ご無沙汰しております。屋久島も日に日に気温が下がりもうすぐ訪れる冬の予感を感じております。
さて、以前に車を購入した話をしていると思うのですが今年も我が家で車ひと悶着?がありましたのでそのお話をさせていただきたいと思います。
屋久島での公共交通機関は当然電車など走ってはおらず、1時間に1本程度の路線バスかタクシーを使うしかないため、島に住むためにはマイカーが一家に一台は当たり前で大人一人につき一台を保有するところがほとんどとなっている。
都会では少子高齢化が進んでいますが屋久島では高齢化もありつつ子沢山の家も多く、一家に子供が3人居るところが多い。ちなみに私の知っている限りで一番の子沢山は中学生から乳児まで7人の子宝に恵まれているのだから驚きである。
さて、話は戻るのですが車を一家に一台の保有となると維持費も結構な金額になるため。家族全員が乗れるワゴンやミニバン1台と軽自動車1台という保有のしかたが多く、我が家も同様の保有をしている。
ちなみに都会で車を購入するときは新台を希望する場合にはディーラーに相談したり、中古車専門店に足を運んだりするのが普通なのだが屋久島にはディーラーは無い上に中古車専門店というものも無いのでたいていは自分のひいきしている自動車整備工場に行って新車の購入代行を頼むか、オークション代行等で車を探してもらったりなど。あと島内には多くのレンタカー店があり、レンタカーに使っている車両はリースだったり購入だったりと店舗によってまちまちなのだが、リースの場合はリース期間が終了したところでリース会社に返却をしてまた新しい車のリースという流れになるのだが、購入の場合はある程度のところで車の入れ替えをしないといけない。
で、そういう店舗では入れ替えの時期になると使っていた車を一般の方に売ってくれるのだ。
走行距離はそこそこ行ってはいるが、短期間での走行距離のため、年式もそんなに古くなく、定期的なメンテナンスも行っているため、走行距離のわりに長持ちするため結構需要が多いのである。
我が家のファミリーカーも主人の勤めるレンタカー会社から売ってもらったものだ。そして私が乗っている軽自動車はインターネットを経由して福岡まで引取りに行った車なのだが、保険会社の仕事をしているときは「とにかく燃費重視」ということで軽自動車がよかったのだが、保険会社の仕事を辞め、集落の手伝いごとやら息子のスポーツ少年団の雑務などをこなしていると軽自動車では手狭でしょうがない為、車を乗り換えることになった。
ちなみにちょうど時期的にレンタカー店で少し大きめの車を手放すということだったのだが、車の乗り換えに際して少々迷いがあり、うだうだしている間に希望の車が売れてしまったのだった。
しかし私の性格上、一度決めたら一直線なのでまたもやインターネットで車を探すことに・・・・
車を探すだけであれば慣れているので簡単なのだが、同時に自分の車も手放すとなると、屋久島で車の買取をしてくれるところなどよくわからない為、初めての経験にあたふたしていたのだが、インターネットでみつけた自分の欲しいと思う車を扱っている店が私が今乗っている車を下取りしてくれるとのことで即決となった。
しかし、離島に住んでいるのにどうやって車の鑑定をするのだろう?と不思議に思ったのだが、なんと一度も見たことも無い私の車の車種・年式・色・車の状態(内装・外装)を電話で聞いて下取り価格が決まるというなんとも簡単な方法だったのだ。
結局決めてから10日ほどで車屋さんはフェリーで私の購入予定の車を持ってきてくれてそのまま私が今まで乗っていた車を引き取って帰って行き、車の売買が終了。
離島に住んでいるから色々不便な点も多いと思っていたが大きな買い物がこんなに簡単に済んで安心しつつ、あまりにも簡単に済んでしまい少々拍子抜けしてしまった(笑)
しかし、島に住んでいながらもそこまでハンデがないことに改めて安心し、良い経験をしたものだ。
ご無沙汰しております。 8月中は毎年恒例となっている、レンタカー屋さんでのアルバイトにより更新ができず、すみませんでした。 ちなみに今年は富士山が世界遺産になったため、そちらに観光客が持って行かれるのかなぁと予想していたのですが、ありがたいことにいつもと同様の屋久島の夏らしい繁忙期を迎えられました。
