アシカの仲間の「オタリア」というのが南米のチリからやってきて、結構な月日がたった。公募で「ラブ」という名前も付いた。
今ではそんなことはないが水族館では「オタリアは獰猛」というのが昔からのウワサで、最初は、やっぱり獰猛でスラム街の不良のような悪そうな顔をしていたが、今はすっかり落ち着いて、性格にトゲがなくなり、目玉はクリクリでかわいらしくなった。育て方で性格はある程度変わるようだ。
誰でも顔で判断してはいけない、性格が一番大切だ、というが、性格は顔に出るので、やはり最終的には顔で判断したほうがいいんじゃないか。
導入当初は「いつだって噛んでやる!噛み付いてやる!噛み散らかしてやる!!」という好戦的態度でしたが、今は噛み付くことはほぼない。まぁコッチ側も噛みつかれないように注意できるようになったのもある。
噛み付いてはいけないっていうのを覚えたみたい。頭がいい。ボクがアシカだったらいつも噛み付くだろうなぁ。
噛み付く心配がなくなってきたので、ブハハハハ、オノレ思い知ったか!という悪代官風態度になり、ついにオレも本格的にアシカのお兄さんだ!ひゃっひゃっひゃっ♪ と、上からコバヤシなって油断していたら、すんなり余裕で噛み付かれそうになった。いかん、猛獣だ。油断できん。
それでも、エサを唯一の相手と関わる共有できる通行手形としてうまくつかい、拍手や伏せ、飛び込み、ジャンプ、握手、その他いろいろ覚えて、サインを出すとやるようになった。
うまくできるとご褒美にご飯を上げる。ご飯欲しいからやる。やったらご飯あげる。やるからメシくれ。やったらメシやる。やらないけどメシ欲しい。それはダメだ。じゃぁやる。じゃぁメシやる。がんばる。がんばれ。おまえもがんばれ。
これが彼らとの会話であり、わかりあう手段です。
オタリアという動物は、アシカに似ているけど、なんだか仕草や考え方が、今まで関わってきたアシカたちに比べて人間味がある。様子を見に行って扉をあけると、ゴロンとお腹を見せてリラックス状態で横になって、ひっくり返っていることもあり、目が合うと、ヤベッ!って顔をして起き上がりテレ笑いしている、とかいうこともよくあり、オマエはオヤジか!と突っ込んでしまう。背中にファスナーが付いていて中になにか別の未知生物、もしくは小さいオッサンが入っているのかもしれない。
動物としてみるとこれはいいことではないかもしれないけど、これから一緒にショーをやっていくパートナーとして見ると、おりこうさんで、かわいい。
一生懸命、サインを覚えて、かわいい顔で小さいながらも必死でやるので、萌える。
少しくらい出来が悪い時でも、言うことを聞かない時でも、顔や仕草をみると 「んもぉ!こいつぅ!愛くるしいヤツぅ~!!」と、笑顔になり、かわいさで体がよじれてしまい、ついつい、いっぱいエサをあげてしまう。トレーナーとしては失格だ。でもいいのだ。まだ小さいし、トレーニングはゆっくりでいい。今はただただ抱きしめたくなる。カワイイ。とにかくカワイイ。愛くるしい。
そんなオタリアに、朝一番、足にベッタリと大量のウンコをつけられた。
殺そうかと思った。
年が明けてすぐに今年度 (平成23年4月~平成24年3月) のスタッフ統一目標「入館者16万人を目指す」というのが、簡単に達成されてしまった。
達成されなかったら全員丸ボーズになる!とマスコミやHPで公約として掲げた。
公に公表しないと、ズルイ人たちはモミクチャにして言い訳して会社内部でなかったことにされるから、これは断じて公表した。コレは嫌がられたようだ。ニャハハ。
しかし、こんなに早く達成するとは思わなかったので、なんだか拍子抜けしてしまい、逆につまんない感じなのよね。
最後の最後、年度末でなんとか達成!っていうのがドラマや映画としてはベストなのだが現実なのでそんなことはなかった。また、達成できなくて全員ボーズになったら話題性があってウケてイイのにナァ、とヒトゴトのように思っていたのに残念。
