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2014/06/26

こんばんは。
最近はどこでも「Let it go」が流れていて、映画を1回見ただけなのに歌える気になってしまっている笠原です。
これはおそらく街中で流れている有線のせいではないかと推察されますが(リクエストでもヒットチャートでもきっとランクインしてると思われる。凄いですね!)、実は風俗嬢と有線は結構切り離せない仲なのです。

というのは、通常、お店のBGMとして有線が流されていることが多いから。
お客様がいようといまいと店内には間断なく音楽が流されており、チャンネルはお店によって(あるいはその日の黒服さんによって)違うものの、聞き取りをしたところほぼ9割のお店で有線が掛かっていることが分かりました。掛ける理由はおそらくお客様の出入りを他の嬢に聞こえないようにする効果や、あられもない声をかき消すなどの効果を狙ったものと思われますが、いずれにしても、どこのお店でも判で押したように音楽は流れている模様です。

ところで、このチャンネルのセレクト、現役時代は出勤する楽しみのひとつでした。

わたしが勤めていたお店はイメクラということもあってか、店長がいる日はアニメチャンネルかアイドルチャンネルが定番。おかげでアニメソングとアイドルソングに詳しくなり、しかし曲名が分からないのでカラオケやテレビを見てどの番組の主題歌だと云う事や歌っているグループ名を後付けで覚えることも多かった、あの頃。

でもこれはお店の方針なのでいいとして、解せなかったのはなぜか懐メロ、というか昭和歌謡チャンネルを流している黒服さんがいたことです。
この黒服さん、完全にお店の有線を私物化していて(笑)、一日出勤していると昭和歌謡曲→軍歌→落語→フォークソング→昭和歌謡曲、というループでBGMを流され、気が散って仕方がありませんでした…。
なんというか、致している行為に音楽がとても合わない。特に落語。しかも中途半端なところで違うチャンネルに帰られたりするので「え、オチは…!?」と気もそぞろです。
気になってしまいお客様に「すいません」と謝ってみるものの、お客様も半笑い。
クレームを付けるほどではないのでしょうが、個性あふれるチャンネル選びに毎回出勤すると「あ、今日は昭和デーだな」などと勝手に楽しんでおりました。

が、高級ヘルスで働いていた子の話ですと、そのお店の有線はジャズで固定されていたとのこと。なんだか高尚だなーと思いますが、クラシックのお店もある(これはクラブでしたけど)とのことで色々個性があるものなのだなあと感じます。

ただ、有線が流れていることでお客様に曲名を教えてもらうこともあって、楽しみだけでなく実用性もありました。
例えば「ココロオドル」が“SDガンダムフォース”というアニメの主題歌だとか、「ハレ晴レユカイ」が有名な“涼宮ハルヒの憂鬱”のエンディングだとか、その辺はみんなお客様に教えて頂いた知識です^^
たかがBGMですが、こういうことがあるから有線って面白いものだなーと思います。

05:25 | chica | 有線BGMのお話 はコメントを受け付けていません
2014/06/19

この間、元キャバ嬢の友達と「どこからが浮気の範疇なのか?」というテーマで少々激論を交わす機会がございました。その時はお互い元嬢ということもあり、「素人に手を出したらアウト」という線で妥結を見たのですが、この考え方自体がどうも一般とずれているらしいということに別な友人と話していて気付きましたので、今回はこのお話を。

わたしはこの問題に対して一般論がよくわからないので、個人的な見解になりますが「浮気」は異性と仕事が絡まない状況で二人きりになっているような状態だと危ないかな?と感じます。双方が完全にプライベートのときに1対1で会っていたら、それは浮気なんじゃないかなと思うわけです。ですので、例えば彼が風俗に行ったとか、キャバクラに行っても浮気とは思わないのですが、堅気の友人には目を剥かれました。世間の女性は厳しいのですね…。びっくりです。

