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2012/10/22

今回のコラムですが、将棋とは一切関係ありません(笑)。
確かに将棋の方でも、今年は羽生(善治)名人は誕生しませんでしたけどね(爆)。

10月頭まで暑い日々が続き、最近になってやっと秋が来たなと思っていたところですが、早くも冬のスポーツのフィギュアスケートの季節が始まってしまいました。
昨日までISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズの開幕戦、「スケートアメリカ」が行われていたところですが、日本からは男子では小塚崇彦・羽生結弦・町田樹の3選手が、女子では今井遥選手が参戦しています。
そして男子のショートプログラムで、羽生選手が現在の採点方式では史上最高点で首位に立ちました。
私もスポーツニュースでその演技を見ましたが、難易度の高いジャンプをしっかりと決め、そのたびにガッツポーズを見せていました。
かわいい顔してけっこう熱い男らしいところがあって、そこもまた羽生選手の魅力なのかなと個人的には思っています。
また、ショートプログラムでは小塚選手が3位、町田選手が4位と3人とも好スタートを切っています。

このままフリーもうまくやっていれば、羽生選手が優勝してまさにフィギュアスケート界の「羽生名人」と称されてもいいところでしたが、やはりそううまくはいきませんでした(苦笑)。
フリーではジャンプを失敗し、小塚選手に逆転優勝を許してしまったのです。
しかしそれでも2位を確保し、3位に入った町田選手とともに日本人3人で表彰台を独占、幸先のいい今シーズンのスタートを切ったと言えるでしょう。
この後には高橋大輔・織田信成の両選手も控えているでしょうから、2014年のソチオリンピックに向けて華やかながら厳しい競争が待ちかまえていることと思います。

一方女子の今井選手ですが、ショートプログラムで7位とやや出遅れ最終的には5位、失礼ながら「今井ち」な感じのスタートになってしまったようです(原爆)。
と最後に無理矢理オチをつけて、今回のコラムは軽めに済ませてしまいましょう(笑)。
そのかわり、少しペースを上げていこうと思います。
今の私には、そんなに時間はありませんからね。

10:38 | yamane | 「羽生名人」誕生ならず はコメントを受け付けていません
2012/10/17

今月もスロースターターで失礼しております(笑)。

今年のボディビル大会シーズンも、先日7日の日本選手権でついに終わってしまいました。
懸案になっていた当日券ですが、前日に大阪に泊まって朝8時前に会場に並んだおかげで、どうにかチケットを購入できて無事観戦することができました。
現在ブログの方に、レポートを順次アップしておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

さて、それで今回何を書くかといいますと、これも半年以上放置していた連載「私とストリップ」の続きです(爆)。
正直言って、これを書いたことによって私のJunkStageライターとしての価値が、さがってしまったのではないかと思っているのですが、今更どうしようもないので書けるところまで書いてしまおうと思います(苦笑)。
ただ、なにぶん久々なので思い出しつつ書いてまいりますので、今回は軽めに済ませたいと思います。

前回は昭和から平成に変わった前後の時期の、私のストリップ観賞が最も充実していた時期のお話をさせていただきました。
そしてその時期に終焉が訪れることを、予告したところまででしたね。
つまり、私がストリップにはまった原動力となった、2人のアクロバットダンサーとの別れがあったのです。
まず1991年(平成3年)の11月に、川崎市のストリップ劇場で火事があったのですが、その劇場にはアクロバットダンサーのK嬢が出演していたのです。
それで火事のときに、劇場2階の楽屋にいたそうであわてて飛び降りたわけですが、そこで大けが(骨折)をしたのがダンサーとしての致命傷になってしまい、その後彼女を見ることはありませんでした。
もう1人のアクロバットダンサー、B嬢とはその後もしばらくよい関係が続いていましたが、1993年の2月頃にちょっと気まずいことがあって少し会わないでいたのですが、それっきり彼女の行方がつかめなくなってしまいました。
当時ストリップの踊り子の行方は、夕刊紙「内外タイムス」の劇場広告によって関東近辺しかつかめませんでしたので、それ以外の地域の劇場に出ていてもわかりません。
そこで私がどうしたかといいますと、パソコン通信を使って全国レベルでのストリップ情報交換を呼びかけたのです(爆)。
パソコン通信そのものは、すでに2年ほど前から始めていましたが、それまではもっぱら情報収集のみ利用して、自分から情報発信したり積極的に情報交換をしたりはしていなかったのですが、B嬢の行方をなんとかつかみたいという一心でそのような行動に踏み切ってしまいました。
情報交換の輪は意外と早く広まり、ピーク時には100人を超える人が集まっていたのですが、肝心のB嬢の情報は把握できませんでした。
しかし、このパソコン通信を通じてのストリップ情報の交換の面白さを知った私は、その後その情報交換やオフラインミーティングなどに没頭していくことになりました。
ところでB嬢の行方ですが、結局1993年4月を最後に引退したということでした。

こうして、ストリップにはまった原因であるアクロバットダンサーを失ってしまった私でしたが、今振り返ればここで「卒業」しておけばよかったのに、ここから「迷走」が始まってしまったのでした(苦笑)。
ここから先は、自分でもあまり振り返りたくない過去になってしまうので、次はまたしばらく時間を置いてからにしたいと思います。

