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2016/04/04

パンチェッタ

 

さて、なんでしょう?

ワインの箱ではありませんよ。

 

パンチェッタ

 

少し角度を変えるとわかりやすいですね。

とうちゃん、パンチェッタを作っています。

 

パンチェッタとは、

お腹のバラ肉の事ですが、

お肉屋さんで「パンチェッタちょうだい」と言うと、

だいたいこの塩漬けにしたものを出され、

生のものが欲しいときは、

「パンチェッタ ドルチェをちょうだい」と言ったりします。

パンチェッタは、どれだけ自然派のお店であっても、

肉加工品として販売するには、

法律上、色々な食品添加物が入っています。

まあ、それが入っていないと

生肉なのでバクテリアや腐敗の危険性もありますからね。

我が家は自己管理、自己責任で、

個人使用の為だけに作っています。

 

パンチェッタ

 

塩漬けが終わった所。

 

パンチェッタ

 

オリジナルのハーブ塩を刷り込んで、

後は先ほどの写真のように干していきます。

自然豚から作られるものは、

脂が甘くてトロリとして、

臭みもなく、ハーブの香りと合わさって本当に美味しい!

 

肉の加工の横でかあちゃんが仕込むのは、

 

レモンの塩漬け

 

 

こちらも冬のフルーツの代表のレモン。

Limone in Salamoia (リモーネ イン サラモイア)、

レモンの塩漬けです。

作り方は単純、

洗ったレモンをぶつ切りにし、

レモン、

オリガノ、タイム、ミントなどのハーブ、

ペペロンチーノ、

塩、

を順番に層にして瓶に詰めて行くだけです。

塩の量はレモンの重量の約半分。

上から多めの塩を被せて、冷暗所に寝かせておくと、

しばらくして水が上がって来て、

そのまま数ヶ月経つと

レモンが皮ごとドロドロになります。

私はそれをバーミックスで潰してしまい、

小瓶に分けておいておきます。

これがね、

一年中、最高に爽やかなレモンの香りを楽しめるんですよ!

肉や魚にあわせてもいいし、

パスタやスープに入れても最高!

ちょっと香りが欲しい時に、

皮を擦ったりするじゃないですか?

でもその香り、消えるでしょう?

これは消えないんですよ!!

是非ともお試しください。

 

桜

 

さあ、本格的に春です。

日中はポカポカです。

久しぶりにモンタルチーノの友達のところへ遊びに行くと、

桜の花が散りかけていました。

これがもうすぐサクランボになるかと思うと、、、

春は視覚も味覚もワクワクが止まらないです。

 

 

 

 

 

07:30 | emiko | 冬の仕込み、春の味わい はコメントを受け付けていません
2016/03/17

ラビオリ

 

またまたチビちゃんの

「食べた〜い」です。

それなら一緒に作ろうととうちゃん、

みなさんもご一緒に

シンプルで本格的なラビオリ作り、いかがでしょうか?

 

パスタ

粉      200g

セモリナ粉  50g

卵  2

卵黄 1

オリーブオイル 大1

(粉250gに対して水分が115g程度に)

 

ほうれん草(茹でる前) 250g

リコッタチーズ 125g

パルミジャーノ 50g

卵黄 1

ナツメグ 少々

塩こしょう

 

分量はだいたいなので、調節してください。

では、

上のチビちゃんにまけずに捏ねてください。

だいたい一まとまりになるくらいまで捏ねると、

そのまま蓋をして少し休ませます。

その間にほうれん草を茹で、絞り、

残りの具材とミキサーにかけておきます。

 

パスタに戻ります。

少しずつ取り分け、パスタマシーンの一番太い目から。

 

ラビオリ

 

最初はこんなモソモソですがいいんです。

何回か繰り返し、

段々細目にしていくと、

 

ラビオリ

 

ビロ〜ンとこんな感じに!

とうちゃん、やりすぎでしょう、、、

こんなに長いと扱い難いので、

途中で切って下さいね。

 

ラビオリ

 

具をスプーンで乗せていきます。

等間隔で真ん中にね。

 

ラビオリ

 

刷毛で具の周りを濡らします。

そして右でお姉ちゃんがしているように、

一気にパタッと二つ折りにし、

具の周りに入った空気を抜きます。

 

ラビオリ

 

繋がった面以外を切ります。

 

ラビオリ

 

あ、上面切り忘れてる!