ですが、素人の女性と二人きり、というのはやはり浮気な気がしてしまう。そこから本気に発展しそうだな、というのが不安な訳です。どこかでキャバクラ嬢などプロの女性は本気で彼氏だの旦那を好きにはなるまい、お客としてうまくあしらってくれるだろうという期待があるのですが、その保証を素人さんには持てない。
(ま、だからといって通いつめられたらそれはそれで微妙なのですが…女心って難しい)

前述の激論を交わした元嬢の子もそうなのですが、元キャバ嬢たちは自分達の経験をベースに男性の行動を理解しようとします。お店に通ってくれる男性はみな「お客様」であり、「お客様」である以上こちらから恋愛感情を発生させることは努めて抑えるように嬢たちはするからです。あまりに通ってくださるお客様には懐具合を心配する顔をしつつ精神的に距離をとり、逆に全くいらしてくださらないお客様には営業などで甘い顔を見せるように調整を図る。
そのようにバランスをとることが習い症だった自分たちにとっては、プロの女性は競争相手になりません。

が、素人さんはどうだろう? と思うと、ちょっと考え込んでしまうのです。
好意を示されれば嬉しいだろうし、そのうちに本気で恋愛の対象として考えかねない。例え遊んでいるつもりでも、そのような機会が度重なればよろしくない状況になるのではないか? と考えると、例えばキスをしただの手を繋いだのといった物理的接触よりも、その精神的な距離が近づくことを恐れてしまう。

考え出せばきりのない問題ではありますが、是非一度堅気の女性と話しあって考え方を教えてほしい、このテーマ。
だれかわたしと一緒に熱く語り合ってくれないものか、と真剣に思う今日この頃です。

 

06:17 | chica | 浮気というめんどくさい問題 はコメントを受け付けていません
2014/06/12

先日、風俗嬢の面接についての相談を友人から受けた話をしましたが、その時に聞かれたキャバ嬢の生活スタイル。
友人曰く、「朝はおはようメール、夜は仕事でしょ? いつ寝てんの?」。
こんな風に思われてるんだなあ…とちょっとびっくりもしたので、今回はこちらについて簡単にお話ししてみたいと思います。

 

基本的に、真面目なキャバ嬢ほど生活スタイルは一般のお仕事の方と変わりません。
学生キャバ嬢は夜のあがりも早い(24時前後)が多いので、朝は7時~9時くらいには起床。専業嬢でアフターあがり(朝3時前後)でも10時ごろには起きている子が多いです。
で、起きたらまず営業メール。おはよう、という挨拶が定番ですが、昨日来てくださった方については御礼もきちんと伝えます。

昼以降はそれぞれの予定を消化します。学校へ行ったり、買い物をしたり、もちろん掃除洗濯などの家事もします。通常、18時から勤務開始になるお店が多いので、その2時間前には家を出られるようにしなければなりません(理由は後述)。毎日のことですがドレスをクリーニングに出したり名刺の準備などもこの隙間時間で行います。

出勤前は美容室に行ってヘアセットをします。高級店であればあるほど、セットは必ず美容室です。カジュアルなお店ではお店のヘアメイクさんに頼んだり、自分でやったりもしますが、お客様は手抜きを敏感に感じ取るもの。「女」であることが商材となるわけですから、そのメンテナンスコストは金額・時間とも相当に掛かります。(だから勤務開始前1時間は余裕を見ておいた方が良いわけです。)
なので女の子同士では結構お店の情報交換もしていてどこの美容室が安いとかドレスはどこのがいいとか、休憩中に相談する光景もよく見られます^^

出勤したら、同伴に出かけたりお客様に営業攻勢を掛けます。
キャバクラにおいては売り上げはかなり厳格に管理され、グラフ化されているので女の子は必死です。ここでどれだけお客様を呼べるかで女の子の扱いも変わりますし、お給料も違いが出ます。わたしも現役時代はお客様の仕事が終わりになる18時前後に一斉送信できるようにちまちまとメールを作っていました。

