先日こんなお客様がいらっしゃった
“お墓に何を入れようかしらね~
あ、このカサブランカはおいくら?”
仕入れたばかりの水揚げ中のオリエンタルリリーを指差されたので
“今、入ってきたところでまだ値付けしてないのでごめんなさい
ちょっとお待ちくださいね~
えっと・・・(伝票を見ながら)今日のこのユリは・・・”
と言ったところ
“その日によって値段が違うの?”とびっくりされていた。
私にとっては衝撃の言葉だった。
“そうですよ~同じお花でも日によっても価格が違うし、生産者さんや花の輪数、
茎の長さや品質でも変わってくるんですよ~”
と説明した
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たとえば同じ赤いバラにも、品質に優劣(実際はもっと細かい)があり
茎の長さが30センチのモノから80センチのモノまであり
それで倍ほど値段に差がつくのも普通のこと
ユリも3輪しか花が付いていないものから8輪以上付いているモノまであるし
つぼみが開かずに終わってしまうような品質なものもある
でも、ユリはユリだし・・・と一色単にくくられるほど
値段設定は単純にはなっていない
人気のある花もちのよい、品質の良いお花は高値が付き
そうでないものは低価格になる
そして、お花ならではなのかもしれないけれど
物日によって値段の上下が激しくなるのも
花業界の難しいところでもあり面白いところでもありますね
たまに、お花の動きが“のそ~~~”っとなる時期には
生産者さんがかわいそうでたまらないほどの価格に落ちます
が、だから安いからと言って、たくさん仕入れても
花屋さんの方もお客様からの需要がないので、花が余り、枯らし、悲しくなる一方です
だから、価格設定するのは本当に難しくて、それぞれのお花屋さんの考え方が反映されるのだけど
このお花は年間通して変わらず○○円!とはなかなかできないのですね
仕入価格に同じ倍率を単純にかけるだけだと、
仕入額が高騰する時期はすごいことになる
かといって倍率を替えたりすれば、従業員をたくさん雇っているお店は
設定するのが混乱したりする
ここはいまだに悩みどころです
よくお花屋さんに足を運んでいる方(お花屋さんと会話されている方)とかは
そういうことは理解できているけど
滅多にお花を買うことがない方は、大半の方が知らないのかもしれない
“お花の定価はないんですよ~”ということを
ちなみに、近くのお花屋さんやスーパーなどのお花コーナーに
束になって売られているお花がいつも同じ値段だったりすることはありますよね
同じ値段に設定されていれば、お客さんが安心して買い物ができるので
とてもいいことではあります
が、同じ値段で提供するには
同じ値段で仕入れるルートを持っている
もしくは
仕入れ値は上下するけど、中に入れるお花の組み合わせで調整する
もしくは
お花屋さんの利益は変動があるけど、月間、年間での利益が平均できればそれでよしとする
というような要因があるわけです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、くどくど説明してみましたが
たとえば、
初めてご来店のお客様がユリの値段を見る
<カサブランカ 700円>
お客様の心の中“この店 高いわね”
後日、他のお店で他のユリを見る
<オリエンタルリリー 400円>
お客様の心の中“あら、この店300円も安いわ!!”