まあいい、まあいい、

ふちはフォークで押さえていくので問題ないです。

 

ラビオリ

 

結構出来てきました。

我が家はよく食べるので、倍の量で作っています。

生地にツブツブが見えるのは、

今回、全粒粉が入っています。

全粒粉の場合は水分を多い目に調節してください。

 

切って余った生地は、

次の生地にあわせて使えます。

それでも具が終わって生地だけあまったら、

 

タリアテッレ

 

適当な長さにして、端っこを切って、

 

タリアテッレ

 

パスタマシーンでタリアテッレが出来ます。

パスタマシーンがなくても、

麺棒で伸ばせばいいし、

ギザギザに切れるコロコロがなくても、

包丁で切れば大丈夫です。

 

ラビオリ

 

こんなのがあれば、丸いのも出来ます。

色々楽しんで下さい。

 

ラビオリ

 

塩を入れたお湯で茹でて、

今日はトマトソースにしました。

 

ラビオリ

 

中はこんな感じ。

サルビアとバターを温めたソースも美味しいんですよ。

では、

ブオナペティート!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

08:31 | emiko | ラビオリ作りましょう! はコメントを受け付けていません
2016/02/25

サグラダファミリア

 

ジャン!

 

地下鉄の駅の出口を登って行くと

いきなりこの姿!

ちょうど居合わせたイタリア人家族の子供が、

「カスピタ〜〜〜、、、」(ビックリ)

と、魂を抜かれたような叫びを出したのが納得。

 

と言う訳で、

週末を使ってバルセロナへ。

ピサから1時間半とお手軽だし、

もうそろそろ、

子供達も美術芸術が楽しい頃かと食よりも見物に行ってきました。

 

サグラダファミリア

 

中に入ってみると、

「ホーーーーー、、、、、、、」

高さと美しさに魂が、、、

正しく「カスピタ〜」です。

 

実はかあちゃん、

20数年前にも

サグラダファミリアに訪れているのですが、

その時は工事現場を覗きに来たと言うか、

模型や修復作業を眺めに来たと言った感じだったのですが、

20数年も経つとすっかり出来ていて改めて感動。

 

サグラダファミリア

 

天井の高さの感覚がわかりますか?

ガウディは自然の美を最優先し、

人間工学を突き詰めていたというのがよくわかります。

柱が途中から枝分かれ、

この細さで大丈夫なんだろうか???

なんて思ってしまいますが、

もう何十年も立っているのですから

計算の深さにまた感動です。

 

サグラダファミリア

 

横を見れば暖色のステンドグラスが、

 

サグラダファミリア

 

反対側には対照的に寒色の。

中で立っていると、

光の入り方や細工が、

まるでキノコの匂いが漂って来る巨大な森に入り込んだような

不思議な感覚に。

時間が来たので生誕の塔へ登ります。

 

サグラダファミリア

 

穴だらけでヒヤヒヤ。

予防だとか安全だとか、

ここではそんなのどうでもいいです。

美しいんです。

 

サグラダファミリア

 

上の方はまだまだ工事中。

写真を撮ったものの、

頭の中は

「落ちないように、てっぺんの細工も見たい、

でも前にも進まないと、、、」と

見るものや考える事が多過ぎて、

今から思えば、工事の人やら進め方やら

色んなものを見ればよかったと思いますね〜。

 

サグラダファミリア

 

こんな葉っぱの細工や鳩など、

ポロッと落ちないようにどうなってるのか??

なんて事に気を取られて、、、

 

サグラダファミリア

 

このテラス、

だいたいの人が降りて記念撮影をします。

かあちゃん達ももれなく撮りましたよ。

でも、

足下まで穴があり、そしてテラスの下には何もないかと思うと

最高に落ち着かない!!

