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2014/05/24

僕がジャグリングを始めた年と、「ジャグリングショップナランハ」がお店を始めた年は一緒、ということで、
この15年くらいの話ではありますが、
「ボール」「ディアボロ」「シガーボックス」について、流行の移ろいの話をさせていただきたいと思います。

○ボール……ボールはここではトス(※投げる)専用として考えてお話をします。
僕がジャグリングを始めたころは
練習用としても有用なビーンバッグ、大きくて見栄えがいいステージボール、とても高級品シリコンボール、の3種類の選択肢くらいしかなかったと思います。
他にもあったかもしれませんが、これら以外のボールはあんまり見たことがなかったです。
そして、実質練習用としてはビーンバッグ以外ありえなかったわけですね。

表面の素材が変わったりとか、見栄えや大きさが変わる等ちょいちょいあったりはしましたが、
そこら辺は好みの問題だったりしますのでまあ割愛。

そんなビーンバッグ全盛期に風雲児が現れます。
ブラディックという、1999くらいにとても活躍したジャグラーがいて、
そのブラディックの使っていたのが「ロシアンクラブ」と「ロシアンボール」と呼ばれるものでした。
ロシアンクラブは(見た目のあんまりよくなさもあって)あんまり使っている人はいなかったのですが、
「ロシアンボール」は簡単に自作できることと、「ビーンバッグより軽い!」「手元にしっくりくる!」「特定の技(ストール)がやりやすい!」「振ると楽しい!」などという特徴があり、
瞬く間に全国的に拡散(たいてい自作派だった)。
さらに、ショップでビーンバッグより安い値段で売られ始めたことから、
一時はビーンバッグ絶滅するんじゃないかという勢いで広がって行きました。

ただ、踏むと壊れやすいことや、
形が球形で固い=多くのボールを片手につかむ場合、持ちにくくなる(※ビーンバッグなら多少形がゆがむので掴みやすい)という欠点もあること、
妙な軌道を描くので「ジャグリングに慣れるまではビーンバッグの方がいい」という考えもあったので、
ビーンバッグも絶滅はせず(いや、そんな本当に絶滅寸前までいったわけではないけど)根強く存在していました。

ところで、ビーンバッグは長らくナランハで売っている普通の「ビーンバッグ ノーマル」というものがトップセラーだったと思いますが、(今でもそうだと思うんですが)
このビーンバッグ、長く使っていると表面に穴があいてしまったり、やわらかくなって球形をとどめなくなってしまったり、という状況に陥りやすいものでした。

この耐久力の不満がロシアンボールに変わられていった原因の一つであったと思うのですが、
上級者向けに色々なボールが作られまして、
「スポーツビーンバッグ」「ラドファクタービーンバッグ」等がこれにあたります。いわば上級者向けビーンバッグ。
こいつらは、頑丈にできていまして、長くの間使うことができる代物ですね。

こういう上級者向けのビーンバッグの販売もあって、ビーンバッグは復権、
今では大体半々くらいのユーザー率であると思います。

ロシアンボールの亜流であるシリックスボールなど、これ以外のカテゴリに属するボールもありますが、
現在ではそんなところです。

ロシアンボールを選ぶか、ビーンバッグを選ぶかはやりたい技の傾向もあったりするので、人それぞれです。
因みに僕は最初からビーンバッグ派ですが、ロシアンボールも持っています。

○ディアボロ
ディアボロについては、僕はメインで使っている道具ではないので伝聞の話がメインになります。
(間違いがあったらこっそりご指摘ください。)

まず、僕がジャグリングを始めたころは、ヘンリーというドイツのメーカーのディアボロ、「サーカス」一択。
価格を抑えた「スター」等もありましたが、「エコノミータイプのディアボロ」だとホームページ内で言われていましたし、
本格的にやろうという人はやはり「サーカス」でした。
迷彩模様の「アーミー」という選択肢もありましたがあんまり見なかったな……

さて、僕がジャグリングを始めたころ、丁度バンダイのけん引したヨーヨーブームがひとしきり終わり、
その後ディアボロの大会が各地で行われるようになったりして、ディアボロのレベルが飛躍的に向上しました。

彼らは勿論バンダイのディアボロを使っていたわけですが、ディアボロブームもひとしきり終わり、
バンダイのディアボロの取り扱いが終了。
その後継種として使われていたのが、ヨーホーというオーストラリアのメーカーの「ディアビッグ」(またの名前を「ディアジャンボ」)というもの。
「サーカス」がゴム製なのに対し、「ディアビッグ」はプラスチック製。
「ディアビッグ」の方が安く、多分ディアボロ使いのほとんどが「ディアビッグ」に流れてしまったのではないかと思います。

しばらくは「ディアビッグ」が覇権を握ります。

ところで、このディアビッグ、やはり安いだけあって、個体差が大きかった。
上級者になってくると、細かい軸のブレだとかそういうのが気になるもので、
「ちゃんとしたディアボロ」の登場が待たれることになります。

そんな中、
ディアボロ使いのカリスマ、矢部亮さんのプロデュースする「フェイリン」なるディアボロが登場。
それまで覇権を握っていた「ディアビッグ」よりだいぶ高いもの
(本体は「サーカス」と同じくらいなのですが、持ち手(ハンドスティック)もけっこう高い。)
なのですが、瞬く間に上級者ディアボロ使いの間に広まっていきます。
この「フェイリン」は、表面が削られたり、ひび割れたりする可能性があるという弱点があったのですが、
続けざまに耐久力が強化された「シャオリン」が登場。
他にも、特殊なディアボロの技に対応するための軸(ベアリング軸というやつです)を備えた「サンバイリン」
多くの数のディアボロを回す人向けの「ゲンフウリン」、さらにそれのベアリング軸の「ゲンフウサンバイリン」
あと、熱狂的なファンのいる「ソアリン」など、この辺りから多数登場し始めます。

この辺りから、ディアボロ使いは用途に合わせたディアボロを選択できるようになりました。

しばらくの間、これら「××リン」シリーズがディアボロ使いの間で流行し、現在に至っています。

ところで、最近マレーシアのエピック社から出ている、通称「エピックディアボロ」なるものが流行り始めており、
こちらがまた「××リン」シリーズに置き換わって流行するかもしれません。

ところで、これだけ新しいディアボロが出ていながら、ジャグリングショップナランハでは
「サーカス」も「スター」も「アーミー」も「ディアビッグ」も売り続けられています。
「スター」「ディアビッグ」は低価格路線として今後も売れていくんでしょう。
「アーミー」はどちらかと言うとパフォーマー向けでしょうね。(模様がついているディアボロは珍しいし。)
「サーカス」は「フェイリン」や「シャオリン」に比べると、本体価格は似たようなものなのですがハンドスティックの値段分お得な感じが。
ジャグリングを本腰入れてやってみようという初心者向けの商品として良い値段なのかもしれません。
(フェイリンやシャオリンはハンドスティックが別売なので、安いタイプのハンドスティックを選べば同じくらいの値段になるのですが。)

因みに、僕は最初に買ったのは「サーカス」。
この「サーカス」は10年以上使い続けていましたが、
今は見た目の良さもあって「シャオリン」を使っています。

○シガーボックス
ここまでお読みいただいた割とベテランのジャグラーならこの話のオチが見えているはずですw

まず、僕がジャグリングを始めたころは
3種類のシガーボックスがありました。(「スター」「ウッディ」「プラスチック」)
「スター」は使う前にいつの間にかなくなってしまったのでどんなシガーボックスだったのか不明。
木製の「ウッディ」とその名の通りプラスチック製の「プラスチック」は両方ともアメリカの老舗メーカーDubeのものでしたが、
「ウッディ」は耐久力に難があったこともあり、ほぼ「プラスチック」一択。

