2010/08/24

展示水槽へ地元の魚「トウゴロウイワシ」を捕まえてきて入れよう!イワシの他にワタリガニ(正式名称ガザミ)も採れるからついでに採って食べてしまおう!

いや、ワタリガニを採りに行こう!他にもイワシが採れるから面倒くせぇけど、ついでに採って水槽へ入れて展示しよう!

だったけかな、どちらがメイン目的だったか曖昧なまま、午後7時にスタッフの戸舘(とだて)君と奥さん、そしてワタクシは水族館前の漁港へ鼻息を荒くして向かった。船に乗るのである。

船を出してくれるのは近所のガソリンスタンドのMさん。趣味は海での狩猟じみた行為で、釣りや採集、なんでもやる海坊主だ。以前、このコラムに書いたイモリツアーを企画したのもこのMさんだ。Mさんの息子のI君(中学2年)も同乗してくれた。

鼻息をさらに荒くしてフンガフンガと船に乗り込み、ブロロロ~ン~と時速130ノットで(いや、速さはよくわからん、ウソです)出港。岸壁から見送ってくれたり、船上での安否を心配したり、テープを投げて出港を祝う人は一人もいなかった。野良ネコすらいなかった。

「う~みょぉ~お~れぇのう~みよぉ~」

しかし約2分であっけなくポイント着。ポイントは水族館のすぐ目の前なのだ。

バッテリーから強力ライトを引っ張って海面を照らしながら、エモノを探していく。暗闇の海面を丸くライトが照らすと、その中に夜のアヤシイ海を徘徊中の「トウゴロウイワシ」がいるので、即座にアミで掬うのである。こぉ書くと簡単そうだが、船は揺れるし、イワシは逃げるのが早く、コレがアンタ、難しいのだよ。

光に照らされたイワシは、はじめ何が起こったのかわからなく「ハッ?ナンジャ?」といった感じだが、0コンマ何秒かで「あ、ヤバイかも」と思い、スグにダッシュで光の輪から外れて暗闇の海へ逃げる。

コツは「ハ?ナンジャ?」の時に迷わず野生のリズムでアミを船上から「でりゃぁ!」っと、かぶせることである。しかし、こぉ書くと簡単そうだが、コレがアンタ、難しいのだよ。

確実に手にしたい!という邪心や若干の手元の迷いがあると「ば~かっ!!」と言いながらイワシはピョンピョコと小走りで逃げていってしまうのです。

Mさんの息子のI君はこの漁法?の師範代で、次々にイワシを掬っていく。時々、カニも掬う。カニは普段は海底の岩の陰でゴソゴソしているが、夜になるとウキウキしながら海面を泳ぐのだ。泳ぎ方は、よしもとのアホの坂田師匠のあの歩き方そっくりで、笑ってしまう。

オソロシイことにI君は、一番揺れる船の先端にタイタニックの人のように実に感動的に立って、右手にアミ、左手にライトを持ってシャキっと立って次々に魚を採る。

場所交代でそのポジションに立たせてもらったが、船が揺れるので立っているのはなかなか難しく、魚を発見しても、(船から落ちたくないぜよ)という気持ちが強くて、ヘッピリ腰になってしまい、魚に逃げられてしまう。揺れる船上の先端では簡単にバランスを崩してしまい、ヨロケテしまうんです。戸舘君は数回、本当に暗闇の海に落ちそうになっていたが、持ちこたえて落ちなかった。その時、

「ちっ!おしいなぁ!」

と、奥さんとコメントがハモってしまった。

船の先端なので、まっすぐ落ちれば、そのまま船にストレート&ダイレクト&ダイナミックに轢かれてしまうのだ。キケンであるが、知り合いが落ちるのはチョット見てみたい、と乗船すると誰もが思うのだ。

2時間ほど、海上をただよって、40匹ほど「トウゴロウイワシ」をゲチューした。カニは少なく7匹。波がある日はカニは少ないだわぁ、あかんなぁ、とMさんが残念そうに言った。展示魚だけ採れて、食用が採れないのは実に残念である。

捕獲したイワシをタライで水族館へ運び展示水槽へ。向かいの美容院のSさんと、メチャかわいい息子君も応援に来てくれた♪

ネオンブルーに輝いて群で泳ぐトウゴロウイワシはキレイ。このイワシは他の水族館で見る「マイワシ」とは違って「地の魚」という感じだ。ナメんなよ、ポピュラーイワシめっ!!

トウゴロウとは人の名前ではなく(デューク東郷=ゴルゴ13ではない)どこぞの方言で『服を着たまま寝る』という意味で、イワシはウロコがボロボロはがれやすく、すぐに死んでしまうため魚ヘンに弱いと書いて「鰯」なのだが、トウゴロウイワシはウロコが強靭で、死んでしまっても体ははがれないウロコで守られている。そのため「服を着たまま寝る」の意味のトゴロが使われ、それが変化して「トウゴロウイワシ」という名前なのである。

と、戸舘君が言っていた。

こんなマメ知識、ワシが知るわけないじゃん!?

2010/08/24 09:19 | 生き物 | 1 Comment
2010/08/16

なんでしょう、コレ。この暑さ。中華飯を食っているだけで汗が出てくる。

しかし、餃子のO将で始めて中華飯を食べたけど、そのへんのオヤジを思わず殴りたくなるくらいなかなか美味しゅうございました。汗ダクだけど。代謝がいいのでしょうか。暑いだけでしょうか。

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2010/08/16 09:07 | ヨタヨタ話 | 6 Comments
2010/08/08

「深海パラダイス!海の世界の生物多様性」というテーマでトークイベントに出演した。地元の科学館が主催で、ウチの水族館と天下のJAMSTEC(海洋研究開発機構=深海研究の超エキスパート)の3施設融合イベントだ。

6月ごろに科学館のY学芸員から内々に相談を受けていて、出てみない?やってみない?と、ユウワクを受けていた。しかし、内容は天下のJAMSTEC(ジャムステック、と読むのだ。)のかたと並んでのトークや掛け合いを、、、ということだったので、始めは断るつもりがチョットあったのじゃよ。

JAMSTECといえば、日本では、というか世界でも通用している深海研究の専門家研究集団であり、深海や水族を知っている人であれば誰でも知っている超有名機関。しんかい6500という最強潜水艦的船で海の奥深くまで何十回も潜って調査している方。こちとらローカル街のヘナチョコ水族館員。そんなかたと一緒にイベント出演、なんて、、、カナブンとオオクワガタくらいの違いがある。カナブン以下?オレ、カメムシ?