メガトンパワーを注ぎ込んで作った新しい水槽は大当たりして、ソフト面でも改革をしたので入館者は順調に伸び、前年比150パーセントを超える月もあったのだ。16万という数字は決して簡単に達成できる数字ではなかったのです。それと、みんなよほどボーズになりたくなかったようです。
実際、公約を決める時、16万人はゼッタイ無理だ、とバカにされたり、15万ならなんとか…、とか結構言われたけど、強引にボクは16万人に設定して、文句を言われる前に公表してしまった。
ブッチギリで楽勝を目指そう!と自分では言っていたけど、最初はいつもチョット不安だったので、ある程度ボーズを覚悟していた。
最初はみんな本当にボーズにされるのかとか、ムリに決まっている、と思ってそれほどやる気がなかった気配だったが、ボクや戸舘君が何度も口に出して言ったり、新聞記者に言ったりしたので、本格的にアブナイ、と思ったようです。
これは、16万人を目指すため、バックヤード(飼育スペース・展示裏)からお客さん側(館内)に出る扉の全てにこの張り紙を貼っていつもスタッフが目にして意識するようにしたもの。目指せ!って、ただ言うだけと、つねに目に入って意識せざるをえなくするのでは、働き方が変わってくる。
達成できたら100円寿司「スシロー」でお寿司をご馳走するよ、と上司も言ってくれるようになった。だからこれも明記した。
ボクは、入ったばかりの下っ端の時期、チームの悪さを家にある「閻魔帳」に怨念を込めて書き綴っていたので、エラくなった今、このノートを広げて、同じことを繰り返さないようになるべくチームの環境を改善して、みんなノビノビ楽しく仕事できる環境作りをできるだけ進めた。昔はヒドかたものだ。今でも上司にムカついて殴ったカベのあとがバックヤードに残っていたりするし、いつもグチってばかりでクスブッテいた。逆らって村八分にもされた。
新しい水槽というハードな面と、チームの作り直しのソフトな面の融合がチョットできたのが、結果にも現われたんじゃないかな、と思う。これはまだ完全ではないので、もっともっと進めていかねばならん。
たとえ、16万人に達しなくても、目標を掲げない仕事よりも、結果的に入館者は多かっただろうし、16万人にいかなくても、それを目指してみんなが努力できれば、それはそれで良い成果だったと思う。
だから簡単に達成できてしまったのは、頑張ってすごかったけれど、これからのことを考えたら、なんだか失敗だった。いきなり達成して成功してしまったので、戦略的には失敗。2、3回挑んで達成したほうが良かったかな。
目標や目指すものがあれば、意識が違うし、仕事も変わってくる。毎日何も考えずに1日を終わらせてしまい、それが毎日続くのは良くない。しかし、今までのウチの環境はまさにコレだった。
もっと戦略やビジョンや目指すものをしっかり作って、これからも、もっともと進化しなきゃいかんのだ。夢は大きく!
年明け初めてのコラム書きです。今年もよろしくお願いします♪
もっと更新度を上げていかないと、最近みんなコッチhttp://sensuibaka.exblog.jp/のほうが面白いっ!ってことで、見に行ってしまい、ボクのほうのコラムを忘れてしまうので、書かねばならん!
どっちも、よろしくね!
・ずっと仕事だった。
正月は休みどこがいい?とシフト担当に聞かれたので、いつでもいいですよ、といったら元旦から6連勤だった。いや、いつでもいいっていったけど、いきなり連続勤務かよ。しかし、このおかげで、年賀状が書けませんでした、遅れてすみません!というイイワケができた。
正月はたくさんお客さんが来てくださり、いっぱい笑顔が見れた♪ アシカショーもやりがいがあった。手がけているグッズコーナーも商売の鬼となり仕入れて、ガンガン売ったのでなかなか儲かった^^
・16万人達成!
