ネイルサロンに行く。
…ということに、少なからず気後れしてしまう方もいらっしゃるようです。
初対面のネイリストさんと何を喋っていいのかわからない。。。
私のこんな手(爪)、笑われないかしら。。。
そんな未開拓領域への不安と緊張の声をしばしば耳にします。
前回ではメニューについてお話しました。
やってみたいことは何となく決まった、後は足を踏み入れるだけ、
という方のために今回はサロンでの様子を疑似体験していただこうと思います!
いざ!
(というほど大げさなことではないのですが)
まずは電話をして予約を取りましょう。
飛び込みで入店されても構わないのですが、出来ればご予約を。
どんな方がどんなメニューをご希望かということを予め知っておくと、
ネイリストとしても準備ができますし、何しろお時間を確保できます。
ゆとりあるサービスのためにもぜひお勧めします。
予約の際には、ご希望を伝えましょう。
例えば「ジェルネイルで数本アートをしたいです」という具合です。
ネイルサロンが初めてであることを伝えるのも良いと思います。
それによりサロン側も専門用語を控えわかりやすく会話をしてくれるでしょう。
所要時間の目安も聞いておくと安心です。
しかしヘアーサロン同様、目安時間は多少前後する場合もありますので余裕を持ったスケジュールをみておくべきです。
また、マニキュア仕上げの場合は乾くまでかなり時間がかかりますのでサロンを出た後もなるべく手を使わないでいられるよう調整してください。
サロンを出る際はあくまで表面が乾いた状態です。
中はまだ乾いていないので、家事などをしてしまうと傷がついて台無しになる恐れがあります。
少なくとも1~2時間ほどは手を休めていられることが理想です。
フットのマニキュアをする場合も注意が必要です。
すぐに靴を履くことは出来ませんので、マニキュアが乾くまでは爪先が出るタイプのサンダルで行くことが理想です(ベストはビーチサンダル)。
この季節にそれは無理、という方や、すぐに出かけたいという方は、乾かす必要のないジェルネイルにしましょう。
予約日当日の遅刻は厳禁です。
時間を大幅に遅れた場合、内容に制限が出ることを覚悟してください。
15分~30分以上の遅刻はキャンセル扱いにしてしまうサロンも少なくありません。
どうしても遅刻してしまう場合は、必ず連絡をしましょう。
無断の場合は次回からの予約を断られることもあります。
手に傷や湿疹などがある場合、サロンで使う用材がしみてしまうこともありますからその旨をネイリストに伝えてください。
感染症(白癬など)と見られる際はサービスを断られることもあります。
これは衛生上のルールです。
サロンで席に通されたら、リラックスして手を預けましょう。
あまり緊張して力を入れていると、長時間のサービスで疲れてしまいます。
手に力を入れているとネイリストも施術がしづらいものです。
手の扱いはネイリストに任せ、力を抜いてしまってください。
また、ジッとしていると寒くなることが多いので、そんな時は遠慮せずに知らせてください。
ひざ掛けや空調などで調整してくれます。
痛みなどの不快感も遠慮しないで伝えましょう。
それで気を悪くするネイリストはいませんのでご安心を。
指輪やブレスレットなどをお外しいただくことがあります。
施術中に出る粉塵や用材の付着などを防ぐためです。
手指の消毒をしたら、いよいよサービス開始です。
初めは見るもの目新しく飽きないかもしれません。
ネイリストによっては、初めての方に今していることを説明すると思いますが、
もし説明を聞きたければ質問しても大丈夫です。
「それは何をしているんですか?」
「甘皮を柔らかくするお薬を塗ったんですよ」
というような感じでしょう。
多くの初めてのお客様は、手順の多さ細かさに驚かれるようです。
後は、ネイリストさんとの会話を楽しみましょう。
お天気の話からお仕事のお話、休日の過ごし方やテレビドラマの話。。。
日常会話はもちろん、親しくなれば人生相談(!)や恋愛相談(!!)なんてこともあります。
手に手を取って数時間向き合うわけですから、会話が弾むネイリストを見つけるのもサロンの楽しみだと思います。
おしゃべりが苦手、という方の様子も察知し、その方にあった居心地の良い雰囲気を提供出来るネイリストももちろんいます。
初回でそうした相性の良いネイリストに会えるかどうかは、正直わかりません。
ヘアーサロン同様、納得の担当者を見つけるため少しの「ジプシー(=探して色々行ってみること)」も必要かもしれませんね。
学校でも生徒さんにお話しするのですが、
ネイリストはバランスが大切です。
知識jだけ、技術だけ、会話だけ、アートセンスだけということでは成り立ちません。
リピートしていただくためにはお客様がまた来たい、このネイリストにやってもらいたい、と思っていただけるような接客が必要です。
それを技術と同じように大切に考えているネイリストに出会えたら素敵ですね。
巷に溢れるネイルサロン、形態はもちろんその雰囲気も様々です。
上手で良い担当者にあたりたい、というのはもちろんわかりますが当たり外れがあって当たり前と割り切っておくべきだと思います。
電話での応対、質問したときの返事、ネイリスト自身の爪、など判断材料をチェックしてみてください。
そして最後は実際に施術してみてもらうしかないですね。
サービス中にはネイリストと一緒にイメージを確認していきます。
色味やアートの雰囲気など、サンプルから選ぶことがほとんどでしょう。
もしくは他の方の実際のネイル写真や雑誌などから仕上がりを具体化します。
お爪の長さやネイリスト側の事情(材料や技術など)から、なにか改良改善のアドバイスがあるかもしれません。
無理なく相談していきましょう。
慣れてきたり、初回でもまったくイメージがわからない場合などは「お任せ」もいいと思います。
もっともネイリストのセンスがわかるのがこの方法かもしれません。
サービスも進み。。。
さあ、仕上がりました!