さて、今日は屋久島の地域貢献のお話。 今年は自身の病気のこともあり、ほぼ月一ペースでの通院だったり入院だったりが多い関係で私の性格上、毎年恒例だった小学校の役員は辞退させていただきのんびりさせていただこうと思っていたのですが、地域のつながりを大事にする屋久島では学校内活動以外にも地域の中で子供会(通称:育成会)というものが各集落にあり、近所に住むママ友が「今年のうちに育成会役員一緒にやらない?」という誘いを受けたため、「会計だったらやるよ~」という結構軽いノリで育成会の会計を引き受けることになりました。
しかし会計と言えども、役員は会長1人、副会長2人、会計1人と4人で構成されているために、会計だからと言ってお金の管理をするだけではなく、他の役員同様に育成会の運営と活動補助をしないといけないわけなのですが・・・
とりあえず今回の役員さんは気さくなメンバーということもあり、みんなお互いにやれることをやりましょう!!みたいな感じで私のメインは広報担当。
うちの育成会がある、春牧集落ではfacebookやホームページも作成し、積極的な宣伝活動をしており、実は私も密かに春牧区facebook特派員をさせていただいているので育成会の活動を撮影して積極的にfacebookにUPさせていただいています。
とは言っても自称:下っ端特派員なのでそんなにしょっちゅうUPする内容も無いため、月に1度だけ育成会活動だけをUPさせていただいていたのですが、最近はネット社会ということもあって結構facebookをされている方も多く、春牧区の役員の方も更新内容を見ながらパソコンをされない方々のためにUPしてある画像をプリントアウトして毎月集落に配られる「区だより」に掲載をして、老若男女の集落の皆様が活動内容を一目でわかるように紹介してくださっており、春牧区は地域の活動に対してとても温かい目で見守ってくださっているわけです。
私自身もそういう春牧区が大好きで、区の役員は厳しいけどできる限りの協力はしたいと思っており、今年から始まった春牧区独自のボランティア活動(主に70歳以上の独居世帯がメイン)のスタッフに登録したりと、自分ができる精一杯の地域貢献をしようと思っているところです。
そんなこともあってかある日、区事務所に行ったら事務員の方に「区長から志乃ちゃんにお願いがあるんだけど・・・」と言われ、区長から直々に何かを頼まれる心当たりが無かったので今までの自分の行動を走馬灯の様に思い出してみたのですが(笑)やっぱり何も心当たりが無く、恐る恐る話を聞いてみたところ、区の役員等も高齢化が進んでおり、今民生委員をされている方が次の任期終了時には70歳を迎えるために、継続を辞退しているそうでこれからは新しい若い風というつもりで私の名前が候補に挙がったとのこと。 だいたい民生委員とは現役を退いた公務員等が社会貢献の為に務める役職で若い人がすることはそうそう無く、私が引き受けた場合、屋久島では最年少民生委員となるらしいです。
簡単に引き受ける様な内容では無いとはわかりつつも、区長からのご指名とあらば区民としてこれほど光栄なことは無いので結局引き受けることに・・・
仕事内容につきましてはまた追い追い・・・
屋久島11年目にしてだいぶ出世したものだ(笑)
お久しぶりです。 あっという間にもう7月ですね!長い間、休載すみませんでした。
本当はもう少し早く更新をしたかったのですが、大学病院で手術を受けることになったばっかりに色々なハプニングがあり、結局手術は2回も延期になり、3月に無事手術を終えてきました。まだ、今月中にもう一度放射線治療のための入院があるのですが、少しずつ更新予定です。
大学病院での初診は1月7日。 鹿児島大学病院での甲状腺診察日は週に2回しか無いので前の病院から紹介状を受け取ってから1ヶ月ほど待っての初診。
以前の病院では手術を含めての入院期間は2週間程度と聞いていたのだが、大学病院では高度な技術をたくさんの患者さんに提供することが目的ということで要するに、大学病院での技術(治療)が終わったらあとは家に帰るか転院して様子をみてください。という流れが当たり前らしく、先生に言われた入院日数は手術含めて7日間。
