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前回の「セルフネイル・お手入れ編」で綺麗になったお爪、
さっそくマニキュアを塗って仕上げてみましょう!
今回はセルフネイル・マニキュア編です。」
マニキュア、除光液、綿棒、キッチンペーパーを用意します。
マニキュアは、カラーだけでなくベースコートとトップコートも必ず用意しましょう。
ベースとトップ両方を兼用できるタイプでも良いです。
「サロンで塗ってもらったものは持ちとツヤがいいのに、自分でやるとそうはいかない」と
感じたことのある方も多いのではないでしょうか?
事実、私はお客様からそのようなお話を受けます。
ネイリストはそのための勉強をしてきたプロなので、と
言ってしまえばそれまでですが
セルフネイルでもコツを知ればぐっと仕上がりが変わるはずです。
そのコツとは。
・あらかじめ爪の油分水分を除去しておく
・ベースとトップは必ず塗る
・マニキュアの塗布量に注意する
・手早く圧をかけずに塗る
・爪の先端(断面)も塗る
以上の点に要約されます。
その理由と効果を説明しますね。
<爪の油分水分除去>
爪の上からマニキュアを塗る際、はじく原因になるものは取り除いておきます。
何気なく手で触れるだけでも爪表面には皮脂や汚れが付着します。
その上からマニキュアを塗ると、時間の経過とともにその部分から剥げてきます。
あらかじめ表面を除光液か消毒用エタノールで拭っておきましょう。
また、甘皮周りの角質の残りも剥げてしまう原因になりますので、
お手入れをした直後がマニキュア塗布のタイミングとしては理想です。
<ベースコートとトップコートは必ず>
ご自分だとつい飛ばしてしまいがちな工程ですが、実はとても重要です。
ベースコートは、自爪の表面を整えかつ次に乗るカラーの定着を良くします。
またカラーに含まれる顔料による自爪への色素沈着も予防します。
トップコートは、塗ったカラーを皮膜で保護するとともに美しいツヤを出します。
カラーの日焼けによる黄ばみ防止の意味もあります。
<マニキュアの塗布量>
薄すぎず厚すぎずが理想なのですが、なかなか判断の難しいところだと思います。
目安としては、二度塗り完了後にカラーマニキュアのボトルと同じ発色になっていることです。
薄すぎても刷毛の痕が目立ったり発色やツヤ不足になりますし、
厚すぎてもよれてデコボコしてしまったり、表面がボッテリしたりと仕上がりがいまいちです。
セルフネイルの場合、どちらかというと薄く塗る傾向にありますので
いつもよりやや多めを意識されると良いように思います。
<手早く圧をかけずに>
ここも重要かつ難しい注意点です。
マニキュアは空気に触れた途端表面が乾き始めます。
塗る手さばきが良くないと、どんどん乾いた部分が増えてしまいます。
これがムラになるのですが、ここでムラを無くそうと刷毛でいじるのは逆効果です。
マニキュアには、液体同士がくっついて馴染もうとする「セルフレベリング」という動きがあります。
これを利用して、なるべくいじらずしばらく経って表面が馴染むのを待つようにしましょう。
それには、手早さに加え前述の適当な塗布量と圧をかけない塗り方が必要です。
圧をかけないとは、力を入れないということです。
刷毛で塗るのではなく、マニキュアの液体を刷毛で動かすというイメージです。
圧をかけすぎてしまうと、乾いた後もツヤ不足などの原因になります。
<先端も塗る>
爪の先端が指先と同じか、それより長い場合はその断面も塗りましょう。
裏面でなく断面です。「エッジ」と呼びます。
ベースとトップも、です。
カラーは一度塗り目だけ塗ります。
こうすると、表面とのつながりが出来てやや剥げにくくなります。
これらの点に注意し、コツがつかめれば美しく持ちの良い仕上がりになるはずです。
では、手順を追っていきましょう。
すべて10本単位で行います。
① キッチンペーパーかティッシュペーパーに除光液(あれば消毒用エタノール)をとり、爪の表面を細部まで満遍なく拭く
*ケバがついてしまうのでコットンは使いません
②ベースコートを、爪の断面(エッジ)と表面に塗る
③カラー一度塗り目を、エッジと表面に塗る
④カラー二度塗り目を、表面に塗る
⑤トップコートを、エッジと表面に塗る
はみ出してしまった部分は、綿棒や細いスティックなどに除光液を少しつけて拭います。皮膚に付着したマニキュアは、乾くと取りにくくなるのでその都度修正しましょう。
お疲れ様でした!以上で塗り上がりです。
え?本当に疲れたって?
そなんです。予想以上に大変な作業なんですね。
でもきっとその甲斐はある仕上がりになっているのではないでしょうか?
もちろん一度や二度で上手に塗れることは少ないです。
何度も繰り返して、手順やコツを覚えましょう。
それと、もう一つ。
この本格的な手順で行うと、乾きにくいのも事実です。
なにせ、ベースから始まりトップまで4度塗りしているのですから。
サロンでは最後に速乾剤を使いますが、
セルフネイルでは手に入りにくいと思います。
ですから、お時間に余裕のあるとき腰を据えて取り掛かりましょう。
サロン仕上げのセルフネイルを目指して!!