“あっちの店は高いけどこっちの店は安いのね~”
って、ありがちで、実際よくあるんで、
で、こわいですね(^^;
まず、カサブランカの上等と他のオリエンタルリリーは
値段が違って当然
もし、同じ品種だとしても、輪数でも違う
そしてそして、時期がずれれば仕入価格も変わる
そこら辺をちゃんと伝えられるようなるには大変なので
“よくわからないけど、このお花屋さんなら間違いないわ”
という信頼を勝ち得るのが早いのかもしれない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに逆もありなんです
競りでたまたま安く落とせたお花を安く出していたら
“この店、安いのね~また今度友達連れてくるから”
とか言われると、ちょっぴり苦笑いになっちゃったりして
“花、盗まれないんですか?”と良く聞かれる
うちのお店は、鉢苗物を外に置きっぱなしにして帰るので
みなさん、そう心配してくれるのだ
はい、大丈夫です~
とはいうものの
はたして、本当に今まで盗まれていないのか、定かでは・・・ない
そもそもうちのお店は鹿児島市内と言っても
少々のどかな場所にあるので
人通りもあまりなく
車も少ない
にぎわうのは近くに大きな共同墓地があるから
お盆、正月、お彼岸。。。ぐらいなものである
車以外で通りがかるのは
近所のおじいちゃんおばあちゃん
お墓参りに来てバスを降りてきた方
近所の中学生ぐらい
だから、誰かが店の閉まっている時間にお花を物色していたら
それこそ目につくはずだ
ちなみにうちの店は通りから奥に引っ込んでいて
手前は駐車場スペースになっていて
駐車場スペースに沿って“コの字”に苗や鉢を並べている
花を見ようとしたら、必然的に店の敷地内に足を踏み入れる形になる
ちゃんとしたお店ならば
店内にすべてしまいこんで帰るか
ネットなどで覆って帰るのでしょうが
いつもばたばたと店じまいをするので
いつの間にか出しっぱなしが習慣になってしまった
それと同時に、朝早起きの近所のおばちゃんたちが
“さっきゆっくり眺めさせてもらったよ~”と言われると
なんだか嬉しくて仕方がない
買う、買わないではなくて
うちのお花で和んでくれたんだな~と思うと
それだけでお花、出してて良かった
なんて思ってしまう
近所の花好きおばちゃんなんかは
『これ○週間前からずっと気になってたのよね~』
『○○さんがこのお花欲しいって言ってたよ』とか
私たちが知らない間に、意外とチェックされてたりもする
そして花どろぼうについて、は
私の意見としては“花がそれほど好きな人は泥棒なんてするわけない!”という
思いこみで通している
だってそうでしょ?
他の物ならまだしも、お花よ、お花
どうしても手にいれたくなるようなお花があったとしても
お花を愛でる心を持っている人は
いくらなんでも勝手に持っていかないでしょう
・・・が、それはあくまで売り物のお花・・・であって
個人の家のお花は、意外と取られることがあるらしく
うちの母も庭で育てていたお花がごっそりとなくなっていて
ショックを受けていた
でもそのお花だけが選ばれて取られているわけで
これはお花の好きな人の仕業だ!となったときには
私も何かショックな気持ちがした
お花は種が取れたり、差し木ができたり
株分けできたりするものも多いのだから
一言声をかけてくれればいいのにね~
そんなことも思いながら
それでも出しっぱなしで帰るうちのお店は
見物料はタダですからどんどん見ていってください
店が閉まっていても
欲しいのがあったらお金、ポストに入れていってください
近所のおばちゃんたちにはそれで通っておりますから
お花は長持ちする方がいいのか?
その答えは もちろん YES!です
YES! YES!
そんなの当たり前ですよね~
長く楽しめる、きれいにかわいく咲かせてあげられるというのは
お花と接するにあたり最重要事項になります
最近facebook上で、お花の生産者さんが切花の日持ち実験をされているのを見て
こういう努力が品質向上につながるんだろうな~と感心しているところです
が、それはあくまで“同じお花なら長持ちする方がいい”そして
“自分で楽しむならより長持ちする方がいい”という意味であって
『じゃあ人にプレゼントする場合は?』というお話です
今回のコラムで書きたいのは
『日持ちするお花を贈ることがはたして本当に喜ばれることなのか』
という点です
私が花屋で8年働いてきた中で
お客様から相談される度に定かな答えが出せないのですが
あくまで一つの花屋の意見として聞いていただけると嬉しいです
贈る相手の方のことをよくわかっていて
その方の好み、こういうものを贈ったら喜んでもらえる
ということをわかっている場合は問題ありません
が、しかし、知り合いがお店をOPENするからと言って
大きな観葉植物を、胡蝶蘭を、プリザーブドフラワーを贈りたい
“だって長持ちするものね~”という場合は、ちょっと待って~!!!!です
特に最近お店をOPENされる方というのは
インテリアなどにとてもこだわりを持っている方が多いですね
さらに小さめの敷地に・・・ということもあります
知り合いがくれたから、となると
自分と趣味が違うものでも飾らないわけにはいかない
小さければなんとかなるけど、この大きさは・・・
と困られていないのでしょうか?
以前ツイッターでつぶやいた時も
ご自分が新しい病院を作ったときに胡蝶蘭が山ほど届いて
置き場とその後の管理にとても困りました
という返答をいただいたこともあります
私たちもOPEN祝いのお花を配達したときに
お花に埋もれそうになっているお店にあったことがあります
もちろん、それだけ多くの方にお祝いされるというのは
幸せなこと、うれしいことだと思いますが
そういう可能性があるということを
ちょっと念頭に置いてあげたらいいかもしれませんね
それと、もうひとつ
このコラムにこれを書こうと思ったきっかけは
うちのお客様にお中元、お歳暮で
毎年フラワーアレンジを贈られる方がいらっしゃるんです
一度は、同じご予算で鉢とかもできますよ~と提案したのですが
“いや、アレンジでお願いします”と。
理由は
“鉢だとプレッシャーを与えてしまうかもしれないので、それがいや”
だということでした
なるほど~!!
