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学校が休校になって1ヶ月過ぎ、
外出禁止令が出てからも間も無く1ヶ月になるイタリアです。
イタリアを代表するには田舎町過ぎますが、
イタリア人、
あんまり言うこと聞かない人とめっちゃ警戒する人と別れますね、、、
私は最初、あまり真に受け過ぎてもどうかと気楽にいたのですが、
ある日父ちゃんとスーパーへ買い出しへ行った時、
人口2000人のこの小さな町の一件のスーパー、
駐車場にぽつんぽつんと人が距離を置いて立って、
番号札を取れば50人待ち!
いつも明るい店員さんたちも疲れてイライラ、
殺伐とした空気に現実を見た気がして落ち込みました。
そこから買い物は1週間から10日置き、
外へは本格的に出ない生活が始まり、
同時に子供たちのそれぞれの学校から
オンライン授業のための承認やアプリのダウンロード、
市長の連絡、更新が続く法令、
外出のための自己申請書の更新が毎日のように変わったり、
とにかくスマホを1日中見ないと生活が出来ない日々でした。
当然目はチカチカ、頭はボーッ、思考能力が、、、、
昔風の馬の調教のようだなんて思いながらも、
怖いことになれるんですね。
まあ慣れながらも、最近は
「終わりのないSNSなんかは一回だけでもう見ない!」
と決め、
天然酵母でパンだけではなくケーキはどうか?
発酵ジュースの味を変えようか?
子供たちに昔買った版画の練習用のゴム版があるから
ハンコ作り、めっちゃ楽しい!
と、子供たちのオンライン授業中なかなか楽しんでいたかあちゃんですが、
今朝インターホンが鳴り出ると、
「市民保護局の者です。マスクをお届けに来ました!」
と。
慌てて玄関へ出ると階下に住む母ほどの年のリータが
「私のぶんも取って来て」と、もちろんと階段を4階から駆け下りると
4つ並んだ郵便受けを眺める局のお兄さんが、
「ああ、降りて来てくれたの!
「4」だよね!
気をつけてね!頑張ろうね!じゃあね!!」
久しぶりに喋る他人、
めっちゃ愛想の良いお兄さんにすっかり元気になり
いそいそと上まで上がりリータに
「ハイ!」と渡すと
「あんた!何個もらった!?」
私「全部で4袋だよ」
リ「袋に幾つ入ってる!? 2つでしょ!」
私「そうなの?あと2袋も残りの家に持って行ってくる」
リ「待ーちなさい!!!あんたはアホか!
2枚もらってあんなけありがとうありがとうって帰したの!?
家族のこと考えなさいよ!4人で2枚ってありえないでしょ!」
私「2枚あったら一人ずつしか出れないからいいんじゃない?」
と言い、もう1階下のアンナのベルを鳴らすと
ア「へ?マスク?もうもらったよ?」
私「何枚?」
ア「知らないけど1袋が私、
あと子供夫婦とその子供と全部で5袋」
(アンナ、一人暮らしです)
リ(上から)「あんたはアホか!なんと言うアホか!」
と朝からアホアホと叫ばれ続けた私ですが、
何かおかしいともう一度郵便受けを見に行くと、
リータのぶん、入ってました。
私の住むアパートは4家族が入っています。
我が家は4人であとはみんな1人暮らし。
お兄さんの言う「4」は私たち家族の数字であって
軒数ではありませんでした。
アベノマスク2枚が頭の中に強烈に入ってしまっていた私、
2枚で妙に納得してしまいました。。。
脳みそロックダウンです。
家に戻ってつくづく自分が言われた通り日本人だななんて思いながら、
フェイスブックを開けて見ると
「今日1人マスク2枚ずつ配ります」
ってちゃんと市長連絡書いてありました。
今日からまたよく読みます。
ジンジャー発酵、ジンジャーバグなんて呼ばれるものですが
生姜少し、砂糖少し、水でしばらく置くとブクブクしてくるので、
それを少しにジュースやシロップ水を混ぜると半日から1日で
爆発するくらいに発酵してブクブクジュースになります。
パンやケーキのイーストもここから粉を混ぜてすぐにおこせます。
冷蔵庫で時々生姜と砂糖を足すだけで
何年も持ってくれている我が家の幸せの一つです。
生き生き乗り越えましょうね。