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2014/07/15

先日の新潟でのカフェコンサートについてそろそろまとめていこうと思います。

まず会場がクラシックカフェということで選曲に悩みました。
これは、私のお客様が音楽家ではない方々が多いということ、
そしてカフェの宣伝から興味をもってもらいいらしていただけるであろう方は音楽家もしくは愛好家の方であり、私よりも音楽についてご存知の方がいらっしゃるということ。
これは、どの会場であっても似たような客層になるかとは思いますが、「オペラ」というものを歌曲と勘違いなさる方もいらっしゃるということで、
日本歌曲でクラシックに慣れていただき、有名な歌曲、オペラアリアを選曲しよう!と決めました。

そうなると、自分のレパートリーではない歌曲やアリアになるわけで、合わないなりの歌い方をレッスンでレクチャーしていただきました。
アリアはやはり、劇中の役でありキャラクターなので…
選曲した中で夜の女王のアリアがありましたが、コロラトゥーラで推しているつもりはなくても「オペラ歌手なら歌えるだろう!という声があるためがんばりました!」というトークをいれウケました。
やはり、今の私の声では「母の殺人命令」のアリアには聴こえないだろうな…と実感しております。
日本歌曲は…私は有名ではない曲を選曲しましたが、作詞者は誰もが知る金子みすゞ、まどみちおなど
心に訴えかける、聞かせる詩歌を選びました。

共演者には男声のバス。
彼はドイツリート専門なので、シューベルトやシューマンなどのリート。
有名な「魔王」は音楽の教科書にも載って誰もが知っている曲。
歌手が生でパッと歌い出すことなんてなかなかないと思います。
歌い終わりのトークでは「3時間のオペラ1本演じるのと魔王1曲歌うのとどっちが大変かといえば…魔王です…ハアハア」と言っていましたが…
歌曲は1曲に魂が篭るのでものすごく体力を使います。

私はドイツリートは勉強してこなかったので、ドイツ語で歌うアベマリアを歌いましたが、なんと愛好家の方からカッチーニのアベマリアをとリクエストされました。
私は合唱で歌った経験はありますが、ソロでは歌ったことがありませんでした。
「音楽家なら勉強してるはずよねぇ?」と客席でボソッと言っていたそうですが、、
歌手にも専門分野などがあるのですよ!!
と言いたい気持ちをぐっと抑え(ここで書いてしまいましたが)アンコールで歌わせていただきました。

有名なものは分野でなくても勉強…最低でも譜読みしておく必要がありますね…
カフェやサロンコンサートはお客様との距離が近いですし、お言葉もそのまま聴けるので…

「君の声はヴィブラートが少ない稀にない声だから、バロックを勉強しなさい!絶対重宝されるから!」
とオカリナ奏者の方からお言葉いただきました。
ずっと学生時代はミサ曲宗教曲を嗜んできた癖からなのですが…やはり視野にいれて勉強していくか悩みます。
世界が開けるなら…いいですね!

2重唱を数曲歌わせていただきました!
考えていたものはドニゼッティのテンポのいいものだったのですが
最終的に、全てモーツァルトの色恋もの。
男性が女性を口説くシーンをかき集めてコミカルな芝居をいれ(たつもり)
クスクスウケていました。
日本語でなくても分かるように!!というのはオペラ歌手のつとめです。

アンコールは有名なメリーウィドーワルツ、日本語で優雅な曲でしめました。

選曲に関しては、有名だったり盛り上がる曲だったりと飽きずに聴けた!ということでホッとしております。

05:43 | uika | カフェコン選曲 はコメントを受け付けていません
2014/07/12

ようやくストレートプレイ芝居稽古に参加できるようになりました。
それでもまだちょこちょこ欠席したりとかなりご迷惑をおかけしているのですが。

以前、子役がたくさん出る作品のことをあげました。キャスティングされたのは子役ではありませんでした。
私が出るシーンは1時間の上演中でも6分ほどで短いのです。
どんなキャラクターで設定してもストーリーは壊れないので自由に考えることができます。

小学校の担任の教師役です。
キャスティングされた人間の実年齢に近い先生で演じてください、という指示でした。

キャラクター設定の前にテキスト解読から。
教え子である主人公の性格を理解した上で会話をしていくのですが、教育者としての心の動きというものがイマイチ表面的にしか表現できません。
3人兄妹父子家庭の末っ子の生徒に、実はおばあちゃんがいらしたという心からの安堵や、頑固な主人公に大人な対応で諭していくという教師。
親心ではない、教育者という姿。