本当にすばらしい心使いですよね
お花を育てるのが好きな方、得意な方に贈るのは
鉢物が何よりも喜ばれますね
しかし、そうでもない方にとっては
“枯らしたらどうしよう”“どうやって育てたらいいんだろう”
と意外と不安にさせてしまうこともあるようです
アレンジは1週間~2週間で必ず終わりがきます
その間だけ楽しんでもらえたらそれでいいんです
ということでした
受け取る方も毎年お花が届くのを楽しみにされるようになりました
フラワーアレンジをもらう機会ってそうはないですものね
そんなこともあり
私たちはこうアドバイスします
お花鉢をプレゼントされるときには
“今を楽しんでくださればいいですからね~”と贈る相手に言ってあげること
また、お店や会社などに花をプレゼントされるときには
“もし場所がなければ、ご自宅などにでも飾ってください”と。
もしかしたら、どなたかにあげられても大丈夫なように
贈る相手にプレッシャーを与えない、飾らなくても大丈夫という
心遣いをぜひ見せてあげてほしいですね
またある程度、気心の知れた方などには
“お祝いにお花を贈りたいんだけど・・・”と一言声をかけてみてください
もしかしたら“この観葉植物が欲しい”と言われるかもしれませんが
“置くところがないので他の物を・・・”と言われるかもしれません
(これは花屋にとっては痛手かな 笑)
花屋がここまで考えるのはおせっかいかもしれませんが
せっかくお花を贈るのであれば
心から喜んでもらえるようにしたいですね
すみません、、、すみません、、、
ほんっと すみません、、、
今月もコラム1回しか更新できず
追放されてしまいそうな勢いですが
見捨てないで~~~
・・・・・
・・・
・・・
と、取り乱しましたが
B型らしくさらっと切り替えてまいります
・・・・・・・・・・・
タイトルの言葉ですが
つい最近、実際にお客様に言われた言葉です
そのお客様にはクラブのOPEN祝いのアレンジをご注文いただきました
お客様のご希望は
“大人っぽい感じで”
さらに
“ワルな感じがいい”
↓
“悪ければ悪いほどいい”
↓
“暗黒の世界から来た感じで”
だんだんご希望のイメージが激しくなってきます
今までは“シックに”“豪華に”“派手に”などの
ご注文はありますが、暗黒の世界から来た感じとなると
これまで作ったことのないイメージでお作りしなければなりません
わかりました!
と答えた私には
すでに頭の中に『あのお花とこの枝と・・・』とだいたいのイメージがありました
その中の一つは大きく黒い(正確には濃い赤紫)のダリア“黒蝶”
これはお客様も“それいいね~”と言って下さいました
(右下のダリアの大きなタイプを想像して下さい)
が、結局いろいろあたってみましたが手に入りませんでした
そう、そんなこともあるのです
多々あるのです
意地でも手に入れる~!!となれば方法はあったのですが
そうなるとダリア1種類の仕入れ値だけでお客様のご予算に達してしまう
ということで、今回はあきらめました
その他にも社長が、“暗黒の世界”に似合いそうな
お花を色々と仕入れて来てくれました
↑アンスリューム
↑ボルデモード(「ハリーポッター」に登場する敵の魔法使いと同じ名前)のガーベラ
↑ニシキギ
得体のしれない植物
他にも
ダイギンリュウ(観葉植物で落葉した状態がとてもそれっぽい)
ブラックバカラという黒に近い赤バラ
などなど
が、
が、
が、しかし!
メインどころになるお花がない・・・
どうしよう、どうしよう
そうこうしている間に前日になってしまいました
そこで、私は普通ならあるまじき行為を考えたのです
そう、ペンキで塗る!
生花をペンキで・・・
しかも丁度、Junkstageさんの6周年パーティに飾らせていただいた
作品を作るために使った100円ショップのペンキが残ってたのです
もちろん“黒色”ブラックです
映えある黒色に塗られる役に抜擢されたお花は
アナナスのグズマニアちゃん
そして
ストレリチアちゃん
です!
前日に手を真黒にしながら
これらに色をつけていきました
そして当日、実際にいけてみると
おおお!やっぱりいい!
とってもイメージに似合う!
そして存在感抜群!!
