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2012/04/28

屋久島では日中は半袖で過ごすのが普通になり、車に乗ってると運転焼けが気になる程の日差しの強さになってきました。

今までうちのウィークリールームのメインの客層と言えば工事関係でやってくる業者さんがほとんどだったにも関わらず今年はなぜか一般の方が多く、しかも屋久島移住希望の方が本当に増えています。

屋久島への移住者は以前から増加傾向にあるのですがうちにいらっしゃる移住希望者の方は今までとはちょっと違うんです。

移住といえば、今住んでいる家を引き払って新しい土地の人間になるということですが、最近増えているのが「家財などは持ち込まず、とりあえず何か月か住んでみて大丈夫そうだったら住所移します」みたいな感じである意味、移住体験をし、移住を決めても家財は持ち込まず、身の回りの物だけ持ってきていつでも引き上げられる状況で仕事を探して住む。みたいな感じなんです。

年齢層としては30歳前後の方が多く、感覚的には海外で言う「ワーキングホリデー」みたいな感じなんでしょうか?

ちなみに去年いらしたお客さんで「とりあえず2か月」と期限を決めてきたのにもかかわらず「住みやすいから仕事もみつけたんでこのまましばらく移住します」という方が2組いらっしゃった(笑)1組は年末に引き上げたのだかもう一人はまだ在住。

なお、屋久島の仕事事情としては、選りすぐりしなければ求人をしているところは多く、観光シーズンであれば観光関係の仕事(レンタカー・食事処・お土産屋さん)などは人を欲しがっているのでわりと仕事にも就きやすい。

うちの主人は島内の某レンタカーチェーン店で働いているのでタイミングによっては入居されてきたお客さんをスカウトすることもあり、去年引っ越してきた方も主人の勤めるレンタカー会社にスカウトし、もうすぐ1年が経とうとしているところだ。

来月から移住を考えているお客さんも現在スカウト中(笑)

屋久島は車が無いと非常に不便な場所なのでレンタカーの需要は本当に多く、ゴールデンウィークは私も本日より5月6日まで主人のレンタカー屋さんでバイト中です(笑)

話は戻りますが、家財を持ち込まずに身の回りの荷物だけを持ってプラっと移住するのは「プチ家出」ならぬ、「プチ移住」と私の中では命名させていただきます。

屋久島は遊ぶところやお店が少なかったり、買い物などで少し不便なこともありますが、屋久島の人達は本当に親切で、ヒッチハイクしなくとも普通に道を歩いてるだけで「どこ行くの?送ろうか?」と下心無しで声を掛けてくださる方も多いので移住者は環境よりも島民の暖かさに惹かれる部分が多いみたいです。

みなさんも日々の生活に疲れたらプチ移住いかがですか??

07:43 | hidaka | 最近増えつつある?屋久島プチ移住 はコメントを受け付けていません
2012/04/13

あっという間に新年度。どこの地域も桜が見ごろみたいですね。 屋久島の桜はこの前の爆弾低気圧で飛ばされてしまいましたが・・・

さて、先日全国的にも被害のひどかった爆弾低気圧。

屋久島ももちろんすごい突風というか暴風でいろいろとうちのアパートでもお客さんからの電話が相次ぎ、対応に追われてバタバタしてました。

島民からすると、台風が直撃したぐらいの暴風だったので正直、想定内の範囲。

まず、フェリーが欠航して荷物・食糧などもストップ。スーパーマーケットに行くと牛乳とパンの陳列棚は空っぽな状態。 次に風が強すぎて道沿いの大きな木に電線が打ちのめされる感じになり、電線が断線し、停電。

この辺もよくあることなのでみんな普通だし、スーパーで文句を言う人も居ないし停電しても「ほっとけば復旧するでしょ?」みたいな感じで電力会社に問い合わせする人もあまり居ない。

しかし、よそから来た人はこの「暗黙の了解(屋久島ルール)」は知るわけもなく、その日の私の携帯は停電の連絡等が相次いだ。

大家としては「屋久島ルールです」とは言えないので、「屋久島では停電はよくあることなのですが、復旧時間はわりと早いのでご不便をおかけしますがしばらく我慢してください」とお客さんへの対応に追われていた。

ちなみに他のアパートに住んでいるヨソから来た友達は、あまりの強風に玄関のドアがあおられてドアを開けた瞬間、ドアが開きすぎて、ドアの留め金がおかしくなり、変形してドアがちゃんと閉まらなくなっちゃったと言っていた。