勤務の後は、ご要望があればアフターにお付き合いします。
飲み直し、カラオケが多いですがたまに打ちっぱなしなどにも同行します。アフターは1対1よりはグループでのことが多く、お客様によって違いはありますが大体2時前後までは覚悟が必要でしょう。皆さん翌日お仕事でしょうに…深夜帯をものともしない、すばらしいバイタリティと飲み屋街で使う金額には日本経済への貢献を感じずにはいられません。

このようにキャバ嬢の一日は大体のところ規則正しいスケジュールとなっていて、実際堕落する暇もありません(笑)
よく、誤解を受けるのですが、この仕事でもきっちりと生活できないひとは成功しないのです。
どんな仕事であっても、昼の仕事に着いたとしても、真面目な嬢は成功できる、とわたしが思う所以です。

 

05:38 | chica | キャバ嬢のタイムスケジュール はコメントを受け付けていません
2014/06/05

こんばんは^^
先日の話ですが、ある年下の友達から風俗嬢になるにはどうすればいいのか、という相談を受けました。
彼女曰く、「風俗嬢ってなんか面白そう。AVとかも出てみたい」。実はすでに面接にもいっており、イメクラでは落とされたもののデリヘルなら週3の出勤なら採用するといわれたそうです。で、彼女としてはこれが相場なのか、それとも騙されているのか不安になって経験者に話をしてみたかったとのことでした。

経験則上、イメクラはデリヘルに比べてかなり容姿の基準が明確です。イメクラにおいてはコスプレをする(しかも高校生とかの制服を着る)というコンセプトの制約上、美醜の程度よりも「幼く見えるか=有り体に言えばロリコンにうける容姿か否か」という点が重視されます。他業種では圧倒的に有利な巨乳(業界ではEカップ以上を指します)であっても、大人びた容姿だと逆に採用に至らないケースもあるようです。

友人の場合はお姉ギャルといった容姿につけまばっちりのアイメイクであり、非美人ではないものの清楚という形容詞よりは派手のほうがしっくりくるタイプ。
風俗店においては保守的な容姿の方が受けがいいので、イメクラで面接を落とされたというのは若干納得のいく状況でした。ただ、スタイルがいいのでデリヘルでは採用(しかも固定客を掴めると踏んでの週3出勤)という流れになったのでしょう。
その旨を説明したところ、友人には納得してもらえました。

 

が、びっくりしたのは友人の風俗に関するポジティブな見解です。

少なくともわたしが風俗を始めるに当たっては、自分なりの必要性はあったものの、どこかで「ああ、風俗嬢になってしまった・・・」という気分があった。でも、彼女にはそれがありません。風俗嬢=おもしろそう、とあっけらかんと自分の知らない世界に興味を示し、飛び込んでこようとしている。ていうか面接まですでに受けているのですから既に大枠でいえばこちら側の世界に足を突っ込んでしまっているのに、なんのてらいも感慨もなさそうなのです。なんていうか、ディズニー楽しいよね、っていうのとほぼノリが一緒。

以前仲のよかった黒服さんから最近風俗に来る女の子は明るい子が多いと聞いていましたが、本当にびっくりしました。
彼女たちは自分の容姿を試す機会として風俗の面接をとらえているし、そこで稼げることによって自分の価値が高まるように思うのだそうです。自分の価値を確認するという意味で、確かにお給料はひとつの材料になるのでしょうが、それでいいのか!?という気も。

数年後、たとえば数十年後に後悔したりしないものなのか、人ごとながら心配ではありますが、そう考えている時点でわたしも古い女になったのかもしれません。

05:43 | chica | 風俗にあこがれる女の子 はコメントを受け付けていません
2014/05/29

最近、またしてもNEVERまとめさんのキャバ嬢検索で楽しく時間を潰していますが、今回は結構おおっ!? と思ったこの記事を素材にしてみたいと思います。

【No1キャバ嬢が選ぶ】キャバ嬢を落とす方法【こーゆ男はキモイ】
http://matome.naver.jp/odai/2135566088497324901

この記事の中には色々とキャバ嬢に好かれるためのメソッドが列挙されていますが、わたしがもっとも「おおっ」と感じたのは下記の項目でした。

⑪同伴でいけへん時、なんか寿司でも買っていったれ。人気嬢ならあんまり席についてないやろうけど、もちろんヘルプの子らにも食わしたれよ。あと、仲いいボーイつくって、食わしてやれ。