入院が憂鬱で仕方なかった私にとっては短い入院期間はラッキーな話だったのだが、入院案内の説明を受ける際に「個室希望」とお願いしたら「個室は病院側の判断で重症患者優先になるので甲状腺じゃ大部屋だと思いますよ・・・」とのこと。 普通に考えたら「癌」っていうだけで重症なのに大学病院からしてみれば甲状腺癌は軽症のレベルに入るということに驚きつつ安堵。
結局、個室はダメということだったので大部屋で我慢することを前提にいよいよ手術日と術前検査日が確定。
術前検査はかなりの診療科のハシゴの上に、造影CT、PET-CTなど初めて聞く検査ばかりな上に外来診療日はだいたい週2~3日という診療科ばかりなので相当な日数と時間がかかるのだが、「屋久島から来るのでどうにか少なめの日程でお願いします。」とお願いし、相当キツキツなのだが2日間にまとめて検査を受けられるように調整してもらった。離島在住はこういう面で優遇してもらえるからありがたい。
で後日、術前検査も終わらせて手術まであと少しというときに、主治医から、普通じゃ考えられないような発言。
「実は日高さんを見かけた脳神経外科の教授が別の病気の可能性も疑っているみたいで脳神経外科へ一度行ってみてもらえませんか?」と。
さすが大学病院。すれ違った患者さんのことまで心配してくれるんだ・・・感心しつつ、結局このせいで当初の手術日は延期となる。
後日、脳神経外科の診察を受けに行ったのだが、検査の結果は経過観察ということで「また1年後に・・・」とのこと。ただ、普通の病院だったら1年後をめどに自分でおおよその日程で検査に行くのだろうが、さすが大学病院。1年後にきっちり予約を入れられた。「採血があるので朝食は食べないでくださいね。」と言われたが1年後のことなんて覚えているわけがないだろ~!と思いながら手術日を待った。
そして入院まであと1週間ほどとなったある日、携帯に大学病院から電話が・・
電話の相手は私の主治医。話を聞いてみると、「緊急で手術をしないといけない患者さんが居るので手術日をずらしてもらえないか?」とのこと。 相変わらず私の甲状腺癌の手術は緊急性が無い軽症なのね~などと思いながら、知らない人の命を救うべく、2度目の手術延期。
で、当初の予定より1ヶ月遅れで無事入院と手術を終えてきました。
大学病院って高度な技術の上にとても忙しいんだなぁと思いながらまだ月1ペースで通院中。
術後すぐは声が出なかったり、首に力が入らなくて頭痛がひどかったりしましたが術後1ヶ月はGW限定でレンタカーのアルバイトに復帰し、術後3ヶ月経った現在というか今週末は去年に引き続きオープンウォータースイミングで2.5キロの遠泳に挑戦するつもりです。
長くなりましたが甲状腺ホルモンの薬を毎日飲みながら以前と同じコンディションを保つことができるようになりましたのでこれからも連載を続けていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
JunkStageをご覧の皆様、こんにちは。 いつもJunkStageをご訪問いただき、ありがとうございます。
「元都会っ子の屋久島ライフ」のライター、屋久島で起業・日高志乃さんですが、現在入院および闘病中のため2013年5月末日までこちらの連載を休載とさせて頂いております。
ご愛読頂いております皆様には大変申し訳ございませんが、次回更新の際をお楽しみにお待ちくださいますよう、お願い申しあげます。
(JunkStage編集部)
前回の続き。 甲状腺の癌かもしれないという可能性を不安になりつつ、12月か1月に実家帰省をしようと思っていたので、病院に行くまでの期間に4日間実家帰省をし、病院の診察日に私は羽田から鹿児島へ。旦那と子供は屋久島から鹿児島へ行き、病院で無事に合流。
とりあえず子宮頚がんの結果は家族で来るように言われてないんで一人で先生の所へ。結果は悪くないけど良くもない。通常だったら経過観察3ヶ月というところだけど手術適用範囲には入りかけてるから島から通うのが大変だったら手術しても良いですよ~。と先生から島民を気遣う優しいお言葉を頂いたのですが、なんせこのあと甲状腺の結果を旦那と聞かないといけないわけで、家族で来いというぐらいだからよっぽど悪いに違いない!と思い、子宮の方の先生には「甲状腺の結果が悪そうなんでとりあえずは甲状腺優先にして子宮は3ヶ月後にまた来ます」と伝え、婦人科の結果は終了。
