先日名古屋のイベントで一緒になったMr.↓YU↑さん。
僕と同じ、体は大きいけれど、たくさん動くのを売りとしている芸人さんです。
そんな彼が4回に及ぶパフォーマンスを終えて、へとへとになっている姿。
これ、彼の使っう道具の数々ですが、
どうですか、めちゃくちゃ多いですよね。
これをトランクに入れようとしています。
……入るんでしょうか?
途中経過。見事に空間という空間を利用して、次々と入れていきます。
見てください!!あのたくさんあった道具の数々がこんなコンパクトに!!
大道芸人さんの収納術、
密かに凄いものだと思っています。
ジェイソン・ガーフィールドというジャグラーがいます。
過去にもこのブログで2回ほど話題にしました。
(これとこれ。
密かにこの海外のCMの中にも映ってます)
ジェイソン・ガーフィールドと言えば、
僕たち世代のジャグラーからしたら、大スターのジャグラーです。
勿論、彼自身が素晴らしい腕を持つジャグラーであることは間違いないのですが、
何よりも、彼のキャラクターに魅かれたのでしょう。
ステージに立つ彼は、あまり笑顔を見せず、
ジャグリングの大会の順位が気に食わないと文句を言うわ、他のジャグラーのパロディを下品にやるわ、観客に喧嘩を吹っ掛けるわ、
とにかく、「狂暴」なキャラクターを持つ素晴らしいジャグラーです。
ボブ・サップが出てきた時に「あ、ジェイソン・ガーフィールドとキャラが被ってる」と思ったもんです。
ジェイソンガーフィールドが国際的な舞台に立ったのはおそらく1988年のIJA(International Jugglers Association主催のサマーフェスティバル)のチャンピオンシップ、ジュニア部門での優勝。(記録上残っているだけで実際に見たわけではありませんが……)
1998年には、シニア部門でも優勝を果たしました。
そんなジェイソンが、2000年に、再びIJAの舞台に戻ってきて、やたらとしゃべりながら高度な技を次々と披露していく、
というパフォーマンスを行います。
どっかんどっかん観客席を笑わせていますね。
英語ができればもっと面白いと思うのですが……残念ながらあまりわかりません(^^;
※因みに、あまりいい言葉を使っていないようです(^^; 下品なようです(^^;
上のビデオを見てわかるとおり、何故かイライラしながらジャグリングをしています。
こういうキャラクターなんです。
因みに、この年2位です。
何故なら、制限時間8分に対し、4分半もタイムオーバーをしたため。
その2年後。
何故か180度キャラクターを変えて登場します。
タイマーも最初から8:15って……もうオーバーすること前提だし(笑)
結局8:15後に元のキャラクターに戻ってるし(笑)
それ以外にも服を脱いでも同じ服、とか、細かいボケを色々と仕込んでおり、観客を大爆笑に巻き込んでいますね。
勿論、キャラクターだけじゃなくてジャグリングの腕も凄まじい。特に、投げた球を股から覗いて後ろで股の間で取る精度の高さは凄まじいです。
最近では、ジャグリングをスポーツ的側面からとらえたジャグリングの大会、WJF( World Juggling Federation)という大会を始めるなど、若きジャグラーの育成に熱心な方ですが、
彼こそ「純粋な技術のみのジャグリング」と「エンターテイメントショーとしてのジャグリング」の違いをわかっている人なんだろうなぁと思いますね。
僕も2002年の彼のように、スマイル推しのキャラクターをしていますが、
今度は180度キャラを変えて、シリアス系(でも全然決まっていない系)でやってみようかな。
……と、そこまで思って、僕は絶対笑いを堪えられないことに気づいて無理だろうなぁと考えを改め直すのでした(笑)
僕の自己紹介の写真にも使っているドラゴンのヒョウガくんのつながりで、
各地のゆるキャラさんや、ゆるキャラのマネージャーさんなどと知り合ったりする機会が多くなってきました。
(何度でも言いますが、ヒョウガくんは着ぐるみなどではなく、れっきとしたドラゴンです。)
ある日、とあるゆるキャラに唐突にオファーが入り、数日で準備をした後、実際の現場に行ったのだが、
結局そのキャラが登場することは無かった……という話がありました。
聞いてみれば、「着替える場所」が無かったそうです。
当日場所に行って聞いてみたら、「トイレかその辺で……」と言われたらしく、そういうわけにもいかないので断念したそうな。
「そんなもんその辺でいいじゃん」と思われる方がいるかもしれませんし、
それに対して「そんなことをしたら夢が壊れるでしょ!」と思われる方もいると思いますが、
実はそれ以前の問題です。
ゆるキャラさんというのは人間より体が大きいですから、着替えるのに広いスペースがいるのもありますが、
それよりも、ゆるキャラを運んできた巣(ダンボール等の素材で作られている場合が多いです)の置き場所や、
アシスタントやマネージャーさんの貴重品やら荷物の置き場所などはどこにすればいいのとか、
防犯上の問題からも、「その辺」で済ませられる話ではありません。
その上で、「生首」や「抜けがら」などの「ミセテハイケナイモノ」を人目に触れないようにするためにも
四方から死角となるような控室が絶対に必要なのです。
最近はそういうのを見るとすぐケータイのカメラで撮影されて、twitterで拡散されてしまいますしね。
ヒョウガくんは……しつこく言いますが、着ぐるみではないですが……やはり、上に書いたことと似たような理由で
控え室を必要とします。
ただ、そういう話は、ゆるキャラサイドや我々のサイドだからこそ知っているわけであって、
イベントを企画する側……それが、町内会でやるお祭りや有志で開催されるイベントなどの小規模なイベントであればあるほど、
しっかりと事前に確認をしておくべきであって、「控え室が準備してあるのが当然」という思いで現場に行ってはいけないものです。
ゆるキャラの話にスポットを当ててしまいましたが、
ジャグリングや大道芸を行うパフォーマーにも同じことが言えます。
いざ演技場所に行って、
用意したMP3プレイヤーが使えませんでした!!
天井が低すぎて演技になりませんでした!!