ワタクシがOKを出しても、オマエナンゾが出るイベントではない、やめなさい、と上司陣に言われるだろうナァと思っていたが、そこはY学芸員が絶妙な根回しで切り抜けてくださった。Y学芸員とはワタクシが学生で実習を受けていた時からの先生でり、ワタクシの師匠。そしてワタクシも学芸員となり水族館で働き出してからはワタクシはY学芸員の奴隷であるので、言うことはきかねばならぬ。

じゃぁやりますよ、そのかわり大きな仕事だと思うので成功するかどうかは保証できません。と返事して7月から動き出した。失敗したらJAMSTECさんに申し訳ないし、Y学芸員の責任になるのに、弟子に仕事を回して任務達成を信用してくださったのは大変名誉で嬉しいことであったので、全力を尽くした。

JAMSTECのFさんが数千メートルの深海の話をして、ワタクシは数百メートルの深海の話や水族館での話をした。2人とも喋りすぎて、時間をオーバーしちまった。

会場は70人以上の方が来てくれて、発表やトークもそこそこうまく行った。緊張したけど。後輩や、お知り合いの方、向かいの美容院の優しいスタッフの方々なども来てくださり嬉しかった。感謝!

お相手がお相手なだけに結構プレッシャーのかかる大きな仕事だったけど、無事に終わってえがった、えがったぁ。Fさんは気さくで優しくて、その人柄にもかなり助けていただいた。終わったあとの打ち上げも盛り上って貴重な時間がすごせました。

1年に何回かは、楽勝♪とか、やれるな!と確信がもてる仕事以上の仕事を全力でする!というのがココ数年のワタクシのテーマというか目標で、それによって経験値がアップして実力も付くかな、って思っています。

いつも思うのは、常に攻め続けたい、守りには入らないこと!っていうこと。好きな仕事なのでほんのチョットだけムリもたまにはして、踏ん張って頑張っていけば、なんとかなるって。ダメかもしれないから、とか、もし失敗したら、とか思って、初めからあきらめてしまうのはチョット自分の中で許せないし、チョットもったいない気もするんです(今日のコラムはチョット、が多いね)。

もし失敗したら、そのときまた考えればいいし、また今までの位置にもどればいいだけだし、失敗で本当の振り出しに戻るわけじゃない。失敗してもそれはそれで経験になるしね。失敗する前から失敗した時のことを考えるのは、成功して胴上げされていることを考えているよりも無謀なことのように思える。やってみなけりゃわからんのだ。

それを通していろんな方と出会えたり交流がもてたり、たくさんの方々が応援してくれたり助けてくれたりして、そういった大切さにも気づくし、その存在がいることのありがたさや幸せさも知れる。

ま、これは確実にオレではムリだ、というありえない仕事のことはしないけど。ほんのチョットの頑張りで越えられそうな壁にかんしてのことね。でもファイト次第で結構大きなことでも越えられるもんだよ実際。あきらめたら終わりだけど、あきらめずにやれば成功します。失敗したか、しないか、それは自分の気持ちの持ちようで結構左右される。ダメだと思ったらそこですべてが終わってしまうと思う。

チャレンジする精神はずっと持っていたい。

…オレ、たまにはマジメなことも書くんだから。これでモテるかな。

モテるかな、とか書くからモテないんだよね、たぶん。。。

私信:近所の最高の出会いができた方々へ~トークイベントへの参加応援本当にありがとうございました。そして今日は長い時間くつろがせていただいて楽しい時間をありがとうございました!おじゃまじゃなかったか心配です。これからも仲良くしてください。

2010/08/08 10:24 | 水族館の人とは | No Comments
2010/08/05

暑い。なんだい、この暑さは。夏になるとダラケて「冬のほうがいいな」と思い、冬になると「ちきしょうサムイィ、夏のほうがいいな、アイスがうまいし」と思う。

さて、今度の土曜に地元の科学館でトークライブに出演します。内容は深海。

トークするお相手は、なんとJAMSTEC(海洋研究開発機構)のかたである!

JAMSTECといえば泣く子も黙る深海のエキスパートで、深海ヤロウたちにとっては神のような存在で、1、2歩さがって深々と礼をするか、その場で直立不動敬礼!をするくらいの機関で、何千メートルも潜れる潜水艦のような船(しんかい6500)に缶詰状態になり海の奥深くを探っている研究者や先生たちの軍団である。地方のヘッポコ水族館の人(ワタクシ)が相手でかなり不安であろうに。紹介HPにはアホ面のワタクシが載っているけれど、正直、実際の顔のほうが絶対ステキですから。最近パーマもかけたし。