今年度 (23年4月~24年3月末まで) の来館者数を16万人にする!16万に達しなかったら男性スタッフはボーズになる!!と設定公約をしていたのだけど、6日に達成した。簡単すぎた。反省。17万人でも良かった。
ボーズは回避したけど、ボーズになったらなったで盛り上ったと思うので、少しガッカリ。やってる本人もアシカショーステージで向かいの美容院の兄さんに頼んで全員で断髪式、オモシロそうだぁ、って想像していたので、なんだか拍子抜けした。
来年度からも、数字で設定するわかりやすい目標・公約を掲げて、チームをまとめて頑張りたいと思う。
・発表に向けて
来月にある水族館の全国会議で発表をすることにした。演題は水族館の魚の紹介パネルについて。ウチの水族館でやって人気を得たココロミや、全国の水族館の魚の紹介パネルの課題等をガクジュツテキに発表するのだ!いつもアホなことばかり言っていると思いきや、今年はヤルときはヤルのである。
それに先立って、発表要旨をしかるべき機関に送ったら、校正がメチャクチャで挙句のはてに「意味不明です」と書かれて帰ってきた。ヤレヤレだぜ。これにはボクもT君も怒った。完全に発表を潰すつもりで校正しているようにしか思えない。気に入らない発表内容だったらしい。まぁそれは承知の上だったけど。
なんとか文章を作り直して呪いをかけて送り返した。本番でも正しい水族館のマジメな方々からボロクソ非難的反対派質問を浴びるのだろうか。コワイよぉ。
めげずにプレゼンテーションを作らねばならんので、ソフトバンクの孫正義さんのプレゼンの仕方という本を買って研究している。
いやぁ~、ゴクラク、ゴクラク♪
寒い冬は、あったかい温泉にのんびり浸かるのが一番ですな。
あぁ~、キモチいいなぁ~。いい湯だぁ~。
といっても、水の温度は13℃。深海の水温なもんでね。。。
水換え中で、その間、タライに移動させられてるタカアシガニ君でした。
オフに名古屋の東山動物園に行ってきた。全裸で。
寒いのに動物はなかなか元気で、アシカなんてオゥオゥ鳴いて水の中を走り回っていたし、テナガザルは楽しげに忍者ゴッコをしていた。ワタクシも見習いたい。
名古屋の東山動物園は、生き物の種類数がとても多くて(日本一か?)のんびり見ているとアッ!っという間にホタルノヒカリが流れ、もう終わりだからお帰りください、と言われちゃうんだけど、東山動物園と東京の上野動物園はお腹いっぱい見た!っと思えるほど全てを見切ったためしが1度もない。見るのが遅いのだ。
東山動物園は「世界のメダカ館」という、メダカだけの水族館があるのだよ、ウフフ。
実はボクは魚の中で1番好きなのは何か?と言われたら、マグロでもなくニモでもなく、ジンベエザメでもなく、迷わずメダカです!メダカ最強。小さいくせに、一丁前にたくましく正しく生きているサマは我が心身にあふれんばかりの力をみなぎらせてくれる。
んでね、この東山動物園のメダカ館なんすけどね、もーね、メダカだらけなんだよね。メダカ地獄。メダカ祭り。メダカとメダカのぶつかり合い。ほとばしるメダカ。メダカパラダイス。
三度のメシよりメダカ、と言う人は発狂して転げまわるでしょうね。世界中のメダカの仲間がビッシリ展示されている。
されど、メダカよりサンマのほうが美味くて好きだ、という人や、サンマよりチャングンソクのほうが美味しそうで好き!グフフッ~。っというオバサンたちにとっては、展示の終盤は全部同じに見えてくる。はんっ!メダカなんてしょせんメダカだ!ウチのデメキンのトットちゃんのほうが千倍可愛いわ!っと言うだろうに。
しかし、メダカはスゴイ。日本のメダカしか知らない人は、人生をメダカ損(意味不明)している!日本のメダカだって最近はいろいろな種類がいる。
例えば、
問1.アフリカ方面や南米方面のメダカは寿命が1年です。なぜか。次の中から選びなさい。
1.理由は特になく、とにかく1年で死ぬ定めなのです。
2.敵が多すぎて、すぐ食われるので1年生きられればいいほうである。
3.干からびて死ぬ。
さて、どれでしょう???
ファイナルアンサー???
正解は、
3番:干からびる、です!
雨季と乾季がある彼らの居住エリアは、雨季の時できた水溜りで生活し、乾季になると水溜りはなくなって死んでしまう。魚だから水がないと死ぬ。
しかし、水溜りで生活していた時に産み落とされた卵は乾いた水溜りの土の中で休眠し、次の雨季の雨に反応して生まれるのだ!
