テレビをあまり見ない私には珍しく欠かさず見ているドラマ「コウノドリ」。
毎回、自分の妊娠や出産と照らし合わせたりしてウルウル感動しちゃいます。
先週の放送分をやっと見られて、日本の妊娠さんはこんな感じなのかぁっと新鮮でした。
テーマは産み方。
絶対に自然分娩が良い!!と思っている妊娠さんが帝王切開で産むという内容。
実際、私も帝王切開で産んだので、日本で産んでいたらこんな風に帝王切開はダメな出産って思ってたのかしら…と思ったりしました。
マレーシアはお国柄、出産に対する考え方も人種や宗教によって様々です。
産婦人科も各人種の先生がいて、それぞれの考え方に合う先生を患者さんが選びます。
イスラム教徒は、髪の毛を他の男性に見られないために被り物をしているだけあって、もちろん女医さんを好みます。
男性医師に診てもらう場合は、患者さんを診るのに夫の許可が必要だったり立会いが必要なので、イスラム教徒には女医さんが人気です。
どの人種の患者さんも母国語が一緒、宗教に理解があるという理由で、自分と同じ人種宗教の先生を選ぶ傾向が強いです。
もちろん人種を問わず医師の出身大学(ほとんどがUSAかUK)や実績で選ぶ患者さんもいっぱいいます。
私の主治医はチャイニーズでしたが、日本人の患者さんを扱っている実績があるので、日本の妊婦さん慣れていました。
日本は、痛みに耐えて産む自然分娩が良いという意識が強いですが…
中国人、インド人は、その時の星廻りを気にするため、曜日、日付、時間を決めて陣痛促進剤や帝王切開で産むケースも多いのだとか。
私の主治医も、8ヶ月目くらいの時に「出産予定日はこの日だけど、希望の曜日や日付時間があれば早めに相談しましょうね」と言ってきました。
私の場合は予定日を7日過ぎても生まれる気配がなく、ギリギリまで待って生まれなければ帝王切開ということになりました。
予定日7日過ぎて検診に行った時も、「曜日や日付の希望はある?この日は星廻りが良いから午前はもう予約いっぱいでダメだよ。」っと言われました。
日本人の私からすると、産む時間までこだわるなんて…っと思ってしまいますが。
インド人の友人曰く、産み方よりも何よりも生まれた日による星廻りは一生影響してくるんだよ、こだわるのが普通だよだそうです。
私の主治医は、「妊婦さんが怖い思いをしないのが一番。お母さんと子供が心地よく楽な方法を選びましょう。」というスタンスでした。
実際、日本みたいに診察がカーテン越しとか、毎回診察が痛いということもなく(毎回エコーでの診察でした)、日本は出産後期には検診が頻繁にあるんだよね?1ヶ月に一回で不安だったらいつでも検診に来て良いよっと言ってくれたりしました。
そんなわけで、産み方にこだわる傾向にある日本人と比べると大きく違う出産の考え方。
海外で産むなんて不安じゃなかった?とよく聞かれますが、私は全くそんなことなく、自由で気楽な妊娠出産だったなぁっと思います。
帝王切開で産んだから…そんな風に悩んでいる方がいたら、世界の出産の考え方に目を向けて欲しいなっと思います。
パリでの悲しいテロ。
沢山の大切な命が奪われ、沢山の人の心が哀しみに満ちてしまった出来事に心が痛みます。
そしてこういう出来事があるといつも悲しくなるのは、イスラム教が悪者になってしまうこと。
イスラム教徒全員が危ない人と思われてしまうことが残念でなりません。
イスラム教は怖い宗教ではありません。
多くのイスラム教徒が、私たちと同じようにこの出来事を悲しみ、祈っています。
私たちよりも心を痛めているのも事実です。
1日5回のお祈りを欠かさないイスラム教徒。
モスクでこの悲しい出来事への祈りを何度も捧げているイスラム教徒が大勢いることも多くの人に知って欲しいなと思います。
マレーシアは一年中夏で過ごしやすいけど…雨季の季節は激しいスコールが毎日あるし、乾季は日差しが強くて暑くて、建物はいつでも寒すぎるし意外に苦労があります。
そんなマレーシア暮らしで一番頭を悩ますのが、ヘイズ。
天気のいい日と比べると驚くほど真っ白で、家の中まで煙臭いです。
インドネシアの焼畑の煙が、シンガポールやマレーシアに流れてくるヘイズ。
ヘイズがひどい時期になるとちょっとした騒動になるのがマスク。
日本人は花粉症や風邪でマスクをしましよね?
