告白します 今日のコラムは手抜きです
私は花屋になった当初につけていたブログがありました
その名も『花屋修行日記』
途中で更新も止まってしまいまして、たまに読み返すと赤面するほどの
内容&文章なのですが
これが今になってとても面白い!
だからもう消し去ろうと何度も思いながら
結局そのままにされているのです
もう8年?まだ8年?前のブログですが
私の花屋超新人時代の貴重な素直な言葉でつづってある記事を
そのまま紹介します~(いわゆる コピペってやつですね)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ついに来た! |
|
まあ、留守番って言っても、ほとんどがお墓用の切花を買いにいらっしゃるお客様。
アレンジや花束は電話注文がほとんどなのでなんとかなるのです。
今日は、ぎんもり社長とすみれちゃんが外出ということで
私はお店でのんびりとパソコンに向かって パンフレットを作成中。
とうとうその時がやってきた!
ガラガラ・・・と戸を開ける音。
「すみませーん・・・」と男の子の声。
見るとかわいい男の子が二人で立っていた。
「おじいちゃんが100歳の誕生日なので、
500円の花束二つできますか?」
「・・・できますよ(^^; 」(←ひきつり笑い)
花束?・・・花束!?!?!?!?
500円といえども花束は花束だ。
来ちゃったよ、来ちゃったよ!
とうとう花束の注文が来ちゃったよっ・・・
いやー(><)困った困った。
花束、まともに作ったことないのよね。
花、束ねるだけじゃん?!
って思うでしょう?
ところが、花束ってめちゃくちゃむずかしいのよ~。
まず、花がまとまらない。
片手で組みながら作るんだけど、ゴムでとめるころには
全く別物に・・・
だから、毎日留守番するたびに、
「私一人の時は花束の注文が来ませんように・・・」って
祈っていたのに。
うーん、ばたばたしながら、とりあえず花を見る。
(この間、無駄な動きが非常に多い。冷蔵庫を開けたり閉めたり)
とりあえず、バラがある。
値段に見合う(ちょいサービスしてあげて)バラとカスミ草でひとつ。
これはよし!
問題はもうひとつ。
仕入れ前であまり花束向きの花がない・・・。
仕方ない。
外に出る。
・・・・携帯で ぎんもり社長(注:だんな)に電話。
「今 どこ?あと何分?」
すると あと15分とのこと。
これはあてにできない(–;
「トルコギキョウってお祝いの花束に入れてもいい花?」
OKとのこと。
素人っていうのは、こんなところからわからないものです。
だって、先日 アレンジに 「ソリダゴ」を入れようとしたら
「それは お墓用によく使われるから 嫌がる人がいるかも」
とすみれちゃん(注:義母)に教えてもらったし。
私が知ってたのは、お墓用→ 菊 くらいだったもん。
お店に戻り、トルコギキョウにオレンジのバラ、そしてヒペリカム
を組み合わせてみる。
(あ。ヒペリカムはちっちゃい赤い実がついている枝。
私がとても好きな植物です。)
・・・ちょっと変。
まあ、仕方ない・・・(おいおいっ)
二つを組み合わせて、男の子に見せてみる。
「こんな感じでいいかな?」
「はい。」
ほ~~~。
さらにドアがあく。
!!!
こんな大変なときに、お客さん??
って思ったら、ぎんもり社長がダッシュで帰って来てくれたのだ。
この時ほど、ぎんもり社長が仏様に見えたことはない。
そこから、さーっとラッピングをしていく。
さっすが!
手際がちがうよね~。
あっという間に、かわいらしく二つの花束ができました!
ふう~~~。
おじいちゃんに喜んでもらえるといいね!