と自画自賛したくなるほどぴったりでした
そしていろいろな花材をアレンジしながら
完成した作品がこちら
なかなかいい雰囲気で
イメージにあうアレンジができたんじゃないかな?
そしてこれを配達させていただいた数時間後
そのお客様がご来店されました
“見てきたよ♪”
もう?早かったですね~
“良かったよ♪イメージばっちりだった”
はぁぁ良かったです~(安堵)
“ストレリチア入ってなかった?”
入ってました、、、えっと黒かったと思いますが
(どきどきしながら)実は塗ったんです!
“じゃあ、色取れちゃうの?”
いいえ、ペンキですから
ちなみにグズマニアというお花も黒く塗って入れました
そして冒頭の言葉
“それってあり?”
きゃーーー、やっぱりまずかった?
言っちゃいけなかった?
知らない方が良かった?
と思ったのですが
いえ、ありだと思いますよ
だってこういうのも全部色を塗ってありますから
と私が指差した先には、カール竹(銀色)
そう、お正月に大活躍する竹や柳なども
赤、銀、金、白、黒などに塗られてますよね
だから、いいんです!
・・・と思います
と弱腰に言い切ってみました
本当にいいのか悪いのかの正解はないのですが
当店で売れ残り、色あせ、ほぼ処分対象に近かった
グズマニアやストレリチアが黒く塗られることで主役のお花になれるのですもの
それでイメージに合って
贈られた方も贈った方も喜んでいただければ
OKなのではないでしょうか?
ちなみにバラやガーベラ、カーネーションなどの
繊細なお花にペンキは・・・さすがに駄目だと思うんですけどね
どちらかと言うと、
それを生花と言っていいのか とか
お花がかわいそうじゃないのか とか
そういう観念の問題ですので
今回は良しとしてください
そう、ありなんです!
今、新しいお花の商品を開発中です
開発中とか言っちゃって
ちょっとかっこつけてみましたが
新しい品種のお花自体を作ることはできませんので
お客様に提供するアレンジの新しいタイプを作っています
・・・・・・・・・
この世にはお花屋さん、フラワーデザイナー、華道家、など
お花に携わる方はごまんといますので
新しいアレンジと言ってもどこかでだれかが
似たようなものを作ったことが
きっとあります
というよりも、私も今までにどこかで見たり、
お花の雑誌を見て勉強したり、展示会に行ってみたり、また
そうとは意識せずにインプットされているものが多いので
結局は、他の方の作品から刺激を受けて出てきたアイデア
という可能性が圧倒的に高いです
ただ、お花の種類や色などはとてつもなく多いですから
全く同じアレンジになることは
滅多にはありません
すべてオリジナルっていえばオリジナルです
私の敬愛するラーメンズ風にいえば
『パクったんじゃない!影響を受けたんだ!』
ということになるのでしょうか
世に出回っているお花の雑誌を見たことがありますでしょうか?
園芸の方ではなく、フラワーデザインのタイプで
うちの店で定期的に買っているものは3,4種類です
そこに載っている作品は、個性的、独創的、メルヘンティックで
ロマンティックで奇抜でナチュラルで・・・
そりゃあもう、みなさんすごいなぁと思いますよ
どこからこのアイデアが。。。と感心しますし
私には一生かかってもこの領域にはたどり着かないだろうなと
思わされる作品も多く載っています
では実際に、この作品をお客様に提供。。。
とはいかない感じです
あれです、あれ
あのパリコレなどの超モダンハイセンスな洋服が
ステキだけどとても着れそうもない
あの感じ
すごいけど、ステキなのはわかるけど
これはお花屋さんの商品として
お客様に提供するものではないな、と
ということで、インスピレーションはたくさんもらいますが
もっともっと優しく、かわいく
幅広く受け入れていただけるようなアレンジを考えるわけです
・・・・・・・・・・・・
うちの店でたまにご注文いただくものに
『ボックスアレンジ』があります
その名の通り、箱の中にお花が入っているものです
これはうちの店もオリジナル商品のつもりでおりますが
正確にはいろいろなお店で作られています
『ボックスアレンジ』『アレンジボックス』
『ボックスフラワー』『フラワーボックス』など
いろいろなパターンで検索していただければ見つかると思います
このボックスアレンジを作り始めたきっかけは
以前、福岡まで刺激をもらいにドライブに出かけたことがありました
高級フラワーショップを覗いてみると
超おしゃれな箱にお花がアレンジしてある!