でも海外では台湾などアジア以外の国では、マスクをする習慣がありません。
マスクをしていると、ひどい感染症にかかっているのか?っと思われることも少なくありません。
アメリカ人の友人は、日本人が飛行機でマスクをしているのを初めて見た時、日本で何か怖い感染症が流行ってるのかっと怖くなったそうです。
そんなわけで、マスクを家に持っている人って少ないんです。
でもヘイズが酷すぎて、人体に影響があるレベルまで数値が高くなると中国人を筆頭に各民族がマスクをしようと焦りだします。
マスクどこで買えるの?っとマレー人に聞かれることもあります。
そして、みんながダイソーに望みを託してやってきます。
もちろんマレーシアのダイソーにもマスクは売っていますが、ヘイズ注意の予想が出ると、日本人駐在員が一斉にダイソーに行くのでマスクは売り切れ。
日本からわざわざ送ってもらうという人も少なくありません。
マレー人にの友達からこんなことを聞かれることもあります。
「家にマスクってあるでしょ?売ってくれない?高く買うから…」
中国人からは、「日本からいっぱい取り寄せて商売すれば?」何て言われます笑
国中が真っ白なヘイズの時期が早く明けるといいな。
マレーシアのホテルに滞在すると必ずあるもの。
天井や引き出しの中についているこの矢印。
聖地メッカの方角を表わしているんです。
最近の若いイスラム教徒は、聖地メッカの方角がどこでもわかるアプリを使っているけれど、ホテルは色々なお客さんが泊まりますからね。
必ずこの矢印があります。
たぶん、イスラム教徒の宿泊客が多いホテルでこの矢印がなかったら、クレームでしょうね笑
先日滞在したホテルには、クローゼットにこんなものもかかっていました。
「ムスリム(イスラム教徒)のためのプレイマット」ってしっかり書いてあります。
しかも絨毯の上側にはメッカのシンボルが。上側に書かれている箱のようなものが、聖地メッカの中心にあります。
みんなここに向かって世界中から祈っているんです。
プレイマットは旅行の時には持参するムスリムが多いですが、ホテル側もホスピタリティとして置いてあるんでしょうね。
実はこのプレイマット、タクシーの運転手さんはタクシーの中に必ず積んでいるんです。
他にも一家に一枚車に積んであるという方もいました。
私は実際入ったことがありませんが、どこのショッピングモールにもお祈りのためのプレイルームがありますが、そこはこのプレイマットがなくてもお祈りしやすいように絨毯張りのお部屋になっているそうです。お祈りをする前には必ず足を洗うため、足洗い場もあります。
イスラム教徒が多い国のホテルに滞在する際は、ぜひお祈りのための矢印やマットを探してみてください。
スーパーでデーツが売られ始めれば、イスラム教徒の断食月ラマダンがやってくる。
日の出から日没まで飲み物食べ物を口にしないイスラム教徒たち。
街中ラマダンモードで、スターバックスも限定のデザインになっていました。
いつも人でいっぱいのショッピングモールは昼間は閑散としています。
この時期は国を上げてのSALE中なので、イスラム教徒ではない人達にとっては昼間はショッピング天国。
イスラム国家のマレーシアですが、中国人やインド人のおかげで、いつもと変わらずに昼間もレストランが開いているので有難い限り。
中東諸国はこの断食月の間、ほとんどのお店が日中閉店しているそうです。
日没になると様子は一変。
ラマダン限定のディナーを楽しむ人でごった返します。
日没近くになると、日没を知らせるアプリをじっと見ながら食事を待つ人たちが沢山いて、ラマダンならではの風景です。
赤道直下のこの国で、水も食べ物も口にできないというのはとても辛そう。
イスラム教徒に会う度に、「断食つらい?」と聞いていますが、みんなが口をそろえて「健康にいいし、身体は軽いし、意外に辛くないよ」と言います。
一日5回食事をするマレーシアの人々にとっては、この時期は意外にも体にいい月らしいです。
久しぶりにローカルのスーパーに行きました。
いつもは伊勢丹で買い物をするため、海外にいても日本のスーパーのような売られ方にすっかり慣れてしまい、ローカルスーパーに行くと面白い発見が沢山あります。
私が一番好きなのは、スパイス売り場。
マレー人、中国人、インド人で使うスパイスが異なるため、それぞれの民族向けにスパイスコーナーが設けられていて、みんながスパイスを買っていきます。
辛いものが大好きなマレー人とインド人のスパイスの購入の仕方は驚きで、チリパウダーや唐辛子を1キロ単位で購入していきます。
お米売り場も面白い。
こんな風にそれぞれの民族向けにお米が売られているので、写真のようなお米の列が3,4列あります。
