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新しい語学学校に通いだした。
前の学校は朝9時から夕方5時までで、帰宅してから宿題をやって家事を済ませて夕飯というハードな生活に疲れてしまって、半日だけの学校に変更した。
ほとんどの語学学校は、入学時にクラス分けのテストと面談がある。
面談の時に担当した先生が日本のアニメオタクだった。
私が日本人だと言うと「ヨロシク! タダイマ! ラン姉ちゃん!・・・」自分の知っているアニメのフレーズを嬉しそうに披露していた。
新しいクラスは、シリア・イラク・イエメン・サウジアラビア・ヨルダン・リビア・ブラジル・タイ・韓国・中国・マレーと多国籍。
前の学校同様にアラブの男の子たちは日本のアニメに詳しくて、放課後に紀ノ国屋のマンガコーナーに一緒に行こうと誘われる(笑)
結局、先日強引な誘いに負けて紀ノ国屋のマンガコーナーに一緒に行くことになった。
子供の頃からマンガを読む習慣がなかったのでマンガのことを全然知らない私。
子供の頃から日本のアニメを見て育ってきて、日本のアニメやマンガをこよなく愛するアラブ人。
大興奮で「TomokoはNARUTOのどのキャラクターが好き?」って聞かれて呆然とする私は、結局彼らが真剣にマンガを選んでいる間ずっとただただ待っていただけ。
紀ノ国屋のマンガコーナーでも明らかにテンションが違う私達・・・日本のアニメやマンガを愛する心には国境はないんだろうなっ。
日本から遠く離れた場所で、こんなにも日本の文化に興味を持ってくれているということは何だか少し照れくさいけど嬉しい。
ブラジル人のクラスメイトは、東日本大震災が起きた1週間後にブラジルから日本にやってきてボランティアをしてくれたのだそうだ。
今年の夏に再び日本を訪れて、今の日本を見たいのだそうだ。
彼の目に映った日本はこんな感じだ。
「日本人はとにかくすごいよ。食べ物を配る時も、誰もアテンドしてないのにまっすぐ並んで順番を待つんだよ。それから、レストランで荷物を置いたまま席を立っても、その荷物を誰も取らないんだよ。それに、みんな”ありがとう”って言う時に心を込めて言うし、風邪引いたときは心から心配してくれるんだ。」
日本にいたら出会うこともなくて、語り合うこともなかった遠い国からやってきた彼からこんなことを聞くことが出来て本当に嬉しかった。
イラク人のクラスメイトには面白い質問をされた。
「Tomoko、NANAMIってどこで買える?」
・・・・NANAMI?????
何それ?って聞くと、「うそでしょっ!?NANAMIだよ。NANAMI!!日本の家庭には絶対あるって聞いたんだけど・・・」
その正体はコレでした。
七味唐辛子のことで、海外では七味と一味のサウンドが混同されるのでNANAMIと呼ばれているんだそうです。
結局、伊勢丹に一緒に買いに行ったけど、お値段が高いので買えないという彼女。
あまりにがっかりしているので、私からプレゼントしました。
気がかりなのは、イラク人がどうやって七味唐辛子をお家で使うのかということ。
謎だっ。