1000円ですごく勉強させてもらったよう。ありがとう少年たち。
私が花業界でばりばり活躍するまでの道のりはまだまだ遠い・・・
私たちから見れば不思議ちゃん
当の本人からすれば
『あんたたちの方が変よ』と思っているのでしょうが
思わず二度見してしまう
触ってしまう
においをかいでしまう
そんな子たちがいるのでアップしてみます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツメレンゲ
もちろん レンゲ ではなく 多肉植物です
ちなみに今、お花が満開の状態
花の咲く時期にだけにょきっと1本だけ伸びてきます
なんとも不思議な植物です
他にも
ネオレゲリア
すごい名前ですね
パイナップル科の観葉植物
触るとパキパキしていてプラスティックを触っているみたいな感触
サンシモンさん (新衛門さんみたいなのでいつもさん付けで読んでます)
なぜカエルさんがいるのかと言うと
以前、仕入れたサンシモンさんが元気がなくなって
自分で植え替えたらすごく元気に育ってきました
売りたいような、売りたくないような
だからカエルさんをつけてちょっとお値段を高めにつけて
売れなくてもいいや(売れ残ってくれて全然OK)という
商売人らしからぬ理由からです
こちらもサンシモン 黒法師です
黒いです
渋いです
デザートローズ
カランコエの仲間で多肉植物です
思わず肉厚の葉っぱを触ってしまいますが
おいしそうに見えます
出荷されたときに貼られているシールが
バナナのパロディ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな子たちが市場に出てくると
思わず買ってしまいます
どの子も可愛くてたまりません
先日は地元の中学生が花市場に職業体験に来ていました
鉢苗の競り日でしたので
実際にセリが行われているところに
混ざって座っている彼女たちは
いったいどんな思いだったのか
ちょっと無表情すぎてわからなかったのですが(笑
きっと驚きがいっぱい、興奮するような
体験になったと思います。。。きっと
だって、私が初めてセリに参加した日は
本当に興奮しましたから
・・・・・・・・・・・・・
競りはどのような形で行われるか想像がつきますか?
私は競りに参加するまでこう思っていました
カーネーションの鉢が出てきたら
競り人『はい、100円から~』
花屋A『150円!』
花屋B『180円!』
花屋C『250円!』
花屋D『500円!』
周りの人 『おお~』
競り人『他にはいませんか?
じゃあ花屋Dにハンマープライス!』
あれ、テレビの見すぎ?(笑
でも本当にそんな感じで想像しておりました
・・・・・・・・・・・・
実際に、鹿児島で行われているお花の競りは
『下げ競り』という方法です
そして私たちが参加している市場は機械で競り落とします
ある商品が出てきます
たとえば5ケース同じものがあるとします
競り人が1000円を付けます
1000円で買う人がいません
↓
950円に下げます
2人が買うボタンを押します
↓
900円に下げます
3人が買うボタンを押します
これで5ケースが完売です
早いもの順になるわけです
900円で押してもボタンを押すのが遅ければ
買えません
しかも6レーンも競り台があり
同時に6品のお花が6人の競り人によって競りにかけられます
最初はどこを見ればいいのやら
きょろきょろしているだけでした
安くなるのを待ちすぎて
結局ボタンを押したときには完売
買いそびれちゃった~
その繰り返しでした
今でこそ、そんな競りも楽しめるようになってきました
いや、楽しいです
本当に楽しいです
だから競りに関して
コラムに書きたいことは山ほどありますが
また次の機会に
今回はお花の競りって
こうなるんだな~っていうのを
ご紹介してみました
前回コラムに書きました
プロポーズ用のバラの花束をご用意された方から
見事OKをいただいたというご報告の電話をいただいた
何という律義な
何という嬉しいご報告!
こういうときは花屋をやっていて
本当に良かったと思う
・・・・・・・・・・・・・
そんな素敵なお話をもう一つ
奥様のお誕生日に『バラ風呂』をプレゼントしたい!という男性から
ご相談のメールをいただいたのが先月
奥様のお好みやそのお客様のイメージを合わせて
100輪のバラをご用意することになりました
100輪のバラといっても花束ではなく
すぐにバラ風呂にできるように花首(茎は切っておく)だけなので
それをセットするための箱を作ったり
箱を開けたときにインパクトがあるように
バラをきれいにセッティングしたり
実はこんなおしゃれなご注文も初めての経験で
バラ風呂にどんな形で浮かぶのか
私たちも妄想するしかなかったのです
そして先日
また嬉しい結果のご報告メールをいただきました
大成功!
奥様にもったいない!と怒られることもなく
喜んでもらえたそうです
さらに今後同じようなバラ風呂をされる方のために
ありがたいアドバイスをいただきました
すんごくすんごくニッチなお話ですが
これから先 バラ風呂をしたい方
バラ風呂を大切な方にプレゼントしたい方
そんな方のためにここでアドバイスを紹介します♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.大輪のバラの方が雰囲気がとてもよい!
