学校の掃除の時間などに、
ほうきを手のひらなんかでバランスして遊んだことはありませんか。
これも立派な「バランス技」の一つ。難しくないので、できる人も多いでしょう。
あごの上(鼻の下)でのバランスもあまり難しくはありません。
一本の長い棒をそこに乗っけて、落とさないようにバランスを取る。
バランス感覚のいい人なら、足の甲でもバランスを取ることができるかもしれません。
ただ、これは片足で立たないとならないので、体がふらつくとバランスも崩れやすくなってしまいます。
なんだよ、こんなものは簡単だよ。
という方。
それでは、左右の手のひら両手の上でバランスを取ってみてください。
どうですか?できますか?
実はこれ、かなり難しい筈です。
一度に二つ以上のバランスというのは難しいんです。訓練すればできないことも無いでしょうけれど、
ジャグリング歴10年以上の僕でもこれはできないです。
バランスというのは、常に前後左右、どちらに傾いているかを目で見て、それを脳に送り、脳から腕に指示を出す、ということを
絶え間なくやり続けなくてはいけません。
当然、それを二本でやろうと思ったら、傾きを両方とも見なくてはならないし、脳から両方の腕に同時に指示を出すことどできるのでしょうか。
バランスをしながら、一瞬でも気を他のことに回すということだけでも相当難しいのです。
一方、ジャグリング、主に投げる系のジャグリングは、空中にあるボールやクラブの動きが一瞬でも見えれば、
容易にそのボールやクラブの落下点を予想することができます。
空中にある道具は放物線を描いて下に落ちてくるはずで、空中にある道具の軌道を変えることはできないのです。
(風が強い日は別ですが……)
それゆえ、バランス芸が継続的に脳から指示を出さなくてはならないのに対し、
ジャグリングは(数が多くなると指示を送る間隔こそ狭くなれど)、断続的に動きを意識すればいいだけの話になります。
この意識する瞬間というのは、慣れてくると本当に刹那で、ジャグラーに言わせるときっと
「意識をしていることすら意識していない」のではないかと思います。
バランスも、先ほど「一瞬でも気を他のことに回すということだけでも相当難しい」と言いましたが、
逆に言うと、「一瞬だけ他のことに気を回し、すぐバランスに意識を戻す」ということは鍛えることでできるようになると思います。
その「一瞬」をジャグリングの動きに割り当てるとあら不思議、
バランスをしながらジャグリングができてしまうのですね。
最近僕は、あごの上でクラブをバランスしながら、3つのクラブをジャグリングするという技に挑戦中です。
まだ人前で出来るレベルのものではないのですが、
最近ようやっとこの「一瞬だけ他のことに気をまわして、すぐバランスに意識を戻す」ということがわかってきたような気がします。
前置きが長かったんですが、
とにかく、バランスをしながらジャグリングするって難しいんですよ!!
難しいんです!!
それを!!
こんな簡単にやられてしまったら!!
もう、どうしたらいいかわからないじゃないですか!!!!
なんなんでしょうねぇ、この部屋は重力が正常に働いているんでしょうか?
しかも、普通のジャグリングもえぐいくらい上手いです……
先ほどまで小難しく「脳がどうのこうの」「意識がどうのこうの」と言っていたことがアホらしくなってきます。
シガーボックスには角を保護するためのテープがあります。
黒い場合もありますが、たいていの場合白い色でして、まんま「ホワイトテープ」と呼ばれることが多いものです。
このホワイトテープを巻くのは、角を保護するため、という目的と、
多少角がつぶれていたりしても、白いラインの内側で綺麗な直線的に見えるという、錯覚を生みだす視覚的目的があります。
たかがテープと言えど、これなしの演技は僕はあり得ません。
もう一つの視覚的錯覚と言えば、多少シガーボックスが色あせて汚れても、
ホワイトテープさえ貼り替えれば新品同様に見えるという効果もあります。
さて、
今日日中、学生に交じって体育館で練習をさせてもらっていたのですが、
ふと、ホワイトテープにひびが入っていることに気づきました。
僕の使っているシガーボックスは、このタイプを愛用し始めてから6~7年くらいと思いますが、
最も広い面を正面とした時に、左右を向いている面(要するに挟む面。滑り止めの貼ってある面)がプラスチック、それ以外の面が木製のシガーボックスです。