お疲れ様でした。仕上がりはいかがでしょうか?
サロンによっては仕上がったお爪の写真を撮らせていただくこともあります。
サロンのサンプル写真にしたり、ホームページに載せたりするかもしれません。
他のどなたかが、あなたのお爪を見て真似したいと思うかもしれませんね!
ネイルを長持ちさせるコツや注意点、次回のご来店のタイミングなどサロンから説明があると思います。
もし何も言われない場合、気になることは全部聞いておきましょう。
ジェルネイルやスカルプチュアの場合、2週間前後、爪の伸びが目立つころが次回のお直しタイミングです。
予約を入れておくと安心ですが、予定をみて再度電話での予約でも構いません。
お直しせずに限界まで付けておいて次回はまた新しく付け直す、ということもあるでしょう。
その際、次回には今回の内容の前にオフという除去作業が必要です。
こちらはもちろん別料金ですから、その点も確認しておきましょう。
ちなみに、私のサロンのお客様のほとんどは1ヶ月後のお日にちをご予約して帰られます。
次回はオフして新しく付け直す、という方が多いです。
常に付けたてのような綺麗な状態を望まれる方は、2~3週間後にお直しのご予約です。
お直しは元のデザインを残しつつ、長さを整え伸びてきた根元を新しく埋める作業になります。
場合によては手直しを加えデザインに変化を付けることもあります。
また、帰宅後に気になることがあれば遠慮なく電話して問い合わせましょう。
1週間もたず取れてしまうなどの異常があれば、保障範囲であることが多いのですぐに連絡してみましょう。
お客様自身の手の扱いにもよりますが、大抵の場合1週間は綺麗な状態でもつはずです(マニキュアは除く、詳しくはサロンによる)。
お支払いを済ませたら、お帰りのお支度です。
外した指輪やブレスレットを預けた場合はお忘れなく。
気をつけてお帰りくださいませ。
もしかすると、綺麗な指先を披露したくてどこか寄り道されてしまうかも。
指先に注がれる視線を楽しんでくださいね!
こんにちは。新年初のコラムです。
本年もどうぞよろしくお願いします。
年末年始の慌しさが過ぎると、もう成人式が目の前です。
こうしたイベントの時にネイルサロンに行ってみようかな、と
思われる方も多いはず。
でもネイルサロンって、なんだかよくわからないし。。。
と不安もあるかもしれませんね。
いったい爪をどうするのだろう?
とか、
料金はどの位かかるんだろう?
とか、
ネイリストさんと手に手を取り合って、なんて照れくさい
とか。
興味はあるけどその一歩が踏み出せない方も多いようです。
今回からは、ネイルサロンの現場についてお話してみたいと思います。
ネイルサロンと一括りにしていますがその形態は大きく二つに分かれます。
サロンと呼ぶのは、ネイルサービスをする専門の部屋があり、お客様お一人に対しテーブルが専用に設けられている空間です。
それに対し、美容室やデパートの一角にコーナーとして設けられテーブルも隣同士が続くカウンター式であることが多い空間を、ネイルカウンターと呼ぶことが多いようです。
サロンでは、ハンドはもちろんフットメニューも用意されているのに対し、
カウンターではハンドメニューのみであることが一般的です。スペースの問題が大きいのでしょう。
メニューはカタカナ用語が多いので不慣れなうちはややこしく感じますが、
内訳の説明が表記されていることが多いのでぜひ一読してみましょう。
専門用語を使っている場合もありますから、わからなければお気軽に問い合わせてみてください。
それでは、代表的なメニュー例をご紹介します。
もちろんサロンにより差がありますし、お値段の目安もあくまで相場の目安です。
ご参考までにということでお願いします。
<ネイルケアカラー:ファイル、ケア、カラーリング1色>
~自爪とその甘皮周りのお手入れをした後、お色を1色塗ります~
ファイルというのは爪の長さ・形をお好みに整えることです。
ケアは爪まわりのお手入れ、カラーリング1色はマニキュア単色塗りの意味です。
マニキュア仕上げなので、日持ちは1週間程度です。手先を使うほど寿命は短くなります。
除光液で落とすことが可能なので普段はネイルNGだけど、期間限定でネイルを楽しみたい方向けです。
お値段は、2,000円~4,000円前後が目安でしょう。
所要時間は1時間ほど。
<ジェルネイル:ファイル、ドライケア、単色またはラメ1色>
~ジェルネイルをお好みカラーまたはラメ1色から選択できます~
お爪を整え、ドライケアと呼ばれる簡単な爪周りのお手入れの後、ジェルネイルで仕上げます。
ジェルネイルとは、特殊なライトにあてることで固まるアクリル樹脂です。
カラーバリエーションが豊富でラメなどのキラキラ感を入れるのも人気です。
最近のネイルメニューでは、このジェルネイルが主流です。
爪の上から塗るのでまるでマニキュアのように自然ですが、剥げにくいのが特徴です。
個人差がありますが持ちはおおよそ3週間ほど。自然な長さで常にネイルを楽しみたいという方向けです。
除光液では落とせませんので、落とす際はサロンで落としてもらいます(オフする、といいます)。
お値段は5,000円~8,000円、デザインにより料金に差が出ます。
所要時間は1時間半~2時間ほど。
<アクリルスカルプチュアネイル>
~アクリル樹脂で作る人工爪です~
いわゆる「付け爪」です。短い自爪の先に人工的に長さを作り全体を覆います。
爪と一体化するので外れません。長さや形、デザインなどが豊富で形の美しさも自爪にはないものです。
タレントさんなどが時々びっくりする位長い爪をしてますよね?