これ、なかなか実践している方はいませんが、実際にやると本当にモテます。
別にお寿司でなくてもいいのです(1000円以内のクッキー詰め合わせとかでも大丈夫です)が、要は自分の指名客が自分の顔を立ててくれている、という状態にキャバ嬢は弱いのです。

男性は面子を気にする生き物だと思います。
例えば、キャバクラに部下を連れていらっしゃるお客様。そういうタイミングでお相手する際は、嬢はきちんとお客様の懐具合を計算したうえで気前よくお酒をおごっていただきます。例え普段は頑としてドリンクを断るお客様であってもお連れ様がいるときは「何か飲んでよ」と仰っていただくことも多いので、そういう場合なら遠慮は不要。お客様の支払い可能な範囲でキープボトル以外のものを頂くようにするのです。
そうすれば、部下の方は「上司はいつもこんな風に女の子に飲ませてるんだ!」と思うでしょうし、お客様も「こんな太っ腹な俺」を部下の方に見せることも出来るというものです。

つまりこれは面子の話ですが、嬢にも嬢のメンツがあります。

その一つが同伴です。人気嬢ならともかく、並みのレベルであれば同伴を断られるというのは相当な痛手。経済的にもですが、同伴を断られるということ自体、誤解を恐れずに言えば“店に対して顔を潰された”というショックを嬢に与えるものなのです。

だからこそ、この手のフォローは本当に効く。嬢の顔を立てる、という発想がお客様には基本的にありませんので、それをされると劇的なほどに「このお客様はわたしのことを考えていてくれる!」と感じるのです。たとえ自分が席についていなくても、きちんと考えていてくれるという安心感は嬢の方にも伝わります。そして、ヘルプやボーイさんが嬢に「ご馳走様でした」ということで、嬢のメンツは保たれお客様も株はあがるという寸法です。

したがいまして、これは、キャバ嬢が恋愛対象として好きだという方に真似して頂きたいテクニックです。そのような方がいらっしゃったら、是非参考にして下さいね。

 

06:15 | chica | キャバ嬢のメンツ はコメントを受け付けていません
2014/05/22

先日、こんなニュースを見つけました。

私は「原発風俗嬢」(1)現場作業員の間で蔓延する「ドラッグ中毒」の実態
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20130319/Asagei_12721.html

本当のところがどうか判らないので作業員の方に本当にドラッグ中毒者が多いかどうかはさておくとして、わたしが一番この記事を読んで引っ掛かったのは「数々の“修羅場”をくぐり抜けた亜衣だからこそ、恐怖におびえながら働き続ける原発作業員たちの“心の闇”を共有できるのかもしれない。」という一文でした。

 

風俗嬢は修羅場経験者が多数います。

わたし自身も店内での本番強要を拒んでお客様の恨みを買ったこともありますし、ストーカー被害の経験もありますが、これは本当にライトな例。レイプされて妊娠、というお客様とのトラブルもあれば家族との確執、ビジュアル・演技力を重視される職業であるだけに精神疾患に罹患する女の子も多く、風俗嬢はなんからの形で修羅場をくぐっている子が多いものです。

が、だからこそ、風俗嬢はお客様の弱さやメンタリティをあまり否定しないという傾向が見受けられます。自分が痛みを感じたことがあるからこそ、お客様の悩みも否定しない。そんなことで、と他人が思うことであっても本人にとっては大問題であるということを、風俗嬢は前提として共有しているような気がします。
(勿論悩みにも軽重はあるでしょうし、その中にはモノの大小だのといった本当に何故そんなことで・・・と思うものもありますが。。。)

