先ほど何か違和感を感じ
歩くのをやめ、ふと振り向くと
いまだ手放せない冬用のパーカーのうしろに
カスミソウが1本くっついてぶら下がっていた
一体どこから?
店内には売り物として並べてあるお花ではなく
何かで一本だけ残ってしまったお花や
使いかけてとりあえずバケツに突っ込んであるお花
いけこみ先から引き下げてきたお花などがあるので
ちょっと歩くとこういうことになる
狭い店舗の中ではいろいろな事件が起こる
手を目いっぱい広げておしゃれを演出するクッカバラ
だけど通路すれすれのカウンターに乗せられているため
大きなスタンド花を外に出そうとすれば引っかかり
何度となく落ちそうになる
いや、もう落ちたか?
だけどまだ健在
その他にも何度も足でひっかけられ倒された観葉植物は
すっかり土も減ってしまい
それでも健気にがんばっている
(早くどうにかしてあげなさいというお話ですが)
先日は水替えの最中に雨が降り出した
ホースを屋根の下まで伸ばそうと力を入れたら
間違えてホースノズルのレバーをカチっ
あ、、、と思った時にはもう遅く
じゃーーーーっと出続け
ジーパンからチュニック、パーカーまで水浸し
悩む間もなく店を閉め
配達中の張り紙を貼り
眼鏡に着いた水滴をぬぐう間もなく
車に乗り込んで着替えに帰る羽目に
//////////////////////////////
地味に本当にじみ~に起こっている事件はこちら・・・
ちょっと一服しようとポットのところへ行きコーヒーを入れる
ふと見ると、すぐ近くに置かれている
観葉植物の“コーヒーの木”の葉っぱが
今までに飛び散ったインスタントコーヒーのおかげでべとべと
コーヒーの木がインスタントコーヒーに汚される
なんという屈辱
そんな小さなお花屋さんは今日も平和です
今月に入り、コラムの更新をさぼりっぱなしでした。
ということで、今日はその言い訳をしたいと思います。
花器の、(“かきの”と打ちこんで変換したら
↑この字がでてきました。
花屋らしいので残しておきます)
もとい、下記のグラフをご覧ください。
これがうちの花屋の昨年度の月別売上グラフです
一本横に通っている線が
年間平均売上額です
ここから何が読み取れますか?
そうです、3月と12月で
他の月の赤字を何とか穴埋めするようになっています
そういう時期です
また12月は月末の1週間でこれを稼ぎ出しますが
3月は
卒業式、卒園式、合格祝い、退職祝いに合わせて
ホワイトデー、お彼岸があります
(あ、そうそう確定申告もあったんだ・・・)
ずっとずっと慢性的に忙しい1カ月です
実は先週からコラムを書き始めては止まって
書き始めては止まって
結局アップできずに終わりました
他にもやらないといけないことを
なかなかできない日々
さらさら~っっと時間だけ過ぎてしまいます
今回は花屋の3月というものを
少しでも知っていただけたら幸いです
というお話でした
結局、私が何を言いたいのかと言うと
“ごめんなさい”と
花屋をやっていて嬉しいと感じること、多々あります
たぶん、他の業種の方よりも
その回数が多いのだとも思います
それは扱っている商品が『お花』ですので
なんとなく想像がつくところではないでしょうか?