10:56 | yamane | 私とストリップ⑤ はコメントを受け付けていません
2012/09/30

早いもので、もう今日で9月も終わりです。
こんな日に思い出すのが、この歌です。

さて、それはともかく今日コラムを書いておかないと「Regular Writer」はく奪になってしまいますので(苦笑)、なんとか書いてしまいましょう。
ご記憶の方もおられるかと思いますが、実は私いくつかの連載物を途中で放り投げている状態でした(爆)。
大変申し訳ないので、とりあえずそのうちのひとつを今日片づけておこうかと思います。

ボディビル大会のシーズンも、いよいよ10月7日の日本選手権を残すのみとなりましたが、実はチケットの入手がちょっと危ない状況になってまいりました。
今年は大阪市で開催されるのですが、男子でかつて日本選手権4連覇を達成した大物選手が、7年ぶりに参戦するということで盛り上がってしまったようです(苦笑)。
できれば、画竜点睛を欠くようなことのないようにしたいとは思うのですが・・・
というわけで、前回はボディビル競技の大会の流れをご説明させていただきましたが、今回はそれ以外の「健康美」「フィットネス」「ボディフィットネス」の、3つの大会における流れをご説明させていただきましょう。

ボディビルが「予選」「決勝」の二本立てで行われるのに対し、これら3競技は「第1ラウンド」「第2ラウンド」「第3ラウンド」の三本立てで行われています。
もっとも、第1・第2ラウンドを「予選」、そして第3ラウンドを「決勝」と位置付けることもできます。

まず第1ラウンドは、全選手がビキニを着用して「回転演技(クォーターターン)」を行うことにより、審査が行われます。

以前ご説明しましたが、「回転演技」を行うときはまず最初に「フロントリラックス」というポーズをとり、「Turn to the right(右を向いて)」の号令とともに右に90度づつ回転します。
この第1ラウンドで、健康美及びフィットネスでは各選手オリジナルのビキニを着用しますが、ボディフィットネスの場合は黒ビキニで統一されます。

続いて第2ラウンドですが、これは3競技それぞれ特色があります。
まずボディフィットネスですが、各選手オリジナルのワンピースを着用して、第1ラウンド同様に「回転演技」を行います。

次に健康美は、オリジナルのワンピースを着用し「回転演技」を行うことまではボディフィットネスと一緒ですが、さらに「ダブルバイセップス」「サイドチェスト」「バックダブルバイセップス」の3ポーズもあわせて行います。

そしてフィットネスにおいては、この第2ラウンドこそメインと言っていいでしょう。
「ルーティンラウンド」とも言われますが、各選手それぞれ工夫をこらしたコスチュームに身を包み、力強さ・柔軟性・持久力・巧緻性などをアピールする、90秒以内でのフリーパフォーマンスを行います。

そして第1・第2ラウンドの審査結果によって入賞選手が選抜され、入賞選手のみが最後の第3ラウンド(決勝ラウンド)に臨むわけです。
健康美では、第3ラウンドで初めて「自由演技」というパフォーマンスを行います。
ボディビルで言うところの「フリーポーズ」、フィットネスで言うところの「フリーパフォーマンス」に相当しますが、演技時間が45秒と短めです(苦笑)。
しかし、その短い時間の間に各選手が創意工夫をこらした健康美の自由演技は、私が最も魅力的に感じているところでもあります。

一方、ボディフィットネスの第3ラウンドはやはり「回転演技」のみで審査されますが、今度は各選手オリジナルのビキニを着用します。
3種類の水着で各選手の魅力を楽しめるのが、ボディフィットネスの持ち味かもしれませんね。

またフィットネスの第3ラウンドは、第1ラウンド同様各選手オリジナルのビキニで「回転演技」を行います。
フィットネスは参加選手が少なく予選落ちがめったに出ないので、第1ラウンドの繰り返しになるケースがほとんどですね(爆)。

そして最後に順位発表・表彰式となるわけですが、ボディビルのような「ポーズダウン」というものがこれら3競技にはなくて、入賞選手全員が整列した状態で下位から順位が発表されていきます。
そして順位を発表された選手が順次後方の表彰台に下がり、最後まで順位を発表されなかった選手が優勝という流れは、ボディビルと同様です。
実は健康美にはポーズダウンがあって、ボディビルとは違った華やかな感じが好きだったのですが、今年9月2日に行われた健康美の全国大会「ミス21健康美」では、ポーズダウンがなくなってしまい残念に思いました。

以上が、各競技の大会のおける流れでした。
今年はもう大会も終わってしまいましたが、来年以降に「観戦してみようかな」という方は、参考にしていただければ幸いです。

09:31 | yamane | ボディビル競技の大会の流れって?(2) はコメントを受け付けていません
2012/09/24

ご無沙汰してすみません。
実のところ公私ともにいろいろございまして、心身の調子がいまひとつよくありませんでした。
そんな中、ボディビル大会の観賞だけは欠かさずにしてまいりましたが、昨日新潟で行われた東日本選手権を前に力尽きました(苦笑)。
今年のボディビル大会観戦シーズンも、来月7日の日本選手権をもちまして終わりますので、その後はもう少しペースを上げられたらと思います。