等と言う話は言語道断です。
個人的にパフォーマンスの依頼を受けた場合の応対方法として、
・控え室の有無 (ヒョウガくん出演なら必須、竜半出演なら必須ではない)
・スピーカーの有無、使用できる場合は使用可能なメディア
・マイクの有無 (有線、ワイヤレスハンド、ワイヤレスピン、ワイヤレスヘッドセット……ただし、ヒョウガくん出演の場合不要)
・音響さんの有無
・MCさんの有無 (いない場合でも、紹介程度のアナウンスはできるかどうか)
・ヒョウガくん出演の場合アテンドさんの準備は可能か
・屋内か屋外か、屋内の場合は天井の高さ
・演技可能なスペースはどれくらいか
・お客さんの客層はどんな感じか
・演技可能時間(制限時間等)
・当日のスケジュールはどうなっているか(出演の時間帯と、そのほかのイベントの兼ね合いを見るため)
・入り時間はいつにすべきか
・事前にブログなどでパフォーマンスの告知が可能か(※一般の人のショー観覧ができない場合は基本的には告知しない)
・駐車場の有無
・ヒョウガくんの場合で、遠方の場合、ヒョウガくんの「巣」を宅急便で送るための住所
・出演料
・投げ銭徴収可否
……程度の確認は必要です。
(場合によってはもっと打ち合わせが必要です)
まあ……割とがんばってこちらから聞いていたのに
当日に「話が違うじゃないか!!」 っていうこともたまにあったりしますけれど……(笑)
またそれは今度の機会ということにさせてください。
昨年のKAMIWAZAの番組を見ての感想を書いたとき、
「出来レースっぽかった」「実況がやかましかった」「審査員が適切ではない」「芸人のネタ見せタイムが余計」
と、散々なことを書いたように思います。
何しろ、去年は一発目で、
どういう風に番組を行うかわからない状態で、しかも生放送でパフォーマンス番組をやらせ、
さらにM-1グランプリという年末の風物詩であった番組の後継の番組であるという触れ込みで、ハードルも高く、
テレビ関係者側の立場に立ったと考えると、相当な冒険をしていたのではないかと思います。
ただ、パフォーマーの人選は素晴らしかったと思いましたし、
彼らも実にクオリティの高い仕事をしていたと思いますので、
とても多くの問題点を抱えつつも、番組としては成立していたのではないかと思います。
その点、今年は生放送ではなくなったため、去年感じた異様なまでの緊張感というものはなく、
出演者側も表情にリラックスがあったようにも思います。
事前に出演者を見て、
海外のパフォーマーについては昨年のほうが豪華だったように感じましたが、
逆に日本代表のパフォーマーは、
が~まるちょばを筆頭に、テレビ的にも知名度的にもまさに「日本代表」と
呼ぶにふさわしい面々が集まっていたのではないかと思います。
番組が終わった後、
去年とは違い、僕のtwitterのTLに「去年よりよかった」「面白かった」「来年が楽しみ」と、
好意的なコメントが並んだのも印象深いです。
以下、僕が感じた番組として良かった点と悪かった点を徒然なるままに書いてみます。
●実況について
「去年よりよくなった」という点ではこれが筆頭でしょう。
が~まるちょばやマディール、レッキングクルーオーケストラなどの時には、一切実況がなく、集中して見ることが出来ました。
それ以外の実況も去年よりはるかに控えめで良かったですね。
それでもなお、河北省雑技団、アザリオ・シスターズ、ズックのパフォーマンスでも実況はいらなかったのでは?とも思います。
「良かった」と書いておきながら駄目だったところをを書いてしまうのですが(笑)
特に、最後の大技で何をやるのかということが事前の情報でわかってしまうような解説は
「さあ、この後はこうこうこういうことをやるそうです!!」という解説は、
「次に何をやるんだろう!?」というワクワク感を減退させてしまうため、余計だったのではないかと思います。
同様の意味で、CMに入る前のCM明けのパフォーマーの予告映像なんかもクライマックスのシーンを放映していたような気もしますが、これもネタバレになってしまっていましたよね。
すでに演技を終えたパフォーマーの映像では駄目だったのでしょうか。
(テレビ的には、確かに「これからこういうことをやるパフォーマーが出てくるよ!!」という「呼び込み」的な意味合いだったと思いますが。)
逆に、「実況が必要だった」パフォーマーもいました。
生放送ではなくなったため、失敗した箇所や冗長になった箇所はカットする必要もあったでしょうから、
ケントカイトやDaiGoのパフォーマンスの最中に必要最低限の実況は必要だったことと思います。
それを踏まえて考えると、
ケントカイトやDaiGoのところだけ実況が入るのもおかしいので、
全体的にバランスよく実況が入る措置は必要だったのかもしれません。
KAMIWAZAマークが光ると「ここからが見所!!」という演出があったのですが、それも、
「実況のないパフォーマー」のために用意された措置だと考えると納得がいきます。
●納得の審査員
マッスルミュージカルやボリショイサーカスの関係者が審査員として名を連ねていたのは素晴らしいですね。
審査員というのは「こうでなくては!」と思いました。
パフォーマンスを客観的に見て評価の出来る審査員の存在というのは本当に大切だと思います。
番組中、宮本亜門氏が、
「審査員という立場はつらい!!! 優劣をつけなければいけないから!!」というコメントをしていましたが、
まさにこれ。素晴らしい大会になればなるほど審査員泣かせになるんですよね。
今回は、観客の投げ銭システム的なものもありましたが、それについては後述。
●カメラのアングルの話
あなたがもし観客席に座り、ショーを見ていたとするならば、基本的に、見るところは一点からのみの視点であったはずです。
パフォーマンスをさまざまな角度から映すのはいいと思いますが、
その画面の切り替えの頻度が非常に多かったと感じました。
特に、客席の芸能人が拍手を送っている姿が何度も見られましたが、
拍手を送っている芸能人が見たいのではなく、パフォーマーが見たいのです。
勿論、危険なパフォーマンスに息を呑む瞬間や成功した後笑顔で拍手を送る画があってもいい、とは思うのですが、
ショーの主人公はパフォーマーですから、パフォーマーの演出を彩るカメラワークであってほしかったと思います。
「パフォーマーの演出を彩るカメラワークであってほしかった」という点では、余計なアングルからの画というのも気になりました。
特に、アザリオ・シスターズの支える側の顔のアップと、ズックの上からのカメラのアングルは良くなかったと思います。
上からのアングルが悪い、というわけではなく、たとえばマディールのパフォーマンスで
作られたオブジェクトは、上から見た画があったことで
全体的にどのような形になっているのかわかった、ということもありました。
その辺りはやはり、どうカメラを動かすとそのパフォーマーが映えるのか
という点を中心にシーンをつなげる編集さんの腕なのではないかなぁと思います。
逆に、が~まるちょばのパフォーマンス中のカメラアングルの違和感は少なかったですし
(観客と絡むシーンがあったからでしょう。)
レッキングクルーオーケストラの定点からのカメラは良かったんですけれどね。
●得点のつけかたについて
これはどちらかというと個人的な好みも含まれてしまうので、
「そうは思わない」と思う人も多いと思いますが、一応僕の考えをいうと、
いわゆる「得点」を「円」というお金の単位で表現するのは何かいやらしさを感じてしまいます。
パフォーマンスに対して「あなたのパフォーマンスに値段をつけるとしたら……」という
値踏みをしているようで、何か上から目線のような感じがするんですよね。
パフォーマンスには「投げ銭」がつきものだから、という目的があることは理解できるんですけれどね。
他の番組なのですが、観客席の人がギャラを決めるという番組がありまして、
最初にそれを見た時にすごく下品に感じた記憶があります。 最近はどうなったのか知らないのですが、
「○○さん、この方に××円を入れましたが、これはどういう思いから?」という司会者の突込みが入ったりして、
なんか、そういう会話のやり取りに下品さを感じてしまったんですよね。
KAMIWAZAでは、単位こそ「円」でしたが、他のパフォーマーとの比較の対象となる
得点的な要素が強かったので、そこまで下品に感じることはなかったのですが。
まあ、だとすると「円」じゃなくてもいいんじゃないかとかそうも思ったりしますが、
最終的な優勝者の賞金が決まるというゲーム的要素もあったので、まあ、これはこれでいいのかなぁ……。
●暫定チャンピオンVS挑戦者 という構図だとトリが一番有利。
今回のKAMIWAZAの対戦形式を、トーナメント表にすると、こんな感じになります。
……ね?トリが一番有利でしょ?