お客様が喜んでくれる
感謝の言葉をいただく
リピーターになっていただく
褒めてもらえる
またお客様を紹介していただける
・・・
ありがたいことに
こういった機会に数多く恵まれます
じゃなかったら、こんなに儲からないお仕事
できません・・・あ、言っちゃった
そして他のお花屋さんは知りませんが
私にとって幸せを感じる場面がもう一つ
それはお花に褒めてもらえるときです
もとい
お花に褒めてもらっているかのように
感じるときです
それは
花器(うちではバケツと花瓶)をきれいなお水に替えて
葉っぱを整頓して
一番下の茎を斜めに1~2センチカットしてあげる(切り戻し)
そしてお花の顔を同じ向きにそろえ
改めて並べてあげた時
『ありがとう~気持ちいいよ~』
と言ってもらっている気分になります
ちなみにこの作業は本来
毎日やらなければいけない作業です
本当はね
でもうちの店では無理です
毎日されているお花屋さんもあると思いますが
それは本当に本当にすごいことです
体力的に、という意味もありますが
それよりも時間的に、難しいです
ですからあいている時間にマメに少しずつ水替えをするのが
理想ですが、これがなかなかできないものです
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ということで、昨日ふと思い立って
実際に水替えをするのにどのぐらい時間がかかるか計ってみました
その時にどのぐらい印象が変わるのか
お花が喜んでいるのか
ぜひ注目してみて下さいませ♪
恥もさらしますが、ここは仕方ない・・・
実は日曜日は表向き、店休日になっているのですが
当日の夕方になって、大きな急ぎのご注文が入りました
ばったばったと作り上げ(もちろんお花を整頓する間なんてない)
遅くなったのでそのまま帰宅
ちなみに私はインフルエンザにかかった息子につきっきりでしたので
日曜日は社長である夫のみ出勤でした
さあ、月曜日の朝の状態です
キーパーの中も
残ったお花たちがてんでバラバラな方向を向いています
学級崩壊の一歩手前という感じでしょうか
今の時刻
本当はもっと早く店を開けますが
27日で支払い関係をどうしても済ませないといけませんので
銀行めぐりをしておりましてこの時間になっちゃいました
そして夫は市場に仕入れに行っています
よーっし
ここから気合を入れて水替えスタート♪
まず花をすべてどかして
バケツの水をすべて新しくします
理想は入っている水を飲んでもいい位に
バケツをぴっかぴっかにすることですが
そこまでは正直できませんでした
そして前からあったお花を切り戻しし
さらに新しく仕入れたお花も並べます
すると
違いわかりますか?
お花がしゃきーーんとしてますよね
そんなこんなで全てのお花の水替え終了~
さあ、今の時間は?
6時50分!?
水替えに7時間も要するの???
とお思いでしょうが、それは違います
この間に
・少なからずお客様のご来店の応対
・市場から入ってきた花の水切り
・ご注文のいけこみや配送、電話応対
・前回のいけこみのお花の処分
・昼食
・休憩(facebookを見たり 遊んだり)
・確定申告の準備
・各種支払い等
をやりながらになるので
仕方ありません
ちなみにバケツを一斉に水替えしているときに
お客様が来られるのが一番困ります
笑ってごまかします
うちみたいな小さなお店だからできることでもありますね
でも週に何度かするこの水替え作業は
大変でもあり ゴールの見える楽しみでもあります
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さあ、それでは小さなお花屋さんの水替えの全貌をご覧いただきましょう~
before
↓
↓
↓
なんということでしょう
お花から『ありがとう』の声が聞こえてくるようではありませんか!
