先日、4人もの日本人アーティストが同時にグラミー賞に輝いたことに触発され、この4年間で初めて週間JUNKのトップに輝いてみたフィルコです。こんにちわ。愛してるぞ上原(ひろみ)。
なーんてことは良く聞くフレーズですが、殊、この国でそんなコトが言われたのはいったいいつぐらいからなんでしょう。いや、まさに私自身そう思うし、そうでなくてはならないと思っています。勿論バスケについても同じで、本コラムでも口を酸っぱくして、それはもう5秒おきぐらいに繰返し述べてきたのは紛れもない事実です。
ワタクシ自身のことを省みてみますと、中学生あたりからそういう考え方を耳にするようになってきたのかな。あー、でも小学生の時にキャプテン翼ブームが起きて「ボールは友達!」ってものあったな。なんとなく「スポーツは楽しげなもの」っていう感覚は、そういえばそのときにはあったなぁ。
いわゆる団塊Jrのど真ん中ですので、これはだいたい1980年代の中ごろの話。この国がバブル経済に突入し無双JAPAN状態になり始めたころですな。
日本人が「楽しむことへのうしろめたさ」を持たなくなったのは、ちょうどこの頃と言われています。テレビのお笑い番組やエロ番組が、ある種のうしろめたい空気を少しも纏わなくなったのもこの頃。おおっぴらにお金儲けをして、めいっぱい誇らしげに楽しんだりお洒落したりすることに、照れがなくなったのもこの頃。キーワードは、ワンレン、ボデコン、イジリー岡田。
今時のヤングなエブリワンには分りにくいかもしれませんが、それ以前、多くの日本人にとって、「楽しむこと」はちょっとだけ「申し訳ない」という気持ちとセットになっていたのだよ。それは子供心にもはっきりと理解されているものでした。
どういうイキサツでそうなったのかは、私にはわからん。「兵隊さん達が必死に戦っているのに」なのか「神様より楽しんだらバチ当り」のか、とにかくそうでした。質実剛健、質素倹約をヨシとする我々にとって、スポーツは鍛錬であり修行であり武道であったので、「楽しむ」ということはどちらかと言えばタブーに近いものだったんでしょうねぇ。スポーツとは「歯を食いしばって耐えるもの」。今でも体育会系文化にはそういう空気が色濃く残っています。あ、これは良し悪しを言ってるんじゃないのであしからず。
ものごとには本音と建前があって、それはたまに悪いことのように言われることもあるけど、建前は社会のためで、本音は自分や大切なひとのためで、矛盾や不条理がデフォルトの世の中で、ものごとを続けていくための知恵の両輪ですわね。2面性はあっていい。っていうかなきゃ生きていけん。生まれた場所や皮膚や目の色で、一体この僕の何が分るというのだろうと、甲本ヒロト神もおっしゃっているではないか。これは関係ないか。
文化的にどうもこの国にあまり根付きそうにない「スポーツ」が、曲がりなりにも一応の根をはっているのは、きっと「ホンネとタテマエ」がちゃんと機能していたからなんでしょうね。
そう考えると今は随分何事もストレートになったなぁと思うことが多いです。好きなら好き、嫌いなら嫌い。だからこうしていい年になったバスケ馬鹿が満面のアホ面で「ちょー楽しい」とか言っていられるわけですが(笑)。ただ、分りやすくて便利になった反面、グレーな隙間が無くなってしまうのはちょっと寂しい気もします。何事も。
と、この国の過渡期に青春を過ごした、とっつぁん坊やのたわ言でした。
歯を食いしばって「苦しい」って思いながら、実はその中にひそかな楽しみを見つけたりする不健康な喜びも、スポーツの魅力の一つだよねぇ。
女子部活の体育会系サバサバの裏側に垣間見る、ちょいお耽美な雰囲気とかね。
うへへ。
最近、猫とのコミュニケーションが困難になってきたように思うフィルコです。こんにちわ。じきに魔法が使えなくなるということか。
先週までの二週間弱、ワタクシ海外に行っとりまして。バカンスなら最高でしたが、アパッチのアウェイ戦にすら行けないワタクシにそんな甲斐性があるはずもなく、当然のごとく仕事です。
実は始めての海外だったんですが、いやまあ色んな刺激を受けて帰ってきましたよ。
渡航先はイスラエル。歴史が古かったり、いつも戦争してたり、技術が凄かったり、とにかくなんだか凄いらしいが、しかし具体的にどんな国か非常に想像しにくい国。
今日はそんな国でのお話。ただしバスケがらみ(笑)
■先生、、バスケが足りてます!!
滞在したのは、テルアビブに7日間、エルサレムに4日間
成田発、韓国は仁川(インチョン)経由で合計17時間のフライト。とくに事故もなく食っちゃ寝食っちゃ寝食っちゃ寝してるうち、ついにテルアビブ郊外のベングリオン空港に降り立つ。降りた瞬間、係員の兄ちゃんに「はいあなた、パスポート見せてください!」と止められたのは、たくさんの乗客の中で俺だけだったというのは内緒だ。怪しいオーラが出てることについては否定しない。
取引先の会社が手配してくれたタクシーに乗って空港をでると、国道沿いに立てられた自動車やら携帯やらの広告看板が目に入る。走行車線が右側なだけで、ほとんど東京と変わらない風景が広がる。
ただ一つ大きく違うことがあって、多くの広告で、商品を持ったりかっちょいいイメージショットだったりするのが、アイドルでも野球選手でも大村昆でもなく、バスケの選手なのだ。
私は大写しになった彼らのユニフォームを知っている。
名門「マッカビ・テルアビブ」
そう、ここテルアビブのホームチームで、ユーロリーグの超強豪「マッカビ・テルアビブ」だ。サッカーも強いから、欧州サッカーが好きな人は聞いた事あるかも。
前から確かに「イスラエルはバスケが人気」とは聞いていたけど、広告にバンバン登場するってことは本当なんだな~!と、べつに自分が何をされたわけじゃないのに、到着早々から嬉しいバスケ馬鹿。
しかし、この国でのバスケのポピュラーさを感じたのは、それだけに留まりません。
朝、何を食ってもうまいホテルの朝食を平らげたあと、部屋かロビーでテレビを見る。イスラエルの「めさましTV」的な番組のスポーツコーナーはいつもバスケがトップ。
毎朝部屋に届けられる新聞も、スポーツ面のトップはバスケ。国内のトップリーグと、ちょうどベスト16に差し掛かったユーロリーグの結果が華やかに報じられる。
シーズン真っ盛りだという事情を加味しても、
いやいや、なんとうらやましい環境でしょうか。
宿は地中海沿いの綺麗なホテル。夏には国内外からの観光客で賑わうらしいが、今はオフシーズン。早朝は地元のおっちゃんおばちゃんと散歩してました。ヘブライ語で挨拶をしたら、ニコーっとして「日本人か?」と聞かれたんで「そうだ。ここの食い物はうまいね!最高!」と答えた。なんだか気に入られたらしく、いろいろと教えてくれたけど1割ぐらいしか理解できずスマン、おばちゃん。
でもその中で、「バスケの屋外コートも近くに沢山あって、地元の子供がよく遊んでるから、時間があったら行ってみたらいい」ってのは理解できた。結局見つけられんかったけど、確かにボール持ってる少年少女はよく見かけた。日本の部活みたいに、ちゃんとそろいのジャージ着てたのが意外でしたね。
取引先の世話人にも、「俺、バスケが好きでさー」と言ったらいきなり盛り上がった。
世話人 「おお!この国ではバスケは一番成功してるスポーツだよ!今ユーロリーグでTOP16トーナメントやってるだろう?今年こそはマッカビ・テルアビブが優勝だ!なんてったって”Sofo”がいるからね!」
ワシ 「”Sofo”?、もしかしてギリシャ人のソフォクリス・スコーツァニーティスか!?俺2006年の世界選手権で、あいつがアメリカのドリームチームを負かした試合を会場で見てたんだぜ!」
→ そのときのブログ http://plaza.rakuten.co.jp/apacheboost/diary/200609010000/