いよいよ午後から甲状腺の結果。私が「癌かもよ~?」などとふざけていた為、旦那は不安でしょうがないらしく診察室の前で落ち着かない様子。 「日高さ~ん」と看護師さんに呼ばれて、子供は待合所で待たせて旦那と2人、診察室へ。 先生の第一声。「先日の細胞診ですが、悪性でした。病名は甲状腺乳頭癌。一番おとなしいタイプの癌で進行はゆっくりタイプです。ただ、2cmまでが早期発見で日高さんは2.6cmで早期の段階を超えていますので早めの手術をおすすめします」と言われ、その後は淡々と手術までの検診の案内とCT・術前検診の予約。あっという間に手術までの検診日が決定。 ただ、先生は「命には関わりませんが」と言っていたのでほっと一安心。 というか、私なりにも甲状腺がんについてはネットで調べており、10年生存率は95%以上というデータがほとんどだったのでさほど心配していなかったのだが、旦那はやっぱりショックだったようだ。
私なんてガン保険貰ったら旅行に行こうとか相当軽い気持ちなんですけどね(笑)
そして先日、ガン告知後初の造影CT検査なるものを受けに行く予定だったのだが、検査前日に病院より電話があり、「外科の先生を話をしたのですが、今まで早期以上の大きさは手術したことが無いのでうちじゃ手術は受けられないということになりました。」
え??
全て日程が決まってから病院に断れるなんて・・・ガーン・・
とりあえず、大学病院を紹介してもらえることになり、大学病院の手術実績を見ると甲状腺手術では鹿児島県No1だったのでまぁラッキーだったかなと思い、これからは大学病院で診察・手術・入院となるようです。
初診も手術も全て来年を予定しており、来年は色々と忙しくなりそうなのでしばらくここでの屋久島話については休載をさせていただきたいと思っております。
命に関わる病気ではないので療養中も新しい話題を色々貯め込んでおきますね。
それではまたここでコラムを掲載できる日を楽しみにしばらくゆっくりさせていただきます。
今年も気がつくとあとわずか。 相変わらず気温が10度を切ることが無く、まだまだ過ごしやすい日が続いています。 先日実家(東京)に帰省した際はダウンとマフラーをしても全然寒かったのに鹿児島まで戻ってきたらダウンとマフラーじゃ暑く、結構場違いな人になっていました(笑)
10月頃から病院だなんだと鹿児島本土に上がることが多く、月に1~2回は行っています。
ちなみに屋久島から鹿児島市内までは高速船の直行便なら1時間50分。種子島経由便だと2時間30分かかり、乗る時間帯によって経由か直行か分かれるのである。 金額は往復14,000円なのだが、屋久島からの往復であれば島民割引ということで13,000円で行くことができる。 島からの交通機関は高速船の他にフェリーや飛行機もあるのだが、どちらにも島民割引があり、とてもありがたい。
そして鹿児島市内に行くとたいていが1泊泊まりになることが多いのだが、市内のビジネスホテルでは島民割引を採用している施設が多々あり、とてもありがたい。ちなみに私が先日利用したホテルではネットの宿泊サイトを使って最安値の素泊まりで予約をしたのだが、島民は朝食がサービスらしく、朝食券を頂き、宿泊明細書には「離島朝食0円」と記載されていた。
ちなみに官公庁や病院などの用事の際も「屋久島から来てるんですけど」と言うと、時間の融通が利いたり、病院に関しては来院回数が少なくて済むように色々と調整をしてもらえる。
そして私の病院の話。 屋久島町でも健康診断・ガン検診など、町で推進してくれているのだが、今のところ私の年齢で町から案内が来るのは子宮頸ガン検診のみ。
いつもは社会保険加入者だと1回1,000円で受診ができるのだが5年に1回は無料クーポンが届くのである。 ちなみに今年はその無料クーポンでした。 町民の検診場所は近くに検診車が来る日に受付票を持って行くのだが、無料クーポンは検診車以外にも鹿児島市内の病院でも利用ができるということだったのでせっかくだから他の検診も受けてみよう!と思い、鹿児島に友達と行くついでにオプションで乳がんやら甲状腺やらも軽い気持ちで受けてみた。