 

サグラダファミリア

 

下りの階段と中、

「わあ、虹が出てるよ!」と子供達。

偶然なのか故意なのか、

高所の恐怖から一瞬解放。

20数年前には登りも下りもこの階段のみで、

手すりもなく観光客でごった返し、

「落ちるー、押さないでー」

と、半泣きになったのを思い出します。

 

サグラダファミリア

 

降りて受難のファザードへ出てみます。

左下にユダとイエスの接吻の像がありますが、

その左下の数字、

縦、横、斜め、どれを足しても33に。

キリストが亡くなった歳になるんですね。

 

サグラダファミリア

 

ドアには色んな言葉が刻まれていますが、

意味深です。

 

サグラダファミリア

 

別室には、

ガウディが実際に作った模型の残りや、

どのように発想されたのか、

などなどが展示してあります。

この模型、

色がついている部分がオリジナルで、

スペイン内戦時に壊された破片をまた、

繋ぎ合わせて作りなおしたものだそうです。

後何時間でも居れそうなんですが、

子供も疲れたしお腹も減ったし。

 

サグラダファミリアが完成まであと約10年、

また見に来ますよ〜。

 

それにしても田舎暮らしの私たち、

都会歩きには疲れた。。。

 

 

 

 

08:17 | emiko | ちょっとお隣まで、、、 はコメントを受け付けていません
2016/01/27

ブオンコンヴェント

 

「今年は鳥が少ないんだ」

と、イノシシ猟が盛んなようです。

私たちがいつも行く森の方も、

「70人の狩猟団体で入ってるから行かない方がいいよ」

と言われていました。

70人もライフルを持った人がいるところへわざわざ行きたくはないよね〜

と、諦めていたのですが、

チビちゃん、どうしても行きたい!!

と、

狩猟のない火曜日に下見を兼ねて行ってみました。

 

ブオンコンヴェント

 

暖冬だったけど、急に寒くなった南トスカーナ。

さあ、この氷の上に乗っても割れないか!?

割れないと確認すると、

子供達はバリバリになるまで踵で割り尽くし。

 

いつもとはちょっとコースを変えて川を中心に行ってみました。

 

ブオンコンヴェント

 

「入っちゃう?!」

 

ブオンコンヴェント

 

う〜ん、こうゆう水を見ると、

どうしても入りたくなりますよねー。

飛び石を作りながらやっぱり入りました。

濡れるよ〜

なんて言っても無駄なようで、

 

川

 

今度は深くて流れがある所へ。

持てるか持てないか、

ギリギリまで重い大きな石を運び出す子供達。

とうちゃん、かあちゃんも手伝い、

結構な橋が出来、さっそく渡る。

 

ブオンコンヴェント

 

渡った先では、

横たわった木に登り、ボヨンボヨンと跳ねゲラゲラ笑う。

用意されるより、偶然見つけるこんなものが最高に楽しい!

しかし学校が終わってからではすぐに暗くなってしまうし、

足も濡れました。

ここだと民家も近いから狩猟は多分ないだろうねと、

 

ブオンコンヴェント

 

日曜日は朝から「長靴」をちゃんと履いて出直し!

作った橋もあるのですが、

こんどはどの深さまで入れるか?!と始める子供達。

 

ブオンコンヴェント

 

かあちゃんの長靴が一番長いと気がついたお姉ちゃん、

「替えっこして」と可愛く奪われました。。。

「ご飯食べるよーーーーー」

と呼び戻しても、

おにぎりをバクバクッと食べてすぐにまた水の中へ。

靴下3枚履かせておいてよかった。

 

アルビア川

 

水の中をどんどん移動して、

 

ブオンコンヴェント

 

時折、石を投げて割って、

石の中の色の変化を楽しんだり、

 

ブオンコンヴェント

 

最初は小さな石を投げて跳ねさせて、

なんですが、

だんだんと、どれくらい大きな石が投げられるか?

 

ブオンコンヴェント

 

そしてどれくらいの音と、

どれくらいの水が跳ねるか、、、

なんて事に夢中になり、

 

ブオンコンヴェント

 

やっぱり向こう側が気になります。

でも大丈夫??

