いよいよ今週末(3月28日、29日)、女子サッカー、『プレナスなでしこリーグ1部(レギュラーシリーズ)』、『プレナスなでしこリーグ2部』が開幕します。
ぼくらのバンド『3-4-3』が応援させていただいている、スフィーダ世田谷FCの2015年シーズンが始まります。
という次第で、今回の当コラムは、スフィーダ世田谷FCの応援コラムとさせていただきます。
それと同時に、『なでしこリーグ』についてあまりご存じないという方のご参考になればと、僭越ながらリーグの紹介などもさせていただきます(といいつつ、スフィーダ世田谷FCについて、が中心になってしまうのですが…)。
さて。
今年から、『なでしこリーグ』は2部リーグ制となりました。
昨年までは、『なでしこリーグ』(10クラブ所属)があり、その下に『チャレンジリーグ』(昨年は16クラブ所属)が続いていました。
我らがスフィーダ世田谷FCは、『チャレンジリーグ』に所属し、『なでしこリーグ』昇格を目指していました。
で、今年からは、『なでしこリーグ1部』(10クラブ所属)、『なでしこリーグ2部』(10クラブ所属)、そしてその下に、『チャレンジリーグ』(計12クラブ。東西に6クラブずつ分かれてのリーグ戦)という編成となっています。
『なでしこリーグ2部』は、昨年の『チャレンジリーグ』の上位クラブで構成されています(規定等々があり、上位12クラブから10クラブが選ばれている格好)。
そして『チャレンジリーグ』は、2014年の『チャレンジリーグ』に所属していた5クラブと、参入決定戦、および入替戦に勝った7クラブで構成されています。
(昨年まで『チャレンジリーグ』に所属していた1クラブは、惜しくも入替戦で敗れ、リーグから姿を消すこととなってしまいました…)
で。
我らがスフィーダ世田谷FCは、2014年シーズンは『チャレンジリーグ』で6位でした。
というわけで、順当に『なでしこリーグ2部』に所属することとなった、という形です。
ちなみに2013年シーズンは2位でしたので(なでしこリーグ』9位チームと入替戦を闘い延長PKで敗退…)、それと比べて2014年は苦戦を強いられたわけです。
2014年シーズンは、各クラブの力がより拮抗していた印象でした(その中での6位は、決して悪い成績ではないとも思うのですが、昇格を目指していた選手、クラブ関係者、サポーターにとって、幸せな結果ではなかったことも事実です…)。
そして、2015年の『なでしこリーグ2部』は、昨年の『チャレンジリーグ』以上に厳しくなりそうな雲行きです。
それぞれのクラブが、良い補強をされている印象です。
1部所属のクラブから、有名な選手が加入されたりとか。
全体のレベルアップは確実です。
ただ、スフィーダ世田谷FCにも、有望な選手が多々入団しています。
昨年ケガに泣いた選手も帰ってきますし。
(リハビリ中で、復帰はまだまだ先となる選手もいるのですが…)
今年はどのようなチームになっているのか、本当に楽しみです。
良い闘いができることは間違いないはずです。
さてさて。
スフィーダ世田谷FCは、3月29日(日)に、アウェイ(岡山)で開幕戦を迎えます(私は、Twitterでの観戦、応援です)。
これをアップした今からみて、明日のゲームです。
リーグは、3回戦総当たり。
9クラブと3回り闘いますので、計27試合。
長丁場です。
女子サッカー選手は多くがアマチュアで、仕事をしながら、または学業に勤しみながらサッカーをされています。
スフィーダ世田谷FCの選手も、多くが社会人、もしくは学生です。
日々仕事をして(学校に行って)、夜には練習をして、週末は練習と試合、アウェイゲームでは遠征…。
日々、コンディションを整えること自体、大変だと推測します。
本当に、頭が下がります。
自分ももっとがんばろう、という気持ちにさせていただいています。
ところで今年は、女子サッカーのW杯が開催されますよね。
世界一に輝いた前回大会から4年。
6月6日に開幕し、7月5日が決勝です。
代表選手の活躍と、それに引き続いてのリーグの盛り上がりも祈りつつです。
ところで蛇足ですが…。
クラブが毎年販売されているレプリカユニフォーム、今年は25番を注文いたしました。
ちなみに所有している歴代モデルは、7番(2012年モデル)、5番(2013年モデル)、10番(2014年モデル)です。
で、2015年モデルは25番。林 玲花選手の背番号です。ユースから昇格して2年目の選手です。
林選手は実は、2012年の開幕前に製作した、クラブ公認応援歌のレコーディングに参加してくれているんですね。
この音源には、ユースの選手が数名と、あとは中1から中2に上がる世代のジュニアユースの選手達、総勢30名弱に参加していただいています。
(音源はコチラです!)
録音当日のことは、今でも本当に良い思い出です。
林選手は当時、高1から高2に上がる年代でした。
特に多くの会話を交わしたわけではないのですが、メンバーの中にいたことをよく覚えています(スタジオ一番乗りだったんですよ)。
というわけで、今年の飛躍を期待しています!
さてさて、ホーム開幕戦は、4月4日(土)、駒沢オリンピック公園陸上競技場(有料試合)。
キックオフは14時です。
お近くで、お時間のある方はぜひ!
まずは明日(3月29日)の開幕戦、良いゲームの末、良い結果が得られますように…。
そして、スフィーダ世田谷FCの2015年シーズンが、良いシーズンとなりますように…。
選手の皆さま、思いっきり走り回ってください!
そして、1つでも多くの勝利と、多くの笑顔を♪
サポーター仲間の皆さま、関係者の皆さま、応援されるすべての皆さま、今年もよろしくお願いいたします!
