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2014/09/11

こんばんは。先日新聞で見つけてびっくりしたのですが、今年10月から風営法に絡んだ内閣府令が改正されるそうですね。……って言っても風営法そのものが一般の方にはなじみがないと思いますので、とりあえず下記の記事をご参照ください。

▼本籍の確認を廃止=風俗営業の従業員ら-警察庁―
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014082100301

つまり、雇い入れの際に確認することになっていた本籍や国籍を確認しなくなるということなんですが、これがどういうことかといいますと、パチンコなども含む風俗店で働く際にほかの書類で確認が出来れば住民票がいらなくなったということなのです。

実は風営法ってものすごく頻繁に改正があり、最近だとクラブでダンスをするのが禁止されて非難ごうごうでしたけど、風俗嬢にしぼって話をしますと、今回は法律そのものではなくて、運用を規定していた法律(内閣府令と施行規則)が変わったという話です。

風俗嬢の子はご存知だと思いますが、実は今まで、体験入店時に住民票(しかも本籍地記載入り)の提出が義務付けられてたんです。
軽い気持ちで風俗に行こうとして、面接にとおり体験入店という話になると住民票を要求され、いろんな事情で住民票が取れなくて断念したという話も聞いたことがありますし、わたしも最初なぜいるんだろうと思いながら住民票をとりに行った記憶があります。
※ちなみに、これはヘルスだろうとデリヘルだろうとソープだろうと店舗型だろうと、すべての風俗店で義務付けられている従業者名簿に記載するための措置だったそうです。

で、正直なところ元風俗嬢としてはこの改正はどうなんだろうなーと思うのです。

更に前は確認不要で、身分証明書だけでもOKだったりしたそうなんですが、わたしの勤めていた時代は必要だとのことで面接時に体験入店希望なら住民票を…といわれましたし、それはやっぱりちょっとした抵抗にはなりました。本籍が書いてあるってことは、この先どんなところに引っ越してもたどられちゃう可能性があるわけで、別に戸籍に風俗嬢だったことが書かれるわけではないけれども嫌だった。

その嫌な感じを押して風俗で働くのだ、と変な自覚も生まれました。

でも、この改正(10月から実施されるようです)がなされると、この嫌な感じを経ずに働くことが出来てしまう。住民票くらいはこれからも必要とされるかもしれませんが、お店によっては身分証のみでOKだったりして、そしたら財布に入れっぱなしの子はするっと体験してしまうかもしれない。最初から風俗での仕事をやるんだと理解している子はいいのですが、そうでない子にはどうなんだろうとちょっと不安になるのです。

09:15 | chica | 法律が変わる…風俗嬢の住民票 はコメントを受け付けていません
2014/09/04

こんばんは。
今日はやや下品ではありますが、みんなが気になるキャバ嬢の収入についてこの記事をピックアップしてみました^^

▼現役No.1キャバ嬢モデル、最高月収を暴露
http://mdpr.jp/gal/detail/1352567

このNo.1嬢は、先日キャバ嬢ならご存知、先日あえなく休刊になった雑誌「小悪魔Ageha」の専属モデルでもあった愛沢えみりさん。以前より収入や支出について「え、そこまで言うの!?」みたいな話もよく同紙ではしていた愛沢さんはファンも多く、また現在もキャバクラで勤務されながらデザイナーとしても活躍するという嬢のカリスマ的存在です。

ところでこの収入の話なんですが、新宿の高級キャバクラ(初回のセット料金約1万円)のNo,1なら十分あり得る話だと思われます。セットはつまり席につくだけで発生する金額で、そこから指名料、ボトル、女の子の飲み物などが加算されていくシステムですが、このような高級店で遊ぶお客様は基本的にこのような場でケチることはありません。誕生月であれば新規ボトルも多いでしょうから、お客様の一人単価は安く見積もっても5万弱くらいにはなるのではないでしょうか。
もちろん、愛沢さんの場合はデザイナー収入や広告収入もあると思いますが、ブログなど読んでおりましても働きまくっていることは想像に難くありません。が、忙しさはみじんも感じさせない姿勢にはただただ感動です。美人だし。

まあこれは極端な例で、キャバ嬢の全員が全員これだけの収入を得られるわけではありません。
たとえば同じ歌舞伎町のキャバクラであっても客単価によるお店の格は違いますし、先に挙げたセット料金も3000円台〜のお店もあります。当然、大衆店よりは高級店のほうが時給その他の条件がいいので、自分で応募したりスカウトを使ったりしてどんどん上を目指す傾向があり、お客様から見ればやはり高いお店は高いだけのことがある結果になると思われます。