検査の結果は郵送で届くのだが、全く軽い気持ちで受けた検診結果は残酷なもので 乳ガン・・・・腫瘤陰影のため、1年の経過観察。 子宮頚ガン・・若干の異形成が確認されるため要精密検査 甲状腺・・・・血液数値異常無し。甲状腺に腫瘤が確認されたため要精密検査。
と、全く予期せぬ検診結果が届き、翌月すぐに精密検査を受けに行くことに。
特に子宮頚ガンはグレーゾーンらしく、癌じゃないけど経過観察3ヶ月は免れないかも?とのことで手術もありうるとの話だったので先生には「離島からしょっちゅう通うのは大変なんで微妙なラインであれば経過観察より手術の方が助かります」と伝え、帰宅。 甲状腺科では腫瘍の良悪判断の為、首に針を刺され、腫瘍から細胞を取り、検査。 子宮も甲状腺も結果聞きに来るのは大変なので結果は郵送でお願いしますと伝え、帰宅。 病院行くのも一苦労なわけです。
そして1週間後に甲状腺科の結果が到着。開けてみるとそこには「医師から詳しい説明をいたしますのでできればご家族もご一緒に外来にお越し下さい」と一言。いやいやいや、離島なんで行くの大変なんですけどなぜ家族も一緒に??と不平不満を感じつつ、10日後に予約。 我が家の場合は旦那を連れて行くとなると子供も連れて行かないといけないんで経済的にも大変なわけで・・・ついでに子宮の結果も来院して聞くことにした。しかし、先生に呼び出されるということはよっぽど悪いのかもしれない。もしかして癌?・・・ガーン・・・・ と思いつつ、ネットで甲状腺がんについて調べる日々が続く。
長くなるので次回に続く。
気がつくと今年もあと1ヶ月。 屋久島も明日から最低気温がようやく一桁になるらしくそろそろコタツを出そうかと思う今日この頃。
屋久島といえば、離島ということもあり、電化製品を買おうと思っても欲しい物が手に入らなかったり、輸送費がかかる分物価が高かったり、洋服なんかも売っているお店が少なかったりと買い物に関しては昔から不便なイメージを持っているのですが、なぜかうちの近所にあるおもちゃ屋さんはある意味すごいんです!
ここに出入りしているのは昔から子供ばっかりなのだが、旦那が子供の頃(30年前)から存在しているらしく、思わず「懐かしい!」と思うような逸品が眠っているのだ。
ミニ四駆やら年代物のフィギュアやお城の模型など、骨董品屋にある様なお宝おもちゃがたくさん売っており、地方から買いに来るマニアも居るらしい。
しかし年代物のお宝ばかりかと思いきや、最新型のテレビゲームもたくさん取り揃えており、先日ネットでの予約を逃し、発売日直前にはどこのネットショップも予約ができなかったソフトが発売日の2日後に普通に店頭に並んでいた。 子供の誕生日プレゼントにあげる約束をしていたからこれには本当に救われた。
一見おもちゃ屋とはわからないような目立たない地味な造りの店にも関わらず、探しているおもちゃが絶対みつかるというまさにレアなおもちゃ屋なのである。
正直、「どうせ屋久島だからな」と思いながらお店にあるかどうか聞きに行って、おばちゃんが得意気に「あるよ!」と言われることがほとんどで島に住んでいながら何度も感動させていただいた。
最近はおもちゃと言えばトイザラスやら家電量販店やらホームセンターで買うのが当たり前になっているのだが、こういう古びたおもちゃ屋さんというのは本当に貴重な存在ではないだろうか。
ただ、おもちゃ屋さんだけあって売っているものは基本的には全て定価というのがたまにキズなのだが年代物に関しては箱の色が色あせていたりするものもあり、絶対にプレミアものだと思われるものも値引きして売っている。
きっと私がおもちゃマニアだったらたくさん買い占めるだろうなと思いつつ、あまりおもちゃには興味が無いのでたまに子供のゲームを買いに行くときに、博物館気分で昔のおもちゃを眺めて懐かしさに浸ってしまう。
皆さんも屋久島に来た時にはぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?