たいていの場合はそれがスカルプチュアであることが多いと思います。
2週間を目安に伸びた分のメンテナンスが必要です(お直し、といいます)。
メンテナンスを上手に取り入れれば1ヶ月以上付けておくことも可能です。
落とす際はやはりサロンで落としてもらいます。
お値段は、シンプルなもので7,000円~8,000円。ただしデザインにより値段に相当なひらきがあります。
難易度の高いデザインだと20,000円前後になることも。
所要時間も長めで、1時間半~3時間になることもあります。
以上紹介した3メニューが現在のサロンでのメインになります。
この他に、フットメニューがあったり欠けたお爪を補修するリペアというメニューがあったりします。
いずれのメニューも、ネイリストの技量によりその仕上がりや持ちに差が出ます。
美容室同様に指名制度があるのもこのためです。
ネイルアートはオプション扱いにしていることが多く、ベース料金にアート料金をプラスするシステムです。
ご希望の仕上がりを込めてトータルお幾らになるかを確認しておくと安心ですね。
一度つけたジェルネイルやアクリルスカルプチュを直したりオフするのも別料金です。
サロンやカウンターの他に、自宅の一室などでネイルサービスを行う「ホームネイルサロン」も多くあります。
私のサロンもこれです。
ホームサロンの場合、料金も比較的お手ごろであることが多いように感じます。
いかがでしたか?
具体的なメニュー内容やお値段のご参考になりましたでしょうか。
次回はネイルサービス中のことやネイリストのことについてお話しようと思います。
お楽しみに!
今年も終わろうとしていますね。
突然ですが。
みなさんにとって、今年を漢字一文字で表すとしたらいかがでしょう?
去年生徒さんが開いてくれた忘年会で、このお題をみんなでお披露目しました。
そのとき印象深かったのが「挑」や「変」と書かれた方がいたこと。
ネイルを始めたのは、彼女達にとって人生においての
挑戦だったり変化だったりということからでした。
「楽」や「喜」などももちろんあり、
こうした個人個人のネイルに対する想いにふれるたび
講師になって良かったなぁ、とつくづく思ったのでした。
そんな出来事から、「漢字一文字で」に今年も思い巡らせてみました。
一文字って案外難しいけどなかなか良いものなんです。
この年に起こった出来事や自分の気持ちなどを思い返す良い機会をくれます。
ぜひこの年の瀬にみなさんも、
みなさんの今年を漢字一文字で表してみてください。
では私の場合はというと。
「上」。
うえ、です。
いちネイリストとしてのネイルに関する技術知識、
講師としての力、このコラムに挑戦することによる文章力や伝える力、
さらに震災により生じたり変化したりした色々な価値観。
方向を目指す「上」と、前を向き続ける「上」の意味です。
上を目指すことの意味や上であり続けることの意味を、
履き違えたり勘違いしたりせず、上を向き続けることを考えた1年でした。
国内的には、「悲」や「辛(つらい)」が多かったように感じます。
願わくは来る年が「幸」で満ちるよう。
みなさん、良いお年をお迎えください!
ネイルアートの醍醐味、といえば「イラストアート」ではないでしょうか。
今回は、セルフネイル編の総仕上げとしてイラストアートの方法をご紹介します。
ネイルアートの種類は本当に増えました。
最近の主流はネイルシールです。リアルな模様や写真など、簡単かつ完成度高く仕上がるので人気です。
サロンで使われることも多くプロも認める納得のアートツールです。
しかし少し前、ネイルアートといえばイラストでした。
それこそ「シールじゃないの?」と思わせるほどの繊細な筆遣いで描かれたアートは、
まさにネイル好きにとっての醍醐味でした。
その魅力は、世界で唯一のアート、というところ。
そしてオリジナリティが出る、ネイリストにとってのセンスの見せ所でもありました。
シールアートが増えたとはいえ、まだまだイラストアートも根強い人気です。
ちょっとしたコツが掴めたらアートの幅が広がりますので、
ぜひとも挑戦してみてはいかがでしょうか。
用意するものは、アクリル絵の具、細筆(本当に細い極細のもの)、ペーパーパレット、です。
絵の具はお好きな色で構いません。混ぜて色を作ることが出来るので、まずは赤・黒・白・青・黄があればよいでしょう。
アクリル絵の具であることが重要です。
アクリル絵の具は、その特性として乾く前は水溶性ですが乾くと耐水性に変わります。
ネイルアートではこのアクリル絵の具を使います。
ペーパーパレットはアルミホイルやクッキングシートでも代用可能です。
マニキュアのベースカラーまでを仕上げます。
表面が乾いたらイラストアート開始です。
パレットに絵の具を出し、粘度を描きやすい程度に水で調整します。
粘度はメーカーや色によって異なります。あまり粘度が高くても伸びが悪く描き難いですし、反対にサラサラ過ぎても発色が悪かったりと良くありません。
直接爪に描く前に、多少の調整をしておきましょう。
さぁ、自由に絵を描きます。