トークライブに先駆けて、開催地の科学館にある職員事務所で、JAMSTECから来てくださるエキスパートのFさんと「skype」とやらを使って顔合わせの儀式および打ち合わせをした。知ってるか?スカイプって。すごいんだから。

skypeはパソコンを通じたテレビ電話のようなやつで、パソコンの画面に相手の顔がお互い写って、ややハニカミながらハズカシそうにお話できる、という未来機器である。

と、いうことを科学館の事務所で学芸員のYさんに教えてもらった。

テレビ電話のようにカクカクノロノロでんでん虫的な動きではなく、ちゃんとリアルタイムでスムーズに映像(相手の顔)が出た。パソコン上で初対面というのはなんだかグローバルで、時代の進歩だなぁと打ち合わせしながらぼんやり思った。

skypeに驚いた文明遅れのオレのぼんやりアホ顔を今まさにこの瞬間にJAMSTECの事務所のパソコンでFさんは眺めているのだなぁと思うと、なんだか切なく投げやりで絶望的な気持ちになった。本番の土曜日に会いづらいではないか。

スカイプは顔が映るから、例えば髪をかきあげるFさんの顔はリアルタイムで映し出されるし、逆にワタクシが鼻をほじっていれば、Fさんはすぐさま新幹線に乗り、ワタクシをぶん殴りに来ることができるのだ。だから、お行儀良くした。

話の内容や順序を確認して、バイバイした。skypeでもお別れのときは、じゃぁね、バイバイ~みたいな流れになって、電話と変わらなかった。

土曜日が開催日なので、パワーポイントで企業の開発部夏の新事業発表プレゼンテーションみたいにパソコンに向かって話す資料や写真を載せたりして作っている。自分の単独での持ち時間は20分なので割りと楽勝である。あとの20分はFさん、最後の20分は科学館の学芸員さんも含めての3人でのトーク、お客さんからの質問タイムという流れ。こういったことは昔から結構やっているので、結構慣れてきた。土曜が怖いようで楽しみなようでフクザツ青年になっている。

話は変わるけど、暑いせいか働きの悪い困った方が仕事場におられて、皆でやれば早く済むことを一人でやったり、一人でやればいいことを皆でやろうとしたり、やるべきことをしなかったり、責任感がイマイチだったり、となかなかの要注意人物なのであるが、一応役職モチなので、そういったことを自覚せずに中途半端にイバッテいたりもするので大変なオッサンである。下の子であれば言ってやれるけど上の方なので、ホラ、なかなかそーいうのって言えないじゃないですか。無駄な争いはしたくないし。オレ100%平和主義の草食系だから。

でも、いつだったか、そう遠くない最近(←変な言い方ですね)ワタクシたちはついにシビレを切らして、この上司に対してワタクシとT君からなる連合艦隊はついに、本土からの指示を待たずして総員総攻撃で明確な根拠と若干の怒りと罵声をもって、みごとコレを撃破したことがあった。平成22年初夏6月のことである。

しかし、我々連合艦隊の真珠湾的奇襲攻撃で相当な痛手をおったにも関わらず、最近また言動に疑問を抱くような気配を見せている。またしても帝国海軍の総攻撃が必要であろうか。困ったもんだぜい(でもなんかワクワク・ドキドキしてキタイしている)

ワタクシと4月から来てくれた同僚の戸舘君、あ、やべっ、T君がタッグを組むようになって結構いい感じで少しづつ、改革が動き始めている。

お互い同じ年で、励ましあいつつ、チョットお互いの活躍を意識しつつ?美人な奥さんをウラヤマシがりつつ(ボクだけね)、、、こういうのを切磋琢磨というのでしょうか、いい感じで仕事できている。ワタクシ、最近コレがウレシイのだ。今まで合い方がいなくて、一匹オオカミのはぐれパイロットだったワタクシは攻撃しようにも、敵地の戦力が圧倒的に大きくてなかなか攻め込めなかったり、攻め込んで村八分にされたりと、夏の夜中に一匹だけ部屋にいる蚊みたいだったけど、戦況は変わったのである。蚊取り線香ごときでは死なない戦力になったのだ。

ま、戦乱が起きないのが一番いいんですがね。

2010/08/05 10:17 | ヨタヨタ話 | No Comments
2010/07/30

今日はオフでヒマでした。シーツを洗おうと思ったけれど、父が「夕立がくるかもしれんぞ」というので、、、ゲッ!!お父ちゃんがおる…!!

父とワタクシの休みが重なった時はブラックデーである。予想通り「夕立あるかもしれんけど、夕立なかったら畑に除草剤を…」

ハイハイ、出たよ。。。せっかくの仕事のオフで「休み」なのに捕まると、「休み」が通常の仕事をはるかに上回る肉体労働となり、とらわれた囚人のようにコキ使われるのである。翌日筋肉痛で仕事に行くのは必至。

~逃げるしかねぇ。

ふだんはノラリクラリのアホアホ回路のワタクシだが、このときは瞬時に思って家を脱出した。人間キケンが迫っても落ち着いて良く考えればわりと動けるもんである。

名古屋方面へ旅に出た。目的は水族館に入れられそうな魚の偵察。すなわち熱帯魚屋だ。

じつは最新のオモシロ魚をリサーチするには熱帯魚屋へ行くのが一番手っ取り早いのだ。

他の水族館は入館料高いし。前もってマイネットワークでアポをとれば無料で入れるのだが、付きっ切りで案内してくれるスタッフの方に結構気を使ってもらって疲れる時がある。それに水族館を良くするために水族館へ行くのはもはや時代遅れな気が最近若干頭をよぎる。

今日はカーナビに身を任せてドキドキ気分で、一度も行った事がない店を3件回った。なぜかビートルズのレットイットビーを聞きながら。

1件目は老舗的感じのタタズマイで、小さな店だったがこの道ウン十年なんだからな、ナメルナ!的オーラが店の外観から出ていた。チョット入るのが怖かった。ドアを開けるとセンサーがワタクシに反応し客が来たことを知らせる、ちゃららぁ~んとかいうややヒトを小バカにしたような音が鳴った。

店の奥のほうでパイプイスに座ってテレビを見てるオヤジがジロリと遠くのほうからワタクシを眺めたのがわかった。「いらっしゃいませ!」等の店員的ご挨拶は全くなかった。

(しまったなぁ、入らねばよかった)

