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2014/02/13

昨年12月に神戸のジャグリングサークル、moaiの主催する
「ジャグリングの社会人大会」”moai cup”についての参加レポートをいまさらですが書かせていただきます。

ちょうどJunk Stageで記事を書き始めた直後くらいから開催され始めた
「高校生のためのジャグリングの大会」であるJSJF、
また、その後はじめられた「大学生のジャグリング大会」……はあったのですが、
「社会人の」と銘打ったジャグリングの大会は日本では間違いなく最初の開催でしょう。
(僕がジャグリングを始める前に開催されていなければですが……)

開催がアナウンスされたのは、10月くらいだったでしょうか。
その時、ちょうど前日に京都で友人の結婚式に出演する……もとい、出席することになっていたことと、
新しい道具の演技の感触を試してみたかったこともあり、即刻申し込みました。

ところで、
時がたって「エントリーネームと使う道具をお知らせください」というお知らせが来ました。
使う道具は”竜半ボックス”ですが、
当然使う道具を知らせるということは、「竜半ボックスって何?」「ああ、あれでしょ?」と
ある程度JJF等でお披露目してしまっていることもあり、twitterなどで情報が広まったりすると
初見のインパクトが薄れる……と思ったので、
shinkaiさんの二番煎じではあるのですが、
「使う道具を伏せる」目的で、エントリー名を伏せてもらうことにしました。

(後から「別に伏せんでもよかったな~」とか思いましたが、まあ後から公開するのも変なので……)

かなりの猛者がそろったこの大会。
大会が始まる前に、アンケートで「月の練習時間はどれくらいか?」「月の残業時間はどれくらいか?」「休日出勤は何日か?」「会社まで何分か?」
など、社会人らしい(?)アンケートが取られ、演技前にMCがその内容を発表、
「残業時間は12月のこれまでに70時間!」等という紹介があると、「おおおーっ!!」と歓声が上がって拍手をもらえるという、
独特な雰囲気がありました(笑)
(これは面白いので是非とも来年も継続してほしいところ)

今回は、全観客60~70人程度が、一番良いと思った人に投票する観客投票制の大会。(社会人の投票は2票換算。)

優勝はディアボロ使い”団長”亀井さん。
ヴァータックス系という、ディアボロの縦まわしを得意とする彼は、
難易度の高い技を次々と決めて観客をガンガンに盛り上げ、
完全にホームな空気を作り上げ、そのまま票をどっと持って行ったと予想します。
優勝者の称号、「社長」を見事にゲットしました。
(ちなみに、この優勝者の称号「社長」は僕が提案したものです:笑)

僕は、ミスもそこそこ少なく、
完成度の高いパフォーマンスができていたと思いますが、
何しろパンチの利いた技不足と言わざるを得ない。自分でもわかっちゃいるんですけどねぇ。

もう一個問題点がわかりましたが、それは今回は言及しません。

2位以下の順位は公開されておらず、自分自身が何位だったか、ということと、自分自身に何票入ったかということが
演者にのみ知らされています。
順位としてはまあ上位に入りましたが、得た票数は少なく、全体の票数のほとんどはトップクラスに配分されたんだろうなぁと予想します。
とはいえ、その票は「全体の中で1番だと思った」人に入っているはずで、少ないとはいえ、その人たちが僕に入れてくれたことについては自信を持っていいですよね。
具体的に何位で何票入ったかはここで公開するのはよろしくないと思うので伏せておこうと思います。

見ていて思ったのですが、今回は
「人前に出慣れてしまっている」演者が何人かいまして、(僕もその中に入っていると思います)
演技がもう一つのショーとして完成しすぎてしまっていて、見ている分にはとても面白いんだけれど、
パンチが足りないように【思えてしまう】
(実際には難しい技をやっているんだが、「すっ」と決めてしまうため、難しいように見えない、ということ。)
というところが、もったいないというか、いや、もったいないことはないんだけれど、
大会としてはそういう演技は歓迎されないのかなという印象を受けました。

だからといって、そういう演技を辞める必要は微塵もないと思うのですが、
「大会で」「勝つためには」そういう演技も必要だよということかな。

今の僕がそういう演目を作ろうというモチベーションはなかったりするのですが……

逆に、優勝した亀井社長はこなれた感じもあったのですが、
どちらかというと「荒々しい」演技で、フレッシュだったように思います。
その上で完成度も高いのだから、優勝は納得ですね。

今回社会人大会は、
関東方面で舞台に立つようなジャグラーが関西でパフォーマンスを披露したということにとても意義があると思いますし、
僕自身も、関西で「竜半ボックス」をやる機会があって、それが実践できたことが良かったと思います。
僕が学生を卒業するころ、「いやだー、社会人になったら練習時間が減っちまう~ もっと学生でいたい~~」と思っていましたが、
そんなモラトリアム真っ最中の学生ジャグラーに対して、
「社会人になってもこれだけジャグリングできる俺たちがいるから!! 学生の面々は安心して社会人になるといい!!」
というメッセージもあったんじゃないでしょうか。

後は、大会後の打ち上げがやたらと楽しかったことが印象に残っています。2時間は短すぎるって!!!
来年もあったら参加したいですが、ほぼこの打ち上げを目当てに参加することになるでしょうw

なんにせよ、ジャグリングをする社会人、今日も元気です!

2014/02/13 01:17 | ryuhan | No Comments