勿論、風俗に来る女の子の全てがそのような子ではありませんし、風俗に遊びに来るお客様が全員何らかの心の闇だのトラウマだのを背負っているとは思いませんが、その素養がある者同士の場としては風俗という場はとっても有効に機能してしまうんだろうなあと思うのです。

わたしの経験からすると、そういうお客様であっても殆どの方はご自身の悩みをプレイ中に吐露することはありません。ただ、感じられる、というだけなのですが、例えば顔色が悪いとか、口調が妙に重いとか、いつもと何かが違う、というニュアンスに近い情報までお客様は行為の間に風俗嬢に伝えてきます。表面上は明るく振る舞っている方でも、傷口がぽかっと見えるような感じのお客様と接する時もあります。そういうお客様は、他ではだいぶ無理をされているのだろうな、と思うのです。

この奇妙なシンパシーは愛情が介在しないビジネスとしての肌と肌の触れ合いだからこそあるのかもしれませんし、受け手である風俗嬢の受容性が平均して高いという理由もあるのかもしれませんが、なんだか不思議に胸が痛ましくなるニュースでした。

 

06:43 | chica | 風俗嬢の感応性 はコメントを受け付けていません
2014/05/15

こんばんは。最近は気温が高い日が続いていて、夏めいてきたなあと思います^^
ところで以前、話しベタでもキャバ嬢になれるという話をさせていただいたのですが、今回はその逆で話上手な人が嬢として得なのかどうか、というお話を。

先日まとめサイトを見ていたら、恋愛のトピックで「自分の話ばかりしたがる異性はモテない」といった趣旨のコラムを見つけました。細かい内容は忘れてしまいましたが、定説の「聞き上手はモテる」的な結論だったように記憶しています。

で、キャバクラという場においてはどうなのかな、と考えてみたのです。

まず話上手であるメリットは、「面白い女の子」としてお客様の記憶に残りやすいという点です。

通常、初めてのキャバクラにフリー入店(=指名なし)で入った場合はお客様の席に女の子が15分ほどのローテーションで付け回されます。お客様は1時間程度の時間内に4~6人の女の子と話す計算になるわけです。
となれば、よほどの美人かお客様の好みどストライクでない限り容姿で印象に残るのは難しい。
経験上、フリーのお客様が送りに選ぶ女の子(=次回来店時に指名になるキャバ嬢)は、最後に話した子になることが多いのはおそらく最後の方が印象に残りやすいか、惰性の為せる技のような気がします。

が、話が面白い子はそれだけで特徴が出せるのです。ふらっと入ったキャバクラで、面白い女の子がいたという印象が残ればまた話したいなと思うお客様も多いでしょうし、時間がぽかっと空いたときに立ち寄ってもいいかな、という気になるようです。

わたしが現役当時、さほど美人でもないのに場内指名でものすごく稼ぐというキャバ嬢の先輩がいましたが、その方はお話がとにかく面白かった! 本指名のお客様のお相手中でも、場内指名のお席でもいつも賑やかな笑い声がしていて、やはり話上手は得だなあ…と思ったことでした。

が、この先輩でも苦手な席はありました。

それはお客様が話したい方だった場合。そのようなお客様は、やはり静かに聞いてくれる大人しめの女の子か、「すごいですねえ」「それでどうしたんですか?」と相槌が打てる嬢を指名していた。わたしはどちらかというとこっちの方だったので先輩と同席することは殆どありませんでしたが、お客様の武勇伝や苦労話などを聞くことそれ自体も先輩は苦痛だったようです。曰く、「どうしても反論したくなる」とのこと(笑)

話上手がぶつかり合うお席もそれはそれで面白そうですが、お客様はおカネを払っているわけですから、ご自身にとって心地よい相手を選ばれる権利がある。…ということで、なかなか実現しないのです^^;

ですから、話上手の方が得かと聞かれると一概にそうではないのだと思います。
先に挙げたまとめのような結論は一般論としてはありですが、相手のタイプに合わせられる女の子が結局のところは最強なのだろうなあ、としみじみと思うのでした。