新しく入ってきたお花の華やかさも相まって
とても花屋さんらしい状態になりました
実際に水替えの楽しさを知ってからは
この作業は苦ではなくなりました
むしろ楽しみです
ちなみに店のディスプレイなどはまだまだ発展途上な店ですが
お花は色の順番を考えて並べています
お客様は『色』で選ぶからです
が、ここら辺のお話はまた後日
以前コラムに書いた時に ちょっぴり反響をいただいて
嬉しかった“競り”について続編を書いてみました
以前のコラムにも書きましたが
私たちが仕入れている市場には
競り台が6レーンあります
それぞれ競り台の前には電子表示板があり
出荷されるものの名前、品種、産地、出品者、出荷ケース数(残数)などが
わかるようになっています
6レーンにいろいろなお花が同時に流れてきて
セリ人のお兄ちゃん?の掛け声とともに
次から次へと競りにかけられます
私たちはお目当てのものをキョロキョロしながら探し
これだ!と思ったものを値段を見定めてセリ落としていきます
とにかく待ったなしの同時進行なので
2時間から長いときは3時間半ぐらいかかりますが
ずっと気を抜けずに座りっぱなしです
いいものがあったら買おうかな~ぐらいのときはいいのですが
お客様からの注文があって
どうしてもセリ落とさないといけないものがあるときは
ずっとどきどきしてます
たくさん出てくる種類のものはいいのですが
1ケースしかないものや
生産者が1人しかいない場合
もしくはお客様のご予算には合わないような高値で
競りが進んでしまっているとき
こんなときはドキドキにハラハラが加わり
キョロキョロもギョロギョロに・・・
しかし面白いもので
私たちがたくさん仕入れないといけないときや
どうしても仕入れないといけないものがあるときは
他のお花屋さんも同じようなものなんですね
ですから市場全体が
盛り上がっているようにも見え ピリピリしているようにも見えます
手競りの市場と違って
機械のボタンでセリ落とすので
一見、とても冷静に行われているようですが
水面下ではなかなか激しい戦いが行われているのです
にこにこ談笑はしていても、競りについたらみんなライバルです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日はこんなことがありました
冬という季節は出荷されるお花も少なく
正月明けは競りが1時間で終わってしまうほど
そんなときにお客様から“ユリオプスデージー”という
黄色のお花苗のご注文を受けました
下見をしてみると1つだけ出ています
1つだけといっても1人の生産者の方が出しているという意味で
実際は51ケースという大量の出荷でした
これなら仕入れられそう、良かった~と
ちょっと安心して競りに臨みました
1ケース、2ケースしかない場合は
競り負けることも多々あるからです
さあ、実際に競りがスタート
他のお花も仕入れながら
いよいよ、そのユリオプスちゃんが流れてきました
きたきた
もちろん安く買えるに越したことはないので
半分ぐらいのケースが落とされた後に買おうかな?
でも確実に取りたいから
誰か1人でも落としたら買おうかな?
などと考えておりました
そしていざ、ユリオプスちゃんの競りが始まります
(※金額は適当です)
“はい、200円から”
(まだまだまだ)←心の声
残数 51ケースのまま
“では、190円”
(まだまだ)
残数 51ケースのまま
“はい、180円”
(そろそろ次ぐらいかな~?)
残数 0ケース
・・・
(ん?0?)
と思ったと同時に会場のあちこちから
“あっっ”という小さな叫び声が聞こえました
何が起こったのか・・・というと
ある1人の方が
51ケース一気に競り落としたのです
これを“全買い”と言います
マンガの大人買いみたいなものです
子供のような私たち小さなお花屋さんは1ケースずつ
かわいく仕入れて行きますが
大きなお花屋さんや園芸店さん、またはそういう卸先を
多々持っていらっしゃる方はこういう大人買いができるのです
その時の競り場は一瞬で不思議な盛り上がりを見せました
多くの方がユリオプスちゃんを狙っていたのです
そして私と同じような考えで待っていたところ
1人の方にかっさられてしまったのです
小さな叫び声や溜息のあと
あちこちから苦笑まじりの会話が聞こえてきました
同志がたくさんいる
まるでそこにいる人が皆
同じ痛みを分かち合った仲間のように・・・
たった“1人”を除いては。
その勝者はそんなみんなの様子を
どんな気持ちで眺めていらっしゃったのか・・・
心の中でガッツポーズをしていたのか
してやったり、だったのか
私たちには経験できないことです
ちなみに手競りではないので
だれが競り落としたのか わからないようになっています
が、みんな誰が落としたのかわかってます
もちろん
ちなみに、競りのボタンは
“1ケース”“2ケース”“3ケース”“5ケース”“全ケース”の
5段階の設定しかありませんので
この場合51ケース競り落とすというのが
いかにすごいことか、おわかりいただけますよね
うちの花屋もいつか勝者になれる日を夢見て・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみにこんな盛り上がりもありました
番外編ですが
夏の暑い日でした
競り人のお兄ちゃんが声を張り上げてます
そこに『ジジジジ・・・』と何やら黒いものが飛んできて
競り人の頭にピタリと止まりました
セミでした
思わず競り場全体から拍手が起こりました
ライバルですが変な連帯感も生まれる場所でもあります
いつか大都市の競りも見に行ってみたいと
夢見ております
と言う割には遅いのですが
花屋になって7年が終わろうとしておりますが
ようやくこれを購入しました
実は、ずっと夢見てたんです
これをつけて作業するお花屋さん
ええ~っっ
お花屋さんってみんなこんなのしてるんじゃない?