が、これはキャバの話であって、クラブだと更にお客様の単価も女の子の時給もあがりますし、最終的にクラブのママになるという道も。お水の花道のTOPの収入はいかばかりか…と考えるともう雲の上すぎて考えることもはばかられますが(^^;)

ただ、愛沢さんの場合、「忙しさを見せない」ところも人気の秘密なのじゃないかなと一ファンとしては思う。ばりばり働いて、物凄くお金も使って、でも疲れた顔をしないでいてくれるのは、男性だけじゃなく女性のファンのためでもあるんじゃないかなと思うのです。
せめてそこだけでも真似したいな、と思うわたしでした。

07:17 | chica | No.1キャバ嬢の月収 はコメントを受け付けていません
2014/08/28

こんばんは。先週から引き続きになりますが、萩上チキさんや中村淳彦さんの本を読んで思った「増える志願者」についての私見をつらつらっと書いていきたいと思います。

わたしがキャバ嬢だった当時、一番多い同業者の昼の顔は学生でした。
4年制大学の1〜3年生、という子が一番多かったように記憶しています。わたしも18歳でしたが、みんなそのくらいの年齢層。大学卒業後は普通に就職するつもりの子が多かったので、意識としてはアルバイトの延長です。キャバクラだと時給制というところも入りやすいのかもしれません。これは本を読む限り今も続く傾向みたいですが、わたしが直接交流のある嬢の子だと専業者が増えていますので、ちょっと記述とずれがあるような気もします。

風俗時代はわたしが20〜25歳でしたが、ここは同業者の昼の顔は専業風俗嬢が一番多かったように記憶しています。ただ、これはわたしも専業で朝から夕方にかけての出勤(10〜17時出勤)が多かったため、必然的に顔を合わせる子に専業者が多くなったという可能性もあります。が、少なくとも自主的に「大学生です」とか、「夜はITで働いてます」というようなことをカミングアウトする子はいなかった。

が、現在において、少なくとも風俗嬢に関しては、専業者は減っている模様。

主にデリヘルに多いようですが、会社員や大学生など高学歴&高スペック女子が参入しているようなのです。
最大のメリットはダブルワークしやすい時間の融通が利くというところらしく、まじめな学生さんほど勉強の時間を確保するために時間効率のいい風俗の門をたたいたり、不景気で減ったお給料分を担保すべく退勤後に働くOLの方、主婦の方も多いんだとか。

試しに、風俗大手サイトのデリヘルのページを見てみたところ、ギャル系・ロリ&イメクラ系はいいとして、人妻(〜35歳くらいまで)、熟女(〜45歳くらいまで)、超熟女(〜60歳くらいまで)とものっすごくカテゴリが細分化されている・・・。
もちろんニーズもあるのでしょうが、掲載されているそれぞれのお店の出勤嬢の子たちのビジュアルレベルも非常に高く、モデルさんかタレントかと思うほどです。

これでは確かに、面接で落ちる子もいるでしょうし、首尾よく採用されても「稼げる/稼げない」の差は拡大する一方でしょう。事実、現在デリヘルで働いている友人のなかには出勤告知すると予約で全部埋まる子もいれば、全く稼げないとこぼす子もいます。ちなみに、前者の子はOL経験者ですが、その点もお客様と会話するにあたり非常に有効な経験として活かされているようです。

かつて風俗は、売る気になれば「女」であるというだけで商品になることができた世界でした。でも、今はそうではない。
厳しい現実を突きつけられ、自分は牧歌的に過ごしてきたのだなあ、と痛感しています。

 

07:06 | chica | 増える風俗嬢志願者と格差 はコメントを受け付けていません
2014/08/20

こんばんは。最近、暑いので引きこもって本ばかり読んでいます。やはり業界の話は気になるもので、前々から好きだった荻上チキさんが経済学者の飯田泰之さんの共著で発表した「夜の経済学」(扶桑社)、新書でお手頃だった「日本の風俗嬢」(中村淳彦著、新潮新書)を面白く読みました。

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で、自分としてはそこまで目新しい発見はなかったのですが、イメクラ嬢の地位が相対的に見てかなり向上してきたのだなあ…と思わせられる記述を発見。