世話人 「マジかッーーーー!!!、お前すげぇラッキーだな、あれテレビで見てたよ。あれは凄かった。歴史的な試合だったね。決勝はショボかったけど(笑)。しかしソフォって本名長すぎるよな。ユニフォームに字数が収まってねーもん(笑)」
ワシ 「同感(笑)」
仕事の相手とバスケの話題で盛り上がるって、日本じゃほとんどないからなー。バスケが生活の一部になっている感じがアチコチから感じられて、ほんと、いいなぁ。
■はたして、「バスケ」は世界共通語であった。
仕事柄、国内より欧州のほうが技術的に優れてる製品も多く、今回の渡航は取引先の製品についての技術習得と、マーケティングのための情報交換が主な目的でした。
なんで、いろんな国からエージェントが集まってきてまして、私の研修クラスも中国、台湾、リトアニア、ロシア、地元イスラエル、イギリス、日本とまあ、アチコチからご苦労さまです。
みんないいヤツばっかりで、初日からすごく打ち解けたんだけど、ここでもやはり話のきっかけを作ってくれたのはバスケでした。
ワシ 「俺バスケ好きでサー」
リトアニア 「おお!!サボニス知ってるかサボニス!?」
ワシ 「当たり前だコンチクショウ!ブレイザーズファンなめんなよ!あと、マーシャローニスにイルガウスカスも好きな選手だよ」
リトアニア 「お、おおお!!!だろ!だよな!彼らは英雄なんだ!リトアニア人はバスケが大好きなんだよ!」
中国1(メガネっ娘) 「ヤオ・ミンだってイー・ジャンリャンだって凄いんだから!知ってる?」
ワシ 「たりめーよ!CBAは南京ドラゴンズって強いんだよな!235センチのスン・ミンミンが日本でプレーしてたんだぜ!」
中国1(メガネっ娘) 「ミンミン?ごめんしらない。」
ワシ 「あ、そう。。ま、かわいいから許す~wwww」
イスラエル 「マッカビ・ハイファに、たしか日本から移籍してきた選手がいるぞ。」
ワシ 「ロドニー・ウェブでしょ!彼はいいヤツだよ~!あと、去年ハイファにいたジェレミー・タイラーって若い選手が、今季は俺が大好きな「東京アパッチ」っていうbjリーグのチームでプレーしてるよ。」
イスラエル 「ほぇー!そうなのか!なんか期待のホープ!ってニュースにはなってたけど、あんまり活躍してなかったなw。」
台湾 「お前、プレーはするのか?俺はカレッジまでプレーしてたんだ。今でもたまに遊びでやる。」
ワシ 「俺も大学まで。今は食いすぎでこんなに太ったけど(笑)、1ON1やるか?」
台湾 「よっしゃ来いや!」
ボールなしの1ON1開始 「ドカ、ドカ、ガッシャーーん!」
ダリアさん(取引先のお局) 「コラーーーー!!!アジア人落ち着けーーーー!!!」
ワシ・台湾 「スンマセンした!」
ロシア 「ふっ、くだらない(という雰囲気でこちらを見てる)」
ワシ 「お、なんだね。お前モスクワだったよな、CSKAだったパパルーカス知ってるか?もうベテランだけどあいつはアメージング過ぎだろう。俺の中ではマジック・ジョンソンと同格だ。」
ロシア 「へー、よく知ってるのな。JAZZのキリレンコは知ってる?日本人の選手は聞いたこと無いけどね。」
ワシ 「ほっとけ!TABUSEってのがサンズにちょっとだけいたワイ!いやキリレンコはスゲーよ。あいつクレバーだし、なんつってもオールスター選手だもんな。」
ロシア 「ほう、そんなに凄いかい? ボクと写真撮るかい?あ、でも真面目な顔をしろよ。」
ワシ 「真面目な顔。。それはわたしにとって非常にしばしば困難です。。。」
中国2(童顔男子) 「フィルコは”カワイイ”からダイジョウブ」
ワシ 「ちょwww ”カワイイ”ってww、お前に言われたくないーwww」
ロシア 「フィルコがカワイイだと?本気で言っているのか?」
と、まあこんな感じでわきあいあい。
気づいたら、日本でのブースター飲み会と同じことになってた(笑)。
「サッカーは世界共通語」
よく言われるが、これは本当だ。
サッカーアジアカップでの優勝の日、「ヤパニ(日本人)!優勝おめでとう!!」ってアチコチから言われた。取引先のモーゼみなたいな営業部長も「ヤパニ、勝ってくれてありがとう。私は、オーストラリアが嫌いなんだ」だって(笑)。
日本の優勝は新聞でも大きく取り上げられていて、これは凄いなぁ。(「ザッケローニが弱小日本を無敵チームに変えた」的な書き方にはカチンときたけど。)
レストランのボーイのバイトからも、
バイト「アジアカップ優勝おめでとう!お祝いにビール飲んでくれよ。ここの地ビールはうまいよ!」
ワシ 「いいね!!もちろん店のおごりだよな!?」
バイト 「・・・・それとこれとは別デス。」
ワシ 「別かよww!」
っとまあ、こんな感じで他国のバイトの兄ちゃんと、ボケツッコミ含めて話を弾ませることができる。コレが「世界共通語」の凄いとこ。そして今回の旅で、確かにバスケがサッカーに劣らぬ世界共通語として成り立っていることを実感したのでありました。
このコラムでも散々「バスケは世界共通語」と謳ってきましたが、実際に国外でそれを体感したことはなかったので、本当に貴重な体験となりました。
カタコトの英語でも、共通語が一つあるだけで人種、文化の違いを超えてすごく親近感を持てる。バスケに限らず、スポーツってコミュニケーションの手段として本当に素晴らしい力を持っている。
近代オリンピックって、もしかしてそういうことなのかも知れんなぁ。ほっとくとすぐバラバラになりそうな世界を、スポーツで一つにつなぎとめる大きなコミュニケーションの場。定期的にそれを確認しあうことで、利害関係だけじゃない世界的な人間-人間のつながりを保っていく。
そうだとしたら、オリンピックで自国のメダル数だけに躍起になるのは、ものすごく恥ずかしいことかもしれないね。
これが知れただけでも、すごくすごくいい旅になりました。
国際関係にイビツな問題を抱え、いつも緊張しているイスラエルという国。
ニシンの塩漬けと、鯖のスモークと、スズキの塩焼きと、ラファ(イスラエルのナン)と、ピタパンと、フレッシュチーズと、馬鹿でかいナスと、チキンフリッターと、色とりどりのサラダと、甘いナツメ椰子と、ピクルスが美味しい国。
「シャローム(こんにちわorバイバイ)」って挨拶がかわいい国。(女子の「シャロ~ム」ウインク付きはマジで惚れる。)
聖書や神話にでてくる地名が、普通に町内の名前だったりする国。
多様な人種が入り混じってるようで、実はあまり混ざらずに暮らしている国。
本当に沢山のことを勉強させていただきました。
殆ど雨がふらないというエルサレムと死海の砂漠に3日間大雨降らせて、停電とか洪水による道路封鎖とかしてゴメン!!
もうこれはしょうがないので諦めてください(笑)
うーん、、いろんな国に行ってみたくなってきた。
ま、バスケがあれば大丈夫っしょ。
ではシャローム!
先日、殆ど雨が降らないと言われる場所に3日間滞在し、いつものごとく3日間大雨を降らせて、停電パニックやら洪水による道路封鎖やらに追い込んだフィルコです。こんばんわ。
マジで神の域に手が届きつつあるんじゃないかと思います。
雨男レベル。
えー、さてさてその1のアップから時間がたってしまいました。ホーム開幕戦はすでに1ヶ月ほど前の話になってしまいましたが、いっこうに気にする気配のないワタクシを今すぐに許しなさい(命令)。我に逆らうものには梅雨のべったりした雨を。
■快勝快勝~!!
試合結果はこんな感じ。
東京アパッチ 76-68 島根スサノオマジック
1Q:20-15
2Q:20- 8
3Q;21-20
4Q:15-25
第1Qの出だしこそシュートの正確さを欠きリードを許したが、全員のディフェンス意識が非常に高かったので大崩れはせずすぐにリードを取り返す。そこからは一度もリードを許さずキッチリ勝ちきった試合でした。
圧巻は第2Q。今季絶賛売出し中の#9田中ケンスケが8点・2スティール・1アシスト・1リバウンドの大活躍。2年目のシーズンとは思えない堂々としたリードっぷりでほぼ試合を決めるリードを作りました。
2本のスティールは私の目の前で行われたのですが、2本目はほんとヤバかった!
