中華系の人種が多いマレーシア。
中秋節のこの時期、街はMooncake祭り。
親しい人にプレゼントするために月餅を買う人が沢山いるため、Mooncake売り場が至るところにお目見えする。
ハーゲンダッツ、スターバックスも月餅を売っていて、キティちゃんやドラえもんまで月餅として登場する。
ヒルトンやシェラトン、インターコンチネンタルなどの有名ホテルも限定の月餅を出して、ホテルの月餅だけを扱った特設会場なんかもあって面白い。
マレーシアの中華系の方はお金持ちが多いので、買っていく量も凄まじい。
意外にも月餅は安くない。。
1個700~1,000円ほどする。もちろん皆さん箱で買っていかれるので、1箱6,000円以上はする。
日本と比べて物価の安いこの国で6,000円のギフトは高いけれど、中華系の方は10箱以上は買っていく。
高いのは値段だけじゃない!!
カロリーも凄まじい。
月餅1つで500キロカロリー以上!!!!
そんなわけで、中華系以外は怖くて食べられない月餅。
せっかく異国の地にいるのだから・・・ということでお友達たちと食べ比べ会をした。
カロリーも値段も気になるので・・・8人で5個の月餅を一口づつ食べ比べ。
日本の中華街では焼いた月餅ばかりを見かけるけれど、こちらで人気なのはSnow Skinと呼ばれる生の月餅が大人気!
味は練りきりのような感じで、焼き月餅よりはこってりしてなくて食べやすい。
ブルーベリー、チーズケーキ、ヘーゼルナッツ、チョコレート、ストロベリー、マンゴー、ドリアン・・・驚くほどに色々な種類がある。
8月はイスラム教のお祭りで、9月は中華系。
そして10月になればまたイスラム教、11月はヒンドゥー教、12月はキリスト教、1月はヒンドゥー教、2月は中華系・・・こうして多民族国家は毎月違った人種・宗教のイベントが続いていく。
マレーシア人は甘いものが大好き。
年中32度の常夏ということもあって、驚くほどにジュース屋さんがある。
ショッピングモールには10件以上ジュース屋さんがあるのは当たり前。。
果物を選んでその場でジュースを作るお店やタピオカのミルクティーの専門店・・・沢山あり過ぎて把握しきれない。。
というわけで、お友達とみんなでタピオカジュースの飲み比べをしようということになった。
お友達のお家の近くにあるショッピングモールには5件のタピオカ専門店があったので、5種類飲み比べ。
タピオカの大きさも全然違うし、甘さも自分で選べるし、もうどこのお店が美味しいのかはわからなくなってしまう。
マレー語の先生にタピオカの飲み比べをしたという話をしたら、やっぱりタピオカの歴史の話になった。
マレー人にとってタピオカは悲しい歴史の一つ。
日本軍が占領した時、主食のお米が不足してマレー人はお芋を食べることになった。
成長が早いタピオカを沢山植えて、飢えをしのいだのだとか。
その歴史を経て、タピオカジュースが一般的になった現在。
マレーシアに来るまで、日本軍がマレーシアを占領したことも知らなかった私。
戦争を知らない世代にとって、当時どんなに大変だったのか想像ができない。
マレー語の先生はこんなことを言う。
「マレー人も日本人も若い世代は、悲しい歴史ほど目を向けない。そうして国の歴史は薄れていって、自分の国や文化への誇りを失っていく。だからみんなにも自分の国や異国の国の歴史を知って欲しい。過去のことを恨むのではなく、そういう歴史の上で成り立っているんだということを心に留めておいてほしい」
夫の仕事の関係で異国の地で外国人として住むことになって、自分の国のことや住んでいる国のことに興味を持つようになった。
マレーシアと日本は違った文化や歴史があるけれど、歴史のある部分で日本がこの国に関わっていただんたと思うと、日本人という責任を意識したくなる。
もっともっと日本という国を知りたいし、日本と関わりがある国のことを知りたいと思った。
永遠と続く砂漠を越えて、岩だらけの谷間を越えて、ようやく緑と白い壁の建物が見えてくる。
途中立ち寄った古い旧市街は、時間が止まったように静寂な空気が流れていた。
朽ち果てた建物から何ともいえない歴史の香りが漂ってきて。
宗教と共に今も昔も変わらず生きている人たちの思いを考えると、宗教を持たない日本人との差を考えてしまう。
建物の前にはコーランが書かれていて、イスラム教という強さを感じる。