と瞬時に切なく思った。オヤジは奥でワタクシからは視線をそらし、またテレビを見始めた。オヤジは太ったジャガイモ頭のヤツで、着ているTシャツを脱いでブヨブヨの体にクサリを巻きつけたら、そのまま「北斗の拳」の敵としてケンシロウの前に出て行けそうなたいへん裕福な風格だった。

店内には他の客はいない。

平日の小さな熱帯魚屋のヤバッ!ポイントはココで、小さな店は常に(たとえテレビを見ていたとしても横目などで)店員は客の動きは全て把握できてしまい、順位および戦闘力は圧倒的に『客<店員』である。雰囲気的に、客は怪しいフシギの世界に迷い込んだ子羊的である。完全に敵地。

ココで友好的に会話をしかけ接触を試みるか、黙って出てきてしまうか、運命の分かれ道である。魚を眺めながら、しかし、距離をジワジワ縮めつつ接近して確実に店員の性格や現在のイラダチ度を正確に分析して行動に出ないといけない。

しかし、長年のキャリアでそういった術を身につけたベテランのワタクシの今回の敵は、老舗店の実写版北斗の拳の敵である。店を出るにもタイミングが肝心となる。

しくじったら、頭から下は土の中に埋められて巨大なノコギリでギコギコ首を切られるかもしれない。

値段は安かったが魚種的にはトキメク魚はいなかったので、2週ほど店を回って、その流れで速度を変えずドアに向かってヘアピンカーブして脱出した。背中にヤツの視線を感じたがそれはもぅどうすることもできない。

ワタクシにしても店員のジャガイモオヤジにしても、お互いなにかアトアジの悪い時間だけがそこにドロンとただよった。。。次の店へ。

2店目はキレイな店で新しかった。入ると店員は誰もいなく、ま、いいか、と思ってしばらく水槽を眺めた。

高級な観賞用エビがわんさといた。エビもキレイだがしっかりと水草なども植えてあり、癒される。奥へ進むと、なんだか改装中であり、水槽の後ろから背の高いオヤジがヒョコっとモグラ的に顔を出して「いらっしゃい!」とハニカミ笑いで言った。

聞くと、店を拡大中で倉庫だった場所にも水槽を置くそうで、こうして今は毎日その準備をしているんですよぉ、と自分で決めてやり出したであろうことなのに、なんだかひどく面倒くさいなぁ、やらなきゃよかった、困ったナァ、という感じで説明してくれた。

「拡大中でちらかってますけど、ゆっくり見ていってください、なんかありましたらなんでも聞いてくださいね」とオヤジは困った顔のまま言った。お言葉に甘えてゆっくり見た。照明がこったキレイな店で、拡大エリア以外はオヤジがいうほどちらかっていなく、キレイであった。

探していた器具が千円だったので買って次の店へ。なんとなく、得るものがあった。ただ、まだなんとなくボンヤリで確信はなかった。

3件目。入ったとたん「え?あれ!?」と言われた。言われたコッチが言いたいわい。

「えっと、まだオープンしてないんですけど…オープンは8月の頭なんです」

え?HPは確認してきたぞ!やってるはずじゃん?しかし、そこはなんだか曖昧にごまかされ、「どこから来られましたか?」と聞かれた。第一接触店員は珍しく女性だった。顔も喋り方も女優の常盤貴子さんに似ていてキレイな方だった。

常盤さんが(名前は知らん、とにかく常盤貴子に似ていて美人)「どうぞっ♪」と笑顔で言うので嬉しくなって遠慮せずに入っちゃった♪

なんと、クツを脱いで入るのである!熱帯魚屋的ではない!しかも店内は白い壁で、凄まじくキレイで、これまたスバラシイ綺麗な水槽軍。水の音ブクブク、ジメジメの熱帯魚屋の通常の印象とは全然ちがう!!しかも店員は常盤さん。

う~ん10点あげちゃう!

ワタクシは心の中で力強くそぉ思って10点あげた(べつに点数を競うとかルールはないけど)

綺麗な水槽に見とれて奥へ進むと、「ガマゴーリから来てくれたんですか!」と赤ブチメガネのオトコが出てきた。ほどなくして常盤さんの旦那さんでコイツが店長だということがわかった。水槽を眺めていると、むこうで赤ブチメガネと常盤さんが楽しげに話している。常盤さんが楽しげに笑う。

う~ん、なんか軽くムカツク。さっきあげた10点、7点マイナスします。

ワタクシは心の中で静かに減点した。

総合得点3点だったが、この店でワタクシは1つなにか確信的なものを得た。コレ、結構いけるかもしれない!!2店目で見て得たアイマイなものが、この3店目で確信に変わった。水族館で活かせそうである。クラゲだけではないぞ!!へっへっへ。

しかし、何を確信したのかは、教えてあげない。

2010/07/30 09:43 | ヨタヨタ話 | No Comments
2010/07/27

桃が好きだ。

安室奈美恵さんも好きだが、好きな人は他にもいっぱいいるけど、それはそれとして桃が好きだ。

桃があれば世界は平和だとさえ思う。結構怒っていても、イイニオイがただよう桃を出されたら、ワタクシは許してあげそうである。難しい仕事でも、桃をくれれば引き受けたい。危ない仕事でも風呂敷をペラッと少しめくって横からジロリと見ると小判ではなく桃が見えたりすると、オヌシもワルよのぅ、といってヒャッヒャヒャと笑って引き受けてしまいそうだ。

しかし、桃というのは果物の中でも比較的値段が高いのが残念でならない。悔しい限りだ。悔やんでも悔やみきれない。死んでも死にきれない。

バナナがあんなにヒトフサにたくさん何本もついていて安いのに、モモは単体なのに高い。崇高な食い物だ。ちょっと仕事帰りによったスーパーで見かけても買う気にはならない。かといってカブトムシを採りに行ったフリをして畑からもぎ取るのも、ボクはエライのでそんなことはしない(あたりまえか)。

