今年は雨や曇り続きの日々ですが、
時折現れる太陽で、
やっぱり暖かさがじんわり。
春ですね〜。
外に出たくてウズウズします。
と、言う事で、
ジャン!
2013年初のアスパラガス!!
まだ気温が上がらないので、量は少なめでしたが
1時間ほどで一握りは軽く採れました。
私が必死に地面を集中していると
「化石!化石!!」
と、騒ぐ子供達。
「きれいに形が残った化石だねーー。。。」
なんて言いつつも、
キツネや野犬に襲われた子羊の痕でしょう。
わかっていても、大切に持ち帰る子供達です。
自分が使い終わった歯ブラシで歯を磨くのだそうです。
家に帰ってさっと茹でたアスパラガス。
マーケットで買ったアスパラガスとは太さが全然違います。
細くても、
甘さ、苦さ、アスパラガス独特の味が濃縮されていて、
たまらなくワイルドです。
このワイルドな味を求めて飽きない私。
この時期、地面から目が離せません。
さて、どれが食べられるでしょう?
毒草も見えます。
もっともっと知りたい野草の世界です。
さて、
オーストラリアからお客様が来たので、
とうちゃんのお店へ行ってきました。
黒オリーブ、
今現在、周辺でニョキニョキと生えてる黒キャベツ、
脾臓のペースト、
ラルド(豚の脂の部分の塩漬け)の
クロスティーニの盛り合わせ。
ここから10kmほどのところで採れたトリュフのパスタ。
シンプルが故に美味しい一品。
香りが出る写真が開発されればいいのですがね。。。
そして、
お客様はオーストラリアから来たのですが、
出身はローマ、
とうちゃん特別にメニューにないものを出して来ました。
コラテッラ。
イタリア版、臓物の煮込みなのですが、
コテコテのローマ料理です。
さあ、今週末はパスクゥア、復活祭です。
私たちにはあまり関係はないですが、
学校が一週間休みになるので
かあちゃんは今のうちに、
鋭気を養っておかなければ。。。
3月3日はとっっっってもよいお天気でした。
雨や寒さが続くと、
こんな日は外へ出たくてウズウズしますよね。
ちょうど子供達がお誕生日会に誘われていたので
出掛けて来ました。
場所は友達の実家、
ポッジャレッリというアグリツーリズモ。
こちらは
牛、鶏、うさぎ、豚などの食肉から卵、
ハムなどの食肉加工、
野菜、果物、オリーブオイル、ワインなどなど、
すべて無農薬栽培、無薬飼育を
お父さん一人で昔ながらの方法で行っています。
これは先日、
冬野菜で紹介したカルディです。
( http://www.junkstage.com/emiko/?p=383 )
ゴッビではなく、地中に埋めずに紙で包む方法です。
美味しい自家製の食事を頂いた後は
イタリアの誕生日会に必須のカッチャ アル テゾーロです。
テゾーロ = 宝
小さなグループに分かれ、
宝探しゲームです。
隠された手紙を順番に、
指示に従い探し出し、
先に宝までたどり着いた方が勝ち!という訳です。
無事に宝を探し当てた海賊達は
今度はゴロゴロ競争。
久しぶりの晴天に誘われて散歩へ。
ワーーーーーーー
っと走り出す子供達。
下った分、登るんですよ!大丈夫?
「あれ?なんかある。。。手紙??」
と子供達。
誰かが投げ捨てた紙くずでしたが、
これを見た大人が一人慌てて先回り。
そして、
やっぱりカッチャ アル テゾーロ!!
「みつけたーーー!!!!」
っと、宝を見つけた子供達。
中身は休憩用のおやつと飲み物でした、ハハハ。
たっぷり外で遊んで、
とってもよい一日だったのですが、
私たちの一日はここで終わりません。
娘が二人ですから、
ひな祭りはちゃんと祝わないと。
ま、
ちゃんとと言っても、
我が家の恒例は、
こちらの雛寿司。
それぞれの雛寿司を、
好きな物を使って作って楽しく食べる。
スクスク育っての気持ちは変わりませんので、
これでよしです。
明日、イタリアはフェスタ デッラ ドンナ。
「女性の日」です。
女の人はミモザの花が贈られます。
うちのとうちゃんは、
花より団子。
毎年この時期に、
ミモザのケーキを作っています。
この週末は色んな事がありました。
まずは、イタリア総選挙。
イタリア人って政治の話が結構すきなんですよね。
ここトスカーナは左派なので
右の前々首相は絶対戻って来るな!!