実はこの方、奥様がミニバラがお好きだということでしたが
それだとボリュームが出ないので
中輪を中心にミニと大輪を混ぜてご準備させてもらっておりました
つぼみも倒れてしまうので咲き誇っている感じがいいみたい
2、茎はできるだけ残さず根元からカットする
初めてのことでどの程度根元から切った方がいいのか
実はあまり考えずに1センチほど茎を残してカットしておりましたが
ほぼ茎は残さないでカットすることが
きれいに上を向いて浮かぶ秘訣だということです
3、色を混ぜるときれい
1色でも素敵ですが数色混ざる方がいい雰囲気だそうです
4、花を崩して花びらを浮かべるといい感じ
これは想像がつきますが
数輪のお花を崩して花びらにしてあげるのもいいみたいです
5、きれいに洗えば2,3日は楽しめる
ほほう、、これは考えてませんでした
1日だけじゃないのが嬉しいですね
・・・・・・・・・・・・・・・・・
さあ、これであなたもバラ風呂のプロです
おうちにあるバラでバラ風呂を。。。
なければお花屋さんでバラを買って来ましょう!
(隣の家のバラを盗ってくるのはやめましょう)
ただし、今回の方のように
いきなりバラをお風呂に入れるのは
なかなか勇気のいることですね
しばらく花瓶でバラを楽しんだあと
咲き切ったバラを使ってバラ風呂にされることをお勧めします
今回のお客様は、奥様と一緒になって
いろいろ研究しながらバラ風呂を楽しまれたそうです
なんて素敵な旦那さま!
もうありきたりのプレゼントしか思いつかない方は
こんなサプライズもいいかもしれませんね
つい昨日のこと
前もってご予約いただいていたお客様が花束を取りにご来店
大輪の赤とピンクのバラ30本で
用途はなんと!
プロポーズ!!
都会の真ん中のお花屋さんならよくあることなのでしょうが
うちのお店は鹿児島市内ではあるけれど
のどかーな場所にあるので
そう滅多にある類のご注文ではありません
しかも半月ほど前に ネットで調べた上にご注文のためだけに
わざわざ1時間ぐらいかかるご自宅から足を運んでくださったのです
何故だと思います?
その理由を聴いて思わず笑ってしまったのですが・・・
『まず自宅の近所だと 知り合いにあったりしたら恥ずかしいから』
ここはちょっとわかりますよね
さらに
『街中のお花屋さんだと駐車場まで花束を抱えて歩かないといけないので
駐車場のあるお花屋さんを探しました』
とのことでした
そこまで考えるか!!
そんなお客様はとても好青年で、丁寧で、優しそうな雰囲気ですので
きっとプロポーズも成功したんじゃないかな~なんて思っているのですが
このお客様はお花を贈ったりすることがないので
お花をどう注文していいのかわからない
お花っていくら位するものか、こういうときはどんなものを贈るべきか
本当にわからないんです・・・という感じでした
そういう方はもちろん多いです
とくに若い男性ですね
そしてやっぱりお花を贈るというのは
ちょっとむずがゆくなるような恥ずかしい感じがあるようですね
そして私は、そんなシャイなお客様が大好きです♪
大好きです、というとちょっと語弊があるかな(^^;
お花なんて似合わないと思っているけど
それでもプレゼントしたら喜んでくれると思うから
はずかしさを押しこらえお花を買いに来る
でもどうしていいかわからず
ほぼお花屋さんの言うがまま
『あ、はい、じゃあそれで』しか言えないようなお客様
待っている間も手持無沙汰
ちょっと所在無い感じでいらっしゃるので
こちらからたわいもない会話をしてみると
少しほっとしたような顔を見せたりして
そんなお客様の対応をすると
すごく心洗われる気持ちになるんですよね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以前、私はブライダル企画関連の仕事をしておりました
その時の一幕を思い出します
喧嘩をしてしまってしばらく会っていない彼女に
謝るのと同時にプロポーズすると言ったお客様
『それなら花束ぐらい持って行きなさいよ~』なんて
アドバイスをしたら
お花なんて買ったこともないからついてきて
と天文館(鹿児島の繁華街アーケード)のお花屋さんへ
『わからないから選んで』
と私が言われ
『自分で選びなさい!』と言ったものの決め切れず
お花屋さんにお任せ
かわいい花束を作ってもらったのに
『恥ずかしいから車まで持って行って』
お花を買うなんて
初めて買う男性にとっては本当に一大事なんだな~と
その時に初めて思ったものでした
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近ではそうやってネットで来られる若い男性もそうですし
『おばあちゃんの誕生日なので』
と思春期真っ只中の中学生ぐらいの男の子が来て
こちらが何か話しかけてもほとんど返事もない
花屋なんて恥ずかしい。一刻も早く出たい!!