押忍
失敗してしまった話なので、わざわざコラムにせずに忘却しようとも考えたのですが…。
敢えて書いてみます。
2月に、ちょっとした挑戦をして、自分の浅はかさに打ちひしがれることとなったという、ぱっとしないエピソードです。
その頃、なんとなく行き詰まっていたんですよ。
でも、うずくまっていても何も変わらないので、動いてみようかな、と考えたのです。
何を思い立ったかというと、路上で演奏してみようと。
それも、ソロで。
テクニックはないけれど、そして伴奏もないけれど、音色だけで人の足を止められないものかと。
(まだまだ大した音色ではないのに…)
1人でも足を止めてくださる方がいたら、元気が出るなと。
全然だめだったら、むしろ元気がなくなるだろうけれども…。
で、仕事が一段落した2月中旬のとある平日の夜、新宿に出かけてみました。
その日は、ちょっと寒さが和らいだ日でした。
行くのをためらう気持ちもあったのですが、「行こうかと考えていた今日の日がたまたま寒くないというのも、神様の思し召しではないか」そう考えました。
フリューゲルホーンのソフトケースを背負い、夜の8時半頃、西口をうろうろしてみると、すでに2組みほどのパフォーマーがいらっしゃいました。
様子を探りつつ、お一方がパフォーマンスを終了されそうだったので、終わるのを待ってみました。
とあるマジシャンの方もいらして、その場所が空くのを待っているとのことでした。
しかし、先を譲っていただき。
おもむろに、吹き始めてみました。
とりあえず、バラードを。
…。
誰1人として、足を止めてくださいませんでした。
1曲ですべてを察して、パフォーマンスを終了しようと思いました。
しかし、先ほどのマジシャンの方の姿が見えなくて…。
荷物は置かれているのですが。
ここでぼくがその場を去ってしまうと、マジシャンの方が戻ってくるよりも先に、違うパフォーマーの方が来てしまうかもです。
なので意を決して、もう1曲、吹いてみました。
だめでした。
もう1曲。
今度はバラードはやめて、超有名なボサノバナンバーをミドルテンポで。
だめです。
完敗でした。
ストリートを舐めていました。
身の程知らずでした。
ただただ、自分の無力を思い知りました。
ちなみにぼくの前にパフォーマンスされていた女性シンガーの方は、Twitter等を活用して、ご自分のファンをしっかりと集客しながら、そして、カラオケ、簡易PA、フライヤー、看板、それらをしっかり用意して臨まれていました。
ストリートを主戦場として(ファンとの交流の場として)、覚悟と準備を持ってそれにあたられていました。
そうこうしていたらマジシャンの方が戻られたので場所を譲り、パフォーマンスを拝見させていただくことにしました。
マジシャンの方いわく「1人だけ観客がいるパターンは、むしろ人が足を止めにくい。申し訳ないが人が集まるまではちょっと遠くにいてください」と。
了解して、ちょっと離れた建物の壁沿いで様子を伺わせていただきました。
マジシャンの方は、あらかじめご自分のファンに告知して、というやり方ではなく、パフォーマンスだけで勝負する手法を取られていました。
BGMとご自分の音声を流すための簡易PAを持参し、ご自身が乗る台を持参し、衣装も着替えて。
やはり覚悟と準備を持ってパフォーマンスに臨まれていました。
ところが…。
マジシャンの方が道具を広げ始めると、変なおじさんがその前をうろうろし、話しかけてきます。
これはまさに、マジシャンの方が憂慮してた「1人観客」パターン…。
そのパターンの中でも、さらに難易度が高いタイプなのでは…。
その中でパフォーマンスをスタート。
最初の5分くらいは誰も足を止めなかったのですが、徐々に人が集まり出し…。
さすがでした。
結局、おまわりさんに介入され、途中で終わりになってしまったのですが(投げ銭を回収する前に終わらざるを得ないという…)。
せっかくなので、お話も聞かせていただきました。
お店等でパフォーマンスをされていて生活はできているが、修行として路上に出ている、とのことでした。
路上は、お店などでパフォーマンスするよりも難易度が高く、自分を鍛えることができる、とも。
さらには、どのような演目が良い反応を得られるのか実験の場とも考えている、とも。
ちなみに、やはり冬場は厳しい、という側面はあるようです。
冬場に路上パフォーマンスを始めて、挫折するパフォーマーの方も少なくないとか。
(自分の失敗を寒さのせいにしているわけではないですよ。第一その夜は、それほど寒くはなかったのですから)
勉強になりました。
そして、恥ずかしい気持ちになりました。
でも、やらなかったら分からなかったことがたくさんでした。その意味では、やって良かったと考えています。
いつかリベンジできたらいいな、とも…。
音色で見知らぬ道行く人の足を止められるようになりたいです。
(今度はソロではなく、誰かに加勢してもらって…。もろもろも準備して…)
ひと月以上経ち、やっと文にできました。
もっともっと上手くなろうと、決意も新たです。
押忍
今回のコラムは、後日談を2つ。
なんとなく間に合わせ感が漂いつつですが、「そうよそうよ、その後どうなったのよ?」と思ってくださる当コラムファンの方もいらっしゃるかもしれませんので…(いないかもしれないけれども。というか、女性想定であるあたりがお恥ずかしいです…)。
テーマは2つです。
2013年の9月末から取り組んでいる“禁煙のその後”と、“ぼくの部屋の2階に新たな方が住まわれ始めたこと”、この2テーマについてお贈りしたいと存じます。
まずは禁煙。
継続中です。今月で、丸1年半が経過です。
<2013年の秋以降、月イチくらいで経過を報告させていただいておりました。『禁煙外来』を活用しての禁煙でした。『禁煙外来』にご興味のある方はご参考になさってください。初回がこちらです>
しかし、このくらい経っても、吸いたいと思う瞬間は未だありますね。
タバコを止めてみて、タバコと行動がセットになっていたことに気が付いたのですが、未だその名残りが一部払拭できていません。
起きたら火を点ける、ご飯を食べたら火を点ける、コーヒーを淹れたら火を点ける…。これらはそれぞれ完全に断ち切れているのですが。
“途方に暮れたら火を点ける”、これが未だに名残っています。
というわけで、仕事が行き詰まったりしたときなどに、ふと吸いたい気持ちが沸き上がります。
徐々に薄まりつつではありますが。
ちなみに、たばこを忘れるために新しい他のことをセットにしようとは考えていません。
飴とかガムとか、ランニングコストも掛かりますし、太っちゃうかもしれませんし。あと虫歯も心配だし…。
ところでぼくは、月に約40箱吸っていました。
1日、約27本弱吸っていた計算になります。
ぼくの吸っていた銘柄は1箱440円。これを月初に4カートン買っていました。ずばり、1万7600円。
年間にすれば、21万1200円。
それだけ貯金ができているわけではないのが不思議です…。
その分、美味しいものを食べたりしたのでしょうね…。
または、タバコを吸っていたら、その分マイナスだった…、という話なのかもしれません。
まあともかく、これだけを節約できていることは大きく、これを考えると、また吸おうという気は起きませんです。
で、当コラム的には、禁煙がトランペットの演奏に何か影響を与えたか、について触れるべきですよね。
ほぼ影響なし、です(自覚できる範囲において)。
自覚できる心配機能の変化もないですし。
というか、そもそも心配機能はそれほど問題ではないんです。