屋久島では台風や今回の爆弾低気圧以外でもものすごく突風の日というのはよくあること。私の勝手な解釈としては風が強いから屋久島の民家の玄関ってほとんど「引き戸」なのかなと^^;

ドアが壊れた友人のアパートはうちのアパートでは無かったのだがとりあえず風の強い日は「玄関の開け閉めに気を付けてください」と一言付け加えないといけないという良い勉強になった。

一般住宅での影響は停電とかドアとかフェリーの欠航ぐらいだったのだが、県道ではどこから飛んできたのかわからないような折れた木の切れ端(葉っぱ付)は散乱してそれを避けながら走行しないといけなかったり、川沿いのカヌー置き場に積んであったカヌーが風にあおられて川に流されていたので最寄りの区事務所に連絡をしに行ったり、突風で鎖が外れた犬がどこからともなく我が家の前にやって来て、近づいたうちの娘が噛まれたり(笑)

幸い、犬に噛まれた傷は浅かったため、大事には至らなかったのだが・・・・

ちなみに前述にもあった通り、屋久島の集落は全て区事務所で管理をしてくれていつのでその身元不明の犬は数十分後、区事務所に保護されて、集落放送で「鎖を首に巻きつけた赤っぽい大型犬を保護しています。飼い主の方は・・・」と放送されつつも、うちの子が噛まれたのを聞き、区事務所から保健所へ連絡が行き、一度保健所に保護された上、放送を聞いた飼い主の方が、自宅の犬が居ないことに気づき、区事務所に連絡をして無事に解決。

飼い主の方は知り合いの方だったので夕方謝罪にみえられて噛まれた件も万事解決。

同じ集落内であればだいたいみんな知り合いなので問題が起きても早期発見・早期解決の場合が多い。ま、うちの子の傷が軽かったから早期解決になったのだが・・・

とにかく屋久島では自然現象に苦労させられることが多いのですが、これも「屋久島ルール」ということでみなさんも来島時にこういうトラブルが起きても「屋久島らしいな」と暖かい目でみてあげてください(笑)

10:27 | hidaka | 爆弾低気圧・・・屋久島の場合 はコメントを受け付けていません
2012/03/30

3月も末になり、ようやくコタツをしまっても良いかな?と思える気候になってきました。

さて、3月と言えばどこでも出会いや別れのシーズン。

屋久島は離島なので公務員は島から本土や本土から島という形での転勤や転出者が多く、それに伴い、親が公務員だと子供も急な転校ということも多く、毎年必ず子供達には別れがやってきます。

ちなみに屋久島で転勤が必ずある職業といえば、県の庁舎に勤める方や学校の先生。

鹿児島本土で教師をやっていたのに急遽屋久島の学校への事例が出る方もいらっしゃれば、屋久島出身で屋久島の学校をメインで教師をし、島内の学校を転々とされる方も居る。

ただし、屋久島の学校メインの先生でも何年かに一度は本土の学校に出ないといけないようで、独身の先生だったら数年の辛抱という形で本土で教師をしてまた屋久島に帰ってきたり、本土への転勤が嫌で退職を余儀なくされる先生もいらっしゃるそう

ちなみに鹿児島本土で教師をしているとやはり何年かに一度は離島への転勤というのも免れないそうなのだが、屋久島に至っては転勤希望が多いそう。しかし、本土から訪れて屋久島に転勤で来る方は希望無しだったのにいきなり屋久島!?というパターンが多いそうです。

今年もうちの長女のクラスでは同級生の男の子が転校することに。

もともと本土の方なのですが、お母さんが中学校教師の為、5年前に転勤で屋久島に来島。そして今年度は本土の中学校に転勤が決定したためにその子も当然ながら転校が決定した。

私が東京に住んでいるときは友達の転校が決まっても、最後に学校でお別れ会をするぐらいで見送りなど当然無かった。空港も遠かったし。

しかし、屋久島の場合は空港も港も普段の買い物圏内ぐらいの場所にあるため、かなりおおがかりな見送りをするのが毎年恒例なのである。

よくテレビである様なフェリーで紙テープというのはもちろんのこと、学校の名前が入った横断幕や先生や生徒の名前が入った手作りの横断幕などを持参の上、マイクやスピーカーや拡張器、太鼓なども持参し、最後は万歳三唱で見送るというのが恒例なのである。