という意見がほとんどで、
逆の立場にいる、
コメディアンのベッペ グリッロが率いる政党が大変人気です。
人気の秘密は、
庶民の声を代表して叫んでくれる!!
からです。
不景気続きの中、税金や公共料金など
上げられるものは上がる一方なんて、
たまったもんじゃぁないですよね。
声が本当に政治の世界まで届けば良いのですが。。。
そして、モンタルチーノでは
ベンヴェヌート ディ ブルネッロという、
ブルネッロ ディ モンタルチーノの解禁祭でした。
ブルネッロは、5年寝かさないといけないので、
今年は2008年に収穫されたブドウのワインです。
毎年、出来の具合を星の数で表しますが、
今年はなんと、5つ星です!!
2008年、、、
天候的にはなかなか難しい年だったので、
捨てる分も多かったけど、
ボトル詰めまで至った物は最高の出来になった。
と、生産者から聞きますが、
特別な夜に一本いかがでしょうか?
さて私たち、
選挙権もないし、
モンタルチーノも普段とは違う人で一杯、
とうちゃんも休暇中、
月曜日も選挙の為に学校お休み、
と言う事で、
近いながら、行った事がなかった冬のアミアータ山。
ここから一時間くらいで、スキーが出来るんです。
「道は綺麗に掃除してくれるから大丈夫、大丈夫」
なんて地元の友達の声を信じて出発。
まずは山麓の友達の家へ、
太陽続きの後の雨続きの合間、
緑が青々しいですね。
だけど山の方は曇ってないか??
夏に川遊びに来ていた周辺はもう雪が。
山に入ります。
道は綺麗に掃除?!
こんな程度なの??
と不安が募ります。
「ねえ、そろそろチェーンをつけようよ。。。」
タイヤがスリップした後が見られます。
ヒヤヒヤの私、
産まれて初めてチェーンをつける作業を手伝いました。
うっすら車が通った型はあるものの、
後ろからも前からも全く車とすれ違いません。
ドキドキです。
だけど綺麗。
これ、もうダメでしょう。
ひきかえそうよ〜、、、、、、、、
と、言ってみても、
来た道を帰るより、この先の道から降りた方が傾斜が楽と突き進む夫。
ま、Uターン出来る所もなさそうだし、
進むしかナイ!
と登り詰めると
あーーよかった。
ゲレンデには人がいました。
バールも開いていました。
小さくてもスキー場です。
子供達にも産まれて初めてのスキー場、
歓喜していました。
ああ、来てよかった。
だけどかあちゃん的には、
雪が積もったモンタルチーノで十分だったかな。
寒いのは苦手です。。。
やって来ました、
カーニバルです。
お昼ご飯を軽く済ませると、
家の下はもうこんな状態に。
なぜ、お昼ご飯を軽くするかと言いますと、
クロジェッティと呼ばれるカーニバルの揚げ菓子、
揚げパン、揚げたライスボールなどの屋台が出ているからです。
こうゆうのを食べないと、
カーニバルじゃないですね。
食べ終わった子供達は、、、
やっぱりコリアンドリ(紙吹雪)の投げ合い。
そして、
手持ちの袋が空になると、
こうやって地面に散らばったコリアンドリをかき集め、
また袋詰め。
投げて、投げて、投げて、
かき集めて、
袋詰め、、、
の繰り返し。
ウゲゲーーーー。。。
なんですけど、関係ない。
楽しかったらいいのです。
こちらは本当の紙吹雪!
カーニバルの必需品と言えば、
こちらのステッレ フィランテもあります。
船を見送る紙テープ(そんなこともうしない?)?
アイドルに投げる紙テープ(そんなのももうない?)?
のようですが、使い方は
一つずつ取り分けて、
はじめこうやって少しつぶします。
そして一気に
フーーーーーッッッッっと穴に息を吹くと、
こんな感じにクルクルクル〜と飛び出すのです。
最初のつぶし加減、
息の吹き加減に少しコツがいるので、
子供達は何度も何度もやって、
出来たときにはみんな目がキラキラ。
沢山持っててもすぐに子供達と共にいなくなってしまいます。
楽しいですねー。
そうです、そうです、
キラキラッと輝く楽しさを味わうのが一番いいのです。
さて、前回に続き
この時期にしかない野菜を一つ。
プンタレッラと呼ばれるこちらの野菜。
葉っぱを見てもわかるように、
チコリーの仲間で、
葉を取っていくと、
こんな新芽が出て来ます。
これを手でポキポキと外して、
半分に切ると、
中は空洞。
これを薄く薄く縦にスライスして水につけると
クルッとカーブするんですね。
アンチョビーと生のニンニクを叩いて叩いてペースト状にして、
オリーブオイルと少しの塩をボールに用意して、
水切りをしたプンタレッラを一気に混ぜると出来上がり。
簡単で、シャキシャキ歯触りが良くて、ビタミンやカルシウムが豊富で、
ほろ苦くてとっても美味しいのです。
プンタレッラを姿のまま、
サッと天ぷらにしても
なんだか山菜の天ぷらを食べているような美味しさがあります。
案外子供達にも人気の一品なんですよ。
美味しく食べて、キラキラ遊んで、
一日開けた今日は
朝から雪がパラパラと。
やはり恒例の、カーニバル前後の寒波がやってくるのでしょうか??
