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先日の新潟でのカフェコンサートについてそろそろまとめていこうと思います。
まず会場がクラシックカフェということで選曲に悩みました。
これは、私のお客様が音楽家ではない方々が多いということ、
そしてカフェの宣伝から興味をもってもらいいらしていただけるであろう方は音楽家もしくは愛好家の方であり、私よりも音楽についてご存知の方がいらっしゃるということ。
これは、どの会場であっても似たような客層になるかとは思いますが、「オペラ」というものを歌曲と勘違いなさる方もいらっしゃるということで、
日本歌曲でクラシックに慣れていただき、有名な歌曲、オペラアリアを選曲しよう!と決めました。
そうなると、自分のレパートリーではない歌曲やアリアになるわけで、合わないなりの歌い方をレッスンでレクチャーしていただきました。
アリアはやはり、劇中の役でありキャラクターなので…
選曲した中で夜の女王のアリアがありましたが、コロラトゥーラで推しているつもりはなくても「オペラ歌手なら歌えるだろう!という声があるためがんばりました!」というトークをいれウケました。
やはり、今の私の声では「母の殺人命令」のアリアには聴こえないだろうな…と実感しております。
日本歌曲は…私は有名ではない曲を選曲しましたが、作詞者は誰もが知る金子みすゞ、まどみちおなど
心に訴えかける、聞かせる詩歌を選びました。
共演者には男声のバス。
彼はドイツリート専門なので、シューベルトやシューマンなどのリート。
有名な「魔王」は音楽の教科書にも載って誰もが知っている曲。
歌手が生でパッと歌い出すことなんてなかなかないと思います。
歌い終わりのトークでは「3時間のオペラ1本演じるのと魔王1曲歌うのとどっちが大変かといえば…魔王です…ハアハア」と言っていましたが…
歌曲は1曲に魂が篭るのでものすごく体力を使います。
私はドイツリートは勉強してこなかったので、ドイツ語で歌うアベマリアを歌いましたが、なんと愛好家の方からカッチーニのアベマリアをとリクエストされました。
私は合唱で歌った経験はありますが、ソロでは歌ったことがありませんでした。
「音楽家なら勉強してるはずよねぇ?」と客席でボソッと言っていたそうですが、、
歌手にも専門分野などがあるのですよ!!
と言いたい気持ちをぐっと抑え(ここで書いてしまいましたが)アンコールで歌わせていただきました。
有名なものは分野でなくても勉強…最低でも譜読みしておく必要がありますね…
カフェやサロンコンサートはお客様との距離が近いですし、お言葉もそのまま聴けるので…
「君の声はヴィブラートが少ない稀にない声だから、バロックを勉強しなさい!絶対重宝されるから!」
とオカリナ奏者の方からお言葉いただきました。
ずっと学生時代はミサ曲宗教曲を嗜んできた癖からなのですが…やはり視野にいれて勉強していくか悩みます。
世界が開けるなら…いいですね!
2重唱を数曲歌わせていただきました!
考えていたものはドニゼッティのテンポのいいものだったのですが
最終的に、全てモーツァルトの色恋もの。
男性が女性を口説くシーンをかき集めてコミカルな芝居をいれ(たつもり)
クスクスウケていました。
日本語でなくても分かるように!!というのはオペラ歌手のつとめです。
アンコールは有名なメリーウィドーワルツ、日本語で優雅な曲でしめました。
選曲に関しては、有名だったり盛り上がる曲だったりと飽きずに聴けた!ということでホッとしております。