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久々に森の探検です。
冬は狩りがあって、
森に入るのが怖いのですが、
最近、
ここボンコンヴェント周辺で
王政ローマ時代の重要文化財が発掘されたらしいので
是非とも見に行きましょう!
と、行って来ました。
トスカーナは、王政ローマ時代の前
紀元前8世紀から紀元前1世紀頃まで
エトルリアという都市国家でした。
トスカーナとはエトルリア人の土地、
イタリアからスペイン側にあるティレニア海は
エトルリア人の海という意味なんです。
厳密に言うと、
現在のトスカーナから南はローマの手前くらいまであったようですが、
ここら辺は、その中心部にあたります。
このエトルリア人、
高い建築技術を持っていたり、
アルファベットを使った文字を使っていたり、、、
現在の生活と変わらないような感じなのですが、
言語は独自のエトルリア語を話ていて、
そのエトルリア語に「カ行」がなかったため、
今のトスカーナ人もカ行が発音出来ないとか。。。
そうなんですよね、
イタリア語の基準となったトスカーナ方言は
コカコーラもホハホーラ、
私の名前のエミコもエミホ、
そして何故か
夫の名前のヒロは、『キロ』になってしまったりと
なんだか間抜けな感じがします。
森に入り始めると、
こんな風に突然階段が出て来たり、石垣が出て来たり。
ここは去年のうちに考古学者達が掘った後です。
今年は雨が多いから
水が溜まってしまってますね。
何もないようで、
住居なのか、お墓なのか、
石垣の区切りが見えたり。
地面から1mほど掘ったところには
屋根瓦と思われるものが落ちていて、
壁面を見ると屋根の最後部らしきものが見えていました。
タダの森だと思って歩いていても、
足の下には昔の街や神殿があったのかと思うと、
なんだか歴史の教科書に入り込んだ気分です。
地元の友達が、
ハッキリとエトルリア人のお墓が見えるところがあるから
暗くなる前に行こうよ!と
今度は少し北の
ヴィッレ ディ コルサーノという
シエナのはずれの小さな街のまたはずれまで。
娘が、あった!あった!と穴を発見。
しかしこれは小さすぎて入れません。
もっと、もっと奥へと路無き路を進んで行くと、
こちらは結構立派です。
中の説明をしてくれる友達、
二人が十分に入れるお墓で、
入り口に小さな棚があって、
そこには食べ物が置かれたそうです。
昔は亡くなった人は実は深い眠りのようなもので、
目が覚めたときにおなかがすいていては困ると置いたそうです。
中から外をのぞいてみました。
上から見ると落とし穴のようです。
エトルリア人のお墓は高い位置にあったはずなので、
ここもまた足の下が
一番高い位置だったんでしょうね。