子供達が立て続けに熱を出して、
2週間も家に籠もりっきりでした。
今日から2人とも学校へ送り出して、
「ハーーーー、解放!!」
なんですが、
イタリアは学校へ戻るのに医者の診断書が必要で、
小児科医はいつもすごい人だかり、
手続きをするシステムにいつまでたっても慣れないかあちゃんです。
さて、今日は冬の食材です。
イタリアと言えば
トマトやらなすびやら、
何処の国へ行っても夏野菜のイメージが強い感じですが、
冬の、
この寒くなった冬にしかない野菜も結構あります。
そのうちの一つ、
ゴッビです。
単数系ではゴッボ。
イタリアでは猫背の人の事をゴッボと言いますが、
この野菜も、
ある程度の背丈になると
束ねて、地中へグイッと埋めるので
根元からカーブした形になっているのです。
この時期、朝晩の地面は凍り付いたり霜が降りたり、
その冷たい冷たい地面の下で、
ゆっくりと甘みを溜め込みます。
見た目はセロリにも似ているのですが、
中はこんなにスカスカ。
堅いです。
セロリの仲間ではなく、
前にも書いた、アーティチョークの仲間で、
他にも、
地中に埋めずに何かで覆って白く仕上げたものをカルディ、
アーティチョークの脇目が育ったものがカルディーニ、とあります。
セロリの様にスジを取って、
塩とレモンを入れた水にさらしていきます。
この段階ではまだ、
「美味しいのか!?」
と、疑ってしまいますが、
水にさらした後のゴッビを湯がいていきます。
すると、
なんとまあ!
あんなにガシガシ、ゴツゴツ、スカスカだったゴッビが
ほんのり柔らかく良い香り!
でもここで終わりではありません。
水切りをしたゴッビに粉をはたいて、
卵にチーズをおろしたものに通して
そのまま揚げます。
衣がチーズなので油が汚れるの覚悟で揚げていきますが、
カリッと上がったこの野菜、
自身の甘みと言うより、
油とチーズの甘みを引き立てるというか、
相乗効果によって
繊細ながら素晴らしい味わいです。
我が家では、
大量のゴッビフリットもあっという間になくなってしまうのですが、
もしも余ったら、
次の日にトマトソースと煮込んでもまた美味しい。
日本のごぼうや自然薯なども同様、
見た目には食べれそうにもないものでも、
丁寧に処理すれば、
後は幸せが待っていますね。
久々に森の探検です。
冬は狩りがあって、
森に入るのが怖いのですが、
最近、
ここボンコンヴェント周辺で
王政ローマ時代の重要文化財が発掘されたらしいので
是非とも見に行きましょう!