テーマパークのような町並みは、やっぱりイスラムの香りがする。
途中で立ち寄った市場で、私は男性達に怒られる。
足もしっかり隠していたけれど、手首が少し出るくらいの長さの洋服を着ていて、頭も覆っていないので長時間ウロウロするなっと観光客になれていない男性達からお叱りを受けた。
市場ではもちろんドナドナのようにラクダさんも売られていく・・・。
イスラムの街は洗練されたデザインばかりで、彼らの美意識の高さを感じる。
曲線と直線が織り成す洗練された建物は、やっぱりイスラムの香りがする。
マレーシアとは比べ物にならないくらい、大きくてお金もかけられたモスクが目立つ。
ここは観光客も多い市場なので、頭を覆っていない観光客も怒られずに買い物ができた。
アラブの女性はオシャレ。
あの黒で包まれた中身は、とても鮮やかな洋服と金の装飾品でオシャレに着飾っていて、たぶん日本人よりファッションにお金がかかっていると思う。
香水瓶もとってもオシャレで、市場で何時間でも買い物できる。
私が最も気に入ったのは、世界で一番高い香水といわれるAMOUAGEの香水。
アラブ人は男性もあの伝統的な白い衣装の首元にパフュームをつけるための装飾品が必ず付いているくらいに、匂いというものを大切にする。
だから沢山の香水屋さんがあるし、自分の大好きな香りを大切にするんだそう。
この香水のお陰で、お家に帰ってきてからもいつでもイスラムの香りを思い出せて、あの美しい中東の国の思い出がよみがえってくる。
日本にいたら旅行の候補地として上ることが少ない中東の国々。
マレーシアからは日本に帰るより近いので、意外にも旅行の候補地に上がりやすい。
安全で、観光客は普通の格好で旅ができるオマーン。
砂漠と海と都会とイスラムの香りが混ざった国。
砂漠は果てしなく続いていて、風の音が神秘的。
風が作る砂模様が美しくて、夕日に染まるその模様はまた格別。
夜は満点の星空。星と月だけの灯りで眠ることって一生に何回あるんだろう。
テントの外にもベッドを用意してもらって、毛布に包まりながら星を見つめて・・・
気がついたら朝。ベッドの横にラクダがいてとにかくビックリ。
ラクダに乗って砂漠をお散歩する朝は、とにかく清々しくて忘れられない。
砂漠の中に突如現れるオアシス。
オアシスってホントに緑と水が湧き出ているんだっと妙に感動して、
オアシスでひと泳ぎ。
ここはイスラム国家なので、女性がビキニを着てオアシスを泳ぐなんて絶対ダメ!
私は持参したラッシュを着て入ったけれど、ビキニで泳いでいた欧米人は地元の方に抗議されていました。
オアシスを抜ければ、またまた永遠に続く砂漠。
まさに道なき道をひたすら進む旅。
途中、砂漠の民のお家でお茶をご馳走になった。
風が抜けるように設計されていて、驚くほどに涼しくて感動した。
果てしなく続く砂漠をいったいどれくらい走ったのかわからないけれど・・・
砂漠を抜けてようやく岩山の見える道に出て、山を越えれば街。
途中、何もないこの道で車がパンク。
時々通る人々はとても優しくて、みんな車を停めて手伝ってくれる。
もうすぐ日が沈むから、ドライバーさんも大急ぎで修理。
ようやく街が見えてきた・・・
いよいよ中東イスラムの香りがする街へ・・・
続く。。
世界中夏休みシーズンで、マレーシアもツーリストが沢山。
この前、スーパーで日本人観客がお土産を見ている場面に出くわした。
私が住んでいるのは、観光客が拠点とする中心地のど真ん中なので沢山の日本人を見かける。
私のちょっとした楽しみは、日本人観光客がどんなものに興味を示すのか・・・。
だから観光客の方を見かけると何を見ているのかしばらく観察してしまう(笑)
その方たちが興味を示していたのは、お醤油とスパイスコーナー。
私もこの国にやってきた時は驚いた。
マレー、中国、インド人、欧米人、日本人の使う調味料は違うので、どの調味料も沢山の種類が売っている。
特に料理によって使い分ける人が多い醤油はすごい種類が揃っていてちょっと怖い。
スパイスも、マレー、中国、インドでそれぞれ違うものを使っているので、商品の棚2列分がスパイスになってしまっているほど。
今、イスラム国家はラマダンと呼ばれる断食月の真っ只中。
そんな断食月も来週で終わる。
だから街中お祭りムード。
民族舞踊はどのショッピングモールでも見られて、お店の飾りもとにかく派手!