しかも、新しいパフォーマーのほうが、直前で見ているから、感動も覚めないうちに審査に入るのに対し、
暫定チャンピオンの演技はどんどんと記憶から消えていってしまいます。
ことさら、ベクトルの違う「凄さ」を評価するのだから、直近で強く感動した方に多くの得点をつけがちになってしまうのではないかと思います。
その「トリが有利になる」ということを経験的に把握している選ばれた審査員のみが得点をつけるならともかく、
観客票も存在していたため、よりこの傾向が強かったのではないかと思います。
トリのパフォーマーが優勝しちゃったことも、「予定調和」だったような気もしなくもないです。
「スタッフが一番凄いと思ったパフォーマーを最後に持ってきた」という考えでもいいとは思いますけれど(^^;
M-1グランプリでも同じ審査方法ではあったのですが、
演技順が抽選で決められていたのに対し、今回の演技順はある程度意図されて組まれたものと思いますので、
正直、最初のほうにパフォーマンスをした方々の優勝というのは確率的にはとても少なかったのではないかと思います。
●生放送でなくなったことについて
KAMIWAZAはまだ2年目、手探りの状態はまだ続いていると思います。
今回、生放送ではなくしたのは正解だったんじゃないのかなぁと思います。
生放送はアクシデントが起こる危険性もはらんでいますからねぇ。
とはいえ、去年の生放送でのハラハラ感というのも好きでした。
去年のリカルドの演技なんか、うるさいと言われ続けていた実況まで一体となって
みんなでハラハラしていて凄く一体感を感じましたしねぇ。
パフォーマーたちがテレビ局の信頼を勝ち取り、
「生放送で放映しても充分彼らは素晴らしいパフォーマンスをする」ということを
わかってもらえる日が来たら、生でお送りするパフォーマンス番組というのが
できる日が来るのではないんじゃないかなぁと思います。
すると、また生放送独特の緊迫感に包まれたショーになると思うのですが、
それはそれで凄く面白いことになるのではないかなぁと思っています。
いつかチャレンジしてほしい。
番組の感想としてはこんなところです。
素人目で見て偉そうに語っているので、もしかしたら不快に思う方もいるかもしれませんが、
逆に、これだけまだ素人目で見て改善すべき点があるのに、
その手のパフォーマーたちに「面白かった」「来年に期待」と言わせることができる番組というのは
素晴らしいんじゃないかなぁと思います。
今回日本代表として出演した、が~まるちょば、レッキングクルーオーケストラ、DaiGoの3組は
本当に日本の「代表」であり、日本が世界に誇るパフォーマーたちであると思います。
勿論、ワイルドカードで出演したケントカイトも、日本のジャグリングシーンを背負って立てるパフォーマーでありました。
ただ、日本には彼らだけではなく、他にも別のベクトルで素晴らしいパフォーマーたちが数多くいます。
是非ともそのパフォーマーたちにスポットライトを当て、
土日には近くのショッピングモールに来ているパフォーマーを見に行く人が増えてくれれば、と、
そんな風に思う次第です。
おまけですが、昨日の記事にも書きました通り、
ジャグリング仲間であるぱわぁさん ( @jugglerPOWER )が、素晴らしい先見の目を披露し、
「彼らの演技は凄い!」と、KAMIWAZA放映直後(……と、それより少し前)にパフォーマーを紹介し、
見事にその中から2人もパフォーマーが出演しました。
二番煎じではありますが、現時点で「日本VS世界」という構図を作ることのできるパフォーマーを、
個人的な趣味で紹介したいと思います。
僕はジャグラーなので、ややジャグラー寄りのパフォーマー紹介となっております(^^;
●ロシア・ウクライナ シャルコフ・ブラザーズ(ハンド・トゥ・ハンド)
いきなりですが動画がありません(笑)
個人的には、今まで見たハンド・トゥ・ハンドの中で最も衝撃的だったパフォーマンスです。
2003年か2004年くらいの大道芸ワールドカップin静岡のグランプリだったかな。
普通パフォーマンスを見ると、「うおおお!!」という驚きの声が上がるものですが、
彼らの場合は違う。観客席から「うわっ……」という若干引いた声が漏れます(笑)
おそるべき軟体の体を持つ彼らは、
ハンド・トゥ・ハンドを、「ものすごく無理な体勢」でやろうとするんですよ。
言葉だけではイメージできないと思いますが、
股の間から頭を覗かせますね?
そのまま頭が股の間を通って(ともするとそのまま前転してしまいそうですが)股の間から両手を出して、突き上げた腕の上で
もう片方の人に倒立をしてもらったりするんですね。
勿論、下の人の足は両足とも地面についていますよ。
どうですか?イメージできないでしょう?
