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ぜひ知っていただきたい基礎知識を今回はお伝えします。
爪は、簡単にいうと皮膚が特殊に角質化したものです。
髪の毛と同じく皮膚の付属器官です。
薄い3層が雲母状に重なっており若干の水分と油分も含まれています。
爪の成長は1日約0.1mmといわれ、
これは健康状態や年齢、季節によっても異なります。
いわゆる「爪が伸びる」のが早いのは、
代謝が活発になる春~夏、年齢では若い方、足よりは手、です。
冬になるとその成長速度は減少し、
歳をとるとともに伸びるのも遅くプレート自体も厚みを増す傾向にあります。
赤ちゃんの爪は薄くすぐ伸びるのに対し、ご老人の爪は厚くなかなか伸びなくなってきます。
よく聞かれる質問に、
「爪を丈夫にするにはどうしたらいいの?」
というものがあります。
長く伸ばそうと思ってもすぐ割れちゃう、
2枚爪になってしまう、などのトラブルも多いですね。
では、トラブルの少ない健康な爪にするためのポイントをあげてみましょう。
カルシウムをたくさん取ると爪が丈夫になる、
という話を聞いた方も少なくないのではないでしょうか。
私も子供の頃にそんな風な理由で(プラス骨を丈夫にする、という耳タコな理由もついて!)
牛乳を飲め、小魚を食べろ、といわれました。
もちろんカルシウムも健康な体作りに欠かせない栄養素の一つですが、
それだけで丈夫な骨や爪が出来るわけではありません。
骨は別として、爪については先にも説明したとおり皮膚の一部です。
皮膚に必要な栄養素のメインはたんぱく質です。
健やかに保つためにビタミンやミネラルも必要です。
爪も同じなんですね。
「総じてボディの美」のコラムでも書きましたが、結局は「健康=美」です。
爪を丈夫にしたければ、まず規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけるべきです。
プラス、体の中でも特に酷使される指先なので念入りなお手入れも必要です。
ハンドクリームなどをこまめに塗り乾燥する隙を作らない、コレに尽きます。
また、生活の中での仕草にも気を配って見ましょう。
爪でガリガリ何かを引っかいたりしていませんか?
缶のプルタブを爪で引っ掛けて開けようとしていませんか?
痛みを感じない爪ですが、スチール製でもなんでもありません。
力をかければ折れたり欠けたりして当たり前なんです。
それから、これは仕方のないことではありますが
個人差というものが爪にもあります。
お肌にも敏感肌と普通肌があるように、爪にも伸ばしやすい爪、伸ばしにくい爪があります。
体質的なものなので、色々と気をつけても限界というものがあることを理解しましょう。
爪が本来から薄い人が、頑張って長く伸ばしてもすぐに欠けてしまうでしょう。
でも長くしたい、というお気持ちを叶えるのがネイルサロンです。
特にエクステンションと呼ばれる人工爪は、
長く伸ばすことの出来ないコンプレックスから生まれたようなものです。
必要は発明の母、です。
(化粧全般の必要性と発展はここに集約されると思います)
お爪のお手入れは、どのくらいの頻度でするのが好ましいでしょうか。
ハンドなら週に一度、フットなら月に一度が目安です。
どんなにお手入れをして上手にマニキュアを塗れても、
数日後にはその美しい印象が薄れます。生活スタイルの差も顕著です。
家事をなさる方はもしかすると、次の日には爪の先がうっすら剥げてくるかもしれません。
かといって、そのたびに除光液でマニキュアを落とすのはお勧めしません。
爪を傷める大きな原因に、除光液の使いすぎというものがあります。
除光液に含まれる成分は爪を乾燥させてしまいますので、
使用頻度は週に一度、多くて二度に控えるべきです。
甘皮の成長や爪の成長(7日だと約1mm弱)を考え、1週間ごとを目安にお手入れを続ければ
手間をかけることも少なく、また爪の負担も最小限で綺麗な状態を保てるというわけです。
マニキュアを落とす際にも注意が必要です。
ティッシュに除光液を含ませてゴシゴシ。。。という方もいらっしゃいますか?
効率よく負担も少なく落とすには、ぜひコットンを使用してください。
除光液には揮発成分という空気に触れると蒸発してしまうものが含まれています。
コットンにたっぷり含ませることで揮発を防ぎ、しっかり爪のマニキュアに浸透させることが出来ます。
コットンは繊維が複数からみあっていますから、除光液がマニキュアに絡みやすいのです。
爪の上に除光液を含ませたコットンを乗せ、皮膜が溶け始めるまで数秒待ちます。
その後爪全体を一気にふき取ります。
ゴシゴシ力を入れる必要はありません。軽く、汚れた面を変えて行えば楽に取れるはずです。
細かい部分は、綿棒などを使っても良いでしょう。
除光液を使用したら、必ず手洗いと保湿を忘れずに行ってください。
爪の表面を研磨して光沢を出す「爪磨き」はあまりお勧めできません。
たまになら構わないですし、爪表面を整えるためにサロンでも行うこともありますが
あくまでも研磨=削るということを忘れないでください。
繰り返し高頻度で行えば、爪自体を薄くしてしまい、2枚爪などのトラブルを起こします。
以上でだいぶお爪のことがわかったのではないでしょうか。
なんとなくおざなりにしていた行為が、実は爪にとって重要なポイントだったりします。
いかがでしょう?お爪が「お手入れしてみて!」と主張を始めているような気がしませんか?
お呼ばれの機会も増える年末年始、お爪を綺麗にしてトータルファッションを仕上げましょう!
次回は、フットのお話をしようと思います。お楽しみに!