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ダイビングを始めた頃の水中カメラはポジフィルムが主流で、撮った写真をルーペでピントや色合い、構図など自分好みに撮れたものを紙焼きするのが普通でした。また1本のフィルムが36枚だったので、1ダイブにおいて使用配分にかなり神経を使ったのを思い出します。ダイビング後半でフィルム残が残り6枚ぐらいになったときにレアな生物とか撮りたいものが見つかったりして悔しい思いも多く経験して、その悔しい経験から2台目、3台目と湯水のようにカメラにつぎ込んでは年末などに開催されていたフォトコンに応募していました。画像処理が出来ない撮ったままのフィルムで勝負が普通だった時で、入選する喜びはすごかったものです。
現在、カメラの主流がデジタルとなってきて、さらにコンピューターの進歩もあって、誰でも撮った画像をある程度、画像処理が出来るようになってきています。水中という特殊な環境では、ストロボを使って撮る事になるのですが、細かい浮遊物などが入り込む事は今も昔も変わらないのですが、画像処理によって綺麗な写真に作り替える事も可能となり、その画像が自然写真と呼べるのかがかなり疑問のある所です。
昔と違いネイチャーといわれてきた部類のものはデジタルの進化によってなくなりつつあるような気がします。
でもデジタルの普及によって多くの種のすばらしい写真が出てきていて、それを見ることによって学ぶことも多く良い時代になっていることも確かです。
処理を50%以上、画像処理された写真は作品としてであれば、それは立派な一つの作品になるのですが、全体的に昔の考えが崩壊してしまったのでしょう。
今日の写真 ハリメダゴーストパイプフィッシュ
かなり希な種になると思います。これまで3個体しか見ていません。