というオーラがゆらゆらゆれている
・・・でも、おばあちゃんが喜ぶからと
お花を買いに来るいい子なんだよな~
と思うとやっぱりかわいい♪
そういうシャイな彼らが
花束を抱えても動じない男性になれる日が
来てほしいような欲しくないような
そんな気持ち
先週は一週間すっ飛ばしました
ごめんなさい
毎週月曜に更新!となんとなーく決めてますので
中途半端な曜日に書くのはやめました
さらに書こうと思っていたコラムはまた別の日にするとして
昨日、出店したイベントについて
まだ記憶が新しいうちに書かせていただきます
そして店のブログには書きづらいことも書いちゃおう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日はてづくりドルフィンマーケットという
大きなイベントに出店してきました
鹿児島ではいろいろな地域で盛んにイベントが催されます
イベントといっても、昔ながらのお祭りとかではなく
どちらかというと若者や主婦の方、同志が集まり
自分たちの作ったものを販売すると同時に
お客様との交流を楽しむようなほのぼのした雰囲気
布製品、木工用品など本格的な作品を作られる方が
普段は雑貨屋さんなどに委託販売したり、
ネット販売を中心にしていることが多いのですが
イベントになると自ら販売する機会ができます
そのレベルの高さは
そりゃあもう、すごいのです
かわいくおしゃれな作品がいっぱいあって
買わずとも見るだけでも本当に楽しくホクホク♪♪
だから今まで何度かイベントに足を運んで
その会場の雰囲気を楽しんできました
そこにいろいろなお花屋さんも出店していて
いつも憧れのまなざし・・・で見ておりました
ちょうど1年ほど前に、お取引先の方に声をかけていただき
鹿児島の真ん中、天文館にてイベントデビューしまして、
それから1年後の昨日、2度目のイベント出店でした
てづくりドルフィンマーケットといえば
鹿児島では最大規模の本格的なイベントですので
気合も十分!
でも花屋って生花を扱うので前もって準備ができないんですよね
しかも本業はやりながら
合間合間で準備を。。。すればいいのに、しない私たち
結局、前々日、前日になって
わっせわっせとラッピングしたり
リースを作ったり
花束を束ねたり
アレンジを作ったり
ポップを書いたり
お店の紹介を作ったり
・・・・・
ほぼ全部の準備を2日間で終わらせました
ちょっとむぼー
なのに雨で中止になる可能性もあるという
神様に祈る思いで 何度も天気予報をチェック
見るたびに降水確率が上がっていく
そんなこともありましたが小雨でも決行ということで
開催されました 一安心
さあ 前置きがやたらと長くなりましたが
当日は、楽しく過ごしました
(って、一気に省略 笑)
店員さんが見てるとお客さんが近寄りがたいだろうと思って
リースをかける用のラティスの後ろに隠れるように佇んでおりました
そんなときに
『かわいい~っっ』とか
『安い~っっ』とか
『これ本物なの?すごーい』とか
って聞こえてくると 夫と二人でニタリっっ
そういえば、うちの売り上げ目標は10万円(仮)でした
しかし持って行った商品が全部売れても
7万円(仮)にしかならないことに気づき(笑
店にある資材や鉢物を適当に持っていったりして
こんな高いの売れないだろうと持って行った観葉植物が
意外にも売れちゃったり
これはお買い得!と思っていたものが全然売れなかったり
鉢や苗の詳しい説明を求められて
『すみません、わかりません 勉強不足で』と正直に答えて笑ってごまかしたり
お客さんに教えてもらったり
うちの店は普段 1日に3人ほどのご来店しかないので(大丈夫か!?)
