相変わらずスローすぎるペースで更新も間間ならない状態で、皆様にご迷惑をおかけしていますが、皆様元気に過ごしていますか。
こちらセブの海もやっと春から夏に向かってきている感じです。日本の四季ですと、季節の変わり目が判りやすいですが、南国セブにおいても判りづらいですが四季はあります。冬の季節は北よりの季節風が吹くので、肌寒く感じ増すが、特に水中の水温も下がり、暑い時は30℃近くある水温も冬時期の寒い時だと26℃まで下がります。日本から来られた方々は、暖かく感じていますが、住んでいる私たちからすれば26℃の世界はまるで流氷の中でダイビングしている感覚です。27℃だと何とか寒さを持ちこたえられるぎりぎりの温度ですが、それでも30分ぐらいすると徐々に震えてきます。
まだ日本でガイドをしていた頃は、水温が16℃の世界でも潜れたのですが、人間、生温い環境に置かれると体がすっかり怠けてしまい、26℃以下のダイビングは考えられません。しかし、水温が冷たくなると出てくる珍しい生物たちも増えるため、むち打って潜っているのですが、寒さには勝てない年頃なのかもしれません。
27℃の世界が今年は長く続いたのですが、ここ最近やっと28℃に上がり、体に優しい環境になってきました。1℃の違いがこんなにも違うのかと体で感じたばかりです。縮んでいた体が伸び伸び動く気持ちよいダイビングシーズンのスタートでした。
今日の写真 ニシキフウライウオ
花火みたいな綺麗な鰭を持った子供です。秋から冬にかけて見ることが多くなります。
すっかりご無沙汰しておりました。今年もあっという間に過ぎ去り、早くも1月がスタートしていますが、皆様良い年をお迎えしたでしょうか。こちらセブでは、穏やかには終わらずな日々でした。昨年年末の台風といい1月に入ってまだ日も浅いのにグアム沖合で発生しそうな台風といい、まったく季節外れな台風のおかげで年末年始の天候は最悪な感じで、しかもここはとりあえず南国の暖かいセブなのですが、暖かいイメージすらまったくない風の冷たい日々が長く、正月全体的に寂しい感じでした。が、海の中は面白い生き物が増えてきています。冬になるとかなり深い場所に住んでいる生き物たちが通常のダイビングで見られる水域まで上がってくるため、寒さも気にしないほど楽しいのですが、貴重な生物たちが台風によっていずこに吹き飛ばされてしまうこともあり、なんだか踏んだり蹴ったりな感じの年末でそのまま尾を引いて年始休みが終了となんだか拍子抜けな2015年スタートです。
そんなこんな感じですが、今年はいろんな意味で実のある一年になるようにがんばりたいと思います。
今日の写真 マリバゴエリアのニューイヤー花火
今年も綺麗でした。
セブに来て早18年が過ぎようとしています。初めてきた当時は、日本の昭和40年台の生まれた時の環境のようでしたが、近年の発展によりかなり豊かになったように見える感じです。
しかし、やはりここはフィリピン、ナメテはいけないところでもあります。
水道ラインは相変わらず地面にさらされていて、しかも水量もよいとはけっして言えませんし、電線はたこ足のごとく無数に電柱から繋がれていて見ていて大丈夫かと思うくらい。インターネットはさすがに早くなったものの、速度は日本の半分以下。
大半のライフラインの経営を行っているのは、セブの財閥ファミリーなのですが、企業概念がどうなっているのか判りませんが、一度故障やライン切れなどたびたび起こる問題も電気、水道は早く迅速に対応することが出来てきていますが、特にインターネット、電話は2〜3日後に直しにくる感じでイライラさせられています。
まーフィリピンの南国気質が垣間みられる感じで、しょうがないと思えるようになってくる頃には、私も含めてですがすっかり日本には帰れない体質になってくるのでしょう。
今回の写真:ショップから見た朝
嘘か真か判らないですがネットの記事によると現在、生物全般が1年に約4万種という凄いスピードで種の絶滅が進んでいるらしいです。海の生物たちで考えてみると少なからず当てはまる所もあり、かなり考えさせられる記事でもありました。