爪をキャンパスに見立て、さらには複数の爪にまたがり動きをつなげてみるなど自由な発想で描きましょう。
慣れないうちは、雑誌やネット上の作品を参考にすると良いと思います。
アートなのでルールはありません。
ただし、完成度を高く見せるにはコツがあります。
まず、色ムラのないこと。筆跡も残さないよう気をつけましょう。
線は細く繊細に描くこと。
輪郭の滲みもないようにくっきりしたラインを目指します。
そして、バランスです。
爪の中に全てを収めてしまうのではなく、爪からはみ出たエリアにもアートの延長があるかのようなデザインを意識してみてください。
たとえばお花を描くとき、花全体をまるまる描いてしまうのではなく、
花の3分の1くらいははみ出しているかのように見えない配置にして描いてみます。
パーツのまとめ方や散らし方など、ちょっとした違いで完成度と収まり感がぐっと変わります。
たくさんのプロの作品を見て、目を肥やすことが大切です。
イラストが描けたら完全に乾くのを待ち、トップコートを塗って完成です。
この記事を書いているクリスマスのこのシーズン、緑色と赤色を使ったアートにすればモチーフが違ってもクリスマスらしさを演出できます。
楽しく上手に描けたら、ぜひご自慢のネイルをお披露目にお出かけしてみてはいかがでしょうか!
みなさん、メリークリスマス!!」
セルフネイルのお話が続きましたが、
みなさん挑戦していただけたでしょうか?
早いものでもう12月も半ば、
クリスマスや忘年会などイベントが目白押しのシーズンですね。
今回はそんなイベントシーンに欠かせない華やかなアートを
ご自分で出来るようにその方法やコツをご紹介します!
最近のドラッグストアや100円ショップには、セルフネイル用の商品が豊富です。
キラキラしたラメパウダーや可愛い模様のシール、カラフルなストーンなどなど…。
見ただけでもワクワクします。
手軽で普段使いにも最適なので、ぜひ1本あると便利なのがラメ入りのマニキュアです。
色味があるものより、ゴールドやシルバーなどが活用しやすくおすすめです。
単色でもベースカラーと合わせても使えるからです。
マニキュアのカラーを塗り終わったら、
先端部分にラメを塗りトップコートで仕上げればラメフレンチの出来上がりです。
一気に華やかになりますし、ラメは剥がれにくいので爪の先端に塗ることでマニキュアが長持ちします。
またもう一つの使い方として、ベースカラーを単体で楽しんだ後、
先端が剥がれ始めたらラメを塗ることでネイルチェンジすることなく変化を手軽に楽しめます。
ラメはお助けアイテムとしても活躍します。
ベースカラーがムラになって予想外に汚く仕上がってしまった…、
そんな時はラメを上から全体に一塗り。
豪華な仕上がりとともにベースカラーの失敗を隠せます。
ラメマニキュアでなく、ラメパウダーを使う場合はトップコートを使います。
ラメを乗せたい部分にトップコートを薄く塗り、
乾かないうちに手早く刷毛にラメパウダーを取り、
ちょんちょんと軽いタッチで付けていきます。
この方法の注意点は、刷毛をトップコートのボトルに戻す際必ずキッチンペーパーでラメを拭い取ることです。
おろそかにするとトップコートにラメが混ざってしまいます。
シールを使う場合は、
ベースカラーの表面が乾いた後にお好みの位置に貼りつけます。
真ん中にドンと置くより、端より(甘皮より、サイドより、先端より、など)にバランスよく配置しましょう。
シールは薄くみえて爪に乗せると案外に厚みがあるものです。
必要に応じてカットしたり、場所をカーブの少ない部分にしたりなど浮かないようにちょっとした注意が必要です。
仕上げはもちろんトップコートです。
そして、手軽で並べ方によって色々なアートが楽しめるのはストーンです。
ベースカラーを塗ったら、置きたい場所にトップコートを少しだけ糊がわりに塗ります。
その上にストーンを置きます。この時ピンセットやスティックなどを使うとよいでしょう。
スティックの先にトップコートを少し付け、ストーンを触ると1粒ずつ取れます。
トップコートを必ず塗って仕上げます。
爪全体はもちろん、ストーン部分は重ね塗りをして取れ難くしてもよいです。
アート用のグルー(接着剤)がありますが、ストーンには向きません。
揮発成分がストーンの表面を曇らせてしまう可能性があるからです。
糊代わりはトップコートで十分です。
もちろん、ラメやシール、ストーンを組み合わせても素敵なアートになります。
ここはセンスの見せ所ですが、慣れないうちは雑誌などのアートを参考にしましょう。
アートは10本全部にする必要はありません。
(もちろんしても良いのですが)
ポイントで1~2本でも十分に素敵です。
その場合、指は薬指がもっともしっくり馴染みやすくポイントになると思います。
もちろん他の指でもバランス良くアートを楽しむことが出来ますので、
やはり色々なアートを参考にしてみましょう。
次回は、アートをさらにレベルアップしてイラストを描いてみる方法などをご紹介する予定です。
お楽しみに!