実際に見てもらうしかありませんね(笑)
見たことのある人は「ああ、あの人らね」と思いだしてもらえるとは思いますが、
見たことのない人は、実際の「モノ」を見ないとならないでしょう(笑)
最近静岡ではまったく見かけなくなってしまったのですが、まだ現役でやられていらっしゃるんでしょうか。
●日本 伊藤佑介(けん玉)
日本の誇るけん玉パフォーマーと言えばこの人、伊藤さん。
ジャグリングの要素も凄く取り入れてある、非常に独創的なけん玉パフォーマンスであると思います。
彼の場合、凄いのはパフォーマンスだけではなく、おしゃべりやちょっとナルシストなキャラクターも良かったりするので、
是非ともテレビ出演をする際には、彼に自由におしゃべりをしてもらってやってほしいなぁと思います。
●アメリカ グレッグ・ケネディ(ジャグリング)
以前にもこの人のパフォーマンスは取り上げたことがありますが、
一味も二味も違った、独創的なジャグリングの世界を見せる人。
計算されつくした軌道のパフォーマンスが魅力です。
●日本 WORLD ORDER(ダンス)
まあ……もう有名なので説明不要な感じもするんですが、
K-1格闘家であった須藤元気氏を中心として集まった音楽&ダンスユニットです。
生で彼らのパフォーマンスを正面から見たいなぁ……。
●アメリカ トム・マリカ(マジック?)
すごい技の数々の間には抱腹絶倒のパフォーマンスを(笑)
パフォーマンスのジャンルとしてはマジック……だと思うんですが(^^;
本当に体に悪そうなパフォーマンスです。
●日本 おこたんぺ(マニュピレーション)
この方もこのブログで何度も紹介していますが、
まさに「止まって見える」コンタクトジャグリングとマニュピレーションの世界を披露する方。
いつも紹介する時は、「日本で一番かっこいいジャグラー」として友達に紹介しています。
●ドイツ ゲット・ザ・シュー(ジャグリング)
何故か靴を奪い合って戦いを繰り広げる二人組のパフォーマンス。
息の合い方が尋常じゃないです。
生で見た時は本気で感動しましたよ。適当に投げている筈のクラブが手元に収まる収まる。
●日本 仙丸(太神楽)
昨年リカルド、今年マディールとバランス芸が話題になっているKAMIWAZAですが、
超絶バランス芸のパフォーマーが日本にもいるんですよ!!!
世界各国でパフォーマンスをしている方なので
なかなか普段日本でお目にかかることはないのですが……
アクロバットのサブリミット、三味線パフォーマーのセ三味ストリートとのコラボパフォーマンスの「うんぷてんぷ」も
コアな大道芸ファンの中では有名かもしれません。
どうよ!! どうよ!!!
彼らが出る番組とか楽しみで楽しみでしかたないんですけど!!!!(とテンションを上げる夜中2時……)
M-1グランプリの後継番組として、去年から始まった
朝日放送系列の番組、KAMIWAZA。
昨年は視聴率的には惨敗だったそうで、
今年は行われないんじゃないかと思っていましたが、
内容のリニューアルをしつつ、今年も見ることができました。
番組としてどうだったかの感想はまず置いておきまして、
各パフォーマーの感想を書きたいと思います。
この「感想」というのは、
将来的に僕がジャグリングやその他のパフォーマーの
演技を見た際の何かしらを書くことがあった場合の
練習的な意味合いでもあります。
(実際、それをするに値する人間になれるのはずっと将来と思いますが、
そういう立場の人間になれたらいいと思っています。)
それゆえ、
「どんだけ上から目線なんだよww」「じゃあお前がやってみろよww」
という突っ込みもあろうかと思いますが、そこは大目に見ていただきたいと思います。
演技順に書くつもりですが、思いだしながらなので、正確ではないかもしれません。
●中国 河北省雑技団
雑技と言えば中国。中国にはこの手のパフォーマンスを行うパフォーマーがゴマンといます。
どの雑技を見ても凄まじいんですよね。いったいどんな英才教育がなされているのか、
そのパフォーマー育成の現場を見てみたいと思う次第です。
パフォーマンスの途中に、自転車の上から上へと飛び移るパフォーマンスがありましたね。
ああいった、「心臓に悪い」(つまり、危険度の高い)演出が少なめだったのではないかなと感じました。
「ああ、凄いな」とは思うのですが、凄い技を見せていくだけ、という印象を受けました。
それが中国雑技の王道的演出なのかもしれないのですが。
(我ながらものすごい上から目線だ……)
ただ、スタジオの自転車を走らせる空間がやや小さかったようにも思うので、
真の実力はあんなものではないのかもしれません。
●日本 DaiGo
実は恥ずかしながら、DaiGoさんの存在を知ったのはつい最近のことでして
(家にテレビが無いのです……わざわざネットカフェに行って観賞したんですよ!!)