って思われるでしょう
でも 私はしてませんでした
理由は・・・
これ 意外と高いんです(泣
と言っても今まで発売されているものは
革でできたものですから
それはいいお値段がしますね
1~3万円ほどでしょうか
さすがにそこまで手は出ませんし
絶対に必要なものなら買いますが
なくてもやっていけてるし・・・
しかもベルトに通す仕様になっているのが多いので
ベルトを普段していない私は使えない
ということで
腰にハサミケースを提げているお花屋さんたちを横目で見ながら
今まで使っておりませんでした
ハサミケースがないとどういうことになるか?
ハサミは共同で使っているので
忙しい時期やお客様が重なったりすると
さっきまで使っていたハサミが見当たらなくなる
(たいてい お花の下にかくれちゃうんですが)
仕方なくもう一つ探して取ってくる
すると向こうで作業していた他の人が
“あれ?私の使ってたハサミ知らない?”
あ・・・ごめん・・・
そんなやり取りが繰り返されます
そんな不毛な悩みもこれで解決!
ご近所のホームセンターに売ってました!
2000円台という破格の値段で
しかも腰に巻くタイプなので
ベルトも関係なし!
もちろん革ではないのですが、
ガーデニング用なのでハサミを入れることを想定してあるので
強く作られています
ポケットもいっぱいついているので
ハサミも2つ、ナイフや携帯電話まで入るとなれば
これは買わない手はない
色やポケットのタイプもいろいろあって
吟味に吟味を重ねて
これに決まりました
だってこれから何年間もお世話になる予定なので
ちゃんと納得のいくモノを選びたかったのです
実際につけてみて
おお~便利~
と実感することは、まだあまりありません
だって腰にハサミをつけていながら
ハサミを探しに行っちゃうんです(笑
今朝も近所のおばちゃんがお花を買いに来て
私の腰のハサミケースを見つけて
“かっこいいの見つけたね!”
と言われました
そうです、まだ違和感がありありなので
おばちゃんも目に付いたのでしょうね
ちなみにこのケースの中には
はさみ、花ばさみ、ナイフ
あとボールペンとタオルが入っています
本当は携帯を入れていたんですが
重すぎてだめでした
花ばさみは私用に1つ新調しました
せっかくだし・・・ね
ただ、こちらも初めて使うタイプなので
まだ使いにくい~
それでもなんだか嬉しくって
必要以上にお花の手入れをしたりするんです
でもほら、格好いい感じがするでしょ?
腰からサクッとハサミを取り出して
お花をちょきっと切って
サクッと元に戻す
今度はナイフを取り出して
さささっとバラのトゲ取りをして
斜めに切り戻しをして
またサクッと元に戻す
後を向いてラッピングのペーパーを手に取り
腰から紙ハサミを取り出して
しゃーっと切って
また戻す
なんか、できる花屋って感じがするでしょ?
あ、しない?
私だけ?