すごく新鮮な経験でした
商店街などにあるお花屋さんって
いつもこんな感じなのかな?
楽しそうだけど大変そう。。。
えっと気になるであろう売り上げの結果は5万円(仮)
結局8万円分(仮)の商品を持って行って5万円(仮)なら
いい方じゃないかな?
※金額はわかりやすく設定してありますので
ご自由に想像ください
そうそう、当日の服装ですが
オタク系のお兄ちゃんがケミカルウォッシュにリュック
という定番がありますが
こういったイベントに出店されている方って なぜか
ナチュラルテイストのふんわりワンピースにベレー帽
本当にそんな感じで
みなさん 打ち合わせてるの?っていつも思うんだけど
私もですね
いつもすっぴんにぼさぼさヘア おしゃれさ皆無ですので
これじゃいかんということで
イベントに合わせて髪を切りました
洋服を買いました
袖がくしゅくしゅしてる白いハイネックに
ウール地のチュニック
ネックレスとピアス
化粧もして
久々の女の子
私の息子がびっくりしてました
そんなおしゃれも楽しかったんだけど
これはイベントだけじゃなくて普段もしたほうがいいんだろうな
それとイベントに慣れている方は片付けも順序があるらしい
こう片付けたら次回の準備がしやすい、ということでしょう
私たち詰め込むだけ詰め込んで帰ったので
今だに店の中はぐっちゃぐちゃ
片づけが終わりません
さらに、いつも3人ぐらいしか来ないのに
今日に限って8人もご来店!(←うちにとってはすごい大人数)
8人にすべて
実は昨日ですね~イベントがあってですね~
と言い訳から始まった接客となりました
そういえば、イベントで作ったお店が理想のお店の形でもあります
イベントという特別な場所だけではなく
通常の店の状態も
かわいくカラフルに素敵なお店にしていけば
3人のご来店も5人ぐらいには増えるかな?
ありません
カサブランカは白しかありません
実はちょっと前になりますが
twitterでこのことをつぶやいたときに
思いがけない数の反応が返ってきました
お花に興味のない方はもちろん
お花が好きな方でも意外と知らない方がいらっしゃいます
カサブランカというのはご存知の通りユリの一種ですが
大輪でとてもいい香りのするお花です
色は『白』です
日本を原産とするヤマユリなどの数種類と交配させて
オランダから華々しくデビューし
その後も不動の人気を誇っているユリの女王
色は『白』です
とくに50代以上の女性のお客様から
“カサブランカ”“カサブランカ”と
ご要望の多いお花です
色は『白』です
白なんです
白しかないんです
しつこいようですが、カサブランカは白いお花です
お店でピンクのカサブランカを見たよという方
いらっしゃいませんか?
それは残念ながら(?)カサブランカではありません
ユリの仲間にはテッポウユリ・スカシユリなど
原種、形、香りによって分けられるいろいろな種類があります
その中に一般的にオリエンタル・ハイブリットと呼ばれる
カサブランカを代表とする大輪系のユリがあります
日本を原産とするヤマユリなどをヨーロッパで交配させ、作った園芸品種です
このオリエンタル・ハイブリッドの一つが『カサブランカ』(白)というわけです
オリエンタルハイブリッドには他にも シベリア(白)、ソルボンヌ(ピンク)、
ルレーブ(ピンク)、マルコポーロ(薄いピンク)、アクティバ(濃いピンク)
まだまだありますが、私たちのお店に並ぶのはこの子たちが多いです
さらにオリエンタル・ハイブリッドに他の品種を掛け合わせて作った
LOハイブリッドやTOハイブリッドと呼ばれるユリがあり
黄色のイエローウィンなども良く流通しています
これらのオリエンタル系のユリをオリエンタル・リリー(オリエンタルユリ)と呼びますが
オリエンタルリリー=カサブランカではないことを
わかっていただけたでしょうか?
・・・と偉そうに説明しつつ
私もこのコラムを書くにあたって、調べていると
初めて知ったことがいっぱいで勉強になりました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして花屋のカサブランカ対応ですが
“ピンクのカサブランカありますか?”