陸の生物たちは、保護団体がなんとか絶滅危惧の種に対して保護活動している様子など見ることがありますが、海で考えてみるとまだまだ足りないことが多く、クジラ・イルカ・ウミガメ・サンゴなど分かりやすいものの種について保護活動が盛んに行われていますが、海岸線付近に生息しているほとんどの生物たちは保護に当てはまらず、減少している種も確かに存在しています。食べるために漁することは問題なとは思うのですが、一度の捕獲量が多く採りすぎたりしてしますと、海の食物連鎖がうまく機能しなくなってしまい、そのことによって豊かだった海自体がだめになってしまう例もこれまで数例あるぐらいです。ここフィリピンでは、禁止となっているダイナマイト漁なるものが未だに隠れて行われていたり、さらには観賞魚としてクマノミなど人気のある種が大きいゴミ袋いっぱいに採られて運ばれたりしているのが現状で、これらを管理していかないと本当に駄目な海となってしまうのではないかと考え中です。
どうしたらよいのでしょう。最近こんなことばかり考えている今日この頃です。
今日の写真 マリバゴエリアの空撮
上から見ると本当に綺麗な感じです。
ダイビングを始めた頃の水中カメラはポジフィルムが主流で、撮った写真をルーペでピントや色合い、構図など自分好みに撮れたものを紙焼きするのが普通でした。また1本のフィルムが36枚だったので、1ダイブにおいて使用配分にかなり神経を使ったのを思い出します。ダイビング後半でフィルム残が残り6枚ぐらいになったときにレアな生物とか撮りたいものが見つかったりして悔しい思いも多く経験して、その悔しい経験から2台目、3台目と湯水のようにカメラにつぎ込んでは年末などに開催されていたフォトコンに応募していました。画像処理が出来ない撮ったままのフィルムで勝負が普通だった時で、入選する喜びはすごかったものです。
現在、カメラの主流がデジタルとなってきて、さらにコンピューターの進歩もあって、誰でも撮った画像をある程度、画像処理が出来るようになってきています。水中という特殊な環境では、ストロボを使って撮る事になるのですが、細かい浮遊物などが入り込む事は今も昔も変わらないのですが、画像処理によって綺麗な写真に作り替える事も可能となり、その画像が自然写真と呼べるのかがかなり疑問のある所です。
昔と違いネイチャーといわれてきた部類のものはデジタルの進化によってなくなりつつあるような気がします。
でもデジタルの普及によって多くの種のすばらしい写真が出てきていて、それを見ることによって学ぶことも多く良い時代になっていることも確かです。
処理を50%以上、画像処理された写真は作品としてであれば、それは立派な一つの作品になるのですが、全体的に昔の考えが崩壊してしまったのでしょう。
今日の写真 ハリメダゴーストパイプフィッシュ
かなり希な種になると思います。これまで3個体しか見ていません。
グリーンランドのイヌイットの言葉で大好きな言葉があります。ヒラキヒミという言葉で意味は「自然に耳を傾けよ」という意味になります。自然を相手にしている仕事柄か、常に頭の中に入っている言葉で海中での生物やサンゴなど、多くの海中生物や気候など自然の声を体や目から感じることが出来るようになれれば突発的な変化や徐々に変化する海というフィールドで無理なく楽しむ事が出来、生物に対しても長く接していけるような気がしています。
自然が相手のスポーツだからこそ意味のある言葉と信じています。
今日の写真 クマノミ
日本でも見られる普通種ですが、子供の頃はとてもかわいい感じです。
今年はビサヤ地方にとってとても災難が続いた年でした。
もう十数年セブで生活をしてきましたが、初めて大きい地震に遭い、その後
最大勢力の台風に見舞われ、大変な一時期を迎えることになってしまいました。