しばらくは「プラスチック」のみが使われることになります。

そして、2005年~7年くらいだったか、
ジャグリングショップの(当時)新鋭、バイキングが木製のシガーボックスを販売し始めます。
その後、改良されてバイキングシガーボックスVer2 Plusという、ウッディシガーボックスでありながら、
一番酷使するシガーボックスの両サイドをプラスチックの頑丈な板で作るという、「シガーボックスVer2 Plus」というものが出ます。
(これが通称「バイキング」と呼ばれているシガーボックス。)

「プラスチック」よりも価格が安い上、耐久力もそれなりにあること、
そして、「プラスチック」に比べてゆがみにくいことから、こちらを使う人も多くなったと思います。

その後何の変化もありません。

……以上ですw

現在のところ「プラスチック」と「バイキング」が五分五分の印象です。
ぼくの周囲では「バイキング」の方が圧倒的に多いのですが、「プラスチック」を使う人もいます。
特に、練習環境で床がコンクリートとかだったりすると、「プラスチック」の方がやはり頑丈なので。

最近新しくナランハでビアード社のシガーボックスを取り扱いし始めましたが、
聞く限りではDube製の「プラスチック」に軍配が上がるような。
ラドファクターでプラスチックシガーを開発中という話もあるので、そちらに期待したいところではあります。

<追記>
シガーボックスの「ウッディ」はDube製ではなく、ヘンリースのものであると指摘を受けました。
全然知らなかったです。

12:00 | ryuhan | ボール・ディアボロ・シガーボックス変移 はコメントを受け付けていません
2014/05/19

5/17,18と広島県は福山市で開催された「ふくやま大道芸」が終了いたしました。
参加したのはヒョウガ君ですが、僕も付き添いとして
7時間かけて福山まで車で行ってきました。

高速代・ガソリン代が高くなりましたね。かなりの痛手であると感じます。

昨年よりヒョウガ君を呼んでいただいているこのイベントですが、
福山に住んでいる大学時代のジャグリングサークルの後輩であるYくんに協力していただいて、
2日間参加させていただいております。
まずは、全力で支援してくれた彼に感謝を。

彼も言っていましたが、
荷物が多くなった分、移動に負担がかかるようになってしまいました。
何かしらの手段で、もっと手伝ってくれる人への負担を減らせないかと思います。
無論、自分でやらなければいけなくなった場合助かるので自分自身の為でもあるのですが。

普通に大道芸人さんがこなしていることを
現状のヒョウガ君のパフォーマンスで当然のようにできること。
パフォーマーとしての最低ラインだと考えます。

大会運営にかかわったスタッフの皆様もお疲れ様です。
フェスティバルは、何個も行きますが、
パフォーマーにかなり委ねられている福山はとても独特な感じがします。

共演者の皆様、ありがとうございました。
今回ポイントの都合、他の方との絡みがあまりなかったのが残念ですが、
アマチュア同然の僕に、控室では大変親切に接していただきまして、
とても感謝しております。

さて、フェスティバルのことを。

ふくやま大道芸では、
フェスティバルに参加するパフォーマーのうち、厳選されたパフォーマーが
「グランプリ」に出場することができ、
今年、そのヒョウガ君は「グランプリ」の切符を手にしていました。

グランプリでのヒョウガ君は、大分実力は発揮できていたと思いますし、
ノードロップだったのですが、決勝戦(16組中6組が参加できる)に進出することはできませんでした。

正直悔しいと思っていますが、
いわゆる「賞レース」と呼ばれる、こういった審査員がいて、順位がつくもので
現時点でヒョウガ君が「勝てる」演技ができていないのは間違いないですし、
じゃあ今そういう演技を作れるのかと言うとNoだと思うので、
これに腐る必要はないと思っています。

それに、グランプリこそ良い結果を残せなかったとはいえ、
各ポイントで地元商店街の方から送られる賞は受け取りました。

「本通商店街賞」と言う名前のもの。
140519_2218

今まで、(ヒョウガ君は)こういう小さな賞ですら貰ったことが無いので、
確実に一つずつ成長しているものだと思い、今後の成長につなげていきたいと思います。

2日間にわたり、フェスティバルとしてはこれ以上にないとてもよい天気でして、
……と言いたいところなのですが、
この5月の快晴と言う天気は既に暑い!
パフォーマーが暑いだけならまだいいとして、客席も日向ガンガン照りで
お客さんも大変!! っていうか、そういう気候だと足を止めてくれない!

という状況……だったのですが、
地元のイベントとして少しずつ定着しつつあるのか、
暑い中でも足を止めてみてくれる方々も多かった。

楽しい大道芸フェスティバルでした。
機会さえあればまた行きたいものです。

10:49 | ryuhan | ふくやま大道芸に参加してきました。 はコメントを受け付けていません
2014/05/14

「ジャグラー」というパチスロがあるらしく、googleなどでジャグラーと検索すると
やたらとパチスロが引っ掛かって大変迷惑でございます。

そもそも、この「ジャグラー」、どう見てもジャグリングだけをしている人ではなくてピエロです。

僕がインターネットと言うメディアを使い始めて、
しばらくたったころ、色々な無料で行えるゲームが氾濫するようになってきました。

テレビ等でできるゲームが複雑化・美麗化される中、
昔ながらのドット絵で表されたり、あるいは抽象的な記号であらわされるゲームと言うのもまた
それはそれで大変面白いものであります。

しかも、どっぷり浸かる必要があるテレビゲームに比べ、
無料で行えるゲームと言うのはとても気軽。
今でこそスマホなどのアプリのゲームがたくさんありますが、
昔はブラウザでやるゲームと言えばFLASHのゲームでした。

そんなFLASH時代、”JUGGLER”というゲームがあったのですが、
僕の周りでぷち流行していました。
JUGLLER
たまたま最近また発見しましたのでご紹介。

「ブロック崩し」のブロックが無くて球が複数でボールが放物線を描くといえばだいたいどんなゲームかわかるでしょうか。
ただ単純に複数のボールを空中に打ち上げ続けるだけのゲームです。最初は3個から。

flashgame_juggler_2

墜ちてくるボールを跳ね返すので、ジャグリングと言うよりはテニスのラケットでボールをリフティングしている感じのゲームではありますが、
アイコンがビーンバッグ(※ジャグラーの使うボール)をかたどっているので愛着がわきます。

1000点突破するとラケットが狭くなり、さらに1000点追加するとボールが4つになります
flashgame_juggler_4
あわあわ……

学生時代は5個まで増やした記憶がありますが、残念ながら4つの狭いラケットまでしか行きませんでした。

どうぞお時間のある時にやってみてくださいませ。

08:53 | ryuhan | JUGGLERというゲームがありまして。 はコメントを受け付けていません
2014/05/01

ここ最近、ジャグリング部・ジャグリングサークルと言った類のものが全国各地に出来上がってきていますので、
新生活の始まる4月からジャグリングを始めるような人もいるのではないでしょうか。

今日は、そんな方々のために、ジャグリングの道具を取り扱うジャグリングのお店についてお話をします。

「ジャグリングのお店」というと、2種類ありまして、
「メーカー」と「ショップ」です。

名前の通り、「メーカー」はジャグリングの道具を作る企業。
「ショップ」はそれを販売するところです。

ジャグリングの「メーカー」は大半が海外。
「ショップ」から、「黄色いクラブ1000本売ってください」と注文を受けて、
そのための材料をそろえ、作って、「ショップ」に納品をします。
「ショップ」はそれを我々に売ってくれるというわけです。
(実際の流通が本当にこのようになっているかは知っているわけではないのであくまで想像。)

