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参議院選挙の話題と市民活動についてお話をします。
今回の選挙の値打ちや争点については、マスコミにお任せするとして、私としては、ある人物に終点を絞って上記の話題を考えて観たいと思うのです。
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その人物とは、今回自民党から立候補した渡辺美樹氏です。彼は、皆さんもご存知の通り、ワタミグループの創業者です。ワタミグループの世間の評判は、今回は関係ないのでスルーするとして、彼は、経営の第一線は退いていますが、ワタミグループの筆頭株主である、「有限会社アレーテー」の経営者であり、個人名で所有するワタミ株とあわせると、筆頭株主であり、実質的にワタミグループの経営者であるといえます。
また、彼は一説には700億円を資産として所有していた時期もあるようです。
簡単に言えば、「途方も無く(これからも)金持ち」です。
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彼はどういう趣旨で、政治の世界に進出しようと思っているのか、私は正確には存じません。ただ、ひとつ言えるのは、「政治を変えなきゃ、世の中は良くならない」が政治家になる理由ならば、それは明らかに間違いです。私の考えるのは「有権者の意識が変わるから、結果として政治(政治家)が変わる」です。
渡辺氏が有する知名度や人脈そして、お金があれば、相当面白いことができるはずです。そういえば彼は、先の震災で大きな被害が出た陸前高田市の参与です。あの未曾有の被害から立ち上がろうとしている市の参与です。そのあたりで活躍をするのも一つですし、(と、言うか是非、そこで頑張って欲しいが・・・)MS社のビル・ゲイツ氏の様に財団を立ち上げ世のため人のために活躍をすれば良いと思うのです。
フツーの市民は、そんなこと考えるだけで、「ああ、無理無理」って感じになるんだけど、彼にはそれができる下地がある。
政治家になって夢が実現できると思っているならば、きっと後で後悔するはずです。
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市民活動の原点は、「自分達のことは、自分達で決める」という自治意識にあると思います。きっと彼がビジネスをスタートさせた際にも、「自分の人生は自分で決める」があったはず。だけど、残念ながら、今の政治は個人の考えより党の考えが優先され、政治家個人の意識はもちろん、国民の想いからもかけ離れたものが政治の表舞台でやり取りされています。彼はきっと馬鹿馬鹿しくなって、党を離れるか、議員を辞めるしかないと思うのです。
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ところで、私は、渡辺氏自身の今後には関心はありません。もうびっくりする位お金がある人ですから、どんなハプニングやアクシデントがあっても、最低限度の生活は誰を頼らなくてもできる人ですから。問題は渡辺氏後の日本です。それは簡単に言うと、「ビジネスで成功した人物が政治家を目指すのか、それとも、市民活動に身を投じるのか」であります。
お隣の韓国でも前の大統領である李明博氏は、ビジネスで大成功をおさめ、政治の世界に軸足を移した方です。イタリアの首相のシルヴィオ・ベルルスコーニ氏も世界に名だたる資産家でありビジネスマンです。ですから、素晴らしい成果を挙げたビジネスマンが政治の世界に入ることは決して間違った選択ではありませんが、「政治でできる事は本人が思っているほど大したことはできない」というのが私の論調です。
そんな、才能があるならば緊急かつ重大な事案に、私的な意見がストレートに反映される団体から大いにその才能を発揮された方が、政治家になるより、余ほど面白いことができると考えますが皆さんは如何でしょうか。
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個人的な想いが炸裂してしまいました。
それぞれ皆色んな意見があって良いかと思いますから、私の炸裂に違和感を覚える人もいるでしょう。
ただ、先ずは私達有権者の意識が変わらないと、「何も変わらない」と言うことは、ある意味真理ではないでしょうか。
何はともあれ、皆さん、投票に行きましょう。
先ずはそれからです。
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