スーパーの売り場もとにかくお祭りモード一色。
断食月が明けると、オープンハウスというホームパーティーを約1ヶ月行う。
日本のお正月のような雰囲気で、お年玉をあげたり、プレゼントを持って親戚や友達のお家を毎週訪れる。
だから、プレゼントやもてなし用の食品が大量に売られている。
このプレゼントもとにかく派手で、大人が両手で抱えられないくらいの大きさのプレゼントが売られていて、お値段も1万円以上するものも沢山ある。
もうすぐ断食が明けるという嬉しさと、お祭りみたいな1ヶ月が始まるという嬉しさで、ムスリム達はみんなソワソワ・ウキウキ。
国中不思議な雰囲気に包まれている。
駐在組の私達もこの時期からオープンハウスの招待状が届いて、スケジュールを組まなくてはいけなくなる。
ホテルで開かれる派手なパーティーから個人のお家で開かれるホームパーティーまで実に様々だけど・・・この時期駐在員たちは連日のマレー料理でげんなりしたりする。
このウキウキとしたお祭りが終われば、次は中国人達の月餅を配る中秋節が始まり、インド人達のお祭りが始まり、ムスリムの生贄祭が始まり、クリスマスが始まり、新年がきて、中国人の旧正月が来て、またインド人のお祭りがあって・・・
とにかく一年中どこかの民族のお祭りがあるマレーシアは、年中誰かがソワソワしてる。
このソワソワした活気溢れる国はとにかく楽しい!
海外赴任というのは面白いもので、育った環境も、生活してきた場所も、夫の職業も、住んだことがある国も、年齢も全然違う人たちとお友達になる。
もちろん金銭感覚も価値観も幸せの定義も背負っている責任も全然違う。
仕事を辞めてこの国にやってきた私は、社会人の肩書きもなく、出会う人も、生活環境も、●●さんではなく●●夫人と呼ばれるし、いつも日本人でいるし、出会う人の肌の色も違うし、宗教も違うし、この国にやってきた当初はこの全ての違いにドキドキして悩んだりした。
思えば、日本は同じ肌の色、同じ人種、同じ言語で構成されていて、肌の色や人種が違う人と会うことは少ない。
だから、日本人は”違い”になれてないんじゃないかと思う。
小さい頃から”みんなと一緒”だということが良いと教えられ、逸脱することは”恥ずかしいこと”として育ってきた日本人の私は、”違う”ことにあまりになれていなかったんだと思う。
日々色々な人種の人たちと過ごしていて、今はほぼ9割が”違い”で1割が”同じ”というくらいに”違い”に浸かって生活している。
最近、あぁー私、この”違い”を学びに来たんだなぁ~って思うことが多い。
自分との”違い”、人との”違い”、国の”違い”、幸せの定義の”違い”・・・
その”違い”って”個性”って呼ぶんだということを体験するために私ここにいるんだと思う。
みんな違ってみんな良い。
違いを面白がることができれば、この世の中はもっともっと平和になるのかもしれない。
気がつけば金曜日!