トランペットを吹くのに重要なのは、“タンクの大きさ”ではなく、“ポンプの強さ”、なのです。
肺活量の大きさはさほど重要ではなく、いかに勢いよくエアーを送り込めるか。
つまりは、横隔膜の働き、それをつかさどる腹筋の働きが重要、だとぼくは思っていて…。
というわけで、演奏には関係ないものの、お金は節約できている、というご報告でした。
まず、“禁煙”の後日談については以上です。
さて次は、“ぼくの部屋の2階に新たな方が住まわれ始めたこと”についてです。
これつきましては、「さよなら2階の人」というコラムをご参照いただけましたら有り難いです。こちらです。
って、ちょっと長いコラムですので、要点を。
日々ラッパの練習をするので、その音が隣りに聞こえてしまうことを気にしながら暮らしているんですね。
練習用ミュートを使っているのですが、前に住んでいたマンションでは、マンションのくせに壁が薄くて、苦情をいただいたこともありました。
で、2013年の秋に今のところに引っ越してきたのですが、ここは隣りの音を気にしなくても大丈夫なタイプの造りにはなっています。
隣の部屋とは壁でつながっていないんですよ(それぞれの部屋が独立して空間に突き出ているような設計。台所の一部だけが隣と壁でつながっています)。
ということで、隣室との騒音問題は起こりにくいのですが、上下の部屋に関してはその問題が起こり得るのでは、と、ちょっと心配していました。
で、上の階に住んでいらっしゃった方が昨年の夏に出ていかれたのですが、引っ越しされる時にご挨拶することができまして。
音で迷惑をかけていなかったか訊ねたところ、「(練習の音は)まったく聞こえていなかった」と言っていただけてほっとした、という内容でした。
で、それ以後、12月の下旬まで、上はずっと空き家でした。
その間は、ストレスフリーで練習ができていました(練習の音が人様の迷惑になる心配がほぼゼロだったのです)。
さらに、不動産屋さんに相談して、上が空き家のうちに、下の音がどの程度上に聞こえるかを実験することができました。
オーディオを鳴らしっぱなしにして、それが上でどの程度聞こえるのかを実験したんです。
結果、相当に大きな音でないと上には伝わらない、ということが確認できました(伝わるのは主に低音)。
そんなこんながありつつ、12月の最終日曜に、新たな方が2階に越して来られました。
引っ越しのトラックは見たのですが、どのような方が入って来られたのかは未確認です。
男性か女性かもわかりません。
で、この方、ぼくと同じように在宅フリーランスなのでしょう。ほぼずっと部屋にいらっしゃる感じです。
ある程度の音量でも上には伝わらないとわかっていても、測定機で測ったわけではないので、ちょっと心配ではあります。
実を言うと、以前の方はお仕事が忙しかったのでしょう、深夜にならないと帰宅されなかったので、実際のところは音漏れを心配しなくて良い時間帯のほうが長かったんです。
しかし今度は、音漏れを心配しなくて良い時間帯が、ほぼなくなってしまったのです。
で、この方、ライフスタイルが少々神秘的なのです…。
日中でもほぼ、雨戸(防犯シャッター)を締めっぱなしにされているんですよね…。
お昼ご飯を食べに外出する時2階を見上げると、大概シャッターが下ろされています。
もの音がして、いらっしゃると分かっている時でも(上の部屋のテレビの音などは一切聞こえてきませんが、足音など振動は多少伝わって聞こえてくるので、気配はわかるんです)。
とりあえず、1度仁義を切っておこうと考えました。
ご入居されて1か月くらいが経ったころ、挨拶がてらラッパの練習音で迷惑をかけていないか聞きにいってみました。
しかし、ドアホンを鳴らしてみても受け答えしていただけませんでした…。
で、その日は深追いせず引き下がり、後日もう1度トライ。
またドアホンを鳴らし。
ちなみにこのアパートに設置されているドアホンは、部屋の中から外の様子が映像で見られるタイプのものなんですね。
ドアホンを鳴らすと中と外の回線が自動でつながり、外の様子を照らすための照明が点灯し、部屋の中から外の様子が見られるんです。
で、一定の時間が経つと照明は消灯します(回線が自動で切れます)。
しかし、また照明が点灯しました。
つまり、中に人がいらっしゃって、映像が消えたので回線をつなぐ操作をされた、というわけです。
つまり、ぼくの姿は確認されています。
「下に住む者です」と言ってみたものの、返事をしていただけませんでした…。
ちょっと怖くなりまして、以後は挨拶に行っていません。
関わらないほうが無難かな、と…。
一応、上下ではあまり音は漏れていないことをなんとなく確認できているので、そこを信じつつ、深すぎる時間には練習を控えたり、できるだけ小さな音で吹いてリスクを減らそうと努めています。
というわけで、以前よりも気を使う感じになっております。
そんなこんなでございまして、2階の方はちょっと神秘的。
この方がどのような方なのかなんらかわかりましたら、または何らかコミュニケートできましたら、ご報告させていただきますね。
(不必要な情報だけれども…)
内容がない割に長くなってしまい、すみませんでした。
今後も当コラムを、何卒よろしくお願い申し上げます。
押忍
ぼくらのバンド『3-4-3』の、新ボーカリストを迎えての初ライブを告知させていただきます!
○2015年4月26日(日)夜
○下北沢・『mona records』(モナレコード)
(その他、詳細は未定です)
いよいよです。
順調にリハを重ね、徐々に、新たなサウンドが形成されつつあります。
それをお客様に聴いていただいて、自分達が何を感じるのか…。
ライブを重ねながら、いろいろな気づきを得ながら、じっくりとバンドを、サウンドを熟成させていけたらと考えています。
というわけで。
最初のライブは、4バンド対バン(35分ステージ)、まずはここから、小さく1歩を踏み出してみます。
新ボーカリストは、「emiri」という名の、ガッツある個性派シンガーです。
生まれ変わった『3-4-3』の姿を、お1人でも多くの方にお見守りいただけましたら幸いです…。
と、肩に力が入りがちな自分…。
それはそれとして。
昨年9月のライブから、7か月振りのライブです…。
こんなに空いたのは、何年ぶりでしょうか。
前任の青木さんの、産休の時以来ですね。
と考えると、5年振りくらいですか…。
中途半端に最近でした…。
さてさて。
個人的には今、結構調子がいいです。
今回も自己ベスト更新を目指し、全身全霊で演奏したいと考えております。
と、書けば書くほどに肩に力が入ってしまいますので、今日はこの辺で失礼させていただきます。
手応えあるライブができますように…(神頼み…)。
よろしくお願いいたします!
押忍
今回のコラムは、楽器紹介の続編的な内容です。
前々回、フリューゲルホーンについて書かせていただきました。
その後に気が付いたのですが、同じくJunkStageライター・鈴木真一さんが、さらに詳しい楽器解説コラムを書いていらっしゃいましたので、前回の私のコラム中で鈴木さんのコラムを紹介させていただきました。
そしてさらにさらに詳しい楽器解説コラムが、先日、鈴木さんのページ内にアップされました。
ぼくのとっ散らかった話を、補足・修正くださいながら、より深く解説されています。
読み応えがあります。
興味をそそられる内容ですので、ぜひご覧ください。
こちらです。
という流れの中、ぼくも負けじと、それに付随する話を。
いや、負けているのだけれども(特にアカデミックさ加減で…)。でも、やってみます!
