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2011/12/15

2011年もあと半月ほどになりました。
最近の屋久島はというと、日中は日差しが強く、車に乗ってると暑いのですが、夕方になると冷たい山風が吹き、冬の厳しさを感じますが、今のところは最高気温が15度を超える日もあるのでまだまだ我慢できそうです。

もうすぐ屋久島在住歴も丸10年を迎えるのですが、屋久島に住んでいて感じることと言えば「相互扶助の精神の強さ」

特に私の場合、ウィークリーの自営業をしつつ、平日は保険外交員の仕事を掛け持ちしているので結構そういう部分を感じる機会が多い。

都会の人の場合、保険に期待することと言えば、補償内容だったり、病気への備えだったり、税金対策だったりっていうのがメインなのだが、屋久島の場合は人と人とのつながりを大事にするので「担当者が全然来ないから解約する」とかっていう理由が圧倒的に多い。

そういう屋久島の方々のニーズを満たすために、私なんかは用事がなくてもしょっちゅうお客さんの家に顔を出すのだが、島の人は絶対にタダでは帰そうとせず、お茶やお菓子をごちそうになったり、野菜や魚をもらったりっていうのはしょっちゅうあること。ちなみにこの時期になるとサツマイモとリンゴを山ほど持って帰らせてもらってます。

あとは、給付金の請求手続きなんかに関しても、はっきり言って保険に加入してるお客様なんだから当然の権利=当たり前のことをしに行っているわけなのですが、こういうのに関しても非常に恐縮され、「いつもやってもらってばっかりだから申し訳ないんで」と言って保険の追加契約をもらったりということもしばしば。

もちろん私も頂いてばかりというわけにも行かないので、誕生日にちょっとしたプレゼントを持って行ったり、頂き物をしたら別のお客さんに持って行ったり、またもらって来たり、と物々交換の様な日々を送っています。

ちなみに私は保険屋なのですが、こっちの郵便局(ある意味ライバルなのですが・・・)では配達員だろうと局員だろうと年賀はがきやら定期購入(頒布会)のノルマというものがあるらしく、保険に入ったお客さんに「実は息子が郵便局に勤めてるんだけどね・・・」などと言って逆に購入をお願いされることもしばしば・・・

島民になった以上はこういった相互扶助を守るというのが暗黙の了解という部分があるので私もお付き合いで頒布会を買わせてもらってます。

ちなみに私の先輩でものすごく成績の良い人が居るのですが、その人はお客さんとの付き合いで15万円のアルカリイオン水が出る装置みたいなのを買ったらしいです。

でも保険屋さんの付き合いだけでなくても、飲食店をするときに隣近所にも飲食店があるときはそこと絶対に同じメニューをしちゃいけないのが屋久島のルールだと私の行きつけのお店のオーナーが言ってました。何をするにも相互扶助。ライバルになってはいけないということらしいです。

だからこそ島の人たちって優しさに溢れているし、絆が強いんだなと感じた10年目の冬でした。

2011/12/15 09:26 | hidaka | No Comments