お歳暮などは桃がいい。良く冷えて甘いモモはそれだけで目下の世界を明るく彩る。

しかし、こんなことをいつまでも言っていても話は始まらんのだ。実は今回書こうとしている話は桃とは全然、関係ないのだ。つまり、今まで読んだことは、本題ではないのだ関係ない話だ。関係ないついでに梨も好きだ。梨は桃よりは好きではないので、桃の補欠が梨だ。梨もかわいいやつだ。リンゴの皮を剥くくらいなら、その労力で梨の皮を剥きたい。

…で、ここから本題ね。

あ、今日サイフを拾いました。20歳のギャル?のでした。本人に来てもらって無事渡しました。これも関係ない話ね。。。

で、それでね、「ぶつかり合う」というのが昔から好きなのです。己の身一つで挑むプロレスとか格闘技は結構見るのが好きですし、コブシのぶつけ合いであるボクシングも好き。相撲だって太っていてみっともない感じはしなくもないが悪くない。

一度やってみたいのは、信号待ちしている時、自車の前・もしくは後ろの車の中で、アホっぽいオトコとオンナがイチャイチャ半ガラミ合い(半からみ愛?)している時、そんな時ってあるでしょう?信号待ちしていて偶然、そんな光景を見てしまった時ってあるでしょう?

そういう時、オレは巨大ブルドーザーとかに乗って、全速力でその車にぶつかってみたい。しかしこれはぶつかる、であって、正式にはブツケふんずける、という感じで、「ぶつかり合い」ではない。これでは公式ルールにのっとっていないので、反則負けになってしまう可能性も出てくる。

生き物の世界でも、ぶつかり合い、というのはあって、最近映画でやった何だっけ、オーシャンだっけ?あの映画で「コブダイ」というデコッパチ魚が青い海の中でオス同士で口を広げてぶつかり合っているシーンがある(というか、ワタクシは映画見ていないので、CMで見た)。あれは迫力あるシーンですよね。イッカクという寒海に住むクジラはユニコーンのように突き出た角(じつはコレは出っ歯)をぶつけ合っている。ベタというタイの小魚は別名闘魚といい、文字通りオス同士は対面すると意味もなくぶつかり合ってタタカイが起きる。

ぶつかり合う、というのは命のヨクドウ感がほとばしり、本気とか、真剣とか、全力勝負!!という雰囲気があって、実に良いではなか。果物でいうならば、種ありまくりのスイカ!!とか露地栽培低肥料無農薬ミカン!的である(よくわからん。果物ではたとえにくい)。間違っても甘い桃ではない。

仕事において、ぶつかり合う、というのは必要だ!と思うのですね。我々の仕事は命を預かっているので、命あるものを命あるものが管理するということで、真剣にぶつかり合わねば結果が出ないことは良くある。命は真剣に全身全霊でぶつからないと、しっかりとした答えは出してくれないのだ。

それ以外にも、お客さんにリリースする展示や企画も、真剣にそれにぶつからねばイイモノは出来ないと思う。その他、スタッフ間でも大いにぶつかり合って、互いに発展、レベルアップして会社(水族館)を良くしていくべきだ!と思う。

ワタクシは水族館が好きで、ワタクシには水族館しかないので、もっといろんなものにぶつかり合って激しく充実した仕事ライフを送りたい。鼻息をフンガフンガさせて情熱を燃やしたい。

ワタクシは館長になりたい。

2010/07/27 10:41 | ヨタヨタ話 | No Comments
2010/07/25

尊敬する師匠である水族館プロデューサーの中村元さんから封筒が届いた。

アシカショーが終わって、暑くて瀕死のヨレヨレミイラ男と化して生まれた子鹿的足取りで飼育チーム事務所に戻ったら机に中村さんからの封筒がバスンッ!!と存在感をあらわにして置いてあったので、ショーが終わって事務所に戻り、ワタクシの中でもっとも早く取り掛かるべき最優先追行任務である「お茶飲む」という重大な行為を忘れて、封筒を手に取った。

「…ついに出たか!ついに来たか!中村さん、おめでとうございます!!お疲れさまです!!」

と、封筒を見ながらワタクシは心の中でささやいた。

封筒の中は新しく出た「全国水族館ガイド」の改訂版が入っているハズだった。ハズ、というのは後ほど話すとして、この本は全国の水族館余裕で100以上!!を中村さんが自らの足で周り、写真を撮って作った本で、こんな本は他にはありません。

だから、みなさんも1冊買っておくべきです。

水族館のガイド本は他にもいくつか出ているが、大抵、水族館をそれほど知らない方が取材して作った本や、ヤバイのは実際に訪れていないのに書いちゃってるやつとかもある。最近出た、とある本はウチと岐阜の水族館のキャプションを完全に堂々と間違えているし、ウチの人気動物ベスト3に「ペンギン」と書いてある。

ウチはペンギンは人気ある、なし、とかいうことはおろか、ぺンギンはおらんだがや(名古屋弁)

ということで、それに比べて中村さんの今回の本は全て達人が自分の足で訪れて、作られた最新版の水族館ガイド。

だから、みなさんも1冊買っておくべきです。

さて、「送るから買うなよ~」と中村さんが言って下さっていたので、ワタクシはウキウキで封筒を開けた。が、手紙だけで本は入っていなかった。

あ~、とうとう中村さん、忙しすぎと水族館に行きすぎで、おかしくなってしまったのか…。

しかし、手紙だけで十分。すごく嬉しかった。本は本屋に行けばある。しかししかし、おかしいのは封筒の封が開封前から何となくいい加減に閉めてあったことだ。アホの水族○長が部下の封筒を勝手に開けたのか?だとしたらあのエロガッパ許せネェ、サメのエサにしてくれるわ、と思って聞いたが、開けてない、という。