先日、実家に帰省した時の出来事です
新幹線から降りて静岡駅のプラットホームに降り立ち
人の流れに乗って階段に向かって歩いておりました
夕方、風も強くなりちょっと小走りで急いでいると
どこからかフンワリと、なにやらなつかしい香りが漂ってきます
ん?この香りはなんだっけ?
きょろきょろすると 10メートルほど前方を歩いていたサラリーマン風の男性が
デパートの紙袋を下げていました
そこには束になった(たぶん50本)紫色のスイートピーが
顔を出していました
なつかしい香り、は青春時代の思い出とかじゃなくて
その日の午前中に店で嗅いでいた香りでした(笑
でもこうやって50本のスイートピーを(たぶん)お土産に持って帰るってすごいな~
都会だな~(鹿児島に比べたらね)おしゃれだな~
と感心
・・・したのと同時に
同じ車両に乗っていた方は
強烈な香りを30分~1時間ほど味わっていたのかも
とちょっと気の毒にも思いました
だって1,2本ならまだしも50本となったらすごそう・・・
でも、タイトルにあるように
スイートピーってスウィート(甘い香り)なピー(マメ科の植物)なので
その香りの良さったら
私たちの知る限り 向かうところ敵なし
ユリやバラの香りももちろんいいのですが
スウィートピーの香りはついつい
お客様に嗅がせたくなります
そんなスウィートなピーを作っていらっしゃる生産者の方と
ネットを通じてお知り合いになったのが1月20日
そしてずうずうしく訪問させていただいたのが2日後の22日
普段のんびり屋の私たちにしては
信じられないぐらいの早さと行動力!
今年の私たちは何かが違う!?
それより、突然訪問させていただいたのに
快く受け入れて下さった花夢さんに感謝です
おとなり宮崎県はスイートピーの生産量日本一!
(恥ずかしながら、知りませんでした)
日南市というところに花夢さんのハウスがありました
そこで見せていただいた光景は
きれい!
スイートピーがきれいなのはもちろんですが
整然とお花が育成されていることに驚きました
お花の生産というと
わっしゃわっしゃお花や葉が生い茂っているところから
切り取って出荷というイメージでしたので
こんなに1本1本が丁寧に扱われていることに感動しました
言われてみればそうなのですが
スイートピーはマメ科なので1つのツルから
たくさんのお花が枝分かれして咲くんですね
なんとなーくチューリップやひまわりのように
1つの種や球根から1本の茎にお花が咲くというイメージがあったので
これまた驚き!
しかも上にまっすぐ伸ばさないといけないので
ながーく伸びた茎を下の方で束ねて這わせて這わせて
1本ずつピンチで留めて・・・
想像するだけで筋肉痛になりそうです(^^;
またちょっとのシミが入るだけで商品として出荷できない
ということで、天候が悪いと
多くの廃棄が出ることも知りました
あれだけの手間暇をかけて
結局、出荷できない子たちを思うと無念ですね・・・
生産者さんの苦労ははかり知れません
スイートピーもいろいろな色が出ていますが
品種改良も盛んで
花夢さんのところにも新しい品種のものが栽培されていました
そういえば『赤いスイートピー♪』の流行った時代は
まだ赤いスイートピーがなかったそうですね
それから生産者の方の努力で赤いスイートピーが作られ
今では当たり前のように流通するようになっています
また吸い上げという手法で
薄い色のスイトピーに着色してあるものも多く出回ります
私が花屋になったころに
スイトピーを入れた花瓶の水が黄色になって
驚いた覚えがありますが
これは吸い上げされたスイートピーだということですね
実際に訪問させていただいて
やっぱり変わりましたね~
スイートピーを見る目が・・・
何のお花にしても生産されるのは大変な苦労があると思いますが
『このスイートピーも天候の変化に戦いながら
生き抜いてきた子たちなんだな~』
と思うようになりました
ちなみに花屋にとってスイートピーとは・・・と考えると
菊ください
バラ下さい
ユリ下さい
は、あっても
“スイートピー下さい”
は、あまり多くありません
常に“脇役”を張っています
アレンジメントを作って
“ここに何かあと1つ色が欲しいなあ”とか
“ちょっとだけ空間を埋めたいなあ”とか
花束でもお仏壇のお花でも
“あとちょっとサービスしてあげたいなあ”とか
そんな時にはスイートピーが大活躍
逆に言うとサービス要員になってしまうので
あまり利益につながらないお花でもあります(^^;
でもこの子たちが店に数種類いるだけで
なんだか、ちょっと安心できる存在です
またこれからの卒業シーズンには
小さな花束などが多く出ます
間違いなくスイートピーが大活躍です♪
それにしても色とりどりのスウィートピーですが
最近の品種にはびっくりするほど美しいものがあります
ぜひぜひ お花屋さんを通りがかったら
スウィートピーを探してみて下さい
1本あたりのお値段は
他のお花に比べたら比較的お手頃ですので
お好きな色を見つけておうちに飾ってみて下さいね
スウィートな香りに包まれて
エレガントな気分になれることまちがいなしです♪
このたびはなんと!
