参議院選挙の話題と市民活動についてお話をします。
今回の選挙の値打ちや争点については、マスコミにお任せするとして、私としては、ある人物に終点を絞って上記の話題を考えて観たいと思うのです。
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その人物とは、今回自民党から立候補した渡辺美樹氏です。彼は、皆さんもご存知の通り、ワタミグループの創業者です。ワタミグループの世間の評判は、今回は関係ないのでスルーするとして、彼は、経営の第一線は退いていますが、ワタミグループの筆頭株主である、「有限会社アレーテー」の経営者であり、個人名で所有するワタミ株とあわせると、筆頭株主であり、実質的にワタミグループの経営者であるといえます。
また、彼は一説には700億円を資産として所有していた時期もあるようです。
簡単に言えば、「途方も無く(これからも)金持ち」です。
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彼はどういう趣旨で、政治の世界に進出しようと思っているのか、私は正確には存じません。ただ、ひとつ言えるのは、「政治を変えなきゃ、世の中は良くならない」が政治家になる理由ならば、それは明らかに間違いです。私の考えるのは「有権者の意識が変わるから、結果として政治(政治家)が変わる」です。
渡辺氏が有する知名度や人脈そして、お金があれば、相当面白いことができるはずです。そういえば彼は、先の震災で大きな被害が出た陸前高田市の参与です。あの未曾有の被害から立ち上がろうとしている市の参与です。そのあたりで活躍をするのも一つですし、(と、言うか是非、そこで頑張って欲しいが・・・)MS社のビル・ゲイツ氏の様に財団を立ち上げ世のため人のために活躍をすれば良いと思うのです。
フツーの市民は、そんなこと考えるだけで、「ああ、無理無理」って感じになるんだけど、彼にはそれができる下地がある。
政治家になって夢が実現できると思っているならば、きっと後で後悔するはずです。
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市民活動の原点は、「自分達のことは、自分達で決める」という自治意識にあると思います。きっと彼がビジネスをスタートさせた際にも、「自分の人生は自分で決める」があったはず。だけど、残念ながら、今の政治は個人の考えより党の考えが優先され、政治家個人の意識はもちろん、国民の想いからもかけ離れたものが政治の表舞台でやり取りされています。彼はきっと馬鹿馬鹿しくなって、党を離れるか、議員を辞めるしかないと思うのです。
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ところで、私は、渡辺氏自身の今後には関心はありません。もうびっくりする位お金がある人ですから、どんなハプニングやアクシデントがあっても、最低限度の生活は誰を頼らなくてもできる人ですから。問題は渡辺氏後の日本です。それは簡単に言うと、「ビジネスで成功した人物が政治家を目指すのか、それとも、市民活動に身を投じるのか」であります。
お隣の韓国でも前の大統領である李明博氏は、ビジネスで大成功をおさめ、政治の世界に軸足を移した方です。イタリアの首相のシルヴィオ・ベルルスコーニ氏も世界に名だたる資産家でありビジネスマンです。ですから、素晴らしい成果を挙げたビジネスマンが政治の世界に入ることは決して間違った選択ではありませんが、「政治でできる事は本人が思っているほど大したことはできない」というのが私の論調です。
そんな、才能があるならば緊急かつ重大な事案に、私的な意見がストレートに反映される団体から大いにその才能を発揮された方が、政治家になるより、余ほど面白いことができると考えますが皆さんは如何でしょうか。
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個人的な想いが炸裂してしまいました。
それぞれ皆色んな意見があって良いかと思いますから、私の炸裂に違和感を覚える人もいるでしょう。
ただ、先ずは私達有権者の意識が変わらないと、「何も変わらない」と言うことは、ある意味真理ではないでしょうか。
何はともあれ、皆さん、投票に行きましょう。
先ずはそれからです。
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私の自己紹介や、なぜ社会福祉や市民活動の事に話題にしているのか?と感じた方は、
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先月末にアップする予定をうっかり忘れてしまい慌てて手を加え完成しました。
多忙に多忙を重ねていると、こういうことになります。
いけませんね。
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来月に控えた参議院選挙について書き連ねてみたいと思います。