島根のテリー・エバンスがゴール下でパスを受け取りシュートに行こうとした瞬間、テリーの脇の下からスッと手が伸び、彼の手からボールを跳ね上げ奪い取ってしまった。これ、手足の長い外国人選手相手にファール無しでやるのは相当難しいのよ。しかも隙間は10cmも無かったんじゃないでしょうか。ケンスケはそれを氷のような涼しい顔で、眉一つ動かさずやってのけた。
いや鳥肌モノでしたよ。そのときだけ時間がスローに流れた感覚でした。
テリー曰く 「Oh! No! NINJA!!(想像)」
冷静なPGっぷりに加え、果敢にインサイドに飛び込んでこのようなイカしたスーパープレイも飛び出す始末。こいつは今季どこまで化けるのかホントに楽しみだ!!HCのボブ・ヒル爺も同じようなことを感じているらしく、彼が国内で無名であったことが不思議なようですね。
#9ケンスケのイカしたプレー
PHOTO by 東京アパッチ公式HP
東京VS島根の戦いは、実は世界的な名将対決として注目されていた試合でしたね。NBAで長く指揮をとった我らがボブ・ヒル爺と、2006年の世界選手権で日本代表をあと一歩で決勝トーナメントというところまで引き上げた、ジェリコ・パブリセビッチ監督の対決。
島根のバスケはシンプルで基本に忠実というか、代表ガードの石崎を中心に我慢強いプレーが多いなと感じました。ジェリコ監督は長いビジョンでチーム編成を考えているらしく、今季アパッチから移籍した#2仲西翔自のプレーもだいぶ「厚み」を増していました。昨季までのように3Pシュートに頼るのではなく、3Pシュートをうまく利用してインサイドにアタックするようになりました。「行く」と「引く」の判断も良くなったように思います。
「翔自!筋肉すごいよ!!キレてるよ!!」
と、筋肉を褒めると試合中でもニヤニヤするのは相変わらずでしたが(笑)
しかし石崎はさすが代表スタメンって感じでしたね。
なにが凄いって絶対に崩れない直立姿勢。フェイスアップって言うんですが、どんなにハードな局面になっても絶対に顔が下がらない。だから視野が広く冷静で、ギリギリまで相手を引き付けてからのドリブル・パス・シュートの選択に間違いが無い。基本っちゃ基本なんですが、彼ぐらい完璧に出来る選手はプロレベルでもそんなにいないんですよ。
なんかのインタビューで、大阪エヴェッサのリン・ワシントンが「アメリカ人選手を相手にしても難なくプレーできる唯一の日本人選手」と太鼓判を押してますね。
うーん、先が楽しみなチームだなぁ。
■ま、大丈夫かなと
本当のことを言うと、、自分自身がこのチームに対して愛情を持ち続けられるだろうかと行くまでは結構不安もありました。運営陣がどうこうというのは全く関係なくて、なんせホレ、数年前の「何でもありのお祭りアホバスケ」に惚れたのがアパッチ馬鹿になったきっかけなので「今季のような割と本格派のバスケでどこまで入れ込めるかなぁ」というモヤモヤしたものがあったのです。
で、実際に行ってみた結論はというと、「ま、大丈夫かな」と。
ふつーに楽しかった!やっぱアパッチはアパッチだ。
思う存分大騒ぎしてたら、社長のクリス・へザリントン氏が2階席までやってきて「今日は絶対勝つぞオラーーーー!!!」って二人して叫んでハイタッチして1階に戻って行った。あんたそのためだけに来たのか(笑)
しかし散々思いっきり手をハタいてやったのに、ビクともしないでやんの。さすが元NFLコルツのキャプテンだぜ。。こっちの手は超痛かった。。。
運営に関しても、人づてに聞いただけでかなりの改善点があったみたい。
この記事を書いてる2月現在までに改善点はさらに積み重なっていて、おそらく一番不評だった2階席の全席指定なんかは、初回4連戦を経ただけですぐに全席自由席に変わってしまった。
あまりに対応が早いので、もしかしたら元々「第2案」として準備していたキライも無いでは無いですが、何にせよ客の要望にいち早く応える姿勢と対応の早さは尋常ではない。考えていたよりもずっと優秀な運営者なのかも知れません。
つい先日には、昨年までアパッチがずっと参加していた渋谷の一斉清掃に東京ガールズが参加したようですし、なによりMC.Umeが作った名物フリースローコール。2本成功後の「カクジツデ~ス!」も正式に復活したようです。
子供と遊ぶロバート・スイフト(元NBA ソニックス→サンダー → 東京アパッチ)
うん、大丈夫。
きっとできるぞ「東京一丸」。
■久々のブロガー交流
試合の後、お誘いを頂いてブースター飲み会に行ったのですが、そこで久々のブロガー交流の機会に恵まれました。
・ナリユキさん
「はじめてのbjリーグ観戦ガイド 日本バスケを120%楽しもう♪」というスーパーウルトラ親切かつ素晴らしいブログを運営してる方で、ワタクシが思うに今たぶん日本のバスケブロガーの中でダントツNo.1の方。
・shigeno1011さん
「ひたちサンロッカーズすきすきブログ」という激しく直球なタイトルのブログで、JBL日立サンロッカーズと日本のバスケを応援するお方。メチャクチャセンスのよいブログで絵的に凄くかわいらしく、なんせ分かりやすい。こういう技術とセンスを持っている人がとてもうらやますぃ。
いや、それにしてもマジで偶然でして。
飲み会に誘ってくれた、いつもお世話になっているブースターさんが「仲良しになった島根ブースターさんと、その島根ブースターさんのお知り合いで初めてアパッチの試合を見る方が、あとで合流しますよ」ってことで、初対面でしたがそこはバスケ馬鹿同士、いきなり打ち解けて盛り上がる。ここまではいつものこと。
で、しばらくして自己紹介が始まり、フィルコでございますと挨拶したところ、
ナリユキ氏 「私はナリユキと申します」
ワシ 「なんですとーーーー!!!(`Д´) (超大声)」
周りの人 「ビクーーーーッ!!(大声にビックリ)」
実は彼のブログはほぼ毎日目を通していると言っていいほど読んでいて、ずっーと会って話をしたいと思っていたわけでして。もーほんとありがたい。すごく中身の濃い話が出来て本当に嬉しかったです!ありがとうございました!
お礼の記事が1ヶ月も遅れてスンマセン。。(^^;
また宜しくお願いします~!!ぜひ『全国変態ブースターサミット』実現の方向で!!
そしてもうひと方のshigeno1011さん。
「私bjは勉強中でして。。」とかわいく仰ってたので、ワタクシもう大得意になってbjリーグの講釈をたれておりましたら、日立サンロッカーズの応援ブログを運営されていらっしゃると。その場では「アレかな?」とサンロッカーズ系のブログをいくつか思い浮かべながらも特定できず、なんとなくでお話してしまいまして、、
で、実は帰ってから検索して確認して、、、
ワシ 「・・・・超有名ブログじゃんか。。」
shigenoさんスンマセンした!!
綺麗なビジュアル&分かりやすい試合解説&女子目線のバスケの話はホント目からウロコのことばかりで、ワタクシいつも勉強させて頂いております!!
バスケの事を知りたいな~と思っている女性には超おススメのブログです。
いやマジで!
うーん、しかしいつも良い出会いがあるなぁ。
私にとってのホームゲームはアパッチのバスケを見るって事だけじゃなくて、自分の世界を広げてくれるとても貴重な場所なんだよなぁと改めて認識。
今季は仕事の都合でなかなか行けないけど、その分行ったときは全力で楽しむどー!!!
あの、、なるべく雨は降らせないように頑張るので、、
会場に入れてください。。
甲斐性?なにそれおいしいの?
フィルコです。こばわんこ。
いよいよ!いよいよ~!いーよーいーよぉーーーーー!!!!!!
待ちに待ちまくった東京アパッチホームゲームが開催されましたぁ!!!
今日はその話。2回に分けるですよ。
■ホーム開幕4連戦!
3ヶ月遅れのホーム開幕は、正月早々いきなりの4連戦です。
今まで焦らしに焦らしてたくせに、い、いきなりそんなぁ、、
ああっ、、、急にそんなにされたら、、そんなにされたら、
私いったいどうなっちゃうのぉおおお!!!???