教育学部出身の私だからこそ、表現できることがあるはずだと信じてみたいですが…
そのワンシーンだけでクラスの生徒へ対する愛情をみせることができるのか。

いわゆる学園モノのお芝居とは違い、この学校のシーンは作品の中でもあまり重要視されないかもしれないシーンです。
でも、家族とは違う赤の他人である教師と対話する姿をどうサポートできるか。

その基盤ができてから、キャラクター設定をするべきなのに、私は早々と決めました。

厳しいビシバシ先生、お色気ムンムン先生など色々なものを妄想しました。
先生のキャラクター設定についてはまた次にでもまとめようかと思います。

09:43 | uika | 先生役 はコメントを受け付けていません
2014/07/01

22日の日中は演出部で関わっていた魔笛の本番で。
朝から前日のゲネプロでのダメを伝えに各楽屋各役をまわり、時に同年代若手の出演者の弱音を友情を込めて励まし
カーテンコールの練習後は合唱オジ様方の舞台メイキャップを一気に仕上げて
あっと言う間に開演時間。
メイクをしながら、「あなたは普段は何が本分?」ときかれたり。
私は歌い手です。

ダメを伝えに回りながら、自分が出演するわけではない作品に親身に考えられる最後の時間なのだな…と寂しくなりました。
それでも私が向かい合ってきた『魔笛』という作品の想いをごくわずかでも伝えられていたらいいな…と願うばかりです。
助手稽古で「こんな小娘なんかに言われてたまるか」と思われているのはビシビシ感じて、いや感じていないふりをしてきましたが。
1番最後に、そのオーラを1番出していたお姉さんから
「最初はカチンときてたけど自分自身もこの役に対してバカにしていた部分があって。
あなたが、1番好きな役で、1番重要な役だと言ってくれたこと、
こんなに本気でぶつかってきてくれる人はいないし、そんな想いをもった人がいることを背負って役を演らねばならないと思った。
ありがとう。」
とお言葉をいただけたことが1番のご褒美でした。
演出側の作品や役に対する想いはキチンと伝える。ダメもとでも。
演者がそれを飲み込んで、組みこんでくれるかどうかは、演者自身が決めること。

私も演者側でもっともっと素直になろうと思います。

09:54 | uika | 魔笛本番前 はコメントを受け付けていません
2014/06/16

昨日は昼から夜までお芝居の稽古へ行ってきました。
2週間近くおやすみいただいてたので、とても気を張りました。
いないうちにキャストは発表されていて、私はあれだけ騒いだ子役かと思いきや、その子役たちが通う小学校の担任の先生役にキャスティングされました。
昨日から軽い立ち稽古に入ったので、曖昧な役づくり…。
大人の女の役でもお色気系のキャラクターがいないので、某34歳グラビアクイーンの方のようなフェロモン先生でも楽しいよなぁ…絶対女子生徒から嫌われるよ…
もしくはメガネキラーンぴしーぴしー!と妄想したり。

私はもともと映像演技の勉強のほうが長いので、舞台芝居に関してはどちらかというと素人なのだと思います。
映像の世界だと、時間との闘いで役作りもテキストの読み込みも瞬時にしなければならないけれど、舞台芝居の場合、何度も稽古ができて演出側と周りのキャストとディスカッションができます。
こういえばいい意味に聞こえますが、
私は稽古前から勝手に妄想が膨らんでセメントとはいかないけど、ゼリー固めのようにつくってきてしまうので、
もし違う案を提示されたら素直に受け入れられない頑固でよくない性格が邪魔をしてしまう気がします。
だから、芝居に関しては初っ端稽古は曖昧に役造りをしてもっていくようにします。

それとも初めから考えてきたものをガツンと見せたほうがいいのでしょうか?
いや、でも台詞の意図や演出側の意見を組み込めてから肉付けしていかないと、上っ面な演技に私だったらなりかねないな…と怖いのかもしれません。
喜劇でもリアリズムは必要だと思うから。

11:46 | uika | 芝居の はコメントを受け付けていません
2014/06/16

昨日は昼から夜までお芝居の稽古へ行ってきました。
2週間近くおやすみいただいてたので、とても気を張りました。
いないうちにキャストは発表されていて、私はあれだけ騒いだ子役かと思いきや、その子役たちが通う小学校の担任の先生役にキャスティングされました。
昨日から軽い立ち稽古に入ったので、曖昧な役づくり…。
大人の女の役でもお色気系のキャラクターがいないので、某34歳グラビアクイーンの方のようなフェロモン先生でも楽しいよなぁ…絶対女子生徒から嫌われるよ…
もしくはメガネキラーンぴしーぴしー!と妄想したり。