「日本の風俗嬢」には、同著者が2012年に発表した本「デフレ化するセックス」(←ちなみにこれも面白かったです)の中で示された“風俗嬢の店舗形態別ビジュアル偏差値”とでも呼ぶべき表の最新版が掲載されているのですが、なんと店舗型イメクラ嬢の偏差値は61。
AV女優、高級ソープ嬢に続いて、業態別では第三位と非常に高い偏差値を稼いでいるのです。

わたしの体感としては現役時代にそこまでビジュアルを重視された記憶はないのですが、当時からイメクラでは制服が似合わないと採用されない、コミュニケーションスキルが低くては採用されないなど色々と噂が飛び交っていました。
わたしは美人では全くありませんが、おそらくは低身長&ファニーフェイスで童顔だったのと、キャバあがりなので会話もそこそこ出来るということで採用されたのかもしれません。
たしかに、イメクラは基本的にお客様の妄想を具現化する場所。となれば嬢にはお客様の望むような言動や、雰囲気つくり、役割に沿った演技など演劇的要素も必要です。

また、当時から単純にお客様を性的快感に導くヘルスよりはイメクラのほうがなんとなく格が高いというような風潮もありました。その代り、イメクラあがりはテクなしが多いとヘルス嬢には反目されていたものです^^;

上記の本によると、現在は嬢志望者が多数おり、新規出店が出来ない店舗型イメクラの求人倍率は非常に高いとか。正直、風俗の面接で落ちる人がいるということ自体なんだか想像つかないのですが(当時から高級店は別格)、今は事情が変わったということかもしれません。
また、よく言われる「経済的事情」から風俗の道を行く女の子も少なくはないにしろ、興味本位であったり、「なんとなく」という感じでその道に入っていく女性の姿も感じられ、全体として風俗嬢という存在そのものへの印象が変わってきているのだろうと思いました。

先に挙げた2冊の本には、日本の風俗店概算数から風俗嬢概算数までそれぞれの方法で計算されており、それを見ているだけでも結構楽しいです。

が、やはり業界に身を置いていたわたしとしては、そのような数字よりも偏差値化された容姿の査定が恐ろしい。もう一度面接を受けたら、もうあの店には受からないだろうな…などと考え込んでしまうのです。

 

06:23 | chica | 風俗事情古今東西 はコメントを受け付けていません
2014/08/14

こんばんは! みなさんお盆休みは満喫なさっていらっしゃいますでしょうか?
今日は美魔女、についてです。少し前から「美魔女」がキーワードになっているテレビ番組、雑誌のコーナーなどが増えてきましたが、もちろんわたしが語りたいのはそれらメディアに大々的に出ている美魔女ではなく、一見美魔女と気付かない女性たちのこと。

Wikiによりますと、「美魔女」とは才色兼備の35歳以上の女性を指すのだそうですが
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E9%AD%94%E5%A5%B3
わたしの知っている美魔女は40歳超えも普通にいます。……キャバクラ、ないしクラブに。

が、この方々はご自身を決して「美魔女」とは自称しません。なぜならお店の年齢は実年齢ではないからです。
前述の方々のうちお一人を例に挙げますと、実年齢43歳のその女性はお店年齢27歳ということにして勤務してらっしゃいました。でも、それがお客様にバレたということはないそうです。なぜなら、その方はメイクや服装はもちろんのこと、話し方や会話の中身などをわたしたち後輩から収集・観察してしっかりと演技をされていたから。見た目ももちろん驚異的な若さでしたが(正直最初合ったときにはあまり歳が変わらないと思っていたので実年齢聞いて超ショックでした)、その割にメール等は古風な書き方をしていらしたので、そのギャップにやられるお客様、多数。
「お母さんみたい」と評されることが多かった方ですが、「やだぁー!」と言いつつ、絶対内心ガッツポーズをされていたことは予想に難くありません。

ちなみに今回これを書くにあたって、久しぶりにその方にメールして美の秘訣を聞いてみたところ、基本は丁寧な肌ケアだとか。年齢が出るのは肌だから、とのことで毎日のマッサージ・保湿等は欠かさないというお話でした。この時期は日差しも強く、肝斑が出やすいとのことで紫外線対策も必須、なおかつキュウリでのセルフパックを毎日実行……さすがすぎます。

かように、世の中には結構な美魔女があふれているのですが、きっとその方々はテレビを見ながら「すごーい」と平然と見ているのではないかと思います。

実年齢を悟らせない演技力、自身を演出する構成力、そしてスキのない実行力。
三拍子そろった夜の美魔女は、まさにモンスター級の女優ではないでしょうか。

07:00 | chica | 美魔女というモンスター はコメントを受け付けていません
2014/08/07

こんばんは。8月に入り、夏真っ盛りになってきましたねー。
ところで今日は主に女性から質問される、「タイニュー」についてお話しさせていただきたいと思います!