ちなみに今日は娘の同級生の男の子の見送りがあったのだが、私は今年度の学級役員だったのでまず、昨日のうちに学級連絡網にてその子の出発時間をクラス全員に連絡し、前年度に余った学級費を使って最後に送るプレゼントを選び、今日港に持って行ったのだが、まだ実感がわかないのか、子供たちの見送りはちょっと素っ気ない感じだったが、中学教師をしていたお母さんのお見送りには在籍していた学校の先生、生徒など併せて50人以上は集まり、万歳三唱やら送る言葉やら、同じ船に乗る観光客が圧倒するぐらいの迫力だった。

都会ではなかなか見られない見送りの光景で私も最初見たときにはかなり圧倒されたのだが、あんなに熱い見送りをしてもらえるのはまさに屋久島だからだろう。

私には転勤する機会は無いのでこれからもあの見送りの輪の中に入るのが精いっぱいというところだが、毎年必ず経験するものなのでいつ自分がそこを仕切る立場になっても良いように今のうちに良く勉強しておきます。

こんな素敵な見送り風景は本当に無いと思います。

転勤族の方はぜひ一度屋久島においでください(笑)

11:57 | hidaka | 島ならではの感動的なお見送り はコメントを受け付けていません
2012/03/20

3月に入り、徐々に暖かくなって行くものだと思いきや、冬日だったり小春日和だったりとまだまだ落ち着かない気候が続いたこともあり、とうとう今まで無縁だと思われていたインフルエンザに私一人かかり、更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

さて、前回の続き。

新しいマイカーを購入するためにいろんなネットの車屋さんで見積りを取り続けて1週間。 ようやく金額的にも車種的にもちょうど良いかな?と思われる車を発見。

ちなみに1週間の間にそういう車がいくつかあったのですが、車屋さんに電話をして詳しい話をすると、離島だからなのかあまり乗り気じゃない上に、輸送費がベラボーに高い!!

本土は陸送、鹿児島→屋久島はフェリーでの航送になるのだが、フェリー代は17,000円なので問題は陸送運賃なのだが、宮崎の車屋さんに問い合わせたところ、宮崎から屋久島まで84,000円かかると言われたときには「売る気が無いんだろうか・・・」と思い、結局商談にも至らなかった。

しかし、最終的には福岡の某ディーラーで取り扱ってる新古車が有力候補となった。

ただ、問題はやはり輸送費なのである。

車屋さんの場合、車を積む積載車に乗せて鹿児島まで陸送するので手間がかかる。福岡の場合、普通に陸送しても4時間近くかかるので陸送費もそれなり。

結局、福岡からの輸送費が54,000円也(泣)

しかし、輸送費を承諾しても今度は輸送に時間がかかり、元々乗っていたプレオの車検期限に間に合わないため、結局「福岡まで取りに行って乗って帰ってくる」という最後の手段に出ることに・・・

ちなみに最近は屋久島→福岡への飛行機の直行便があり、運良く片道2人分のマイルが貯まっていたため、長女と二人で車を取りに行くことに決定。

車検の有効期限は2月27日。車の購入が決定したのが2月20日。新古車なのでメーカー保証の関係で、きちんとメーカーによる整備の後の出荷。なおかつ、名義が車屋さん名義になっているので私の名義に変更&ナンバーの変更などもあり、かなりタイトなスケジュールになったのだが、車屋さんが相当頑張って下さって、車検満了当日に車を引き取りに行けることに。

ちなみにプレオは知り合いが引き取ってくれることになったため、出発日に空港に乗り捨てをして、翌日友人が引き取りに来てくれた模様。

無事福岡のディーラーで待望の車と初対面。

思った通りの車だが、福岡から鹿児島までの運転は不安な上、屋久島に住んでいたらカーナビは必要ないからカーナビ無しで行かないといけないという、まさに試練の様な輸送劇だったのだが、最近はスマートフォンに車でも使えるような完成度の高いナビがついており、普通のカーナビと全く同じ様な感じで不便も無く、翌日からゆっくり1日かけて鹿児島まで移動し、その次の早朝に無事に屋久島行のフェリーへ乗り込み、輸送完了。

屋久島で自分の思った通りの車を買うってホント大変ですわ(笑)