さよならをするクラスメイトもいて寂しい今日この頃。
肌の色も文化も宗教も違うのに同じ時間を過ごすうちにそういう違いが違いじゃなくなってくるから不思議。
本当はあと4,5人いるのに、ラマダン(断食月)が始まってからムスリム達の出席率は異常に悪いから笑える。
今日クラスメイトとみんなで話していて、幸せは自分で作っていくもので、自分の幸せを選択できることこそが幸せへの近道だって話で盛り上がった。
クラスメイトの中には、戦争をしている国から来ている子もいるので、平和で争いの無い場所にいて、宗教や政治的な規制が無い先進国の人が、なぜ幸せをいつも選択しないのか理解できないと言っていた。
自分が幸せになることを許す。
自分が幸せを感じることを許す。
自分が幸せを選択することを許す。
とてもシンプルだけど、戦争や対立を知らない国で生まれている人たちの方が幸せを選ぶことが下手かもしれない。
小さな幸せを感じて感謝すれば、それが習慣になっていって、ここにある幸せに気がつき始める。
幸せに気がつき始めると、この世の中はなんて幸せに溢れているんだろうと分かりだす。
幸せが溢れていることに気がつけば、この世界にいる人たちみんなが愛されていて、みな同等に素晴らしいんだということを感じ出す。
みんなが素晴らしいんだと気がつけば、誰かを批判したり誰かのせいにしたりしなくなる。
誰かを批判したりしなければ、みな同等に愛を与え・受け取ることをするようになる。
愛を与え・受け取れば、この世の中はもっともっと愛で溢れていく。
戦争を身近で見て育ったクラスメイトからそんなことを教えてもらった気がする。
そういえば・・・先日食べた「ロティ・チャナイ(ナンみたいなもの)」が美味しかったなぁ。
マレーシアは、マレー・中国・インド人が住んでいて、普段彼らはそれぞれ自分の国の料理を食べているのに、この「ロティ・チャナイ」だけはマレー人も中国人もインド人も食べていて何とも不思議な感じがします。
どの民族の口にも合うということなのか・・・単に安いという理由なのか・・・真相はナゾ。
ちなみにこれ、60円くらいで食べられます。
学校に行く前に毎朝立ち寄るスターバックス。
いつもは出勤前の人で混んでいるのに、今日はお客さんがいない。
いよいよラマダンの時期がやってきた。
ムスリムは、毎年ラマダン(ヒジュラ暦の9月)に一切の飲食を1ヶ月間絶つ。
日の出から日没まで水を含めて飲食をしない時期がラマダンとよばれる時期。
食べ物を食べられない人の気持ちを理解する良い機会となるこの時期は、ムスリムにとっては大切な時期。
この時期の日中は町が少し静かで元気がない気がする。
カフェやレストランも中国人や外国人しかいなくて寂しい。
ムスリムはやる気をなくして、みんなだらーんとしてる。
ただでさえのんびりしているこの国の人達が余計にのんびりするのだから、外国人たちはイライラしてしまう。
ラマダンが始まる前はどの外国人たちもこんなこと言う。
「ラマダン時期は手続きが滞る、返信が来ない、作業者はやってこない。ムスリムの従業員の作業効率は格段に下がる。でもイライラしちゃいけない。ラマダン前に全ての必要な仕事を依頼して終わらせておくのがこの国で働く外国人の生きていく道!」
そう、イライラしちゃいけない。こののんびりモードがこの国のラマダン時期の醍醐味なのだから!
そして日没後には街中が突如活気を取り戻し、この時期だけの特別ビュッフェを楽しむ人で混雑する。
こんな異様な日々が1ヶ月も続く。
のんびりモードな1ヶ月も、慣れてくるとムスリム国家にいる楽しさだと思えてくる。
ありがたいことにマレーシアは多国籍なのでほとんどのレストランもショップも開いているけれど、中東などはお店も開いていないことが多いらしい。
話は変わって、先日クラスメイトと伊勢丹に行ったときのこと。
「Tomoko、キューピーを知ってるでしょ?あれは天使じゃないよね?そうよね?」
突如言われて、頭の中は「??????」
彼女がどうして天使じゃないということを何度も聞くのか・・・売り場に行って納得!