 

06:45 | chica | 話上手は得なのか? はコメントを受け付けていません
2014/05/08

こんばんは。今回は話題が話題なので深夜帯に投稿をしてみました^^
というのは、先日男性からこんな質問を受けたからです。

「風俗嬢ってセックスのプロなわけでしょ? ってことは床上手ってことだよね?」

というわけで、今回はこのお話を。

 
風俗嬢=セックスのプロ。

これは間違いではありません。……建前上は。と、ここで断り書きが入るのは、あくまでも風俗嬢が全員床上手とは限らないとわたしは考えているからです。嬢同士でテクニックの情報交換を全くしない訳ではないですが、お互いの仕事の状況をみることはできませんし、その技術を知る機会はほぼないわけです。そして、お客様から伺った限りだと超絶技巧の持ち主はいるにはいるが、という感じ。勿論「どこそこの店の○○ちゃんはものすごく巧い!」みたいなことも聴きますし、何と言っても生活が掛かっているのでド下手ってことはないでしょうけれど、素人さんに毛が生えた程度の風俗嬢もいるからこそ、そのようなお話も出るのではないかと推測します。

というのは、以前も書いたような気がしますが、基本的に風俗の仕事においてマニュアルはないからです。性教育においても正しいセックスの方法は教えないように、手順マニュアルはあっても行為自体に対する教科書はありません。だからこそ嬢たちはお客様の反応から“技術”を発見するのですし、トーク技術なども含めたトータルでの自己研鑽を積んで「売れる」ための差別化を行っていくのです。

が、なんといってもセックスの技量は限りなくパーソナルな分野の技術になります。例えば全身リ○プとかフ○ラとかのテクニカルメソッドを磨きにかかる子もいるでしょうし、その辺は割り切ってトークの部分で勝負する、という子もいます。わたしの場合は半々でしたが、やはりどこかで「仮にもおカネを頂くのだからそれなりの技術を身につけなければ!」という意識はありました。その意識高い感じが実際の集客に結びついたかどうかは定かではありませんが、ともかく努力はした。

床上手、という言葉はひょっとしたらこれらの努力等に与えられる褒め言葉なのかもしれませんが、わたし自身がそれを実感できたことは今のところないので、先の男性の発言にはちょっと首を傾げてしまったわけなのです。

が、考えてみれば、相手のことが好きなら喜んで欲しくてそれなりに色々するでしょうし、お仕事の一環だとしても「お金のため」「お客様のため」というモチベーションもあるので工夫は凝らしている部分もありそう。そう考えれば意識の問題は当然関与してくるのでしょうし、結果として女の子はプロ・アマ問わず床上手になっていく…のかもしれません。

12:12 | chica | 床上手は意識高い系? はコメントを受け付けていません
2014/05/01

春になって、「彼氏が欲しい」という女友達のぼやきをよく聞く季節になりました。好きな人はいるけど接点がないとか、どうしても彼女になれないという話も聞きます。
今回はそんな女性のために、大変参考になる小説をご紹介したいと思います。

その小説とはバルザックの「従妹ベッド」というお話。かいつまんですごく雑に粗筋を紹介しますと、嫉妬に狂う女性が美人の知人を使ってある男の一家を徹底的に没落させるという昼ドラみたいな展開のお話です。
で、この美人の知人(ヴァレリー夫人)のやってることってほぼイメクラ嬢とおんなじだなあと思ったのです。

小説の中で、ヴァレリー夫人はターゲットである男に惚れさせるため、かなり高度な自己ブランディングを行っています。自分の旦那にターゲットの女の趣味を探らせ、前カノが派手でゴージャスなタイプの高級娼婦だったことを知ると(自分もそのタイプだったくせに)貞淑な人妻タイプに変身。身なりもそうですが家の中までそれ風に整え、まんまと罠に掛かるターゲット。