・・・・というわけで、どうなっちゃうか確めに行ってきましたです。
前回の元旦エントリーでも宣伝したとおり、大分ヒートデビルズと島根スサノオマジックを迎えての4連戦だったわけですが、、色んな意味で目の離せない試合になりました。
まずは、結果をサラッと。
1月6日(木) 東京アパッチ 98 VS 85 大分ヒートデビルズ 勝ち
1月7日(金) 東京アパッチ 69 VS 84 大分ヒートデビルズ 負け
1月8日(土) 東京アパッチ 84 VS 95 島根スサノオマジック 負け
1月9日(日) 東京アパッチ 76 VS 68 島根スサノオマジック 勝ち
ご覧の通りの2勝2敗でございました。サラッとね。サラッと。
私が参戦できたのは4戦目、日曜日の島根戦。
1月6日の第1戦は、記念すべき今シーズンのホーム開幕戦、しかもかなりいい形での勝ち試合であったにも関わらず、お客はまばらで会場はシーンと静まり返りっていた。という、身の毛もよだつ噂が。。
うーん、まるで有明での1シーズン目のようじゃないか(^^;
じゃあ、俺がやることは決まってる。いつもどおりのアパッチ馬鹿でギャーギャー勝手に楽しくやればいいだけ。簡単だ。
なーんて、実は会場に入るまではだいぶドキドキしていたのだけれど。
■今季の会場
午前中ちょろっと仕事して、会場に着いたのはTIP-OFF30分前の13時半。
代々木第一の方では全日本バスケットボール選手権(オールジャパン)が絶賛開催中。しかも女子決勝戦。代々木に向う人の流れの9割がそちらに吸い込まれていく。第二体育館方面にはちょろっと。なんだか噂の閑古鳥から現実的に攻められてる気がして、ちょっと胃が痛くなった(笑)
まあしかし会場についてみれば、どうしたってワクワク感の方が先立つよ。入り口あたりには名物カリガリカレーの屋台に並ぶ行列ができていたし、選手のポスターと並んで写真を撮ったる家族連れのお客さんやらで、そこそこの賑わい。この「賑わい」ってのが大事なんだよね~。
席割りは、1階席はほぼスポンサー用、2階席も全席指定で選べるのはエリアだけ。ゴール裏近辺でまとまって騒ぐには、チケットもまとめて買って連番にしなきゃいけないので、早入りしたブースター仲間に立替えで先買いをお願いして、しかも入り口まで迎えに来させるという、一体俺は何様ですかスタイルで入場。(いや本当にありがとうございます!いつもいつもすみません。。)
「ほほぅ、今季の会場はこうなっておるのか」
と、上から目線で、エントランスの物販コーナーや等身大の選手ポスターを眺めつつ、昨季ボランティアやブースタープレゼンツ企画でお世話になったスタッフさんと挨拶しつつ、ルックス選考されてるとしか思えない綺麗どころのチケット確認係のお姉さんに鼻の下を延ばしつつ、会場入り。
アリーナはこんな感じ。
チームカラーで綺麗にぐるりを取り囲み、一時は貼れないのではないかと噂にもなった「応援ダンマク(横断幕)」も健在。
目に見える大きな変化は5つ
1)木製コート
昨年のお披露目会で話題になったとおり、スポーツコートではなく、元々の木のコートにシール材を貼ってアパッチ仕様に。紫っていうか濃紺だけどもw。第1戦はゴール下の部分もシールを貼ってたみたいだけど、前半だけでベロベロになってしまい危険だったので、剥いじゃったんだって。
2)MCが変わった。
昨季までアリーナMCを勤めていた、我らが同士にして義兄弟、MC UMEに変わり、ハワイ出身の「VANCE-K(ヴァンス-ケイ)」になった。Umeさんの後では、どんな人がやっても評価を得るには時間がかかると思います正直。これはもうしょうがない。ただ人柄的にはとても良い人と思う直感あり。日本語はカタコトだけどw
ヴァンス-K プロフィール http://www.tokyoapache.com/team-2010-ja/others-ja/vance-ja/
3)東京ガールズ
アメリカ8割、日本2割。今季のチアダンスチームはLA直輸入。実際NBAやNFLのチームに所属していたメンバーもいるなど、パフォーマンスレベルは過去に無いほど高いと思います。まだまだな部分が多い現アパッチにおいて、たぶんいわゆる「本場レベル」を持ってる。なんで、対お客さんの意識についてもよく訓練されている感じ。これ、国内のチアダンスやってる女の子達にとって、良い道場になるんじゃないかなぁ。トライアウトを随時やって、テスト生をどんどん入れたりしたら面白くなると思ふ。
4)マスコット
今季から登場した大味な(笑)マスコット「アパ君&チーちゃん」。ビジュアル的にはほんとTHEアメリカって感じでどうなんだろうと思ってたが、実際に動いてるところを見ると、脇でなかなか良い仕事をしてました。主張しすぎない感じが良い。ずっと見てるとまあ、可愛く見えてこないこともない。という己の中のツンデレを引き出された感(笑)。開場のときに、お迎えグリーティングすればいいのに。
やっぱりアメリカ人が多いのかな。親会社のエボリューションキャピタルマネジメントがヘッジファンドなんで、そのお客さんが多いのはまあ承知。スポンサー席やコートサイドの年チケ購入者に用意されているVIPルームは、完全に外国らしい(笑)。
アパッチのホームを国際交流の場にしたいっていうのは、3シーズン前ぐらいからちょいちょい言ってたけど、ある意味今季がチャンスかも。セレブなアメリカ人だけじゃなく、都内在住のアジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、全ての地域の人に来てもらって、日本人ブースターと交流する場を設けて欲しい。地域密着が弱いなら、国際交流で「グローカル」を目指すやり方もあると思う。
と、とにかくまあ、昨季までとは大きく変わりましたよ。
ただ、ちゃんと変わらないものもあって、やっぱりバスケは面白いし、ブースターは何だかんだ言ってもアパッチが好きなんだ。好きだからこそ何だかんだと言いたくなる。いろいろ言われなくなったら終わりってのは、客商売のいろはの「い」だしね。
私自身、マッチデイプログラムの位置が分かりにくいとか、「お迎え」「お見送り」は絶対やったほうがいいとか、選手とブースターの交流時間をちゃんと公式にとらないといかんとか、ヴァンスさんは日本語の発音死ぬほど練習せんととか、あれとかこれとか山ほど言いたいことがある。
初めて見るお客さんも相当な割合でいますから、初見のお客さんにとっては「今が全て」なワケで、そのお客さんに「楽しい」「次はチケットを買おう」って思ってもらえなければ、リピーターにもなってもらえない。そうなったらいくらセレブレティを呼んだところで大事な「賑わい」も出ないワケで、寂しい会場じゃ本業の接待にも響くでしょう。
あるブースターさんがmixi日記で書かれてました。
「ふり出しに戻ってしまいましたが仕方ない、みんなでまた意見も出し合ってアパッチらしく行きましょう。」
ほんとその通りと思います。
やっぱね、外資だからとか外国人だからとか、そんなことは全然関係なくて、結局はここに戻るんだよ。
そう、これ。
「東京一丸」
その2に、つづく~。
皆様あけましておめでとうございます。
本年も『先生、バスケが足りません』ならびに、JunkStageを宜しくお願いします。
しかし東京の正月はいい天気に恵まれましたね。
一年の計は元旦にあり、ということで、
早起きして初日の出を見るために自転車に乗ったらチェーンが外れ、初詣の帰りにお守りを落とし、天気がいいので歌っていたら隣の奥さんに五月蝿いと怒られ、毎年恒例の元旦トイレ掃除中にタワシの首がもげました。
い、、いい年になりそうですな(^▽^;
■新春代々木バスケフェスティバル!!
さーて、いよいよ我らが東京アパッチのホームゲームが始ります!
会場は代々木第二体育館
1月6日(木) VS 大分ヒートデビルズ 19:15 TIP-OFF
1月7日(木) VS 大分ヒートデビルズ 19:15 TIP-OFF
1月8日(木) VS 島根スサノオマジック 18:00 TIP-OFF
1月9日(木) VS 島根スサノオマジック 14:00 TIP-OFF
年明け一発目からいきなりの4連戦!!うひゃー大変だ!!
会場・チケットの案内はこちら http://www.tokyoapache.com/schedule-ja/
そしてそして、
同じく1月6日~9日、なんとお隣の代々木第1体育館ではこちら。
第86回天皇杯・第77回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権
http://www.japanbasketball.jp/alljapan/2011/
が開催されます!
つまり正月明けの代々木はバスケフェスティバルってこと!!
この期間、この国で一番熱いバスケがここある!!
スポーツエンターテイメントを堪能したい方は、代々木第二の東京アパッチ!!
超体育会系バチバチの真剣勝負を堪能したい方は、代々木第一のオールジャパン!!
もちろんハシゴもお勧めよぉ~!
とうわけで、新年一発目の『先生、バスケが足りません』は
そう、
宣伝でした(笑)
今年も宜しくバスケで楽しもうぜい。
イエーイ。
例年どおり極度にクリスマス色の薄いクリスマスのフィルコです。こんにちわ。
しかし決してクリスマスが嫌いなわけではありません。
大人にはいろいろあるということです。
・・・ほ、ほんとなんだから。。い、忙しいだけなんだから。。
あ、あれ?涙が止まらない。。
というわけで、
クリスマス前の12月23日にここ行ってきました。
『FREESTYLE BASKETBALL BATTLE 日本一決定戦』
JunkStageの読者の皆さんはご存知かと思いますが、おなじバスケカテゴリでコラム「JKT」を書いているTOMA君が出場するってことで、応援に行ってまいりました!!