材料などは一気に仕入れたほうが安くなりますから、
「メーカー」としては、我々個人個人が注文するよりも、
ショップが大量に発注してくれたほうがありがたいということになります。

メーカーがショップを兼ねることも多々ありまして、
そういうお店では「ショップ」に卸さない分安く売っている場合もあります。

しかし、
例えば海外のショップ兼メーカーに個人が注文しようとすると、英語で取引をしなくてはならないし、
関税やら発送の手配やら諸々どうしていいかわからず、
そういう手続きをするくらいなら日本のショップにお願いしてしまった方が早いと思います。

さらに、昔聞いた話ですが、海外のメーカーは割といい加減で(※今はどうかは知りません。)
例えば、赤を発注したのに桃だったとか、今までクラブの持ち手が白だったのにグレーになっているとか、
(オレンジ色を発注したのに柿色(オレンジ色より薄い)だったりした、ということもあるらしいですが、こういう細かいところに日本人は厳しいのです……)
不良品なんかも混じっているかもしれません。
そういうことが起こったりした場合は文句を書いたメールやら、返品手続きやら更に面倒臭いことが。

ショップでは一律に商品を扱っていますから、我々のところに届くのはちゃんと赤いボールや持ち手が白のものになっているので安心です。

それに、「ショップ」が選りすぐった海外のメーカーの商品を一か所で注文できたほうがありがたいですよね。

現在、日本にある程度ジャグリングの文化が広まり、定着したこともあって
日本国内には数店舗「ジャグリングショップ」が存在しています。

最大手である「ジャグリングショップナランハ」は、僕がジャグリングを始める少し前に設立されたジャグリングショップ。
主に海外のメーカーから仕入れた商品を販売しているお店で「ここで買えば間違いない」と思います。
ナランハの商品は、東急ハンズのパーティーグッズのコーナーでも見かけたりします。

初心者にジャグリングショップをお勧めする場合、間違いなくここをお勧めしています。
対応も丁寧で、値段も良心的です。
そして、何より「対応が早い」。

昔は、「注文した商品が次の日に届いた」なんてことは珍しくなく、
「購入手続きをした直後に届いた」「まだ道具を選んでいる最中に届いた」「買おかなと思った瞬間に届いた」
等と言われるほどです。(ジョークですよ、念のため……)

勿論、今でも大変届けていただくのが早いので、急に道具が壊れた時とかにありがたい話です。

自身が「メーカー」でもある「ラドファクター」は、ディアボロに強いショップです。
日本トップ級のジャグラーとコラボレーションした道具を扱っているので、上級者向けかなという印象があります。 (初心者向けの商品もあります。)
ボールやリングを自社生産していて、僕もラドファクター製のボールを持っていますが、使っていてとても頑丈な感じがします。
店員さんもとてもフレンドリーです。

あと、地方のイベントとかでラドファクターくじをやって当たると商品がもらえるとか大入り袋の企画をやってくれたりとかで、
お祭り好きな会社なのかなぁとか思ってます。

ジャグリングショップと言えば日本ではこの2本柱です。
「どちらがよい」とかではなく、例えばラドファクターのボールをナランハでも取り扱ったりしていますし、「両方良い」です。

ただ、ナランハもラドファクターも東京にあり、地方に住んでいる場合、
イベントで臨時出店をしてもらわない限りは実際にボールやディアボロを触ることはできません。

そこで、地方にあるジャグリングショップに出向くわけです。
ショップによっては、独自に自社生産している道具を扱っているところもあったりしますが、
あまりラインナップも、値段も、ラドファクターやナランハと変わらないものを取り揃えています。
(というか、世界的に見たってそこまでジャグリングの道具の種類は多いわけではない)
実物を触れる分、また、送料が節約できる分、こちらで購入した方がよい、ということになるんではないでしょうか。

地方にあるジャグリングショップも、全国各地にあるわけではありませんが、
これからマイジャグリング道具を持とうとされている方で、
近くにジャグリングショップのある方は、是非とも訪問してみてください。

12:00 | ryuhan | ジャグリングメーカーとショップの話。 はコメントを受け付けていません
2014/04/29

今日は「ジャグリングドラゴン ヒョウガ」の出演予定の日記を書かせていただきます。

ゴールデンウィークの予定を書くにはちょっと遅かったかな(^^;

■5/4(日) → 清水みなと大道芸@静岡県静岡市清水区 エスパルスドリームプラザ
このイベントは、前々から言っていますが、
「ジャグリングドラゴン ヒョウガ」が大きなイベントに出ることができるようになった
僕の原点的なイベントです。
毎年呼んでいただいて大変ありがたく思います。

 ※イベント自体は5/3~5/5の連日です。
 詳細はこちらです。
 豪華面々!! 一日いるだけで楽しめちゃう。
 
 まだ予定の決まっていない方は是非足を運んでほしいです。

■5/5~6(月祝・火祝) → 富士山こどもの国でパフォーマンス。
 
 こちらも豪華面々が連日日替わりで登場。
 スケジュールはこちら。

 富士山こどもの国のこいのぼりがわーっとなっている姿は壮観です。
 誰かヒョウガ君の写真撮ってくれないかなぁ。

■5/17~18(土日) → ふくやま大道芸 @広島県福山市
 詳細はこちら。
 このイベント、「グランプリ」と銘打って選ばれた数組が、ステージ上でパフォーマンスをします。
 グランプリは審査員さんが審査しますが、やはりお客さんの拍手につられて成績をつけてしまうものです。
 というわけで!! 是非!!! 皆様!! 応援をしに来てください!!!

5月が終わると、しばらく予定がありません。
僕はプロとしてどこかの事務所に所属しているわけではありませんのでそんなもんです。
しばらくは芸を鍛える期間とすることになります。

01:04 | ryuhan | 告知の日記。5月の予定等 はコメントを受け付けていません
2014/04/23

大変遅くなってしまいました。
3月21日に行われました、「じゃぐなぎ杯」のチャレンジ部門の感想を書かせていただきます。
この大会は、もともと様々な大会にこれから挑戦していこうとして行く人たちに向けて作った大会ですので、審査員を担当した人からやお客様の皆様から、各出演者に対するアドバイスを推奨しています。
若干パフォーマンスの記憶も薄れがちな今日この頃ではありますが(ごめんなさい)
良いアドバイスができたら、と思います。

■1:がさお
良かったところ
トップバッターと言うのは、会場もまだ温まっておらず、独特のやりにくさがあると思うのですが、
そのプレッシャーの中、かなり安定した演技であったと思います。
演技中の姿勢などもよかったですね。足元が落ち着いていたことも含め、完成度が高かった。
ディアボロというのは失敗するとリカバリーに時間がかかりますので、完成度の高さは本当に重要。

アドバイス
ジャグリングの演技というのは、観客の拍手があってのものです。
「スタートをして直後、観客に拍手をもらうタイミングを作る (いわゆる「ツカミ」)」
など、演技に緩急をつけ、「どこで拍手をもらうのか」ということを考えつつ
構成をしてみるといいと思います。(特に「ツカミ」の存在は重要です。)
また、ディアボロの数を増やす時など、ただ増やすのではなく、演技の中で増やせると
よりよい「雰囲気」になると思います。

■2:hanehituji
良かったところ
沖縄出身の彼は、周囲にシガーボックス使いがいなく、ビデオなどを参考にしながら
演目を組まなくてはならなかったのだそう。
完全に我流のルーチンの作り方だったと思いますが、これは大変なことだとよくわかります。
決めた技も難易度の高い技で、他のシガー使いに混ざっても見劣りしませんでしたね!