というお客様はとても対応しやすいです
“カサブランカというのは白いお花ですので
同じオリエンタルユリのピンクのお花でしたらありますよ~”
です
問題は
“カサブランカの花束を作ってください”のお客様です
なぜかというと、カサブランカは一般的に値が張ります
もちろん花の輪数、産地、時期にもよりますが
他のオリエンタルリリーたちよりもだいたい高いものがほとんどです
しかも高級な割にお花が下を向いて咲くので
アレンジに入れたり花束に入れたりするのが実はとても使いにくく
うちのような小さな花屋はほとんど仕入れていないのです
白いオリエンタルユリと言えば、“シベリア”の独り舞台
シベリアも強く美しく香りもとてもいいオリエンタルユリです
アレンジも花束もシベリアに活躍してもらっています
カサブランカは注文が入った時だけ仕入れるようにしています
ですから、考えるわけです
はたしてこのお客様は
“カサブランカ”という品種を細かく指定していらっしゃるのか
“オリエンタルユリ”の花束が欲しいのか
このご注文の場合、一度しっかりと説明することにしています
カサブランカの仲間のオリエンタルユリでもよろしいのでしょうか?
それともあの白くてお花が下を向いて咲く、香りのとても良い
“カサブランカ”がよろしいのでしょうか?
カサブランカは少しお値段がお高くなりますし、ご予約になりますが
それでもよろしいのでしょうか?
それでも“カサブランカ”というお客様にはカサブランカを仕入れてお届けします
ですが、実際はピンクのがいいとか安いのでいいとか
あの香りのいいユリならなんでもいいのよ~とか
そういうお客様が結構いらっしゃるんです
おばさまはユリがお好きですね~
ちなみに先日、町で
シベリアとソルボンヌにでかでかと『カサブランカ』と書いた紙を張って
販売しているお花屋さんがいらっしゃいました
もちろん、お花屋さんはそれがカサブランカではないことを知っているでしょう
でもある意味
“これでいいのよね~お客様には分かりやすいんだから”
とも思いました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近年、新しい品種『クリスタルブランカ』と呼ばれるものが出てきました
ユリの女王カサブランカをさらに品種改良して作られた
お花が上を向いて咲く上に、輪数も多く
とても丈夫でながーくながーく楽しめるユリなんです
これは。。。本当にすばらしいお花で
一度仕入れましたが(もちろんものすごく高級)
どれだけ持つの?というほど強いお花でした
カサブランカが女王の座をキープできるのも時間の問題かも?
前回のコラム『花言葉 改正案』ですが
ふと気付いたら、twitterのtweet数が100とか150とかになっていて
え?何ごと?
プログラムの問題でも起きたのか?
なんて、ちょっとびっくりしてしまいました
tweetを見てみると青いバラの花言葉について
ジャンクステージの須藤さんがtweetしてくださったものが
次から次へとリツイートをされて大変なことに!