これステキ~♪
。。。でもちょっと高いわね(^^;
そんなことがありましたが
それは相当昔の話
そんなことも忘れていた3年前の母の日のこと
大量のカーネーションを扱うため
節が折れやすいカーネーションはどんなに丁寧に扱っても
数本は頭5~10センチほどでポキっと折れてしまいます
気が付いたら折れてた・・・というパターンです
毎回そんな短くなったカーネーションは
小さな花瓶などに入れて、アレンジの隙間などに挿してあげるのですが
なかなか消費されない
しかも、同じ色がいっぱいたまってきた
そういえば、何かに使うかも♪と以前100円ショップで買っていた箱があったので
ちょっと吸水スポンジを詰めて
カーネーションを挿してみました
1本だけじゃない、何本も何本も
そこにアクセサリーを足したら・・・
わお!かわいい!
売ってみたら・・・売れた(笑
これはいいぞ!
ということで、小さいものから大きいものまでパターンを作って
お客様に認知してもらえるように宣伝して
しばらくしたら市民権を得てました♪
何よりも、サプライズにはもってこい!なんですよね~
うちのはふたが閉まるので
そんなわけで
ボックスアレンジがうちの店のメニューに加わったわけです
・・・・・・・・・・・
今考えている新しいアレンジは、まだナイショ♪
ですが、テーマは
『食卓にお花を・・・』です
また商品として販売できるようになったら
お話しますね
忙しい年末も例年より早めに仕事納めができ
こうやってコラムを書く時間が確保できました
年々、学習能力。。。というのでしょうか?
いろいろな反省点や気付きを生かして
新しいアイデアができ、スピードアップを図ることができます
とくに年末のように
忙しく、そして交通量も多く
またお客様のご来店や配達
店の花の在庫、必要な花の本数もはんぱなく多い時期は
できる限りの準備をして臨めるように
毎年毎年心の中では思っています
ところがいざ、その時期になると
思いがけない仕事が舞い込んだり
思うように入荷できなかったり
今年のように千両、南天が激高で
お正月アレンジの花材の考えなおしを余儀なくさせられたりすると
下準備が思うように進みません
そして昔のように体力も持ちません。。。
また生花ですのであまり早くから準備できないため
結局はぶっつけ本番になってしまいます
私は臨機応変な対応が苦手なため
あまり融通の利かないタイプですので
やっぱり下準備をしたいわけです
下準備のえりちゃんと呼ばれているとかいないとか・・・
呼ばれていませんね
が、今年はすこーしそれができたのかな?
来年はもっとスピードアップできるのかな?
花のロスを出さないようにできるのかな?
そんなことを考え、振り返る余裕も少し出て
今から幸せな大晦日をかみしめます
一年で一番忙しい年末
母の日より何倍も忙しい年末
乗り切りました!
本当に本当に嬉しいのです
ということで、
来年の計画がまだ何もきまっていないので
お正月にのんびりと考えたいと思います
とりとめのない文章ですが
これもいつものこと
Junkstageにコラムを掲載していただいて
2年目に入りましたが
無事、2度目のお正月を迎えられますね
更新が滞りがちですが
常に“これはいいネタになりそう”と考えてしまうあたり
Junkstageが私にとってとても大切な場所になっているのは
確実のようです
来年も不定期で、気分的なコラム更新になると思いますが
よろしくお願いいたします
今年も一年、本当にありがとうございました
それではみなさま
良いお年を~
あ、お花の準備されました?
お正月にお花があるって
それだけで素敵な一年になりそうな予感がしますよね♪
クリスマス週間真っ最中の今日
本当に今更なのですが
Junkstage6周年 おめでとうございます!!
昨年の5周年の時には、まだ遠い世界で、コラムニストの皆さんが
ステキな事をしている・・・そんな感覚でいたような気がします
コラムを書かせていただいて1年以上経過、
いろいろなライターの方々や世界に触れ、本当にステキな場所に参加できて
幸せだな~と感じております
ということで、今回の6周年パーティでは是非、お花を飾らせていただけたら!と
私にしては珍しく、志願させていただきました
その時の作品はこちらです
黒い箱があります
↓
少し開けると
↓
↓
↓
という作品を作りました♪
我ながら可愛くできたかな~と思っております
しかし、相変わらずのんびり屋の私のことですから
12月1日にパーティがあるということは
11月30日に作品が届けばよい←28日に配送すればよい(2日かかるので)
←26日、27日で作り上げればよい
と思っていたのです
しかし26日にスタッフ桃生さんから頂いたメールに
28日着・・・と書かれている!!