ちなみに今回の車も前回同様スバルでステラという車種なのだが、私は人と同じというのがあまり好きじゃないので、敢えて屋久島じゃ見かけないピーコックブルーというエメラルドグリーンに近いような色の車を購入したのだが、ステラのこのカラーに乗っているのが屋久島ではまだ私しか居ないらしく、逆にどこに行っても目立ってしまうのがたまに傷(笑)

島内で見かけたら絶対に私なのですれ違いざまに手を振ってください(笑)

02:03 | hidaka | 車を買うのも一苦労・・・後編 はコメントを受け付けていません
2012/02/29

2月も末になり、冬もあとわずかですね。

屋久島では今週ぐらいから日中が15度を超える日がほとんどになり、他の地域より一足お先に春の気配が近づいているようです。

 

さて、以前からお話ししていたと思いますが屋久島では一家に一台ならぬ、一人に一台車を所有しているのが当たり前というくらい、車が足代わりとなっている。

 

ただ、車を持つためにはそれなりに維持費もかかるわけであり、特に屋久島では都会よりも年間走行距離が長くなる人が多く、ガタが来るのも早いものである。

 

先日、私の愛車「スバル プレオ」が購入してから5回目の車検を受けることとなり、旦那の同級生の家の車屋さん(知り合いの方が融通も利くし値段が安く済むため)に早めの入庫をしたところ、旦那経由で電話があり、「今回交換する部品が相当多いみたいで14万ぐらいかかるって言ってたけどどうする??」とのこと。

 

ちなみにこの車、8年ほど前にネットで検索して中古で購入。走行距離はまだ9000キロぐらいで特に車にも詳しくなかったので走行距離が少ないから長持ちするだろうと判断して購入したのだが、買った時にはすでに3年落ち。なおかつドアが半ドアになりやすく、後々よく考えてみたら「元事故車」だったんだろうなと後悔しつつもエンジンは良好だったので購入。ちなみにこのときの輸送費は25000円でフェリー代込だったのでさほど高くない買い物だとは思っていたのだが、2年前に私が保険会社に就職することとなり、1日の走行距離が100キロ弱となったため、前回の車検から5万キロを走行しており、車屋さんもびっくり!!

 

ちなみに屋久島の全周は105キロ。ということは2年間で屋久島を500周している計算というか毎日屋久島を1周しているということだ。

 

なお、今回の車検が来る前にも2回ほど車が調子悪くなり部品交換をしてもらっているのでこの調子だとここで車検通しても寿命が見えているなと・・・なお、今回までの走行距離は113,000キロ。

 

 

車検まで時間がないけど急いで車を探すことに・・・・

ただ、島で車を探すというのはあまり容易なものではない。

 

車種や年式にこだわりがないのであれば車屋さんから中古車を購入することもできるのだが、せっかくなので自分の好きな新しい車を購入しようと思い、そうなってくるとやはりネットで探すという手しかなくなってくるため、しばらくの間、毎晩パソコンとにらめっこをして理想の車を探す日々が続いた。

 

車を探す上では車種や年式や走行距離が一番重要になってくるのはどこも同じなのだが、屋久島の場合はこれに+αで輸送費用の問題も出てくる。

 

その為、車屋さんも九州圏内で探さないと輸送費だけでもえらいこととなるのである。

 

最近のネットのカーショップというのは便利なものでこちらの条件を入力してしまえばたくさんのディーラーや中古車ショップの見積もりを取ることができるので目ぼしい車をみつけるために、購入総額や輸送費について何社もの会社から見積りを取った。

 

私の希望としては燃費のことを考えて軽自動車しか考えていなかった。

 

車が移動手段のメインだからガソリンの需要は多いけど本土からガソリンを運ぶために輸送費というのがガソリン代に上乗せされているようで、常に本土よりも1リットルあたり20~30円は高い。ちなみに現在はレギュラーで1リットル170円ぐらいだろうか・・・

 

なおかつ、屋久島にはガソリンスタンドはたくさんあるのに競争が無いため、都会の様に店頭にガソリンの金額は提示していない。

なぜかというと、島民の店選びの基準は「付き合い」というのが一番だからである。なので常連になると多少は値引きをしてくれるようになるらしい。ちなみに私も付き合いでリッター2円引いてもらってます(笑)

 

なので、観光客がレンタカーの返車時にスタンドでガソリンを入れた後、レシートを見て驚くものだ。

 

さて、私の車は車検までに見つかるだろうか・・・

後編に続く。

08:06 | hidaka | 車を買うのも一苦労・・・・前編 はコメントを受け付けていません
2012/02/17

どこもインフルエンザが大流行。屋久島も小学校で学年閉鎖が発生するぐらいインフルエンザが蔓延しておりますが、読者のみなさんは御身体大丈夫ですか??