あと何があるかな、と考えたら、これですね。
ミュート、です。
このところ、練習用ミュートについていろいろと書かせていただいたのですが、演奏用の、音色を変えるためのいわば“まじ”ミュートについて、ちょっとだけ掘り下げてみたいと存じます。
巷には、トランペット用としていろいろなミュートが存在しています。
練習用ではなく、演奏用として、です。
で、どんなのがあるかと言うと…。
ある意味メジャーなのが、この“プランジャーミュート”ですね。
笑点のテーマで、「ちゃっちゃらちゃちゃちゃら(ん)ちゃっちゃ(パフっ)」を2回繰り返したイントロ後に、メインテーマが演奏されますよね。
トランペットで演奏されています。コミカルに音を変化させながら。
音源はこちら。
この“プランジャーミュート”というのは、カップ型になっています。
それを手で持ってラッパのベルの部分にあて、開け閉めしながら音を変化させます。
ちなみに名前の由来は、「トイレの清掃具であるプランジャー(plunger)のカップ部分を使用したことに由来する」とのこと…。
由来が微妙ながらも…。
ジャズのビッグバンドで使われたりしますよね。
ちなみにぼくは持っていません。
ぼくが使っている“まじ”ミュートはただ1つ、この“ハーマン・ミュート”だけ、です。
やや角度を変えて(年季が入っていますが…)。
“ハーマン”とはメーカー名です。
種類名としては“チーチーミュート”。
で、実はこのミュート、先端に小さなラッパ状のアタッチメントを付けて使われることもあります。
こんなやつですね(写真はイメージです)。
その状態の時、種類名が変わります。
“ワウワウミュート”と呼ばれます。
“ワウワウミュート”も、そのラッパ状のアタッチメントを手で開けたり塞いだりして、ワウワウとさせて演奏します。
テレビなどで、残念な時に、「ふぁんふぁんふぁんふぁんふぁ〜ん」という音が流れますが(最近は使われることが少ないかもですが)、その音はこれによって演奏されています。
このアタッチメントは“ワウワウミュート”に付属しています(アタッチメントなしで売られてはいません)。
でもぼくは“ワウワウミュート”状態で演奏することがないので、そのアタッチメントは外し、さらに紛失しています…。
一旦、整理しますね。
○アタッチメント付きの状態の一般名詞→“ワウワウミュート”。
○アタッチメントを外した状態の一般名詞→“チーチーミュート”。
○“チーチーミュート”の別名(むしろその呼び方のほうが浸透)→“ハーマンミュート”。
※“ハーマン”とは、メーカー名
で、ぼくもこれを、“ハーマンミュート”と呼んでいます。
ところでなぜ、“チーチーミュート”状態の時だけが、“ハーマンミュート”と呼ばれるのかと言うと(そして、なぜその名前のほうが浸透しているのかと言うと)。
ぼくの敬愛するジャズトランペッター、マイルス・デイビスがこの“ハーマンミュート”を多用したからです(アタッチメント付きの状態では演奏していません。ぼくの知る限りでは…)。
ミュートを付けたマイルスの音色は、本当にスペシャルです(もちろん、オープンの音もスペシャルだけれども)。
そしてマイルスが使っていたのが、まさにハーマン社製のもので、イコール“ハーマンミュート”として世に浸透していった、という次第なのです。
こんな音です。
こちら。
くぅ〜…。スモーキーです…(って、ほど良く息の音も含まれているからなのですが)。
そして、ほぼ“ノンビブラート”。
ちなみに、ぼくの“ハーマンミュート”サウンドもお聴きください。
こちらです。
ぼくも、ほぼ“ノンビブラート”です。
マイルスを敬愛しているからです。
そして、この曲のエンディングでは、結構、マイルスっぽい。まじで(自称)。
(YouTube音源では、そこまで入っていないのですが。というか、この音源の映像、ちょっと恥ずかしい…。しまった…)。
押忍
今回は、比較的、トランペッター向きの内容になることをお許しください。
練習用ミュートについての続編です。
今回は特に、フリューゲルホーン用の練習用ミュートについてリポートしたいと思います。
(ところで前回、フリューゲルホーン自体について書かせていただいたのですが、同じくJankStageのライターで、トランペット奏者でもある鈴木さんが、ぼくよりも深い楽器紹介コラムを上げていらっしゃいました。こちらです。さらに、とあるぼくのコラムについても触れてくださっています。それはこちらです。ともに充実の内容ですので、ぜひ!)
さて。
その前に、トランペット用の『ブレンナー・シーミュート』の使い心地について。
それまでに使っていた『ヤマハ・サイレントブラス』(旧モデル)との比較になるのですが。
『ブレンナー・シーミュート』、いいです。実に、いいです。
これを使ったことで、上達が進んだ、かどうかはまだわかりませんが、今後その方向に作用する予感があります。
何がいいかというと、ずばり、唇へのダメージが減りました。
前に書かせていただいたことがあるのですが、トランペットの練習において大事なことは“ダメージは溜めずにポイントを溜める”ことだと思っています。
ポイントとは、良いイメージだったり、スタミナだったり、ポテンシャル全般です。
しかし、ダメージを溜めてはいけません。ほんと、これは絶対に。
ダメージが残ったほうが練習した感を得られます。自分もそう感じがちです。
しかし、これが上達への障害になるのです。
というわけで、ここ数年は以下を実践しています。
30分吹いたら、最低でも1時間のインターバルを取る。
で、『ブレンナー・シーミュート』を使うようになって、インターバル明けのダメージの残り方が、相当に少なくなりました。
これは今後、半年とかのスパンで、絶対に効いてくるはずです。
はずです…。そうに違いありません。…。
さて、フリューゲルホーン用のプラクティスミュートについてです。
そもそも、フリューゲルホーン用のそれを欲しい、という頭はなかったのですけれど。
練習はトランペットでやればいいから、です。
実際、それで概ね問題ないのですが、以下の部分だけ、ちょっと…。
低いC♯とDを吹く時に3番管を動かして音程を取るんですが(3番のピストンを押した時に空気が通る管の長さを伸ばして音程を取る)、トランペットとフリューゲルでは、3番管を動かす操作方法が異なります(ぼくの所有楽器においては)。
なので、フリューゲルで吹くフレーズにC♯もしくはDを含んでいる場合、そのフレーズに関してはフリューゲルで練習したいところです。
さらに、セッションとかでフリューゲルだけを持っていこうと思った時、出番の直前にウォームアップをしたくなります。
これまでは、フリューゲルしか吹かないとわかっていても、ウォームアップ用にトランペットとトランペット用プラクティスミュートを持っていったりしていました。
なので、フリューゲルの練習用ミュートもあったほうがいいな、とは思っていました。
でも…。
フリューゲル用の練習用ミュートは、世の中に存在しないと思っていたんです。
まったくの思い込みです。
今回、『ヤマハ・サイレントブラス』の新作が出ていたことを知るにつけ、初めてフリューゲル用もあることも知りました。
で。
トランペット用の練習用ミュートを買うついでに、フリューゲル用も買おうと考えました。
トランペット用のミュートは『ブレンナー・シーミュート』がいい、という結論に達したわけなので、ならばフリューゲルも『ブレンナー』でOK、と思って、それだけ試してみました。
吹奏感(抵抗感)の少なさは、トランペット用と同等。
しかし、案外音が大きい…。
しかし、ブレンナーがいいという頭になっていましたので、他の選択肢を考えることなく、買うか買わないかは大いに悩み迷いつつも、結局買って帰りました。