ということは、今日中に発送しないといけない!!
ひゃー、ほとんどできていません(汗
という旨をお伝えし、猶予を1日多くいただきました
全然できていない。。というよりも
材料がそろっていない。。。という現実
さあ、ここからが普段、臨機応変さを求められる花屋の力の見せ所です!
夕方、仕事がひと段落仕掛けた状態で近くのホームセンターへ
必要な材料を買いそろえ、いざ製作開始です
まずは
木材をとってんかってん組み立てて行きます
くぎ、曲がりますが仕方がない
そのまま埋め込みます(抜いて打ち直すほど時間がない)
そして
ペンキを塗ります
早く乾かすために前からと後ろから
ファンヒーターとストーブでガンガンに温めます
本来なら1日乾くのを待つのですが
そんな悠長にしているヒマがない
何せ、花をまだ1輪もつけていないのですから
ベニヤ板もおおよその見当をつけて切ったので若干、はまりがゆるく
仕方なくペンキをのり代わりにしてべっちょりつける
お!なんとか止まった
蝶つがいや鍵なんか、初めて買ったよぉ
もちろん初めて取り付けてみたよぉ
そして、ねじがやっぱりはみ出たよぉ
でも、もう気にしないよぉ
ということで
完成!!
箱だけ!!
ここまで来れば、後は早いもので
さくさく、さくさく、
じゃじゃーんと出来上がりました
こちらはプリザーブドフラワーで
Junkstage6周年御祝アレンジ
本当はもう少しお花を見せたかったんだけど仕方ない
花よりも、最後のメッセージ書きいれに時間がかかりました
何せ格好つけて英語で書こうとしたので
文法やスペルにつまづき、何度書きなおしたことか
そして右側は
クリスマスアレンジ
資材屋さんで発見したサンタさんやスノーマンをどうしても入れたくて・・・
かわいくできました♪
ということで、なんとか間に合わせることができたけど、
スタッフの皆さま、いろいろとご足労おかけいたしました
パーティの終わった今も店頭で飾られております
book型ですので、独立して立てられるのがいいですね(自画自賛)
そうそう、リースも作らせていただいたんでしたっけ
私がパーティに直接お伺いすることは難しいですが
こうやって分身を参加させていただけて、幸せです
これからもJunkstageさんがさらに広く、深く、高く
面白く羽ばたいていかれるのを楽しみにしています
本当におめでとうございました!!
花屋に嫁いで早8年
石の上にも3年というが
8年花屋をやっていて
何か習得できたのか?と言われると
正直『・・・』となる
アレンジやいけこみ、花束作り・・・しますけど
ブーケ・・・作れますけど
でもこういうのって、センスのいい方は1日でマスターする
子供さんだってアレンジをやらせたら
すごくステキな作品を作っちゃう
となると、8年目の私が誇れる
習得した技術ってなんだろう?と考えた
そして唯一、これだけはある程度経験を積まないと
上手にできないものを見つけた!
それが『リボン』だ
お菓子屋さん、雑貨屋さん、デパートなどで
普段作っていらっしゃる方、作っていらっしゃった方は別として
初めてリボンを作った人は
なかなか上手に出来上がらないものだ
そこだけが唯一、私がニヤリと勝ち誇れる技術かもしれない
(なんともまあ、さびしいお話ではあるけれど)
私も最初の1年はリボンが上手にできなくて苦労した
どうしてもたくさん作らないといけない卒業式シーズン(一輪花束など)
では、仕方なくホッチキスで仕上げをしていたほどだ
では簡単にリボンの作り方を
まずこういうまっすぐなリボンを手に持ち
ループを作ります
ひねりながら、ループを重ねることでリボンができます
って書くと簡単そうですが
これがループが増えてくると
バーン!!と崩壊するのです
経験者の皆さん、多いと思います
(だから昔はこの時点でホッチキスで留めていたのです)
ちなみに基本的には、真ん中をちゅるちゅるリボンで結びます
本当は『カーリングリボン』というおしゃれな名前がありますが
うちの店は『ちゅるちゅる』で通ってます
どうしてちゅるちゅるかというと
これをハサミでちゅるちゅるするからです
これも意外と力加減が難しいですが
今となっては目をつぶっていてもできます(エヘン)
そして出来上がり~
もちろん、小中大いろいろなサイズができます
たくさんの羽根(ループ)を作るタイプもできます
↑
ちょっと失敗したけど、もう一回は面倒なのでこれでご勘弁下さい
2枚重ねもできます
↑
これは意外と熟練の技が必要です(1年半ぐらい←みじかっっ)
といっても、結局は年数ではなく作成した個数に応じて
習得できるわけですから
大忙しのお店にお勤めの方は1カ月もすればすべてマスターできるでしょう
そうそう、私はこんな技もできます
リボンで作ったバラです
ちょっとすごいでしょ?