JunkStageアワード2011の大賞をいただいたということで
選んでくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとうございます!
facebookで発表内容を知った私の
ぽかーん具合と言ったら半端じゃなかったです
夫がお風呂に子供を入れている間に
パジャマを準備してすこーし部屋を片付けて
ちょっとパソコンでものぞいてみようかな~
という、のどかな日曜日が終わろうとしているときでしたので
衝撃的な1日のしめくくりとなってしまいました
このそうそうたるメンバーの中、
こうやってコラムを書かせてもらっているのも申し訳ないぐらいなのに
た。。。たいしょう~!???
お風呂に入っている夫のところに走って行って
事の顛末を伝えると
夫『あんなにおしゃれなコラムがいっぱい並んでいるのに~~??』
と、やっぱり信じられない様子でした
私もいまだにどのあたりが評価されたのか
よくわかっておりませんが、
“意外に、読んでもらえているんだ”というところに
喜びを感じております(笑
今思えば、12月に受賞者を決定された後ぐらいから
そんな事とは露知らない私の更新頻度は“ガクん”と下がり
スタッフの方はきっとやきもきされてたんではないでしょうか・・・
ごめんなさいっ 今エンジンかけてるところです(^^;
これからもお花や花屋さんを身近に感じてもらえるようなコラムを
あまり気負わない程度に書いていきますので
おつきあいくださいませ
このたびは本当にありがとうございました~!!
次回からは元のコラムにもどります♪
新しい年になり、ようやく1回目のコラムになります
今年もこうやってがんばってみたり、さぼってみたり、
テンション高かったり、勢いだけだったり
そんな1年になると思いますが
こうやって表現できる場所をいただけていることに感謝して
更新していきたいと思います
どうぞ温かい目で見守ってやって下さい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、花屋7年目がそろそろ終了
4月あたりから8年目になる私ですが
ここにきて いろいろ考えることがあります
あ、別に花屋をやめようとか思っているわけでもなく
自分探しの旅に出ようとかいうわけでもありません
(ちなみに“自分探し”という言葉はあまり好きじゃない・・・)
花屋として利益を出すことはもちろんですが、
自分たちは花屋を通じて何をお客様に提供したいのか?
もしくは自分たちにしかできないことは何なのか?
