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2014/07/26

拝啓

暑いですね。 暑くて脳が溶けそうです。 今週末は、商店街で「こども夜店」を手伝っていました。 豊橋の人は、どんだけ夜店が好きなんでしょう。 学校も夏休みに入ったからか、お陰様で大盛況でした。

学校といえば、校区(小学校区、中学校区)のお話。 校区といえば、一般的には、住んでいる場所からどの小学校/中学校に行くかを決める線引です。 しかし、豊橋ではそれ以上の意味を持っています。

1.地名である。

豊橋で生まれ育った子どもたち(通称、とよはしっ子)にとって、校区は地名です。 特に運動部や、少年野球などに所属し、試合でいろんな学校に行っていればなおさら。 具体的な町名は知らなくても、脳内にはぼやっとした校区マップが存在しています。

「この前セブン-イレブンでさー」
『どこのセブン?』
「栄(さかえ・校区名)のセブン」
『あー、あそこ』

このくらいならいいのですが、なんと豊橋市からの防災・防犯連絡も校区名で来ます。

———- 転送メッセージ ———-
From: 豊橋ほっとメール
日付: 2014年6月26日 16:01
件名: 注意喚起情報

●市内で車上ねらい(未遂を含む)が多発しました
○発生日時 平成26年6月24日(火)~25日(水)
○発生場所 牛川・豊・松山・つつじが丘・牟呂・花田校区
○発生状況 駐車車両の窓ガラスを割って、カバン等が盗まれる車上ねらいが多発しました。
※車内に荷物を置かないようにするなどの防犯対策をしましょう。

豊橋市役所 文化市民部安全生活課
0532-51-2303

———- 転送メッセージ ———-
From: 豊橋ほっとメール
日付: 2014年6月17日 8:21
件名: 【出没情報】サルにご注意ください!

本日6時50分頃
豊橋市南部・南陽・本郷・高師校区(幸小学校付近)において、サルが目撃されました。

周辺住民の方々は以下の点に十分ご注意ください。

サルに遭遇したら、騒がずに静かに離れましょう。
刺激を与えなければサルは襲ってきません。

 

校区名を地名として使うこと、もはやオフィシャル。

僕みたく豊橋で生まれ育った人にとっては馴染みがあり、町名よりも直観的にわかるからありがたい。 けれども、大人になってから豊橋に来た人、特に子どもがいない人にとっては、わかりにくいだろうなぁ。 グーグルマップとか、校区名で検索しても出てこないし・・・

あ、豊橋では、年数回くらいサルが出るみたいです。

2.コミュニティである。

これは特に小学校区の話。 驚くべきことに、”豊橋 小学校区” で画像検索する出てくる校区マップ、出処が教育関係じゃありません。 老人会と自治会。
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– 出典:豊橋市役所ホームページ
http://www.city.toyohashi.lg.jp/13558.htm

現在、豊橋には約38万の人口に対し、52の小学校区があります。 1小学校区あたりの人口が5,000~10,000人といったところ。 離島山村などの人口と比較しても、このくらいが1つのコミュニティとして成立する上限なのかとも思います。

では、小学校区単位で何が行われているかというと、すぐに思いつくのは校区の運動会。 学校の運動会でなく、大人も参加する町内対抗、校区内の運動会です。 更にその上に、校区対抗の運動会もあります。

また、豊橋では、市議会議員が校区代表のような扱いで、よく「あの人は◯◯校区の市議会議員さん」という言い方をされます。 そして、校区代表といえば、豊橋まつりを彩る『クイーン』も小学校区ごとに選出されます。

そして、僕が最も「コミュニティ」を痛感したのが、成人式。 豊橋では成人式が小学校区単位で行われます。 もちろん、会場は各小学校の体育館。 僕はこれが当たり前だったのですが、自分が二十歳になったとき、全国各地から集まる大学の同級生に聞いても、そんなの豊橋だけでした。

でも、僕はこれがすばらしいと思っています。 同じ年齢というだけで、たくさんの誰彼わからない人たちが集まるより、5年ぶりに同級生らと濃い時間を過ごせたのはよかったです。 特に僕の中学当時はまだ携帯が普及しておらず、連絡が途絶えていた友人が多かったので。 その成人式には小学校時の恩師も参加くださいます。 そして、2次会はだいたい中学校区単位でやるみたいです。 うちもそうでした。