今まで、『私とあなた』という世界でしかネットを利用してこなかったので
自分の記事が自分の未知の世界へは羽ばたいて(?)行くのは
なんとも不思議で、くすぐったい気分でした
さらに検索をかけるとこんなのもありました
(どんだけヒマ人なんだ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たぶん、そこから派生したのでしょう
どこかの自動ニュース作成サイトで須藤さんのtweetが取り上げられ
見ず知らずの方からのコメントです
“お花畑っぽい脳内の人だな。>素敵な花言葉に替えちゃいましょう♪”
(私の文章の言葉尻を取り上げられておりました)
“貴方の住む街に行くかも知れません…ルルルンルンルン”
(これは花の子ルンルンですね)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
花屋の頭の中がお花畑なんて素敵じゃないですか♪
花の子ルンルン・・・な、なつかしいっっ
この方たちは決してほめてはおりませんが(むしろ逆ですが)
そんな全く知らない方々が私のコラムをちゃんと読んでるのがすごいですよね
ネットの便利さ、早さ、怖さ、でも面白さを
いつもと違う視点からちょっぴり体感してみたできごとでした
さあ、前置きが長くてすみません
ここからが今回のコラムの本題ですが
“花屋とインターネット”について
これだけネットが身近になれば
花屋も近代化をせずにはいられません
お客さまも身近な花屋さんに通っていた時代から
ネットでお気に入りのお店を見つけて
車でちょっとした距離でもおしゃれなお店を選ぶ時代へ変わってきました
センスを問われる花屋なのに
お店のホームページが古かったりいい加減だったりすると幻滅され
まず間違いなく最初のページで閉じられてしまうでしょう
これは私が消費者の立場になった時も同じ行動をするからです
ただ大手の生花店のようにプロに頼んで作るようなおしゃれなサイトは難しい
だって、、、高いのですもの
商売をしていれば、営業の電話をたくさんいただきます
かつて私も7年に渡って営業職をしてきましたので
営業の方には勝手に親近感を覚えてしまいます
電話でしたら時間が許す限りお話を聞いてあげますし
費用的に無理ですと言っても、それでもいいと言えば(もちろん感じのいい方に限る)
直接アポイントを取られて営業されることも多々あります
特にホームページ作成の会社、SEO対策をメインにされる会社の方が
立て続けに営業に来られましたが
3年間、5年間契約で1カ月3万円~・・・無理です(泣
個人経営のお店は、さすがにこれだけの費用はかけられないですよね
だからと言って何もしなければ、間違いなく取り残されますし
これからは少しずつでも経費をかけなければいけない分野だと思っています
私が嫁いで来るまではうちの店もネットはノータッチでした
しかし少しずつネットを取り入れて
ブログをしたり、ネットショップをして中途半端におわったり、
無料の登録サイトに情報を載せたりしながら
今は独自のホームページを作る事もできるようになりました
月315円・・・安っっ(笑
うちの規模では丁度いいと思っています
生花店でのネットショップを成功されている企業さんは
本当に努力のお店です
何の業種でもそうだとは思いますが、生花店は特に大変だと思います
見本の写真を載せたところで
“全く同じもの”が“全く同じ値段”で手に入らないのがお花だからです
季節や天候、物日(イベントやお彼岸などの年中行事)などにより
物量や競値が倍ほど変わることも常です
ですから、かの有名なお花屋さんネットワークに加盟されているお店は
その時に本部で決められたアレンジや花束の商品カタログに載っているお花を
確実に在庫として持っておかないといけないので
それはそれは仕入れに苦労されているようです
同じようにネットに商品を載せるということは
花屋にとっては自分の首を絞めることにもなりかねないので
よほど強い仕入れルートを持っているようなお店ではない限り難しい
ですから、花屋のネットショップを成功させている企業さんは尊敬します
あと最近よくありますが
あれってどうなんですかね?
電話帳のようにお店の名前、住所、電話番号が検索できて
なんならそこに評価やコメント、写真が投稿できるサービスサイト
うちはどちらかというと積極的に取り入れて
せっかく載せてもらっているのならと詳しい情報を書きいれたりしておりましたが
あまりにもそれ系のサイトが多くて登録するのも大変になってきました
また、登録した覚えはないのに、気が付いたら同じ土俵に乗せられて
知らない間に評価されているというのはどうなんですかね?
(近所のおじちゃんおばちゃんがやってるような墓花屋さんも載ってる)
それも資本主義社会では仕方のないことなのかな?
花言葉
バラ・・・情熱
アジサイ・・・移り気
カーネーション・・・母への愛
キキョウ・・・優しい愛情
ひまわり・・・あなただけを見つめます
ゆり・・・純愛
私が花屋になるころは
お花の名前と一緒に花言葉も覚えないといけないんだろうな~
なんて思っていたけど
花言葉を聞かれることはほとんどありません
私の独断と偏見で言わせてもらうと
花言葉を気にする方の80%が男性だと思います
お花の美しさ、かわいらしさ、強さ、奥深さ
そういうものに魅せられてお花を育てたり贈ったりする方は
お花そのものが好きなのであって、花言葉に興味はないようです
普段、お花を贈ったりする経験のない男性が
ここぞというときに女性にお花をプレゼントをしたりするときになって
お花を贈る意味と、せっかくならそのお花の意味を
結び付けたいと考えるからなのでしょうか
若い男性の方にはたまに花言葉を聞かれたりします
(先日は小学校2年生の男の子に聞かれました)
でも常々思っていました
この花言葉ってなんかおかしい!