アニメのドラゴンボールで、お腹に穴を開けられてゴクウに退治された初代ピッコロ大魔王は、口から卵を吐き出して、ワタシが死んでも子は生き残る!と言い放って爆発死した。なんだかそれに似ている。
そのため、飼育下では生み落とされた卵は一度乾燥させて、2ヶ月~半年後に再び水に入れて激しくシェイクすると子供が生まれる、という特殊な飼い方、繁殖のさせ方をする。
ボクがこれを初めて聞いたのは小学生の頃だったが、初めは理解できなかった。は?魚の卵を乾かしたらダメだって、煮干しになるよ、って。しかし理解したら、メダカというやつは油断してたらなんというヤツなんだ!!とブッタマゲたもんである。オババが庭に発砲スチロール箱を置いて飼っているだけのもんじゃなかったのだ。
実際、そのメダカを飼ってみて、卵を乾燥させて、ころあいをみて水につけるとちゃんと子供が生まれたのである。感動した。しかも、飼育下では乾季は来ないので、親は干からびる心配はなく、ちゃっかり1年以上生きる(笑)これを知ったとき、現地のメダカを全て捕まえて乾季のない場所へ移動させてあげたくなった。なにもそんな過酷な場所にムリして住まなくてもいいじゃないのよ、と思ったのだ。
乾燥卵を水に戻す作業は命の儀式のような感じで、ゾクゾクする。
問2:小さくて、か弱いメダカちゃんたちがメキシコであみ出した必殺技とは次のうちどれでしょう。
1.産んだ卵を生まれるまで守る。
2.分裂して殖える。
3.卵は敵に食われるので、泳いで逃げれる子供を生む。
~やややややっ!!なんだかこのままダラダラとメダカについて永遠と語ってしまいそうなので、だれも読まないだろうから、もうこのへんで止めます。さようなら。
大きな本屋さんに行くと、「世界のメダカガイド」(文一総合出版:山崎浩二著)という、オタッキーな本があるので、コッソリぺらぺらめくって見てほしい。
問2の正解は3番です。
今回は始まって以来の写真のオンパレードでいくぞぉ!
酔っ払い展(飲みすぎ注意!展)の前に、、、
お兄さん、タライに何が入ってるの???そのオレンジのトゲトゲは何???
おお!コレは深海のトゲトゲ貴重ガニのイガグリガニ!!竹島水族館名物、イガグリガニ超大放出タッチングプールなのね!
お兄さん:「そぉだよぉ。やさしく触ればいたくないよぉ。こんなのムチャクチャに自由に触れるのは竹島水族館だけだよぉ。」
ワシも忘れないでおくれ!タカアシガニにも触れるぞぉ!
深海生物のタッチングプールが始まりました!!
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酔っ払い展。(1月29日まで)
水槽には酒屋でもらってきたお酒の瓶を入れている。
↑ いやぁ~今日は飲みすぎちゃったナァ。全身真っ赤になっちゃった。
<レッド・プラティ>
↑ ビール飲みすぎてビールっ腹オヤジになっちゃったぁ。
<マーブル・ハチェット>
課長、もう一軒行きましょうよ!
えぇ!?キミ、全身真っ赤で完全に酔ってるぞぉ。
<ファイヤーレッド・チェリーシュリンプ>
↑ ボク、ダメっす。アルコール拒否反応。ジンマシン出ちゃった。。。
(フンドュロパンチャックス・ガードネリィ)
((この魚は全国でたぶん東山動物園世界のメダカ館と竹島水族館しか展示してない気がする))
↑ サカサナマズも天地逆転、千鳥足。
(サカサナマズ)
↑ ワタシ、もぉダメ。全身青ざめて急性アルコール中毒です。。。
(ポロパンチャックス・ルクソフタルムス)
((この魚は全国でたぶん東山動物園世界のメダカ館と竹島水族館しか展示してない気がする))
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今回の展示には体を張った。それがコレ。
忘年会・新年会!飲みすぎ注意展は来年1月28日(日)までです。
どぉも。こんばんは。
しかし12月ですな。シワスですな。シワスって言うのは漢字で書くと「師走」と書くらしく、この師というのは師匠とか先生ではなくて、ボーズのことらしい。年末でボーズは忙しくて走り回ってお経を読むぞ、ということらしい、というのをどこかで読んだ。ボーズ丸儲けである。
まぁ、わぁわぁ言うとりますけんどもね、師走の前に「クリスマス」があるですわ。恋人達の年に100回以上あるとかないとか言われるラブラブ・アヘアヘDayですがな。