でもフラワーアレンジ教室に来られた生徒さんに教えたら
1度で出来た方がいてちょっぴりがっかりした私です
“笑っていいとも”などを見ているとよくわかりますが
芸能人の方などから、たくさんのお花が贈られていますよね
花に携わる仕事をしている人間からすると
ああいうのは気になって仕方がないものです
あ、○○さん(札の名前)は他の人と違う
センスのいいお花屋さんを見つけたんだな~とか
このお花の見せ方うまいな~とか
うちの店はまだまだ数は少ない方です
鹿児島ですからもともとの催し物が少ないということもありますが
実際に鹿児島では一手に受けてらっしゃる大手花屋さんもあるのでしょう
でも実はたまーにあるんです
私でも知っている有名人の方からのご注文
そして気になりますよね
どういう会話をするんだろう、とか
どんな感じで注文するんだろう、とか
が、実際にはご本人さんが直接お電話して来られることはないのです
あ、わかってました?
事務所の方、代理の方からというのがほとんどです
もしくは、催し物をされる方(贈られる方)から
その有名人の方のお名前でご注文されることもあります
それでもやっぱり緊張します
ミーハーなんでしょうね
しかし、“はい、お名前は○○様でよろしいですね”と
他のお客様と差異がないように対応します
(内心バクバクしてます)
精一杯の平静を装っております
こういうこともありました
東京のある会社の方より、鹿児島の方へお花を贈りたいと
ご連絡をいただきました
代表者様のお名前で・・・ということでお受けしました
ご予算も大きめなので
きっと大切な方への贈り物なんだろうなあとは思っておりましたが
請求書を送らせていただくために
その会社をネット検索してみてびっくり
超有名な芸能人をたくさん抱える企業さんだったのです
うっひゃー
どきどき
でも、もちろん誰にも言うわけにはいかず
夫と二人でふわふわしていたりします(笑
が、やっぱり再度ご連絡いただいた時も
先ほどと変わらないように平静を装って対応させていただくわけです
素直に喜んで伝えたらいいのに、とも思いますが
結局、見ず知らずの花屋に頼むわけですし
ここで大丈夫か?と不安を与えないようにしたいですしね
また芸能人に限らず
単価の大きなご注文の時も本当は同じ気持ちです
“はい、うちはそのようなお仕事も受けてますよ~全然OKです”
という雰囲気を醸し出します
それはそうですよね
お客様を不安にさせないため
そして、もちろん!そのお仕事、欲しいのです~!!
それがおいくら位かはここではお話できませんけど…
平静を装えないほどの高額の仕事のご依頼も
随時受け付けております(笑)どしどしどうぞ!!
そんな私ですが
夢があります
その時ばかりは平静を装えないと思います
それは敬愛するラーメンズの楽屋にお花を運ぶこと
もしくはラーメンズからのご注文を受けること
中学生みたいな夢ですね
さあ、次回のコラムは
“ラーメンズと私と花”になるとかならないとか
仰々しいタイトルをつけちゃっておりますが
10月中旬に幕張で行われた“第9回国際フラワーEXPO”という
花業界最大のイベントに行ってきました
簡単に説明すると、大きな見本市ですね
お花に関するいろいろなメーカー、生産者さんが
各ブースを割り当てられ、新商品のPRや商談を行うイベント
よく、幕張メッセや東京ビッグサイトなどである○○ショーなどの
花業界バージョンと思っていただけたらいいです
花そのものもありますが、ラッピングなどの資材
肥料、書籍、機械から流通システム、イベントの販促など
その方向性は多岐にわたっています
さあ、家族経営でやっている小さなお花屋さんの私たちにとって
店を丸2日間も休みにして
いろいろな取引先の方やお客様に迷惑をかけつつ
2人分の旅費をかけて東京(千葉)まで出張するというのが
どれほどチャレンジャーな事なのか、想像がつくでしょうか
ということは、それだけ
他の大手の企業から上司命令で参加される方とは
意気込みが違うのよ!!ということでもあります
しかし実際は、このフラワーEXPOには
ほぼ経営者、代表者の方が足を運ばれて来られると思うので
みなさん、何かないかな~、何か仕事に生かせないかな~
ときらきらした目で参加されているので
会場の雰囲気も自然と盛り上がっています
そんな会場の様子を少しだけご紹介します
さあ、このフラワーEXPO