さて、先月までロンドンオリンピックの話題を中心にコラムをお送りしてきたわけですが、ひとつ話題にしていなかったものがあります。
そう、タイトルにもありますとおりシンクロナイズドスイミングについて、まだ何も書いていませんでした。
しかし実のところ、私は録画さえもいまだにきちんと見てはいません。
といいますのは、以前にも何回か書きましたが私は「ソロこそシンクロの華」という考え方でして、そのソロがないオリンピックのシンクロにはいまひとつ興味がわかなかった、ということはあるかと思います。
また、昨年中国の上海まで世界水泳選手権を見に行き、生でシンクロの魅力をとことん堪能してまいりました。
あれ以上充実したシンクロ観賞は到底不可能だろうな、という「あきらめ」に似た気持ちもありましたね。
順位や日本代表の活躍についてもまあ予想通りという感じで、今回メダルを取れなくても特段大きな話題にもなりませんでしたね。

私はシンクロを見るのは大好きですし、実際これまでも何回も大会を見に行っているわけですが、こと日本国内での大会観戦では肩身の狭い思いをしてきました。
地元横浜市では、毎年5・6月頃に「東日本選手権」というシンクロの大会があります。
2002年にシンクロ関係者の方のホームページでその情報を発見し、初めて見に行きました。
そこで、それまでテレビでしか見たことのなかったシンクロの魅力・迫力を生で知り、それ以降見に行ける大会をできるだけ見に行くようになりました。
ところが、2004年に見に行ったときのことですが、プールの水面まで遠かったので双眼鏡で観賞していたのですが、関係者に何度もわざと目の前を通られて観賞を邪魔されたり、しまいにはガードマンに注意される始末でした。
別に盗撮とかいかがわしいことをしているわけでもないのに、なんで?と思わずにはいられませんでした。
あえて言うなら、観賞している中年オヤジ(私)の姿が気持ち悪かった、ということなのでしょうか(原爆)。
そして、翌年以降は場内のそこここに「双眼鏡等使用禁止」の貼り紙が張ってありました(苦笑)。
どういうことかと関係者の方に聞いてみたところ、「盗撮防止」のためだとのことでしたが、見るためだけの双眼鏡さえ禁止するという意図が、私にはどうにも理解できませんでしたね。
ちなみに、2004年に関係者以外で観戦していたのは私を含めて3人程度で、そのうち双眼鏡を使用していたのは私だけでした。
要するに、私1人のためにここまで「対抗措置」をとっているということになるわけですが、なんかもう笑っちゃいますね。
そのため、2007年以降は私も見に行くのをやめました。
ちなみに、この大会を教えてくれたホームページでも、今はそういう情報を発信しなくなっていました(苦笑)。
上海の世界水泳選手権や、2002年の釜山(韓国)でのアジア競技大会のときには、撮影も全然自由だったんですけどね。

そういうこともあって、今だから言いますが日本代表「マーメイドジャパン」は、今回ロンドン五輪に行けない方が、むしろよかったのではないかと思っていました。
この日本のシンクロ界の閉鎖的な体質が、それを機会に変わってくれればという期待があったのですが、残念ながら4年ほど先送りになってしまったような気がします。
こんなわけで、私はシンクロは好きなのですが、「日本のシンクロ」は正直好きになれないというのが本音なのです。

というわけで、今回はいわゆる「愚痴こぼし」でした(爆)。
久々のコラムがこんな内容で、ごめんなさい。

08:51 | yamane | シンクロは好き、だけど「日本のシンクロ」は・・・ はコメントを受け付けていません
2012/08/21

あっという間に、ロンドンオリンピックも終わってしまいましたね。
そんなわけで、今回もロンドン五輪についてのショートコラム集をお送りしたいと思います。

絆の力(団体競技全般)

日本はこのロンドン五輪で、史上最多の38個(金7・銀14・銅17)のメダルを獲得し、金メダルが目標よりやや少なかったことを除けば、上々の成果だったといえるでしょう。
特に今回は、団体競技でのメダル獲得が目立ったように思います。
思いつくまま挙げてみますと、男子体操・女子卓球・女子アーチェリー・男子フェンシング・女子サッカー・女子バレーボール・競泳男子メドレーリレー・競泳女子メドレーリレー・バドミントン女子ダブルスといったところでしょうか。
昨年の東日本大震災以来、「絆」という言葉がよく使われていますが、とりわけ今回の日本代表にはその「絆」の力を強く感じたように思います。
特に前回ご紹介した、競泳の入江陵介選手の「27人のリレー」発言は、その象徴とも言っていいのではないかと思います。
ここ一番でひとつの目標に向かって団結する力に関しては、日本は世界でもトップクラスのものがあるのではないかと思いました。
そしてそれがある限り、日本は「大丈夫」だと感じています。

村田だ!(ボクシング)

ロンドン五輪ももう終わりという頃に、大きなニュースが飛び込んできました。
そう、男子ボクシングミドル級で、村田諒太選手が優勝し金メダルを獲得しました。
ボクシングで日本が金メダルを獲得したのは、実に48年前の東京五輪以来ということで、バンタム級で銅メダルを獲得した清水聡選手ともども、見事な快挙達成でした。
ボクシングといえば、開会式で1960年ローマ五輪のボクシング金メダリスト、モハメド・アリ氏が姿を見せていましたね。
1996年のアトランタ五輪の開会式でも、聖火リレーの締めくくりに震える手で聖火を聖火台に点火した姿が印象的でした。
ローマ五輪で金メダルを獲得したものの、人種差別を受ける現実は変わらないことに絶望したアリ氏は、川に金メダルを投げ捨てたそうですが、そんなアリ氏がオリンピックの聖火を点火した姿には、深い感銘を受けたものです。
なんか後半は、モハメド・アリ氏の話題が中心になってしまいましたね(笑)。

