久しぶりの投稿になってしまいました。
スタッフの皆様、ご迷惑をおかけしてすみません。
ちょっとプライベートで今年早々から自分にとってとても辛い状況になりました。
よくそういう時、自分に打ち込んでいるものがある人には、私にとっては「歌」でありますが、まわりの人は「歌があってよかったね」と言ってくれます。
でも、本当に落ちているときは、その「歌」を歌うことが逆にすごく辛い。
歌は体の疲れなどの状態も影響しますが、精神的な影響がものすごく大きいのです。
ストレスから声が出にくくなることもあります。
そんな状況の中で、シャンソニエなどでは、1ステージ2~3曲くらいで他の歌手さんとの共演なので、なんとか集中して全神経を歌にしぼって歌っていました。
でも、2/24は自分のソロライヴ。休憩入れて2時間以上。
すべて自分が引っ張らなくてはいけません。
その選曲の中には、その時の自分の心にフィットする曲がいっぱい。
正直、リハでは何度も歌えなくなりました。曲を替えようかとも思ったけど、なぜかそれはしたくなかった。
できるかどうか、いいライヴをお客様にお届けできるかどうか・・・・・自分との闘いだと思いました。
もちろんライヴはお客様に楽しんでいただくものなので、闘うのは自分の心の中だけ。
でもこれができなければ、もう歌っていく資格がないだろうとさえ思ってました。
でもライヴは成功!
無事に歌い切り、お客様からも喜んで頂けました。
苦しかった気持ちが、いい感じで歌に乗り込めた。感情に負けずにある程度の冷静さも保てた。
歌っているうちに、何か大きなものを乗り越えたような、そんな感覚が湧いてきました。
終演後、お客様からもいつも以上に気持ちや気迫が伝わってよかったと言って頂けました。
「歌に救われた」・・・・本当にまさにその通り。
こういう辛いことがあったからこそわかることがある。
こういう時でないと見えてこないとがたくさんあります。
そして何気ない日常や周りにいる人たちの温かさにあらためて気づき、感謝できる。
ライヴは、自分の歌を聴きにきてくれたお客様を裏切ってはいけないとい責任感があるから、よけいに頑張れるし、それは応援してくれるお客様に支えられているということ。
自分は歌で、聴いてくれる方にパワーをお届けしたいと思っているけど、自分自信も歌やお客様にパワーをもらっているということが改めてわかりました。
色々あるけど、やっぱり歌があるから、また前向きに歩いていることができる。
ライヴが終わったときの、大きなものを乗り越えたようなあの達成感!
あの清々しい気持ちを忘れずに、これからも歌と向き合っていきたいと思います。
読書の秋、食欲の秋、そして芸術の秋・・・・と言いますが、やっぱり秋はライヴ続きでした。
9月末からですが、9/26が奈良の飛鳥でソロライヴ、9/27が京都のゼスト御池でシャンソンのチャリティコンサート。
そして9/28が京都国際ホテルでランチコンサート。
関東に帰って、9/30は横浜関内でライヴ。
10/3がシャンソニエ 赤坂「バルバラ」。10/5は浜松シャンソンコンクールへ特別賞審査員で参加。
10/10,11が東京で2日間ソロライヴ。
10/14がシャンソニエ 銀座「蛙たち」
10/23がシャンソニエ 六本木「ピギャール」
10/24がヤクルトホールのコンサート 「るたんフェスティバル」出演。
そして10/28がシャンソニエ 新宿「QUI」
ほんとうによく歌いました~。
体と声に気を使いながら、そして調整しながら、忙しい毎日を駆け抜けてきた気がします。
今月に限らず、今年はたくさん歌ってきました。
もうあと2ケ月・・・
早いですね。
今年の自分にいい評価を上げられるかどうか、後半も気を抜かずにがんばります。
表現できる場があること、そして続けることができることに感謝の気持ちをいつも持っていたい。
毎年秋は2日間ソロライヴを東京で開催しています。
ここ数年はⅠ部に1人ミュージカルを上演していました。
今年は第4弾ということで、今回は私が原案を書き、「Love song」というタイトルで脚本を依頼。
8月中には2/3くらい書きあがり、9月からリハ開始のはずだったのですが・・・・。
なんと、いつも一緒に作品を創っている、ピアノ兼の深町エリ先生のお家の事情で1人ミュージカルに取りかかる時間が全く取れなくなってしまいました。
1人ミュージカルはエリ先生とあれこれ意見を出し合い、一緒に作っていきます。やはり1人で演じるのは工夫が色々と大変。
そしてオリジナル曲も作ってもらってます。
なのでエリ先生が時間が取れないとなると到底1人ミュージカルは無理。
今回は見送りで、来年に持ち越しということに・・・。
まさかの事態に最初はお先真っ暗でしたが、でもそこは早く頭を切り替えないと、とにかく時間がない。
まずは2日間、演奏可能なピアニストを探す。
それも誰でもいいわけじゃない。上手くて、私も好きな演奏で、しかも相性が合わないとだめ!
