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こんばんは。
最近はどこでも「Let it go」が流れていて、映画を1回見ただけなのに歌える気になってしまっている笠原です。
これはおそらく街中で流れている有線のせいではないかと推察されますが(リクエストでもヒットチャートでもきっとランクインしてると思われる。凄いですね!)、実は風俗嬢と有線は結構切り離せない仲なのです。
というのは、通常、お店のBGMとして有線が流されていることが多いから。
お客様がいようといまいと店内には間断なく音楽が流されており、チャンネルはお店によって(あるいはその日の黒服さんによって)違うものの、聞き取りをしたところほぼ9割のお店で有線が掛かっていることが分かりました。掛ける理由はおそらくお客様の出入りを他の嬢に聞こえないようにする効果や、あられもない声をかき消すなどの効果を狙ったものと思われますが、いずれにしても、どこのお店でも判で押したように音楽は流れている模様です。
ところで、このチャンネルのセレクト、現役時代は出勤する楽しみのひとつでした。
わたしが勤めていたお店はイメクラということもあってか、店長がいる日はアニメチャンネルかアイドルチャンネルが定番。おかげでアニメソングとアイドルソングに詳しくなり、しかし曲名が分からないのでカラオケやテレビを見てどの番組の主題歌だと云う事や歌っているグループ名を後付けで覚えることも多かった、あの頃。
でもこれはお店の方針なのでいいとして、解せなかったのはなぜか懐メロ、というか昭和歌謡チャンネルを流している黒服さんがいたことです。
この黒服さん、完全にお店の有線を私物化していて(笑)、一日出勤していると昭和歌謡曲→軍歌→落語→フォークソング→昭和歌謡曲、というループでBGMを流され、気が散って仕方がありませんでした…。
なんというか、致している行為に音楽がとても合わない。特に落語。しかも中途半端なところで違うチャンネルに帰られたりするので「え、オチは…!?」と気もそぞろです。
気になってしまいお客様に「すいません」と謝ってみるものの、お客様も半笑い。
クレームを付けるほどではないのでしょうが、個性あふれるチャンネル選びに毎回出勤すると「あ、今日は昭和デーだな」などと勝手に楽しんでおりました。
が、高級ヘルスで働いていた子の話ですと、そのお店の有線はジャズで固定されていたとのこと。なんだか高尚だなーと思いますが、クラシックのお店もある(これはクラブでしたけど)とのことで色々個性があるものなのだなあと感じます。
ただ、有線が流れていることでお客様に曲名を教えてもらうこともあって、楽しみだけでなく実用性もありました。
例えば「ココロオドル」が“SDガンダムフォース”というアニメの主題歌だとか、「ハレ晴レユカイ」が有名な“涼宮ハルヒの憂鬱”のエンディングだとか、その辺はみんなお客様に教えて頂いた知識です^^
たかがBGMですが、こういうことがあるから有線って面白いものだなーと思います。