あっという間に、ロンドンオリンピックも終わってしまいましたね。
そんなわけで、今回もロンドン五輪についてのショートコラム集をお送りしたいと思います。
絆の力(団体競技全般)
日本はこのロンドン五輪で、史上最多の38個(金7・銀14・銅17)のメダルを獲得し、金メダルが目標よりやや少なかったことを除けば、上々の成果だったといえるでしょう。
特に今回は、団体競技でのメダル獲得が目立ったように思います。
思いつくまま挙げてみますと、男子体操・女子卓球・女子アーチェリー・男子フェンシング・女子サッカー・女子バレーボール・競泳男子メドレーリレー・競泳女子メドレーリレー・バドミントン女子ダブルスといったところでしょうか。
昨年の東日本大震災以来、「絆」という言葉がよく使われていますが、とりわけ今回の日本代表にはその「絆」の力を強く感じたように思います。
特に前回ご紹介した、競泳の入江陵介選手の「27人のリレー」発言は、その象徴とも言っていいのではないかと思います。
ここ一番でひとつの目標に向かって団結する力に関しては、日本は世界でもトップクラスのものがあるのではないかと思いました。
そしてそれがある限り、日本は「大丈夫」だと感じています。
村田だ!(ボクシング)
ロンドン五輪ももう終わりという頃に、大きなニュースが飛び込んできました。
そう、男子ボクシングミドル級で、村田諒太選手が優勝し金メダルを獲得しました。
ボクシングで日本が金メダルを獲得したのは、実に48年前の東京五輪以来ということで、バンタム級で銅メダルを獲得した清水聡選手ともども、見事な快挙達成でした。
ボクシングといえば、開会式で1960年ローマ五輪のボクシング金メダリスト、モハメド・アリ氏が姿を見せていましたね。
1996年のアトランタ五輪の開会式でも、聖火リレーの締めくくりに震える手で聖火を聖火台に点火した姿が印象的でした。
ローマ五輪で金メダルを獲得したものの、人種差別を受ける現実は変わらないことに絶望したアリ氏は、川に金メダルを投げ捨てたそうですが、そんなアリ氏がオリンピックの聖火を点火した姿には、深い感銘を受けたものです。
なんか後半は、モハメド・アリ氏の話題が中心になってしまいましたね(笑)。
やっぱり役者やのォ~>ウサイン・ボルト(陸上)
五輪後半の華は、なんと言っても陸上競技でしたね。
そして主役はやはりこの男、ウサイン・ボルト選手でした。
ジャマイカの国内選考競走では、100m・200mとも仲間のヨハン・ブレーク選手の後塵を拝してしまったわけですが、五輪本番では見事に両方とも優勝。
100mでは決勝をトップでゴールした後、そのままウィニングランに突入してポーズ。
また200mでは、ジャマイカ勢3人でメダルを独占するという圧勝劇を演じました。
さらにトラック競技の最後を飾る400mリレーでは、ブレーク選手ら仲間とともに世界新記録を樹立して、見事2大会連続の「三冠王」となったのです。
やはりボルト選手は、「役者が違い」ました(笑)。
しかし、記者会見では「あと2,3年は俺の時代」と一見豪語しているようでしたが、4年後に言及していないということは、2016年のリオデジャネイロ五輪のときには主役は若いブレーク選手らに交替していることを、自ら予想しているのかもしれませんね。
竹島問題(男子サッカー)
最後にこういうキナ臭い話題で、締めくくるのも遺憾ではあるのですが・・・
奇しくも、韓国の李明博大統領が日本の竹島への訪問を強行した翌日、ロンドン五輪では男子サッカーの日本対韓国の3位決定戦が行われました。
昨日の今日だけに何としても負けられない一戦でしたが、勝って銅メダルを獲得すれば、兵役が免除になるという絶好の「ニンジン」をぶら下げられた韓国の勢いを、残念ながら止めることはできませんでした。
そして試合終了後には、韓国のある選手がサポーターから受け取った、「独島(竹島)はわれわれの領土」というメッセージボードを掲げたという、衝撃的なシーンがありました。
これは政治的宣伝活動を禁じたオリンピック憲章に違反する行為の疑いがあるとして、その選手は表彰式への出席を差し止められ、国際オリンピック委員会(IOC)の調査結果によっては銅メダルをはく奪される可能性もあるということです。
もっとも、仮に銅メダルをはく奪されても兵役免除は受けられるそうですが・・・
しかし、「竹島」といえばここだけではありません。
我らがジャンクステージのライター仲間、こばやしさんがお勤めの水族館は「竹島水族館」というではありませんか(爆)。
と、無理やりオチをつけてしまいました(笑)。
実は最近少々調子が悪くて、コラムもなかなか書けなかったのですが、今月もなんとか2回書けてホッとしています。
最後にギレン・ザビ風に一言、
「あえて言おう、(石川佳純は)『カッスー』であると」(爆)