すさまじいメンタリズムっぷりをただただ感心して見るより他ありませんでした。
恐らく、彼のメンタリズムは本物で、ヤラセではないと思っていますし、
客席からあげられた芸能人もいわゆるサクラではないと思うのですが、
テレビでやっていることによって、「ヤラセではないか」「サクラなんじゃないか」
と思われてしまうのが残念でなりません。
かつて催眠術のエンターテイメントショーもテレビで放映されていましたが、
同じようなことを感じましたね。
おそらくは、普段のショーでは、客席にいる人たちを次々と舞台にあげて
パフォーマンスをされているのではないかと思いますし、是非とも彼のメンタリズムを
生で体験してみたいなぁと思います。
賞レースとしてこの番組を見た時、事前にお客さんの誰もが
「どういうことをやるかがわかっている」状態でのパフォーマンスというのは
非常に不利だったと思います。
その上で、ここまで見ているお客さんを魅了できるパフォーマンスができるということが
素晴らしいと思います。
●スペイン アザリオ・シスターズ
紹介文に謳われているように、「女性二人でのハンド・トゥ・ハンド」というのは
本当に珍しいと思います。
女性ならではの「しなやかさ」「美しさ」に「力強さ」という両面性があり、
すごく意外なパフォーマンスだったと思います。
全体を通して見ると、凄くオーソドックスなハンド・トゥ・ハンドではあったと思いますが、
最後の、片手だけで頭の上で倒立をさせている状態で、梯子を登って降りる、という大技の存在が、
「自分たちは他と違うんだ」ということを見せつけていましたよね。
ただ、言ってはなんだけれど、せっかく美しい方々なんだから、
手を頭の上に置いて倒立している時に、下の方の顔のアップをカメラで抜くのはどうかと思うなぁ……
サーカスをやっている女性というのは美しいものなので。
●日本 ケントカイト(ワイルドカード枠)
彼らの紹介前に、JJF2012(ジャグリングの国内最大の大会)のチャンピオンシップの映像がぱっと流れた時の
僕のtwitterのTLの騒然とした様子が凄く面白かったです(笑)
他の紹介されているパフォーマーの傾向からして、
「ワイルドカード」枠は、80%くらいの確率でジャグラーであろうと思っておりまして、
ただ、その枠は日本をけん引する他のジャグラーであろうと考えていました。
選ばれたのはケントカイトだったわけですが、なるほど、そう来たか、という感じです。
他のそうそうたる「日本代表」のパフォーマーたちと比べてしまうと、
未完成だと思うし、彼らの成長はこれからだと思うわけですが、
ワイルドカード枠の定義である「まだ日の目を見ていない将来有望なパフォーマー」であるという点については強く同意できますので、
彼らを選んだKAMIWAZAのチョイスは素晴らしいと思います。
また、このチョイスは日本のジャグリング界に大いなる追い風となることでしょう。
安易に彼らに勝たせる展開ではなかったことも良かった。
(彼らの存在感をお茶の間に届けることができただけでも充分だと思います。)
ちょっと緊張していたのか、動きは硬かったかなと思います。
JJFで見た時の彼らはもっと軌道の乱れていない、安定感のあるパフォーマンスでしたからね。
ジャグリングというのは、画としてはとても派手なのですが、
アクロバットと並んでしまうと、見劣りがするパフォーマンスだと思っています。
彼らがこれより上のパフォーマンスを目指すとするならば、
それを覆す何かしらの要素が必要なのではないでしょうか。
これは、彼ら自身の課題ではなく、ジャグリングをする者全ての課題だと思いますが。
因みに、彼らは大道芸などのイベントをやるときには、
自らおしゃべりをしながらパフォーマンスをします。
twitterで僕が、「彼らは生で見てほしいな」と言ったのは、
そういう、ジャグリングの技術的な要素だけではない部分も素晴らしいんだぞ、ということを
知ってほしかったという部分もあります。
彼らのJJFでの演技は
こちらでも紹介していますので、
興味のある方はご覧ください。
●カナダ ドミニク・ラッカス
昨年、KAMIWAZAを見ていた時に、ジャグラー仲間であるぱわぁさん( @jugglerPOWER )という人が、
「僕が独断と偏見で世界代表を決めるとしたら」と言って
選んだ人の中に入っていたので、事前にこの方を知っていました。
「ヒューマン・フラッグ」のギネス記録保持者とは。
この手のポールを使ったパフォーマンスって、力がいるもので相当大変だと思うのですが、
画的にはそんなに派手なものではないように感じます。
むしろ、長いポールを使って、滑り降りて地面すれすれで止めるとか、
肉体的な技術ではなく、危機感を煽る演出で喝采をもらうタイプが多いように思っていたのですが、
この方はそういった演出を行っていませんでしたよね。
それなのにこの魅了のしかたが凄い。
体の動きの綺麗さがその「引き込める」力の原動力だったのではないでしょうか。
そして、その原点となっているのが、ギネス記録を打ち立てられる筋肉にあるのでしょう。
クローズアップされていた、空中を歩く動きも、本当に空中を歩いているように感じましたしね。
置いた足が空中でびしっと静止できる力のなせる技でしょう。
●日本 レッキングクルーオーケストラ ELスクワッド
この方たちもyoutubeで見たことがあったなぁ(CMの件は知りませんでした。)
事前の僕の予想では、この方々が優勝するのではないかと思っていました。
僕のtwitterのTLでは、「電飾の演出が凄いわけであって、ダンスが凄いわけではないのでは?」
……という意見が妙に目立ったように思いますが、僕はそうは感じませんでした。
まず、この演出を思いつくに至った経緯で既に「他とは違う」と思いますし
(「他とは違う」という言葉すら彼らの演技に対しては陳腐な言葉だと思いますが)
電飾を上手く利用した構成も随所に盛り込まれていて
(例えば、倒れている人間が起き上がったり、空中で回転しているように見えるところなど)
電飾でダンスをすることの意義を強く感じます。
その電飾での演出を行うためには勿論個々のダンスの技術というものが必須と思います。
大人数のこういった+αのある演出というのは本当に見ごたえがありますよね。
あとは、ステージの奥行きの使い方が上手いなぁというところを感じました。
ステージというのは、観客席から見ると、一枚のスクリーンのように、縦と横に広がる世界なのですが、
彼らのように、奥行きを感じさせるパフォーマンスができると、凄く表現の幅が広がりますよね。
演技順がここでなければ、優勝していたんじゃないかなぁと思います。
●ベラルーシ ズック
空中ブランコの類のパフォーマンスをもっと近くで見られるタイプの演技ですよね。
もっと間近で見たかった。
一つの棒に二人が捕まってぐるぐる回ったり、
他の人の間を縫って棒から棒へ渡るところなど、危機感をあおる演出が多かったですね。
しかし、僕のtwitterでの感想は「正面で見たかったね」の一言だけでした。
このパフォーマンスは、上から見たアングルを映すべきでは無かったと思います。
上からパフォーマンスを見ると、互い違いにジャンプをしていることがまるわかりになってしまい、
正面(横)から見た場合よりも、「危なく見える」箇所が少なかったのではないかと思います。
●日本 が~まるちょば
まさに日本代表。満を持して登場といった感じの大御所が~まるちょば。
盤石のパフォーマンスで、もはや、僕が感想を書くこと自体がおこがましく思えてしまいます。
なんでしょう……「完璧」という言葉しか出てきません。
パントマイムとか、クラウニングとか、そういうジャンルの完成形に極めて近い位置にいる方々なんだろうな、と
常日頃から思っています。
(「完成」はしないのでしょう。常にパフォーマンスというのは進化していくものですから。)
ただ、テレビの力では、彼らの本当のパフォーマンスの3割も見せられないと思っています。
(※その3割でも圧倒的なんですけれどね。)
生で見せたい、いや、生で僕も見たい。何回でも見たい。
が~まるちょばのパフォーマンスの感想というわけではないのですが、
以前、別の番組で彼らがパフォーマンスをした時、
エスカレーターに乗った時の音とか、手が伸びる演出とかをしている時に、テレビ的な演出で余計な効果音が乗っていて、
「おいおい……台無しになってるよ……」と思ったのですが、そういうのが一切なくてよかったです。
●スイス マディール
いやー……奇しくも去年のKAMIWAZA終了後の感想を書いた時、
「海外のパフォーマンスの番組はこんな感じだ!!」と記事を書いて
紹介したパフォーマーがまさかのオオトリとはw
僕の先見の目のなんとあることよ!!!