今週は気温が20度ぐらいまで上がる春の様な気候からスタートしたと思ったら、今日あたりから北風がビュービュー吹き荒れる真冬の陽気に戻ったりとなかなか気温が落ち着きませんが、卒業旅行シーズンということもあり、屋久島のオフシーズンも終わりを迎えつつあります。

さてさて、先日は節分でしたね。

私自身、この時期でも仕事がバタバタしていると家で節分の行事なんてあまりすることもなく、ただただ恵方巻きだけ家族で無口になりながらその年のおおよその方角を向いて頬張るだけだったのですが、今年は「女の33歳の大厄」というものの前厄ということを知ったので、前回「ぼんぼん」をしにやって来た寺の住職が「節分に厄払いに来るんだよ」と言っていたのでたまには節分行事に便乗しようかと慌ただしく節分の準備をしたのですが、屋久島の節分って何かがおかしいんです(笑)

1月中旬になると、スーパーの入り口に落花生の詰め放題ワゴンが置いてあってそこに鬼のお面が置いてあるんです。

昔は「この時期は落花生がよく売れるんだろうね」と落花生が好きじゃない私は気にも留めてなかったのですが、節分準備をしていると意外な事実に気づいたのである。

なんと、昔から屋久島の節分は落花生を撒くのが普通らしく、子供たちに聞いたところ、学校や保育園の豆まきも落花生を鬼に投げつけるのだそうだ。

確かに落花生だったら片づけも楽だし食べやすい

しかし、私が育った東京での節分は大豆を撒くのが当たり前だったのでなんだか不思議な感じである。

スーパーの節分豆コーナーも落花生が当たり前のように並んでいてそこに鬼のお面がおまけでくっついていた。一応大豆も売ってはいるのだが、島民はほとんど落花生を買っていくらしい。

ここで先ほどの住職の話に戻りますが、東京に住んでいるときも近所の神社でよく豆まきの行事をやっていたものだが、こちらでは法華宗の寺は豆まきをするけど浄土真宗ではそういった行事はしないそう。

ちなみに法華の寺では昼と夜に豆まき、夜にはその年の厄年(前厄・後厄含む)と希望者の厄払いをしてくれるとのことだったので私も今回初めての厄払いというものをお願いしてきた。

初めての厄払いなので他の地域がどうなのかはわからないのだが、屋久島では節分までに厄払いをしないと良くないと言われているらしく、厄払いに来てる人は結構多かった。

ちなみに私が行ったお寺では、まず住職が祭壇にお札をお供えしてからお経を唱えて、お経を唱えたところで「厄年の厄払いの方は右側の列に来てください」と言って、そこで並んで順番にお経を唱えてもらってからお札を頂くという、集団厄払いでした(笑)

そして普通の厄払いの人が厄払いをしてもらい、最後に豆まきをするというスタイルで終了。

ちなみに豆まきではお馴染みの落花生や小さいチョコレート、うまい棒などが大量に撒かれ、うちの子も周りの人たちもポケットをパンパンにして帰りました。

島の節分ってなんか不思議。

あと余談なのですが、うちの子供が学校で貰ってきた落花生を出して、「節分って年の数+1個の豆を食べないといけないって先生が言っていたけど、落花生の場合、殻つきと殻外したやつ、どっちを1個に数えるの?」と聞いてきた。確かに落花生の場合、数え方が難しいですよね(笑)

01:12 | hidaka | 屋久島の節分って!? はコメントを受け付けていません
2012/01/31

そろそろどこも寒さのピークを迎えているところと思いますが、屋久島はどうにか最低気温5度をキープしています。島の人いわく、屋久島の気候は「夏は沖縄・冬は北海道」というぐらい、南の島にも関わらず寒暖の差が激しいのです。小さい島なのに、観光客やビジネス客の置き土産なのか、この時期になるとインフルエンザや嘔吐下痢症が蔓延し、我が子2人も本日仲良く発症・・・家に帰ってから水回りの掃除とアルコール除菌に追われておりました。。。
さてさて、題名にもあった「ぼんぼん」、一見、金持ちの坊ちゃんの様なのですが、この時期になるとうちの地区の限られた家だけにやってくる、お寺の厄除け行事で正式名称は「寒行(かんぎょう)」というらしいのですが、近所の家に回っているときに「ボンボンボンボン」と楽器?の音が集落中に鳴り響いているのでうちの親戚はみんな「ぼんぼん」と呼んでいるそうです。