今回の選挙はめずらしく、憲法の取り組む姿勢が、争点になっています。
従来、憲法は票に結びつかないと言われてきましたが、
情勢の変化もあって、憲法を変えたいという人も、今のままでよいと言う人も、(改憲派、護憲派)、
中には加憲(かけん)派の人もいてなかなか面白い。
ただ、私としては、それよりも、医療(その周辺含む)のあり方がもっと争点になって欲しい。
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私の願い。
医療費の個人負担の軽減(今の半額)。
健康診断は無料で受けられる施設や、(診断内容の)
中身の充実をお願いしたい。
リハビリや介護なども重要です。すぐにできることは、
施設や労働環境を良くすれば必ず充実します。
医薬品の高額な薬価のあり方を考えて欲しい。
一方、医薬品の開発にかかわる優秀な人材育成も含め、
世界に「医薬品は日本製」と呼ばれるような戦略を立ててみてはどうか。
これらを実現するには財源は、消費税のアップ分を回し、防衛費のわずか数%を回せばできるのではないか。(私的な試算)
「戦車400両、護衛艦48隻、戦闘機260機」
これは、これから防衛庁が10年かけて調達する「お買い物リスト」と呼ばれているものです。
ゼロにしろとは言いませんが、なんだか悲しい数字です。
———
医療費の負担のあり方には今までも、こちらで考えを述べてまいりました。
アメリカは、自己責任論と、国家に管理されたくないという国民性もあり、
国民皆保険制度は先進国で唯一ありません。
日本はその対極にある制度と国民性です。
何が良いのか悪いのか一概に言えませんが、この日本では、
アメリカ的な保険制度や医療のあり方は馴染まないということです。
ですから、日本全体で、どういう医療制度のあり方が最も私たちに幸せをもたらすのかを、
真剣に考えないと、誰もやってはくれない。
憲法は、国の権力の暴走を防ぐ役割があります。
確かに大切な問題です。
ただ、それも生きていればの話で、病に倒れ余命いくばくもない人には、
改憲派も護憲派も関係ありません。
真正面からこの国も医療制度を語れる政党、候補者が複数表れ、
国民的議論がなされることを私は期待しているし、
今回の選挙はそういう争点であって欲しい。
私も一個人ではありますが、願うばかりではなく行動に移したいと考えています。
皆さんが投票される際に、少しでもお役に立てれば幸いです。
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3月から休載していましたこちらのコラムですが、
休載した時と対して変わらずかなり忙しくしていますが、
そろそろ再開したいと思います。
と、言っても今回は、簡単な内容とお知らせで終わらせて頂きます。
次回から、しっかりと書いて行ければと考えていますので、
引き続き宜しくお願い致します。
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10年目を迎える京都サポートハウスです。
この4月から10年目です。始めた頃には、
まったく考えもしなかった月日の経過。
この間、様々な出来事がありましたが、
結果的には今もなお、継続して運営できていることは、
私なりに評価しても良いのではないかと考えています。
今の目標は、新しいハウスを自前で用意することです。
自前で用意とは、要は買ってしまうということですね。
世間では自社物件ということになりましょうか。
収益事業は、順調に拡大を続けていますが、
もっと快適に仕事ができるはずだし、
スタッフにもそれ相応の賃金をお支払いしたいです。
目標額が1千万円なので、すぐに用意できるものでは
ありませんが、その分、遣り甲斐もあるというものです。
収益事業は「1冊からボランティア」の名の下、行っている
当団体の自慢の収益事業です。(過去記事一覧をご覧下さい)
難病患者さんを取り巻く環境は相変わらず厳しいものがあります。
医療の進歩は目覚しいものがありますが、
それを現場で使えるまでになっていない、研究段階のものも多数。
まだまだ、お金も人材も時間も必要です。
ただ、歩むことを止めなければ、必ず目的に到達することも事実です。
これからも、微力ではありますが、難病患者さんへの支援を、
多くの方のお力を借りながら継続して行く所存です。
引き続きの暖かいご支援をどうか宜しくお願い致します。
京都サポートハウス
浜本 靖
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junkstageの読者の皆さんへ
こんばんは。
現在、京都サポートハウスの事務所の大幅な模様替えのため、
また、収益事業の増収増益の関係もあり、
精神的に余裕が無く、しばらく休載とさせていただきます。
予定では、3月末か4月の初めに、再開をします。
しばらくお会いできませんが、再開した際は、
宜しくお願いします。
浜本 靖
一年で一番寒い季節を迎えていますね。
みなさん如何お過ごしでしょうか。
今回は、今読んでいる書籍の紹介(一部)をさせて頂きます。