やっぱり役者やのォ~>ウサイン・ボルト(陸上)

五輪後半の華は、なんと言っても陸上競技でしたね。
そして主役はやはりこの男、ウサイン・ボルト選手でした。
ジャマイカの国内選考競走では、100m・200mとも仲間のヨハン・ブレーク選手の後塵を拝してしまったわけですが、五輪本番では見事に両方とも優勝。
100mでは決勝をトップでゴールした後、そのままウィニングランに突入してポーズ。
また200mでは、ジャマイカ勢3人でメダルを独占するという圧勝劇を演じました。
さらにトラック競技の最後を飾る400mリレーでは、ブレーク選手ら仲間とともに世界新記録を樹立して、見事2大会連続の「三冠王」となったのです。
やはりボルト選手は、「役者が違い」ました(笑)。
しかし、記者会見では「あと2,3年は俺の時代」と一見豪語しているようでしたが、4年後に言及していないということは、2016年のリオデジャネイロ五輪のときには主役は若いブレーク選手らに交替していることを、自ら予想しているのかもしれませんね。

竹島問題(男子サッカー)

最後にこういうキナ臭い話題で、締めくくるのも遺憾ではあるのですが・・・
奇しくも、韓国の李明博大統領が日本の竹島への訪問を強行した翌日、ロンドン五輪では男子サッカーの日本対韓国の3位決定戦が行われました。
昨日の今日だけに何としても負けられない一戦でしたが、勝って銅メダルを獲得すれば、兵役が免除になるという絶好の「ニンジン」をぶら下げられた韓国の勢いを、残念ながら止めることはできませんでした。
そして試合終了後には、韓国のある選手がサポーターから受け取った、「独島(竹島)はわれわれの領土」というメッセージボードを掲げたという、衝撃的なシーンがありました。
これは政治的宣伝活動を禁じたオリンピック憲章に違反する行為の疑いがあるとして、その選手は表彰式への出席を差し止められ、国際オリンピック委員会(IOC)の調査結果によっては銅メダルをはく奪される可能性もあるということです。
もっとも、仮に銅メダルをはく奪されても兵役免除は受けられるそうですが・・・
しかし、「竹島」といえばここだけではありません。
我らがジャンクステージのライター仲間、こばやしさんがお勤めの水族館は「竹島水族館」というではありませんか(爆)。
と、無理やりオチをつけてしまいました(笑)。

実は最近少々調子が悪くて、コラムもなかなか書けなかったのですが、今月もなんとか2回書けてホッとしています。
最後にギレン・ザビ風に一言、
「あえて言おう、(石川佳純は)『カッスー』であると」(爆)

09:15 | yamane | ロンドン五輪ショートコラム集② はコメントを受け付けていません
2012/08/11

早いもので、ロンドンオリンピックも始まったかと思えば、もう終盤が近づいています。
この時期私も、コラムを書くよりも観戦を優先させざるを得ませんでした(苦笑)

そうこうしているうちに、各ネタもかなりたまってしまったのですが、どう書こうかと思案しているうちに時間が経ってしまいましたので、ここはもう思いつくままにショートコラムを連発するしかないな、と思い立ちました。

ロンドンゴシンピック?(柔道・体操その他)

なんか今回のオリンピックは、一旦下った判定が覆るシーンを見ることが、多いように思います。
前回のコラムで書いた柔道の男子66kg級のほかにも、体操の男子団体で内村航平選手のあん馬の得点が異様に低かったので日本のコーチ陣が抗議したところ、得点が上乗せされて4位から銀メダルに変わったりしましたね。
またボクシングでも、バンタム級の清水聡選手が2回戦でアゼルバイジャンの選手を圧倒しながら判定負けとなりましたが、これも抗議の結果清水選手のレフェリーストップコンテスト勝ち(プロでいうTKO)となりました(苦笑)。
あまりもの誤審続きに、韓国のとあるメディアは「ロンドンゴシンピック」と揶揄したそうです(爆)。
なお、内村選手は見事個人総合で金メダルを獲得し、種目別ゆかの銀を含めてメダル3個を獲得しています。
一方で柔道は、金メダルは女子の1個にとどまり、男子はついに初の金メダルなしという厳しい状況でした。
やはり、日本古来の「柔道」と五輪競技としての「JUDO」は、似て非なるものなのでしょうか。

27人のリレー(競泳)