 

ブオンコンヴェント

 

崖登りのヒヤヒヤが終わったかと思ったら、

水の中で動かないお姉ちゃん。

水の下が砂なので、

ゆっくりと足が沈んで行くのを

だまって観察しています。

 

もうダメでしょ?

ギリギリに足を抜こうなんて思っても、

すぐには抜けず、長靴の中にジャーっと入りました。

はい、今日はこれでおしまい。

帰りまーす!

 

 

ケーキ

 

ピクニック前夜に急に、

「ズッパイングレーゼが食べたいーーーー」

と言い出したチビちゃんに、

とうちゃんがパパッと作ってくれたのですが、、、

 

ズッパイングレーゼとは、

スポンジケーキとカスタードクリームと

チョコカスタードが層になったイタリアのケーキなんですが、

スポンジケーキはアルケルメスというリキュールで赤く染まっているんです。

ですが、家になかったので白いまんま。

それでも

「ズッパイングレーゼ美味しい〜」

と喜ぶチビちゃんに対して

「これはズッパイングレーゼじゃないよ」

と頑に否定するとうちゃん。

まあまあ、

ピクニックでも最高のデザート付きでした。

 

 

07:31 | emiko | やっぱり森に行こう! はコメントを受け付けていません
2016/01/18

 

編み物

 

出来ましたよ!

チビちゃんのネックウォーマー。

ずっと暖冬だったトスカーナですが、

今週からはグッと冷え込むそうなので

ギリギリ間に合いました。

最初は目が減ったり増えたりキツ過ぎたりと

ガタガタでしたが、

最後のとじ目まで自分で作ったものは

愛着が半端ないんでしょうね〜。

あれだけマフラーや帽子を嫌がっていたのに、

これは毎日デレデレとつけています。

 

さて、新年のご挨拶もせずままに

日々あっという間に過ぎてしまってすみません。

今年もどうか、田舎話にお付き合いを宜しく御願い致します!

さあ田舎のお楽しみ。

 

ブオンコンヴェント

 

今年も歩きますよーー。

今は狩猟の季節で、あまり森へは入れないので

近場をブラブラ。

それでも、

 

ブオンコンヴェント

 

楽しいんですよ。

溝に張った氷がどれくらい分厚いかとか、

 

ボンコンヴェント

 

落ちたら氷泥水だよ、、、

なんて所をジャーンプしてみたり。

 

芥子菜

 

暖冬だったので春と間違えて芥子菜が沢山!

 

ブオンコンヴェント

 

ちょうどお腹が減った頃に丘の上の壊れた教会でお昼ご飯。

持って来た双眼鏡でグルリと見渡し、

「アミアータに雪ないね〜」と。

少し尖って見えるのが、アミアータ山で、

ここから1時間くらいで行けるスキー場ですが、

今年は雪がまだありません。

それにしてもいい気持ち。

ゴロンとすれば

「地球が丸いってよくわかるね〜」とお姉ちゃん。

やっぱりあんた、観るとこでっかいね。

 

ここまでで4、5kmほど歩いているので、

結構疲れていますが、

行きに立てておいた氷がどれくらい溶けているか確認しなくてはいけません。

 

ブオンコンヴェント

 

棒で氷をつつくだけが、なんでこんなに楽しいんでしょうかね?

どこまでも入っていくもんだから、

 

どろんこ

 

手も足もどろんこ。。。

この後座り込み、木の枝で靴に絡まった泥を落とす事にハマる子供達。

「もう帰るよ!そろそろ戻らないと!!」

ととうちゃん。

 

天然酵母パン

 

お客さんから「天然酵母パンが食べたい」と言われ、

リンゴで起こした酵母パンがちょうどよく膨らんでいました。

ほんのり香るリンゴ酵母、

美味しくって、1本は私たちが一気に食べてしまいました!

