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2013/01/28

 

子供達が立て続けに熱を出して、

2週間も家に籠もりっきりでした。

今日から2人とも学校へ送り出して、

「ハーーーー、解放!!」

なんですが、

イタリアは学校へ戻るのに医者の診断書が必要で、

小児科医はいつもすごい人だかり、

手続きをするシステムにいつまでたっても慣れないかあちゃんです。

 

さて、今日は冬の食材です。

イタリアと言えば

トマトやらなすびやら、

何処の国へ行っても夏野菜のイメージが強い感じですが、

冬の、

この寒くなった冬にしかない野菜も結構あります。

そのうちの一つ、

 

 

ゴッビです。

単数系ではゴッボ。

イタリアでは猫背の人の事をゴッボと言いますが、

この野菜も、

ある程度の背丈になると

束ねて、地中へグイッと埋めるので

根元からカーブした形になっているのです。

 

この時期、朝晩の地面は凍り付いたり霜が降りたり、

その冷たい冷たい地面の下で、

ゆっくりと甘みを溜め込みます。

 

 

見た目はセロリにも似ているのですが、

中はこんなにスカスカ。

堅いです。

セロリの仲間ではなく、

前にも書いた、アーティチョークの仲間で、

他にも、

地中に埋めずに何かで覆って白く仕上げたものをカルディ、

アーティチョークの脇目が育ったものがカルディーニ、とあります。

 

 

セロリの様にスジを取って、

塩とレモンを入れた水にさらしていきます。

この段階ではまだ、

「美味しいのか!?」

と、疑ってしまいますが、

水にさらした後のゴッビを湯がいていきます。

すると、

 

なんとまあ!

あんなにガシガシ、ゴツゴツ、スカスカだったゴッビが

ほんのり柔らかく良い香り!

でもここで終わりではありません。

水切りをしたゴッビに粉をはたいて、

卵にチーズをおろしたものに通して

そのまま揚げます。

衣がチーズなので油が汚れるの覚悟で揚げていきますが、

カリッと上がったこの野菜、

自身の甘みと言うより、

油とチーズの甘みを引き立てるというか、

相乗効果によって

繊細ながら素晴らしい味わいです。

 

 

我が家では、

大量のゴッビフリットもあっという間になくなってしまうのですが、

もしも余ったら、

次の日にトマトソースと煮込んでもまた美味しい。

 

日本のごぼうや自然薯なども同様、

見た目には食べれそうにもないものでも、

丁寧に処理すれば、

後は幸せが待っていますね。

 

 

 

2013/01/28 07:33 | emiko | No Comments