通常木製のシガーボックスよりも頑丈で、プラスチック製のシガーボックスよりも歪まない、
それぞれのいいとこどりのシガーボックスなのですが、
使い続けると、プラスチックと木の接着の部分が、内側の木ごと削れてしまい、その兆候としてホワイトテープにひびが入るのです。
こんな感じ。縦に黒い線がぴっと走っているのがわかりますでしょうか。
このひび割れは、おそらくこのシガーボックス特有の現象でしょう。
これを放置して、さらに酷くなると、
こんな感じ。こうなると木の面からプラスチックの板が外れてしまい、再起不能になってしまいます。
ここまで酷いものではなかったのですが、
「もうひびが入ったのかよ……ちょっと早すぎないか……?」と思いました。
大会などに向けて全力で箱練習をやっていたのならともかく、前に比べると練習している時間も少なかったし、
何よりも、ここ最近はシガーボックスよりもクラブに力を入れていたので、
「ひび割れ」が起こるとは思っていませんでした。
ただ、Junk Stageの過去の記事を探ってみると、この時に買ったシガーボックスですから、約1年半ですから、思ったより時間がたっていました。
これをこのまま放置しておくと、さらにひび割れが酷くなり、最悪再起不能になってしまうので、
家に帰ってホワイトテープを貼り直します。
こうすると、少し寿命が延びます。
その時、ふと、
「買いたてのシガーボックスは完璧な形をしていない」
と思いつきました。
当然ですが、買いたてほやほやのシガーボックスは、プラスチックの面と木の面が綺麗に接着されていて隙間がありません。
しかし、この状態のシガーボックスは、「固い」んです。
滑り止めがついているとはいえ、衝撃を吸収できる個所はありませんから、当然挟んだ時のダメージは一番接着箇所にかかるんです。
この時、当然「固い」ものはかなり反発もするわけで、箱の上に箱を乗せるようなバランス技も難しくなるし、挟み込む技も、固くない状態のものに比べると成功する範囲が狭いのではないでしょうか。
そして、角にダメージが累積し、結果的に木がボロボロになって、「ひび割れ」を起こすわけですね。
ただ、実はこの「ボロボロ」になった状態の時こそ、シガーボックスはやりやすい状態になっているのではないかと思ったわけです。
ボロボロになった結果、少し隙間ができますから、挟んだ時の衝撃が、その隙間に吸収されている、ということが
起こっているのではないでしょうか。
すると、「固い」時よりもバランス技では衝撃を吸収しやすくなって「弾む」ことがなくなりますし、挟み込みも、多少ずれてもショックを吸収して成功しやすくなっているのではないかと。
「ボロボロ」は度を超すと壊れてしまいますけれどね。
そうすると、新たなる可能性が見えてきます。
つまり、プラスチックの面と、木の面を接着するその箇所に、衝撃を吸収するような
何かしらの素材を埋め込むわけです。
柔らかすぎると箱が歪んでしまいますし、硬すぎると衝撃の吸収という目的を果たさない。
素材探しが難しそうですが、これが実現できるのであれば、
最初から「固く」なく、しかも、耐久度の高いシガーボックスができるのではないでしょうか。
この手に道具自作の力があれば早速トライしていたところでしょうが、
残念ながらその技術も時間もありません(^^;
なので、ここに書き記しておいて、どこぞのジャグリングメーカーさんの目に留まることを
待つことにしたいと思います(笑)
サンプルのテストなどは行いますので是非ともご一報を(笑)
さて、僕の「ひび割れ」を起こしたシガーボックスですが、
「寿命が近づいた」と思うのではなく、「扱いやすくなった」と前向きに考えて、
今後も大切に使っていきたいと思います。
以前の記事で、JJF男性部門1位と2位、チーム部門の1位を紹介しましたが、ついに、JJF2012の女性部門のチャンピオンの動画が掲載されました。
藤村保志花さんのシガーボックスのパフォーマンスです。
まず、彼女の上手いところは、舞台の使い方ですね。
JJFチャンピオンシップの舞台は一人で演じるにはとても広い舞台なんです。特に、シガーボックスという道具は、道具の性質上、一ヶ所で演じ続けることが多い道具です。しかし、左右に動きまわり、ちゃんと舞台の広さを有効に使っていますね。
もう一つ、途中で箱が4つに増え、その後3つに減らしますが、使い終わった箱を舞台袖に滑らせ、観客の意識から消しています。こういう細かいところにも意識が行きとどいていていいですね。