金メダルこそなかったものの、日本選手のメダルラッシュが続いたのが競泳です。
男子平泳ぎの北島康介選手は、残念ながら100m・200mともメダルを獲得できませんでしたが、200mでは立石諒選手が北島選手に先んじて銅メダルを獲得しました。
ほかにも、男子バタフライ200m銅の松田丈志選手や女子平泳ぎ100m銅&200m銀の鈴木聡美選手など、数多くの選手が大いに活躍していましたね。
その中で、男子背泳ぎで100m銅・200m銀の入江陵介選手のインタビューでの言葉が、特に印象に残っています。
「競泳は、8日間の日程の中で(日本代表選手の)27人がひとつのリレーを泳いでいるようなもの。だから(競泳最終種目の)男子メドレーリレーの自由形の選手(=アンカー)がゴールするまで、そのリレーは終わらない」
そして日本は、そのメドレーリレーで男子が銀メダル、そして女子も銅メダルを獲得しています。
全部で銀3個・銅8個と、27人の力で計11個ものメダルを獲得しました。

スポーツマンシップの肖像(フェンシング&陸上)

私がオリンピックの見所のひとつとして注目しているのは、このスポーツマンシップを感じさせるシーンだったりします。
例として、フェンシングの男子団体を挙げましょう。
ご存知のとおり、男子団体の決勝は日本とイタリアの戦いとなりました。
そしてイタリアが勝利し金メダルを獲得したわけですが、その勝利を決めた直後に仲間の選手たちがピストに乱入しようとしたとき、最後に戦っていたバルディーニ選手はそれを制止しました。
彼は、喜びを仲間と分かち合う前にまず、最後の対戦相手だった太田雄貴選手と握手を交わすことを優先したのです。
もうひとつは、陸上の100mハードル予選でのお話です。
2004年のアテネ五輪で優勝している中国の劉翔選手が登場しましたが、彼は最初のハードルで転倒し右脚のアキレス腱を切ってしまいました。
そんな劉翔選手が、先ほどまでライバルとして走っていた選手たちに支えられて、トラックを去っていく姿が印象的でした。

以上とりあえず3つほど、ショートコラムを書いてみました。
次回もまたいくつか、五輪ネタで書けると思います。

12:39 | yamane | ロンドン五輪ショートコラム集① はコメントを受け付けていません
2012/07/30

さあ、ついにロンドンオリンピックも開会式を終えて、本格的に競技が始まりましたね。
こちらのコラムも、しばらくはペースを上げていきましょう。

開会式は朝早めに目がさめたこともあって大部分はリアルタイムで見ましたが、前回の北京五輪ほど派手ではありませんでしたが、まあちょうどいいかなという感じがしましたね。
それでも最後は、あの「ビートルズ」のメンバーでもあった、ポール・マッカートニーが登場し、会場と一体となった「ヘイ・ジュード(Hey Jude)」でかなり盛り上がったのではないでしょうか。
ポール・マッカートニーがすでに70歳だったことに大いに驚くとともに、その年齢を感じさせないパワフルさに、素直に感動しております。

というわけで、まずは柔道のお話をさせていただきましょう(爆)。
軽量級から順次競技が行われていますが、現時点でまだ日本は金メダルは1つも獲得していません。
男子で銀1個・銅1個、女子もようやく銀以上が1つ確定というかなり厳しい状況です。
特に悪い意味で記憶に残ったのは、男子66kg級において日本の海老沼匡選手と韓国のチョ・ジュンホ選手の試合でした。
両選手の戦いは、延長を含む8分間の試合で決着が付かず判定に持ち込まれたわけですが、最初は審判3人全員が韓国のチョ選手の勝ちと判定したところ、ジュリー(審判委員)に呼ばれて判定をやり直し、今度は3人とも海老沼選手の勝ちと判定したのです。
最終的に勝利を手にした海老沼選手でさえも納得のいかない表情で、見ていた私にとっても実に不可解な一戦でした。
結局海老沼選手は準決勝で敗れ銅メダル獲得にとどまりましたが、まだ22歳と若いので次回のリオデジャネイロ五輪での、さらなる活躍が期待できると思います。
これから重量級に移行していきますが、日本の巻き返しなるのでしょうか。

そしてなにはなくとも芸術系スポーツということで体操につなげるわけですが、こちらはまだ決勝が始まっていない状況で書いているので、詳しくは次回でということになるのですが、男子の内村航平選手の不調ぶりが気になりますね。
それにつられてか、男子は団体としても5位でようやく決勝進出となりました。
女子の好調ぶりとは対照的な感じさえ受けますが、女子団体は6位通過でした(爆)。
逆に言えば、それだけ男子の強さが際立っていたということでしょう。
決勝では予選の成績は持ち越しませんから、新たな気持ちでの健闘を期待しましょう。

また、元体操選手というつながりで、女子重量挙げ52kg級の八木かなえ選手にも、注目していました。
成績こそ12位と目立ちませんでしたが、重いバーベルを上げながらキュートな笑顔を見せる八木選手。
これは人気が出るのも、当たり前田の慶次郎ですね(笑)。
そして女子重量挙げといえば、48kg級の三宅宏実選手の銀メダル獲得が光りますね。
メキシコ五輪男子フェザー級で銅メダル獲得の、三宅義行元選手を父親に持つ「親子鷹」として、その父親を超える快挙を達成しました。

ほか、水泳では男子100m平泳ぎで五輪3連覇が期待された、北島康介選手が5位に終わる一方で、あまり注目されていなかったアーチェリーで女子団体銅メダル獲得という快挙もありました。
これから体操は佳境を迎え、後半には新体操やシンクロナイズドスイミングも行われますので、このコラムでもまた取り上げていきたいと思います。