中国、韓国、日本、バスパティ米、タイ米、サフランライス用のお米、アラブ人向けのお米・・・私にはよくわからない種類のお米が揃っています。
多民族国家で暮らすと”違うこと””多様性”というワードを意識させられることが沢山あります。
”違うこと”が日常に根付くこの国の人々は、違いに寛容的だということが最大の強み。
それぞれの民族が、それぞれを寛容していく。
受け入れるのではなく、寛容的な態度を取るというのが特徴で、その寛容的な態度に戸惑いを感じてしまうこともあります。
違いに理解を示し、その違いを認めるというこの姿勢は、受け入れるということとは違っていて、それぞれの価値観が分断されて存在しているということ。
それぞれの違いが混ざり合うことはなく、それぞれが混沌とした形で存在し、それぞれがその違いを邪魔しないように一定の距離を保っていく。
こういう国としての寛容性に、違いを嫌う日本で育った私はドキドキしてしまいます。
先日出産後初めて、中国語とマレー語の授業に行きました。
ここでも多様性というのは存在していて、思わず笑ってしまった出来事がありました。
マレー人の先生は、ベビーが暑くないかをやたらと気にします。
「ベビーが暑いから、エアコンが当たるここに座りなさい。ブランケットかけてたら暑いわよ。」
マレー人はとにかく暑くて汗をかくというのが大嫌いですから。
中国人の先生は、ベビーが寒くないかをやたらと気にします。
「こっちはエアコンの風が当たって寒いからここに座りなさい。ミトンはどうしたの?手が冷えるでしょ。」
中国人にとって冷えは最大の敵ですから。
それぞれの民族で、それぞれの文化的な子育てがあるわけで、どっちが正解なんてないんです。
それぞれの文化で子育ての仕方が違うということに慣れているこの国の人は、
「日本ではこうなんだよ」って話せば、「あら、そうなの!その点は違うのね。」といった具合に違う文化を知ったときにサッと一歩引く態度を取ります。
多様性の中で上手に生きていくための寛容性。
こういう小さなやり取りから、多民族国家で暮らす人々の多様性について寛容的な態度を取るという生きる術を教わります。
2年前に訪れたネパール。
毎日祈りとともにある仏教の国。
そんなネパールでの大地震。
また訪れたいと思うほど素敵な国だったので、地震のニュースを見て胸が苦しくなった。
我が家のコンドミニアムの警備員さんは皆ネパール人なので、家族は無事なのか気になって仕方がない。
仲良くしていた警備員さん。昨年末出稼ぎが終わってネパールに帰国した彼。
帰国前に嬉しそうに語っていた。2年間出稼ぎを頑張ったから、家族に家を建ててあげられるんだと話していた。
彼と彼の家族がどうか無事でありますように。
慢性的な電気不足で1日に電気が通るのは数時間で、お金に余裕がある家庭はジェネレータで電気をまかなっていると聞いた。
道路も舗装されていない道がほとんど。
決して裕福とはいえない国。
まだまだこれから発展が期待されるネパール。
そんなネパールでの地震。
地震でさらに不便な生活をしているだろ人々。
不安の中で過ごすネパールの人たちの心に平安が訪れますように。
まだまだ地球の大地は動きそうだけど、地球の多くの人たちの温かなエネルギーが届きますように。
ベビーが生まれて1ヶ月半。
外に出る練習ということで、コンドミニアムのプールサイドや下のショッピングモールにお出掛けしています。
出かける場所が限られてしまうマレーシア。子供と外出と言っても大型のショッピングモールが中心で、日光浴させるチャンスがなかなかありません。
マレーシアはアジアの中では治安が良いと言われるもの、誘拐や強盗の危険が多いため外国人が現地人が行く公園に子供を連れて行くということはほとんどありません。
そんなわけで、外国人向けのコンドミニアムには、プール、ジム、テニスコート、ヨガデッキ、ジャグジー、BBQエリア、子供用のプレイルーム、公園が敷地内に完備されています。
子供を生む前は、子供用のエリアに足を踏み入れることはなかったので、今回初めてプレイルームと公園に行ってみました。
子供が少ないコンドミニアムですが、数人子供達が遊んでいました。
コンドミニアム内だからといって安心して子供だけで遊ぶということはできず、必ず保護者がみています。
そんな光景をぼんやりと眺めていると、ふと違和感を覚えました。
遊んでいたのは、欧米系の子供、インド人、アラブ人、中国人。
でもその子供をみている保護者は、おそらくフィリピン人とインドネシア人。
その一人が近づいてきて「日本人?」と聞いてきました。