家で使ってみたのですが…。
普通に吹いて、ちょっと音の大きさが心配になるレベルでした(ぼく的に)。
特に、上のEの音以上の高い音で、消音性能が落ちる印象です…。
まあ、特別なフレーズだけ練習できればいいのでそもそも必要頻度は少ないですし、小さい音を心がけて練習すればいいのですが…。
しかし、もう1点気になることが…。
そのものの大きさも、でかいのです。
フリューゲルに付けたままでソフトケースに入れてみると…。
ぎりぎり入るのだけれど、きつきつ過ぎる…。ちょっと細部にテンションがかかってなんか不安な気持ちになるレベル(ぼくのケースでは)。
ミュートと楽器を別々のケースに入れて持ち運ぶのは、ちょっと違う気がするし…。
というわけで、吹き心地は良いのだけれど、少々もやもやしつつ…。
で、丁度その時、ちょっとした探し物があり、楽器屋さんに何件か問い合わせをしていて、ぼく的に旬なフリューゲルの練習用ミュートの話になり、『ブレンナー』以外にもいいのがありますよ、という話になりましてですね。
試しに行きました(いつも行っているお店と違うところ)。
以下を試しました。
写真左から、
01・ブレンナー・シーミュート(sshh mute)税抜き定価:9200円
02・ベストブラス・ウォームアップ 税込み定価:1万2600円
03・ベストブラス・イーブラスジュニア 税込み定価:6825円
(って、01の製品はすでに持っているのですが、その事実は隠しつつ…。すみませんでした)
ちなみに01は、フリューゲルホーン/アルトトロンボーン用、02、03は、トロンボーン/フリューゲルホーン用です。
比べたところ、抵抗感の少なさは『ブレンナー・シーミュート』が1番でした。
トランペットの練習用ミュートと同様です。
しかし、消音性能は『ベストブラス』の2つのほうが、高い(静か)かな、という感じでした。
そして小さい(楽器に付けて、そのままソフトケースに余裕で入る)。
ちなみに、02と03は、同シリーズでトランペット用もありましたですね。
トランペット用でのその2つは、『イーブラスジュニア』のほうが消音性能が高かったのですが、トロンボーン/フリューゲルホーン用に関しては、若干『ウォームアップ』のほうが上(静か)でした。
というわけで、もう買ってしまった後ですが、『ベストブラス・ウォームアップ』を購入…。
ちなみに、それでも、フリューゲル用のミュートは、音が大きいですね。
楽器自体の“ラッパ”部分が大きいほど、消音は難しくなるようです。
結論です。
トランペット用の練習用ミュートは『ブレンナー・シーミュート』が実にいい。
フリューゲル用は、『ベストブラス』製品がおすすめ。
以上です。
(このコラムが、どなたかの参考になりますように…)
押忍
前回、トランペットの練習用ミュートについて書きました。
で今回はその続編として、フリューゲルホーンの練習用ミュートのことを書こうと考えたのですが…。
まずは、楽器自体のことを紹介させていただこうかな、と思い立ちました。
トランペッター向け、フリューゲルホーン用プラクティス・ミュートについては次回、お贈りする予定です。
さて、フリューゲルホーンです。
(これまでにもちょこちょこ話題にさせていただいておりますので、以下、過去コラムと内容のかぶりがあったらすみません…)
で、これがぼくの愛用しているフリューゲルホーンです。
年季が入っております。
多分、新品時にはラッカーがかかっていたと思われますが、現状、ほぼノーラッカー状態です。
さて。
“フリューゲル”とは、ドイツ語で“翼”を意味する、とのことです。
なので、ホーンではなく、フリューゲルホルン、と呼んだほうがより正確なのですが、ぼく的にはホーンのほうがしっくりきます。
ジャズがアメリカを中心とする文化だからでしょうか、雑誌やライナーでも英語読み(フリューゲルはドイツ語のまま)で標記されることが多かったような気がします。
さらには、ホーンを取って、“フリューゲル”と呼ばれることも多いですね。
ぼくも普段は“フリューゲル”と呼んでいます。
さらには、“ゲルホン”と呼ばれることもあります。
より、ジャズマンっぽい呼び方でしょうか。
でもぼくは、その呼び方はほとんどしません。ぼくがいたジャズ研ではそのように呼ぶ人はいませんでした。
なんとなくですが、ビッグバンド系のジャズマンに多いような気がします。“ゲルホン”と呼ぶ方が。
で、このフリューゲルホーン。
トランペットとキーが同じで、音域もほぼ同じです(高い音は少々出しにくいのですが…)。
ちなみに、コルネットという楽器もありますよね。
それもトランペットとキー、音域とも同じです(ぼくは所有しておりませんが…)。
コルネットのほうが、トランペットよりも多少、音色が柔らかでしょうか。
フリューゲルホーンは、さらに音が太く、柔らかく、暗いです。“甘美”、なんて言われ方をすることもあります。
トランペットとコルネットの音の違いよりも、トランペットとフリューゲルの音の違いのほうが大きいですね。
って、これを書きながら気が付いたのですが、トランペットって、キーも音域もほぼ同じなのにタイプ(音色)が異なる楽器が3種類もあるわけです。
これはちょっと異例ですね。
いや、さらにあと2タイプありますね。
ポケットトランペットというコンパクトなタイプと、ピストンではなく“ロータリー”式になっているトランペットもあります。
おっと、まだあります。
通常のトランペットはキーがB♭ですが、キーがCのトランペット(C管)もあります。
前者は、ドレミファソラシドを吹くと、ピアノで弾くB♭の音階の音が出る、というタイプ。
トランペッターはドレミ〜と吹いているつもりですが、その音はすなわち、シドレミファソラシ(シとミは♭)である、という次第です。
それに対してC管は、ドレミファソラシドと吹いて、ドレミファソラシドの音が出るんですね。
そちらのほうがいろいろと便利だと思うんですが、C管は特殊なタイプです(あまり使われていません。クラシックではちょこちょこ使われているっぽいですが…)。
というわけで、トランペットはタイプ違いが計6種類あります。
これは、相当に珍しい状況だと思われます。
木管楽器ではこんなことはないです。
例えばサックス。
音域の高い楽器から、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、とありますが、それぞれ、キーも音域も異なります。
その意味では、完全に別楽器です。
ちなみにキーは、ソプラノから順に、
B♭、E♭、B♭、E♭。
さらにちなみに、ソプラノサックスには、楽器が真っ直ぐな形状の通常タイプと、曲がったタイプの“カーブドソプラノ”があります。
とは言っても、音色はほぼ同じ。普通のソプラノと、カーブドソプラノは、同じ楽器と言ってしまってOKでしょう(サックス吹きではないので、少々乱暴…)。
それに対して、トランペットはタイプ違いが6種類もあるとは…。
面白いですね。
(面白ですね、で片付けてしまうという…)。
さて、ぼくのフリューゲルの話を…。
この楽器をぼくは、中古でゲットしました。
ぼくが25歳くらいの時に、師匠から譲っていただいたものです。
師匠はこれを、高校の時に買ったとおっしゃっていました。
ということは多分、1970年代終盤に生産されたモデルではないかと(師匠はぼくよりも4歳歳上なので計算して…)。
『ケノン』、というブランドで、今はなきメーカーです。
しかし、その音色の良さは、今もなお誉れ高い(知ってる人の間では…)。
特に、古い時代に生産されたもののほうが評判が良いですね。