と、行って来ました。
トスカーナは、王政ローマ時代の前
紀元前8世紀から紀元前1世紀頃まで
エトルリアという都市国家でした。
トスカーナとはエトルリア人の土地、
イタリアからスペイン側にあるティレニア海は
エトルリア人の海という意味なんです。
厳密に言うと、
現在のトスカーナから南はローマの手前くらいまであったようですが、
ここら辺は、その中心部にあたります。
このエトルリア人、
高い建築技術を持っていたり、
アルファベットを使った文字を使っていたり、、、
現在の生活と変わらないような感じなのですが、
言語は独自のエトルリア語を話ていて、
そのエトルリア語に「カ行」がなかったため、
今のトスカーナ人もカ行が発音出来ないとか。。。
そうなんですよね、
イタリア語の基準となったトスカーナ方言は
コカコーラもホハホーラ、
私の名前のエミコもエミホ、
そして何故か
夫の名前のヒロは、『キロ』になってしまったりと
なんだか間抜けな感じがします。
森に入り始めると、
こんな風に突然階段が出て来たり、石垣が出て来たり。
ここは去年のうちに考古学者達が掘った後です。
今年は雨が多いから
水が溜まってしまってますね。
何もないようで、
住居なのか、お墓なのか、
石垣の区切りが見えたり。
地面から1mほど掘ったところには
屋根瓦と思われるものが落ちていて、
壁面を見ると屋根の最後部らしきものが見えていました。
タダの森だと思って歩いていても、
足の下には昔の街や神殿があったのかと思うと、
なんだか歴史の教科書に入り込んだ気分です。
地元の友達が、
ハッキリとエトルリア人のお墓が見えるところがあるから
暗くなる前に行こうよ!と
今度は少し北の
ヴィッレ ディ コルサーノという
シエナのはずれの小さな街のまたはずれまで。
娘が、あった!あった!と穴を発見。
しかしこれは小さすぎて入れません。
もっと、もっと奥へと路無き路を進んで行くと、
こちらは結構立派です。
中の説明をしてくれる友達、
二人が十分に入れるお墓で、
入り口に小さな棚があって、
そこには食べ物が置かれたそうです。
昔は亡くなった人は実は深い眠りのようなもので、
目が覚めたときにおなかがすいていては困ると置いたそうです。
中から外をのぞいてみました。
上から見ると落とし穴のようです。
エトルリア人のお墓は高い位置にあったはずなので、
ここもまた足の下が
一番高い位置だったんでしょうね。
ボンナターレ!
クリスマスはモンタルチーノの友達の家で夕食会でした。
アンティパストはフランスから仕入れた生ガキ!
トスカーナではほとんど食べれないカキ!
嬉しい〜!!
そしてメインは
とうちゃんからオーダーした
栗とクランベリーの詰め物をした、鴨のローストです。
赤ワインを含ませ、5時間かけて焼き上げた鴨は
表面だけがカリッとして
中は本当に柔らかく、大絶賛でした。
食後は、
友達が仕掛けてくれたサンタクロースがリアルで、
存在を疑っていた娘達も
「ほ、ほ、ほ、、、本物のサンタさん見た!!」
とガクガクしているのを見て
なんとなくムフフっと笑えるかあちゃんでした。
さて、
少し前に川湯温泉に行って来ました。
メルセ川に湧き出るペトリオーロという、
シエナとグロッセートの間にある小さな温泉地で、
川に積まれた石でせき止めた温泉は無料で入れます。
川に近いところから上へと
だんだん熱くなるのですが、
一番上は日本人が
「あ〜〜〜、、、あったか〜い」
と感じれるくらいの熱さがあります。
硫黄泉なので、
本当に日本の温泉の感覚ですね。
私は当然、
服を脱いだ瞬間に一番上のお湯に入るのですが、
一緒に行ったスイス人の友達は
一番下からしか絶対入らないんですよね。
しかもすぐにのぼせて川に入るんですから
皮膚感覚が全く違います。
子供達は、
のぼせて来たら川に足を漬けて、
またプール感覚で泳いで遊んで、、、
気温9度の真冬に
水着で遊べるなんて
ワクワク感が満杯です。
一日中遊んで、喋って、浸かって、
クタクタになった帰り道、
思わず車を止めて魅入ってしまいました。
カメラには納まりきれない大きさで、
色の幅や高さも全く広すぎて、
娘と麦畑のど真ん中まで降りて行って
色の代わり具合をずーーーっと眺めていました。
ちょうど宇宙や地球の始まりなんかを勉強している小学3年生の娘、
どんな風にこの空を見たのでしょう?
これは「マルタリアータ」というパスタを作っています。
マル=悪い
タリアータ=切った
形悪く切ったパスタという意味で、
手打ちパスタの端切れを集めた訳ではありません。
こうやって、
丁寧に打って延ばして、切るのです。
無心に仕事をしているようで
実はとうちゃん、悩んでます。
牛の舌の下処理をしながらも。。。
料理人をやっていて、
美味しいものを沢山知っているのに、
「旨いって何かな?」
ってよく悩むんですよね。
一度ローマで、
元同僚に頼まれて1日ヘルプに行ったそうです。
行った先は、
イタリア最大の電力会社の社員食堂。
彼がロボットのようにセコンドの用意をしている横で、
元同僚は、
大きな鍋にザーーーッと
冷凍ミックスベジタブルを入れて
悠々とミネストローネを作っていたそうです。
ふむ、、、
しばらくして、
来るわ来るわの毛皮のご夫人にパリッとしたスーツの紳士、
みんな笑顔で
「美味しかったよー、このミネストローネ」
って言葉を聞いて腰が抜けそうになったと。
私もよくわかります。
時代なのか、社会なのか、
なにか大きな力に気弱にさせられる時もありますよね。
キャニーナ牛のタルタル。
肉なのに肉な感じもさせないくらい繊細です。
こちらはうずら。
美しいです。
小学校も幼稚園も、
あと2日でクリスマス休みです。
昨日は小学校でクリスマスコンサートでした。
いつもは教会や大きなホールでするのですが、
今年は何故か校庭で、
全校生徒が集まってクリスマスの歌を披露してくれました。
ちょっと寒かったけど、
子供達は元気一杯の笑顔でした。
これでいいですね。
さて、
今日は今から幼稚園のコンサート。
二女は、
みんなを暖める火の役をするのだと、
朝から全身真っ赤な服装で出掛けて行きました。
楽しみ!