このコラムを読んでいる皆さん、今のお足はどんな様子ですか?
すぐに素足で人前に出ることができますか?
サンダルやミュールを履く季節はさすがに気になるけど、
足が靴の中に隠れるこの季節、案外に足のお手入れをおろそかにすることが多いのではないでしょうか。
今回は、ネイリストの立場からフットネイルについてお話したいと思います。
ネイルのフット、部位としてはくるぶしから下です。
さらに細かくパーツを分けてみます。
①かかと
②足裏と側面
③指
④爪
それぞれのお手入れ方法を説明します。
必要な物もあわせてご紹介します。
まず、①かかと。
ネイルに興味のない方でも、このかかとは気になる所ではないでしょうか。
体の中でもっとも角質がたまりやすいパーツです。
乾燥の続く季節には、ひび割れてしまったり、
女性ならストッキングやタイツが引っかかってしまったり。
お手入れ不足はストレスにも繋がります。
この角質のお手入れは、角質を柔らかくし専用のヤスリで削り落とすというものです。
温まり皮膚が柔らかくなる入浴中がベストタイミングですね。
専用のヤスリとは、フットパドルといって肌用のヤスリが両面についたシャモジのようなものです。
市販品が見当たらない場合は、軽石でも代用できます。
柔らかくなったかかとを濡らしながらヤスリで擦ります。
この時、擦りすぎに注意です。手でかかとを触りながらガサガザした表面が気にならなくなる程度で十分です。
柔らかくなった皮膚は削れやすいので、赤くなるまで擦らないよう軽いタッチを意識しましょう。
②の足裏と側面も、かかと同様のお手入れです。
かかと程でなくても、角質がたまりやすいので手で触れながら軽く擦りましょう。
やはり擦りすぎに注意です。
あまり擦りすぎて皮膚を薄くしてしまうと、皮膚自身が防御のためにさらに角質を厚くしてしまうことがあります。かかとも同じです。
③の指は、その間がもっとも汚れている場所です。
指先や腹の部分に角質がある場合は、②の足裏同様にヤスリを軽くかけて滑らかにしましょう。
臭いや白癬(水虫)の原因になりますので、普段から丁寧に洗うよう心がけが大切です。
④の爪。
この部分は、入浴中でなくて大丈夫です。
ハンド同様の手順でお手入れをします。爪ヤスリを使い長さと形を整え、甘皮を処理します。
特に小指は甘皮が爪を覆うように伸びていることが多いので、念入りに。
「小指の爪がやけに小さい」と思われている方も、お手入れすることで爪がしっかり顔を出して驚かれるかも。
サロンのお客様でも、初フットネイルで一番驚きの喜びを感じる所のようです。
爪の形は、あまり角を丸めすぎないようにするべきです。
全身の体重を支える足の爪は、ある程度の面積が必要とされます。
長さも指先より短くしないように、
先端の形は角の取れたやや柔らかなカーブのある程度の直線にします。
そして、爪の裏や爪の横にある皮膚との間は念入りに汚れを取りましょう。
ここに溜まった垢や汚れは、やはり臭いや白癬(水虫)の原因です。
③の指と④の爪は、毎日入浴のたびにネイルブラシ(爪用のブラシ、ドラッグストアなどで購入できます)で泡立てた石鹸とともに洗う習慣を身につけたいものです。
常に清潔に保つことで、臭いやトラブルの予防になります。
お手入れが終わったら、保湿を忘れずにして終了です。
保湿効果の高いクリームをたっぷり塗りましょう。
かかとなどヤスリで角質がなくなり、柔らかい皮膚になった場所は念入りに。
ぴかぴかの足元は、見た目ももちろん、触れた感触も気持ちのいいものです。
スッキリ軽くなった感じかもしれません。
このお手入れは、月に一度でも十分です。
暖かい素足の季節は、どうしても汚れや角質が溜まりやすいので半月に一度に頻度を増やしてもよいでしょう。
もちろん、せっかくのお手入れが済んだ足の爪、マニキュアで仕上げれば完璧ですね。
温泉旅行も増える寒い季節に、お風呂場でも隙のないフットネイルでワンランク上の美しさをアピールしましょう!
ぜひ知っていただきたい基礎知識を今回はお伝えします。
爪は、簡単にいうと皮膚が特殊に角質化したものです。
髪の毛と同じく皮膚の付属器官です。
薄い3層が雲母状に重なっており若干の水分と油分も含まれています。
爪の成長は1日約0.1mmといわれ、
これは健康状態や年齢、季節によっても異なります。
いわゆる「爪が伸びる」のが早いのは、
代謝が活発になる春~夏、年齢では若い方、足よりは手、です。
冬になるとその成長速度は減少し、
歳をとるとともに伸びるのも遅くプレート自体も厚みを増す傾向にあります。
赤ちゃんの爪は薄くすぐ伸びるのに対し、ご老人の爪は厚くなかなか伸びなくなってきます。
よく聞かれる質問に、
「爪を丈夫にするにはどうしたらいいの?」
というものがあります。
長く伸ばそうと思ってもすぐ割れちゃう、
2枚爪になってしまう、などのトラブルも多いですね。
では、トラブルの少ない健康な爪にするためのポイントをあげてみましょう。
カルシウムをたくさん取ると爪が丈夫になる、
という話を聞いた方も少なくないのではないでしょうか。
私も子供の頃にそんな風な理由で(プラス骨を丈夫にする、という耳タコな理由もついて!)