回ってくる家というのはうちの集落の近くにある法華宗のお寺の檀家さん宅限定で、住職+檀家さん+住職の娘さん(小学生)が白装束姿で玄関先にやってきて、ぼんぼん(太鼓みたいな宗教的な何か)の音色に合わせながらお経を唱えてお札を頂き、こちらは志の封筒を渡して帰っていくというものなのですが、薄暗くなった時間になってくるもんだから最初ここに引っ越してきたときは何なのか全くわからず、びっくりしたものです。

ちなみにこの白装束軍団が来た時には玄関を開けて、玄関先でお経を唱えていただいている間は、家族全員が玄関で正座をし、このお経に聞き入るというのがルールらしいです。ただこのルールは最近知ったので、以前の私は住職がお経を唱えているのに台所でご飯の支度とかやってました(笑)

同じ集落の中でも、法華宗と浄土真宗の方がいらっしゃるので、集落全員の家に回ってくるわけじゃないそうで、近所の人に「明日、ぼんぼん来るらしいですよ」というと「ぼんぼんって何???」と不思議がられることも多かったのだが屋久島歴10年も経つとこういった行事も慣れたもので、今年のぼんぼんの際にはうちの小学生の長女が「ママ~!!ぼんぼん回ってきてるよ~!!」と台所へ声を掛けてくれたので、間一髪、志の封筒を用意しそこねずに済みました。

でも白装束の軍団が来ると子供達は怖いらしく、私だけ玄関で正座をし、子供たちは靴箱の後ろに隠れていましたが(笑)

この習慣は何十年も前からあるそうで、近所に住んでる同じ檀家さんの方に聞いてみたら「私が小さい時も暗くなったら遠くから変な音は響くし、白装束の軍団が玄関先にやってくるからかなり怖かった覚えがあるよ」などと話してくれました。ちなみにぼんぼん中はなんとも緊迫した空気が流れているので恐れ多くて写真は撮れませんでした(笑)

そのついでに聞いた話によると、今から30年ほど前まで、うちの近所の小学校は墓地の横にあり、まだその頃、その墓地では死人を土葬していたらしく、授業中にふと窓から墓地の方を眺めると、大きなたらい?に入った遺体を運んで土葬する様子が見えたこともあり、授業中もなかなか勉強に集中できなかったそう。

今は小学校も移転、墓地も移転し、土葬された遺体は火葬されて新しい墓地に埋葬されなおしたそうですが、自分が小学生だったら絶対に怖いですよね。だから屋久島の人って肝が座ってるんですかね(笑)

余談も入りましたがこれ全部実話です。

この時期に遠くから「ぼんぼんぼん」と太鼓の音が聞こえたら厄除けなので安心してくださいね。

インフルエンザがどこも蔓延しているようですが、皆さんも体調を崩されないように気を付けてくださいね。

10:43 | hidaka | うちの地区だけやってくる”ぼんぼん” はコメントを受け付けていません
2012/01/19

かなり出遅れましたが今年もよろしくお願いいたします。

去年のお正月といえば元旦から雪が降り、山だけではなく、何十年かぶり(旦那が生まれてからの32年間で初と言っていた)地上にも積雪が観測されて、子供たちと雪だるまを作りに行ったのですが、今年のお正月は暖かく、相変わらずコートも要らない気候に恵まれたのですが、正月明けからは気温が安定せず、極寒だったり暖かかったりと屋久島らしい不思議な気候が続いています。
昨年も1月の行事については紹介したのですが、今年はいつもとはまた違う観点で行事を経験できたのでそのことについてお話ししますね。
1月6日は毎年消防出初式というものが行われ、島内全部の集落の消防団員+分遣署員(いわゆる消防署員)が年初めのお披露目?の様なものを行うため、各集落の消防車や消防署員が街を行進して出初式の会場に向かうというのが常識なのである。