我が家にもキノコの恵みがやってきました。
キノコが大好きな我が家ですが、
私はまだキノコ狩りに本格的に行った事がありません。
キノコの季節には、
狩猟が始まるので、
猟が休みの火曜日か金曜日にしか森には入れません。
森には入れるのですが、
そこでイノシシと間違われて撃たれても、
文句は言えないのです。
敵はハンターだけではなく、
私は過去にイノシシに突進された経験もあるし、
森で迷子にもなりました。
子連れ、学校が半ドン、エキスパートの同行が必要、
色んな事を考えると、
やはりキノコ狩りは
森を知る人がコッソリと、
その日の食料を頂いてくるといった感じでしょうね。
さて、南トスカーナ、
20日ほど前に恐ろしく雨が降り続き、
マレンマ地方では床上浸水するほどの被害が出ました。
ここボンコンヴェント周辺でも、
オルチャ川とアルビア川があり、
どちらも水かさの低い川で
普段、「こんなに高い橋をつける必要があるのかな〜?」
と思っていた二つの川の合流地点が氾濫して
通行止めになったほどです。
現在その水も引いて
雨はしばらく続くものの、
すこしずれたキノコの季節になったようです。
友達が、大量に採れたからとお裾分けを頂きました。
お昼はパッパルデッレという
タリアテッレをもっと太くしたパスタと頂き、
夜はグリルパンでジュージュー焼いて頂きました。
薪の火力はなんでも美味しくしてくれるんですよね。
私は、煮物、お茶を入れるお湯、焼き物、、、
なんでもこの小さな暖炉の周りに置いてしまいます。
油汚れの掃除もいらないし、
匂いも残らない、
最高ですね。
ところでとうちゃん、
一週間の休暇を取り終わった現在、
1月頭までしっかりと働きます。
メニューは少し前に変わっていました。
チチェルキアという、
そら豆とインゲン豆の間のような豆のスープ。
水を吸わすのに時間がかかるため、
主婦からは嫌煙されがちな豆ですが
一旦ふっくらと炊けると甘みがあって美味しい。
ご存知、イカスミのリングイネに
かぼちゃのピーチ。
地元ではこのパスタには、
ほとんどがお肉のラグーソースなのですが、
とうちゃんのこのかぼちゃのソースは、
こっくりと甘く、
上に載せられた完全に熟成されたペコリーノチーズの塩味が
時々キュッと引き締める、
地元の人たちにも大人気の一品です。
キャニーナ牛のスペッツァティーノとグリルでカリッと焼いたポレンタ。
モンタルチーノのしっかりとした赤ワインによくあいます。
ちりめんキャベツと鴨の煮込み。
イタリア人、
キャベツとか繊維の多い野菜を食べない人も多いのですが、
これだけコッテリと煮込まれるとさすがに美味しいと食べていますね。
ホームページがだんだん出来て来ていますので
よかったらのぞいてみてください。
最近、
とても大切な人が亡くなったら、
とても大切な友達に赤ちゃんが産まれました。
二人とも、
自然が大好きなので、
なんだか運命を感じます。
自然の面白さ、
美しさ、強さ、大きさ、
色んな事を教えてくれました。
なんと言っても楽しい!
いつも仕掛けがいっぱいで、
行くたびにワクワクします。
ほっこりする。
自然の中に居ると、
自然でいられることなど、
再確認させてもらいました。
一歩中へ踏み入れると、
毎日掃除なんて重要じゃない、
時間に追われなくてもいいよ、
自分のやりたい事やればいいよ、
と、言われている気がするのが、とても不思議です。
そして、
心の底から充実感が味わえるのです。
みんなが自由に、好きなものを作っているからかも知れませんね。
子供達の目も、
瞬間にキラキラに変わります。
彼女の思いは、
ご家族や仲間が引き継いでいくだろうし、
私も、
その一人でいたいと思います。
バカンスハウス サッソ
セッレ ディ ラッポラーノ