大技の目印として「シガーボックスの色を変える」ということをしており、わかりやすいタイミングで拍手をもらっているところも(構成の作り方的な意味で)上手いなあと思います。決めた時の「どやー!!!」というポージングも素晴らしいですね。
音楽が変わった後(3:00~)の4つの箱の大技ラッシュのインパクトも大きいですね。ちなみに、3:14~の、4箱を使った長時間続く技は「ダイアモンドループ」という技で、もともとは僕がベースを作った技なんですが(←とちょっと姑息にアピールしておきます)、僕はここまで続きません(笑)
そして、やはり、最後の技でしょう。
何回もの挑戦は、ここまで失敗が少なかったからこそ許されるチャレンジで、最後にちゃんと成功するということは本当に偉大です。
男性ジャグラーにも消して見劣りのしない素晴らしい演技でした。改めて優勝おめでとうございます。
例えばですけれど、
あなたが色々な料理を食べ比べて、それに順位をつけるグルメ審査員的な立場になったとします。
出てくる料理出てくる料理、全部美味しいのですが、それに順位をつけなくてはならない。
好みもあるだろうし、最後の方になってくると、前の方の料理の感動がどんなもんだったか忘れちゃいます。
ジャグリングやパフォーミングアートにおける順位の付け方というのは、これに似て、
公平に順位をつけるというのはとても難しいものです。
審査員的に言うと、入賞者の順位、入賞とボーダー辺りというのはかなり神経質になるところではありますが、
下~真ん中くらいの順位というのは凄くつけづらいところです。
特に、ルールの審査基準がえらい抽象的だと本当に困ります。
世の中には「正規分布」という言葉がありまして、(当たり前と言えば当たり前なのですが)審査の対象となるものの優劣は中央に集まりやすいです。
ぶっちゃけて言うと、あんまりここら辺の順位になった時は気にしないで、「大体この辺だった」と思うにとどめておいてほしい……
JJF(ジャパン・ジャグリング・フェスティバル)のチャンピオンシップなんかでは、入賞者の順位しか発表されません。
「1位」、「2位」、「3位」、「それ以外」というと、ちょっと寂しくて、順位が付けられるところまではつけてあげてもいいんじゃないかなぁと思う反面、そうなってくると、ぼやぼやとなりがちになるきらいがあるに決まっていますから、これくらいいさぎの良い方がいいのかもしれません。
逆に、審査を受ける側の立場になったとしたら、やはり、狙っていくのは「ずば抜けていること」。
あるいは、そこまでの技量が無いのであるとすれば、「記憶に残ること」を目標として欲しいと思います。
日本人の「勝利観」というのに、 Won by Ippon ということがあると聞きます。
これは、「判定勝ち」「優勢勝ち」などで勝つのではなく、「一本勝ち」という、
誰の目から見ても明らかな勝ち方をせよ、と。
先ほどの「順位がつけられるところまでつけてあげたら……」という考え方とちょっと矛盾したように見えると思いますが、
これはあくまで審査員側としての立場からしたもの。
審査を受ける側になった場合は、「ダントツで一位」を目指したいものです。
「ロービングパフォーマンス」または「ウォーキングアクト」と言われる
パフォーマンスのジャンルがあります。
伝統的な日本の大道芸でいうとちんどんやさんがそう。
固定のところでパフォーマンスをせず、
「そこら辺を回遊しながら、イベントに来ているお客様を楽しませる」
パフォーマンス。
その場にあるものをとっさに利用したり、
お客様のリアクションによってパフォーマンスも変わるので、
その人についていくだけでも楽しかったりします。
大道芸ワールドカップin静岡でも、最近はウォーキングアクト部門なんていうのもできたので、
そこら辺を歩いているだけでそんなパフォーマーと遭遇することができます。
かなりのアドリブ力(りょく)が必要そうに思えますが、
アドリブ力と同様に大事なのが経験。
前にも書いたことがあるかもしれないのですが、
「赤ちゃんを抱えている人に出会ったら」「犬を連れている人と出会ったら」
「泣き出す子供がいたら」「交通整理をしている人に出会ったら」
などの「よくあるシチュエーション」には、あらかじめ「こうしよう」とネタを決めておく、
といった、「経験に基づくネタの準備」も同様に必要になるものと思っています。