平行していくつもの書籍を読んでいます。
市民活動や、その専門分野に関心のある方の参考になれば幸いです。
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「アニマルセラピーとは何か」・・・横山章光
日本ではアニマルセラピーを、「ペットセラピー」と呼んだりしていますね。
アニマルセラピーは主に、ご高齢の方、障害がある方、
不登校や非行の子どもたちに行われる療法です。
大抵はワンちゃんが活躍しているようですが、
家庭で飼っている犬以外のペットでも同様の効果が得られる場合もあり、
ペットセラピーと呼ばれているようです。
(厳密には「アニマル・セラピー=ペット・セラピー」ではありません。)
専門の教育を受けた動物たちが、トレーナーさんたちと一緒に、
病院やグループホームなどを訪れて、スキンシップをとることで、
精神面はもちろん、身体的な機能の向上を目的に行われているとのこと。
大変興味深い。実は私も面倒な病気を2つ持っていますが、
1つはかなり楽な状況になってきました。
楽になった要因は、友人から譲ってもらった猫のお陰だと真剣に考えています。
しかし、あまり精神的に依存すると、猫が死んだときに苦しむことになります。
それは、「ペットロス症候群」と呼ばれています。
動物とセラピーの関係に関心がある方に特にオススメです。
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「真夜中のこじか」・・北原雅紀、あおきてつお
小児科医の話です。泣けてきます。
新人の女医さん頑張っています。
マンガですから大げさな面もありますが、好感の持てる内容になっています。
ところで、子どもをたくさん産めと奨励しているのに、保育園が不足していたり、
妊婦さんや、小児の緊急時の対応できる病院が不十分です。
この国は、いつか日本人が少数派になるかもしれませんね。
このマンガを読んでいると、必死になって病気の子どもや親のために尽くしている人がいることに、(ハッピーエンドばかりではないが)一時の安堵感を覚えます。
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「累犯障害者」・・・山本譲司
著者が服役していた際に出会った、障害をもつ受刑者の話が発端です。
今、色々な場面で、学習障害や発達障害をもつ方々の行き辛さが表に出てきています。
学校や職場、家族間でもうまく順応できない人がいるのです。
日本では40人学級では2,3人はこういう障害をもつ人たちだと言われています。
もちろん、そういう障害があるからといって、みんなが罪を犯すわけではありません。
ただ、実は刑務所の中にいるときが一番安心できたという言う心境の人がいる事に、
大変な悲しみを覚えます。彼らは刑期を終えても、障害に対する偏見や、不十分なサポートが
原因で再び罪を犯す人もいるのです。要は刑務所では懲らしめることはできるかもしれませんが、
本当の再犯防止策は、檻の中ではできないということです。
「困った人たち」と言うのは間違った認識で「困ったいる人たち」と言うことですね。
最近は罰則を重くすることに軸足が移っているように感じてます。
ただ、それだけでは犯罪は無くなりませんし、障害がある方には何の意味もありません。
みんなで考えて行かねばなりません。
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今日はとても寒い一日です。
大晦日にふさわしいですね。
今夜は、久しぶりに除夜の鐘をつきにゆきたいです。
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この一年を振り返って感じることは、被災地の復興はまだまだで、
長くて険しい道のりだということです。
ただ、様々な市民活動が広がりをみせていて、
今後の日本の中に、新しい選択肢ができたようにも感じます。
その代表が、「エネルギーや食料を自分達でつくる」ということです。
原発事故の反省から、原発に頼らない生活を目指そうと言うものです。
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ここで突然ですが話は、政治の話です。
今回の総選挙では、医療に関する問題がまったく議論されませんでした。
とても残念なことです。また、経済発展のためには原発は必要だということでしょうか、
反原発を唱えた政党は、議席を減らしています。今度首相になった方は、新規の
原子炉の建設に前向きで、「原発ゼロ」ではなく、「反省ゼロ」だと言えます。
被災地の復興に大きな困難と時間が必要なのは、この原発事故が大きな要因です。
もし、近い将来もう1箇所でも同様の事案が発生すれば、日本は100年は立ち直れないかも
知れません。原発推進に前向きな候補者に投票した方の意見を伺いたいです。
————-
話を戻しましょう。
今私が大変関心を寄せているのが、
「地域自給の広がり」です。