と書くとなんだかビジネス書を読んでいるような
まじめなお話になってしまいますね
もちろん、このお仕事は本当に飽きることもなく楽しいですが
もっと素敵なお花屋さんになるために
何かをしないといけないとは常々感じておりました(売上アップももちろんです)
過去にこういうことが多々ありました
お客様に『ここのお店のお花は持つのよね~』とか
『こちらで作って贈ってもらったアレンジがすごく持ちました』とか
『同じ日にもらったコチョウランがいくつもあるんだけど
おたくから配達してもらったのがものすごく長持ちしたのよ』とか
それは本当にありがたいお言葉
しかし、そういう言葉をもらった私たちは
素直に『うれしい~♪』と言えない、なんだか
ほめられたのにちょっと後ろめたさを感じたりするぐらいなのです
センスやボリューム、接客などと言ったものは
お花屋さん次第になりますので、
そこをほめられると手放しで喜びます
確かに仕入れたばかりの新しいお花をできるだけ使うように心掛けています
でも、やっぱりお花の持ちは
そのお花の品質に左右されるところが大きいと思っています
この点は花屋さんの頑張りではなく
生産者さんや生産者さんを支える環境、市場、卸屋さんなどの
努力の結果だと思います
(※ただし、どんなにいい品質のものでも
仕入れてから日数がたち、痛み始めたお花を平気で入れたりするお花屋さんは
問題外ですので、このお話はある程度常識をわきまえたお店のお話です)
もちろん、いい産地やお花を見極める目を持つことが必要になってきますが
そこにまだまだ自信を持てない私たち
お花の名前、品種を覚えるのに精いっぱいで
どこの産地のどの生産者の方のお花が品質のいいものかどうか
正直 そこまで頭が回っていませんでした
そういうところに目を向けることが必要だと感じてきたこの最近ですが
実はひょんなことから、花苗や鉢を生産する方とお知り合いになりました
鹿児島からは遠い山梨の生産者の方です
本当にプライベートの出来事ですが・・・しかも仮面ライダーの変身ベルトを通じて、
というなんとも不思議なご縁になります
そこの奥様とメールでやり取りしていた次の週の鉢、苗の競り日のこと
まさか思いもよらなかったのですが
その方のお花が鹿児島の市場でも出品されていました!
それもほんの一瞬でセリ落とされて流れて行ってしまう中で
ふと出品者の名前に目が行った私
え???っとびっくりして
すかさずセリ落としてしまいました
まさか山梨の方のお花が鹿児島で手に入るとは思ってもいませんでした
ちょっと興奮気味に家族に報告したり
その生産者の方にメールしたりして
本当に嬉しい再会をした気分でした
それからというもの、その苗(ガーデンシクラメン)が
とてもかわいくてかわいくて
お店に並べながら
明らかに他のお花よりも目が行き、管理の手も伸びるんですね
その苗が売れれば嬉しいし
お客様にも自信を持ってお勧めすることができて
『これか~』
と思いました
私たちはもっともっとお花について
またお花の生産者さんについて知る機会を持ったりすることで
生産者さんの愛情も乗せて
お客さんにお届けできたらいいなあと
最近はここに行きつきました
これからの私たちのしていきたいことが見えてきたな~と思えたんです
それが昨年12月の出来事
それからほんの1カ月のうちに
他の生産者さんとお知り合いになる機会にも恵まれました
ちゃっかりもう、訪問させていただいちゃいました!!