牛乳を飲め、小魚を食べろ、といわれました。
もちろんカルシウムも健康な体作りに欠かせない栄養素の一つですが、
それだけで丈夫な骨や爪が出来るわけではありません。
骨は別として、爪については先にも説明したとおり皮膚の一部です。
皮膚に必要な栄養素のメインはたんぱく質です。
健やかに保つためにビタミンやミネラルも必要です。
爪も同じなんですね。
「総じてボディの美」のコラムでも書きましたが、結局は「健康=美」です。
爪を丈夫にしたければ、まず規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけるべきです。
プラス、体の中でも特に酷使される指先なので念入りなお手入れも必要です。
ハンドクリームなどをこまめに塗り乾燥する隙を作らない、コレに尽きます。
また、生活の中での仕草にも気を配って見ましょう。
爪でガリガリ何かを引っかいたりしていませんか?
缶のプルタブを爪で引っ掛けて開けようとしていませんか?
痛みを感じない爪ですが、スチール製でもなんでもありません。
力をかければ折れたり欠けたりして当たり前なんです。
それから、これは仕方のないことではありますが
個人差というものが爪にもあります。
お肌にも敏感肌と普通肌があるように、爪にも伸ばしやすい爪、伸ばしにくい爪があります。
体質的なものなので、色々と気をつけても限界というものがあることを理解しましょう。
爪が本来から薄い人が、頑張って長く伸ばしてもすぐに欠けてしまうでしょう。
でも長くしたい、というお気持ちを叶えるのがネイルサロンです。
特にエクステンションと呼ばれる人工爪は、
長く伸ばすことの出来ないコンプレックスから生まれたようなものです。
必要は発明の母、です。
(化粧全般の必要性と発展はここに集約されると思います)
お爪のお手入れは、どのくらいの頻度でするのが好ましいでしょうか。
ハンドなら週に一度、フットなら月に一度が目安です。
どんなにお手入れをして上手にマニキュアを塗れても、
数日後にはその美しい印象が薄れます。生活スタイルの差も顕著です。
家事をなさる方はもしかすると、次の日には爪の先がうっすら剥げてくるかもしれません。
かといって、そのたびに除光液でマニキュアを落とすのはお勧めしません。
爪を傷める大きな原因に、除光液の使いすぎというものがあります。
除光液に含まれる成分は爪を乾燥させてしまいますので、
使用頻度は週に一度、多くて二度に控えるべきです。
甘皮の成長や爪の成長(7日だと約1mm弱)を考え、1週間ごとを目安にお手入れを続ければ
手間をかけることも少なく、また爪の負担も最小限で綺麗な状態を保てるというわけです。
マニキュアを落とす際にも注意が必要です。
ティッシュに除光液を含ませてゴシゴシ。。。という方もいらっしゃいますか?
効率よく負担も少なく落とすには、ぜひコットンを使用してください。
除光液には揮発成分という空気に触れると蒸発してしまうものが含まれています。
コットンにたっぷり含ませることで揮発を防ぎ、しっかり爪のマニキュアに浸透させることが出来ます。
コットンは繊維が複数からみあっていますから、除光液がマニキュアに絡みやすいのです。
爪の上に除光液を含ませたコットンを乗せ、皮膜が溶け始めるまで数秒待ちます。
その後爪全体を一気にふき取ります。
ゴシゴシ力を入れる必要はありません。軽く、汚れた面を変えて行えば楽に取れるはずです。
細かい部分は、綿棒などを使っても良いでしょう。
除光液を使用したら、必ず手洗いと保湿を忘れずに行ってください。
爪の表面を研磨して光沢を出す「爪磨き」はあまりお勧めできません。
たまになら構わないですし、爪表面を整えるためにサロンでも行うこともありますが
あくまでも研磨=削るということを忘れないでください。
繰り返し高頻度で行えば、爪自体を薄くしてしまい、2枚爪などのトラブルを起こします。
以上でだいぶお爪のことがわかったのではないでしょうか。
なんとなくおざなりにしていた行為が、実は爪にとって重要なポイントだったりします。
いかがでしょう?お爪が「お手入れしてみて!」と主張を始めているような気がしませんか?
お呼ばれの機会も増える年末年始、お爪を綺麗にしてトータルファッションを仕上げましょう!
次回は、フットのお話をしようと思います。お楽しみに!
前回の「セルフネイル・お手入れ編」で綺麗になったお爪、
さっそくマニキュアを塗って仕上げてみましょう!
今回はセルフネイル・マニキュア編です。」
マニキュア、除光液、綿棒、キッチンペーパーを用意します。
マニキュアは、カラーだけでなくベースコートとトップコートも必ず用意しましょう。
ベースとトップ両方を兼用できるタイプでも良いです。
「サロンで塗ってもらったものは持ちとツヤがいいのに、自分でやるとそうはいかない」と
感じたことのある方も多いのではないでしょうか?