エネルギーや食料の地産地消(ちさんちしょう)と言うことになりますね。
エネルギーの確保と、食料の確保ができれば、(気乗りしない仕事)イヤイヤ働く必要も少なくなります。
心の病に罹る可能性も低くなるでしょう。(労働時間が少なくなるので)
浮いた時間で、健康を維持できる可能性が高まるわけです。
また、「地域で自給」というところが要チェックです。
「一人で自給」となると限界がありますし、コミュニケーションの手段としても、
広がりが小さいものです。(もちろん、誰とも交わりたくない人はそうすれば良いと思います。)
3.11の震災以降、エネルギーを確保できれば、相当ゆとりができることや、
エネルギーや食料をつくったり、分配する過程で、大きなコミュニケーションツールになることがわかってきました。
ある、小さな町の取り組みをNHKが取材したものです。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3108_1.html
こちらの放送の動画は(↑こちらの)下のほうにあります。
————-
私たちは、(資本家が儲ける為の)経済活動のために生きているのではありません。
私たちは、私たちの人生に主体的に取り組みながら、
「生きている」ということを実感するために生きていると言えます。
今まではごく一部の方の贅沢であった、「自給自足」は地域を巻き込むことで、
誰でもが参加できるものへと変わりつつあります。
その手始めが「エネルギーと食料の自給自足」です。
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福島県の原発の事故は悲しいものです。福島県は「被爆地」となったのですから。
ただ、この経験を未来に向けて活かしてゆかねばなりません。
私たちの未来は、一部の人が推進する原発ごときに左右されてはいけません。
自給自足は、自治の精神にもつながるものです。
行政や政治家に不満をぶつけるだけでは、自治はできない。
過去の悲しい事件や事故を、二度と繰り返さないことはもちろん、
そこから学んだことを活かしてゆくことが、未来への架け橋につながるのです。
今年はそういう意味で、私の中では、「地域と共有する自給自足元年」とも言える一年でした。
皆さんは如何でしたでしょうか。
来年も素敵な一年でありますように。
12月1日は世界エイズデーです。
一足先にコラムを通じて、この病気のことについて考えてみたいと思います。
テーマは、「無知と差別」です。
この病気は、いまさら説明は必要が無いかもしれませんが、簡単に振り返ってみましょう。
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エイズが報告されて今年で30年が経過しました。
HIVに感染しているだけでは、身体に大きな変化は無いそうです。
そのウィルスが発症したら、エイズ(AIDS)となります。
今、良い薬がありますから「エイズ(AIDS)=死」ではなくなってきていますが、
長期の療養が必要な病気であるし、世界的にみてもアフリカ、ロシアなどは患者が増え続けています。
———-
エイズの治療方法について、ここでお話はしません。
それに、すぐに死に直結する病気ではなくなったのだから、もっと別の病気を取り上げるべきでは?と感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、この病気には人間の悲しい性(さが)を感じさせる面があるのです。
それは、「無知と差別」です。
以前から、病気と向き合うときに最大の問題は、「無知と貧困」があるとお伝えしてきましたが、
無知から派生する形で、多かれ少なかれ「差別意識」がついてきます。
———-
エイズ治療の成果をあげる反面、治療は長期に渡っています。
そういう中で困ったことがいくつか起こっています。
それは、エイズ患者への偏見は根強いということです。
職場や、家族にすらエイズ患者であることを言えない人がたくさんいるのです。
そのわけは、エイズ患者であることを告白すると、勤め先を解雇されるかもしれませんし、
人間関係に大きな支障をきたす可能性があるから。
また、一般人が正しい病気の知識を持たないのはある意味仕方が無いとしても、
医療関係者からも間違った知識から、(エイズ治療以外)治療を断られることがあります。
エイズ拠点病院が近くにない場合で、例えば歯などの治療を断られるケースがあるんです。
——–
差別がもたらす悲劇が、実はその病気そのものより大きな場合があります。
代表的な病気は、「ハンセン病」です。日本では、患者さんの隔離政策が取られていました。
この政策が誤りであったと政府が認めるまでにどれだけの大きな月日が流れたことでしょうか。
エイズが、ハンセン病の様な間違った道を歩み始めていて、その根底に流れているものは、
「無知と差別」であることを、今一度皆で考えて行きたいと思うのです。
——-
衆議院が解散され、もうすぐ選挙ですね。
エネルギーの問題が大きくクローズアップされています。