私はもともと映像演技の勉強のほうが長いので、舞台芝居に関してはどちらかというと素人なのだと思います。
映像の世界だと、時間との闘いで役作りもテキストの読み込みも瞬時にしなければならないけれど、舞台芝居の場合、何度も稽古ができて演出側と周りのキャストとディスカッションができます。
こういえばいい意味に聞こえますが、
私は稽古前から勝手に妄想が膨らんでセメントとはいかないけど、ゼリー固めのようにつくってきてしまうので、
もし違う案を提示されたら素直に受け入れられない頑固でよくない性格が邪魔をしてしまう気がします。
だから、芝居に関しては初っ端稽古は曖昧に役造りをしてもっていくようにします。

それとも初めから考えてきたものをガツンと見せたほうがいいのでしょうか?
いや、でも台詞の意図や演出側の意見を組み込めてから肉付けしていかないと、上っ面な演技に私だったらなりかねないな…と怖いのかもしれません。
喜劇でもリアリズムは必要だと思うから。

11:46 | uika | 芝居の はコメントを受け付けていません
2014/06/14

昨日も立ち稽古でした。
カムロは縁側あがりお草履の脱ぎ履きがあるので特別に初めて衣装のお草履を履かせていただきました。

…当たり前だけど鼻緒が指間に馴染んでおらず痛い!

履いてお道具箱を抱えて夫人の元に差し出すシーンがあるのですが、
お世話役のスズキが合図して屋敷縁側から草履を「スマートに」履いて、お道具箱を抱えて夫人の前で掲げる…という行動が音楽フレーズ内で間に合うのかどうか。

舞台人もやはり履物が重要だというのを痛感します。
なかなか摺り足で登場しながら歌うことも和物歌劇でないとできないことです。

舞妓がワンフレーズ神の舞いを舞っている間、カムロはババンババンバンバン的なお袖ひらひらと軽い揺れをしています。
…日本人形のおもちゃのようだと、遠くから芸者役の先輩方に微笑ましがられたのですが。

カムロ役…いくつまでできるかな…
カツラあわせのときに「カムロは毎回世代交代をしているけど若手がやるの?」と尋ねられたのだけれど
そのときの合唱メンバーで若い小さめの人が担当するのだと思っていたが、どうも違うらしい。
公演監督の過去のブログにも「禿役のオーディションを兼ねて試唱会をみる」とあったり。
巡り巡っていただけた役なので、かわいらしく振る舞いたいです。

11:20 | uika | 最後の立ち はコメントを受け付けていません
2014/06/06

今週から連日、所属する歌劇団公演、蝶々夫人の合唱稽古へ出席しています。
恥ずかしながら初見能力が低い私は
合唱にかかわらず、友人や先生方のご指導のおかげでセカンドパートの音もしっかり身体に入った状態で参加できたので、余計な不安の増幅もありませんでした。
私が感じるプッチーニは、動機の他に情景やその場の空気変化が分かりやすく、いい意味でも悪い意味でもシーン内で時間の停滞がないので、あっという間にひとつのシーンが過ぎて行きます。
ただ、その普遍的な空気変化やメロディをオーケストラ含めて最初から身体に叩きこまねば自分が担当する役のことおそか、アンサンブルのパートメロディすら身体に入ってこないのです。

今はアンサンブル稽古ですが、来週から立ち稽古が…
舞妓、芸者、親族、庭師、料理人などといった配役がされるので各々の作法の稽古をつけていただけます。
私は禿(かむろ)役をいただきました。
高級遊女の身の回りのお世話をしながら勉強する童女です。
所作も大変ですが、特殊な役回りなのでしっかり稽古して身体に身につけねば…と今から楽しみです。

11:21 | uika | かむろ はコメントを受け付けていません
2014/06/04

8月に出演予定のストレートプレイ、芝居の稽古が始まっています。
まだ配役をせずバランスをみながらの抜き本読み稽古。
私は子どもたちを読ませていただくことが多いです。中学3.1.小学6年生。
あとは、担任の先生。これは当たり前だけど教育学部出身としてしっくりくる。

元気よくとか、声色を変える必要はないけど、テンションとか、変に大人っぽく考えず素直な反応で会話するというのが非常に難しい。
まだ、高校生あたりだとだいぶ成熟しているのだけれど、小学6年生てのは反抗期…なの?まだなの?というところ。
しかし、きっと頑固な性格であっても素直なのでしょう。
「そんなに卑屈にマイナスに台詞をとらないで。」と演出側から指摘されたのです。
相手の深いところをついて会話をするのでなく、ただ単純に心配する、怒る、喜ぶ、凹むということ。
自分は幼少時代を経験してきているはずなのに…本当に考え深いものです。