TOMA君はフリースタイルバスケの人で、しかも2009年大会優勝チーム「JKT」の代表です。
■日本一決定戦
ん?「フリースタイルバスケって何だ?」ってか。
百聞は一見にしかず。コレをみれ。
JKTパフォーマンス動画 : 2010 -the fusion-
Tamaパフォーマンス動画 : TAMA
神風パフォーマンス動画 : KAMIKAZE
一言で言えば、バスケの技とダンスを融合させたパフォーマンス。アパッチだと#11康平が得意ですよね。
決して「コービーは5歩歩いてもトラベリングをとられない」とか「野生的で開放的なディフェンスを、全裸で」とかそういう意味での「フリースタイル」ではないので諸兄にはご注意いただきたい。bjリーグの試合でもよくフリースタイラーが出演したりするので、なんとなく知っているという人も多いと思います。
ま、かく言う私もクラブやイベントに出演するパフォーマーとしては知っているけど、フリースタイラー中心の視点で見た事はなかったので、今回は本当に沢山の発見がありました。いやMAJIDE(マジで)。
今大会は、東日本大会、中部・関西大会、四国九州大会を勝ち抜いた個人による個人バトルと、チームエントリーによるチームバトルの二部門で日本一が争われました。
まず、ザっと結果を言ってしまいましょう。
2010年12月23日開催
『FREESTYLE BASKETBALL BATTLE 日本一決定戦』 at 新宿FACE
≪チームバトル≫
決勝: JKT(東京:2009優勝) VS MSDK(静岡)
優勝: MSDK(静岡)
≪個人バトル≫
決勝: 神風(2008・2009優勝) VS Tama(当日予選通過選手)
優勝: Tama(当日予選通過選手)
TOMA君率いるJKTは、残念ながら決勝で負けてしまいました。
実は、私自身は直接TOMA君と話したことが無かったので、試合後に会場で声をかけようと思ってたんですが、、それはしませんでした。理由は後ほど。
個人戦でも2連覇中の若きカリスマ「神風(カミカゼ)」を、当日予選から勝ち上がったTamaが破り初優勝するなど、どんどん引き込まれてしまうドラマがギュッと凝縮された、とても「濃密」な大会でした。
正直、凄かった。
■濃密な空間
「濃密な」というのは、作りこまれているとか、完成度が高いとか、そういう意味ではない。会場がクラブなのでそれなりの雰囲気はあるものの、大会自体は非常に手作り感満載で、とても素朴なものだと感じました。バスケ全体もそうだけど、一般的に認知されているものではないからね。。
ではなぜ「濃密」か。それはまぎれもない「懸けた全て」が集まっているから。
参加している選手達は皆若く、最年長でも29歳っていったかな?。(そんなとこにも本当に新しく始った分野なのだなぁと感じる。)その若い選手達が、本当にこの大会に全てを懸けているのが、ひしひしと伝わってきた。
選手達は、だいたい高校生も含む学生・社会人で、フリーターもいるだろうか。ダンスパフォーマンスの全てがそうとは言わないが、ことフリースタイルに関して言えば、これは相当な鍛錬を積まなければモノにならないジャンルです。睡眠以外の全ての時間をこの鍛錬に費やすぐらいの事をしなければ、まずこの日本一決定戦の場に出るレベルには達しないことは容易に想像できます。
バスケの基礎であるボールハンドリングは、一日でもサボると格段に感覚が鈍る。そこは楽器と一緒。それをパフォーマンスの域まで磨き上げながら、彼らはさらに様々なダンスのためのスキルと体力を築かなくてはいけない。
学生の頃、先輩から「プロレスラーとダンサーとだけは喧嘩するな」と教わったぐらい、ダンサーの体力・身体能力というものは、それは凄いもんです。
みんな一日が24時間ではまったく足りないだろうなぁ。
チームバトルは、決勝に先立ち3チームによる準決勝が行われました。一通り全てのパフォーマンスが終わった後、決勝に進むチームの選考を行うため、リングの上に全てのチームが集められた。
大会委員長より決勝進出チームの名前が呼ばれる。まず1チーム目は、「MSDK」。
ムーブメントの初期から頑張っている3人組が、歓喜の声を上げる。
残るは1チーム。名前が呼ばれるまでの数秒の沈黙の間。TOMA君は震えていました。
黒いパーカーのフードを目深にかぶり、だぶだぶのスウェットを着ていたから、気付いていた人はどれぐらいいただろうか。私は座った席がたまたまよく見える場所でしたから。
手を組んで祈りながら、彼は震えていました。
本当に本気で懸けたものでなければ、あの震えは来ない。
生きるか死ぬか、究極の緊張は、来ない。
誰に頼まれたわけでもなく、やらされているわけでもなく、金儲けが出来るわけでもなく、人によっては後ろ指を指されながら、それでもこれに全てを懸けている。
理由はただ一つ。好きだから。
そりゃ濃密なわけですよ。全国から本気でこれに懸けている馬鹿が集まって、たった一つの名誉を争っているんだから。馬鹿同士はにおいで分かる(笑)
そんな場所で敗れたばかりのTOMA君に話しかけることは、いかに厚かましさ日本ランク4位のワタクシとはいえ、遠慮することにしました。
■歌舞伎町の真ん中で目撃したとてもうつくしいもの
今大会の会場は、新宿は歌舞伎町、元のコマ劇場前にあるビルの7階のクラブ「新宿FACE」。歌舞伎町はほんと久しぶりに足を踏み入れた。
大会は13時にスタートし、個人バトルの決勝が行われたのは17時半ぐらい。あっという間でした。
先に結果を述べたとおり、決勝は2連覇中の若きカリスマ「神風」と、当日予選(※)から勝ち上がったTamaの一騎打ちでした。
※)当日予選は、予選敗退やシード外選手の敗者復活枠。
神風はカナダ人ハーフの超絶イケメン。長い手足と高いダンススキルに裏づけされたパフォーマンスは、華麗かつ豪快かつアホ。ユーモアも兼ね備えたフルスペックの完璧なカリスマは男女問わず絶大な人気を誇る。2008・2009年と2連覇を成し遂げ、今大会も予選、準決勝とケタ違いのパフォーマンスで勝ち上がった。
一方のTamaは、朝10時からの当日予選から参戦。何度も何度もパフォーマンスを繰り返し体力的もほぼ限界に近い状態。しかし「気合い」でギリギリの戦いを生き抜き、決勝まで勝ち残った。
Tamaのスタイルは『トリプル・ボール』
ありていに言えば、ボール3つを同時に扱ってパフォーマンスする、ジャグリングに近いスタイル。トリプル・ボールスタイルは殺人的に難しい上に「客ウケはいいけどバトルでは不利」と言われる。失敗のリスクが高い上にパフォーマンスとしての芸術性を出しにくい。それでもトリプルボールにこだわるこの使い手は、いわば職人だ。
決勝の舞台。30秒×2本のパフォーマンスで争われる最後のバトル。
試合前、会場の空気を支配していたのはあきらかに神風。
リングを見下ろす神風の涼しい眼。朝からの連戦で限界に達している疲労。そして「空気読めよ」的な会場の無言の重圧。
Tamaはそれらのプレッシャーの中、素晴らしい集中力で持てる全ての技を繰り出し、「ノーミス」でパフォーマンスを終えた。
そしてその瞬間、神風の眼を見据え、吼えた。
空気が変わる。
神風、最後のパフォーマンス。スキル・構成・完成度の全てにおいて、素人目にも明らかに神風が勝っている。圧倒的とも言える。そこは予選と変わらない。しかし、何かが違う。あれだけノビノビと楽しそうだった表情から、一切の余裕が消えていた。
いつもならば目をつぶっていても、無意識であっても難なくできるだろう技で、ミスがでる。ミスが焦りを呼び、またミスを呼ぶ。王者は、飲まれた。
全ての試技が終わり、審査員団はフルマークでTamaの勝利を告げた。
職人の意地が見せた、見事な気合勝ちだった。
Photo: Tama 勝利の瞬間
決勝の後、全ての選手がリング上に上がり、記念撮影が行われました。弾けんばかりの笑顔のもの、泣いているもの、目を真っ赤にしながら、それでも会場に来てくれた応援者に感謝の挨拶をして回るもの、それぞれの背景と同様、様々な様相でありましたが、一つの風景として言えば、これ以上に明るく楽しく、美しいものもそう無いなぁ。と感じました。
こう言うと、とてもオッサンくさくなってしまいますが、
若者が本気で全てを懸けるということは、本当に美しいものだなぁと。
クリスマスの歌舞伎町で、こんなに美しいものに出会えるとは思っていなかったので、行ってよかったと心から思いました。
フリースタイルバスケは、どちらかといえばストリート系文化の範疇にあり、そのアンダーグラウンドな雰囲気で食わず嫌いをしている方がいましたら、もったいないので食べてみると良いですよ。
ぜひ。
こんな素晴らしい大会に引き合わせてくれたTOMA君、ありがとう。
落ち着いたら飲みましょう。ぜひぜひ話が聞きたいです!
あ、読み返したら、なんかオレ神風を悪者っぽく書いてる気がするけど、それは違うからね。注意です。
イケメンは基本的に無差別で敵ですが(笑)。神風君はその範囲にあらず。
彼のシューズ、参加選手の中の誰の物よりも使い込まれボロボロで、それでもよく手入れはされていて、靴裏にはすり減って空いた穴を修繕した跡もありました。
クールで楽しい華やかなスタイルの裏で、相当な努力を積み重ねているってことです。オレなんか口だけ大将だからそういう人は本当に尊敬します。実際周りの声を聞いていると本当に良いヤツで、慕われているみたいですね。
そういうヤツは、必ず成功します。
ジャンルは分からんけど、遅かれ早かれどっかにピックアップされるでしょうね。
しかし、バスケは広いなぁ。いやMAJIDE(マジで)。
足早な冬の気配に恐れおののいているフィルコです。こんにちわ。
うちのアパートの緯度は多分ロシアのバイコヌールぐらいなので、もうそろそろ布団から出るのが大変危険です。
この寒いのにノロウイルス注意報とか出てるし、
みなさん健康には気をつけましょうね。
さて、結構時間がたってしまいましたが、去る11月の22日、秘密のベールに包まれていた東京アパッチのホームアリーナお披露目会が代々木第二体育館で行われたんです。
今日はそのことについて書こうかなと。
ま、ガッツリ平日だったので私自身は行けなかったんだけどねw
■わんこ
お披露目会に行ったブースターの皆さんからの聞きかじりですが、
えー、一階席はすっかりセレブな外国人客用だったり、コートが去年までのスポーツコートではなくて、元々の木製コートにアパッチのロゴシールを張って格好よくしたものだったり、観客席に大きなスクリーンがあったり、ダンマクを貼るスペースはなかったり、VIPルームが整備されてたり、ゲストがなぜかボビー・バレンタインだったり、選手入場セレモニーが凄くかっこよかったり、
ブースター的にはちょっぴり複雑な思いも抱えながらも、何しろ新しい東京アパッチのホームコートが誕生しました。
調度セレモニーをやっているぐらいの時間、仕事しながらもやはり気になってツイッターのタイムラインをこそこそ眺めていたら、
「・・・わんこがいる。」
「すごく微妙なわんこがいる。」
「あれは、かわいい、、、んだと思う。たぶん。」
という、つぶやきが目に入ってきた。
わんこ?
