« | Home | »

2014/06/14

ipp

拝啓

青梅の候、JunkStageをご覧のみなさまに於かれましては、ますますご健勝のほどと存じます。 お初お目にかかります。 私、愛知は豊橋の長坂尚登(ながさか・なおと)と申します。 愛知は豊橋の、愛知は豊橋の、愛知は豊橋の、です。 大事なことなので、3回言いました。

編集部に、自己紹介を兼ねた第1回を依頼されたのですが、もう正直、僕の名前なんかどうでもいいので、今日は「愛知・豊橋」だけ覚えて帰ってください。

縁あって、この度JunkStageにて、コラムを連載させていただくことになりました。光栄です。 錚々たる他のコラムニスト方々に埋もれないようにがんばります。

さて、豊橋とはどんなところでしょう。 名古屋に次ぐ県内2位の都市だった、そして、40年近く全国一の農業産出額だった、そんな地方都市です。

ところが、今、この記事を読んだあなたは運がいい。 この時季、豊橋には「夜店」があります。 もし僕が海外の方に豊橋を紹介するなら、こう言います。 “ヨミセ イズ ザ・トヨハシ”

夜店(屋台)は、通常お祭りや初詣を添えるものとして並びますが、豊橋では、なにもないのに夜店だけが並びます。 しかもその数200。毎年6月全ての金土日の夜。往時は6月毎日だったとか。 青梅の市(いち)が起源らしいですが、今やそんなこと市民の1%しか知りませんので気にしないでください。梅を売ってる屋台も見たことありません。

市内の小中学校ではお決まりのフレーズ「コドモダケデヨミセニイッテハイケマセン」が発動します。 当然行くので、見廻りの先生に見つかり、注意されます。 けれど先生も、プライベートで夜店デートに行くので、ときに返り討ち。 「初デートが夜店だった」「死んだおばあちゃんと手をつないで行った」「カツアゲされた」など、夜店の話になると、誰もがひとつふたつのエピソードを持っている、それが豊橋の夜店です。

公式では「豊橋まつり」が豊橋一のイベントで、夜店は2位に甘んじてるのですが、これは盛ってるんじゃないか、と僕は勘ぐっています。 2日間の豊橋まつりと、延べ十数日ある夜店。 これは表立って夜店を1位にできないメンツと大人の事情が・・・ゲフンゲフン。 そのくらい、こんなにたくさんの人(しかも若い人)が豊橋のどこにいたのか、というくらいごった返します。 豊橋で人混みが味わえるのは、夜店だけ!

東京の会議室で偉そうにヤンキー論を語っているやつらに言いたい。 豊橋にフィールドワークへ来い。 豊橋じゅうの元ヤンキー、現ヤンキー、そして、未来のヤンキーが一同に会する、それが豊橋の「夜店」です。 ヨミセ イズ ザ・トヨハシ。

敬具

ipp

2014/06/14 09:24 | naoto | No Comments