タイニューとは、体験入店の略です。

キャバクラなどのお水職、イメクラなどの風俗店で面接を通過すると打診されることが多いこのシステムは、文字通り実際の勤務を体験するために行われます。キャバクラであればキャストとしてフロアに入り、ソープランドであれば実際にお客様と二人っきりでの接客をするわけです。
いきなり!? と思う方もいるかもですが、完全に未経験である方以外は講習もなしにいきなり放り出されます。よく考えるとなかなかすごいシステムですが、業界的には必須と言っていいほど女の子の入店のたびに行われている慣習です。

この体験入店、女の子にとっては実際に働いてみてお店の雰囲気や客層、システムなどをチェックする機会であるとともに、お店側からも女の子の勤務態度や客対応、お客様からの反応を確認するメリットがあり、双方の利益になるということで上記の業態では大体面接とセットで実施されることが多いです。

ただ、体験入店の時間は結構まちまちで、拘束時間も2時間くらい〜フルタイムと幅がある(希望は聞いてもらえます)一方、報酬はだいたい正規に勤務したものと同様に換算されることが一般的のようですが、一部のキャバクラ等では指名バックは体験入店ではつかないことも。いずれにしても、女の子の側からはお店の雰囲気を見るためのもの、というのが一番合っている用法のような気がします。

が、お店側にはこの体験入店は上記だけではないメリットがあります。

なぜなら、その女の子はもう来ない可能性があるから。某グループ店の黒服さんに聞いたところ、そのお店で体験入店した後に正式勤務になる女の子の数は3分の1くらいなのだとか。そのお店の業種や客入り・バック率にもよるでしょうが、体験入店した「その日」しかそのお店にいない女の子、というのはレアキャラになるわけで、お店としては古株のお客様に強力なアピールポイントを入手することになります。風俗なんか本当に極端で、体験入店した日はお客様がばんばんつくのに本勤務になると……というケースもある。

こういう状況を考えると、やはり新人・未経験というのはお客様にとって魅力なのだろうと思いますが、みんないつまでも新人でいられるわけもなく、結局はお店そのものの魅力や女の子の魅力・技量などでお客様をつなぎとめる必要が出てくるのです。

だからこそ、わたしは女の子にとっても体験入店は必要な気がします。

どんなお店なのか、どんな人が同僚になるのか、給与体系や勤務シフトなどしっかり自分の目で確認したうえで、女の子はお店を決めたほうがいい。一番指名につながるのは、やっぱり一つのお店にどれだけ長く勤められるか、という点だったりするのですから。

自分に合うお店を自分の目でしっかり探す、それが稼げる女の子の第一条件なのではないでしょうか。

06:31 | chica | タイニューって何するの? はコメントを受け付けていません
2014/07/31

気が付けば今日で7月も終わりですね。
先日ビアガーデンに行ってきたのですが、なんで熱帯夜と焼肉とビールというのは相性がいいのでしょう…うっかり飲みすぎて二日酔いになってしまいました(^_^;)

ところで今日はドレスのお話です。
今までもドレスについてはいろいろと書いてきましたが、実はその選び方には一定の傾向が見受けられます。制服のないお店の場合、一般には背が高ければロングドレス、短ければミニドレスを選ぶのが鉄則ですが(そのほうが等身のバランスがよく見えます)、スカート丈や色、デザインでもかなり嬢自身の個性が補正・増強されるものだからです。

ドレスの選び方の基本ルールは、まず自分に似合うもの。
そのうえで、自分をどう見せたいか、という観点からまず色を絞ります。
しっとりした雰囲気やお客様層が大人めであるような嬢だと定番カラーは黒・白・シャンパンゴールドあたり、逆に若さがウリで元気で明るい、という雰囲気のお店に勤務しているならパステルカラーやビタミンカラーが定番色になってきます。ドレスの場合、面積がかなり大きいのでこの色選びは自己演出において一番大事なポイントになってくるのです。

次に大事なのはスカート丈。
やはり短いほうが元気な印象になりますし、長いとおとなしく清楚な印象になります。一般に制服としておそろいのドレスがある場合はロング丈が多く、高級感を売りにするお店もその傾向がありますが、制服がないお店の場合は自分の身長・脚の長さなどで自分にとって最適の丈のドレスを選ぶことになるわけです。
ただ、長いスカート丈の場合はデザインにも印象が左右されます。