ぼくのも、良いとされる時代に生産されたグループに入っていると思います(といいつつ、ちょっと自信がないです。ネットで検索しても、調べがつかず…)。
ただ、グレードが高いモデルではないです。
なので、楽器屋に持っていっても、良い値段が付くことはないと思われます。凹みも結構ありますし…。
って、これを手放す気はゼロなのですが。
(価値を知りたい気持ちはありますが…)。
さて、このケノン。音色は良いのですが、音程が取りづらい、と言われています。
つまり、扱いづらい。
師匠も音の良さは認めつつも、プロユース的には音程がイマイチで使いにくかったようで、違うメーカーのものも持っていらっしゃいました。
そうは言いつつも、こちらもステージで使っていらっしゃいましたが…。
でもぼくが欲しがったので、安く譲ってくださった、という次第です。
(そのうちに、師匠についても綴らせていただきますね)。
そんなこんなでございまして。
この楽器、とても良い音がするのです。
ぼくはどちらかと言えば、トランペットよりもフリューゲルの音色を褒められることのほうが多いのですが、それはまさに、この楽器そのものの音色の良さなんですよ。
その意味でも、ぼくはこの楽器を手放せないのです(師匠から譲っていただいたものだからという理由以上に)。
とかなんとか書くと、じゃあ、どんな音なのよ、って気になる方もいるかもですね…。
そんな方は、こちらのYouTube音源を、どうぞ。
まさに、ロングトーンに命をかけた、太田祥三の神髄がここに。
イントロ後半から登場いたします。
あとは、中盤からは、もう、ずっと伸ばしっぱなしです(しかし、ノンビブラート)。
と、結局、YouTube音源に誘導する回となってしまいました…。
(この音源、もう3年以上前の録音なので、今のほうが上手くなっている、はず…)
正直、トランペットは新しい楽器がほしいのですが、フリューゲルはいらないです。これを一生使い続けようと思っています。
押忍
練習用ミュートの最新事情をレポートさせていただく後編です。
結論から入ります。
新たな練習用ミュートを購入いたしました。
ブレンナーというメーカーの「シーミュート」という製品です。とても気に入りました。
その割に、少々テンションが低かったり…。
もろもろと微妙な気持ちにもなっております。
練習用ミュートで練習するコツについて前回大いに語らせていただきましたが、今さらながらにオープンで吹く重要性を改めて思ったり…。
この15年ほどの練習スタイルに対して、自己否定的な気持ちが湧いてきて…。
とはいえ、練習用ミュートのおかげで毎日練習できているわけですから、やっぱりぼくにとって必要なものであることは事実です。
あと、今、良い練習用ミュートに出会ってみて、なぜもっと早くにこの存在に気が付かなかったのか…、とも思ってみたり。
まあまあ、過ぎたことをくよくよするのは良くないです。
ここ数年、練習時間を増やして手応えも感じられていますので、これまでの練習方法を否定する必要はないですよね(自己暗示)…。
ただ、改善すべきは改善すべきですので、今後はスタジオを使う回数を増やそう、そして練習用ミュートを使っての練習もしっかり頭を使いながらやっていこうと、思いも新たにしております。
そんなこんなでございまして。
以下、最新の練習用ミュートのインプレッションをお贈りさせていただきます。
トランペット吹きにしか関係ない話になることをお許しください(偶然ここを訪れたラッパ吹きの方の参考になったらうれしいのですが…)。
01・ブレンナー・シーミュート(sshh mute)税抜き定価:6500円 約45g
02・ヤマハ・サイレントブラス ピックアップミュート 税抜き定価:1万1000円 70g
03・ベストブラス・ウォームアップ 税込み定価:1万500円 58g
04・ベストブラス・イーブラスジュニア 税込み定価:6300円 40g
(※価格は、メーカーHPを参照しています)
ここで、前回のコラムのおさらいを少し。
そもそもぼくは、練習用ミュートはヤマハの「サイレントブラス」が唯一無二の存在だと思っていたのです。
で、それが15年以上振りにモデルチェンジしていることを知り、さぞや劇的に進化しているに違いないっ!
と胸をときめかせて楽器屋に行った、という次第だったのでした。
「サイレントブラス」を指名買いですから、まずはそれのみを試しました。
従来モデルを持参し吹き比べてみました。
結論としては…。
期待が大きすぎたからでしょう、吹奏感の向上振りはそれほど感じませんでした。
しかし、重さと大きさが相当に軽減、小型化されていたことは大きな進化であると感じました。
それだけでも価値があると思い、購入を決心いたしました。
そしたらお店の方に、01の製品を紹介され、実はこれがイチ押しなんですよ、と。
ところが、たまたま在庫が切れていて現行モデルを試すことができず(前型モデルを持っている店員さんがいらして、それを試してみました。その時点では半信半疑。吹きやすいのは確かながら、消音性能がイマイチのようにも感じられ…)。
というわけで、新しいヤマハ製のものを買うのは一旦取りやめて、「ブレンナー・シーミュート」の現行モデルを取り寄せていただくことに。
そして、数日後改めてお店に行き、その前に他にも評判のものがあることをネットで知ったのでそれらも含めて以上の4つを試してみた、というわけなのです。
で、まず「ヤマハ・サイレントブラス」の新型モデル。
改めて比べてみて、ぼくがずっと使っていた前型より、抵抗感も減っていました。
ただ、他の製品と比べると、もっとも抵抗感は高いように感じました。
(ベルに付けて音を出さずに息を吹き込んでみれば抵抗感の差は分かりやすいので、お店で試してみてください)
音色も含め、吹いて心地良いのは03の「ウォームアップ」でした。
アルミ製であり、ハーマンミュートのように“チリチリ”と鳴りますので、その意味で心地いいです。
抵抗感も少なめです。
ただ、消音性能はちょっと低め。
「ウォームアップ」と言うだけあって、本番直前に“気持ち良く”ウォームアップできそうだな、とは感じたのですが…。
それ以外の3つの消音性能は、大きく差がない印象です。
01の「シーミュート」が若干音が大きい気もしましたが、前型の「サイレントブラス」と比べたら、それより若干静かな印象もありますので、消音効果は十分だと思います。
で、抵抗感の少なさは、「シーミュート」が頭1つ抜けている印象です。
価格も手ごろでかつ、軽いですし、これに決めました。
迷ったのはフリューゲルホルン用の練習用ミュートでして、これについてはまたそのうち改めたいと思います。
ところで「シーミュート」、ちょっと気になる点がなかったわけでもないんです。実は…。
“シー”という、息が抜ける音が結構目立ちます。
高い音を吹いても低い音を吹いても、一定の周波数の「シー」という音が聴こえるんですよ。
今どんな音が出ているのかをイメージすることが練習用ミュートを使う時のコツだと考えているのですが、その“シー”という音で、イメージが邪魔されてしまいがちに…。
しかし、この息が抜ける構造がすなわち、抵抗感を少なくさせているキモだと思われます。
多分、慣れてくれば気になる度合いは少なくなると思われます。
さらに言えば、より唇を震わせてより良い音が出せれば、“シー”音は目立たなくなるのかもしれません。
それを目指してみたいと思っています。
さて。
練習用ミュートの抵抗感がぐっと減ったことにより、日々の練習の効果に変化が出るのか、否か…。
変化が感じられたら、またいつか、続編を書かせていただきますね。
とりあえずそのあたりについて、1日、2日では明らかな変化はないのですが、期待感は持てていますので、練習するのが前より楽しみになっています。