アドバイス
→Pia-no-jaC←の曲は(曲としては僕も好きなのですが)シガーボックスに使うのは難易度が高いです。 理由としては、「リズムを刻みにくい」。
特別な上級者でない限り、まずはリズムの取りやすい曲を選ぶことをお勧めしたいです。
また、全体的に観客へのアピール(しっかりと技を決めてドヤ顔で客席を見る等の行為)の回数・時間ともに少なかったようです。
単純に技を並べるのだけでなく、自分の演技を見返してみて「どこで拍手をもらうことができるか」
を考えながら演技を組んでみてください。
演技の作り方は、シガーボックス以外からも学ぶことができると思いますよ。

■3:高橋
良かったところ
「完成度」が重要なディアボロ使いらしく、丁寧な演技だったと思います。
初心者がルーチンを作ると、足元がふらついていたりして見栄えが悪くなってしまうのですが、その点では大変落ち着いた演技ができていたと思います。
他の参加者のレベルが高く、とてもやりにくい中だったと思いますが、最後まで集中力を乱さず演技を終えたことは素晴らしいと思います。

アドバイス
「ジャグリングの大会」の場合、観客へのアピールも割と重要なポイントだと考えます。
自分の演技をビデオを撮って見返すなどして、観客側の立場になって、どこで拍手をもらうのかを見返してみましょう。
フィギュアスケートのように、評価のポイントが決まっているものとは違い、
ジャグリングの大会というのは、ある程度見る側の主観に委ねられます。
つまり、「どう観客(審査員)」を驚かせるか。その点を良く考えながら演技を作りましょう。
技術力の向上というのは普段の練習をしていれば自然に身につくものと思いますので、
誰かにゆっくりと腰を据えて「ルーチンの作り方」を教えてもらえる機会があるといいですね。

■4:つっくん
良かったところ
まずは技の面白さ。オリジナリティがあったのは間違いないのですが、見せ方がよい。
同じ技でも、例えば首の向きを変える(=つまり演者の視界が変わるということ)だけで、拍手をもらうところなど、
よくよく日本人ジャグラーの好きな系統の技をお分かりになっていると思います。
勿論、その技を人前でできる技術力も素晴らしいと思います。

アドバイス
現状のままでも面白いとは思う(※3ボールジャグラーのオーソドックスな見せ方だと思います)のですが、 「コンテストで勝とう」とするならば、演出や構成にまで気を使う必要があります。
今の演技は、なんとなくすーっと技が過ぎていってしまっているようなのでもったいないかなと思います。
特に、同一の場所にとどまっている印象が強かった。
左右に移動をしながら技を行う→時々止まる(特に見てほしい技をやる時に移動を止める)という演出があるだけで大分見え方が違うのではないでしょうか。 (その時、左右に動くのも「なんとなく動く」のではなく、ちゃんと『移動をしている』ということがわかるように、しっかり動くことがポイントです)

■5:まらばりクローバーZ
良かったところ
3人組での出場ですが、3人別々の道具がメインであるにもかかわらず、
「揃うところ」が揃い、「ばらばらなところ」と「揃うところ」のバランスがよく取れていたのではないかと思います。
(全部が全部3人の動きが揃うのではなく、時々は全員ばらばらな動きをした方が、単調にならなくてよい、と考えます。)
おそらくは、「コンテストで勝とう」というつもりは更々無かったのではないでしょうか。
こういう楽しげな雰囲気を作れる演出ができるというのもジャグリングの良いところですね。
技術だけではなく、こういう楽しいジャグリングもいいよね、ということを再認識できたと思います。

アドバイス
目指す方向がエンターテイメントに重点を置いたもので、大会を目指すためのアドバイスはお門違いかもしれません…… (完全に好みの問題になりそうです。)
方向性がしっかりしていると思うので、むしろ、このままの姿勢で頑張っていただきたいと思います。
強いて、言うとするならば、3人組であり、3人とも違う道具を使っている「意義」を感じられる「驚きのある」パートをもっとふんだんに取り入れられる表現ができたら、演出重視の方向性のパフォーマンスとして大会でも好成績を収められるようになるかもしれません。

■6:Cigao
良かったところ
まずは元気のよさでしょう。休憩明けでMCの気の効いたコメントがあったとはいえ、彼の演技から明らかに客席の拍手が大きくなりました。
「お客様を掴める」というのは、人前に立つ者としてとても大切なことで、これができることについては素晴らしいと思います。
シガーボックスの技術力も高く、まだ歴は浅いはずなのですが、演出も意識できていたし、歴の浅さを微塵も感じさせない勢いがありました。

アドバイス
演出的な面で2つ。
一つ目。3シガーの時は良かったのですが、4シガーになって「技を単純に連発している」感じがして、テンポが悪くなってしまったように思います。
最初の「入り」が音楽を意識していたものだったので、それを最後まで崩さないような構成をしておくとよかったですね。
もう一つは、かなり一ヶ所でとどまってパフォーマンスをしていたように感じました。それが悪いわけではないのですが、「変化のつけかた」の一つとして左右に動く個所を作ると、より良い演技になると思います。

■7: 正影
良かったところ
ディアボロをただやるだけではなく、ボディーコントロールもしながらというのは当然ですが難しい筈です。
(というか、体を動かしながらジャグリングをするというのがそもそも難しい)
ステージが広く使われており、拍手のポイントも抑えられていることから、観客の目を意識した構成ができているなと感じました。
技術力も充分なものを持っていたように思います。

アドバイス
多分、演出の為に参考にした有名なディアボリストがいると思うのですが、
そのディアボリストがあまりにも有名なために、同じ演出をすると、その有名なディアボリストを連想してしまう人が多いことでしょう。
せっかく体の使い方がうまいのですから、被ってしまうともったいないので見せ方を変える工夫をすると良いと思います。
全体的に見て安定感はあった方だと思うのですが、これ以上の向上を当然目指すでしょうし、シリアス系の演技を行う場合のドロップは「少ないこと」をではなく「なくすこと」を目指してみてください。

■8:タカシ (2位)
良かったところ
世界観。特別に強いキャラクターなどは無かった筈なのですが、ぐっと観客の集中力を引き込めるような構成が抜群でした。
(特別に強いキャラクターが無いはずなのに演出点に高得点をつけている審査員が多いのも印象的です。)
技と、技同士のつなぎが綺麗だから成せる技だと思います。
技術力も、完成度も高かった。
演出において、よく僕が「キャラクターを作るといいと思う」という話を持ち出すことがありますが、この演目では不要ですね。多くのジャグラーに参考にしてほしい演技です。

アドバイス
大会というのは演技時間が短いので、その間で何かの世界観を作ろうとするととても難しいです。 勿論、タカシさんの場合それができていたので今回結果が出ているわけですが、この後日本のトップクラスのジャグラーたちと渡り合っていくとするならば、さらにこの部分の強化が必要なのではないでしょうか。
実際、「この方面で活躍するジャグラー」はかなり多く、しかも
世界観を上手く作れる人がとても多い。
タカシというジャグラーを更に磨くのだとすれば、その中でも光る演出が必要だと思います。
それはキャラクターだとか派手な技だとか、そういう類のものではなく、
ボールを置く台とか、何かの小道具とか、「ジャグリング以外の部分の何か」なのかなぁと思います。(これは漠然とそう思うだけなので本当に参考程度で聞いてほしい。)
今回の大会は体育館の一角だったのでこの演出をしろというのは少し酷な話かもしれませんが、ステージでやる機会があるなら、照明等にもこだわりをしていただきたいです。