11:45 | yamane | ヘイ!柔道-ロンドン五輪開幕- はコメントを受け付けていません
2012/07/26

いよいよロンドンオリンピックも、目前に迫ってきましたね。
なんて言ってると、「何ボケたこと言ってるんだ?」と突っ込まれそうです(笑)。

そう、もうすでにロンドン五輪は昨日始まっているのです。
以前はオリンピックは、開会式から閉会式まで16日間の日程ですべての競技を行うこととされていましたが、2000年のシドニー五輪からは一部の競技が開会式より前に行われるようになりました。
その代表的なものが、ご存知のとおりサッカーです。
今でも思い出すのが、そのシドニー五輪で開会式前に行われた男子の日本対南アフリカ戦ですが、なんで記憶に残っているかといいますと、高原直泰選手がゴールを決めたときの「ゴルゴルゴルゴル・・・」という絶叫連呼した某日本テレビの実況が、あまりにもインパクトが強かったからだったりします(苦笑)。

さて昨日は、女子サッカーの日本対カナダ戦が行われ、見事日本が勝利しましたね。
ワールドカップも制し、今や世界のトップを行く女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」、このロンドン五輪でも活躍が期待できそうですね。
そして今日は、今度は男子がスペインと対戦します。

私にとっても、ロンドン五輪はこのコラムのネタを仕入れるのには絶好のチャンスでして(原爆)、テレビ放送スケジュールとにらめっこしながら、「観戦スケジュール」を検討しているところです。
なにぶん時差の関係で、リアルタイムの観戦は仕事にも差し支えますので、ビデオ録画しての観戦となると思いますが・・・
主目標はやはり芸術系スポーツで、新体操・トランポリンを含む体操競技とシンクロナイズドスイミングを中心に観戦すると思います。
体操の日本代表には、特に「○○ジャパン」という愛称はないようですが、新体操には「フェアリージャパン」そしてシンクロには「マーメイドジャパン」という愛称が付けられていますね。

なんか最近、スポーツの日本代表には「○○ジャパン」という愛称が付くことが多くなりましたね。
ウィキペディアで調べてみても、実に数多くの「○○ジャパン」が存在することがわかります。
五輪とは関係ありませんが、2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本代表チームは、「サムライジャパン」という愛称が付けられていました。
しかし監督が巨人の原辰徳監督だっただけに、「侍(さむらい)ジャイアンツ」という、大昔の野球漫画を思い出してしまった私でした(爆)。

これからこちらのコラムでも、随時観戦しての感想など書かせていただこうと思っています。

今回は久々の本編だというのに、思いつきで適当に書いてしまいました(笑)。
今月中にもう一本書かないと、「regular writer」から落ちこぼれてしまうので(爆)、なんとかしたいと思います。

08:23 | yamane | ○○ジャパン-ロンドン五輪はもう始まっている- はコメントを受け付けていません
2012/07/18

長らくご無沙汰して、すみませんでした。
7月に入って、本格的なボディビル大会のシーズンを迎えたもので、これから10月前半までは、毎週日曜日のボディビル大会観戦が中心の生活になります。
そしてそれにともない、別にやっているブログの方の更新を優先しております。
あと最近公私ともいろいろありまして、いまひとつ執筆意欲がわかなくて、申し訳なく思っております(苦笑)。

それでもなんとか、7月最初のコラムを書こうとしているわけですが、今回は【番外編】を書かせていただきます。
なにぶん、ここ1ヶ月の間もボディビルを別とすれば、choreographyをほとんど見ておらず、なぜかJunkStageライター仲間の方々との交流に時間を費やしていたりします。
今回は、そのご報告をさせていただこうというわけです。

まず最初は6月17日ですが、いつもは「オルケスタ うっかり☆ソン」でサルサを聴かせてくださるエイミーさんが、なんとクラシックを聴かせてくださるとのことで、武蔵野市の「コリウス武蔵境」まで出向いてまいりました。
こちらは「ミューズに抱かれたバッカス」と銘打たれた、クラシックの名曲をエイミーさんのピアノと早川文乃さんのバイオリンで、トークも交えながら奏でられる気軽な感じのコンサートでした。
場内はゆったりしたサロンという感じで、飲み物とケーキなど楽しみながら生演奏を聴くことができました。
演奏された曲目は、「愛の挨拶」(エルガー)・「ロマンス第1番ト長調作品40」(ベートーベン)・「序奏とロンド・カプリチオーズ」(サン=サーンス)など、わりと有名どころの作曲家の作品のほか、私は始めて知ったのですがフリッツ・クライスラーという作曲家の曲が、「愛の喜び」「愛の悲しみ」をはじめ4曲盛り込まれていました。
クラシックでも、こういう新しい発見があると楽しいものですね。
また、エイミーさんの新しい魅力を発見できたように思います。
ちなみに、廣川昭彦さんもスタッフとして活躍しておられました(笑)。

続いて6月23日ですが、今度は府中市の「府中の森芸術劇場」に行ってまいりました。
ここで行われた「虹色コンサート」に、たかはしういかさんが出演しておられたので、行ってまいりました。
ちなみに、夕方開演だったので昼間は同じ府中市のJRA東京競馬場に寄っておりました(爆)。
当日は東京競馬場での開催はありませんでしたが、場外馬券売り場として機能していて、それなりに人出もありましたね。
私も昔は、毎週のように東京競馬場に通っていたものです(笑)。