その夜、中村さんと電話で、入れたぜぇ、郵便局に持っていったんだわ、という話。郵便局に問い合わせてみることに。それに同時発送した弟子のオタルのK君のところにはワタクシよりも早く到着して楽しんで読んでるよ、とのことであった。どこで封筒から飛び出してしまったんだろうか。中村さんからワタクシの手元に届くまでに超水族館好き中村元ファンの郵便局員がいて思わず出してしまったのだろうか。「そんな人だったらちゃんと買ってくれるやろう!」と中村さんは言っていた。

郵便局の対応は予想を上回るレベルで極めて悪く、電話越しに「そんなのわかるわけねぇだろ」的な対応をされたので今後ワタクシはクロネコ派になります。

そして、今日、中村さんが再送してくれた本が届いたのだった。やっと来てくれたか、かわいいやつよ、まっていたぞ、会いたかったナァ、とかわいがってあげた。

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もちろん我が弱小貧弱貧乏崩壊間近水族館も掲載されていて、貧弱レベルなのに2ページもらっている。

全国の水族館が載っているので、パラパラめくって写真を見ても面白いし、文章を読んで全国の水族館の個性を知るのも良いし、当然、参考にして実際水族館に行くのが良い。

だから、みなさんも1冊買っておくべきです。

2010/07/25 10:33 | 水族館の人とは | 1 Comment
2010/07/21

とうもろこしは食べる意味がない、とトイレで漠然と思うこばやしです。

まぁそんな下品なことよりも最近つくづく思うのは、生き物の飼育というのは絶対的に一人でやっていてはダメだ、と思うことである。

魚や水中生物の場合で言うと、飼育は水槽の中に生き物を閉じ込めておくことによって、いつでも水槽を見れば対象となる生物に出会うことができる。ここでその現象おかれた状況、飼育の楽しみにハマってしまうと、ヒトというのは毎日、そして1日に何度も一人で水槽を眺めておるようになるのだ。

ワタクシが声を大にして拡声器を使って言いたい危機的状況はまさにココである!

水槽を一人で眺めていては絶対にイカン!!ということである。

仮にAさんが魚の飼育にハマったとする。

①Aさんは自分の部屋に水槽を置いた。

②ヒマな時はベッドに寝頃がって水槽を眺めていたが、次第にもっと近くの机のイスから眺めるようになり、机のイスを水槽の目の前に移動するようになり、ずっと眺めるようになる。

③お母さん、もしくは妻が夕飯できたわよ、と台所から呼んでもAの耳にはその声が入らなくなる。次第にAは家族から見放されるようなる。

④会社では自宅の魚のことばかり考えており、仕事終わりの友人の一杯行かないか?の誘いも断るようになり、友人からも見放される。

⑤心配になって母親、もしくは妻がある日部屋を覗くと、Aはエサをやりながら笑顔で魚に話しかけているのに遭遇してしまう。

⑥やがてAの飼育していた魚が繁殖する。Aのテンションは最高潮である。しかし時すでに遅し。だれも喜びに共感してくれない。

⑦Aはどんどんココロを閉ざすようになり暗黒の生活へと落ちていくのであった。

簡単に言うと、一人で水槽ばかり眺めてニヤニヤしている~そんなことを毎日していると、ヒトは自分以外のヒトとの交流が少なくなり水槽ばかり眺めるようになり、水槽ばかり眺めているので、さらにヒトとの交流がなくなり、最終的には水槽ばかり眺めて魚と会話するようになる。こうなるとアウトである。そんなやつ完全に「ツキアイヅライヒト」となり、当の本人も「ヒトトツキアウノハメンドウダシキライ」となる。面倒な人間関係は排除して水槽の中で泳いでいる魚が唯一の友達になってしまうのである。

水族館業界にはこのようなネクラなオタッキーな暗いかたが、得意げになって「ワタシは魚の飼育は誰にも負けません」などといってゾンビ的暗い声で力なく、しかしやる気は燃え滾っている感覚で就職を希望してきたり、はてには飼育が得意でうまい、ということが買われて就職してしまったりする。こうなると今日の水族館にとっては大打撃である。

現在の水族館は、飼育がしていたいオタッキーはほぼ必要ないといっても過言ではないのです。それよりも社交的で明るい子のほうがいい。それに飼育なんて水換えてエサをやるのが基本で、基本をこなせば近頃の飼育器具の発展もあって結構簡単に飼える。

展示の裏側でお客さんとの交流を断って黙々とヒタイに汗などにじませながら魚の管理をしている暗いやつというのはイカン。お客さんも今見てる水槽の裏で、魚を見ている時間ばかりで、もはや髪の毛を洗う余裕すらなくベトベトアブラ男が一生懸命管理している、ということを知ったらドン引きであろうに。水族館の水槽がはめ込んである壁がすべてシースルーなら面白い。

ということで、生き物を飼育する場合のポイントは「一人でやらない」ということである。例えば家族でやってみれば家族に共通の話題ができるし、ネット時代だから同じものを飼っているヒトとの交流はスグ出来るし、家が近ければなおさら嬉しいことです。趣味の世界は性別年齢を越えて全てのヒトが平等な立場で話せて交流できるというスバラシイ特徴をもっているので、それを活かすべきです。

交流できればいろいろな情報が手に入るし、アイツには負けられん、という競争心や向上心も生まれます。

一人で他のヒトに理解されずにやっていては損なのです。

2010/07/12

最近ずっと地元の小学5年生と行く、地元の海生き物タワムレ交わりツアーが立て続けに続いています。

海で捕まるもので小学生達が最高のコーフンをするのが、大きなカニ(イシガニという)である。(すまぬ、パソの中に写真があると思ったら、なかったのだ。。。興味がある方はネットで検索してみてください)

