gでも2万円。
トリュフの現地の原価だけです。
でもせっかく来たのでかあちゃん食べます!
サグラと呼ばれる地元祭りはいつも行列。
しかも列を作る場所は肉焼き場の隣。。。
いやでもお腹が減ります。
そしてやっとメニューまでたどり着いた時に見たのは、、、
タリアテッレ・アル・白トリュフ、35ユーロ!(約五千円)
サグラでは大体20ユーロでフルコースなのでありえない値段ではありますが、
入っているのはキロ6000ユーロの白トリュフです。
とっても良心的な値段です。トホホ。
そしてまだ1時間ほど待って、、、
なんて事をしてしまったのでしょう!!
一面に削ってくれていたトリュフに興奮しすぎて、
横から、肉を注文した娘の手も入って来て、
上だけ取られないように慌ててしまって、
一気に混ぜてしまってから、
「写真撮るの忘れた!!」と叫んでしまい、
周りから大笑いされました。
本当に一面に削ってあったんですよ!
美味しかったーーーー
一気に混ぜたおかげで一番下までトリュフ、
口から広がり鼻の奥まで白トリュフ〜
そしてもう一品、
手にはフォークで待ち構えるかあちゃん、
周りから一気に
「写真写真!写真撮らないと!!」
と言われ間に合いました。
やっぱりこれが一番味わえるわぁとしみじみ、
パンでゆるゆるの黄身をつぶして混ぜながら頂きました。
地元ワインに酔ったのか、
いやいややはり、贅沢に乗った白トリュフに酔ったのか、
ホワーンとしながら祭りのシメは、
トリュフ狩人のお話&デモンストレーション。
トリュフ狩りに行けるには免許、訓練された犬、
そして自然に感謝する心が1番大切だと。
犬にかける愛情は妻にかけるより大きいかもしれないと言うマリオさん。
地下10センチから1メートル半ほどに生えるトリュフを嗅ぎ分け、
森のその他の部分は絶対に壊さないようにするには
愛情と根気に限る、
そして犬をダメにしてしまうのは5分もかからないんだそうで。
例えば偽トリュフの香料。
犬にそれを嗅がせたり食べさせたりしたら、
もう自然のトリュフはわからなくなり、
胃を悪くして病気になってしまうと、、、
怖いですね。
お話の後、
2箇所に、フィルムケースに入れて埋められた白トリュフを、
2匹のご自身の犬を放した瞬間嗅ぎ始め、
あっという間に探し当ててしましました。
お見事です!
白い宝石の日曜日、
みなさんは興味ありますか?
夏休みの間、
子供達に付き合ってずーーーっと馬に通いつめていたかあちゃんですが、
九月の半ばに『やっと』新学期が始まり
「ふぃー、ひと休憩、、、」
なんて思っていたのですが、
今度はとうちゃんに呼ばれお手伝いに駆り出されています。
個人のお客様も多いのですが、
土地柄、ワイナリーのテイスティングランチなどもよくあります。
ついでにワイナリー見学で、
古いワイン倉庫を見せてもらったり。
こちらはモンタルチーノのアルジャーノ。
何世紀にも渡って健在のセラーは見応えたっぷりです。
古い建築物は、空気孔の計算などが緻密で、、、
なんて説明にワクワクしながら、
当時と今と、気温や湿度など、
なにも変わらない存在に圧倒されます。
こちらは先日行ってきた、レ・ラニャイエで。
ズッキーニのフワフワフランにトロリとモンタルチーノ産の
ペコリーノチーズのフォンデュがかかっているアンティパスト〜。
比較的新しいワイナリーですが、
モンタルチーノ内で最も標高が高い位置にあり、
景色バッチリ、気象条件バッチリで、
完全にオーガニック栽培のブルネッロ生産者です。
アグリツーリズモもとても可愛く人気があり、
各国の旅行会社からテイスティングツアーがよくきます。
今回は20名のアメリカからのグループのテイスティングランチ。
オーガニックワインはさっぱりしているため、
子牛の白く仕上げたミートソースを地元のピンチと呼ばれる
太いパスタであっさりだけど濃厚な一品と合わせ、
とても喜んでいただきました。
と、普段はトスカーナのシエナ県を中心に行動しているとうちゃんですが、
今年の年末年始は大阪、京都にいます。
10名ほどのグループで、
調理用具が揃っているキッチンがあれば、
・出張料理
・いろんなブルネッロのテイスティング会
・手打ちパスタ等の料理教室
など、トスカーナの現地話を交えてワイワイとしてみませんか?
12月5日までご予約お待ちしています!
info@privatechefmontalcino.com
もちろん、モンタルチーノまで来られる方であれば、
ワイナリーでの食事会はもちろん、
新物からヴィンテージ物まで品揃え豊富なワインショップから、
自分が飲みたいワインを選んでの食事会が出来ますよ。
(要予約、15名〜20名)
ほらほら、馬の歯磨き。
電動歯ブラシのようなもので磨くのですが、
これが長いんですよ、
見ていると「オエッ」ってなるくらい。
馬の口って奥が深いんですねー。
と言う事で、まだ夏休み、まだ馬に毎日。
ドイツやフランスからわざわざ馬バカンスに1週間とか来るんですから、
私たちは3ヶ月の馬バカンスだと思えば贅沢ですね。
最初は「子供たち、頑張ってね!」なんて思っていたかあちゃんですが、
「ちょっといてくれないかな?」から始まって、
数ヶ月の(シゴキの)結果、
今ではポニーのレッスンの仕方まで教わってしまったかあちゃん。
子供達と一緒に毎日馬バカンスをやっております。
ポニーに乗るのは3歳から小柄な10歳くらいの子供達。
大体、できない子ほど「できる」と言うのはなんでしょう!?
かあちゃん、13年もかあちゃんをやっているのに、
子供ってこんなに扱いにくいんだ!と改めて思います。
自尊心を傷つけてもいけないし、
だけど段階を踏まないで習えないし、と悩んでばかり。
出来ている事に注目して「出来てるね」と言うように心がけていても、
乗って1、2回で「ガロッポ(駈歩)したい」と言いだし、
さすがに出来ないよと言うと「もうやりたくない」と。
一度手を出したものは、
すぐに結果が出ないとやる気を失くす。
参ります。
今朝も5歳と6歳の2人の子供達のレッスンをしましたが、
2人とも「自分で出来るから(私が持っている)綱を外せ」と半命令気味。
親がすぐそばにいてもそんな言い方!と、
綱外して「はいどうぞ、自分で進んでください」と言うと、
蹴ろうが吠えようが動かないんですねぇ、馬って。
「あんまり蹴ると落とされるよ。」
から始まり、
「足の位置が違う!手綱が緩みすぎ!背中まっすぐ!
前を見る!手綱を引かない!馬を傷めない!」
立て続けに言う大人気ないかあちゃん。。。
なんとか自分の事を知ってもらいたいだけなんですがね。
自分のできる事を知る喜び。。。
難しい。。。
順を追うには時間がかかります。
集中した時間をかけるほど、
基礎が固まるんじゃないのかな?
今日はちょっと自信をなくしたかあちゃんに対して
裸馬にも悠々乗る子供達。
そしてどんどんバージョンアップする秘密基地のその後。
エントランス
サロンからの眺め
関係ないけど鴨料理を仕上げるとうちゃん。
ローマは一日にして成らず、
かあちゃんも頑張ります。