原発を再稼動させるのか、大きくその方向性を転換するのか。
大きなテーマです。しかし、医療制度に目新しい政策をどの政党も
打ち出せずにいます。国防も大切ですが、身体と心の防御も、
個人任せでは限界がありますので、政治家の皆さんも頑張ってほしいですね。
亡くなった長男と同い年の青年と一緒にあることを始めることに。
あることとは、海外支援です。
詳細はまたいつか。
今日はその海外支援のことではありません。
亡くなった長男が生きていれば19歳。
先日出逢った大学生の青年も19歳。
年齢を聞いてちょっとびっくりしたね。
「ああ、もうそんな歳になったのか」
すごく勉強しているし、真っ直ぐなところが素晴らしい。
子が生きていれば、こうやって私と話をしていたかもしれない。
私にすれば朝飯前のことでも、彼には「すごい!」ことらしく、
今度、必ずうかがいます!なんて、かなりハイテンション。
生きているって、素晴らしい。
———–
今年は、いじめが全国的に話題になっていますね。
お隣の滋賀県がちょっとした火付け役になったのは悲しい。
いじめられている人、いじめている人にも伝えたいことが。
あなたは生きているだけで、相当立派です。
当たり前すぎて感動も無いでしょうけど、生きていない人(亡くなった人)を、
どんなに時間が経っても想い出して涙を流したり、悔やんだり。
そんな悲しい時間をあなたは周りにさせていないのだから、相当イケています。
いじめている人へ
幸せも、憎しみも、悲しみも、シェアできますが、できれば幸せをシェアしたいよね。
あなたが生まれて、生きていることで相当そのシェアができています。
周りをどんなに幸せにしていることか。
大人になればわかります。子どもを持てばもっとわかります。
いじめられている人は、今は辛い時間ですね。
でも、考えてください。別に生きていくのに学校は必要ありません。
死ぬことの悲しみや恐怖に比べれば、学業の遅れなんてへっちゃっらです。
そんなことより、あなたが生きていることの方がどんなに素晴らしいことか。
子を亡くした親は皆そう思っていますよ。
我が子が生きていたら、どんなに良かっただろうってね。
学業の遅れや世間体なんて、あなたの生きている価値や意味においては、
大した問題ではありません。学校に行っても、あなたはあなたの軸をもって、
ちゃんとしていれば良いのです。私だって6年くらいいじめられていましたし、
相当辛かったけど、子が死んだときの辛さを思うと、どうってことはありません。
————–
生きていることの実感が持てずに死に急ぐ人がいます。
生きている実感を持ちたくて、(何らかの手段を用いて)
死に直面することで、ようやく「生きている」と実感する人がいます。
それでも生きているのなら、あなたは結構おりこうさんです。
周りの人は、あなたのことなんて大して気にはしていません。
でも、あなたの幸せを願っている人は、どこかに必ずいます。
これもまた真実です。
病気で生きたくても生きられない人がたくさんいます。
なのに、死に急ぐあなたに伝えたいことがあります。
もし、生きている実感が欲しいのなら私のところに来てください。
きっと、 「生きていて良かった」と感じることができますから。
毎日、病気の方と向き合えば、生きていることがどんなに素敵なことか判ります。
一方、死は敗北ではなく、自然の摂理です。
生きているものは必ずその自然な流れに沿って死を迎えます。
何も、死に急ぐことはありません。
必ず死ねますから。
安心して、穏やかな毎日を過ごしてください。
———————–
息子と同い年の青年はどんな大人になるんでしょうか。
どんな夢があって、それをどうやって形にしてゆくのでしょうか。
自分の子が生きていると思って、彼に向き合うことは、私にとっては、
かなり面白い時間となるでしょう。
————
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サポートハウスの運営を始めたのが2004年からですから、8年目になりますが、
いつも大切にしているものの一つに、「患者さんに寄り添う」ということです。
京都サポートハウスは、医療施設ではありませんし、私は医療に関する知識はありません。
でも、患者さんに寄り添いたいと思うのです。
—–
サポートハウスは全国に100箇所近くあるので、そんなに珍しいものではありません。
ただ、京都サポートハウスは全国のハウスからみれば、いくつか特異な点があります。
先ずは、滞在条件を満たしていれば、原則いつまででも利用できる。(期間を限定していない)
次に、書籍などをご寄付頂き、販売し、利益を活動費に充て自立している。(特定の団体や個人に依存していない)
最後に、ハウスの利用者さん以外でも、求めに応じて患者さんのサポートをしている(患者さんに寄り添う)
——
医療技術の発達で、移殖を含め半世紀前には夢だった医療サービスが受けられるようになりました。
一方、そのサービスは大変時間を要するものです。
例えば脳死による臓器移植の場合はこんな感じです。
実際に移殖を受ける前の段階で一ヶ月(いわゆる順番待ちです)