 

野草

 

やっぱり摘まずにはいられなかったかあちゃんは、

 

パスタ

 

芥子菜、フダンソウ、野生のミントなど草類をパスタと一緒に茹でて、

フライパンには小さく切ったジャガイモをカリッと炒めておいて、

最後に卵とチーズをおろしたものを一気に全部混ぜるだけのパスタ。

それぞれの味がとっても美味しいですよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

08:56 | emiko | 今年も歩きます! はコメントを受け付けていません
2015/12/30

連日、真っ白な霧に包まれているブオンコンヴェント、

すぐお隣のモンタルチーノは標高564m。

綺麗に晴れていますよ〜。

シエナ辺りも霧がすごいようなので、

年末年始を南トスカーナで過ごされる方は、

耳が隠れるほどの帽子があると良いですよ。

 

モンタルチーノ

24日からクリスマスバカンスに入った子供達、

毎夕、クリスマスイベントの為モンタルチーノ通い。

 

ポニー

 

ポニーに子供達を乗せて、

街の目抜き通りを連れて歩くお手伝いをしています。

このイベント、1月7日までやっているので、

お近くの方は是非お越し下さいね。

 

さて私たちの今年のクリスマス、

友達家族とゆっくり楽しく過ごしました。

私たちはいつも、

友達とゆっくり過ごすのですが、

今年はとうちゃんも初めて参加。

参加と言うか、キッチンに参加なんですが、

レストラン勤務から脱出、第一回目のクリスマスです。

 

ヒロ

 

真剣に作っております。

 

プライベートシェフヒロ

 

が、ひょうきんです。。。

 

プライベートシェフヒロ

 

出来上がり!

フェンネルのソースはいつでも爽やかです。

 

ヒロ

 

大好きなチンクエチェントをクリスマスプレゼントに頂き、

めっちゃ嬉しいとうちゃん。

私には、自家製のオリーブ漬けやジャム各種、

家族用に作ったグラッパなど、

手作り物が沢山!!

ジャムのフルーツは、

コルシカ島の野生のフルーツを摘んで作ったものなど、

お金には換えられない贅沢さが詰まっていて、

かあちゃんのツボをついてきます!

ツボを押さえてくれる仲間がいるのが、

何よりの幸せですね。

さあ今年も後2日。

本年も、

かあちゃんコラムにお付き合い頂き有り難うございました。

来年も、

更に美味しいもの、楽しい事を探り続け、

前に進んで書いて行こうと思いますので、

どうぞ宜しく御願い致します。

南トスカーナのブオンコンヴェント&モンタルチーノから、

皆様の御多幸をみんなでお祈りしています。

よいお年を!!

 

 

 

 

 

 

 

09:45 | emiko | ツボを押さえる友達 はコメントを受け付けていません
2015/12/24

ハリーポッター

 

 

夏休みの間、

長女が夢中になって読み切ったハリーポッター全7巻。

 

ハリーポッター

 

日本のハリーポッターの本はどんなものか知りませんが、

イタリア語の中身は全部字。

字はそれほど小さくはないですが、

挿絵、一切なしで4巻目なんて850ページも!!

「よくこんなの読むよな〜。

これは私にはしんどいな〜。」

と、

子供の頃、挿絵がないと読む気がしなかった私は感心していたのですが、

ちょっと興味本位で読み始めた1巻。

 

子供目線で見る大人や不思議な魔界の世界、

辛い経験を一緒に乗り越えてくれる友達、

温かく見守ってくれる大人達、

隣り合わせにある冷酷な悪の世界、

悪と戦う気持ち、

身近な人の死、

宿題やテストなどの学校生活、

ホッコリ暖まる恋する気持ち、

大人になるまでの経験や葛藤を、

まるでその時代に戻ったかのような気持ちと、

大人の自分が見る子供の気持ちと混ぜ合わさって、

なんだか楽しくて楽しくて。

 

夏休みの間は、

「ちょっと手伝いもしてよー。

本ばっかり読んでないで散歩に行こうよー。」

と長女に言い続けていたのですが、

一旦読み始めると、

家事に身が入らない!!

もう〜続きが気になって気になってしょうがない。

「やっとわかったでしょう〜?!」

なんて言われる始末で、、、

これでは冬休み、子供達と何にも出来ないなぁと

先日やっと、一気に読み終わりました。

やっと。

 

本って素敵ですね。

1シリーズを読み終えて、思う事が沢山ありました。

まずはイタリアに15年も暮らしているのに、

知らない言葉が多すぎ、、、

辞書を引くと、日本語では知ってると言う事実。

住むだけでは言語力はつきません、はい、反省です。

辞書に書いてある正確な言葉や表現が、

シーンを鮮明にさせるので、

今回辞書をひくのも楽しい日々でした。

 

我が家にはテレビがないので、

映画化されたハリーはどこかで見た事があっても、

他の登場人物やシーンの描写が娘と私の中では違うのが面白いんですよ!