屋久島の場合、火災が発生したときには消防士+集落の青年達が入っている消防団の人達がハッピを着て出動する形式で各集落ごとに集落の名前が入った消防車が消防車庫に待機しており、火災が発生したら町内放送でサイレンが鳴り、消防団員がいち早く出動するという流れなのである。

ちなみにうちの主人も以前は消防団に加入していたのだが仕事上、緊急出動が困難なことが多くなり、やむを得ず退団を余儀なくされた。

出初式の際には全集落の消防署・分遣署の消防署・救急車が会場に総揃いする。今年はたまたま会社の近くの小学校で行われたので見物することができたのだが、正直な感想としては「格好良いけど、ここから遠いところで今火災が発生したら間に合うのだろうか・・・」とちょっと現実味のある心配ばかりしてしまい、あまり見物に身が入らなかったのだが・・・

でも火災が発生しないと見られない消防団の姿を間近で見られて感動したのは間違いありません(笑)正月明けに屋久島に来る機会がありましたら見物する価値ありです!!

そして1月7日は鬼火焚き・七草参り・祝いもうそう。

去年はうちの長男が七草だったのですが、イマイチ意味がわかっておらず、旦那のいとこの家にお祝いだけ貰いに行く形になったのですが、今年は私の友達の子供が2人、七草参りということだったので、ちょうど土曜で休みだったこともあり、風習通りに7種類の具の入ったちらし寿司とお祝いを用意して朝から待機。

神社でのお参りを済ませてから可愛い着物を着た子供を連れて友達が2組来たので、持参してきた重箱にちらし寿司を3分の1ほど詰めてからお祝いを手渡し、その場で内祝いを受け取り、写真を撮らせてもらって帰って行った。7軒回らないといけないので玄関先でささっと帰らないと明るいうちに回りきれないとか。。これで2012年の我が家の厄払いができました。

鬼火焚きは子供会に所属している長女が友達と行き、家にあった古いお札や御守りなどを焼いてきてくれたそう。

そして祝いもうそうでは子供会の中学生が毎年決まった歌を玄関先で歌って、お祝儀を持って帰り、これでまた厄払い。ちなみに集まった人数は10人ちょっとだったのに、お祝儀の金額は23万円ぐらい集まったそうです。ちなみにこのお金は、一部は子供たちに渡して残りは子供会の運営費に充てられるとか・・・

ホテルに勤めていたころは盆も正月も無かったから集落の行事や風習なども全く無縁でしたが、最近はいつの間にやら屋久島人になりつつあります。

今年で屋久島生活も丸10年になるのでこれからも屋久島人として集落や島の行事に積極的に参加して屋久島を愛する島民になりたいと思います。

重ね重ね今年もよろしくおねがいいたしますね。

11:23 | hidaka | 屋久島は正月明けから行事三昧 はコメントを受け付けていません
2011/12/31

今年もあっという間の大晦日ですね。
去年も書いていましたが島の年末ってなぜか悪天候で船が欠航してせっかくの正月なのにスーパーに何も無いということが多かったのですが、今年の年末は珍しく?好天に恵まれ、昨日は我が家の年末年始の買い出しに行ったのですが食材が豊富に揃っており、スーパーなのに2万円分も買い物していました(汗)

以前もお話しした通り、島の大晦日には家族みんなでオードブルを注文して食べるというのが常識になりつつあるのですが、屋久島歴も3月で丸10年に突入することもあり、今年は島の嫁らしく年末年始を過ごしてみることにしました。

まずは家の中やら外やらアパートの外回りやらの大掃除。

今日は天気も良く暖かかったので先日購入した高圧洗浄機でアパートの外壁に張り付いているコケの除去作業。

屋久島といえば、映画の「もののけ姫」でも知られるようにコケに囲まれた神秘的な森というのが有名なのですが、雨が多いので普通に玄関先などでも掃除を怠っているとコケの森になってしまうのです(笑)

家やアパートの大掃除の後はご先祖様のお墓のお手入れに行くというのも島民にとっては常識。

花屋さんに行くと松や飾り物の入ったお正月仕様の菊の花束が置いてあるのが当たり前なのでこれを持ってお墓のお手入れに行くわけです。

屋久島のお墓っていつも本当にきれいなのですが、年末はみんながこの様にご先祖様にその年の感謝を伝えるべく、お墓の大掃除をするのでキレイさ倍増。これをやらないとお正月が迎えられないわけです。