・・・・あれか?プロ野球なんかでたまにいる、ボールを運ぶおりこうなヤツ。
おおおお、マジなら結構いいかも、わんこ。
バスケだとアレだよな、最初のティップオフとかにボールとかに運ぶのかな?さすがにバスケのボールは直接はくわえられんだろうから、籠に入れて審判のとこに「はーい」って運んだりしたらあああ結構かわいいんじゃないの!?
やっぱレトリバーとか?いやそうに違いない、だっておりこうさんわんこと言えばレトリバーだし、いやまて顔に似合わず温厚&おりこうなハスキーも捨てがたい、いやむしろここはみんな大好き短足コーギーちゃんがずるずるとボールを引きずって運ぶ姿とか、もうそれだけでお腹いっぱいになるぐらいめんこいぞ!!
って、そんなわけあるかーい!
はいはい。というわけで、仕事にも飽きてたんで一通りの一人ボケ一人突っ込みを実施した後に事実関係を確認したところコレでした。
うん、そう。マスコットね。我らが東京アパッチに始めてマスコットが誕生しました。
その名も 『アパ君』と『チーちゃん』。
東京アパッチだから、アパ&チー。。
・・・・
・・・・マジすか。。OTL
いや、写真でみてるだけじゃ質感とか分からないし、生で見たら動きとかメチャクチャかわいいかも知れないし、名前だってよぉーーーく考えればシンプルで子供でも覚えやすくていいかもしれないし~。。
・・・・・でもやっぱかわいくねぇなぁ。。(-△-)ハァー
でもまあ、マスコットは必ずしもかわいさを求めるもんでもないし、いいか。しかしアレですな。アメリカのカレッジバスケやアメフトであんな感じのマスコットを見るけど、彼ら的にはやっぱりかわいいんだろうね。まさに感性の違いというか文化の違いと言うか、そういう目で見るととても興味深くはある。
バスケは世界共通語だからね。
受け入れてやろうじゃねえの。アパ君Tシャツとチーちゃんパンツで毎晩寝てやろうじゃねぇの。地域密着な感じが「はやぶさ」のカプセルの中に残されていたイトカワの微粒子より少ないとこは全く納得してないけど、だからってこっちが凝り固まっちゃったら始るもんも始らない。
『虎穴に入らずんば、虎子を得ず』だ。
犬だけど。
行けるかどうかは未知数ではありますが、1月から始るホームゲーム、駆けつけたら真っ先にアパ君&チーちゃんに抱きついてやるぜ。
中の人は激しく知っている人な気がするがな(笑)!!
あ、Tシャツとパンツだけだと寝るとき寒いので、ヒートテックのやつも作って下さい。
お願いします。
昨日は原宿の超オサレなレストランで、友人の結婚披露宴の司会を務めたのですが、自分のアドリブの利かなさ加減にいろいろと世界の壁の高さを感じたフィルコです。こんばんは。
生まれて3回目の竹下通りで、なんだか大変緊張しました。
さて、その竹下通りから程近い代々木第二体育館をホームにしている我が東京アパッチですが、シーズン開幕を迎えてから、記事も無いまますでに1ヶ月以上経過しております。
ええ、悪いのは全部俺ですがなにか?(開き直り)
■ここまでのアパッチさん
先週今週は試合がお休みの東京アパッチ。
現在の所、ここまで8試合を消化して4勝4敗の五分。試合数が他のチームより少ないので暫定ではありますが、東カンファレンスの2位と好位置につけとります。
まさに前評判どおりの強さを発揮しておりますよ~!!
と、言いたいとことですが~、、厳しいことを言えばアパッチはいまだ「プレシーズン」。いやチームまだ全然出来てない(笑)
なんせ選手が出揃って合宿に入ったのが9月末で、チーム練習期間がほどんど無しの状態でシーズンに入ってるので、結果については覚悟はしとりましたが、実際に試合を見て、もうそのギクシャクっぷりにウケてしまいました。
まあ、ここまでの全てのシーズン、ジョーHCの時も青木HCの時も、いろいろあって出だしから好調だったことがないアパッチなので、慣れっこですわもう(笑)
で、10月は結局1勝3敗の負け越し。
最初の頃はスタメンPGのバイロン”肉団子”イートンのドライブインが全然決まらない上にすぐ相手に取られちゃったり、スイフトやらジェレミーのインサイド陣がリバウンドでお見合いして取れなかったり、3Qで早々に4ファールぐらいになっちゃったり、全員いまいちシュート確率が良くなかったり、いやまあマジで「プレシーズン」な感じでした。
11月になって少し調子が上がってきて3勝1敗の勝ち越し。
11月の頭にやった今シーズン最初の首都圏ダービーGAME1、ゴチャゴチャの接戦を逆転シュートを埼玉ブロンコスに持っていかれ、ボブ・ヒルHCもさすがに「こりゃアカンな」と思ったらしく、第2戦はあえてイートン君をスタメンから外し、前半ベンチで試合を見させることにしました。(足を痛めてるのもあるみたい。)
しかし、それが思いのほか効いたw
■イートンと純平
Photo by 東京アパッチ公式HP
基本的に頑張り屋さんのイートンは、HCのプランを忠実に遂行使用とした結果だと思うんですがね、体格を生かして自分で攻め込みゴール下までは行くんだけど、そこから展開できなくてよく相手のインサイド陣に潰されてたのですよ。ってかそれで逆に速攻を喰らって点差をつけられるってのが、10月の負け試合で多いダメパターンでした。
イートンに代わってスタメンになったのが、キャプテン#24仲摩純平。
実は、不安定なアパッチをここまで牽引しているのは、この純平と#8ケンドルの二人。
特に純平はこの6シーズンで一番凄い。
10月24日に行われた開幕第2戦。仙台89ERSとアウェイで対戦したワケですが、まあガタガタの仕上がりでゲームに入ったアパッチは勿論仙台にいい様に遊ばれてました。(元大分の強烈センター、マイク・ベルが仙台入っちゃうんだもんな~。。)
が!
ベンチから出場の純平が大爆発。3Pシュートを11本中8本沈めるなど、28点6アシストの神モードで試合を一人でひっくり返してしまいました。いや凄かった。何つーか今季の彼は全てのプレーに迷いがない。ずっと「純平は出来る子」と書いて来ましたが、今季の姿は正直言って想像以上です。
平均でも13.8得点でチーム2位。3Pシュート成功率では現在リーグTOP!。康平が腰の不調でいまいち調子が上がらないので、純平の好調は本当に貴重です。どうも「バスケに対しての考え方が大きく変わった」的なことを言ってるみたいで、ぜひ後で詳しく聞いてみたいところ。
ああ、純平のくだりが長くなってしまった。
そうそう、そんなこんなで、埼玉戦でイートンをあえてスタメンから下げて、1Q、2Qはベンチでいろいろ話しながら試合を見させたんですね。
純平やケンスケが全体のバランスをうまくコントロールしながらプレーしているときは、インサイドの選手が非常にノビノビプレーできる。ジェレミーなんかもうダンク祭りもいいところ。あれが19歳ってんだからほんと世界はどうなってんだよ(笑)。
僅差ながら埼玉にリードを許した状態で、ヒルHCは3Qからイートンをコートに戻す。そしたら明らかにイートンのゲームコントロールがめちゃくちゃ良くなってる!!もともとディフンェスを超一生懸命やるヤツなので、ペースは一気にアパッチのものに。
ハーフコートで落ち着いてプレーできるようになると、しっかりしたディフェンスからの速攻も出る様になり、イートン自身の得点も伸びる。ってか、あの体重(100kg)であのスピードだから速攻出されたら止めようがない(笑)
結果は、得点差以上に余裕を持ってその試合を勝ちきることができました。
この試合でやっとこ一皮むけて、目指すべき方向性が見えてきたかな?という感じ。
その翌週の秋田ハピネッツ戦では、ケガで出遅れていた#10ダレンが復帰。前線でのディフェンス力が一気に上がって、さらに武器を一つ増やした感じで2連勝。やっぱダレンのディフェンスはいいね。ディフェンスに華のある選手というのはなかなかない。
ヒルHCにしてみれば、まだまだこのチームでやろうとしてることは沢山あるでしょうから、そういう意味では、今シーズンのアパッチは「ヒルHCがやりたいことを、メンバーがどれだけ出来ているか」というのも見所になるかも(笑)
ただね~。
読んでて気づいた方もいるかもしれませんが、ワタクシいまいちテンションが上がってません。
いろいろと理由はあるんですが、やっぱね、ほれ、、、
ホームゲームが1月まで無いんだむぉーーーん!!!