「誰々を見てるとロンを思い出すよ」

「えー、私の中のロンはもうちょっと細いかな〜」

なんて会話が楽しい。

 

そして日本語力の不足から言い切れない事が

共通の話題が出来たので楽になりました。

「あの先生はピートンみたいなんだよ」

「ああ、冷酷なんだね」

なんて簡単な例ですがこんな感じに。

 

まあ何よりも、

こんなに分厚い本を7冊も

時間をかけて読み終えた達成感は、

次に進む力になってくれます。

 

私が11歳の頃より大分ませている今の11歳。

世の中の仕組みや大人の気持ち、

ハリーポッターを通じて説明したり、

話し合ったりが多くなりました。

ついでに好みの男性のタイプなんかも。。。ふふふ。

 

そして今、

「読み切った嬉しさはあるけど、

毎日のワクワク感がなくなって残念〜」

という気持ちの共感から、

「冬休みの本がないよ〜!」

と、早速次の本のリストを作られているかあちゃん。

私も魔法の杖を一振りで、

この小さな街に図書館を出現させたいものです。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

08:13 | emiko | 思春期の心を垣間みる はコメントを受け付けていません
2015/11/30

オリーブオイル

 

ついに我が家にもやってきた、

オーリオヌオーヴォ!

今年の絞り立てオリーブオイルです。

去年は気温も上がらず雨ばっかりで、

ほとんどオイルがない状態、

あっても香りも味も薄いものでしたが、

今年は夏の間、かなり暑かったのでオイルの出来もバッチリです!

 

ブルスケッタ

 

さっそくブルスケッタに。

生のニンニク一カケを半分に切り、

さっさっとトーストしたパンに塗り、

塩パラパラ、オーリオをとろ〜っとかけただけ。

香りもよくピリッと美味しい!!

 

じゃがいも

 

そして夜には、

ジャガイモとローズマリーとセージをお鍋に入れ、

オイルを垂らしてそのまま暖炉の中へ。

 

ジャガイモ

 

翌朝にはこんな状態。

味付けもしていないのに、最高に美味しいんです。

薪の火の力って本当に不思議です。

 

ところで、ここトスカーナもやっと

ビュービュー風が吹き、寒くなってきました。

こうなると、やっぱりセーター着たくなりますよね。

お姉ちゃんがグングンと成長するので、

なにか良い一枚をと探していたのですが、

最近、ウールのセーターってあまりないんですね。。。

私の見る範囲が狭いんでしょうが、

まあ、化学繊維のものが満載!

そしてセーターも薄い!!

ウールに限らず、コットンも、

技術の向上かも知れないけれどペラペラで、

一シーズン終わればヨレヨレなのがなんとなく納得いかない。

まあ、コットンは作れないけど、

温かくなるもの、なんかないかな?

と ウール セーター を検索しながらコンピューターへ向かっていると、

 

「これ、やってみよう!」

 

と言い出したのはチビちゃん。

細かい作業が大好きなうちのチビちゃん、

コンピューターのチュートリアルをかじりついて観た後は、

毛糸屋さんで自分の毛糸を選び、針も買い、

 

かぎ針編み

 

挑んでいるのはかぎ針編みのネックウォーマー。

「ダブダブじゃなくて、首にフィットして、

頭に付ければニット帽にもなる感じ」

と自分で決めて。

かあちゃん、編み物はほとんどやった事がなく、

教える事も出来ないなぁと思っていたのですが、

子供ってすごいですね。

「作業の繰り返しかと思ったら簡単」と、

パターンを一度覚えると難なくスラスラと進むんですよ。

となりでお姉ちゃんのネックウォーマーも作ってあげようと始めた私に、

「大丈夫?つぎはこうするんだよ。」

とかあちゃんが教えてもらう立場になってしまいました。

 

子供って物覚えも良いし細かい作業も得意、

それに「本物」が大好きじゃないですか?