と思って浮かんだのが江口純子さんという、シャンソン界の若手ピアニストさんで、今とっても活躍中の方。
彼女の演奏を聴いて惚れこみ、一度も一緒にやったことないのに、今年1月の生徒さんとのジョイントライヴのときに演奏のオファーをしました。そのときに初めてご一緒したけど、ほんとうに素晴らしい感性の持ち主。
その江口さんに聞いてみたところ、な・な・なんと、たまたまその2日間空いてました。
もう、神様が味方してくれたと思いました~。まさかのまさかです。
ということでピアニストに江口純子さんをお迎えして、2日間ソロコンサートを開催します。
テーマは「LOVE」
色々な世界の愛の歌をお届けしたいと思います。
そして不安なことが多い世界の中、Ⅱ部は平和への思いを中心にお届けしたいと思います。
歌うピアニストとしても活躍中の江口純子さんの歌も聴けます。
是非聴きにいらしてください。
鈴木希彩 ライヴ’10~LOVE~」
ピアノ 江口純子
10/10(金)19:30開演
10/11(土)19:00開演
チャージ 3500円+ドリンク
場所 えとわ~る
http://salon-de-euro.com/etoile/
江口さんと一緒の演奏はいくつかyoutubeにも上がってます。
「青空に住もう」、「落葉松」、「孤独」、「愛の生命」・・・etc。
お時間あったら聴いてきてください。
明日から関西へ行って、26,27,28日と歌ってきます。
たくさんのご縁に感謝。
今年ももうあと数ヶ月。いい歌をお届けできるようがんばっていきたいです。
そして、1人ミュージカル「LOVE SONG」は来年必ず上演したいと思います!
この歌は、1961年の映画「かくも長き不在」の中で流れていた曲です。
映画の内容としては、カフェの女主人テレーズは、ゲシュタポに連れて行かれ長い間行方がわからない夫をずっと待っています。
彼女があるとき、夫そっくりの浮浪者と出会います。
彼は記憶を失っていました。
でも彼女はきっと夫に違いないと確信し、食事に誘ったり、二人でよく聴いた「3つの小さな音符」の曲をかけます。
彼は去ってしまいますが、彼女はきっと彼が戻ってくると信じて待つのです。
この映画の監督である、アンリ・コルピが作詞をし、ジョルジュ・ドルリュが曲をつけてます。
コラ・ヴォケールによって歌われました。
私は平和への意味も含めて歌うことが多いです。
矢田部道一氏による、訳詞です。
「暗闇の中に聞こえてくる あの調べは
あなたのいない寂しさから蘇るの
それは忘れかけた 3つの小さな音符
Toi あなたと呼び おまえと呼び
睦みあった
Toi 私たちが愛し合った頃のワルツ
Lalalala・・・je vous aime
思い出して Lala mon amour
優しい愛撫の あの吐息を あの言葉を
それは忘れかけた 3つの小さな音符
Toi あなたが好き おまえが好き
この調べの
Toi いつも同じ繰り返しが懐かしい
Lalalala 私をあざけるような この調べは
眠りの中にも追いかけては 悩ませるの
Lalalala・・・
暗闇の中から聞こえてくる あの調べは
あなたのいない寂しさから蘇るの・・・」
何度となく曲紹介をしてきた、バルバラ。
ユダヤ人の両親を持つフランス人シャンソン歌手であり、シンガーソングライターです。
独特の世界を持っている彼女。
どちらかといえば暗めの歌が多いです。
でもこの「リヨン駅」(LA GARE DE LYON)は比較的明るい曲。
パリの街は雨が多い。
パリの街から抜け出して、バカンスへ出かけましょう。
カプリ島やベニスへ行って、愛を語るのよ。
タクシー、お願い、リヨン駅まで急いで。
というような内容。
バカンスへ行って愛を語りたいという歌でも、すっごく明るいパ~っとした曲ではないところが、バルバラらしくて好きです。
バルバラはいつでもどこでもやっぱりバルバラ。
ニヒルな微笑みの下に、石のように堅い意思を感じてしまう。