ここでヴァレリーがやっていることは、ターゲットの欲望を先取りすることです。綿密な調査のもと、この男はこういうタイプが好きだろうと推測し、実践する。もともと美人だからという注釈は入るでしょうが、普通の男性はこれでほぼ落ちると思います。

断言できるのは、このテクニックはイメクラ嬢なら無意識に行っていることだからです。

イメクラ嬢の場合、通常の風俗店に比べて初見のお客様に関する情報は豊富です。
例えばコスチュームの指定。職業系のクールな制服を選んだかたは仕事のできるキリッとした女性が好みなのでしょうし、アニメ系の制服なら萌える女の子が好きなのだろうと想像できる。想像できれば話し方もそれ風に整えられますし、わたしが知っている売れっこ嬢は声の高低まで変えたそうです。
そしてこれをやるだけで、リピート率があがることをイメクラ嬢は経験則的に知っています。

翻って通常の恋愛の場合、男性側の情報はもっと容易に手に入る(趣味とか勤務先とかも判っちゃう!)のですから、好きな人がいる場合は是非やっておきたい手法だと思います。

この小説のヴァレリー夫人の行動には他にもものすごく参考になる点が多く、「あなただけ攻撃」など実戦的かつ有効性の高い手法がたびたび出てまいります。モテたい女性、必見の小説ではないでしょうか。

07:49 | chica | 男性のおとし方はイメクラ嬢に学べ! はコメントを受け付けていません
2014/04/24

もう1週間ほど前の話になりますが、雑誌「小悪魔ageha」などを出版している会社が事業を停止したことが報じられました。
▼「小悪魔ageha」発行元事業停止 専属モデルら戸惑い
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/04/17/kiji/K20140417007991150.html
このニュースは世の嬢たちを震撼させ、わたしもすごくショックだったので、今回はこのニュースと雑誌の話などさせていただきたいと思います。

以前も書いたような気がしますが、「ageha」は初めてのお水業界ライフスタイルとして創刊した雑誌です。今までもキャバ嬢を扱った雑誌はありましたが、それは男性目線のものばかり。この雑誌のように登場している読者モデルもほぼ全員が嬢、あるいは元嬢という雑誌は例になく、キャバクラのなかの人が業界の中で働く女の子のために作った雑誌、というのは今までにないコンセプトで、だからこそ世の嬢、および嬢に憧れる女の子たちから熱狂的な支持を受けました。

読んだことのない方のためにかいつまんで説明しますと、内容としては女の子達のファッション誌の体裁でありながら、実録メイク講座や嬢たちの苦労話やサクセスストーリーを網羅。それらのライフヒストリーはほとんどが口語で書かれ、モデルの皆さんを身近に感じるとともに同じ仕事をする仲間として共感を得やすいつくりになっていたことが特徴です。

というわけで嬢たちから当初熱いラブコールを得、その後姉妹誌の「姉ageha」やママギャル誌「I LOVE mama」などを立て続けに発行。ギャルメイクなどを学ぶには好適書だったのでわたしも結構愛読して毎号とはいわないまでもよく買っておりました(参考書として)。

だって、世の中にこういう雑誌はなかったのです。

お水の世界にもトレンドはあります。人気のある嬢モデルがその発信源で、例えば今はデザイナーとして活躍される武藤静香さんが現役のころは静香さんのコピーあるいは劣化コピーが各店に1人は常駐。わたしはスレンダーで美しいストレートの静香さんの真似はできなかったものの、メイクだけでも…と一人雑誌を開いて深夜メイク練習に励んだり、紹介されたドレスサイトを眺めてうっとりと眺めたり、と憧れていたものです。

出版会社のリリースはまだ見れておりませんが、事業停止ということはよくて休刊になるのでしょうか。嬢の女の子達の内面に光を当てたこの雑誌の復活を心から祈りつつ、今後の動向にも注目していきたいと思います。

07:00 | chica | 業界最大手誌の出版社事業停止によせて はコメントを受け付けていません

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