ウォーキングアクトでないパフォーマー(定点パフォーマンスをするパフォーマー)の場合、
楽屋←→パフォーマンスをする場所 まで移動する……時は特に何にも苦労をすることはないと思うのですが、ヒョウガ君の場合はそうはいかないのです。
ウォーキングアクトのパフォーマー程ではないのですが、
子供は寄ってくるわ、犬には吠えられるわ、赤ちゃんは泣きだすわで、実は楽屋を出たところからもうパフォーマンスが始まっているんですよね。
そんなこんなで、一度真剣にウォーキングアクト・ロービングパフォーマンスに向き合ってみたいなぁと思います。
とりあえず、手始めに、先日豊橋で行われたイベントで、楽屋(テント)からパフォーマンス場所に移動する(また、その帰り)をビデオで撮影してみて、編集してみました。
こうやって見返してみるとやっぱり改善する点がたくさん見えてきますねぇ。
前回の大道芸ワールドカップの記事が、ちょっと中途半端に終わってしまっていたのですが、
ヒョウガ君とポテさんとのコラボショー。凄く上手く行ったと思います。
「大道芸」の作り方は
4~6分程度で作られた小さなひとまとまりを何個か組み合わせて作っている人が多い……と思います。
(勿論、人によっては全然違う作り方の人もいるでしょうけれど。)
つまり、コラボで30分、ということになった場合、
もっとも単純なコラボショーの作り方は、
ヒョウガ君とポテさんが5分ずつのショーを交互に3回ずつやれば
コラボショーとして成り立ってしまうわけです。
しかし、それは果たして「コラボ」と呼べるのかどうかというと疑問ではあります。
やっぱり、コラボというからには、二人が演技をして、
「絡み」がないと、「コラボ」とはちょっと呼べないですよね。
そのため、ポテさんは、(あんまりガツガツのジャグリングをやる人ではないのですが)
この日のために、シガーボックスの練習をしてくれました。
勿論、できた技はそこまで難しいものではないですが、ばっちりヒョウガ君&ポテさんの
ジャグリングショーとして完成していたと思います。
さて、初日、きっとこの日は方々で芸人さん同士だったり、
芸人さんとファンの方の飲み会が開催されていたと思うのですが、
残念なことに誰からも誘われなかったので(^^; 大人しく実家に帰ります。
二日目。
この日もまた駿府公園の沈床園でした。
平日だったのですが、前の日より大分人の出が多かったかな。
昼間の早い時間帯にパフォーマンス時間が割り当てられたこともあり、
ちびっこたちもたくさん来ていましたね。
前日はとても風が強く、ヒョウガ君は羽をたたんでの演技でしたが、
この日は風もそんな強くなく、ちゃんとした演技をすることができたと思います。
この日は客席にジャグリング界のドンがいたり、学生時代の友人が見に来てくれたりと、
嬉しい客層でした。(……ヒョウガ君は初顔合わせだった筈ですが緊張していたらしい)
パフォーマンス自体はまあまあの出来だったんじゃないでしょうか。
この日、チームヒョウガ君に「投げ銭で紙で出来た【お宝】をもらえた時にどうするか」というノウハウが蓄積されました(笑)
夜はオフ部門パフォーマーの呑み会に。
寒かった所為で、体調を崩すパフォーマーが何人も出たため、ちょっと人数の少ない呑み会となってしまいちょっと残念でした。
でも、呑み会よりパフォーマンスの方が大事だもんねぇ……。
三日目。
この日は同じポイントのパフォーマーが
セクシーDAVINCIさん、斉藤エイスケさんという、
かなりイロモノの組み合わせ(笑)
セクシーさんにも、斉藤さんにもそれぞれ熱烈なファンがいるのですが、
その人たちが残ってくれてヒョウガ君のパフォーマンスを見たり、
あるいは、ヒョウガ君のパフォーマンスを見に来てくれた人が、そのままセクシーさんや斉藤さんのパフォーマンスを見てくれて、ヒョウガ君のtwitterのタイムラインにも、
「セクシーさんまじセクシー」「斉藤さんすげぇ!!」というつぶやきも見られ、
まさにフェスティバルの「相乗効果」の恩恵を受けた感じがした一日でした。
こうやって、大道芸は大きくなっていくんだろうなぁって思った一日。
この日は、普段と違う形式でナイトパフォーマンスもやりました。
ナイトパフォーマンスは、勿論レーシック手術を受けたバージョンのヒョウガ君で。
やっぱり、こういう時に引き出しが少ないと辛い……
かなりいつもより短くなってしまい、ちょっと見ている人に申し訳なかったかもしれません。