日本人にお馴染みのキューピーマヨネーズ。
ここマレーシアでも知名度があって人気の商品だけど、最近パッケージが変わった。
理由はシンプルで、キューピーのキャラクターが天使を思わせるため、偶像崇拝を禁止するムスリムにとって良くない!というもの。
しかもこれ、マレーシア政府が難色を示したらしい。
日本人にとってはキューピーのキャラクターが天使かどうかなんて気にも留めないことかもしれない。
宗教の規律に沿って生きているムスリムにとっては、規律に違反していない商品であるということは大切なこと。
イスラム市場を狙う日本企業が増えている今日。
進出を狙う日系企業の苦労を垣間見た気がする。
新しい語学学校に通いだした。
前の学校は朝9時から夕方5時までで、帰宅してから宿題をやって家事を済ませて夕飯というハードな生活に疲れてしまって、半日だけの学校に変更した。
ほとんどの語学学校は、入学時にクラス分けのテストと面談がある。
面談の時に担当した先生が日本のアニメオタクだった。
私が日本人だと言うと「ヨロシク! タダイマ! ラン姉ちゃん!・・・」自分の知っているアニメのフレーズを嬉しそうに披露していた。
新しいクラスは、シリア・イラク・イエメン・サウジアラビア・ヨルダン・リビア・ブラジル・タイ・韓国・中国・マレーと多国籍。
前の学校同様にアラブの男の子たちは日本のアニメに詳しくて、放課後に紀ノ国屋のマンガコーナーに一緒に行こうと誘われる(笑)
結局、先日強引な誘いに負けて紀ノ国屋のマンガコーナーに一緒に行くことになった。
子供の頃からマンガを読む習慣がなかったのでマンガのことを全然知らない私。
子供の頃から日本のアニメを見て育ってきて、日本のアニメやマンガをこよなく愛するアラブ人。
大興奮で「TomokoはNARUTOのどのキャラクターが好き?」って聞かれて呆然とする私は、結局彼らが真剣にマンガを選んでいる間ずっとただただ待っていただけ。
紀ノ国屋のマンガコーナーでも明らかにテンションが違う私達・・・日本のアニメやマンガを愛する心には国境はないんだろうなっ。
日本から遠く離れた場所で、こんなにも日本の文化に興味を持ってくれているということは何だか少し照れくさいけど嬉しい。
ブラジル人のクラスメイトは、東日本大震災が起きた1週間後にブラジルから日本にやってきてボランティアをしてくれたのだそうだ。
今年の夏に再び日本を訪れて、今の日本を見たいのだそうだ。
彼の目に映った日本はこんな感じだ。
「日本人はとにかくすごいよ。食べ物を配る時も、誰もアテンドしてないのにまっすぐ並んで順番を待つんだよ。それから、レストランで荷物を置いたまま席を立っても、その荷物を誰も取らないんだよ。それに、みんな”ありがとう”って言う時に心を込めて言うし、風邪引いたときは心から心配してくれるんだ。」
日本にいたら出会うこともなくて、語り合うこともなかった遠い国からやってきた彼からこんなことを聞くことが出来て本当に嬉しかった。
イラク人のクラスメイトには面白い質問をされた。
「Tomoko、NANAMIってどこで買える?」
・・・・NANAMI?????
何それ?って聞くと、「うそでしょっ!?NANAMIだよ。NANAMI!!日本の家庭には絶対あるって聞いたんだけど・・・」
その正体はコレでした。
七味唐辛子のことで、海外では七味と一味のサウンドが混同されるのでNANAMIと呼ばれているんだそうです。
結局、伊勢丹に一緒に買いに行ったけど、お値段が高いので買えないという彼女。
あまりにがっかりしているので、私からプレゼントしました。
気がかりなのは、イラク人がどうやって七味唐辛子をお家で使うのかということ。
謎だっ。
何年ぶりかにシンガポールに行った。
シンガポールは元々マレーシアだったので、食べ物や華人系の文化は同じなので私にとっては海外旅行という感じはしない。
車で4時間、飛行機なら1時間で行けてしまうのに、シンガポールとマレーシアは国の経済発展が全然違う。
アジアの中でのGDPの順位は、シンガポールに次いで2位のマレーシアだけど、そこには大きな格差がある。
町並みもキレイで、治安も良いシンガポール。
マレーシアから行くとそこはまるで日本のようで、安心して平和ボケしてしまいそうになる。
よく日本にやってくる外国人観光客が、「日本はキレイで安全で素晴らしい」と言う。
いつも身の回りのものに気をつけて生活するようになって、町並みがキレイで安全ということは国として誇りにすべきことなんだということを実感する。
キレイと言えば、ヘイズの季節がやってきて、シンガポールもマレーシアも景色がもやもやと霞んでいる。
この時期はキレイな町並みや景色とは縁遠くなってしまう。
インドネシアの焼畑や森林火災の煙が毎年この時期にシンガポールやマレーシアにやってくる。
インドネシアに近いシンガポールでは、人体に影響が出るため学校が閉鎖されたり、マスクが売り切れたりと大変らしい。
日本でも黄砂や中国からの大気汚染など話題になっていたけれど、ジャングルとパームヤシ農園ばかりのマレーシアでもヘイズは深刻な問題。
青い空と太陽が似合うこの国らしい、すっきりとした空が恋しい季節。