上手くなりますように…(神頼み…)。
押忍
練習用のミュート(消音器)の最新事情をレポートさせていただきます(一般的に有用な情報とは思えないながらも…)。
まずは練習用ミュートがどのようなものか、というところから入らせていただきます。
(実は2012年の2月のコラムで練習用ミュートのことを書いております。それとだぶる内容も含みますが、相当に日にちも経っていますので改めて…)
ミュートとは、ラッパの“ベル”の部分に装着するもので、音色を変えるためのアタッチメントです。
で、音色を変えるというよりも、消音に特化したものが“練習用ミュート”です。
ちなみに、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器は、ベルの部分にそれを装着して消音することが可能ですが、サックスなどの木管楽器では、そのような消音スタイルがとれません。
サックス等は、楽器本体に押さえる穴がたくさん開いています。
そのようなタイプの楽器は、楽器全体から音が発せられるので、消音のしようがないのです。
なので、サックス類は練習場所の確保が大変です。
それに対して、トランペットは幸せです。
それを使えば、家の中でも概ね普通に練習できるのですから。
ぼくが使っているのは、YAMAHA製の『サイレントブラス』という製品です。
15年くらい前から使っています(製品は1995年から存在していたようです)。
これはミュートと小型アンプで構成されている製品で、ミュート内部にマイクが入っていて、小型アンプを通しヘッドホンで音が聴ける、という機能を持っています。
ぼくはこの機能を、一切使っていません。
この約15年の中で、3分くらいしか使っていません。
擬似的な音という色彩が濃く、ぼく的にはそれを聴けることにあまり意味を見い出せず…。
(練習用の伴奏と一緒に吹ける等々、利点はあるようですが…)。
しかしながら、消音効果は相当に大きいです。
そして吹き心地に大きな違和感がないのです。
十分に使えるアイテムだと思っています。
どのくらい消音できるかというと、普通に観ている時のテレビの音量くらい、もしくはそれ以下まで下げることができます(って、どのくらいの音量でテレビを観るか個人差がありますが…)。
まあまあ、オープンで吹ける環境があれば(意地でも作って)その環境下で練習したほうがいいのですが。
やっぱり、自分が出している音を聴くことは、とてもとても重要なんですね。
なので、時々はスタジオで個人練習もしています…(それほど頻度は多くないです)。
あと、練習用ミュートで練習する上でのコツもあります。
コツというか、“意識すべきこと”ですね。
それを意識することで、練習用ミュートを使った練習の効果を上げることができる、と考えています。
個人的に思うことであり、正しい認識でない可能性もありますが、参考程度に書かせていただきますね(って、ラッパを吹かない方にとっては、何の参考にもならないのですが…)。
ポイントは以下の3点です。
1・出したい音をしっかりとイメージすること
2・今出している音(ミュート越しに聴こえる音)が、実際はどんな音なのかを感じ取ること
3・細かな部分をおろそかにしないこと
それぞれを解説させていただきますね。
まず、1について。
これは練習用ミュートを付けていないときでも同じなのですが、出したい音をイメージすることが、ラッパを吹く上でもっとも大事なことだと考えています。
良い音をイメージせずに、良い音を出すことはできないと思っています(多分、一般論…)。
次は、2について。
練習用ミュートを使って吹いていると今どのような音が出ているのかがわからないわけですが、そこをなんとか、どんな音が鳴っているか感じ取る必要があると思っています。
個人的には、ここは相当なポイントだと思ってます。
ドラッグストアの“ポイント8倍デー”並みのポイントの高さだと思っています(相当ですよ、ポイント8倍デー)。
どのようにそれを感じるかと言いますと。
主には、唇の振動している感触から、こういう感触の時はこんな音がしている、と感じ取るようにしています。
感触と、ミュートを介して聴こえる音(響き感だったりアタック音だったり)を分析して、頭の中でそれを実際の音として構築しイメージする、という作業です。
今鳴っている音を聴けないのことが練習用ミュートの最弱点ですので、それに対処しようという話なのです。
“闇雲に吹く”、これは避けたいです。
そして3つ目。
正確な音を聴けないことをいいことに、細かな部分をないがしろにしがちになります。
これは非常に良くないです。
練習をしているという満足感は得られても、まるで練習になっていない、という状況を生み出す危険をはらみます。
(ほんと、どうでもいい話ですみません…)
ところで、このYAMAHA製『サイレントブラス』の登場以前にも、他社製の練習用ミュートは存在していました。
しかしそれらは、抵抗感が結構違っていて、使えるものという認識を持てませんでした。
なのでYAMAHAの『サイレントブラス』が登場しても、これも同じようなものだろうと、たかをくくっていたんですね。
と、そんな時、大学のジャズ研の誰かの結婚式の2次会で、ぼくより相当に上手なラッパの後輩に会いました。
どうやって練習しているか、という話になり、彼曰く、
「工場で練習しているが(会社を経営しているんです。彼)、譜面をさらったりとかなら『サイレントブラス』で家で練習しています」
「いやいや、キミキミ、練習用ミュートで練習にならないでしょ」
「いえ、全然大丈夫ですよ。使えますよ」
(ぼくより相当に上手い彼が言うのですから、使えるのかも…)
「そなの? で、いくらよ、それ」と聞いたらば、
「1万5000円くらいっすかね〜」とのことで。
当時ぼくは、ラッパの練習のためにクルマを所有していました。
車体はおんぼろでしたのでローンは早々に終わっていたものの、駐車場代、保険、税金、車検代で、年間60万円ほどが消えていました(もちろん、他の用途でクルマを使うことはありつつでしたが…)。
というわけで即、楽器屋に行き、『サイレントブラス』を試し、確かに懸念していた“抵抗感の違い”はそれほどでもなく。
大事なのは音をイメージすることだな、と感じ。
自宅で練習できるくらいまで音量を下げられるその利点を重んじ購入、即クルマは処分、以来『サイレントブラス』を使い続けている、という次第です。
で。
ちょっと前にふと気が付きました。
『サイレントブラス』の新製品が出ているではないですかっ!!
多分、初のモデルチェンジだと思われます(もう1年以上前に出ていたっぽい)。
約18年振りで新しくなっているのだから、下手をすると劇的に品質が向上している可能性もあります。
これは試すしかないっす!!
たまたま今月、臨時的なお仕事の原稿料が入る予定があり(若干)、ついつい気持ちも大きくなり、先日楽器屋さんに行き、試してきました。
そしたらば…。
この約15年間、YAMAHAの『サイレントブラス』だけが唯一の使える練習用ミュートだと思っていたのですが、知らないうちに他社からも良いものが出ていたようで…。
この15年で、状況はいろいろと変わっていた、のです…。
ここまで相当に長くなってしまいました…。
禁断の“続きモノ”形式を取らせていただきます。
って細かいことを言いますと、一部在庫が切れていたりして、まだ注目製品を試せていないのです。
というわけで、現状、未確認情報があり、それも確認した上で、“練習用ミュート最新事情”のまとめをさせていただきたいと思っております。
昨日、楽器店より在庫した旨のご連絡をいただきましたので、早速試してきます。
それでは、続編をお待ちください!