安房のおもちゃ屋さんは一店舗しかないのでぜひ探してみてください。おすすめです!
11月も中旬に入り、今まで多かった観光客も徐々に少なくなってきたかなという今日この頃。
さて、屋久島に来られる観光客の方がよく言っている「屋久島の人は本当に暖かい」というセリフ、私もここに10年住んでみてつくづくそう感じさせられるというか、島民的には逆に「なんで見返りも無く、こんなに親切にしていただけるんだろう?」などというシーンに遭遇することが多々あります。
例えば、私がよく行く行きつけの小さなカフェ。席数も少なく、行った時はたいていいつも同じ3人がけのテーブルに座り、常連さんが来たらどんどんそこに自動的に相席をしてもらうという効率的パターン(笑) 知ってる常連さんはもちろんのこと、全然知らない人でも常連とわかるとついつい「どうぞどうぞ」と無理やり同じ席に座らせるという島民独特の心の広さは私だけでなく他の常連さんも同じようにしているらしい。
で、先日その席に知ってる人が1人と知らない人が1人座っていて、他の席が埋まっていたから勝手に「あ、失礼します~」などとずうずうしく座り込み、世間話にも参加。話をしながら「あんたどこの子ね~?」などと聞かれながらうちの親戚の話などをし、一通り世間話をして先に座ってた人が帰っていく際、なぜか私の会計まで済ませて行ってしまったという気の良さ。全然気づかなくってむしろびっくり。
そういう人だからこそ、観光客っぽい人が歩いていると自分の進行方向と反対方向でもついつい声を掛けて目的地まで連れて行ってあげることもしばしばなどという世間話をしていたのだが、その人が言っていたことは「今までたくさんの観光客をヒッチハイクさせてあげたことに見返りを求めているわけではないけど、せめて旅から帰ってからでも ありがとう というハガキ1枚あっても良いんじゃないかね?島の人が親切なのは当たり前ではないのだからそういうちょっとした感謝の気持ちを伝えられないと今まで親切にしてくれてた島の人も親切にしてくれなくなっちゃうよ」と言っていた。
確かに観光客の人でヒッチハイクをしている人は多い。ただ乗せてもらえたことをラッキーと思うか「なんて親切なんだろう?」と思うか。人によって思うことは違うかもしれないが、見返りを求めていないからこそ、ふとしたお礼の気持ちというのは島の人の心をもっと豊かにするものだと思う。
私の場合は、主人がレンタカー会社で働いているからヒッチハイカーを乗せるということは島の交通産業に矛盾していると思い、心は痛むが基本的には乗せることは無い。アパートのお客さんなどはもちろん別物だが。
少し話は変わりますが、アパートのそばに不動産屋さんがあり、そこにも私の行きつけのカフェの常連さんがおり、うちのアパートもそこの不動産屋さんにお願いしたいと思いつつ、なかなか部屋が空かず、不動産屋さんに内覧ができないため、まだお願いするに至っていないのだが、色々と不動産屋さんに頼むにあたってのことや不動産知識について教えてもらったりしていてただでさえ申し訳ないにも関わらず、その不動産屋さんに来た物件希望者を私に回してくれることも多々ある。しかし、その不動産屋さんとは契約には至ってないのでその人が私に紹介してくれてもそこには何も利益が無い。
まだ紹介してもらった方が契約に至ったことは無いのだが先日その不動産屋さんに「私に紹介しても何の利益も無いじゃないですか!?」と申し訳なく聞いたところ、「別にうちに物件が無かっただけでお客さんが困ってたから紹介しただけ。気にしなくて良いよ」とのこと。 都会じゃ普通有り得ないんじゃないだろうか。
とりあえずもし契約に至ったら焼酎でも持って行こう。とかそういうので島民同士の関係は成り立っているわけです。
島民は常にギブアンドテイクができているからこそ、みんな驚く程親切なのである。
島の人は暖かかったと思っていただけるのであればこういう島民同士のギブアンドテイクな関係もよく分かってお付き合いいただきたいなと感じる今日この頃です。
相変わらず日中はポカポカですが、夜は鍋が恋しい気候になりました。明日から11月。ようやく台風ともお別れと言ったところでしょうか。