おもちゃの編み物ではなくて、

大人が買いに来るお店で、大人が使うものを使いたいんですよね。

もっと小さいうちから身近にあったらやってたのかもしれない、

なんて、改めて

「小さいからまだ無理だよ」と思っていた自分に反省。

でも今からでもやり始めたので、

後は最後まで完成させる根気が持つかどうかですね。

 

栗

 

夜の暖炉はこんなものも。

野生の栗は小さいのですが、

 

モンタルチーノ

 

野生でも大ぶりの栗スポットを知っているお姉ちゃん、

目印がない森をさっさと登って行きます。

おかげで我が家、栗食べ放題!

 

見る範囲が広い姉、

見る範囲を集中させる妹。

これが性格なんでしょうか。。。

 

 

 

 

 

10:47 | emiko | 大きく見る目と小さく見る目 はコメントを受け付けていません
2015/11/10

 

畑の野菜

 

現在のブオンコンヴェントの畑事情は、

セロリとレタス各種な様です。

先日もとうちゃんが友達からレタスとセロリを貰って帰って来たのですが、

今日はかあちゃん友達からまたまたセロリとレタスと、

いろいろハーブを混ぜ合わせて頂きました。

畑をしなくなってからしばらく経つのですが、

時折頂ける畑の野菜は本当に美味しい!

セロリは買うものより大分痩せていますが、

香りは100倍!

サッと天ぷらにするととっても美味しいんですよ。

新鮮なうちに綺麗に洗って、土や虫などを取り、

袋に入れて冷蔵庫に入れておくと、

買って来た野菜より大分長持ちするのは不思議です。

 

畑の野菜

 

今日はこれ。

めちゃくちゃシンプルなんですが、

子供達はこんなのが大好きで。

茹でたスペルト小麦とレンズ豆、

頂いたセロリ、フェンネル、ミントにインサラータ(レタス各種)、

まだ頑張る我が家の鉢植えプチトマトと冷蔵庫にあるもの、

フレッシュなオリーブオイルと塩に、塩麹を少し入れただけの温サラダ。

「美味し過ぎる〜」

なんて言われると、

たまらなく嬉しくなってしまいます。

 

11月に入ったトスカーナ、

そろそろ雨の季節がやって来てもおかしくないのですが、

連日いい天気なんですよーーー。

 

チンクエチェント

 

そろそろ暇になるな〜なんて言っていたのですが、

急遽知り合いの建築家から、

「大きなプロジェクトの為に、

建築家が集まって缶詰で仕事しなくちゃいけないんだよ。

毎日のご飯、作ってくれないかな?」

と、しばらくは近くのポデーレと呼ばれる、

田舎の屋敷に籠った建築家相手に、

ごはんを作りに行くことになったとうちゃん。

天気も良いし、彼のおもちゃのチンクエチェントでご機嫌にお買い物です。

その頃子供達は、

 

 

トスカーナ乗馬

 

やっぱり馬。

蹄の掃除も難なくこなせるようになったチビちゃん。

 

トスカーナ乗馬

 

パッカパッカと乗る姿には

かあちゃん、感心するしかありません。

 

トスカーナ乗馬

 

これは新しく入って来た子達に見本を見せている所。

馬を完全に止め、

一から一人で乗る。

 

トスカーナ乗馬

 

そしてあっという間に

横向き、後ろ向き、また横向き、前とクルクル馬上で回転!

その間ジーーーッと待っている馬、

すごい!すごい!!

 

トスカーナ乗馬

 

次に小さい子達を乗せてあげ、

足の長さの調節、

 

トスカーナ乗馬

 

乗馬のバランスの練習の

キャッチボールのお手伝い。

ついこの間まで一番チビちゃんだったのに、

もうチビちゃんではなくなってるんですね。

 

トスカーナ乗馬

 

その間にお姉ちゃんは、

「ねえねえ、昨日クラスの男子がいたずらしてさぁ、

イタリア語の先生すっごい怒ってたんだよー」

「あの先生すぐ怒るよねぇ〜」

と、馬の上からギャルトール。

そしてあっさりバイバイされたかあちゃん、

 

トスカーナ乗馬

 

ギャルトークのまま、お散歩に行ってしまいました。

 

トスカーナ乗馬

 

この天気に、

 

トスカーナ乗馬

 

この景色!