そんな、ものすごい存在感を放っているバルバラは多くのシャンソン歌手の憧れです。
1974年にミッシェル・デルペッシュによって歌われたシャンソンです。
原題 「LA MASON EST EN RUINE」
この歌は、大洪水によって、家などすべて流され、普通に暮らしていた生活がすべて奪われてしまった人が、
愛する人たちに、「前を向いて歩いていこう」、「家を建て直し、新しく始めよう」と呼びかける内容の歌です。
曲がものすごく素敵で、日本の歌手も多く歌っています。
この歌を歌うと、2011年の東日本大震災のことがどうしても浮かんできてしまいます。
「普通に暮らしてきた私たちの家、生活。
洪水によって、それがすべて流され、何もなくなってしまった。
大事に育ててきたリンゴの木も流され、あとかたもない。
鳥の姿も見えず、水と風があるだけ。
でも、行こうよ。丘の上に。
すべて失い、とても辛いけど。
丘の上にいけばみんながいる。
きっと助けてくれる。
家も建て直して、新しくやりなおそう。」
今回はミュージカル「ミス・サイゴン」の中の歌です。
先日のソロライヴ、「私のNY」の中でも歌いました。
「ミス・サイゴン」はNYのブロードウェイでも私にものすごく影響を与えてくれた作品で、素晴らしい歌もいっぱい。
以前、「I’d give my life for you~命をあげよう~」はご紹介してあります。
他にも「American Dream」や「I still believe」など名曲もたくさんあります。
この曲も知る人ぞ知る名曲。
私もとても好きな歌です。
ベトナム戦争によって、体を売らなければ生きる道がなくなってしまった女性たち。
これは夢・・・。
悪い夢が過ぎれば、きっと素晴らしい生活が待っている。
お金もたくさん持てて、アイスクリームも好きに食べることができる。
今はじっと我慢して、時の過ぎるのを待っていよう・・。
そのような歌。
1番は娼婦のジジという女性が、2番は主役のキムが歌います。
ちなみにこの録音はオリジナルキャストで、キムは私の好きなLea salongaです。
よく色んな方に聞かれるのが、どうやって歌詞を覚えているのか・・と。
私は色々なジャンルを歌っているので、その言語によっても違いますが、でも比較的覚えはいい方だと思います。
ソロライヴのときは、レパートリーを増やすチャンスとばかり、新しい曲をたくさん入れて自分を追い込みます。
そうでもしないと、時間のあるときは逆になかなかすすまないものです。
日本語の歌詞は聴くのが一番。
何度も繰り返し聴いているうちに自然と歌詞が入ってきます。
これは楽。
芝居の台本も繰り返し読むことで、知らず知らずのうちに結構覚えているものです。
ただ、他の言語はそうはいかない。
やはり言葉や単語をちゃんと覚えていかないと頭に入りません。
でも言葉を覚えるよりも、先に曲として聴いてからのほうがやっぱり覚えやすいことも事実。
昔は英語の歌をたくさん覚え、最初はもちろん大変だったけど英語が慣れてくると英語の歌詞がすごく覚えやすくなりました。
その後、イタリア語、フランス語、たまにスペイン語や他の言語のも覚えますが、やはり意味のわからないものは覚えにくい。
もうカタカナで覚えるしかなく、あとは他の単語と組み合わせて覚えたり。
でも、大変だったけど、それも慣れで、わからない言語も少しずつ頭に入るのが早くなった気がします。
やっぱり常に何かを覚えている・・というのがいいみたい。
とにかく歌詞を覚えるのは、小さなメモに書いて、歩きながらぶつぶつ言って覚えることが多いです。
昔はダンスをメインにやっていて、振り付けを覚えるのもしょっちゅうだったので慣れて早かったけど、最近は歌を中心に動いているので、ダンスの振り付けを覚えるのが遅くなったし、忘れるのも早くなりました(笑)
まあ、いつも覚えるようにしていると脳も休む暇ななく動いてくれるのでしょうか?