本当は今回のコラムに載せる予定でしたが
予定外に前置きが長くなっちゃって
ということで次回、その時の様子をお伝えしますね~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お花の生産者さんのところに訪問させていただくことは
このジャンクステージさんにコラムを書かせていただくのと同じで
これが何につながるのか今はまだ分かっていないけど
続けて行くことで何かが起こるのではないかという
わくわくした気持ちになります
さてさて、今年はどれだけの生産者さんやお花と
出会うことができるのか楽しみです♪
みなさん こんにちは
クリスマスも終わりいよいよ年の瀬が迫ってまいりましたね~
前回の更新が14日でしたが
危うく2週間あけてしまうところでした
さあ、花屋の私たちですが
お正月は恐怖の時期です
稼ぎ時といえば稼ぎ時ですが
松、千両、南天、そのほか洋花など
だいたいが激高になる時期です
そして仕入れる段階まで結局いくらぐらいになるのか予測がつきにくい
さらに内の店では
母の日より忙しいお正月戦線へ突入です
この時期ばかりは助っ人をお願いして
ひたすら正月アレンジを作っていただく人
配達班、店売り班に分かれて
1週間流されるまま流されていきます
そして、はたして稼げるのかどうか
今は借入をしまくって仕入れ用のお金を確保し
正月明けに一括完済して残るお金が
正真正銘利益となるのです
だからこの時期だけは金銭感覚がマヒしております
そんな時期を迎えてはいるものの
こうやってコラムをかけるのですからまだ余裕がありますね
それでは私はこれにて2011年のジャンクステージの活動を
締めくくらせていただきます
なんちゅう走り書き
なんちゅうとりとめのなさ
そう それが花屋の年末
よいお年を~
あ、、、ジャンクステージのスタッフの皆さま、
ライターの皆さま、そして読者の皆さま
今年はとてもありがたいご縁をいただきまして
本当にありがとうございました
来年はもう少しレベルアップした記事を書けますよう
精進していきますのでよろしくお願いいたします
クリスマスを彩るポインセチア
うちのお店でも 色とりどり、形さまざま、大きさそれぞれの
ポインセチアを入荷して販売してきました
とくに今年は 目の覚めるようなきれいなピンクの
『プリンセチア』というポインセチアの仲間や
『アーリーグローリー』というツリーのように仕立ててあるもの、
くしゅくしゅという形がキュートな『ウィンターローズ』の小さいバージョンなども
がんばって仕入れてきました
個人的には『アイスパンチ』と呼ばれる
白い斑の入ったポインセチアが好きです
が、
お客様の大半が『真っ赤』なシンプルな形のポインセチアを選ばれます
もちろんお値段の問題もありますが
クリスマスといえばこの色!形!よね~と言って
最終的には定番商品を選ばれるんですね
さあ、このポインセチアですが
よく育て方を聞かれます
そこで本当に簡単に『ポインセチア』の育て方について
書きたいと思いますので参考になれば・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
基本的にポインセチアは『観葉植物』ですので
おうちにある観葉植物と同じような感じで育ててもらったらいいんです
外に植えて大きく育っているところもありますが
とくに店で購入したものは温室で育てられているので
寒さにあまり強くないようです
おうちの中で日の当たる明るいところにおいてあげて下さい
お水は今の時期は土が乾きはじめたら上げる感じで大丈夫です
問題は・・・・赤く色づくためにはというところですが
ポインセチアは1日13時間ほど光の当たらない時間を夏の終わりころから
作ってあげることが必要です(短日処理と言います)
夕方から朝にかけてダンボールなどで光を遮断してあげると
きれいな赤が出てきます
とくに明るい電気が夜中でもついているような場所にあると
寒い時期になってもほとんど赤くならないようです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あくまで簡単に書いてみました
あまり難しく考えずにおうちに迎えてあげて下さい
もし来年も赤く色づいたら本当にうれしくなっちゃいそうです
店にあるポインセチアを眺めながら書いてみましたが
実はすっかりクリスマス気分が終了している私たち
(子供のサンタさんになる楽しみはもちろんまだ残ってますが)
だんだんポインセチアが色あせて見え始めている悲しい現実
先週末には松市があり、お正月に使うための松をすべて入荷
今週末には千両・南天市があり、これまたお正月用のものをすべて揃えるため
もう気分は正月前です
さらに、今年の鉢の仕入れも残すところあと2回になりました
明日と来週の木曜日ですべて終了です
もうね、門松とかが入ってくるんですよ
実は母の日よりも数倍忙しい年末です
もっと純粋にきれいなポインセチアとかわいい息子と
クリスマスを楽しみたい・・・
※タイトルの意味はウィキペディアから
全草にフォルボールという有毒成分が含まれ、皮膚炎・水疱などを引き起こす。致死的な毒ではないが、1919年にハワイで子供がポインセチアを食べて死亡した例が報告されている。