ウチの水族館はクリスマスということでも特にお客さんが多くなるわけでもなく、いつもとそんなに来館者数は変わらないけど、閉館時間になってもいつまでもネットリ2人でまとわりついてヌタヌタ水槽を見ているカッポーはよく出現する。
女子A「きゃぁ、この魚カワイイ~♪」
ブタ男1号「ウフフ、キミのその笑顔のほうがカワイイよ。」
女子A「やだぁ!何いってんのぉ、ベタなこと言わないでヨォ」
2人として「ウフフフ…(誰も見ていないことを確認して接吻~)」
…いや、おれ、見てるんですけども。気づけよ。なかなか「閉館ですよ~」とか言いにくいぢゃんかよ。無言でイカゲソでもぶつけてやればいいのでしょうか。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
クリスマスということで水族館でもクリスマスツリーを出した。3年前にホームセンターで現品限り1980円!を調達したのだ。
全国の水族館では、クリスマスにちなんだ展示がいっせいに始まる。多いのはサンタさんの格好をした飼育員がアシカショーをしたり、エサを持って大きな水槽に現れて餌付けショーなどをします。生き物では赤い色に白い点の入ったエビをサンタエビと言って展示したり、角の生えたフグをトナカイフグといって展示したりする水槽を作ります。
デンキウナギでツリーを点燈!とかもやります。
これはドコの水族館でも考えることらしく、水族館へ魚を供給している業者からは今年もいっぱい入荷しまっせ!たくさん買ってね!予約受付中!とかいうメールが来たりする。
ウチの水族館では(というかワタクシは)、へそ曲がりなのでクリスマス展は今年はやらない。
よくプレゼントを願う子供の前で、お母さんが言う言葉「うちは仏教徒だからクリスマスはありません」
去年もへそを曲げて、ベタークリスマス生物をやめて、変わったエビを展示したナァ。。。結構ウケた。
どこの水族館も一緒じゃつまらんじゃない。ということで、今年は「年末年始忘年会新年会・飲みすぎ注意展!」を始めた。
猛烈なクリスマス展示シーズンに、飲みすぎ注意!などとやっている水族館はおそらく宇宙中でウチの水族館しか、ない。わけのわからん自慢でスマンね。
忘年会・新年会シーズンだし、最近は飲酒運転もキビシイし、悲しい事故も多い。ボクが住んでいる愛知県は交通事故死ナンバーワンな県だとかいっていた。それに、ボクはまったくお酒が飲めない。
下戸がやる展示ではないが、やってしまうのである!昨日から始まった。
8種類やく90匹の魚を展示した。おそらくどこの水族館でも展示していない意味不明のバカげた魚を2種類展示している。今回は捨て身で体もはった。
水槽に近所の酒屋でもらってきた酒瓶が入れてある。酒屋のオヤジに展示に使うから瓶をくれ、と言うと「はぁ?」と言われ、理解してもらえずに瓶をもらってきた。
昔は、神聖なる水族展示に酒瓶など人工物を入れて飾るなんて何事だ!しっかり環境再現展示をやりなさい!と許してもらえない職場体質だったが、そういった勢力に対して反抗の末、今では好き放題やれる。出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打つほうが疲れてしまって打たれないのである。
内容については、次回教えてあ・げ・る。
お友達が遭遇したエピソードをミクシィの日記に書いていたのだが、、、
~とあるカフェにて…
オババ1号 「普通のコーヒーちょうだい!!」
店員A 「はい、かしこまりました。サイズは?」
オババ1号 「ハーフで。」
店員A 「はい。かしこまりました。」
という話し。
問題1: オババ1号が注文した「普通のコーヒー」というのはこのカフェではどんな種類のコーヒーなのか???
オシャなカフェらしいので、メニュー表に「普通のコーヒー300円」とか書いてあるわけない。コーヒーにもいろいろ種類があるだろうに。
問題2: 「サイズは?」という店員Aの質問に対して、オババ1号は「ハーフで」と答える。が、この店には、SMLのくくりはあっても 「ハーフ」 というくくり、分量の表現方法・注文方法は存在しない。
問題3: オババ1号の勝手な自分の中のコーヒー屋システムの注文にも関わらず、店員は的確に判断し、オババに欲しているコーヒーを出した。
オババだからとあきらめて、何コーヒーですか?ハーフはないんですが、、、という質問はいちいち聞き返さなかったのか、それともオババの心境、要望を読んで的確に対応したのか。