老化防止になるかも・・。
みなさんもカラオケで歌っている歌など、覚えてみるのいいかも・・・です。
「鈴木希彩 ソロライヴ’9 ~私のNY」
ピアノ 深町エリ
2014年 5/27(火) 19:30開演。
チャージ 3000円+別途ドリンク
会場 ミノトール2
新宿区新宿5-11-4 龍正堂ビル B1F
03-3341-2655
ご予約は私まで。
noa_heart_soul_1song@yahoo.co.jp
以前、何度か行ったNY。
2~3週間くらい滞在し、毎日ダンスやバレエのレッスンを3レッスンくらい受けたりしていた。
スタジオからスタジオへ移動する間に、街を歩き、美術館にいき、ショッピングをし、B級グルメを食べる。
夜は毎日ミュージカルを観たり、JAZZを聴きにいったり・・。
がむしゃらに何かに向かっていっていた。
その後、歌のレッスンにも行き、片道1時間バスに揺られて、ブロンクスにある黒人の先生の家に通った。
黒人の喉の強さに圧倒され、同じ歌い方をしようとしたら喉がつぶれると思った。
日曜になるとハーレムを自分の足で歩いて、いいゴスペルが聴ける教会を探した。
教会によって全然違うのだ。
神父さんも絶叫ノロノリの迫力あるゴスペルもあれば、コーラスのような穏やかなゴスペルもある。
いいところに当たると嬉しくなってしまう。
滞在中、いいホテルには泊まる予算はないので格安のところをネットで探したりした。
さすがにドミトリーは落ち着かなくていやなので、バス&トイレがシェアのところによく泊まった。
結構やばかったことも何度か・・・。
9.11のテロ前までは日本人ダンサー御用達のお手ごろなウィークリーマンションがあったのだが、テロ後しばらくしてなくなってしまった。
NYでは素晴らしいものをたくさん観て、聴くことができた。
とくにやはりブロードウェイミュージカルはすごい。
ダンス圧巻。そしてなんといっても歌!
私が歌に対して本気になったのは、NYでのミュージカルのとある歌を聴いてからだ。
ミュージカルもJAZZもさすが本場というだけあり、本物が聴ける贅沢な時間をたくさん過ごせた。
まあ、短い期間ではあるが・・。
いい刺激をたくさん受け、がむしゃらに立ち向かってパワーをもらっても、
いつも帰るころに思うのは、マンハッタンの高いビルに囲まれた小さな自分。
自分の未熟さを痛感していた。
世界の壁は高くて、とっても遠かった・・・。
だからこそ、また来たいと思うし、また日本でがんばろうと思った。
そんな私のNYへの想いをライヴでやります。
「鈴木希彩 ソロライヴ’9 ~私のNY」
ピアノ 深町エリ
2014年 5/27(火) 19:30開演。
チャージ 3000円+別途ドリンク
会場 ミノトール2
新宿区新宿5-11-4 龍正堂ビル B1F
03-3341-2655
是非いらしてください。
ご予約は私まで。
noa_heart_soul_1song@yahoo.co.jp
もともとはロシア民謡です。
色々な歌手が歌い、日本でもシャンソン歌手も多く歌っています。
戦争で戦いに出ていった兵士たちが、故郷に戻れず異国の地で命を落としてしまう・・。
そんな兵士たちの魂は大地に眠っているのではなく、鶴となって空を飛び、私たちに何かを話しかけている。
そのような感じの歌・・・、反戦歌です。
ロシア民謡は私も好きでよく歌いますが、なんとなく暗く切ない、そして寂しい歌が多いです。
そしてど~んと重いものが根底にある、というのが私の印象です。
お国がらでしょうか・・。
この「鶴」もとても心にズシっとくる歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=D8XsOCZQeio
ちなみに日本語で歌っている一例として、私の歌のも載せておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=JtEEoXxzufs