なにしろこのカニは最強凶悪好戦的ヤクザガニで、目の前で手を動かそうもんなら巨大ザリガニもハサミを置いて慌て逃げるほどの激怒レベルでそのマッチョな筋肉に覆われた立派なハサミを振りかざして来て、

「テメェ!触ってみろ!触ったらテメェ!コノヤロ!最強ハサミでヤッてしまうぞテメェ!」

的態度で攻撃してくる。彼らが自らのハサミに絶対的自信を持っているのは、うなづける。というのは、はさまれると指に穴があいて血がブシュっと出るほどの威力なのだ。そんじょソコラのカニとは違うぜよ、頭が高いぞタラバガニ!情けないぞズワイガニ!!少しは見習え高級料亭のサワガニ!!!なのである。

海で子どもたちが彼らを見つけると必ず歓声および悲鳴がとどろくので、我々は即座に走っていって触るな~!キケンだぞ~!と言う。そして、足と3重にした軍手などを巧みに使って捕獲する。

このカニの凶悪さを知らずに標準装備軍手1枚で挑んだ少年Aはあっけなく指を挟まれ、パニックを起こし涙を流して、その後の活動は戦意喪失に追いやられた。

そんなカニだが、軍手3枚などの戦闘態勢で立ち向かえばそれほど怖くなく、子どもたちもキケン度とコツを覚えるとドンドンつかむことができ、おびえる女子に男子がガシッ!とつかんであげて株価一気に上昇、とうとう「オレの時代」が来た、などということも可能になる。

今回の学校ではこのカニを捕まえて食べよう!ということと、今日行った学校では解剖して体の中身を見てみよう!ということをやった。

カニを茹でて食べる。お店で食べるカニ以外食べたことがない子がほとんどだった。お店の食べやすいカニと違って食べ方はわからない。当然、あのカニ屋さんで用意されている「かきだし棒」はなく、素手で勝負である。

まず甲羅を引っぺがして~というように学習が中断されて「食べ方教室」をした。しかし、海の学習なのでただ食べるだけではいかんので、引っぺがした甲羅の中から現れる内臓器官の説明やオスメスの見分け方などを交えた。いつもうるさくてパワーが有り余っている子どもでも、カニを食べだすと真剣になり無言になることが判明した。

「20年先生をやっているけれど、これほど充実した海の授業、そしてこれほど理科室がカニのニオイで充満した体験は今日が初めてです、みなさん、今日来てくださった海の先生達に感謝しましょう」

と最後に先生が締めの挨拶をしたので笑えた。

別の学校で今日やった解剖は、人の体の臓器やその位置と比較しながらの授業。こちらは冷凍して動きを止めた生のカニを使用。カニ味噌は脳みそではない、というこが子どもたちには衝撃だったらしく、肝臓や腎臓の集合体だということを知って得意げになる子や、たしかにコレが全て脳みそだったらカニはもっと頭がいいハズだ、と妙に親身になって納得する子など様々だった。

いっぽう、本当の脳みその位置やその大きさを確認すると、子どもたちは、やはりカニである、計算も出来なければ考えることもさほど出来ない、私は人間でよかった、少ないながらも頭の中にカニに比べると大きな脳みそを持っていて幸せです、と思ったようだ。

どちらの授業も、始める前と終わりにカニに感謝の意を示すように!ということを添えた。みんなのために命を落としたカニの気持ち、その重み、大切さなどを考えようね、と。

そして「いただきます」の意味。想像はしていたけれど、子どもたちは「いただきます」は料理を作ってくれた人への感謝の気持ちだと思っている(もしくはそれが大きな意味)子が多かったようだ。もしくは、とくに意味を考えたことはなく、食べる前の一種の暗号のような言葉、と思っていた感じ。作ってくれたヒトへの意味もあるけど、一番大切なのは「命をいただきます」ということなんだよ、と言うと、子どもたちは顔が真剣になり、カニを見つめて、こちらが指示を出さなくても皆、自然に手を合わせ感謝したのは嬉しかった。

食べられたカニたちは、子どもたちの不慣れな手つきで、それでいても必死になってしゃぶられたり、グシャグシャにされたり、解剖されたカニたちは作成放棄されたプラモデルのようにバラバラに分解されたり、体の中をこねくり回されたりしたが、最初と最後に全員、しっかりと感謝の気持ちを真剣にしたことによって、往生してくれたと思う。これから給食の時や、家で家族でご飯を食べる時、子どもたちがちゃんと「いただきます」と言って、できるだけ残さずしっかり食べてくれたらいいなぁ。そうであれば、カニの体の仕組みとか、カニの学習とかはどうでも良く思える。

2010/07/05

「何としてでもイモリを採りにいって、展示水槽へ入れようじゃないか!!!」

っと、言ってメラメラと燃え上がって立ち上がったのは情熱的なスタッフではなくて、近所でガソリンスタンドを経営するMさんだった。よく、水族館に遊びに来る。ワタクシは危険分散のため、ウーパールーパーの子供の一部をMさんに預けていた。

たくさんいたウーパーの子供は、全て同じところで飼っているとお互いの脚や手をかじりあったり、はたまた成長の遅い小さいものは大きなものに丸呑みされたり、たくさん飼っていることによる水質の悪化などで、共倒れすることもあり、そして、たくさん面倒をみるのも個人的に面倒なため、いろいろなヒトに里親に出している。