いづれにしても、この店員の対応はなかなかだ。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
先日、マ◎ドナルドのチキンナゲットが100円だということで、スキップしながら買いにいった。オフだったので3つくらい買って昼メシにして300円、その後コンビニで飲むヨーグルトを買って500円以内に出費を抑えようとタクランダのだ。
しっかし、昼時ということもあってか、店内は混んでいる。行列できてるねん。奥に見える向こう側の窓ではドライブスルーも激混み渋滞。なんでやねん。ワシャァただナゲットを買いに来た貧乏小市民なだけなのに。しかたなく小市民らしく、お行儀良く行列に並んだ。
10分以上待ったぞ。
見るとレジは3つもあるのに、開いているのは1つのみ。対応者はバイトのお姉ちゃん。みたところヤツも小市民だ。アタフタしている。スマイル0円!5つプリーズ!!なんてふざけて言おうもんなら、泣いて発狂しそうな雰囲気である。
そんなだから遅い。しかしねぇ、向こう側の窓のドラーブスルーは渋滞のわりにはどんどんオーダーが進み、車は動いている。どーやら注文はドライブスルーが優先がちで、店頭販売の供給を圧迫しているようだ。
なんてこったぁ。おらぁ、わざわざ車から降りて出向いてやってるのに、車に乗ったままのエラソウなハゲオヤジのほうが早く食えるなんて。。。
並んでいる前の若造約2名が待ちきれなくなったらしく、悪ふざけではしゃぎだした。イライラを悪化させる。こーゆーアホは、ビッグマックかなんかの箱に詰めてゴミ箱に放り込んでやりたい。
アホみたいに待っていてもしょうがないので、いろいろあたりを見回してみた。いろいろ気になるところが目に付くナァ。
①ナゲット100円なのにそのポスターや表示が全然ない。せっかくのイベントなのに、やってまっせ!!食っていっておくれやす!!感やイキオイがない。
②昼時は混むのに、増員せずバイトが1名で窓口対応だし、忙しすぎて店員全員に笑顔がゼロ、ロボット的無表情無反応対応。
③期間中、「ナゲット専用窓口」を作ったらいいのに。
④ネットで事前注文、店頭即座に受け取りシステムとかできないものか。
⑤こんな時間のこんな客数なのだから、もうすこし手際のいいバイトなり店員をレジにあてがったほうがいい。
⑥マックは人気があるのに、市内では相次いで閉店し業務縮小傾向。なんで???
⑦オレの家から遠い。
⑧前の若造死ね
⑨その他いろいろ、イライラ。。。
早く食えるからマックであって、こんなに待たされてイライラするならスーパーで冷凍ナゲット買って家で勝手に死ぬほど食うわい。
同じことが郵便局の窓口にも言える。郵便局なんかアレだよね!不在通知がポストに入ってた人用の受け取り口の2つある窓口の1つしか開けずに対応アタフタオババ。超行列、なのにオババの向こうで仕事してない局員が丸見えで世間話ガハガハ笑い、おいオッサン、こっちの窓口もあけて対応しろよ、テメェ箱に詰めて無人島に送りつけてやろうか!的空気。よくあるの。
サービス業っていうのは、お客さんに気持ちよく帰ってもらうのが一番じゃないのか。さっきの話のマックなんてオラ、行く時は100円ナゲットめがけてスキップで突進していったんだ、なのに帰るときは負傷兵のような足取りだがね。
ついでだから言っちまうがよぉ、電車のアナウンスもココロというか感情がこもっていないロボット以下の車掌の声で、ダラダラ言い過ぎていたり早口すぎて次が何駅なのか、乗り換えはあるのか、何番ホーム到着なのか、どちらのドアが開くのか、ドンヨリオヤジ臭のグチャグチャ宇宙語からは一切聞き取れない。伝えるとう気持ちゼロだ。こんな車掌は電車の窓から外の畑へ放り投げてやりたい。そのくせ、ホームでは、やれ電車が来るだの、やれ線からはみ出すなとか、駆け込み乗車するな!だとかエラそうに大きな声で言いよる。
まぁ、そーゆーウチの水族館も昔は凄まじくひどくて、トイレの場所を聞いた入館者の向かって、ガムを噛んでいるパートのクソババがアゴでトイレの方向を教える、というヒドイことがあった。当時最下っ端だったボクと後輩の三田は見るに見かねて、あらゆる場面で抗議活動をしてこのオババはいなくなり、今は笑顔で対応する人に代わった。飼育員も館内に出たら入館者に笑顔で挨拶するように指導して、今ではかなり良くなった。
それでもクレームはいろいろ来るし、そもそも水族館は日常を忘れて楽しめる、ある意味夢の世界。来る人全員が幸せ笑顔エクスタシーの絶頂で悶絶しながら帰っていける、イイ水族館、イイ展示を目指したい。