(とはいえ、「ナイトパフォーマンスはけっこうスケジュールがキリキリだから、早く切り上げる分にはありがたがられるかも……」とフォローの言葉はいただきましたが:笑)
この日は、チームヒョウガ君で一足早い打ち上げを。
四日目。
この日は、ファイナルステージなどがあるため、スケジュールはけっこうキツキツになっています。
この日パフォーマンスをやった「ペガサート」という場所は客席の場所が狭く、お客さんがどうしても少なくなりがち。また、お客さんも、席を立ってしまうと次のパフォーマンスまでに席を取られてしまうのであまり席を動きたくないのか、若干投げ銭のためにわざわざ前に出て来てくれる方が少なかったように思えます。
こういう時に、「マジックハンド」みたいなものを使って投げ銭を回収するとか、
ちょっと粋な(?)ことができるようになるとまた違うんだろうなぁ。
Junkライター仲間の山根さんも見に来ていただいてありがとうございます。
昨年のような、「終わっちゃったなぁ」という、感慨深い気持ちは無くなりました。
ただ、昨年と同じく、「来年もまたここでパフォーマンスできるといいな」
という思いに再びなりましたので、
また精進して、よりよいパフォーマンスをできるようにしたいと思います。
最後になりましたが、大道芸ワールドカップの期間中のヒョウガ君の写真など、とても募集中です。
是非ともヒョウガ君の写真を送ってほしいです。
twitterで回ってきた写真ですがお気に入りの一枚。
青い空に黄色いドラゴンは映えるなぁ。
前回の大道芸ワールドカップの記事が、ちょっと中途半端に終わってしまっていたのですが、
ヒョウガ君とポテさんとのコラボショー。凄く上手く行ったと思います。
「大道芸」の作り方は
4~6分程度で作られた小さなひとまとまりを何個か組み合わせて作っている人が多い……と思います。
(勿論、人によっては全然違う作り方の人もいるでしょうけれど。)
つまり、コラボで30分、ということになった場合、
もっとも単純なコラボショーの作り方は、
ヒョウガ君とポテさんが5分ずつのショーを交互に3回ずつやれば
コラボショーとして成り立ってしまうわけです。
しかし、それは果たして「コラボ」と呼べるのかどうかというと疑問ではあります。
やっぱり、コラボというからには、二人が演技をして、
「絡み」がないと、「コラボ」とはちょっと呼べないですよね。
そのため、ポテさんは、(あんまりガツガツのジャグリングをやる人ではないのですが)
この日のために、シガーボックスの練習をしてくれました。
勿論、できた技はそこまで難しいものではないですが、ばっちりヒョウガ君&ポテさんの
ジャグリングショーとして完成していたと思います。
さて、初日、きっとこの日は方々で芸人さん同士だったり、
芸人さんとファンの方の飲み会が開催されていたと思うのですが、
残念なことに誰からも誘われなかったので(^^; 大人しく実家に帰ります。
二日目。
この日もまた駿府公園の沈床園でした。
平日だったのですが、前の日より大分人の出が多かったかな。
昼間の早い時間帯にパフォーマンス時間が割り当てられたこともあり、
ちびっこたちもたくさん来ていましたね。
前日はとても風が強く、ヒョウガ君は羽をたたんでの演技でしたが、
この日は風もそんな強くなく、ちゃんとした演技をすることができたと思います。
この日は客席にジャグリング界のドンがいたり、学生時代の友人が見に来てくれたりと、
嬉しい客層でした。(……ヒョウガ君は初顔合わせだった筈ですが緊張していたらしい)
パフォーマンス自体はまあまあの出来だったんじゃないでしょうか。
この日、チームヒョウガ君に「投げ銭で紙で出来た【お宝】をもらえた時にどうするか」というノウハウが蓄積されました(笑)
夜はオフ部門パフォーマーの呑み会に。
寒かった所為で、体調を崩すパフォーマーが何人も出たため、ちょっと人数の少ない呑み会となってしまいちょっと残念でした。
でも、呑み会よりパフォーマンスの方が大事だもんねぇ……。
三日目。
この日は同じポイントのパフォーマーが
セクシーDAVINCIさん、斉藤エイスケさんという、
かなりイロモノの組み合わせ(笑)
セクシーさんにも、斉藤さんにもそれぞれ熱烈なファンがいるのですが、
その人たちが残ってくれてヒョウガ君のパフォーマンスを見たり、
あるいは、ヒョウガ君のパフォーマンスを見に来てくれた人が、そのままセクシーさんや斉藤さんのパフォーマンスを見てくれて、ヒョウガ君のtwitterのタイムラインにも、