移植後の経過を診るのに、入院が一ヶ月。
そして、リハビリに一ヶ月を最低要します。
そうなると、ハウスの利用日数も半端ではなくなるし、それに応じて様々な問題が発生します。
衣類の衣替え、長期生活にかかわる雑貨や食料品の確保、趣味娯楽の類まで、
入院当初では考えられなかった課題に向き合わなければならなくなるのが現実です。
問題は付き添いの方ばかりではありません。
私たちが「兄弟児さん」と呼んでいる、人の存在です。
兄弟児さんとは、入院している患者の兄弟のことです。
母親が患者の兄弟にかかりっきりになり、兄弟児さんはかなり精神的に寂しい思いをされるケースがあります。
お父さんはどうしても仕事優先になりますので、そのあたりはその家族にとって大きな試練です。
京都サポートハウスでは、そういうご家族のために、兄弟児さんの遊びに付き合うボランティアさんがいます。
京都大学病院や、京都府立医大病院の傍には、動物園や、鴨川、御所(の公園)などなど、
徒歩圏内に、遊べる場所があります。普段、病院で満足に遊べない兄弟児さんも、ここなら思いっきり遊べますね。
他に、買い物や様々なリクエストにお応えするためのサービスも無償で行っています。
——
最後に、私が一番力を入れているのが、入院している患者さんとの対話です。
もちろん、全員がそういうことを望んでいらっしゃるわけではありません。
それにタイミングもありますよね。
でも、私は患者さんに寄り添いたい。
もし、それができないのならば、私は単なる空き部屋を貸している家主的な存在になります。
私はそんなことをしたくて、京都サポートハウスを立ち上げたわけではありません。
(プライバシーの関係があり、詳細はお話できませんが)
夕方、たまに声をかけさせて頂いている患者さんがいらっしゃいます。
夕方は、精神的に少し感傷的になるのでしょうね。私が行くと涙ぐむ方です。
お話の内容は、ありふれた世間話がほとんど。私は、冗談が好きなので、
患者さんを笑わせたり。患者さんや、身の回りの様子を確認して、
どういうサービスがこの方には必要なのか考えたり。
長くても30分程度の繋がりですが、私にとってもとても価値のある時間です。
——
人として生まれてきた以上、病とは付き合わないといけないでしょうし、死は必ず訪れます。
だけど、どんな状況であれ生きている以上は、生まれて来て良かったと実感する時が必要です。
そんな時間を私が用意するということは、まずできないでしょうけど、
そっと手を添える程度の温もりならば伝えることができるのではないかと感じています。
これからも、患者さんに寄り添いながら、自分にできることを誠実に続けて行きたいと考えています。
—–
大きな病院の、真新しい病棟はとても綺麗です。でも、そこは病院です。
美しい照明の向こう側で涙を流している人や、孤独に苛まれている人が多くいらっしゃいます。
私はそういう人のために少しでも役に立ちたい。
—–
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前回の記事は、「出生前診断」のことでしたね。
反応はどうなんだろうと心配していましたが、数件のご意見を賜りました。
全員、安易な検査には反対でした。
私もそうなんですが、実際はどうなんだろうと。
ぼんやりと考えていたところ、NHKでこの番組が。
「出生前診断 そのとき夫婦は」 2012年9月16日(日)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0916/
そこで判ったことは、出世前診断で何らかの病気や障害が発見された場合、
中絶を選んでいるケースが80%だということ。ちょっとショックな事実ですが、
そのことを非難することはできません。
私の場合は何も知らなかったから長男の誕生を楽しみにしていましたが、
難病を抱えていると予め知らされたらどうだったでしょうか。
当時の私から考えると、中絶を選んだ可能性は高い。
今なら何の躊躇も無く産んでくれと妻には言えますが。
(妻は、賛同すると言ってくれているので助かりました・・・汗)
NHKのオンデマンドというサービスでしばらくは有料ですがみられます。
関心のある方は是非ご覧下さい。
生きると言う以前に、出産するのかしないのか。
大きな精神的葛藤に苦しむ母親になる女性の姿に涙が流れました。
科学の進歩は大きく私たちの生活を変え、豊かにしてくれましたが、
一方、恩恵ばかりではなく、進歩したことが原因で激しい葛藤も。
色々と考えさせられる番組でした。
講演の御知らせ
最近は色々とお声をかけて頂けるようになりました。
本当に有難いことです。
今回は、若い方の社会との結びつきや仕事のあり方などを、
ワークショップ形式ですすめてゆきます。
私ばかりが話すものとは違い、ディスカッションしつつ、
交流をすすめることができるので、楽しみにしています。
お時間のある方で関心のある方は是非ご参加下さい。
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