と思いましたが、実は、この動画もぱわぁさん( @jugglerPOWER ) に教えてもらったもの。
(ぱわぁさんもまた別の誰かに教えてもらったらしいですけれどね。)
僕はもうパフォーマンスの内容を知っていましたし、
どちらかというと、「オチ」の時のTLがどうなるかをわくわくしながら眺めていました。
やはり、途中間延びしているのが気になる人が多かったように思いますね。
テレビだとこれでチャンネルを変えられたりしてしまうのかもしれませんが、
実際どうだったのか気になるところです。
ただ、やはり最後の「オチ」はそれまでの静かな空気を覆しますよね。
むしろ、ここまで極限に溜めたからこその最後の圧倒的な「オチ」があるのです。
僕が去年紹介した動画とは音楽も違いましたし、
最初に使うものが木の棒だったのに、今日見た時は羽になっていました。
最後の「オチ」の演出には羽の方がいいでしょうね。
彼の演技もさらに進化しているのです。
(個人的な好みでは音楽は前の方が良かったような……笑)
「オチ」の直前に、一瞬バランスを崩してひやりとしたシーンがありましたが、
その時に見ていたお客さんが胸を撫で下ろす姿がカメラに抜かれていました。
生で見ていると本当にパフォーマーの息遣いまで聞こえてきたことでしょう。
そんな様子を端的に表しているシーンだったと思います。
パフォーマンスの内容を知っていたのに最後の「オチ」には鳥肌が立ちました。
twitterのTLを見ても、最後に「うおおおーー!!!!」「鳥肌!!!」「やべぇええええ!!!」
という言葉が並びました。
「圧巻」という言葉がぴたりではないでしょうか。
KAMIWAZAという番組の全てを持って行ったような感じさえ受けます。
初見の衝撃が強すぎたのですが、きっと今回彼のパフォーマンスを初めて見た人は同じ衝撃を受けているのではないでしょうか。
願いがかなうのならば、全ての彼のパフォーマンスに関する記憶をすべて消し去ってもう一度パフォーマンスを見たいと思います。
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パフォーマー個々の感想はここまで。
夜も遅くなってしまいましたので、番組としての感想は、明日にでも書こうと思いますが、
ただ、一言だけ先に言うとするならば、
昨年よりもはるかに良い番組になっており、
早くも来年のKAMIWAZAが楽しみになっているということです。
かつてのM-1グランプリも、最終的な形に落ち着くまで、番組の内容を改良されてきたものと思います。
来年はさらに素晴らしい番組になっているのではないでしょうか。
お久しぶりの投稿となってしまいました。
これまで”Junk Stage”では”Weekly writer”だったのですが、
仕事が忙しいのと、もう一つの理由があって(この記事で書きます)
更新頻度が落ちてしまいました。
まあ、今後も無理のない範囲で書いていこうと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ。
「もう一つの理由」とは何か。
それは、ジャグリングが楽しくなったことだと思います。
「僕のジャグリング史」カテゴリでいずれ触れようと思っているのですが、
僕は2008年のJJF(日本最大のジャグリングの祭典)のチャンピオンシップで3位入賞、
2010年のIJA(国際ジャグリング協会主催のジャグリングのイベント)のチャンピオンシップ決勝出場、
と、ジャグリングを続けていくうちに目標となったものを達成してしまいました。
2008年のJJF入賞した後、急激にモチベーションが落ち、(完全燃焼したってやつでしょうか)
2010年のIJAを目指すにあたり一時的にモチベーションを立て直したものの、
その後はやはりモチベーションが落ちてしまい、昔ほどジャグリングが楽しいと思えなくなっていたと思います。
しかし、最近は本当にジャグリングが楽しくて仕方がありません。
ここ半年ほど、土日時間が空けば地元の大学のサークルに足を運び、守衛さんに顔を覚えられてしまったほど(笑)
クラブの腕が自分でもわかるほど成長していることと、シガーボックスの新しい領域が見えてきたことが
モチベーションを上げているもっとも大きな要因ではないかと。
しかし、そんな状態にもかかわらず、先々週あたりの練習に、少し集中力が途切れがちになってしまいました。
最近は、練習メニューを組んであり、
そのメニューをこなせば充分に充実した練習になるのですが……
そして、その夜はたと気づきました。
その練習メニューは半年近く使っていたものなのですが、
大分技の成功率が上がり、少しマンネリ化していたのです。
それゆえ、練習メニューの半分程度を変更し、
現在の僕のレベルでできそうな技よりも少し高い目標を設定することにしました。
そのメニューを眺めた時のモチベーションの高くなり方が凄かった。
「今すぐにこのメニューで練習したい」と思いましたもんね。
その練習メニューの改定により、またさらにモチベーションが高くなり、
この前の練習の楽しかったこと楽しかったこと。
いやー……
練習が楽しくて記事書いている時間がありませんよ(笑)
……っていう言い訳は駄目でしょうか?