実は私たちは3回目の参加です
3年に1回の割合で行くようにがんばっております
今思えば、初めての時はひどかった~
私たちのイベントへの臨み方が、です
鹿児島ののどかなところでのほほーんとお花屋さんをしていた
私たちが、突然異世界に入り込んでしまい、
そのきらびやかさと最先端の花業界に触れてしまったがために地に足がつかない状態
小さな生花店にはまったく実用性のないブースにも足をとめ
とにかくたくさんのパンフレットを集めることで大満足
結局、実になったか?と言われると
すごかった、と的外れな感想しか言えないような状態で戻ってきました
ようするに“のまれた”感じです
でも、当時の私たちは
まるで自分たちが一回り大きくなったような気分
まあ、フラワーEXPOというものがどういうものか知らずにいったので
仕方ないと言えば仕方ない
そして、2回目
さすがに少しだけ目的を持って行きました
フラワーEXPOでは専門セミナーがいくつか開催されています
生花店向けのディスプレイ講座や切花の品質保持講座、
実践で使えるいけこみやアレンジの提案、
経営についてや生産者向けの花業界動向など
セミナーというものは巷に溢れていますが
花屋さん向けというピンポイントのものはそうはありませんし
地方に行けば行くほどそういう機会に恵まれません
ですので2回目は夫と私で別々のものを2講座ずつ受ける
ということを重点的に参加しました
もちろん各ブースも堪能ながら
直接仕入れができるメーカーさんを見つけて
さっそく実務に生かしてお客様に喜んでもらえるという経験も
初めてできました
そして今回
今回ははっきりとしたテーマを持って臨みました
直接仕入れられる商材の発掘、
お客様に提案できる新商品や定番商品を定期的に仕入れるメーカー探し
ですので、意外と効率的に回れるだろう
なーんて思っておりましたが
出店者数は年々増加していますし
現実的に興味がありすぎて
1つのブースで説明を深く聞くことで時間が足りなくなる始末
でも、最初の年は説明を聞くこともままならなかったような気がするので
やっぱり成長はしているんだろうな
とにかく過去3回の中で
すぐに生かせそうな商材やメーカーさんとの出会いの数は断トツでした
そして自分たちの様子は棚に上げさせてもらって
各出店ブースの方の様子に目を向けると・・・
明らかに上からの指示で出店係となり
どうしたもんかな~となっている方もちらほら
そりゃ、地方の小さな生花店だし
(生花店、アレンジ教室主催、市場関係者、生産者、などは
首から下げている札の色でわかるようになっているのです)
直接、その商品の取引はできないかもしれないけど
だからと言って一生懸命花を見ている私たちに
説明もする気がないようで座ったままボーってしてる人ってどうなの?
と思うこともありました
逆に新しい商材やサービスを知って(契約して)もらうために
ディスプレイ、ポップに個性を出し
来店者に興味を惹かせ、商品説明→名刺ゲット→契約までの
戦略を持って臨んでいる多くの出店者さんがいました
派手な演出やポスター、商品がなくても
商品に愛情を持って“これを知ってもらいたい”という想いを
持っていらっしゃる生産者さんには自然と足を止めてしまいます
たとえば、秋田でNAMAHAGEというダリアのブランドの宣伝に来られているブースの方は
本当に感じ良く一生懸命説明してくださって
私たちの力ではすぐすぐどうなるものでもないのに
手を抜くことなく伝えようとしていらっしゃって
今でもこうやって思い出すわけです
何かの折にこちらのブランドを目にすることがあれば
やっぱり“仕入れてみようかな?”となるわけですものね
そこにはお花の魅力プラス、関わっている方々の力が必ずあります
(決してお土産においしいリンゴジュースをもらったから、
ではありません。し、それもあります、が)
そんなこんなであっという間で終わった2日間(イベントは3日間あります)
一緒に開催されている他の部門を見ることができずに
ちょっぴり残念でしたが
でも過去2回の反省を生かしたものとなり
今回は少し収穫があったと言えるかな?
ただ、雰囲気にのまれることもなく・・・とまではいきませんでしたので
4回目は用意周到、完璧な計画、作戦を練って
制覇してやろう。。。という予定です
いつの日か
たぶん
きっと
それではまた お話しします
ははうえさま~
いっきゅう~