本来なら30日には家で餅をついて鏡餅を手作りするのが当たり前(島民にとって餅をつく機械は一家に一台が普通)なのですが、我が家は隣に住んでる旦那の叔母がメインでやるので叔母がやらないと言ったらやらないので今年も既製品の鏡餅を購入して家の仏壇と床の間に飾りました。

で、あとは家の仏壇もお正月仕様に変えて、夜は紅白見ながら注文したオードブルをつまむというのが恒例なのですが、オードブルってだいたいどこで頼んでも一皿5人分ぐらいで5,000円程度な上に、揚げ物系がメインなので「こんなのだったら家で作っても一緒なのでは?」と思い、今年は初めて我が家で作ったお手製オードブルを食べました。

ちなみに揚げ物+カニ爪+巻き貝の煮つけが定番パターンの様でしたのでそんな感じで作成。(一応記念撮影)

で、年越しには叔母ちゃんオリジナルの年越しそばを食べる。(松茸のお吸い物ベース)

すでに叔母ちゃんスタンばって張り切っております。

来年の年末こそは初の自家製鏡餅にも挑戦したいなと思う今日この頃。

また来年もよろしくお願いいたします。

11:10 | hidaka | 移住10年目の島の年末 はコメントを受け付けていません
2011/12/15

2011年もあと半月ほどになりました。
最近の屋久島はというと、日中は日差しが強く、車に乗ってると暑いのですが、夕方になると冷たい山風が吹き、冬の厳しさを感じますが、今のところは最高気温が15度を超える日もあるのでまだまだ我慢できそうです。

もうすぐ屋久島在住歴も丸10年を迎えるのですが、屋久島に住んでいて感じることと言えば「相互扶助の精神の強さ」

特に私の場合、ウィークリーの自営業をしつつ、平日は保険外交員の仕事を掛け持ちしているので結構そういう部分を感じる機会が多い。

都会の人の場合、保険に期待することと言えば、補償内容だったり、病気への備えだったり、税金対策だったりっていうのがメインなのだが、屋久島の場合は人と人とのつながりを大事にするので「担当者が全然来ないから解約する」とかっていう理由が圧倒的に多い。

そういう屋久島の方々のニーズを満たすために、私なんかは用事がなくてもしょっちゅうお客さんの家に顔を出すのだが、島の人は絶対にタダでは帰そうとせず、お茶やお菓子をごちそうになったり、野菜や魚をもらったりっていうのはしょっちゅうあること。ちなみにこの時期になるとサツマイモとリンゴを山ほど持って帰らせてもらってます。

あとは、給付金の請求手続きなんかに関しても、はっきり言って保険に加入してるお客様なんだから当然の権利=当たり前のことをしに行っているわけなのですが、こういうのに関しても非常に恐縮され、「いつもやってもらってばっかりだから申し訳ないんで」と言って保険の追加契約をもらったりということもしばしば。

もちろん私も頂いてばかりというわけにも行かないので、誕生日にちょっとしたプレゼントを持って行ったり、頂き物をしたら別のお客さんに持って行ったり、またもらって来たり、と物々交換の様な日々を送っています。

ちなみに私は保険屋なのですが、こっちの郵便局(ある意味ライバルなのですが・・・)では配達員だろうと局員だろうと年賀はがきやら定期購入(頒布会)のノルマというものがあるらしく、保険に入ったお客さんに「実は息子が郵便局に勤めてるんだけどね・・・」などと言って逆に購入をお願いされることもしばしば・・・

島民になった以上はこういった相互扶助を守るというのが暗黙の了解という部分があるので私もお付き合いで頒布会を買わせてもらってます。

ちなみに私の先輩でものすごく成績の良い人が居るのですが、その人はお客さんとの付き合いで15万円のアルカリイオン水が出る装置みたいなのを買ったらしいです。

でも保険屋さんの付き合いだけでなくても、飲食店をするときに隣近所にも飲食店があるときはそこと絶対に同じメニューをしちゃいけないのが屋久島のルールだと私の行きつけのお店のオーナーが言ってました。何をするにも相互扶助。ライバルになってはいけないということらしいです。

だからこそ島の人たちって優しさに溢れているし、絆が強いんだなと感じた10年目の冬でした。

09:26 | hidaka | 屋久島は相互扶助の精神に溢れている はコメントを受け付けていません

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