逆に校区が違うと、道一本隔てているだけで、近所付き合いがなかったりします。

3.アイデンティティかつヒエラルキーである。

これはどちらかというと中学校区の話。 高校に入ると、急激に初対面遭遇率が上昇します。 そのとき、最も無難かつ会話の糸口になるのが「お前、何中?(なにちゅう:何中学校?)」 これは、大人になった今でも使え、中学校名を聞けば、同じ歳なら、共通の友人(相手の中学同級生&自分の高校同級生)をかなり見つけられ、一気に距離を縮められます。

そして、おそろしいことに、中学校区には暗黙のヒエラルキーが・・・ すごく、大雑把に言うと、

  • 中心市街地(豊橋駅周辺)>郊外
  • 古い土地(路面電車沿線など)>新興住宅地
  • 線路より東>西

アメリカ合衆国よろしく、歴史のある地域(米なら東海岸)は校区が小さく、周辺部や新興エリアに行くほど(米なら西海岸)は校区が広いので、とてもわかりやすいですね。
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– 出典:東愛知新聞ホームページ
http://www.higashiaichi.co.jp/kurasi/kurasi_bousai/anzen_map/anzen_mn.html

トップオブ校区は「豊橋の城」と書く、豊城(ほうじょう)中学校で異論がないでしょう。中部中学(第2のまちなか)の人を除いて。 豊城校区は、市役所に隣接し、校区内に城跡である豊橋公園を擁しています。 何より驚いたのが、学芸会を豊橋市公会堂(重要文化財)でやると・・・これを聞いたとき、「ホウジョウ、お前がナンバーワンだ」と、僕の中で、中部vs豊城戦争に幕が下りました。

ちなみに、うちの母が豊城出身で、口癖は「生まれたときから下水が通っていた」「練習試合いつも向こうから来てくれた」。 これが僕を含めた郊外っ子に対する、まちなかっ子の認識です(被害妄想)

豊城、中部に続くのが、第3のまちなかである羽田(はだ)。 ここは大部分が西側エリアですが、羽田八幡を擁しています。 豊橋三大祭である羽田祭りで、年に一度、駅前の目抜き通りである広小路を封鎖して神輿で攻め上げ、松葉公園を占領して、手筒花火を上げに来ます。

あと、周辺部にも関わらず、なぜかアイデンティティが強いのが、二川(ふたがわ)、多米(ため)、石巻(いしまき)です(多米のみ小学校区)。 二川(JR東海道線の駅がある、宿場もあった)、多米(峠がある)、石巻(山がある)のが、その拠り所かと。 ちなみにいずれも、東側諸国。

そんな西側郊外っ子の僕は、中学のときに、近くに日本一のシネコンができて「ここは、豊橋の副都心」とほくそ笑んでいました。

嗚呼中二病

敬具

11:30 | naoto | 愛校区心がある町、豊橋 はコメントを受け付けていません
2014/07/19

拝啓

豊橋祇園祭に行ってきました。 縁あって、豊橋祇園祭の打ち上げ花火を河川敷で見させてもらえることに。

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会場となる豊川には、重機が搬入され、「川舞台 台船(かわぶたい だいせん)」と呼ばれるフロートまで設置されます。 勝手な推計ですが、事業総額は1億ほどでしょうか。

豊橋祇園祭は、「氏子八ケ町」と呼ばれる8つの町内を中心に、協賛、企業スポンサーなどで、行われています。 自治体などの補助金は入っていないようです。 企業以外にも、高校の同窓会などの有志団体が出資する花火もあるのですが、その中に「メモリアル花火」と呼ばれる個人出資の花火もあります。

結婚、出産のみならず、快気祝や、追悼花火などもあるのが、趣深いです。知人夫妻が娘の結婚のためにサプライズで上げるというので、耳を澄ましてアナウンスを聞いていたら、まさかその直後に、別の高校の後輩の名前が呼ばれ、結婚を知るなど、ほんわかしております。

恥ずかしながら、ここまでがっつり祇園祭を見たのは初めてなのですが、「いいなー」と思いました。 地元を離れて、豊橋で働いている青年の元に、花火を見るために同窓生が集まったり、単身赴任で豊橋にいる父親の元に家族が集ったり、同窓会で花火を出してみんなで桟敷(さじき)で見たり。 直接、祇園祭に関わらない人でもあれだけの人がいたら「祇園祭だから」と集まったり、再会している人たちはきっと多いはず。 こういうきっかけを作り出している八ケ町の方々は本当にすばらしい存在だと思いました。