そうだと答えると、「ナニーいないんでしょ?ナニーが必要だったら紹介するわよ」と言います。
そう、子供達をみているのは全員ナニーと呼ばれるベビーシッターなんです。
日本人には馴染みがないけれど、海外では住み込みでナニーを雇っているのが一般的。
だから、日中の公園で親が子供を連れて歩いているのは日本人くらいなので、日本人だとすぐにわかるんだとか(笑)
もちろんナニーを雇っていても親が公園に連れて行って一緒に遊ぶこともあるけれど、その傍らには必ずナニーがスタンバイしています。
病院、スーパー、レストラン、旅行・・・どこにいくにもお金がある家庭やお金に余裕がある外国人駐在員はナニーが同行しています。
その光景が一般的なので、現地人ではない外国人がナニーを連れていないなんて違和感があるらしく、すぐに日本人だとわかるんだといわれました。
メイドやナニーを雇う習慣のない日本人には、自分が楽しむために家事や子育てを他人にお願いするなんて・・・っと思ってしまう私。
アメリカ人の友人にそのことを話したら、「お金に余裕があって雇えるのなら、雇用を作っているということだしいいじゃない。旦那さんと食事したり、友達との時間を作れば、それだけ余裕ができて子供に愛情を注げるのよ。」と言います。
文化の違いってすごいですよね。
先日遊びに来てくれたインド人が、「日本人ってメイドもナニーもいないで、どうやって子育てと家事をしてるの?自分の時間ってないんじゃない?」と言います。
でも別のお友達からこんなことを聞きました。「ナニーに子育てをずっと任せていたから、私が抱っこすると泣くのよね。わが子は着替えの手伝いも一番初めにナニーにお願いしに行くのよ。」
日本人の私には考えたこともない視点。
日本人にはない考え方や悩みにとても新鮮さを覚えました。
気がつけば4月。
日本は桜が咲いて、新しい生活のスタートですね。
マレーシアは、各民族のよって新しい年の始まりが違うので、日本の4月のような雰囲気は新年1月1日くらい。
新しい生活ということで…私はマレーシアで子供を出産しました!
マレーシアで出産なんて不安じゃないの?っと日本の友人に言われますが、実はマレーシアはメディカルツーリズムで優秀賞を受賞する病院があるほど医療は進んでいます。
そんなわけで、私も日本では考えられない快適なゴージャスな病院で出産しました。
全室個室のこの病院。
部屋の窓からはクアラルンプールの街が一望できます。
バスルームのアメニティもオリジナルブランドだから驚きです。
日本との大きな違いは食事。
レストランのメニューのようなリストから毎食、前菜・メイン・サイド・デザート・ドリンクをオーダします。
多国籍のマレーシア。
様々な人種向けのメニューがありました。
ピザ、ラム肉、ステーキ、カレー、パンケーキ、マレー料理、ベジタリアンフード…日本の病院では考えられないメニューばかり。
先生やナースとは英語でのコミュニケーションですが、どの病院にも日本語の通訳がいるので語学に自信が無い人も安心です。
病院は個人病院の集まりのようなモデルなので、患者は受診する先生を自由にチェンジできます。
サービスが悪ければ患者さんが逃げてしまう…そのため、先生もナースもとても丁寧な対応をしてくれるので本当に心強いです。
ただやはり海外。
何でもこちらから質問しなければ何も教えてくれません。
日本のように患者さんは医者の前に座ってれば良いというわけにはいきません。
自分の身は自分で。
この自主性が試されるのが海外の医療なんですね。
縁あって、マレーシアの地で生まれた我が子。
この子にもマレーシアを好きになって欲しいです。
引き続きお正月モードなマレーシア。
チャイニーズニューイヤーの恒例のLion danceの時期がやってきました。
ショッピングモールを歩けば毎日のように見かける獅子舞。
どこに行くのかしら??
っと思ったら、失礼します!ということでDiorにご来店(笑)
各店舗がお金を出して獅子舞の来店を依頼するのがこの時期の恒例。
大きな太鼓やシンバルと共に踊るLion danceは、人々に福を呼び邪気を払う意味があるんだとか。
高級店ほどこの習慣を気にするので、この時期ブランドのフロアは獅子舞が頻繁に登場してて面白い。
野菜や果物、お金のモチーフなどを獅子舞に献上し、その後お店の中を獅子舞が回って帰っていく・・・。
他にも人の背丈よりも高いポールの上でダンスをするアクロバティックなLion danceも街で披露されています。動画はこちら(注意:音が出ます)⇒IMG_0887
マレーシア人もインド人も、アラブ人も欧米人もみんなが中国のお正月を楽しんでいるこの時期は、多民族国家らしいマレーシアを体感できます。