事実、私はお客様からそのようなお話を受けます。
ネイリストはそのための勉強をしてきたプロなので、と
言ってしまえばそれまでですが
セルフネイルでもコツを知ればぐっと仕上がりが変わるはずです。
そのコツとは。
・あらかじめ爪の油分水分を除去しておく
・ベースとトップは必ず塗る
・マニキュアの塗布量に注意する
・手早く圧をかけずに塗る
・爪の先端(断面)も塗る
以上の点に要約されます。
その理由と効果を説明しますね。
<爪の油分水分除去>
爪の上からマニキュアを塗る際、はじく原因になるものは取り除いておきます。
何気なく手で触れるだけでも爪表面には皮脂や汚れが付着します。
その上からマニキュアを塗ると、時間の経過とともにその部分から剥げてきます。
あらかじめ表面を除光液か消毒用エタノールで拭っておきましょう。
また、甘皮周りの角質の残りも剥げてしまう原因になりますので、
お手入れをした直後がマニキュア塗布のタイミングとしては理想です。
<ベースコートとトップコートは必ず>
ご自分だとつい飛ばしてしまいがちな工程ですが、実はとても重要です。
ベースコートは、自爪の表面を整えかつ次に乗るカラーの定着を良くします。
またカラーに含まれる顔料による自爪への色素沈着も予防します。
トップコートは、塗ったカラーを皮膜で保護するとともに美しいツヤを出します。
カラーの日焼けによる黄ばみ防止の意味もあります。
<マニキュアの塗布量>
薄すぎず厚すぎずが理想なのですが、なかなか判断の難しいところだと思います。
目安としては、二度塗り完了後にカラーマニキュアのボトルと同じ発色になっていることです。
薄すぎても刷毛の痕が目立ったり発色やツヤ不足になりますし、
厚すぎてもよれてデコボコしてしまったり、表面がボッテリしたりと仕上がりがいまいちです。
セルフネイルの場合、どちらかというと薄く塗る傾向にありますので
いつもよりやや多めを意識されると良いように思います。
<手早く圧をかけずに>
ここも重要かつ難しい注意点です。
マニキュアは空気に触れた途端表面が乾き始めます。
塗る手さばきが良くないと、どんどん乾いた部分が増えてしまいます。
これがムラになるのですが、ここでムラを無くそうと刷毛でいじるのは逆効果です。
マニキュアには、液体同士がくっついて馴染もうとする「セルフレベリング」という動きがあります。
これを利用して、なるべくいじらずしばらく経って表面が馴染むのを待つようにしましょう。
それには、手早さに加え前述の適当な塗布量と圧をかけない塗り方が必要です。
圧をかけないとは、力を入れないということです。
刷毛で塗るのではなく、マニキュアの液体を刷毛で動かすというイメージです。
圧をかけすぎてしまうと、乾いた後もツヤ不足などの原因になります。
<先端も塗る>
爪の先端が指先と同じか、それより長い場合はその断面も塗りましょう。
裏面でなく断面です。「エッジ」と呼びます。
ベースとトップも、です。
カラーは一度塗り目だけ塗ります。
こうすると、表面とのつながりが出来てやや剥げにくくなります。
これらの点に注意し、コツがつかめれば美しく持ちの良い仕上がりになるはずです。
では、手順を追っていきましょう。
すべて10本単位で行います。
① キッチンペーパーかティッシュペーパーに除光液(あれば消毒用エタノール)をとり、爪の表面を細部まで満遍なく拭く
*ケバがついてしまうのでコットンは使いません
②ベースコートを、爪の断面(エッジ)と表面に塗る
③カラー一度塗り目を、エッジと表面に塗る
④カラー二度塗り目を、表面に塗る
⑤トップコートを、エッジと表面に塗る
はみ出してしまった部分は、綿棒や細いスティックなどに除光液を少しつけて拭います。皮膚に付着したマニキュアは、乾くと取りにくくなるのでその都度修正しましょう。
お疲れ様でした!以上で塗り上がりです。
え?本当に疲れたって?
そなんです。予想以上に大変な作業なんですね。
でもきっとその甲斐はある仕上がりになっているのではないでしょうか?
もちろん一度や二度で上手に塗れることは少ないです。
何度も繰り返して、手順やコツを覚えましょう。
それと、もう一つ。
この本格的な手順で行うと、乾きにくいのも事実です。
なにせ、ベースから始まりトップまで4度塗りしているのですから。
サロンでは最後に速乾剤を使いますが、
セルフネイルでは手に入りにくいと思います。
ですから、お時間に余裕のあるとき腰を据えて取り掛かりましょう。
サロン仕上げのセルフネイルを目指して!!
セルフネイル、という言葉をご存知でしょうか。
サロンではなく自分で自分の爪を手入れする、という意味で
最近は雑誌などでもその方法が紹介されていたりと
広く浸透しつつある言葉です。
今回はそのセルフネイルの方法やコツなどをお話しようと思います。
ご興味ある方はもちろんですが、
あまり関心のない方(男性諸君も含めます!)もぜひ一度お試しを。
ちょっとしたことで手先の印象が変わりますよ。
女子力・男子力アップ間違いなしです。
用意するものがあります。
まず、爪ヤスリ。
いまやドラッグストアにもネイル商品を集めたコーナーがあったりしますが
そちらに市販されていると思います。
本当はプロ用のものがお勧めです。
(ネイルサロンで入手可能な場合があります)
ヤスリの「目」がしっかりしていて、削りやすいからです。
目の目安は180グリッド~240グリッドくらいが適当です。
つぎに、ガーゼか薄めのハンカチなどを1枚。
清潔ならば使い古しでも大丈夫です。
以上が用意できたら、いよいよセルフネイルスタートです!