押忍
練習用のミュート(消音器)の最新事情をレポートさせていただきます(一般的に有用な情報とは思えないながらも…)。
まずは練習用ミュートがどのようなものか、というところから入らせていただきます。
(実は2012年の2月のコラムで練習用ミュートのことを書いております。それとだぶる内容も含みますが、相当に日にちも経っていますので改めて…)
ミュートとは、ラッパの“ベル”の部分に装着するもので、音色を変えるためのアタッチメントです。
で、音色を変えるというよりも、消音に特化したものが“練習用ミュート”です。
ちなみに、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器は、ベルの部分にそれを装着して消音することが可能ですが、サックスなどの木管楽器では、そのような消音スタイルがとれません。
サックス等は、楽器本体に押さえる穴がたくさん開いています。
そのようなタイプの楽器は、楽器全体から音が発せられるので、消音のしようがないのです。
なので、サックス類は練習場所の確保が大変です。
それに対して、トランペットは幸せです。
それを使えば、家の中でも概ね普通に練習できるのですから。
ぼくが使っているのは、YAMAHA製の『サイレントブラス』という製品です。
15年くらい前から使っています(製品は1995年から存在していたようです)。
これはミュートと小型アンプで構成されている製品で、ミュート内部にマイクが入っていて、小型アンプを通しヘッドホンで音が聴ける、という機能を持っています。
ぼくはこの機能を、一切使っていません。
この約15年の中で、3分くらいしか使っていません。
擬似的な音という色彩が濃く、ぼく的にはそれを聴けることにあまり意味を見い出せず…。
(練習用の伴奏と一緒に吹ける等々、利点はあるようですが…)。
しかしながら、消音効果は相当に大きいです。
そして吹き心地に大きな違和感がないのです。
十分に使えるアイテムだと思っています。
どのくらい消音できるかというと、普通に観ている時のテレビの音量くらい、もしくはそれ以下まで下げることができます(って、どのくらいの音量でテレビを観るか個人差がありますが…)。
まあまあ、オープンで吹ける環境があれば(意地でも作って)その環境下で練習したほうがいいのですが。
やっぱり、自分が出している音を聴くことは、とてもとても重要なんですね。
なので、時々はスタジオで個人練習もしています…(それほど頻度は多くないです)。
あと、練習用ミュートで練習する上でのコツもあります。
コツというか、“意識すべきこと”ですね。
それを意識することで、練習用ミュートを使った練習の効果を上げることができる、と考えています。
個人的に思うことであり、正しい認識でない可能性もありますが、参考程度に書かせていただきますね(って、ラッパを吹かない方にとっては、何の参考にもならないのですが…)。
ポイントは以下の3点です。
1・出したい音をしっかりとイメージすること
2・今出している音(ミュート越しに聴こえる音)が、実際はどんな音なのかを感じ取ること
3・細かな部分をおろそかにしないこと
それぞれを解説させていただきますね。
まず、1について。
これは練習用ミュートを付けていないときでも同じなのですが、出したい音をイメージすることが、ラッパを吹く上でもっとも大事なことだと考えています。
良い音をイメージせずに、良い音を出すことはできないと思っています(多分、一般論…)。
次は、2について。
練習用ミュートを使って吹いていると今どのような音が出ているのかがわからないわけですが、そこをなんとか、どんな音が鳴っているか感じ取る必要があると思っています。
個人的には、ここは相当なポイントだと思ってます。
ドラッグストアの“ポイント8倍デー”並みのポイントの高さだと思っています(相当ですよ、ポイント8倍デー)。
どのようにそれを感じるかと言いますと。
主には、唇の振動している感触から、こういう感触の時はこんな音がしている、と感じ取るようにしています。
感触と、ミュートを介して聴こえる音(響き感だったりアタック音だったり)を分析して、頭の中でそれを実際の音として構築しイメージする、という作業です。
今鳴っている音を聴けないのことが練習用ミュートの最弱点ですので、それに対処しようという話なのです。
“闇雲に吹く”、これは避けたいです。
そして3つ目。
正確な音を聴けないことをいいことに、細かな部分をないがしろにしがちになります。
これは非常に良くないです。
練習をしているという満足感は得られても、まるで練習になっていない、という状況を生み出す危険をはらみます。
(ほんと、どうでもいい話ですみません…)
ところで、このYAMAHA製『サイレントブラス』の登場以前にも、他社製の練習用ミュートは存在していました。
しかしそれらは、抵抗感が結構違っていて、使えるものという認識を持てませんでした。
なのでYAMAHAの『サイレントブラス』が登場しても、これも同じようなものだろうと、たかをくくっていたんですね。
と、そんな時、大学のジャズ研の誰かの結婚式の2次会で、ぼくより相当に上手なラッパの後輩に会いました。
どうやって練習しているか、という話になり、彼曰く、
「工場で練習しているが(会社を経営しているんです。彼)、譜面をさらったりとかなら『サイレントブラス』で家で練習しています」
「いやいや、キミキミ、練習用ミュートで練習にならないでしょ」
「いえ、全然大丈夫ですよ。使えますよ」
(ぼくより相当に上手い彼が言うのですから、使えるのかも…)
「そなの? で、いくらよ、それ」と聞いたらば、
「1万5000円くらいっすかね〜」とのことで。
当時ぼくは、ラッパの練習のためにクルマを所有していました。
車体はおんぼろでしたのでローンは早々に終わっていたものの、駐車場代、保険、税金、車検代で、年間60万円ほどが消えていました(もちろん、他の用途でクルマを使うことはありつつでしたが…)。
というわけで即、楽器屋に行き、『サイレントブラス』を試し、確かに懸念していた“抵抗感の違い”はそれほどでもなく。
大事なのは音をイメージすることだな、と感じ。
自宅で練習できるくらいまで音量を下げられるその利点を重んじ購入、即クルマは処分、以来『サイレントブラス』を使い続けている、という次第です。
で。
ちょっと前にふと気が付きました。
『サイレントブラス』の新製品が出ているではないですかっ!!
多分、初のモデルチェンジだと思われます(もう1年以上前に出ていたっぽい)。
約18年振りで新しくなっているのだから、下手をすると劇的に品質が向上している可能性もあります。
これは試すしかないっす!!
たまたま今月、臨時的なお仕事の原稿料が入る予定があり(若干)、ついつい気持ちも大きくなり、先日楽器屋さんに行き、試してきました。
そしたらば…。
この約15年間、YAMAHAの『サイレントブラス』だけが唯一の使える練習用ミュートだと思っていたのですが、知らないうちに他社からも良いものが出ていたようで…。
この15年で、状況はいろいろと変わっていた、のです…。
ここまで相当に長くなってしまいました…。
禁断の“続きモノ”形式を取らせていただきます。
って細かいことを言いますと、一部在庫が切れていたりして、まだ注目製品を試せていないのです。
というわけで、現状、未確認情報があり、それも確認した上で、“練習用ミュート最新事情”のまとめをさせていただきたいと思っております。
昨日、楽器店より在庫した旨のご連絡をいただきましたので、早速試してきます。
それでは、続編をお待ちください!
押忍