■9:稲葉悠介
良かったところ
早稲田大学infinity所属のシガーボックス使いは誰もがレベルが高いのですが、その中の一人で、特に難易度の高い技を担当しているという印象があるのが彼。
キャラクターもさわやかでしたし、「稲葉節」をみつけつつあると思います。
演出や構成も、以前見た時よりも成長しましたね。
日本トップクラスのシガーボックス使いとまっすぐ技術力で勝負しようとしているその意気ごみを感じ、とても好感が持てます。

アドバイス
今のルーチンで勝負していくとしたら、練習中にノードロップが10回に1回は出るくらいの安定感を持っておく心づもりでいましょう。
逆に、仮に崩れたとしても4~5回のドロップにとどめられるように、普段の練習から、ドロップの数を数え、「どの技でミスが多いのか」を分析しておくのがいいと思います。
そして、ルーチン練習でドロップをした時は、精神的にすぐ立ち直れるようにするためのメンタルトレーニングだと思いましょう。
とにかくルーチンを通す数が勝負かなと考えます。
ただ、もし技術力ではない何かが必要だと思うのであれば、「ただひたすら難しい技をやる」というのがルーチンのすべてではないということも認識しておきましょう。
JJFでいうと、演技時間は6分、この間に何個観客を沸かせることができる大技を入れるのか。そして、その大技を生かすための構成を練る。
「小技で引っ張ってじらす→大技で爆発させる→さらに立て続けの大技でさらに盛り上げる」という組み立てを入れたりするなど、
作戦を練って演技を作るのがよいのではないかと思います。いい技を持っていると思うので、背伸びしすぎずに頭脳的に演技を作り上げるという方法もあります。

■10:亀井大輝(3位)
良かったところ
技のレベル、安定感、盛り上げ方。どれをとっても今回出場者の中のトップクラスです。
彼は、色々な大会に出場しているので、どんなスタイルで、どのような技をやるのかということをみんなもある程度は知っているはずですし、審査員もよく彼を見ているはずなのですが、それでもきっちりと結果を残せるのは、凄いことだと思います。
(僕も、最終的に自分のつけた得点が亀井さんが3位になっていました。)
あまり客席へのアピールはないのですが、充分盛り上がってましたし、これは「どの技で沸くのか」がわかっているからこそできる芸当で、ここら辺は経験が力につながっているんだろうなぁと思います。

アドバイス
それでもやはり、「どんな技をやるのか」ということが徐々に知れてきているため、
インパクトのある大技がネタばれしてきてしまっているのではないでしょうか。
現状以上の更に強烈な技を身につけられるように研究をしてみてください。
最後の大技はインパクト抜群で亀井さんを象徴する技ではありますが、
もう一つくらい強烈なインパクトが残る技ができると更に演技が記憶に残るようになるのではないでしょうか。
また、ディアボロの個数が変化するところについて、
途中途中も、ディアボロが散らばった状態になっているのではなく、整然とした状態にしておくと見ていて印象がよいと思います。

■11:ひろた(優勝)
良かったところ
ルーチンを楽しんでやってるなという感じがするところがとてもいいですね。
使っている曲が、節目節目に「オハヨーーーッ!!」等、面白い言葉を使ったりしているので、フィニッシュをしたところでその曲に因んだ動作を入れて笑いと同時に拍手をもらえるという「曲の使い方がうまい」演技だったと思います。
ひたすら3ボールの技をやり続けがちな3ボーラーの中にいてこの存在は目立ちますね。
ジャグリングをせずにただフィギュアとすれ違うだけのところや、やると見せかけてやらないという「すかし」を入れるやら、演技構成はとても素晴らしいと思います。
この音楽を使ってやるならこの使い方しかないと言ってしまってもいいかもしれません。
「GREEN」の人文字ができていないところもまた笑えていいですw
かといって出落ちで終わるはずもなく、「難しいところでジャグリングをしている」というぱっと見わかりやすい技が多く含まれており、さらに目立ったドロップは全くなかったと言っていいと思います。
「技術」「演出」「完成度」の全てにおいて秀でており、結果論かもしれませんが、大会の採点方法にマッチしていたといえます。

アドバイス
まず、GREENを正確にできるようにしておきましょうw(上と矛盾してますがw)
予選ビデオでは、技を優先するあまり足元がだいぶばたついていて落ち着きがないように見えた印象がありました。
ドロップした時にどの技を省略してやりたい技を優先させるのか、を、ルーチン練習を繰り返して体に覚えさせておくといいと思います。
(これは、本番では予選ビデオよりもドロップが少なかったので、「大会を見ての」という意味では適切なアドバイスではないのかもしれません。)
あとは、あまりにもインパクトの強い演出だったので、今後これを上回る演出を見つけようとすることになり、苦しいことになるかもしれませんが、
きっとこれを上回る演出を見つけた時、ジャグラーとして、ステージパフォーマーとして、また更に一つ成長することになると思います。

■12:ボンボン
良かったところ
落ち着いた演技ができていたと思います。ベテランの貫禄が漂っています。
この「貫禄」はどこから出てきているかと言うと、技以外の部分、
例えば技をやっている最中の足の動きや、技をやっていない時のシガーボックスの動かし方、ポーズの取り方、舞台の広く使い方といったところなんでしょうねぇ。
ボンボンくんも、もう大分ジャグリング歴が長くなっているはずなので当たり前と言えば当たり前ですよね。
演技が似たり寄ったりになりがちなシガーボックス使いの中で、なんとか個性を出そうとしていることを感じ取りました。
あまり目立っていませんでしたが、シガーボックスの技のレベルの高さは勿論健在。

アドバイス
前に社会人大会で僕が僕自身の演技に感じたものに共通するのですが、
「構成等がこなれすぎてしまって、インパクトが弱い」という状況になっているように思います。演出、構成ともに悪くないのですが、大会的に言うと埋もれてしまいそうです。
「派手で」「アクのある」技がジャグラー好みですので、その線を意識して技を開発してみてください。
また、1ルーチン目と2ルーチン目、1ルーチン目がオーソドックスな技の構成、
2ルーチン目が「続く」シガーボックスの技とボディースローを多用した技、という
コンセプトだったと思いますが、この変化が激的ではなかったと思います。
(BGMの曲調もあんまり変わっていませんでしたしね。)
「曲が変わる」ということは、「演技も変わる」と言うことだと思うので、もっと大胆に変わってもいいんじゃないかなと思います。

■13:丸山修平
良かったところ
個人的には予選ビデオを見た時に「この人は入賞しそうだな」と思っていました。
技がまずとても強烈。オリジナリティだけではなく、一目見て「難しい」ということがわかるものでした。
また、演技と演技をつなぐ「流れ」がとても見事で、綺麗につながっていました。
独特な世界観を表現できるのがうまい方で、演出/構成ともに大変良かったと思います。
審査員の得点も全体的に「技術」も「演出」も高得点です。

アドバイス
丸山さんの場合は静かな演出なので、特にドロップが目立ってしまいます。
この路線で行くとしたら、あまり技で妥協をしてほしくないので、あとはルーチンを何度も何度も繰り返して精度をあげてほしいと思います。
練習して制度を上げる場合は、技をしている時の「精神状態」まで毎回意識できるようになるといいです。
また、練習している中で、「体をこう動かしたら成功率が上がる」ということを見つけると、技の見た目変えずに精度が上がることもあります。
是非とも、この演技の技が全て綺麗につながったところが見たいです。