さて、前回の続き。
バッドコンディションの中、オープンウォータースイミングは予定通りの時間に開会式が行われ、スタート地点に行く時はわざわざ皆さんの前で名前を読んでいただき、スタッフや応援者の方々とタッチをしながら入場。なかなか粋な演出。
タイムの計測方法は各人足にICチップ式の計測バンドをつけてスタート。今までの屋久島のイベントではあり得なかったハイテクさに感動(笑)
そして、カウントダウンとともにスタート。
屋久島の場合、2.5キロも真っ直ぐ泳いだところで目的地はおろかやっぱり海なので、今回は浜辺からスタートし、3箇所に置いてあるウキ(しかもかなり巨大)を2周回ってまた浜辺へ。スタート地点がフィニッシュ地点というわけです。
2.5キロコースの参加者はゲストのオリンピック選手、ミズノスイムクラブの方々始め、普段からジムで泳ぎこんでる方やオープンウォーター経験者も多数おり、全く経験も無く、全く練習もしていないど素人の私にはちょっと場違いな感じ(笑)それでも申し込んだ以上は完泳を目指そうと思い、どうにかスタート。
やっぱり皆さんやりこんでるだけあって最初からクロールで全力泳ぎ。
とりあえず私もクロールでついて行ってみましたが、ど素人の私的には「みんなのペースでついて行ったら完泳は無理かも?」と思い、途中からビリ覚悟で平泳ぎに切り替え。
何よりも風と台風による波のせいで真っ直ぐ泳いでも横に流されるため、クロールだと前を向けない分まっすぐのつもりが目的地からそれているという状況になること間違いないことを確信し、目的地を見渡せる平泳ぎでのんびり行くことにした。
制限時間は2時間とのことだが開始早々、腕時計が止まるというアクシデント。3気圧防水には耐えられなかった様。そりゃそうだ(笑)
泳いでる間は、ライフセイバー・巡視船・カヤッカーが常に見守ってくれており、参加者の安全の確保を図ってくださっており、安心して泳ぐことができたが、泳いでいる最中に「どうして私は2.5キロにエントリーしたのだろう・・・」と何度後悔したことか・・・(笑)
ビリで泳いでいると体力的に問題があるのかと思われ、カヤッカーやライフセイバーの方の横を通る度に「大丈夫ですか~??」と声を掛けられる始末。 順位はビリでしたが完泳するための体力を確保するための作戦なので元気に「大丈夫ですよー」と言い続けていたらもう誰にも心配されなくなっていましたが(笑)
どれだけの時間が経ったかわからない中、どうにか2周回り、フィニッシュゲートまで直進(300mぐらい?)となったとき、意外と全然元気だったのでクロールに切り替え、どうにか3人抜きでビリは免れ完泳。
しかしこんなに長い距離を泳いだことが無いから浜辺に上がった途端、水中との重力の差に勝てず足腰フラフラで立ち上がれず。嬉しいことに子供が浜辺まで迎えに来てくれたのだが、台風の波によりびしょ濡れ。
どうにか立ち上がりフィニッシュゲートまでヨタヨタ歩いてゴール。
運良くMBCの「ずばっと鹿児島」という鹿児島の番組のインタビューも受け気分はスター(笑)
それから完泳証とミネラルウォーターを頂き、即開封。普段ミネラルウォーターって絶対飲まないんですけど、高波のせいで塩水を結構飲んでいたので塩分の含まれない水がこんなにおいしいんだと思わず感動(笑)
その後は1キロコースも予定通り実施され、終了後は近くの漁港で表彰式兼パーティー。頑張ったからこそこのご褒美には本当に感動。 漁港では開催場所となった一湊区民の方々が地元の料理や首折れ鯖の刺身などをたくさん振舞っていただき、本当に至福の時でした。
ちなみに年代別表彰というのもあり、30代女子3位の症状もいただき、本当に良い思い出となりました。
余談ですが、インタビューは2分ほどでしたが、テレビに放映されたのはわずか一言(泣)
今年はプレ大会ですが、来年から第一回という形で7月頃に屋久島の恒例行事になるそうなので私も毎年参加していきたいと思います。 競技中にウミガメを見れた方も居るぐらい屋久島の海も自然に溢れてます。 皆様もぜひご参加いかがですか?