カスケード、シャワー、ファウンテン……
これらは、ジャグリングの技の名前です。
3つのボールのうち、1つのボールと2つのボールを交互に投げ上げる「ワンアップ・ツーアップ」や、凹の形にボールを動かす「ボックス」、トランプを切る動作に似ている「シャッフル」など、普通なら見た目にぱっとわかりやすい名前をつけられますが、
それ以外に、「技を開発」した人が、その技の名前をつける、というケースがあります。
まあ、いわゆる「技の開発者の権利」というやつでしょうか。
その後、他の人にも真似られて広まっていくと、その名前で定着することになります。
スティーブ・ミルズさんの開発した技、
「ミルズメス(Mills’ Mess)※1」という技が一番有名。この「ミルズメス」という技は、あまりにもジャグラーの間で有名になってしまったのですが、開発者のスティーブ・ミルズさんはまだ現役バリバリのジャグラーだという事実を知るとびっくりする人がたくさんいます。(そんなに古い技、というわけではないということです。)僕が2005年か2007年にアメリカに行った時のコンテストのバックステージの担当もされていました。
このミルズメスもそうなのですが、
その人が開発した技というのは、人名+何かしらの単語の2語で作られ、さらに、技名のイニシアルがゾロ目にすることがジャグラーの間では通例になっています。
このつけかたをされている技というのは本当に多くあって、「バークスバラージ(Burke’s Barrage)」「ルーベンシュタインズリベンジ(Rubenstein’s Revenge)」「ダンカンドーナツ(Duncan Donut)」「エリックスエクステンション(Eric’s Extension)」「スミタズスクリーム(Sumita’s Scream)」などがあります。
実はシガーボックスの技の中に、「竜半ズレインボー(Ryuhan’s Rainbow)」「竜半ズレボリューション(Ryuhan’s Revolution)」なる2つの”Ryuhan”を冠する技もあったりします。
僕の場合、”Ryuhan’s……”という名前のついていない、僕が開発した(と僕が思いこんでいる※2)技というのがこれ以外にもあったりするのですが、最近はもはやできる可能性の幅が広すぎて、開発した技一つ一つに名前をつけるのすら億劫になってきてしまい、名前をつけるのは、「これは」という技ができた時だけになってきました。
おそらく、この手の「名もなき技」の方がジャグリングの世界には多く存在していることでしょう。
ジャグリングショップナランハで発売されているボール教則ビデオで、デモンストレーターである中嶋さんがやったデモンストレーション用の技を、僕のサークルのメンバーがナランハに電話して「あの技の名前はなんだ?」と聞いたという逸話があります(笑)「その技には名前はない」と答えられたらしいですが、その後、うちのサークルではその技のことを
「ナカシマズナッシング(Nakashima’s Nothing、つまり、中嶋さんの名もなき技)」と呼んでおります。
※1
このブログを読んでいる中高生の皆さんに覚えておいて欲しい英語のワンポイント。
’←アポストロフィというのは、例えば”Ryuhan’s”と書けば「竜半の」という意味になりますが、「Millsさんの」というように、人名の最後がsで終わった場合は、sの後にアポストロフィをつけ、”Mills’”……となります。
※2
僕が誰に教わったわけでもない、既存の技の合成や既存の技の発展として「作った」技の数々であるのは間違いありませんが、僕がやったのが「世界初」かというとそうではない技もあるのではないかと思います。
ところで、
日本人は、技の名前を略す傾向があります。
例えば、ミルズメスなら「ミルズ」、バークスバラージなら「バークス」といった具合です。
それはそれでいいのですが、
竜半ズレインボーは「レインボー」と略されます。
まあ……もともと「レインボー」と僕自身が呼んでいたということもあるのですが、こう……開発者の名前を残して広めておいてほしいですね(笑)
この前、「えっ、レインボーって竜半さんの開発した技だったんですか?」って言われて、地味にショックでした(笑)
以前、シガーボックスのメンテナンスをした、という記事を書きました。
そのとき、桃生さんより、「道具を大切に扱っていますね」というコメントをいただきましたが、
むしろ、僕は自分が本当に道具を大切に扱っているのかどうか疑問です。
たとえば、僕と同じくJunk Stageに記事を書いていらっしゃる、曲独楽師の三増さんは、
使っている独楽をとても大切にしていることが文書から読み取れます。
やすりなどを使って自分の独楽をメンテナンスされていたり、
曲独楽作りの職人さんや素材が少なくなってしまってきていることを憂いておられるそうです。
僕はアマチュアで人より舞台に立つ回数も少ないので比較にならないかもしれませんが、
おそらくもっとも練習頻度の高いシガーボックスは、もって3~4年。
今のタイプのものにして今使っているシガーボックスが3代目ですが、
その3代目も先日記事に書きましたとおり、「ひび割れ」を起こしました。
ただ、三増さんと違い、壊れてしまったら新しいものを買ってしまえば済むだけの話ですので、
シガーボックスを堂々と練習中に高く投げ上げてキャッチしそびれ、
派手に大きな音を立てて床に叩きつけられるシーンなどは珍しいものではありません。
もちろん、「ひび割れ」くらいならホワイトテープを巻きなおしますし、
それ以外の道具でも、クラブの先端が取れればビニールテープを巻きなおしたり、アロンアルファで接着したり
その程度のことはしますが、
それは単純に「この程度で買いなおすのは惜しい」という思いからだけであって、
もしも僕が使っているシガーボックスの面が1枚はがれてしまったり、使っているクラブがぽっきり折れてしまったら、
修復しようと考える前に「買い直そう」と思うでしょう。
それは、接着剤やパテを駆使すれば修復できるかもしれないが、
そのくらいまで使い込んでボロボロになっていると、それ以外にも気に食わないこと
(たとえば、シガーボックスだったら、木片が箱の中に入ってしまって使うたびにカラカラと音を立てるとか、
修復をすることでだんだん見栄えが悪くなってきてしまっているとか、)
があったりとか、
あるいは、修復することで、道具の繊細なバランスが崩れてしまうことを危惧してのことです。
新品を買うときは、全体のバランスを考え、
僕の場合は、一つだけ買い足したりはせず、全部を入れ替えることのほうが多いです。
「ひび割れ」の記事でも書きましたが、おろしたての新品は若干使い心地が悪く、
しばらく「移行期間」が必要になるので、
「移行期間」の最中は、練習は新品で、人前でやるときは古いものでやったりして、
徐々に移行をしているのですが、ある時
(シガーボックスの1つが完全に寿命を迎えて壊れたり、道具の入れ替えを忘れて新品を持ってきてしまったり)に完全に入れ替わります。
その結果、寿命寸前でなんとか原形をとどめている道具が家に溜まっていくことになります。