実は結構仕事がガチャガチャして来てまして、実際に行けるかどうかは不透明なんだけど、
まあ、それはそれとしてホームゲームが無いってのはやっぱりキツいよ。。。
それはきっと選手も一緒だよな~。
ホーム開幕まであと1ヶ月。さあて、どうすべ。
もたもたしてたらシーズンが始まっちゃったフィルコです。
あけましておめでとうございます。
ほれ、やっと秋になったから色々と忙しいんですよ。
食べたり、食べたり~、、あと食べたり!は~もう忙しい!!
・・・・今月4kgほどリバウンド。夏の努力が一瞬で無に(笑)。
■開幕!!bjリーグ2010-2011シーズン
Photo by bj-league Official HP
さあいよいよ開幕しました!!
10月16日(土)17日(日)に全国各地で開幕戦が行われ、各チームの地元テレビやCSで放映されました。毎年着実に放送が増えてますね、アパッチ以外は(笑)
秋田ノーザンハピネッツ、島根スサノオマジック、宮崎シャイニングサンズの新規3チームが加わり16チームで争われる今季のbjリーグ。元日本代表監督のジェリコ・パブリセビッチ氏が島根の監督になったり、その島根に現役日本代表選手の石崎が入団したり、色々と楽しみなニュースが多かったので全国のブースターさんはもうみんな開幕が待ち遠しくてたまらなかったでしょう。
でも、もう始まりましたよ!!もう我慢しなくていいんだー!!
アパッチ以外は(泣)
開幕戦の試合結果は以下のとおり。
10月16日(土)
秋田NH 65-76 仙台89 秋田県立体育館
滋賀LS 79-86 RZ福岡 野洲市総合体育館
富山GR 76-86 浜松FN 富山県総合体育センター
埼玉BR 84-72 島根SM 所沢市民体育館
大阪EV 73-70 宮崎SS 東大阪アリーナ
琉球GK 82-68 高松FA 那覇市民体育館
10月17(日)
秋田NH 75-94 仙台89 秋田県立体育館
滋賀LS 89-71 RZ福岡 野洲市総合体育館
富山GR 66-103 浜松FN 富山県総合体育センター
埼玉BR 64-83 島根SM 所沢市民体育館
大阪EV 83-63 宮崎SS 東大阪アリーナ
琉球GK 85-87 高松FA 那覇市民体育館
まずフィルコ的注目はやっぱり島根VS埼玉。
ジェリコHCと日本代表・石崎のこともあるけど、アパッチから地元に凱旋した#仲西翔自と、我らが#24仲摩純平の弟、仲摩匠平がいるだよ。
第1戦はやはり埼玉に一日の長があり余裕の勝利。NBA経験があるサターフィールドと、北向の3P、波多野J太郎のSF起用がバッチリ機能してバランスのよいバスケ。
石崎は慣れないスポーツコートとペイントエリアのガチっぷりに苦戦したようで、ほろ苦いbjデビューになりました。それでも13得点するあたりは流石。翔自は得点こそ少なかたったものの、18分近くプレータイムを得ていました。ジェリコにまずまず認められてるみたいで良かった。もうチームを引っ張る立場なんだから、ガンガン積極的にいって欲しいね。
ってか、今その試合見ながら書いてるんだけど、なんかレベル高ぇぞw。
第2戦は島根が雪辱、記念すべきチーム初勝利!!石崎は10点13アシストのダブルダブル。匠平くんもデビューしました!記念すべき2リバウンド1ファール。埼玉は北向が不発だったようですな。年々好不調の波が激しくなって城宝化が著しい(笑)。
ちなみに本家の滋賀・城宝様は第1戦は15点、第2戦では25点の荒稼ぎ(笑)
宮崎シャインニングサンズも善戦。第1戦で敗れはしたものの、あの大阪エヴェッサ相手に一歩も引かず3点差の大接戦。地元宮崎に凱旋移籍した清水タイシロウCAPが強烈なリーダーシップを発揮しており、HCも含めて選手・スタッフ全員20歳代というとんでもなく若いチームが可能性を見せてくれました。
もう一つ、昨季終了を前に一端は運営会社が「倒産」した高松ファイブアローズ。第2戦で見事琉球ゴールデンキングスに勝利!! 昨季アパッチでプレーしたラシードが高松に復帰してるし、なにより高田、竹田、菊池といった苦労をしてる選手が大活躍しての勝利はほんとに嬉しい。
しかし、、色々と問題があるのに開幕するとなんだかんだでフルテンションでワクテカしてしまう。。。
俺をこんな体にした恩師とアパッチを恨むぜホント。
うそです、大好きです。(ツンデレ成功)
■秋田ノーザンハピネッツ VS 仙台89ERSの開幕戦見てみた
今シーズンの記念すべき初観戦は、新規参入の秋田ノーザンハピネッツがホームに仙台89ERSを迎えた開幕戦@bjtvでした。
だって開幕節はアパッチ試合ないんだむぉん。。
それに東北人としてはbjリーグ初の「東北ダービー」を見ないわけにはいがねーべっちゃ!
結果から言えば、いつも開幕戦が苦手な仙台に対し秋田が前半をリードして折り返すものの、キャプテン高橋を中心にしっかり修正した仙台が、4Qで試合をひっくり返して勝利。秋田は手痛い洗礼を受けた形になりました。
いや、でも思ったよりずっと「やるチーム」だと思いましたよ。秋田。
さすがに6シーズン目ともなると、新規参入チームがそう簡単に勝てるものじゃない。まだまだ連携がうまく取れないのは当たり前。これから少しずつ「チーム」になっていくんだよね。その過程を見ていくのもブースターの大きな楽しみなのよ。
ただね、、
その秋田のブースターなんですけど、、、
初っ端からテンション高すぎだからっっ(笑)!!
立見席までピンクに染まったブースター。子供達からじいちゃんばあちゃんまであらゆる年齢層が見事にハピネッツピンク。超満員で余裕の3000人オーバーだって。
それが全員、初めての「ディフェンス!」コールに全く躊躇なし(笑)
チーム初リバウンドに「うぉおお!」と歓声が上がる。
相手の初フリースローに「BOOOOO!!」っとブーイングが起きる。
そして、記念すべきチーム初得点。#43ビュートラックのオフェンスリバウンドからのフックショットに、会場を揺らすような「うぉYHEAAAAAAA!!!!!」という大歓声が起きる。これぞ「ザ・大歓声」というような。あんまり凄いんで最初はSE(効果音)かと思った(笑)。
今では沖縄で揺ぎ無い人気を誇る琉球ゴールデンキングスも、最初の試合ではこんなに会場のテンションは高くなかったですよ。いやマジで激しく鳥肌が立ったです。
photo by kahoku-shinpo
(河北新報さん、これまずかったら言ってください、消します。でも、ああなんていい写真。)
やっぱりね、生まれながらにして知ってるんですよ、秋田人は。
バスケットボールの楽しみ方を。
チーム設立時のテーマ「秋田にはバスケがある」って、本当でした。
小学生の試合がローカル局のゴールデンタイムに放送されるのは沖縄だけじゃない。秋田もだ。じいちゃんばあちゃんが細かいルールまでよく知っている。秋田ゆかりのバスケ選手といえば現JBL栃木ブレックスの田臥が有名だけど、やはり秋田ではバスケヒーローと言えばハピネッツの選手兼GM、#4長谷川誠です。
秋田のバスケと言えば能代工業高校。長谷川は地元の雄物川中学→能代工業高校→日大→JBLと全てのカテゴリで全国制覇を成し遂げた生ける伝説。福岡ユニバーシアードでアイバーソンと得点王を争うとか、誰もマネできんわ(笑)。
能代工業のお家芸は、激しいゾーンディフェンスからの速攻。っていうか、これはもはや「秋田バスケのアイデンティティ」になって県土全体に染み付いている。秋田では子供から大人まで走って走って走りまくるのだ。長谷川誠はまさにその体現者であって、しかもこの秋田ノーザンハピネッツでその「秋田スタイルの最高峰」を作ろうとしている。
第1Q、まさにそのディフェンスからの速攻で先頭を駆けた長谷川がレイアップを決めた。新潟アルビレックス時代でも当たり前に見たプレー。だから普通は歓声もボチボチ。
しかし、ここ秋田ではこのプレーに一番の大歓声が起きた。
会場に集まった老若男女がみんな分っているんです。ハピネッツが誕生した意味、秋田に深く根付いたバスケ文化が、今まさに形を持って現れたんだ、ということを。誰に憚ることもなく最高の誇りをもって「Let’Go! AKITA!」と叫べる素晴らしさを。
一昨シーズン、琉球キングスと直にファイナルで向き合ったから分るんですが、今bjリーグで強いチームの条件は「資金力」「コミュニケーション力」そして「地域のバスケット力」。いかに地元でバスケ熱が盛り上るか(または元からバスケ文化が根付いているか)が大きな力の差になって現れる傾向にあります。
ピックアンドロールが綺麗に決まった時点で(シュートが決まる前に)歓声が上がる。新規参入初ゲームにして、ブースターがそこまで成熟したバスケ文化を持つ秋田ノーザンハピネッツというチーム。必ず強くなると思う。
今は資金的に厳しいと思うけど、腐らず地道にやっていけば必ずお金もついてくる。
なぜなら「秋田にはバスケがある」は、本当だから。
改めまして、秋田のみなさん、
そして、島根のみなさん、宮崎のみなさん、全国のブースターの皆さん。
bjリーグ、あけましておめでとうございます!