■14:Hiroki
良かったところ
一線で活躍されているディアボロ使いだけあって、技の見せ方については全出場者の中でもトップクラスでした。
流れの中で一瞬だけ観客席を見る、などという緩急のつけかた、曲の使い方が抜群に上手でした。人前に立つ回数が多いからこそできる所業で、経験の多さを物語っています。
大会の中で印象に残るような演技をする場合、何かテーマがあるといいと思うのですが、
「スピード」という武器があったからこそ、終わった後でも印象が残っている演技になっていた、と思います。

アドバイス
ボンボンくん同様のアドバイスとなってしまうのですが、「構成がこなれすぎてしまっている」という状況になっていると思います。
人前に立つ回数が多い分、綺麗にまとまっており、逆にそれが「物足りなさ」につながってしまっているのではないでしょうか。
最終的な順位が平均的なものになってしまっているのは、それが原因じゃないかと思います。
大会の勝ち方というのを考えると、「あくの強い技」とか、「チャレンジングな技」とか、「ぶっとんだ演出」とか、そういうのが必要かなと。
これは、hirokiさん単独の問題ではなく、上手いのに評価につながらないベテランジャグラー全体の共通課題ではあるのですが……(僕も含む。)
「こういう状況を打開できる何か」があれば我々にもチャンスはあると思うんですがね。何かないですかねー……
(アドバイスになってるんか、これ……?)

■15:明
良かったところ
全体的にドロップが多かった印象の今回のシガーボックス使いの中で、抜群の安定感でした。とても難易度の高い技をやって成功させていまして、演出についてもそれなりに意識されていたので、
シガーボックス使いの中では頭一つ抜け出した得点になっていたのではないかなと思います。
現在、日本のシガーボックス使いのレベルの向上は目覚ましいものとなっていますが、
その躍進の一角を担っているという感じがします。技の方向性も独自の道を行っていて良いと思います。

アドバイス
構成が平坦なので、演技に緩急をつけるように意識してみるとよいと思います。
「ただ技を並べるだけ」ではなく、簡単な技でつなぐところ、連続で大技をつなぐところなど、
音楽のAメロ・Bメロとサビのような関係で、「盛り上がり」を意識した構成にするといいでしょう。
(「簡単な技でつなぐところ」が上手い人は構成も上手い。)
「ここは俺の武器のパートだ!!」というところをアピールできるような技があるところを作り、勝負をしてみるのがよいと思います。
ボンボンくんへのアドバイスと重複しますが、2曲使っているのに、ほぼ演技の内容に差異がぱっと見で感じられないところも惜しいです。

■16:阿部紘凡
良かったところ
とにかく技術力ですね。一目で「難易度が高そうだな」と感じられる技(そして事実難しいだろうと思われる技)をガンガンに決められるのは爽快でしたね。
足元の安定感がよく、大技を決めた時に足元がふらついていないところも技術力の高さを証明しています。

アドバイス
現時点で充分クラブの難易度の高い技のバリエーションを持っていると思います。
それゆえ、力勝負ではなく構成について考える機会を作っていただくのがよいかと思います。
王道のルーチンでも十分に大会で戦えると思うのですが、もしも、変化を入れていきたいのだとすれば、ただ単純に難しい技をやるだけではなく、「後半に××という技があるのだから、その技の布石として前半に○○をやっておく」のような、作戦を練っての構成を考えるのがいいのではないでしょうか。

総評……と言っていいのかどうかわからないですが、
毎年毎年楽しませていただきまして、
主催しているこちらもありがたい限りです。

来年あたり、体育館使えるのかどうか若干心配でありますが、
僕ができる限りは毎年毎年続けていきたいと思いますので、
是非とも皆様の力試しに使ってください。

12:53 | ryuhan | 2014じゃぐなぎ杯 感想 はコメントを受け付けていません
2014/03/30

先日の話になりますが、「うつのみや大道芸」に
ジャグリングドラゴンヒョウガ が出演してきました。

最近新車を買いまして、
「車で宇都宮まで行く!!」という目的がありまして。

車を持つようになってからアグレッシブになってきたと自分でも思います。

浜松→宇都宮は
19:00ちょっと前に出発して途中メシや休憩時間も挟みつつ、最終的に0:30くらいに到着という感じで。
しかし、
静岡県を抜けるのに3時間くらいかかりましたね~
静岡県という地域は本当に横にも縦にも長くて、長距離移動の壁と言われていますが
これは車で移動すると痛感しますね。
首都高に入って東北道に抜けた後は早いもんでした。

首都高では、車に搭載されているナビの優秀さに助けられました。
あれは、F-ZEROの世界ですよ。きっと同じくらいのスピードだった筈です。
昔の人はあれをナビ無しで運転していたかと思うと尊敬しますね。

ホテルには他の芸人さんも宿泊されていて、
朝食会場で一緒になったり、大浴場で一緒になったりしましたw

イベント自体、とてもいい雰囲気で行われていたと思います。
控室として用意していただいた会議室もとても広く、
普段ヒョウガ君は荷物が多いのでかなり邪魔になってしまうのですが、多分邪魔にはなって無かった筈です(笑)
スタッフさんも大変丁寧に対応していただき、こういうイベントでは「我々も頑張らにゃならんな」と、
芸人側としてもやる気が上がるものです(笑)

裏話はこの辺りにしまして、ショーの話を。

僕のように、仕事もしながら、パフォーマンスも、という話だと、
(※パフォーマンスをしているのは僕ではなくヒョウガ君ですが。)
日常的にパフォーマンスをやっていて、それで生計を立てている方々と比べると
「どうやったら人を感動させることができるか」という経験をすることが圧倒的に少ないので、
本当に日々のパフォーマンスは1回1回が全力でやらなくてはならないし、
(いや、プロの方だって1回1回全力でしょうけれど)
反省と次に向けての準備というものが大切です。

大きなイベントで言うと、
「大道芸ワールドカップin静岡」が今回の前のイベントで、
本来ならば、そこで反省点を色々洗いだし、そこから次(つまり今回)に向けての準備をしておかなければいけなかった筈。
しかし、実際はほぼ「大道芸ワールドカップin静岡」でやったことと変わらなかった、というのが
今回一番の反省点かなぁと思います。

というか、いくつかアイディアはあったんだけれど、実現させるまでに時間が無かった……
いや、時間が無かったのではなく、僕が行動しなかっただけ……とも言えます。

強いて言うと、最近メインになった「ドラゴンボックス」について、
いつも使っている箱が厚すぎてヒョウガ君だと凄く握力が必要になるので、
薄いバージョンの箱を持っていってそれでやってみたのですが、
意外とこれが技が決めにくい……せっかく作ったのですが、元の厚い箱に戻そうかどうか悩むところです。
(この課題が見つかっただけでもよし、と前向きに考えるべきでしょうか。)

ドラゴンボックスはメインステージで失敗を重ねまして
子供の「頑張れーっ!!!」という声があったにもかかわらず
失敗で終わってしまったのが悔やまれます。うーん、情けない。

全部で4回の出番があったのですが、
やはり普段のイベントより失敗が多かったかなぁという印象がありまして、
ますます精進をしなくてはらならさそうです。

「ジャグラー」を名乗るなら失敗が多いのはどうかと思うよ、うん。
練習量だけではカバーできそうにないのが辛いところですが、なんとかしたいですね。
最近の演目は、最後がボールなのですが、
そこはまあ、失敗が(それほど)多くなかったので、ショーとして崩れはしなかったのですが。