まあ……僕の場合は、そういう道具は初心者に貸し出すなどして有効利用はできていると思いますが……
おそらくは、上級者であればあるほどこの傾向は強いのではないかと思います。
上級者の場合、もう一つ道具を変えるタイミングがあります。
それは、「新製品が出た時」。
ありがたいことにシガーボックスはジャグリングをはじめてこの方、1回しか新製品出ていないので気にしないのですが、
ディアボロを筆頭に、クラブ、ボール、デビルスティックなどは、新製品が出たときに
「おおっ、面白そうなのが出たな!!使い心地を試してみよう!!」
となり、とりあえず新製品を買ってみる、という人もいるのではないでしょうか。
買ってしまうのは極端ですが、その新製品を購入した友人のものを貸してもらってちょっと練習することはありうるでしょう。
使ってみて、相性が悪ければそのまま使わなければいいし、相性がよければ、古い道具からあっという間に乗り換えてしまいます。
ジャグラー全体がそうであるとは思わないのでほしいのですが
(海外のジャグラーで、それはそれは自分のシガーボックスを大切にされていて、
もう、ぼろっぼろのシガーボックスにたくさんシールを貼り付けてなんとか原型をとどめていたような人もいましたし。)
全体的にそこまで道具を大切にしているようには思えないかな……
と、ここまで書いてみて、
そういえば、学生時代は使っていたクラブに補修用のビニールテープを何層にも何層にも重ね貼りをして、
ボロボロになるまで使い込んでいたことを思い出しました。
当時は、今ほど安いクラブ(といっても1本3000円程度はする)はなくて、
クラブ1本5000円近くかかっていた頃で、(しかも、5つとか持っていたから、当然それだけお金かかるわけで)
学生だからそんなにお金ないし、大切に使っていたのかなぁ。
そういえば、先日、学生時代からずっと使っていたディアボロ×2を引退させました。実に10年以上使ったことになります。
「サーカスディアボロ」という名前のディアボロで、僕が始めた当初は誰もがこのディアボロを使っていましたが、
もはやこのディアボロを使っている人は周囲にはほぼ皆無の代物です。
僕の場合、ディアボロはメイン道具ではないですし、単純に練習量が少なかったからこの年数持ったのでしょう。
僕の手持ちの道具で言うと、あとはデビルスティックがディアボロと1年違いで学生時代に購入したものがありますが、それ以外は一通り買い換えました。
練習するとどうしてもボロボロになってしまう道具たちですが、それでもちゃんと大切に扱ってやりたいと思っております。
皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
他のライターの方々から遅れること数日ですが、今年初投稿をさせていただこうと思います。
さて、昨年は、
僕とジャグリングの関係を揺るがすような大事件は起きておらず、
せいぜい、ヒョウガ君が2回ほどテレビに映ったくらいでしょうか。
ただ、8月からのジャグリングのモチベーションの上がり方はなかなかのもんだったと思います。
実際、上手くなったと思います。
また、昨年はヒョウガ君出演の機会が多く、色々な経験をさせてもらったので、
今後のパフォーマンスの広がりに是非とも期待したいところです。
このモチベーションを維持しつつ新年もジャグリングを頑張りたいところです。
昨年立てた目標は達成できたのか確認しましょう。
ヒョウガ君の目標。
・大道芸ワールドカップin静岡、オフ部門出場する
・しみずみなと大道芸に出演する
・↑の2つ以外の大道芸のフェスティバルに出場する
上記3件は達成です。
大道芸ワールドカップin静岡、オフ部門は2年連続で出場しました。
しみずみなと大道芸は3年連続。
それ以外の「フェスティバル」……ですが、7月に浅草にて「ジャグリングデー」という企画でヒョウガ君を出場させてもらいました。
ここでいう「フェスティバル」というのは、自分以外にも色々な芸人さんがいて、スケジュールが切られていて出演する機会、というかたちのことで、
このイベントは、「フェスティバル」と呼べるんじゃないかなと思います。
他にも、豊橋駅前や、浜名湖ガーデンパークなどで他の芸人さんとの共演の機会もありました。
というわけで、ヒョウガ君の目標は達成。
今、初代ヒョウガ君がちょっと鱗の色があまり綺麗では無くなってしまったので、三代目のヒョウガ君が準備中です。
(※二代目はちょっと失敗してしまいました……)
こいつをそろそろデビューさせてやりたいですね。
そして、大道芸ワールドカップin静岡も、さらに上の目標を目指したいです。
まだON部門に出る実力はないと自己分析していますが、
将来的なON部門につなげるべく、今年は下準備をしたいと思います。
というわけで、ヒョウガ君の目標。
・清水みなと大道芸 4年連続で出場
・大道芸ワールドカップ(OFF部門)出場
・↑2つ以外のフェスティバルに出場
・将来的な大道芸ワールドカップON部門を目指すために下準備を始める
・三代目ヒョウガ君のデビュー
去年より目標は多くなっていますが、頑張りたいと思います。
……いや、頑張らせたいと思います。
竜半の去年の目標です。
・シガーボックスの新ルーチンの精度を高める。
・7ボール100キャッチ超え
・5クラブ150キャッチ超え
全部達成できていません(^^;
先にも言った通り、シガーボックスは下旬に成長しました。
それを踏まえての構成にしたいため、
シガーボックスのルーチンはさらに新しくするつもりです。
7ボールは……成長しませんでした。
まあ、練習してないからなぁ。
5クラブは、自己ベストは更新しましたが、150キャッチの壁は高いですね。
というわけで、今年の目標は去年に引き続く感じになってしまいますが、
・シガーボックスの新ルーチンを作成する
・7ボール100キャッチ超え
・5クラブ150キャッチ超え
……としたいと思います。
とにかく、最近のモチベーションの高さは維持したい。
今年一年、またジャグリングと楽しく向き合いたいと思います。
脳内には本当に色々なことをやりたいという思いが次々と思い浮かぶんですね。
特に今仕事が忙しい時期でそんなことやっていられる時期じゃないんですが(笑)
せっかく、ドラゴンのヒョウガ君という相方がいますので、
彼を利用したキャラクターグッズなんてものを作ってみたいと思っています。
まず、ヒョウガ君に投げ銭を入れていただいた方に配るヒョウガ君トレーディングカード。
これは、実際にカードゲームができるようになるために内容を調整中です。
そして、「大きなお宝」を投げ銭として入れていただいた方に対してお礼としてプレゼントしているのがヒョウガ君シール。
龍居堂の大巳たかむらさんにイラストを描いていただき、本格的に仕上げていただきました!!
上記はヒョウガ君の大道芸を見た人(&投げ銭を入れてくれた人)にしかプレゼントできないのですが、
こちらのページに、
2013年のカレンダーを作って掲載いたしました。
A4サイズで作成してありますので、ダウンロードして印刷してみてくださいませ。
これ以外にも、他に色々できないかなぁと模索したいです。