何の役になるかしら?
8日には配役されるそうです。

08:37 | uika | 子役 はコメントを受け付けていません
2014/05/29

夏に出演予定の芝居(ストレートプレイ)のHPに掲載するプロフィールを考えていたのですが…
自分を等身大に説明することも、それ以上にみせることも、言葉の使い方によってできるのだな…と感じていました。
オペラやコンサートに出演する際も毎回プロフィールを提出するのですが、
大抵文字数指定があり基本的な定型プロフィールに最近出演した役を足したり、その舞台での自分を説明するには必要ないような事項(オペラ出演なのにTV出演経験のことなど)を削ったりしています。
オペラでソリスト出演といっても、大きな役はやってきていないので文字数が少ない場合、役名は明記しないとか。
でも、「自分はこれだけの現場経験しているよ!」というアピール願望が自分の中にはあるのだなと確信するや否や、本番後、こんなに経験してるのに大したことないんだなこの人と思われるのが怖い、と思うこともあります。
実際、観客としてパンフレットをみてから観劇して素晴らしい人はもちろんですが、ちょっと悪い意味で気になった人がいるとプログラムのプロフィールを必ずチラ見します。
後者の場合は「こんなに大々的に自分のことをアピールしているのがかえってイタイな。」と思ってしまうことも多々あります。
厳しいことをいうと、実力もないのにアングラ舞台程度の大役を晒すのはいかがかと。
しかし、その言葉は自分のプロフィールを考えるときに、自分自身に返ってくるのです。
人に文句を言わさないほどの実力を身につけていれば、こんな余計な不安は抱えないのですが。

話はもどりますが主宰の方から
’それを読んだ人が「おお、こんないい役者が出演するんだったら観てみようかな」と思うような、嘘にならない程度にハッタリ満載の文章をお願いします’
と言われたもので、若干の自虐と自慢を入れつつのプロフィール文になりました。

とにかく、自分にしっかりと自信が持てる表現者を一生の課題とするでしょう。
そして、再来月のカフェコンサートのフライヤーを作成したのですが、その中に歌う予定の曲を表記してほしいという指示があったためリクエストされた今までに披露したことのない新曲を掲載したのです。
まだまだまだまだ、自信が持てずSNSで自分から早めに宣伝できず、な私がいます。
だったら、選曲しなきゃいいのに、と思うもののここは乗り越えます。

04:30 | uika | 大きく? はコメントを受け付けていません
2014/05/15

そういえば、自分が最近出演していた「魔笛」の童子についての考察的なものをまとめていたかな?とふと思い…
今まで出演してきた童子の役は三人で和音演奏のため、同じ動きいわゆる振り付けのような動きを与えられることが多かったのです。
ハッキリとミュージカル風味にダンサーの先生から振り付けがつけられたこともあったり。
演出家から「童子は導線はつけるけど細かい動きの指示はしない。僕は振り付けによって生(せい)がなくなるのは違うと思う」と入りはけのタイミングだけつけてもらうだけでした。
子どもが演じることもある役を、あえて大人の女性、ソプラノが演じる子どもの役というには何かしらのこだわりがあるとおっしゃいました。
演出プランとしては、童子たちは救世主タミーノと夜の女王の娘パミーナの未来の子どもたちの魂、という設定でした。
二人が試練に打ち勝ち結ばれなければ、自分たちは世に生まれてくることができない。だから、一連のストーリーは全て童子たちが企てたことであり、結末までも童子たちは全て知っているということ。
二人が幸せになるためというよりは、自分たちが世に送り出されるために、正しい道へ導く使命を担った天使たちということでした。

愛する人に口をきいてもらえないパミーナが自害しようとするのをやめさせるシーンに関しては、自分たちの予言通りに事が進んで、もうすぐ平和が訪れるはずなのに、パミーナだけが事態を飲み込めずについてきていない!
イメージとしては、登山で山頂にようやくたどり着いて朝焼けを眺めていたら8合目付近で崖から落ちようとする娘が見えて慌てて引き返す。
大人の童子たちがやることに特に意味があると。このシーンで童子たちが少し愛の本質を知りつつ大人になる様子も描かれなければならないのです。

先月末に自身の本番が終演してすぐ2日後には別の現場の同じ演目の「魔笛」へ演出助手として稽古に入り…
出演者側から演出側から「魔笛」の世界を観るのに頭の中を整理する間もありませんでした。
演出家も違うので各々の世界観は違うにしろ、「魔笛」の本質、共通するものは大事にしようと思っています。

02:07 | uika | 大人童子 はコメントを受け付けていません

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