ニュースなどで知られていると思いますが、地震によって倒壊した建物や建築物の崩落など耐震については全く無防備な所なので場所によっては甚大な被害でした。その後、台風被害でダブルパンチを食らったビサヤ地方です。日本と違い、大半の民家はトタン屋根で家の壁はベニヤ板やブロックの積み上げによるものなので、台風の強風によって台風の進路にあたる地区は壊滅状態になっています。セブではそれほど被害らしいことはなかったのですが、近隣の島々ではまだまだ復興までにはさらに多くの時間が必要になるのでしょう。
各国からの救援物資や派遣支援も今なお続いていますが、全ての復旧が終わるのに約2年近くはかかるのではないかとフィリピン政府も明言しています。早くの復興のためには多くの観光客がビサヤ地方にきてくれることが一番望ましいことなのですが、ニュースによる風評被害などもあり、震災後は急速に激減しているのが現状で、フィリピン支援のためにも多くの方々が、ビサヤ地方に来ていただけるが一番の支援になると考えています。
英語でバーがつく9月からフィリピンでは、クリスマスモード全開になります。
クリスマスまで4ヶ月の間は大型のショッピングセンターやスーパー、近所の方々などなど会う度に、ハッピークリスマスとまるで呪文のように唱え続けて12月を迎えるのですが、さすがに12月当日になると聞きすぎて疲れ果て、冷めた状態で一大イベントが毎年恒例過ぎている感じです。
まーお祭り好きなフィリピン人たちなので、しょうがないのかもしれないですが、あちらこちらで流れはじめるクリスマスソングに、あ〜9月になったと1年のうち一番疲れる時期がやってきたと実感させられる9月1日を迎えます。
さすがに4ヶ月の間、メリ〜〜〜と呪文を聞かされると反対にゾンビを見ているようなホラーな感じでクリスマス自体嫌いになります。
早いもので今年も残り少なくなってきたフィリピンですが、これから12月までが一番長く感じる今日この頃です。
先日、セブの隣のボホールで震度7クラスの地震が起こりました。
セブの影響はそれほどではなかったですが、震源地のボホールでは被害が
大きく、巻き込まれた方々も多かったみたいです。
この場をお借りしますが、謹んでお悔やみを申し上げます。
今回の魚:スミレナガハナダイ幼魚
大人になると側面に紫色の四角形の斑紋が入るので、サロンパスとも
言われるハナダイの一種
ここ数年、日本のテレビ局などがフィリピン・セブでロケを行っていますが、その内容にちょっと気がかりなことがあります。お笑い芸人達がセブの海に入り、日本の水槽に入れるため生物たちを捕獲して日本に持ち帰るような内容みたいで、前回来た時はナマコなどを採取した模様なのですが、ダイビングで訪れるゲストの方などから聞くと、最近また魚などを採取して放送したみたいです。 まー数字が取れるバラエティー番組のプログラムの一つなのでしょうが、むやみに捕獲するというのはいかがなものと思う今日この頃なのです。 海で生計を立てている方々や魚類研究に携わる方々などが採取するのはわかるのですが、海の保護などとニュースなどでは言っているメディアが身勝手な解釈で採取するのは次元が違い嫌がらせに聞こえてきます。 ちょっと短いですが書いていていらいらすることでした。
今回の魚:リングアイジョーフィッシュ
まだまだ小さいサイズでちょっと怒っているところ。
フィリピンに渡って毎日のように潜って早10数年が経ち、それまで撮ってきた写真を整理している時に必ず思うことがあります。全世界には約2万種以上生息している海の生物たちがいるのですが、人生の最後まではその何パーセントを撮ることが出来るのだろうかと考え手いる自分がいます。
フィリピンやインドネシアの海は海の生物の原点で、生物の多くはここから誕生しています。その全ての種を見ることは水深という潜れる限界もあるので、無理かもしれませんが、地殻変動や環境変化、水温変化など様々なことにより、ダイバーが潜られる水域に出てくることもあるので、ダイビング中はさらに気の抜けない毎日が続きます。
まだ見ぬ道の生き物たちを追い求めてさらに探求が続くのでしょうか。
今回の魚:クロクマドリカエルアンコウ
極小サイズで今までで初めて見たサイズです。