「セクシーさんまじセクシー」「斉藤さんすげぇ!!」というつぶやきも見られ、
まさにフェスティバルの「相乗効果」の恩恵を受けた感じがした一日でした。
こうやって、大道芸は大きくなっていくんだろうなぁって思った一日。
この日は、普段と違う形式でナイトパフォーマンスもやりました。
ナイトパフォーマンスは、勿論レーシック手術を受けたバージョンのヒョウガ君で。
やっぱり、こういう時に引き出しが少ないと辛い……
かなりいつもより短くなってしまい、ちょっと見ている人に申し訳なかったかもしれません。
(とはいえ、「ナイトパフォーマンスはけっこうスケジュールがキリキリだから、早く切り上げる分にはありがたがられるかも……」とフォローの言葉はいただきましたが:笑)
この日は、チームヒョウガ君で一足早い打ち上げを。
四日目。
この日は、ファイナルステージなどがあるため、スケジュールはけっこうキツキツになっています。
この日パフォーマンスをやった「ペガサート」という場所は客席の場所が狭く、お客さんがどうしても少なくなりがち。また、お客さんも、席を立ってしまうと次のパフォーマンスまでに席を取られてしまうのであまり席を動きたくないのか、若干投げ銭のためにわざわざ前に出て来てくれる方が少なかったように思えます。
こういう時に、「マジックハンド」みたいなものを使って投げ銭を回収するとか、
ちょっと粋な(?)ことができるようになるとまた違うんだろうなぁ。
Junkライター仲間の山根さんも見に来ていただいてありがとうございます。
昨年のような、「終わっちゃったなぁ」という、感慨深い気持ちは無くなりました。
ただ、昨年と同じく、「来年もまたここでパフォーマンスできるといいな」
という思いに再びなりましたので、
また精進して、よりよいパフォーマンスをできるようにしたいと思います。
最後になりましたが、大道芸ワールドカップの期間中のヒョウガ君の写真など、とても募集中です。
是非ともヒョウガ君の写真を送ってほしいです。
twitterで回ってきた写真ですがお気に入りの一枚。
青い空に黄色いドラゴンは映えるなぁ。
すみません、大道芸W杯の日記の続きを書くつもりでしたが、
予定を変更しまして、今日は雑記を一つ書きたいと思います。
「ナンバーズ」という言葉は、世間一般的には宝くじのことと思われそうですが、
ジャグリングの世界では、「多くの数を扱うこと」を意味します。
トスジャグリング(投げるジャグリング)だけではなく、
シガーボックスやディアボロでも「ナンバーズ」と言えば多くの道具を扱うことですが、
今回記事に取り上げる「ナンバーズ」の難しさというのは、主にトスジャグリングに特化した話です。
「ナンバーズ」と呼ばれるのは、
ボールやリングなら7つ以上、クラブなら6つ以上といったところでしょうか。
(最近ボールやリングは7をナンバーズに含まなくなってきたような気もしますが……)
ボールでいうと、このブログでも時々紹介してきましたが、この分野ではAlex Barronが独走しています。
11ballを25キャッチ。
もしかすると、僕の知らない人が彼より凄い記録を持っているかもしれませんし、
世界屈指のジャグラーが本気を出したら彼の記録を破ることがあるかもしれませんが、
少なくとも現時点では彼に並ぶナンバーズのビデオは見たことがありません。
因みに、わき道にそれますが、
ジャグリングが長く続いたかどうかのカウント方法は、投げた数ではなく取った数で数え、●●キャッチという風に表現します。
時間で計測することもありますが、ナンバーズではキャッチの数で数えるのが一般的です。
では、何故「ナンバーズ」は難しいのでしょうか。
「そんなもん扱う道具の数が多いからに決まってるじゃん」とお思いの方が多いと思いますが、
実は、軌道は単純で複雑な動きをしているわけではありません。
5ボールが2~3分程度続くようになった人ならば、意外と7ボールは20キャッチ前後くらいならばいくのではないでしょうか。
このボールがメインでは無い僕ですら、7ボール76キャッチという自己ベストを持っています。
(大学の時に出した記録……7年~8年前の記録か……)
ジャグリングのイベントなどで、7ボールを投げ続けている光景はまったく珍しいものではありません。
しかし、8個以上のボールを、傍目で見ていて「あ、続いているな」というくらい