まだまだ日中は25度超え。しかし朝晩は20度程という相変わらずの気温差と10月中旬にも関わらずまたこちらに向かってきている台風のせいですでに昨日からスーパーに食材や牛乳が並んでおらず、注文した宅急便も来ないという相変わらずの屋久島らしさに見舞われております。
さて、先週の土曜日に屋久島では初開催となる「オープンウォータースイミング」のイベントがありました。
しかし、初開催のビッグイベントだから結構有名なイベントなんだろうなと思ったのですが、あまり知名度が無く、島民への告知は月に一度各家庭に配られる「町報」という町のニュースとかが載っている冊子のおまけみたいな感じで宣伝の紙が入っていたのみ。
町報は島民がみんな楽しみにしているのですが、町報以外の案内の紙は読まずに捨てる人が多いらしく、今回のイベントもあまり知っている人が少なかった。
その他にはスーパーやお店などの店頭にポスターが貼られていたのだがもともとオープンウォータースイミングというのを知らない人も多く、告知の案内自体がダイビングショップの宣伝か何かだと勘違いしていた人も多かったそう。
ちなみに私自身も「オープンウォータースイミング」という言葉は初めて耳にしたのだが、どうにか町報と一緒に入っているチラシに目が止まった。
内容としては1キロコースと2.5キロコースがあり、定員各300名。私自身、屋久島に住んでいながら歩くのが苦手で山にもまだ片手で数えきるぐらいの数しか行ったことないのだが、周りの友人たちにも「山より海派なんで」と言い回ってる以上、屋久島で初めて行われる遠泳イベントは出るっきゃないかなと遠泳などしたことないにも関わらず無謀にも、2.5キロコースにエントリー。
ちなみに2.5キロの参加料は一般が1万円、島民が5千円となかなかいい値段なのだが、以前から「口永良部まで泳ぎたい(約13キロ)」などとほざいている私的には、安全が確保された上での遠泳だったらそれぐらいの価値はあるだろうとまぁ納得。台風等による中止の際には返金無しと書いてあったのでただただ台風がこないことを願うばかりだった。
・・・がしかし当日。 台風は上陸していないが接近中ということで会場の一湊海岸は突風及び結構な波。でもゲストでオリンピックのメダリスト、日本代表の方々、ミズノスイムクラブの方々などが来ていたのもあり、半ば強制じゃないか!?というぐらいのバッドコンディションの中で開催されました。
こういうスポーツ大会?というのは屋久島でもなかなか無く、先日のサイクリング屋久島依頼でしょうか?タイムの計測に関してもICチップ付バンドでコンピューター計測だったりとなかなか本格的で海上では安全を確保するための巡視船、カヤック、ライフセーバーなども待機しており、安心して競技に臨むことができた。
ちなみに当日は受付に行ったら大会オリジナルTシャツや屋久島のお土産なども色々いただき、泳ぐ前から元を取れた感が非常にありました(笑)
そして予定通りの開会式。予定通りにスタートが勧められたのだが、結局各コースとも定員300名に対し、2.5キロコースは30名弱。1キロコースは70名弱と予定よりもかなり少ない人数での開催になった。
なお、そのうち島民は2.5キロは男子1名、女子1名(私)のみ。
ちなみに今年の大会はプレ大会のような感じらしく、来年は海開きに合わせて7月に「第一回大会」という形で開催されるそうです。
しかしプレ大会の人数の少なさと知名度の低さ、そしてこのバッドコンディション。不安なスタートだったか結果はいかに・・・
次回へ続く。