ウーパー飼育にハマッたMさん(と、息子のI君)はウーパーと同じ両生類のイモリにも手を出したのであった。最近熱帯魚飼育にも手を出している。

水族館の120センチ幅の<日本淡水>展示水槽には2匹のイモリが入っている<ハズ>だが、2匹しかいないのでなかなか姿を拝めない<レアキャラ>なのだ。たまに脱走して館内のどこかでホコリマミレになって発見保護されることもある。飼い主であるワタクシが水槽を覗いても2匹確認できるのはマレで、最近は1匹も確認できていない。そのうち、館内のどこかでお客さんに発見されて保護されるはずである。館長にバレなければいいが。

脱走しないようにフタをすればいいのだが、フタをすると植栽してある植物や水草に十分光が当たらなくなり枯れてしまうのだ。フタを貫通する強い光のライトは貧乏で買ってもらえない。以前、この水槽でオタマジャクシを展示したときも、館内で次々にカエルが保護された。ヤゴを展示したときも、朝出勤すると館内にトンボが飛んでいた時もあった。

イモリに興味を持ったMさんは、いつも真剣に探さねば展示水槽でイモリが見れないのは許せなかったらしい。ということで<イモリ採集ツアー>が決行された。しかし、その日は朝からMさんははずせない仕事があったらしく、『出発は朝の3時半だから遅れずにくるように』と言われた。『3時半出発で8時半には戻るからね』とやる気に満ちた絶対的自信の笑顔で言う。そんなに朝早く、というかむしろ真夜中にイモリが採れるのだろうか。

参加メンバーはMさんを隊長として副隊長に息子のI君(中学1年)、ドレイとして参加のワタクシと後輩の岩田の4名。予定通り3時半に道具を積み込み出発した。市内にはイモリがいるのかどうだか不明で、ワタクシはこれまでイロイロな秘境的場所に出没しているが、イモリに出会ったことはなかった。

ところで、「イモリ」は両生類で水の中に住む。今回狙うのは一般的な「アカハライモリ」と言い、文字通りお腹が赤い。イモリミユキではない。

いっぽう、似た名前の「ヤモリ」は爬虫類で陸上に住み、古い家や公園の街灯近くのカベなどに張り付いている。イモリとヤモリの区別が付かない方は多い。参考までにお昼にテレビで見るのはタモリである。

イモリは「井」戸を「守」る、ヤモリは「家」を「守」る、タモリはいいともを守る。あとMステか?エモリは中尾の友人で俳優である。

車で1時間半ほど行った市外の山奥へ行った。いやぁ、それにしても昨日から降っていた雨がやんで良かったですねぇ、などと車中で話をしていたら、あっという間にドシャブリになった。『この雨は誰のせいだ!!誰のオコナイが悪いのだ!?』とMさんがわめく。しかしなぜか楽しそうである。目的であるイモリに会いに行くのが嬉しいようである。

対向車が来たらアウト的極細グネグネ山道を潜り抜けてポイントに付いた時は雨100%であった。途中、野生のシカに出会った。バンビのようでかわいい。

イモリポイントはため池に注ぐ細い川で、全員カッパを装着して、ゆるい流れや、その周辺の止水域を攻めてみた。まだ明け方の早朝から我々はこんなヒトケのない山奥で雨の中何をしているのだろうか…という若干の疑問と迷いを振り払いつつ、網を入れる。初回で長靴の丈より深い場所にハマリ、右の長靴が水没し、帰りたくなる。イモリよりも先にカッパ(河童)や、ヤマンバに遭遇しそうな気配である。

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ホシクサやミズゴケの生え際をゴソゴソと網でなぶると、ドジョウが入った。「ホトケドジョウ」。絶滅危惧のかなりのレアドジョウである。しかし、その割には網を入れてガサゴソするたびにホトケドジョウが採れた。その姿に最初はかなりの興奮だったが、採れすぎるのでだんだん外道ランクになる。ケッ!またホトケドジョウかよ!

10回に一回くらいで魚の「タカハヤ」というのも網に入る。タカハヤは市内では見ない魚である。

止水域の水草密集ポイントを攻めると、網の中に入った多くの水草の破片の中から「おぉい、何すんだ、何が起きたんだ!?」という感じでイモリがヨタヨタと出てきた。一人が採れると雨で早朝でテンションが落ち気味の全員が興奮して「ココにはイモリがいる!」という気になって俄然燃えだす。

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水草際を攻めれば、採れた。「何すんだようぅ」と網の中の草から出てきたイモリに「採りに来たんだよぅ」と言い返す。「寝込みを襲うなよぅ」とイモリ。「日中はMさんが用事があるから夜中に来たんだよぅ」。

ホトケドジョウは一回の網に3匹入ることもあった。イモリは10匹ほど採れたので、早々に撤収。

まだ8時半まで時間があったので、途中、田んぼのミゾなどを散策。サワガニが大量に採れた。サワガニは日本では唯一、一生を川で過ごす純淡水産のカニである。他の川産カニはなんらかのかたちで海と接する。サワガニは食えるが、しっかり火を通さないとカニ内に潜伏移住している肺吸虫という寄生虫病になる、と思ったけどナァ。あいまい。

どうってこともない90センチ四方ほどのクソダマリのような止水のミゾを網でガサゴソやったら、なんとイモリが10匹ほど採れた。初めからココで採ればよかったのに、と全員が思ったが、口にしなかった。

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結局、ホトケドジョウ10匹くらいと、イモリ20匹くらいをスカウトし、牛丼を食べて8時半に戻った。イモリはオスが多かったが、オスメスも数ペア採れたので飼ってみるよ!殖えるかナァ?と、MさんとI君が2ペア飼育することにした。イモリのオスメスはシッポをみれば判断できるが、見慣れないと難しい。しかしこ時期は繁殖期で、シッポの付け根を見ると、オスはシッポの付け根、後ろ足の生え際後方の左右に2つのふくれたでっぱりがある。すなわちキ○タマである。イモリであっても、持つべきものは持つのである。

イモリとドジョウを水族館の水槽へ収容した。夏休みにはイモリアイランドがプロデュースできるぞぉ。

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