一年で一番寒い季節を迎えていますね。
みなさん如何お過ごしでしょうか。
今回は、今読んでいる書籍の紹介(一部)をさせて頂きます。
平行していくつもの書籍を読んでいます。
市民活動や、その専門分野に関心のある方の参考になれば幸いです。
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「アニマルセラピーとは何か」・・・横山章光
日本ではアニマルセラピーを、「ペットセラピー」と呼んだりしていますね。
アニマルセラピーは主に、ご高齢の方、障害がある方、
不登校や非行の子どもたちに行われる療法です。
大抵はワンちゃんが活躍しているようですが、
家庭で飼っている犬以外のペットでも同様の効果が得られる場合もあり、
ペットセラピーと呼ばれているようです。
(厳密には「アニマル・セラピー=ペット・セラピー」ではありません。)
専門の教育を受けた動物たちが、トレーナーさんたちと一緒に、
病院やグループホームなどを訪れて、スキンシップをとることで、
精神面はもちろん、身体的な機能の向上を目的に行われているとのこと。
大変興味深い。実は私も面倒な病気を2つ持っていますが、
1つはかなり楽な状況になってきました。
楽になった要因は、友人から譲ってもらった猫のお陰だと真剣に考えています。
しかし、あまり精神的に依存すると、猫が死んだときに苦しむことになります。
それは、「ペットロス症候群」と呼ばれています。
動物とセラピーの関係に関心がある方に特にオススメです。
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「真夜中のこじか」・・北原雅紀、あおきてつお
小児科医の話です。泣けてきます。
新人の女医さん頑張っています。
マンガですから大げさな面もありますが、好感の持てる内容になっています。
ところで、子どもをたくさん産めと奨励しているのに、保育園が不足していたり、
妊婦さんや、小児の緊急時の対応できる病院が不十分です。
この国は、いつか日本人が少数派になるかもしれませんね。
このマンガを読んでいると、必死になって病気の子どもや親のために尽くしている人がいることに、(ハッピーエンドばかりではないが)一時の安堵感を覚えます。
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「累犯障害者」・・・山本譲司
著者が服役していた際に出会った、障害をもつ受刑者の話が発端です。
今、色々な場面で、学習障害や発達障害をもつ方々の行き辛さが表に出てきています。
学校や職場、家族間でもうまく順応できない人がいるのです。
日本では40人学級では2,3人はこういう障害をもつ人たちだと言われています。
もちろん、そういう障害があるからといって、みんなが罪を犯すわけではありません。
ただ、実は刑務所の中にいるときが一番安心できたという言う心境の人がいる事に、
大変な悲しみを覚えます。彼らは刑期を終えても、障害に対する偏見や、不十分なサポートが
原因で再び罪を犯す人もいるのです。要は刑務所では懲らしめることはできるかもしれませんが、
本当の再犯防止策は、檻の中ではできないということです。
「困った人たち」と言うのは間違った認識で「困ったいる人たち」と言うことですね。
最近は罰則を重くすることに軸足が移っているように感じてます。
ただ、それだけでは犯罪は無くなりませんし、障害がある方には何の意味もありません。
みんなで考えて行かねばなりません。
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