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2014/07/01

22日の日中は演出部で関わっていた魔笛の本番で。
朝から前日のゲネプロでのダメを伝えに各楽屋各役をまわり、時に同年代若手の出演者の弱音を友情を込めて励まし
カーテンコールの練習後は合唱オジ様方の舞台メイキャップを一気に仕上げて
あっと言う間に開演時間。
メイクをしながら、「あなたは普段は何が本分?」ときかれたり。
私は歌い手です。

ダメを伝えに回りながら、自分が出演するわけではない作品に親身に考えられる最後の時間なのだな…と寂しくなりました。
それでも私が向かい合ってきた『魔笛』という作品の想いをごくわずかでも伝えられていたらいいな…と願うばかりです。
助手稽古で「こんな小娘なんかに言われてたまるか」と思われているのはビシビシ感じて、いや感じていないふりをしてきましたが。
1番最後に、そのオーラを1番出していたお姉さんから
「最初はカチンときてたけど自分自身もこの役に対してバカにしていた部分があって。
あなたが、1番好きな役で、1番重要な役だと言ってくれたこと、
こんなに本気でぶつかってきてくれる人はいないし、そんな想いをもった人がいることを背負って役を演らねばならないと思った。
ありがとう。」
とお言葉をいただけたことが1番のご褒美でした。
演出側の作品や役に対する想いはキチンと伝える。ダメもとでも。
演者がそれを飲み込んで、組みこんでくれるかどうかは、演者自身が決めること。

私も演者側でもっともっと素直になろうと思います。

2014/07/01 09:54 | uika | No Comments