あ〜羨ましくてたまらない!!

なんで私は車に乗っているのよ!!!

ウズウズしまくって思わず、

「ねえ、今年のマンマの誕生日プレゼント、

乗馬レッスンにしてよ!」

と言った私。

ニッコニコで「オッケー!!」と承諾した子供達。

子供達を見ていると簡単そうに見えたのですが、どうなるんでしょうか。

期待されてないかもしれないけど、

来年乞うご期待。。。

 

 

 

07:28 | emiko | 羨まし過ぎて思わず はコメントを受け付けていません
2015/11/03

サンフィリッポ温泉

 

久しぶりに、

 

サンフィリッポ温泉

 

ゆっくりと、

 

サンフィリッポ温泉

 

またサンフィリッポ温泉へ行ってきました。

お姉ちゃんが中学に入ったと同時に、

土曜日も学校に行くようになって

我が家の行動範囲も狭くなったようで、

最近どうも息苦しく感じていました。

ついでに次女の宿題を手伝っていると

自分のやり方が通じない納得のいかなさに、

ちょっと広々とした所で

「は〜〜〜、、、、、」と、

息をつきたかったかあちゃん。

 

 

イタリアの算数

 

これ、イタリア小学3年生の教科書。

引き算の方法でProprietà della Varianza と言います。

日本語ではなんと言うのか、調べてもわからなかったのですが、

日本で私はやった覚えがないなぁと思った一つです。

例えば、36−16=という問題。

先に両方の数字から6を引いてから30−10=にし、

数をシンプルにして考えやすくする。

これはわかるのですが、中には、

55−17=というのも。

さあどうします?

私なら15−7=と40−10=に分けるのですが、

教科書の例題には、両方からー7をするとあります。

すると55−7=を一度する手間がかかると思ってしまうのは私だけでしょうか?

また、208−98=などは、

両方に+2をして、

210−100=にしてしまいます。

お釣りの計算に役に立ちそうですが、

それ以前に、頭の中でやってしまう事じゃないのかな?

と思って、、、ついつい口に出ちゃいます。

 

下の方にある表のついた文章問題、

「パオロは10歳、ガイアは8歳、何歳差?

3年前は何歳差?

10年後には何歳差?」

 

算数の問題にする必要があるのでしょうか?

もしかしたらこちらの方が基礎が出来て良いのかも知れないけど、

いちいちノートに清書して説明するのを見ていると

無駄だなぁなんて勝手に思って、

やっぱり口に出ちゃいます。。。

また逆に、

日本ではあまり使わない、単位がやたらと多いので大変!

 

センチメートル、デシメートル、メートル、デカメートル、

ヘクトメートル、キロメートル、、、

 

もちろん、グラムやリットルも同じ。

「0、28ヘクトメートルをデシメートルで書くと?」

とか。

必要あるのかなぁ?なんて、

もう黙っておかないと。

 

そして小学校でこれだけやっているのに、

買い物の時、

38、50ユーロの買い物を、

50ユーロで払うと、

「50セントで39、1ユーロで40、

10ユーロで、はい、50」

と数えながら私の出した金額まで足すんですね。

その時に、

「小銭があるから3、50ユーロ出すね」

と言うと、

「えーーーー、ちょっと待って、

いらないいらない」

なんて言われる場合も。

いくら預かったか忘れない為には良いのかもしれないけど、

時間がかかるし小銭がたまる。

そして未だに引き算をしてしまう私は、

小銭から足される合計金額が、

11、50ユーロになるのを順番に眺めなくてはいけない。

 

オルチャ渓谷

 

ここはもう、広いオルチャ渓谷でも眺めてスッキリするしかないです。

さて、何ヘクタールで何アールくらい見えてるんでしょうね?

 

 

 

 

 

 

08:13 | emiko | イタリア算数事情 はコメントを受け付けていません

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