個人的には、既に来年絶対にリベンジしたいという思いで満々です。
また出場できるように今年一年頑張らねば。

ただ、そんなヒョウガ君も、
一つだけ、成長(?)したと言っていいことがあったと思います。

前々から思っていた芸人さんの特殊能力がありまして、
芸人さんは、その場で組んだ人と即興でコラボを作ったりするのですが、
やはり、「どういう系統の表現がうけて、どういう系統の表現が伝わりにくい」ということを
直感的にわかるんですよ。
コラボの打ち合わせってけっこう短期間で終わって、
それでいて、お互いにしっかりと良さを活かせる演技ができてしまう。

これは凄いことだと思っています。

以前、別のイベントで一緒になった方々が、20分強、つまり1ステージの即興コラボの打ち合わせを
控室で作っていたのですが、あれよあれよと演目が出来上がっていくのを見て感心したものです。

そんな特殊能力ですが、僕にも備わったようで(?)そんな話をしておきます。

うつのみや大道芸でのエンディングステージで、
出演者全員で他のパフォーマーとのコラボを行う、という話になっていまして、
ヒョウガ君は、ピエロのナナさんとコラボをすることになっており、
僕のところにかかってきた電話では、
「一緒に出てきてクラブでカスケードをしてください」というものでした。
とっさに「なんか、首輪とかで繋がれて出てきたら面白いんじゃないっすかね」
と言ってみたら、それが採用されまして、(最終的に首は色々危ないからという理由で胴体に結ばれることになりましたが)その流れになったわけですよ。

ピエロのナナさんとは、当日初めて顔合わせをしましたが、
「ぐいぐい、と2回くらい引っ張ってから出てくる感じにしてください」
とのことだったので、それをヒョウガ君にやらせたわけですね。

↓その結果がこちらの動画でございます。6:57あたりから1人+1匹の出番なので見てみてくださいませ。
本当に、たったそれだけの打ち合わせとは思えない感じだと自画自賛しますが(笑)
……ま、まあ長さもそんなあるわけじゃないんですが。
(あと、「自画自賛」って言いましたけどやってるのはヒョウガ君ですけどね。)

それでですね、
実は、登場は決めていたんですが、
「どう戻るか」を決めていなかったんですよ。

しかし、クラブをジャグリングし終え、ポーズを決める→拍手をもらう→お辞儀をした
直後に、一瞬アイコンタクトがありましてねw

その瞬間に次にナナさんが何をやるかをヒョウガ君は瞬時に理解した模様。

つまり、その後の行動は「アドリブ」です。

いやー、これですよ!!
僕はこの瞬間感動しましたよ!!

確かに長さとしては1分にも満たない程度の長さではあるのですが!!
このアドリブの強さ!!

パフォーマーとして成長しましたよ!!

そう言えば、以前、別の現場でエンジョイJoyさんが突然ヒョウガ君のアテレコをし始めた時も上手いことできたなぁ。

なーんて、完全に独りよがりな話でした。

とにかく、楽しかったので、是非とも来年また参加できるようにしたいです。

「じゃぐなぎ杯」も先日終わりましたので、
そちらの感想日記も書かねば。

05:52 | ryuhan | 「うつのみや大道芸」の感想 はコメントを受け付けていません
2014/03/10

すみませんが、今日は告知がメインの記事です。

15日16日と「うつのみや大道芸」にジャグリングドラゴンヒョウガ が行きます!

http://www.utsunomiya-daidogei.com/jp/

素晴らしい面々!
大道芸ファンの皆さんなら勿論行きますよね。

http://www.utsunomiya-daidogei.com/jp/uploads/imgbb51c173cfb11bfdddb71.jpg

↑タイムスケジュールはこちらでございます。

そして、
3/21~22は浜松の「浜北体育館」で
日本ではそれなりに大きいジャグリングの大会、「じゃぐなぎ杯」!

http://fine.tok2.com/home/ryuhan/hamajug/ham_event.html

交流会のお知らせも掲載しましたのでご覧くださいませ。

「大道芸」とは違うジャグリングの姿、技と技の戦いを是非とも見ていただきたい。

「清水みなと大道芸」「ふくやま大道芸」も昨年に引き続き(ヒョウガ君が)出演できることになりました。
こちらも近くになりましたらまたお知らせします。

01:50 | ryuhan | 色々な告知。 はコメントを受け付けていません
2014/02/27

僕がパフォーマンスを作る際、「メタ」という言葉をよく使います。

「メタ」というのはとても汎用的な言葉。
wikipediaによれば、「メタ(meta-)とは、「高次な-」「超-」「-間の」「-を含んだ」「-の後ろの」等の意味の接頭語。」
という意味らしいです。

例えば、漫画の主人公が
「俺ってなんで主人公なのにこんなに影薄いんだろう?」
……のように、「自分が漫画の主人公であることを理解している」ような発言のことを「メタ発言」と言います。
週刊少年ジャンプで連載していたSket Danceあたりによく出てきましたね。

我々の世代で「メタ」というと、こういう使われ方なんじゃないでしょうか。

トレーディングカードゲームなどでも「メタ」という言葉を使います。

カードゲームは、とても多くの種類のカードの中から自分の使いたいカードを選び、「デッキ」と呼ばれる一まとまりのセットを作り出します。
この「デッキ」で相手と勝負するわけですが、
たくさん対戦が行われると、「強いデッキ」と呼ばれるものが確立していきます。
すると、みんなこの「強いデッキ」を使うようになり、似たような「強いデッキ」が蔓延します。
そして、その「強いデッキ」を打ち破るために作られるデッキが「メタデッキ」です。
みんな「強いデッキ」を使っているので「メタデッキ」はとても勝率が高くなります。
すると、だんだん今度はその「強いデッキ」は使われなくなり、「メタデッキ」が使われるようになってきます。
そして、今度はその「メタデッキ」をメタるデッキが流行って……
カードゲームには、このような「流行り」「廃り」があるところが一つ面白いところです。

僕はロードオブヴァーミリオンというカードゲームをやっていましたが、
「チャイナデッキ」や「ラクシュミーデッキ」が流行った頃はひどかったな。なかなかメタることもできなくって。
まあ、もちろん強い人は勝てていたんだろうけれど僕はそんなに強くなかったので。

閑話休題。

さて、実は上でつらつらとよくわからない文書を書きましたが、
実はこれも「メタ」を意識して書いた文書です。
「週刊少年ジャンプで連載していたSket Danceあたりによく出てきましたね。」
「僕はロードオブヴァーミリオンというカードゲームをやっていましたが……」あたりがそうです。

Sket Danceという漫画は、週刊少年ジャンプでもかなり長期にわたって連載された漫画で、アニメ化もした漫画です。
この記事を読んでいる人の中にも読んだり、アニメを見たことがある人がいると思いますが、
主人公であるボッスンはキャラが薄いことを気にしているという描写があったりします。
Sket Danceというタイトルを出したときに、主人公であるボッスンの顔が出てきた人がいたとしたら僕のメタは成功しています。

一方、ロードオブヴァーミリオンというカードゲームは、ゲームセンターで稼働していたゲームですが、
プレイ人口はそこまで多くありません。
(少なくとも、「ロードオブヴァーミリオン」をやっているときに知り合った友人以外でこのゲームをやっている人言う人には出会ったことがない。)
「チャイナデッキ」「ラクシュミーデッキ」という言葉を出しましたが、
「うんうん、そうだよねー」「いやいや、それはあんたの腕がないからで……」
のように思った人はこの記事を読んだ人の中にはいないんじゃあないかなぁと思ってます。