この「府中の森芸術劇場」の「ウイーンホール」でコンサートは行われたわけですが、巨大なパイプオルガンが作りつけてあって、なかなかすごいホールでした。
コンサートは2部構成で、前半はピアノ・バイオリン・クラリネットなどの器楽曲が演奏され、後半はオペラやミュージカルなど歌が中心の構成でした。
そしてういかさんはもちろん後半に登場し、ミュージカル「マイフェアレディ」の代表曲「踊り明かそう」を、文字通り舞台いっぱいに踊りながら歌っていました。
ほか印象に残ったのは、前半の最後に「バイオリン・クラリネット・ピアノのための組曲」(ダリウス・ミヨー)が、絵本「葉っぱのフレディ」(レオ・バスカーリア)の朗読とともに演奏されたところでしょうか。
実はこの「葉っぱのフレディ」は、日本でもミュージカルになっているのですが、そのミュージカルをプロデュースしたのは、なんと黒岩祐治・現神奈川県知事でした(爆)。
それと後半、福島県の民話を題材にした和製オペラ「河童譚」は、河童役の人が本当に河童の衣装を着て歌い踊り、笑いが絶えませんでした。
最後は出演者全員登場して、「乾杯の歌」で華やかに締めくくられました。

さらに6月26日には、外山安樹子トリオの皆さんが横浜は関内の「A.B.Smile」に出演してくださったので、性懲りもなく聴きに行ってしまいました。
体調がいまひとつよくなくて、前半だけで帰ってしまったのですが、トリオのメンバーの秋葉正樹さん謹製の限定オリジナルCDを購入させていただき、トリオ全員のサインまでいただいてしまいました。

なお、サインの名義が「ドムさん江」となっていますが、これは私のmixiでのハンドルネームです(爆)。
別に、ガンダムオタクではありませんよ、私(笑)。

まだ終わりません(笑)。
6月30日には、浅草で竜半さんが大道芸でジャグリングを見せてくださるということで、行ってまいりました。
これはもう、何も言わず写真をご覧いただきましょう。

昨年9月のJunkStage公演のときを彷彿とさせる衣装で、ボール・シガーボックスなどのジャグリングを見せてくださいました。
「ジャグリグドラゴン・ヒョウガ」のときには言葉を発しませんでしたが、今回は軽妙なしゃべりも楽しむことができました。
また秋には、静岡の大道芸ワールドカップでお会いしたいですね。

そして最後は7月7日、七夕の日ですが埼玉県戸田市までなぜかオペラを見に行ってしまいました。
こちらは「オペラ喫茶」と銘打って、お茶やお菓子をいただきながら気軽にオペラを楽しもうという企画で、
オペラと言えばたかはしういかさんですが、このときはういかさんはいません。
じゃあ何で行ったのかといいますと、3月の公演で「聖母マリアの月」の主役・カルメラを演じていたういかさんの友人、楠野麻衣さんが出ておられたからです。
これはfacebookがらみなんですが、「友達の友達は・・・」という感じでお声をかけられたので、土曜日ということもあって行ってみた次第です。
なにしろこの日演じられたのが「カルメン」でして、これはあまりにも有名なオペラですが、よく考えてみれば私はこの「カルメン」が、どういうストーリーなのかということさえ実はわかっていなかったわけでして、この機会に勉強してみようかなとも思ったわけです。
おかげさまで、ストーリーの大枠はつかめましたが、詳しく書くと長くなるのでやめときましょう(笑)。
それで、楠野さんの役はカルメンの仲間のジプシー、フラスキータという女性だったわけですが、これがまたドキッとするくらい妖艶だったんですよ、主役のカルメン以上に・・・
3月の公演で演じたカルメラは、暗いストーリーのせいもありますが「やややつれ気味の主婦」というイメージだったのですが、今回は打って変わって明るく華やかな感じでよかったと思いました。
というわけで、交流の輪はついにJunkStageの枠を踏み越えてしまったわけです(笑)。

以上、我ながらchoreographyそっちのけでよく見に行ったものだなあと、半ばあきれております(笑)。
でも、ジャグリングやオペラなどはchoreographyの要素も含まれますから、本編扱いでもよかったのかなとも思ったりしますが・・・

さて、これまでことあるごとにお送りしてまいりました【番外編】ですが、今回をもちまして一応「最終回」とさせていただきます。
今後は、本編に力を入れていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
これまでのご愛顧、どうもありがとうございました。

10:43 | yamane | 【番外編】交流はJunkStageを超えて【最終回】 はコメントを受け付けていません
2012/06/29

ご無沙汰しておりましたが、今月2回目の「本編」を書きます(笑)。

今月は困ったことに「choreography」を見ておりませんでしたので、何を書こうかと考えていたのですが、やはり得意技(爆)のボディビルネタで行ってみようと思います。
これまでは、ボディビルの競技カテゴリーをご説明させていただきましたが、今回からはその競技の進行方法を解説させていただきます。
各カテゴリーとも、(ピックアップ→)予選→決勝→順位発表→表彰式という基本的な流れは同じですが、その具体的な流れについては微妙に異なりますので、各カテゴリーごとにご説明申し上げます。
これまで書いた内容と重複する部分もあるかと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。