秋ですね。秋といえば思いつくのは、あき竹城。
いや違う。収穫の秋。食欲の秋。読書の秋。芸術の秋。
と、いうことでいろいろやっている。
「芸術の秋」方面では、現在職場ではみんなで絵を書いている。狂乱化した最若手のSちゃん(唯一の♀飼育・展示係)がみんなに自分が担当する企画展で使う絵を描け!と強制配当を行ったのだ。兵隊男性職員達は、逆らわずに (逆らえずに???) これを引き受け、用事がない時はみんなして事務所で黙って生き物の絵を描いている。この絵は来月から館内のソコラジュウに貼りだされる。
なんの絵かというと、最近、歌手?のAKBがやっている人気投票の総選挙のパロディでTKS(竹島水族館)選抜総選挙、というのをやってお客さんに好きな生き物の投票をしてもらう企画をやったのだ。その結果発表にために絵を使う。発表は来月。
「読書の秋」はいっぱいしている。寝る前に本を読むとすぐ眠くなるのはナゼか!?読んでいると気絶睡眠するので、内容を良く覚えていない。そのため同じ本が新鮮な感覚で何度も読める。経済的なのだ。あ、アンタ今、コイツバカだな、と思ったろ? うるせぇやい。
「食欲の秋」誰にも行っていないが、結構前からヒソカに「ナン」の研究をしていて機会があるとよ、すかさずナンを食べている。食べ物研究は、これまで皿うどん(揚げソバ)、杏仁豆腐、プリン、カツ丼、コロッケなどなど、いろいろ追求してきたが、最近は忙しいので停滞気味でそれでも撤退はせずにココロの中で「ナン」を追求している。
研究、といっても別に何をするでもなく、どこかの店で食って、うめぇうめぇ、と言ってひっくり返っているだけだけどね。だから研究結果とかはない。バカだからどこの店がウマくて安いのかとかも覚えていない。あ、アンタ今また、コイツバカだな、と思ったろ? うるせぇやい。
ナンはウマイ。ナンて最高なウマさ。ナンでこんなにうまいのか。ナンちゃって。ナンぼのもんじゃい。
よくナンを食うので、いつも行くインド料理屋のポイントがたまった。次回500円引きなのよ、うふふ。
ウマイと言えば、先日名古屋でご馳走してもらった「ひつまぶし」が最強に美味かった。美味くて思わず3秒くらい死んだ。名鉄百貨店の中にある行列の出来る有名な高級ひつまぶしで、道で大金でも拾わない限り、今後出会うことはないかもしれない。ヒトというのはウマイものを口にすると満足して黙り込んで黙々と食ってしまうようで、もともと緊張性で口下手なのに美味さが便乗してますます喋らなくなり、沈黙になってしまった。
その後行った、夜景のきれいなお店のオレンジジュース<1000円>も感動的に美味くて、強盗でもしない限り、今後出会うことはない味だった。あんな美味いオレンジジュースは初めて飲んだ。コーラより高いんだからっ。たまげた。さらにその日は、その日結婚式を挙げた同業者のラブラブ仲良し夫妻にも会って感動して思わず終電を逃した。
収穫の秋。昨日はオジィの菜園でダイコンができたので、引っこ抜きに行った。ダイコンというのは引っ張れば抜けるので簡単なもんだ。7本抜いて、キャベツと白菜と一緒に、お知り合いにあげた。味は知らなかったが、今日、凄く美味しい!とメールが来た。
その後、地元で有名なランチの店へ行った。再び食欲の秋。蒲郡市の「山女魚」というお店。やまめ、と読む。山女魚は渓流魚だ。しかし蒲郡に山女魚はいない。駐車場の「軽」と書いてあるスペースはあきらかに軽自動車でも止まれないスペースの狭さなので、だまされてはいけない。
んで、この店は接客は悪いが味は確かでボリュームがある、ということで有名らしく店内は賑わっていて、店主はランチタイムだけで疲れてしまうので、夜は営業していないそうだ。テレビでも何度も紹介されて、市内の人にはお馴染みのお店なのだ。
ジャンボエビフライ定食。メシおかわり自由。
頭付きエビ3匹。ボクは魚は450人くらい友達がいるが、エビには知り合いはいないので、このエビが何と言う種類のエビが知らんのだが、大きい。コロモでごまかしていると思いきや、重量感があり身が太くてプリプリだった。ウマイ。しかも3匹。エビが気の毒に思えてくるウマサであった。
エビフライのほかにエビの刺身・サケの刺身・ハマチの刺身も付いてくる。お新香、煮物もある。茶碗蒸しだってあるんだから。さらにデザートには、すっぱいパイナップル2切れ。