今回、半ば密着していたので、八ケ町方々の裏方ぶりがよくわかりました。 2-3ヶ月前から準備が始まり、祭りの間は準備から4日間、ほぼ徹夜状態。 本当に頭が下がります。 観客はそんなことを知らないだろうけど、八ケ町の方から打ち上げ花火直後にこんなお話が聞けたのでご紹介。


「今、打ち上げが終わって、すごくいいなーって思ったのは、花火が終わって、帰りの誘導して、みなさん「ありがとうございます」って言ってくれるの。 普通、仕事なら桟敷席に4,000円ものお金払って来てくれているので、ありがとうっていうのはこちらなのに。 なんかいいなーって思った。 来年もまたやろうって」

来年はちゃんと相手を見つけて、見に行こう。

敬具
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11:30 | naoto | メモリアル花火がある町、豊橋 はコメントを受け付けていません
2014/07/12

拝啓

今週末は祇園祭です。 豊橋にも祇園祭があるんですよ。 というか祇園祭って日本中にあるみたいです。 〇〇銀座、みたいに。

縁あって、この祇園祭を準備から密着取材に同行しています。 その中で、とある若者がインタビューで言った言葉が結構刺さりまして、それを紹介したいと思います。 「なんかねー、この非効率なのがいいんですよ。 もっと効率的にやろうと思えば、いくらでも出来ると思うんですが、あえてそれを誰もやらないっていうか」 なるほど。

改めてよく観察してみる。 幟(のぼり)だったり、櫓(やぐら)だったり、毎年同じものを組み立ててるはずなのに、「あれ、これってどうやるんだっけ」 「ほらほらそこはこうして」 「ん?こっちじゃないか」と毎年同じ試行錯誤を繰り返している。 よく見ると、一瞬一瞬で一生懸命に準備しているのは、一部の人で、それ以外の人たちは談笑にふけっており、手伝うでもなく、周りも責めるでもなく、ゆるい時間が流れている。

効率的にやるなら、組み立てのマニュアル作ればいいし、もっと言えば、準備に必要な人数だけを集めればよく、毎回毎回こんな全員が集まる必要もない。 でもやっぱそれは違うんだよなー。 たぶん、毎年繰り返されるこの会話や、談笑をする時間にはすごく意味がある。 うちの町内の祭りでも同じで、うまく言葉にしにくいけど「なんか手順ちがう気もするけど、このじいさんの言うこと聞いておこう」とか、「ああ、この人こわそーだけど、すげーいい人じゃん」とか、「え、この人、〇〇ちゃんのお父さんだったの!?」とか。

誰に聞いたかどこで見たか覚えてないけど、「祭りは、災害に備えた訓練」というのが僕の中ですごく腑に落ちている。 軽トラ持ってるとか、重機扱えるとか、大工仕事がうまいとか、力持ちとか、準備しながら誰がどういう特殊能力を持っているかを知って、そして、神輿を担ぐのは、協働で重たいものを運ぶ練習、だとか。 そのときに備えて、という意識はないのに、祭りにときに、祭りならではのぼやっとした順列ができていたりする。 たぶんこれが万一のときに役立ったりするんだろう。 本当に祭りのときでしか、町内の人たちとこんなに接する機会はないので、祭りって、大切。 遠くの親戚より、近くの他人。

あー、浴衣着たいなー。

敬具

08:44 | naoto | 無駄がある町、豊橋 はコメントを受け付けていません
2014/07/06

拝啓

今年は夜店に3回行きました。うち2回はひとりです。

さて、もうすぐ卒業して10年経ちますが、未だに「東大生」と呼ばれます。 一刻も早いアイデンティティの確立が急がれます。 僕はありがたいことに、小学校(市立)、中学校(市立)、高校(県立)、大学(国立)と、圧倒的に公教育にお世話になってきました。

豊橋を含む三河地域(愛知県の東半分、名古屋じゃない方)は、高校について圧倒的に公立指向。 実は、小学生のとき、少し名古屋の私立中学受験を考えたことがあったのですが、親から「豊橋からでも東京大学行けるのに、わざわざ名古屋まで行く必要ない」と言われたこともあります。