この文書は、
「この文書を読むであろう人の中にSket Danceを知っている人がいて、ロードオブヴァーミリオンを知っている人はいないであろう」
という推測のもとに書かれた文書です。

面白いかどうかは別として、
僕はパフォーマンスを組む時に、このような「メタ」を多用します。
(日常生活でもメタを使うことがとても多い。)

お笑い芸人がやる
「あるあるネタ」というのは「メタ」そのものです。

「Junk Stage ライターあるある!」とか言って、「月末になるとあわてて更新をたくさんする!!」みたいなことを書いたとすると、
この文書を読んだ桃生さんなんかは転げまわって笑っているはずです。(そういうことにしておいてください。)

ただ、実際にはそのような狭い範囲を対象とした「メタ」はせず、
例えば「中学校あるある」「理科室の水道の勢いはすごく強い」のように、万人に対して通じるネタを用意するのが一般的です。
(対象がマニアックすぎたり当たり前すぎて「あるあるネタ」としては成立していないシュールさを売りとしたものもあったりしますが、
 それは『「あるあるネタ」とはこういうもの』 ということをわかっている人をメタっていると言えます。)

「メタ」ははまると強力で、それこそ「あるあるネタ」のように「メタ」のみでネタを構成することができてしまいます。
しかし、逆にはまらなければそのネタが面白いのかどうかすらわかりません。

僕がやる演技というのは、
「お客様がある程度●●というものを知っているであろう」状況を想定して、ということになります。
流石に、全般通してそうではないし、「メタ」のターゲットにならない人にも楽しんでもらえるような工夫はしてありますけれどね。

これがいいとも悪いとも言えないですし、上手い人も「メタ」を使う人もいれば、使わない人もいます。
ただ、「メタ」を多用する僕の立場からすると、「メタ」を使わずに万人が笑うようなパフォーマンスができるのは凄いなぁと思います。

何の結論もない文書ですがとりあえずメタというものがどういうものか、ということをとりとめもなく書いてみました。

12:00 | ryuhan | 「メタ」についてとりとめもなく書きます はコメントを受け付けていません
2014/02/13

昨年12月に神戸のジャグリングサークル、moaiの主催する
「ジャグリングの社会人大会」”moai cup”についての参加レポートをいまさらですが書かせていただきます。

ちょうどJunk Stageで記事を書き始めた直後くらいから開催され始めた
「高校生のためのジャグリングの大会」であるJSJF、
また、その後はじめられた「大学生のジャグリング大会」……はあったのですが、
「社会人の」と銘打ったジャグリングの大会は日本では間違いなく最初の開催でしょう。
(僕がジャグリングを始める前に開催されていなければですが……)

開催がアナウンスされたのは、10月くらいだったでしょうか。
その時、ちょうど前日に京都で友人の結婚式に出演する……もとい、出席することになっていたことと、
新しい道具の演技の感触を試してみたかったこともあり、即刻申し込みました。

ところで、
時がたって「エントリーネームと使う道具をお知らせください」というお知らせが来ました。
使う道具は”竜半ボックス”ですが、
当然使う道具を知らせるということは、「竜半ボックスって何?」「ああ、あれでしょ?」と
ある程度JJF等でお披露目してしまっていることもあり、twitterなどで情報が広まったりすると
初見のインパクトが薄れる……と思ったので、
shinkaiさんの二番煎じではあるのですが、
「使う道具を伏せる」目的で、エントリー名を伏せてもらうことにしました。

(後から「別に伏せんでもよかったな~」とか思いましたが、まあ後から公開するのも変なので……)

かなりの猛者がそろったこの大会。
大会が始まる前に、アンケートで「月の練習時間はどれくらいか?」「月の残業時間はどれくらいか?」「休日出勤は何日か?」「会社まで何分か?」
など、社会人らしい(?)アンケートが取られ、演技前にMCがその内容を発表、
「残業時間は12月のこれまでに70時間!」等という紹介があると、「おおおーっ!!」と歓声が上がって拍手をもらえるという、
独特な雰囲気がありました(笑)
(これは面白いので是非とも来年も継続してほしいところ)

今回は、全観客60~70人程度が、一番良いと思った人に投票する観客投票制の大会。(社会人の投票は2票換算。)

優勝はディアボロ使い”団長”亀井さん。
ヴァータックス系という、ディアボロの縦まわしを得意とする彼は、
難易度の高い技を次々と決めて観客をガンガンに盛り上げ、
完全にホームな空気を作り上げ、そのまま票をどっと持って行ったと予想します。
優勝者の称号、「社長」を見事にゲットしました。
(ちなみに、この優勝者の称号「社長」は僕が提案したものです:笑)

僕は、ミスもそこそこ少なく、
完成度の高いパフォーマンスができていたと思いますが、
何しろパンチの利いた技不足と言わざるを得ない。自分でもわかっちゃいるんですけどねぇ。

もう一個問題点がわかりましたが、それは今回は言及しません。

2位以下の順位は公開されておらず、自分自身が何位だったか、ということと、自分自身に何票入ったかということが
演者にのみ知らされています。
順位としてはまあ上位に入りましたが、得た票数は少なく、全体の票数のほとんどはトップクラスに配分されたんだろうなぁと予想します。
とはいえ、その票は「全体の中で1番だと思った」人に入っているはずで、少ないとはいえ、その人たちが僕に入れてくれたことについては自信を持っていいですよね。
具体的に何位で何票入ったかはここで公開するのはよろしくないと思うので伏せておこうと思います。

見ていて思ったのですが、今回は
「人前に出慣れてしまっている」演者が何人かいまして、(僕もその中に入っていると思います)
演技がもう一つのショーとして完成しすぎてしまっていて、見ている分にはとても面白いんだけれど、
パンチが足りないように【思えてしまう】
(実際には難しい技をやっているんだが、「すっ」と決めてしまうため、難しいように見えない、ということ。)
というところが、もったいないというか、いや、もったいないことはないんだけれど、
大会としてはそういう演技は歓迎されないのかなという印象を受けました。

だからといって、そういう演技を辞める必要は微塵もないと思うのですが、
「大会で」「勝つためには」そういう演技も必要だよということかな。

今の僕がそういう演目を作ろうというモチベーションはなかったりするのですが……

逆に、優勝した亀井社長はこなれた感じもあったのですが、
どちらかというと「荒々しい」演技で、フレッシュだったように思います。
その上で完成度も高いのだから、優勝は納得ですね。

今回社会人大会は、
関東方面で舞台に立つようなジャグラーが関西でパフォーマンスを披露したということにとても意義があると思いますし、
僕自身も、関西で「竜半ボックス」をやる機会があって、それが実践できたことが良かったと思います。
僕が学生を卒業するころ、「いやだー、社会人になったら練習時間が減っちまう~ もっと学生でいたい~~」と思っていましたが、
そんなモラトリアム真っ最中の学生ジャグラーに対して、
「社会人になってもこれだけジャグリングできる俺たちがいるから!! 学生の面々は安心して社会人になるといい!!」
というメッセージもあったんじゃないでしょうか。

後は、大会後の打ち上げがやたらと楽しかったことが印象に残っています。2時間は短すぎるって!!!
来年もあったら参加したいですが、ほぼこの打ち上げを目当てに参加することになるでしょうw

なんにせよ、ジャグリングをする社会人、今日も元気です!

01:17 | ryuhan | ジャグリング社会人大会”moai cup”参戦記録(とても今更) はコメントを受け付けていません

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