ジャンボエビフライ定食のさらにワンランク上にスーパージャンボエビフライ定食、というのもあって、スーパージャンボだから宝くじ級で、コレは未知の世界。もしかしたらエビではなく宇宙的巨大ザリガニのフライかもしれない。お腹がすいてお金がある方はぜひ挑戦していただきたい。
「超水族館ナイト」に行く日は、そのまま夜中に「チビッコ園館長会議」もあるので、仕事は2日間休みをとって東京へ出かけるけど、今回のナイトは日曜日。なので日・月曜日で休みを取った。今回、さらにウチは火曜日が休館日なのでトリプルプレイ!3アウトで3連休になった。3日間東京にとどまり最終日は8月にリニューアルした、賑わいの街池袋の「サンシャイン水族館」に行った。
このロゴ、ステキじゃない。入る前からワクワクする。
朝一番に入館。ワクワク。
アシカショーでは、ウチの館にもやってきた「オタリア」というアシカの仲間が活躍していた。お客さんとの間には仕切りがなく、オタリアを間近に見れる。オタリアが逃走したらお客さんは踏み倒される。
ショーステージは、夜はライトアップされた噴水になって、デートにピッタリ。ビールも売っている。
もっと暗くなると、雰囲気が出て、いい感じになる。
中村さんに紹介していただいて、案内していただいたのはMさん。今回の東京はMさんが多いのだ。
さすが、中村さんが紹介してくださった方、Mさんの案内は話が合った。うんうん!そうそう!その通り!ボクもそぉ思う!!と、ボクは恐怖の意見賛成連続相槌男となって、館内や裏側を案内していただいた。
前日に行った葛西臨海水族園のスゴサとは違ったスゴサがあり、サンシャインのスゴサは工夫やお客さん主義に徹しており、あいづち男は感激した。
水族館の仕事で大きなものを占めるのは何かと言うと、これは水族館で働いていない人でも、そりゃ生き物の世話でしょ、と思うかもしれないが、サンシャイン思考ではこりゃ当たり前。そんなの当たり前すぎてオナラぷぅーである。
サンシャイン水族館に行って改めて認識したのは、お客さんあっての水族館ということで、一生懸命かわいがって生き物の世話をしても、見てくれるお客さんがいなければそれは、玄関で魚を飼って家族から嫌がられるお父ちゃんとやっていることは変わらないのである。
さらにお客さんが見るなら、お客さんの心になにか届けるメッセージのある水槽でなければならない。そのための工夫や技術がサンシャインの水槽には随所に見られた。それがサンシャイン水族館の持ち味になっていた。
案外、多くの水族館では日常の仕事の中でそれが忘れられがちで、つまらん水槽が多いことがある。作業のしやすさやを優先したり、お客さんより魚を飼うこと自体に走りすぎて、力のない水槽になることというのは多く、やってる本人達はそれに気が付かないことも多い。
サンシャイン水族館はそういたことを排除した、お客さん主義な水族館。そしてそのための技法や手段をとりいれた最先端な水族館だった。
8月のリニューアルオープンだけど、10月の今でも、かなり賑わっていた。平日の火曜日だぞ。みんな、仕事してねぇだか?
ボクは水族館へ行くと、来ているお客さんの様子なんかも変態チックに眺めたりするのだが、結構水槽を適当に眺めながらフラフラしているあまり興味なさげな人とかがいるもんだが、サンシャインはみんな水槽に張り付いて見ている。水槽世界に引き込まれてるのね。その工夫や技術が水槽の中にあるからだ。
水槽の中の世界にグィ!と引き込む水槽が多くて、引き込まれると、その人の中で勝手に脳の中でお話や物語や何らかの想像が始まるのね。ステキな水槽ってそんなもんで、長い時間見ていても飽きないし、長い時間見ていられるのです!しかもそれが無意識に。そういう水槽って文句なしにオモシロイ。
そしてそんな水槽がたいして大きくない、というのもサンシャインの嬉しいところである。海、切り取ってきたで!!的な巨大水槽は最近まで流行で、たしかに凄いけど、実はそれはお金と土地があればできるもので、本当にすごいのは、小さな水槽でいかに見る人を引き込める水槽か、ということではないかと思った。うん、昔と違って、オレ、もぉ大きな水槽なんて欲しがりません、勝つまでは、ですから。昔は大きな水槽を見るたび羨ましくて悔しかったもんだが、現実はそうじゃなかたのだ。小さな水槽でも勝負できて、それが大事だったのだ。やる気が沸いてくる。
サンシャイン水族館は池袋という土地柄、大人向けに作ってあるが、子供も嬉しそうに見ていた。楽しくていい水族館!ぜひ一度、足をお運びくださいませ。
東京コラム編、終わり。