最初に爪を整えましょう。
長さ、形をヤスリでお好みに削ります。
この時、ヤスリは一方向に動かします。往復がけはしないでください。
爪は薄い層が3枚重なって出来ていますので、
往復がけや力の入れ過ぎは、負担がかかり層を壊してしまう可能性があります。
2枚爪の原因になりますので、優しくヤスリの長さを活かすよう長いストロークでかけましょう。
力を抜いて爪の形に沿わせるようにかけていきます。
かけ難い方向(右利きならば右端)は、逆からかけてつなげます。
また、ヤスリを爪にあてる角度にも注意しましょう。
爪先に対してやや斜めに下からあてます。45度くらいを意識すると良いでしょう。
これも爪の層を守る意味があり、爪のカーブに沿った自然な丸みに整えることも出来ます。
美しく整えるコツは、10本のバランスです。
長さに迷ったら、一番短い爪に合わせると良いでしょう。
形は数種類ありますが、セルフネイルの場合はあくまでお好みでかまわないと思います。最近の流行は、角のない優しい丸みをもった「オーバル」と呼ばれる形です。
さぁ、お爪が整ったら次は甘皮の処理です。
甘皮(あまかわ)とは、爪の根元にある皮膚のことです。
この形状には個人差があり、
爪表面に沿って薄くぺったり張り付くように伸びている人と
そうではなく壁のように丸みを保っている人と様々です。
手先を酷使していたり、乾燥などがひどい場合は角質化が進み硬くなっているかもしれません。
まず、指先を柔らかくふやかします。
お風呂位の温度のお湯に2~3分もつければ十分です。
柔らかくなった甘皮を、優しく丁寧に押し上げていきます。
片方の親指の爪にガーゼを巻きつけ、爪先で甘皮を指の方向に軽く押してみてください。
甘皮が爪の表面から離れ、根元の方に押しあがっていくと思います。
ある程度(痛くない程度)まで満遍なく押し上げます。
爪と皮膚の境がはっきりして、場合によっては爪が長く見えるかもしれません。
なんとなくすっきりした印象になります。
甘皮が押し上がると、下から出てきた白っぽい物が爪表面に残ることがあります。
これはルーススキンと呼ばれ、普段は甘皮の下にへばりついている薄い角質です。
ルーススキンは、そのままガーゼを巻いた爪先でこそぎ落とせます。
ついでにそのまま爪の表面や爪先の裏もガーゼで拭きましょう。案外に汚れていて驚かれるかもしれませんね。
ささくれなど立ち上がって引っかかる所は眉ばさみのようなシザーで軽くカットしても良いでしょう。
甘皮を押し上げる専用の木製のスティックが市販されています。
そちらを使ってみるのもお勧めです。
この場合は、スティックにコットンを薄く巻いたりして甘皮を傷つけないよう注意してください。
親指のお爪が短い方などには便利だと思います。
サロンでは、ネイリストが専用のニッパーを使って甘皮の処理をしますが
これはセルフネイルでは省略します。
甘皮は爪の根元に雑菌が入るのを防ぐ大切な役目があり、
どの程度までニッパーを使って処理するかを勉強する必要があるからです。
軽く押し上げて整えるだけでも、十分に効果はあります。
以上で、爪と爪周りのお手入れは終了です。
いかがですか?綺麗になりましたでしょうか?
このお手入れは週に一度で十分です。
甘皮の処理は、お風呂で湯船に浸かっている間などに行っても良いですね。
爪の根元付近には、リラックス効果を促すツボもあるようです。
甘皮を押し上げる際に軽く押して上げると、バスタイムに疲れを取る相乗効果が期待できそうです。
よくサロンでお手入れをしている最中に、
お客様が「眠くなってきた」とおっしゃることがあります。
もしかすると、指先を刺激されることにより体も心もリラックスされているのかもしれません。
また、爪の「生産工場」は甘皮と第一関節の間に位置します。
常に清潔にかつ適度な刺激を与えることで、健康な爪を作り出せるでしょう。
お手入れがすんだら、ハンドクリームで保湿を忘れずに。
甘皮専用のキューティクルオイルというものがあるとなお良いです。
せっかく綺麗になった指先、マニキュアもしてみたい!と思われた方のため
次回はセルフネイル・マニキュア編をお届けします。
お楽しみに!!
あれ!?昨日も更新したのに今日も更新している。。。
と、思われました?フフフ。
本日更新したのには訳があります。
11月11日は「ネイルの日」なんです!
ご存知でしたか?
2009年に日本ネイリスト協会が定めました。
それにちなんで11月にはネイル業界の一大イベントである、
「NAIL EXPO(ネイルエキスポ)」が毎年開催されています。
ネイルクイーン発表という、芸能人や著名人ネイル愛好者の方がそのネイルを
お披露目する様子はメディアでも大きく取り上げられます。
こちらはご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ではなぜ、11月11日がネイルの日、なんでしょうか。
共同通信にリリースされた協会からの記事によると、
爪の英語表記「NAIL」の中には縦線が4本あり、「1111」と読める
人差し指から小指にかけて、4本の爪が「1111」と読める
とあります。
…なるほど。
ちなんでネイル月間でもある今月、
みなさんもご自分の爪をちょっと気にしてみませんか?
次回からは、
ネイルをご自分でお手入れしてみる「セルフネイル」についてお話していきます。