少しデータが古いですが、都道府県別の東大合格者数ベスト10と、公立校出身者の割合は、こんな感じ(公立出身者/東大合格者)。

*1東京都 *90 / 999 = *9%
*2神奈川 *44 / 269 = 16%
*3愛知県 143 / 201 = 71%
*4兵庫県 *28 / 191 = 15%
*5千葉県 *33 / 103 = 32%
*6埼玉県 *61 / *89 = 69%
*7広島県 *12 / *78 = 15%
*8福岡県 *38 / *75 = 51%
*9奈良県 **2 / *70 = *3%
10岡山県 *29 / *58 = 50%

愛知県71%! 圧倒的な公立力。 埼玉も69%と肉薄していますが、1都3県に集約すると16%(228/1460)。

だいたい毎年10名以上コンスタントに合格者がいる高校が、岡崎(西三河)、旭丘(名古屋)、一宮(尾張)、刈谷(西三河)、時習館(東三河)。 名古屋だと私立の東海や滝などもありますが。

なぜ、愛知県の公立高校がこれほど強いのか。 単純に人口が多い、先生ががんばっている、などもあると思います。 けれども、愛知独自の入試方式『複合選抜』を見逃してはいけません。

『複合選抜』とは、わかりやすく言うと、公立高校を2つ受けられるというもの。 僕はこれが当たり前の教育環境だったのですが、どうも全国的に公立高校は1つしか受けられず、2校受けられる地域というのはかなり特殊なようです。 2校と言っても、地域トップ校と二番手校はいっしょに受けられず、だいたい「トップと三番手」「二番手と四番手」というように、たすき掛けにでないと受けられない制度になっています。

でもなぜか、刈谷と時習館は両方受けられます。 ちょっと遠いけど。

2校受けられる最大のメリットは、生徒が冒険できるということ。 もし無理めな高校を受験してダメでも、もう一つの高校が受け皿になれるので。

もうひとつ、試験における内申点(通知表)の割合が大きいというのも冒険しやすい要因です。 僕が高校生のときは、一律に内申45点当日試験50点と約半分でした。 今は学校ごとに1/3 or 半分 or 2/3と選択できるようになっており、偏差値が高い高校ほど、当日試験の割合が大きく(内申の割合が小さく)なっています。 それでも、事前に持ち点の半分(当時)がわかっているというのは、勝負がしやすい環境であったと思います(逆に当日の一発逆転は難しくもある)

もちろん、公立高校なので授業料が安い。 当時、月1万円ほど、今はなんと無料!(公立高校無償化法に依る ※H26より高所得世帯除く)

そして、ここからは実体験なので、母校時習館(じしゅうかん)についての話ですが、塾に行かなくてもいいくらいには、高校の教育が充実しています。 田舎では、予備校も一番上のクラスは、名古屋まで行かないと存在せず、豊橋校舎には設置されていなかったので。 というよりも、予備校行く余裕がないくらいに、学校からたくさんの課題が与えられていました。 予備校も高いですからねー。

というわけで言いたいのは、愛知の公教育はとっても充実していますよ! お母さん、子育てするなら豊橋ですよっ!

ちなみに、公立高校で全国1,2を争っているおとなり岡崎高校。 あまり触れられませんが、その躍進の大きな理由は、岡崎にできた国立研究所と、トヨタ本社のご子女方々とか。 特に、国立研究所の社宅(?)がある校区では、その小学校が周りと比べて、すごく成績優秀といううわさも。

氏か育ちか。

敬具


<参考>
“平成22年度 都道府県別東大・京大合格者ランキングと公立高校占有率”
http://homepage3.nifty.com/katu-kobayashi/hiroshima/toudai_10.htm

11:30 | naoto | 安く東京大学に行ける町、豊橋 はコメントを受け付けていません
2014/06/21

拝啓

暑くなってきましたね。 みなさん、豊橋を象徴する野外イベント「夜店」には行きましたか? 夜店、行った方がいいですよ。 夜店にはきれいな女性がたくさん来ています。

夜店で、「お、きれい」と思う方、だいたいベビーカーを押しているか、近くに赤ちゃんを抱っこした男性がいます。 ときに、4人のジュニアを連れたママを見たことがありますが、それでもスタイルが良くて驚きました。

僕は普段、「まちなか」と呼ばれる駅前の中心市街地にいるのですが、ある日郊外にある自然派のカフェに行ったとき、きれいめな人たちが女子会してて驚きました。 「若い子たちはここにいたのか」と。 そして、まわりにはオムツっ子がいっぱい。