というわけで三つ目の要素はデザインです。
ドレスの場合、ベアトップ・ワンショルダーのノースリーブ型が多いですが、夏になると花魁ドレスと言って浴衣のように袖があるタイプのドレスも人気があります。これは婀娜っぽい雰囲気になるのが人気で、難しいところですが…正直、「あなたは着ないほうがいいのでは?」という人もいるにはいますので、着用には慎重に慎重を期したいところです。また、スカートの丈部分の始末もフリルなのか、切りっぱなしなのかなどでシルエットも変わりますし、お客様に与える印象もかなり変わります。たとえばシャンパンゴールド+ロング丈+ストレートシルエットだとしっとりとした印象に、オレンジ+ミニ丈+フリルシルエットだとかなりかわいらしさに振った印象になるわけで、中身がそれと合致しない場合予期せぬギャップをお客様に与えたりするからです。

夜の仕事において、ドレスはやっぱり戦闘服。
着たい服ではなく似合う服を着る、それよりはもう少し違う次元でお客様に与える印象を左右する服選び。自分ではなく他人を服選びの基準に据えるからこそ、嬢の女の子たちは、きれいになるのかもしれません。

07:30 | chica | ドレスのイメージ戦術 はコメントを受け付けていません
2014/07/24

先日、とあるコンセプトカフェに行ってきました。
そこは店員さんが全員女性でコスプレをして接客するスタイルのため、お客様の9割がオタク男性というお店。
わたしが席に着いたら「女性のお客様は初めてですぅー」とかわいい女子店員(猫耳)に言っていただけたという点だけでも客層がなんとなく偲ばれます……。

ところでこのお店ですが、出勤している店員さんのシフトは非公開になっています。
つまり、お客様は来店するまで今日はだれが出ているのか分からない。特定のご贔屓の女の子を目当てに行こうと思ってもそれが出来ないという制度なのです。

このような半お水業態のお店は初めて見たのですが、なかなか面白いシステムだなあと思いました。
この仕組みだとお客様は誰か贔屓が出来てもその出勤日が分からないですから、必然的にお店に通う=お店のファンにならざるを得ません。ひょっとして通いつめればなんとなくシフトの予測が立つかもしれませんが、それにしたって時間・体力・金額ともに相当なコストが必要です。

そして女の子の側でも、競争原理が働きませんから、キャバクラにありがちな賃金格差もいじめもおそらくは起こらない。お店の中の雰囲気も良かったですし、きっと皆感覚的にはちょっと変わった制服の喫茶店でバイトしているのと大差ないのではないでしょうか。

そのようなまったりとした雰囲気のお店だったのですが、だからでしょうか、お客の男性の皆様もなんだかとってもリラックスしていたのです。
話題の中心は店員の女の子たちで、その近況や最近はまっているゲームなどキャバクラ寄りの展開になっているようなのですが、それでも完全お水のキャバクラと比べるとお客様同士の交流もあるし、お水業種にありがちなギラギラ感が全くない。
なんというか、お客様同士でも「隣の男を出し抜いて俺がこの子のNo1になってやるぜ!」とか、「あわよくばプライベートを聞き出して店外に持ち込むぜ!」といった肉肉しい感じがゼロ……というか、ひっそりと香るくらいであからさまになってはいない。
女の子のほうでも「話題の中心は私じゃないとイヤ!」だとか「この店で一番お客呼べるのは私だからっ!」というギラツキは皆無。

競争を捨て去った代わりに、ぬるい連帯感に包まれたユートピアのような空気がそのお店中を取り巻いていた。
穏やかに「○○ちゃんはどうなのー?」などと同僚女子に話を振っている女の子にはなんだか後光が差して見えたものです…。

そう思うと、わたしはあの頃やっぱり戦場にいたんだなあとしみじみ感じました。
その店で一番指名がほしくて、その店で一番かわいくなりたくて、気が使えて空気が読めて……とたくさんの欲望を抱えて、小さな空間で気を張って仕事をしてきたあの頃のわたしは、そして同僚の嬢たちは、今度はこういうお店と女性店員が戦うべき相手なのかもしれません。

06:18 | chica | 新たなる敵、現る はコメントを受け付けていません
2014/07/17

こんばんは、笠原です。
パソコンが壊れてしまって先週はお休みしてしまいましたが、今週からまた休まないで頑張りたいと思います!