我らが東京アパッチも、「東京にはバスケが(アパッチが)ある」って言われるチームに、、、なれるかな。。
そして次回コラム、、シリーズの続き、、、かけるかな。。
だって来週はいよいよ東京アパッチも開幕しちゃうから(笑)
最近急に英語が必要になりまして、「Facebookで外国人と友達になれば英語を覚えるのが楽しくなって非常に良い」と聞きアカウントを作りました。早速外国の人からフレンド申請があったので承認し、ドキドキしながら更新を眺めているのですが、、どうもその、、値段がついた絵とか写真の事しか話してくれません。
フィルコです。こんにちわ。
重たい話題で失礼してます。
飲み屋で私に絡まれたつもりで読むのが本編の正しい読み方です(笑)
ブースターミーティングに行ってきた感想の続きであります。
■怒り
我らが東京アパッチは、都内各地、近郊での土日開催を計画してほぼ実行段階まで行っていながら、新運営会社はそれを反故にして「代々木第二体育館」の一極開催に方針をチェンジしました。
これは、せっかく地域とのネットワークを築くチャンスを掴んだのに、それを自ら手放したどころか、好意を裏切り敵に回してしまったことを意味します。これは本当に不幸なことで、後々大きな壁となってアパッチ運営陣の前に立ちふさがることでしょう。
以前書いたように、現運営会社はバスケットボール自体を裏切ることはしないと、バスケ馬鹿的な嗅覚によって確信してます。経営能力や、理念、ビジョン、チーム愛、どれをとっても過去には無いレベルにあるだろうと感じていますし、もちろん応援しています。ただ、アパッチがここまで培ってきた事の中で、決して多くはない「良いこと」を無知によって反故にしてしまったことには失望以外に言葉はありません。
スケジュールに関する将来ビジョンについての説明を聞いて、さらにガックリきました。「来期は金土または土日の週末開催と、平日をバランスよく確保できています。」と。
だったらなおさら来期からの週末ゲームにたくさんの人に来てもらうために、今季は都内近郊で試合をして東京アパッチの周知に努め、ネットワークを広め「東京のバスケットチーム」としての足元を固めなければいけなかったんじゃないのかと。旧執行部についてにもリーグ首脳部についても、なぜそこを説明できなかったのかと。リーグ池田社長さんが近くにいながら、そんなことも理解させられなかったのかと。怒りがこみ上げてきました。
首都圏では殆どメディアに取り上げられない東京アパッチが、どうにかして「地域の象徴」たるスポーツチームとして生きていく。そのためにアパッチに愛情を持って下さった各地域の方々が、手を差し伸べて一緒にやろうと言ってくれた結果が各地開催なんじゃないのか?最初は小さくても、そのつながりの一つ一つが本当の意味での「地域のチーム」としての土台になっていくんじゃないの?
それを全部ひっくり返しておいて「最高のエンターテイメントのため」なんて言われても、容易に首を立てに振れるもんじゃない。むしろその実現のためにこそ必要だったものを自ら壊していることに気付かないその浅はかさに腹が立ってしょうがない。
質疑応答のとき、上に書いたことを言わせて頂きました。その回答は「地域密着は私どもとしても最も大事なことと考えており、各地のイベント参加やクリニック開催を通してコミュニケーションを深めていく考えです。」でした。
馬鹿にしとるのかね。
ミーティング当日の19日、代々木第二体育館のお膝元、渋谷の街は秋の最大の祭りで賑わっていました。道玄坂、センター街、全部通行止めにしてお神輿が何台も出る大きな祭りです。そこに選手も関係者も一人も食い込めず、その発想すらなく、何が「コミュニケーションを深めていく考えです」だ。
少しでも早く認識して欲しい。このままではヤバいということを。現経営陣がどんなにチームに愛情を持っていても、お客が集まらずビジネスとして成り立たなければ、手放さざるを得ないってことは、ビジネスのプロである彼ら自身が一番よく分かっているはずでしょう。成果が予想を大幅に下回れば、いくら長期ビジョンを持っていたってシビアな判断をしなければいけなくなるのは目に見えている。
ただ、これは救いが無いということではありません。まだまだ全然あります。
むしろ救いだらけ。
「知ること」ができれば、現経営陣ならば必ず200%以上の改善をすることが出来るからです。それだけ愛情と熱意を持っているし、絶対的な能力を持っていると思います。山本氏はそれを実現するためにアパッチの一員になってくれた人だし、そういう人を入れるということは、EVOに「知るための努力は惜しまない」という気持ちがあるということでしょう。
幸か不幸かホームゲーム開催までまだ時間があります。「東京一丸」の意味に気付く時間は沢山ある。
チームは必ずいい成績で年末を迎えてくれるでしょう。そのとき、最高のホームでアウェイを転戦した選手達を迎えてあげたい。ホームとは、主催がお客を迎えるとの同時に、お客が選手達を迎える場所であるということを、知って欲しい。
家族がお互いに「お帰りなさい Wellcome Home」が言える場所が「家(HOME)」でしょ?
シーズンが始まる前に何をそんなに心配しているのかと、まったく我ながら気持ち悪い。
■補足
長々と愚痴ってしまいました(汗
読者の方には「アパッチの事情なんか知らんよ」という方もいらっしゃると思うので説明しますと、昨季、元々ホームとして使っていた有明コロシアムが「料金未払い」で使えなくなり、おまけに前々運営会社の破綻で他の会場すら押さえられなかった関係上、なんとか代々木第二体育で『平日に』試合を行うことで試合を続けてきた。という事情がありました。
それ以前にも何度か平日代々木開催をして、そのときは確かに客入りはよかったのですが、それはプレーオフのワイルドカード枠を争うシーズン大詰めの試合だったり、招待券を発行したりする余裕があってこその話でした。
代々木公園週辺の『平日の夕方~夜の人の流れ』をご存知の方は分かると思いますが、原宿、渋谷とも繁華街から体育館方面への人の流れは、膨大な周辺人口から考えれば、ほぼゼロに等しい程で、公園の周りをジョギングする人がいる程度です。
はっきり言って、事前に「アパッチの試合がある」と知っている人でなければ、敷地の奥にある第二体育館まで足を運ぶ人は皆無です。体育館への入り口も非常に殺風景で、通りすがりの人が「む、ここでは最高のエンターテイメントが行われている!!」と感じることは、まあ無いでしょう(笑)。
それ以前に、大前提である「事前に試合の開催知ってもらう」ということが最も難しいのが、殆ど首都圏のメディアに取り上げられることが無い我が東京アパッチです。
そこを何とかするために、平日開催をやめ土日を中心に、しかも都内近郊の多数の会場でホームゲームを開催して回ることになったと私は考えています。それぞれのローカルコミュニティとの連携を強め、メディアに頼らない周知ネットワークを築くことが大事なミッションだったのです。
昨季、墨田区体育館で土日開催が出来たときには、駆けつけてくれた満員のお客様のうち、特に子供達が沢山リピーターになってくれて、次週の「平日の」代々木体育館に家族で来てくれました。試合開催前から、地元商店街、バスケット協会、学校、PTAなど、地域のローカルコミュニティから本当に大きな協力を頂き、他のインベントなどでの連携話に繋がるなど、相乗効果もありました。つまり効果は確信されていたわけです。
昨季はボランティアに力を入れたこともあり、かなり内側に近いところから現場を見ることが出来ました。大変なシーズンでしたが希望が見出せるところには来ていただけに、全くのリスタートになったことが残念でなりません。
とはいえ、現体制の新しい挑戦を応援しないということではありません。希望は見えたとはいえピンチの連続であったことも感じていました。いつ無くなってもおかしくない我らが東京アパッチを救ってくれて、なおかつ実際に最高のチーム作りを進めてくれいる現経営陣にはとても感謝しています。
愚痴っているのも「不信感」とかそういうことでなく、「期待の裏返し」と思ってもらうのが正しいです。お前は出来る子なのに何をモタモタやっとるのか!と。
もちろん自分のモタモタっぷりはすっかり棚に上げて(笑)
今からでも全然遅くない。地域行政、地域経済、地元コミュニティーとの連携を深めて、お互いに利益を享受できるような体制を作っていかなければ、継続的にアパッチが存在して行くことは難しい。たとえ順調に経営できたとしてもだ。
いつかは実現するであろうJBLとbjリーグの統合リーグ。「東京のチームはどこか」となったとき、このままでは「アパッチは東京にいらない子」として、急速に地域連携の動きを増しているトヨタ、日立の両チームに駆逐されてしまう存在になる。そこに働く政治力を跳ね返すだけの「地域の支持」をどれだけ東京アパッチが持てるか、今のままでは到底望めない。よくてフランチャイズ移転、悪ければ消滅しちまう。
しょうがない事なんだけど、『外資系』には「メガロポリス東京」を一皮剥いた「村社会の集合体」がなかなか見えない。
それで私はギャーギャー言うとるわけであります。
なんでこんな事を考えるようになったのかは、仙台で学んだことがきっかけでありまする。
次回はシリーズその3:仙台で学んだこと