お花屋さんならみなさん思っているのかもしれません
だからお花屋さんはあまり花言葉を推さないのかも
花言葉のおかしなところはいくつかありますが
・出典によって花言葉が違う
・新しくできた品種にもすでに花言葉があったりする
・同じ花でも色が違うと花言葉が違う
・1つの花に花言葉がたくさんある
ようするに、どこかの誰かが
適当につけているんじゃないのかな?
と思わずにはいられないのです
そして一番 納得できないのが
どうしてわざわざ良くない意味合いの花言葉をつけるのか!
『悲しい別れ』『軽率』『傲慢』なんてついてたら
そのお花がかわいそう!
“このお花の花言葉は何ですか?”
えっと、、、『失意』です
買いますか?このお花(笑)
だからですね
せっかくかわいいお花たちなんですから
素敵な花言葉に替えちゃいましょう♪
愛・友情・優しさ・未来・希望・癒し・感謝・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに花言葉の成り立ちは
直接言葉を交わさずとも互いの意志疎通や
感情を伝える事の出来る手段として生まれた
そうですから本当はちょっとロマンティックなんですね
あとウィキイペディアを見てたら
こんなのがあったのでちょっと紹介させてください
(↓ウィキペディアより引用)
青いバラは青の色素を持たず作ることができなかったため
以前は「不可能」を指していた。
しかし遺伝子改良技術によって生産が可能になった現在は
「夢かなう」とされるようになった。
あ、ちょっとステキかもしれない
花言葉も悪くないかも知れない(笑
花言葉
バラ・・・情熱
アジサイ・・・移り気
カーネーション・・・母への愛
キキョウ・・・優しい愛情
ひまわり・・・あなただけを見つめます
ゆり・・・純愛
私が花屋になるころは
お花の名前と一緒に花言葉も覚えないといけないんだろうな~
なんて思っていたけど
花言葉を聞かれることはほとんどありません
私の独断と偏見で言わせてもらうと
花言葉を気にする方の80%が男性だと思います
お花の美しさ、かわいらしさ、強さ、奥深さ
そういうものに魅せられてお花を育てたり贈ったりする方は
お花そのものが好きなのであって、花言葉に興味はないようです
普段、お花を贈ったりする経験のない男性が
ここぞというときに女性にお花をプレゼントをしたりするときになって
お花を贈る意味と、せっかくならそのお花の意味を
結び付けたいと考えるからなのでしょうか
若い男性の方にはたまに花言葉を聞かれたりします
(先日は小学校2年生の男の子に聞かれました)
でも常々思っていました
この花言葉ってなんかおかしい!
お花屋さんならみなさん思っているのかもしれません
だからお花屋さんはあまり花言葉を推さないのかも
花言葉のおかしなところはいくつかありますが
・出典によって花言葉が違う
・新しくできた品種にもすでに花言葉があったりする
・同じ花でも色が違うと花言葉が違う
・1つの花に花言葉がたくさんある
ようするに、どこかの誰かが
適当につけているんじゃないのかな?
と思わずにはいられないのです
そして一番 納得できないのが
どうしてわざわざ良くない意味合いの花言葉をつけるのか!
『悲しい別れ』『軽率』『傲慢』なんてついてたら
そのお花がかわいそう!
“このお花の花言葉は何ですか?”
えっと、、、『失意』です
買いますか?このお花(笑)
だからですね
せっかくかわいいお花たちなんですから
素敵な花言葉に替えちゃいましょう♪
愛・友情・優しさ・未来・希望・癒し・感謝・・・
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ちなみに花言葉の成り立ちは
直接言葉を交わさずとも互いの意志疎通や
感情を伝える事の出来る手段として生まれた
そうですから本当はちょっとロマンティックなんですね
あとウィキイペディアを見てたら
こんなのがあったのでちょっと紹介させてください
(↓ウィキペディアより引用)
青いバラは青の色素を持たず作ることができなかったため
以前は「不可能」を指していた。
しかし遺伝子改良技術によって生産が可能になった現在は
「夢かなう」とされるようになった。
あ、ちょっとステキかもしれない
花言葉も悪くないかも知れない(笑