 

ところでパソコンで思い出したんですが、現代の嬢の子たちはお店選びにもインターネットを活用しています。
掲示板サイトでお店の評判を調べ、情報サイトでお店の広告出稿量を調べ、売れ筋の女の子や価格帯まで調査。実は女の子向けの求人サイトもあれば、そちらにも広告は出ているのですが、それらは女の子向けに多少情報が盛ってある可能性が大きい(というか、盛っていない店はほぼない)ので、実態に近い男性向けサイトの情報を確認するほうが正確な情報が得られるのです。

一例をあげますと、たとえば女の子向け求人サイトの広告で「1日につき大1保証」とかいう表記があります。
これは「一日出勤したら日給一万円を保証」という意味ですが、自分が接客した以上にお給料が出ることはありません。だからこれは「出勤すれば一万円相当になるお客様を回しますよ」程度の意味と考えていたほうがよろしく、この不景気で出勤嬢全員に一万円分のお客を回せるお店は実際のところは数少ない。さらに、この広告のお店の客単価が45分8千円とかで設定されているとすると女の子の取り分は約半分の4千円になるので、1万円を稼ぐには3人以上のお客様のお相手が必要ですが、わたしの体感ですとフリーで3人というのはよほどの繁盛店でなければ難しい数字です。

往々にして、初めてキャバクラなり風俗なりのお店で働く子は求人情報誌を見て応募することになるのですが、この「保証」が無労働で保証されることはまず、ない。
だからこそ、しっかり稼ぎたい女の子は情報収集や裏取りを怠りません。掲示板でよく名前が出るお店は(たとえバッシングされていても)集客力があるお店ということになりますし、男性向けサイトに広告出稿しているお店も出稿できるだけの売り上げがあるということになります。
また、お店が広告に使う女の子は「看板嬢」と呼ばれますが、お客様は看板嬢と似た傾向の女の子を求めて来店されるケースが多いので、たとえばスレンダーギャル路線のお店に黒髪ぽっちゃりの子が行っても思うように稼げるか、と言われれば微妙。そのようなミスマッチを避けるためにも、十分な情報収集がカギになるのではないかと思います(^^♪

06:05 | chica | 夜の仕事の情報戦 はコメントを受け付けていません
2014/07/03

こんばんは。今日はちょっと真面目な話ですが、キャバクラをはじめとする水商売に女の子がつくことについてお話をさせていただきたいと思います。

よく、夜の仕事は堕落した仕事だと言われます。

曰く、男を誑かして貢がせている。人の気持ちを弄んでいる。人から絞り取ったお金で生活している…これはみんな、わたしが言われたことのある台詞です。

でも、それなら、なぜこの仕事はなくならないのでしょうか?
本当に悪い事しかないのなら、とっくに無くなっていてもいいはずの仕事です。お酒を飲みたいのなら家でだって飲めるし、居酒屋さんだってあるしバーもある。日本は法治国家で、優秀な警察官だってたくさんいて、でも無くならないのは、この仕事が悪いことばかりだけではないからなのではないかと思うのです。

もちろん、昼の仕事のほうが尊いという人もいます。でも、そういう人だって、キャバクラに飲みに来ます。飲みに来て、働いている女の子たちに説教したりするんです(笑)「君はこんなところで働くような子じゃない」とかって、結構よく言われる言葉です。

でも、そしたら、“こんなところ”に飲みに来ているお客様はなんなんでしょう?

女の子だって、いろいろな子がいます。
確かに、特別な目標もなく、興味本位で働く子もいます。でも、そういう子は続きません。そして、そういう子がこの仕事を貶めているような気がするのです。

どの仕事でもそうであるように、自分の価値をきちんと知り、自分にできる範囲の丁寧なサービスをして、お客様にご満足いただくこと。それはわたしたちの仕事だっておんなじです。お客様は、ただ単純にお酒が飲みたいわけではありません。きれいな子と飲みたい、若い女の子と話したい、楽しくお酒を飲みたい、自分の話を聞いてほしい…いろいろなニーズがお客様にもあって、プロの水商売の方は無意識にでもそれを満たすことができる、できるからこそ仕事として成立しているのです。

わたしは、自分がかつて(曲がりなりにも)お客様に必要とされたことを誇りに思う。
それはきちんと仕事ができたという喜びでした。プロのお姉さま方、嬢の女の子たちへ、どうぞ自分を卑下することなく、胸を張って仕事をしていただきたいと思います。

07:06 | chica | 「こんなところ」で働くこと はコメントを受け付けていません

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