夜店でもカフェでも、豊橋にこんなきれいな人たちがいたのかと。 たぶんみんな僕より年下。 豊橋のきれいな子たちは(残念ながら)早々に結婚してて、20前半くらいで子ども生んでるみたい。 これだけ若いママや赤ちゃん見ると、豊橋ってのはやっぱ子ども産みやすい/育てやすいのかな、と。

Uターンして驚いたのは、待機児童。 あれ、文字通り、都市伝説。 豊橋からすれば、本当にテレビの中のできごと。 フェイスブックの向こう側で、最近ママになった都会の同級生たちが難儀している一方、豊橋ではみんな元気に園児をしている様子。

また先日、ママをしている同級生たちとおしゃべりする機会があったのですが、「○○ちゃんもふたりめだし、□□ちゃんは次でさんにんめ。 ホント少子化ってどこの話って思う」と驚きの発言。 試しに、小学生の子を持つ他のママにも聞いてみたところ、「うん、確かに子どものクラスでもひとりっこは数えるほど。 だいたいふたり。 三人きょうだいの方が、ひとりっこより多いと思う」と。

子どもを産んでママになると、付き合いがママ同士になり、独身コミュニティと分断されるたため、あくまで彼女たちの言葉は、既にママであることが前提である人たちの中での会話なのですが、少なくとも豊橋では、ひとりめ⇒ふたりめのハードルは、他地域より低いのかな、と感じました。

あ、逆にパートナーを見つけるのは、東京より大変だと思います。

敬具

05:52 | naoto | きれいなママが多い町、豊橋 はコメントを受け付けていません
2014/06/14

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拝啓

青梅の候、JunkStageをご覧のみなさまに於かれましては、ますますご健勝のほどと存じます。 お初お目にかかります。 私、愛知は豊橋の長坂尚登(ながさか・なおと)と申します。 愛知は豊橋の、愛知は豊橋の、愛知は豊橋の、です。 大事なことなので、3回言いました。

編集部に、自己紹介を兼ねた第1回を依頼されたのですが、もう正直、僕の名前なんかどうでもいいので、今日は「愛知・豊橋」だけ覚えて帰ってください。

縁あって、この度JunkStageにて、コラムを連載させていただくことになりました。光栄です。 錚々たる他のコラムニスト方々に埋もれないようにがんばります。

さて、豊橋とはどんなところでしょう。 名古屋に次ぐ県内2位の都市だった、そして、40年近く全国一の農業産出額だった、そんな地方都市です。

ところが、今、この記事を読んだあなたは運がいい。 この時季、豊橋には「夜店」があります。 もし僕が海外の方に豊橋を紹介するなら、こう言います。 “ヨミセ イズ ザ・トヨハシ”

夜店(屋台)は、通常お祭りや初詣を添えるものとして並びますが、豊橋では、なにもないのに夜店だけが並びます。 しかもその数200。毎年6月全ての金土日の夜。往時は6月毎日だったとか。 青梅の市(いち)が起源らしいですが、今やそんなこと市民の1%しか知りませんので気にしないでください。梅を売ってる屋台も見たことありません。

市内の小中学校ではお決まりのフレーズ「コドモダケデヨミセニイッテハイケマセン」が発動します。 当然行くので、見廻りの先生に見つかり、注意されます。 けれど先生も、プライベートで夜店デートに行くので、ときに返り討ち。 「初デートが夜店だった」「死んだおばあちゃんと手をつないで行った」「カツアゲされた」など、夜店の話になると、誰もがひとつふたつのエピソードを持っている、それが豊橋の夜店です。

公式では「豊橋まつり」が豊橋一のイベントで、夜店は2位に甘んじてるのですが、これは盛ってるんじゃないか、と僕は勘ぐっています。 2日間の豊橋まつりと、延べ十数日ある夜店。 これは表立って夜店を1位にできないメンツと大人の事情が・・・ゲフンゲフン。 そのくらい、こんなにたくさんの人(しかも若い人)が豊橋のどこにいたのか、というくらいごった返します。 豊橋で人混みが味わえるのは、夜店だけ!

東京の会議室で偉そうにヤンキー論を語っているやつらに言いたい。 豊橋にフィールドワークへ来い。 豊橋じゅうの元ヤンキー、現ヤンキー、そして、未来のヤンキーが一同に会する、それが豊橋の「夜店」です。 ヨミセ イズ ザ・トヨハシ。

敬具

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09:24 | naoto | 自己紹介 はコメントを受け付けていません

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