まずは「ボディビル」からまいりましょう。
最初にカッコ書きした「ピックアップ」は、参加選手の数が多いときに最初に行ういわば「足切り」みたいなもので、昨年の日本選手権を例にとりますと、男子39人・女子28人のエントリーがあったわけですが、これをそれぞれ12人に絞ったわけです。
特に男子は人数が多かったため、まず「一次ピックアップ」として20人に絞り、さらに「二次ピックアップ」を行いました。
女子は、1回のピックアップで済みましたが・・・
ピックアップは、「フロントダブルバイセップス」(front double biceps)

「サイドチェスト」(side chest)

「バックダブルバイセップス」(back double biceps)

「アブドミナル&サイ」(abdominal and thigh)

の4つの基本ポーズにて行われます。
まず最初に、エントリー番号順に並んで4ポーズ行った後、今度は左半分・右半分を入れ替えて再び4ポーズ、そしてその後はピックアップの「当落線上」にある選手を審査員が指名して、指名された選手のみで4ポーズを行います。
ピックアップで指名されなかった選手は、そのまま通過するか、落選するかのどちらかになります。
なお、審査員は7人おりまして、ここでは各審査員がピックアップ通過させようとする選手を、通過枠分(12人または20人)チェックします。
そして、チェック数の多い順にピックアップ通過選手が決まりますが、ボーダーライン上に複数の選手が並ぶこともあります。
このような場合は、当該選手のみによる比較審査が行われて通過選手を決定します。
たとえば、12人通過のところ11位に4人並んだような場合ですと、その4選手で4ポーズを行い、各審査員は通過枠の2人を選んで上位2選手が通過するわけです。

こうして12人に絞られたところでようやく「予選」が始まります。
予選では、ピックアップで行われた4ポーズに加え、「サイドトライセップス」(side triceps)というポーズを含めた5ポーズで比較審査を行います。

こちらもまずはエントリー番号順に並んで5ポーズ、左半分・右半分入れ替えてまた5ポーズを行い、以降は審査員の指名した選手による比較審査が何回も続くのです。
ちなみに、比較審査における最初の指名を「ファーストコール」と称していますが、このとき指名された選手により優勝が争われることが多いようです。

ちなみにこちらは、昨年の日本選手権における女子のファーストコールの模様ですが、確かにこの5人の中からベスト4が決まっています。
そして審査員は、この12選手について1位から12位までの順位を付けるわけですが、各選手について7人の審査員の付けた順位のうち、最上位1つと最下位1つを切り捨てて残る5つの順位点の合計が、その選手の予選での得点となります。
たとえば、ある選手について7人の審査員が4位・7位・3位・5位・6位・4位・6位と順位を付けたとしますと、最上位の3位と最下位の7位を切り捨てて、残りの順位を合計した25点がこの選手の予選での得点となります。
この得点の少ない順に1位から12位までの順位が付けられるわけですね。

それからいよいよ決勝となるわけですが、決勝は各選手1分間の持ち時間で鍛え抜かれた体の魅力をアピールする「フリーポーズ」となります。

こちらでは、昨年の日本選手権の女子トップ3のフリーポーズをご紹介させていただきました。
決勝でも予選同様に、各審査員が12選手に1位から12位までの順位付けを行い、その合計得点により各選手の順位が決まります。
最終順位は、予選得点と決勝得点を合計してその得点の少ない順に順位が決められます。
もし同順位に選手が並んだ場合には、決勝での得点が少ない方が上位とされます。

そして最後は、「ポーズダウン」を行いながら順位が発表されます。
ポーズダウンは、いわば最後の「アピールタイム」とも言えるでしょう。
場内でも、各選手を応援する観客の歓声が響きますが、最高峰の日本選手権ともなればそれはもはや「怒号」と表現した方がいいかもしれません(爆)。
下位から順位が発表され、発表された選手は順次後方の表彰台に下がっていきます。
そして残った選手によって、ポーズダウンは続けられます。
各選手は、最後まで自分が順位をコールされないこと、すなわち優勝を信じてポーズダウンに臨むわけですが、順位をコールされた瞬間の選手の表情もまた見所といえるかもしれません。
最後に2人の選手が残ったところから2位の選手がコールされる瞬間までが、やはり最も盛り上がりますね。
そして優勝選手が決まったところで、表彰式へと移行します。

表彰が終わると、場内の観客が各選手に花束・プレゼントなどを手渡しできる時間が設けられています。
私はこれを「プレゼントタイム」と勝手に名づけているのですが、このように選手と観客が直に触れ合えるスポーツというのは、大変珍しいのではないでしょうか。
プレゼントタイムが終わったところで、「ハイ、ポーズ」の記念撮影があり、これで表彰式が終わります。

だいたい、こういう流れですね。
ただ最近は、プレゼントタイムがない大会も多くなり、少々味気ない感じもする今日この頃です(苦笑)。

興味のある方は、社団法人日本ボディビル連盟(JBBF)「定款・規程・規約」の中の「選手権大会実施規程」をご覧ください。

この続きは、また番外編をはさんでお送りする予定です(笑)。

11:23 | yamane | ボディビル競技の大会の流れって?(1) はコメントを受け付けていません

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