ジャグリングし続けられる人はほとんどいないのです。
それはどうしてなのでしょうか。
■投げる力
当然、投げる物体(ボール・クラブ・リング)が増えれば増えるほど、高さが必要になります。
高さが必要になるということは、当然力が要ります。
体感でですが、ボールが1つ増えると、だいたいボールの高さは1.5~2倍くらいになります。
当然、その分だけ投げる力が必要になります。
これがまだ5つや6つならまだ大丈夫なのですが、それ以上になってくると、筋力も必要になってきます。
また、長い時間ボールを保持することでボールにより強い力を伝えることができますが、
当然ボールが増えれば増えるほど手の中の保持時間は短くなりがちになります。
■ボールの大きさ
投げた物体の高さは「放物線」を描いて手元に戻ってきます。
放物線というのは、軌道の頂点付近でゆるいカーブを描くものです。
ということは、同じ間隔でボールを投げるんだとすれば、頂点付近に物体が密集する形になります。
すると、一つ一つは小さいボールの大きさが障害になってくるものなのです。
僕たちジャグラーも、一つのボールを投げておいて、それに向かって別のボールを投げて当てることというのはけっこう難しいのですが、
多くのボールが舞っている最中に空中でボールが衝突するなんていうことはしょっちゅうあるものなのです(笑)
逆に、小さくなってしまうと、今度はボールをコントロールしにくくなってしまいます。
■物体の持ち方
力はトレーニングすればいいし、物体の大きさは、理想の軌道を通っていれば当たることはないので、ここは練習次第で何とかなるとしても、おそらく一番障害になるのが物体の持ち方なのです。
例えば、ボールを投げるには、当然「一つずつ」投げなくてはなりません。
ということは、投げようとしているボール以外は全部手に持っていないといけないのです。
4つ以上は人によって違うと思うのですが、僕はこうやって持ちます。3つのボールを持った後に、親指の付け根の上にボールを乗せるという感じですね。
4つ目のボールは指で触れていません。完全にスタートのためだけにある持ち方です。
7つのボールをジャグリングするには、どちらか片手に必ず4個を持たないといけないですから、
僕のボールは大分大きいので、これ以上は無理なような気がします。
5つの場合は、4つのボールをわしづかみにした上に一つ乗せる、という感じになると思います。
一応、ジャグリングのギネス記録的なもののルールでは、道具を乗せられるような
ホルダーや台を準備して良いことになっていますが、
そういう台に乗っているボールなどを手にとって投げること自体が難しい筈です。
指で押さえていないものを、正確なコントロールで上に投げあげることが難しいのです。
むしろ、スタートさえ上手くコントロールできれば、けっこう長く続くものなのですが。
総合して言うと、
・物体を投げるのに十分な力があること
・物体は「質点」のように、衝突しないものであること
・全ての物体を掴める手のひらであること
……が満たせれば、きっとけっこう多くの数のボールやら何やらでナンバーズできるんじゃないかなぁ(笑)
まあ、これらの障害あってこそのナンバーズでもあるわけですけれどね。
最近忙しくなって来まして、更新頻度が少なくなってしまっています。
今までは記事のストックもあったのですが、今はストックが無い状態です。
まあ、忙しいことはいいことだとは思うんですが(^^;
ヒョウガ君のパフォーマンスだけでいっぱいいっぱいだった去年と違い、
今年はアシスタントを二人に増やしたことと、去年の感触がわかっていたことの2点において、
精神的にとても余裕がありました。
(逆に、悪い意味で「慣れて」しまったのかもしれません。)
今回の記事は、なかなか見ることのできない、大道芸のイベントの裏舞台を
日記形式でお伝えできればと思っております。
集合時間は9:00。……と思いきや実は9:30でした。
集合時間を早めに設定してしまったので、早めに集まっていただいたMCのももちゃんにはご迷惑をおかけしました。
今回は「チームヒョウガ君」ということで、
アシスタントをお願いした皆様にはヒョウガ君Tシャツが一枚ずつ支給されます(笑)
こういうイベントごとが行われる場合、音響の組みなおしなどが大変なため、
同じポイントで行われるパフォーマー同士の中で、一番よい音響が選択して使われます。
今回は、他のポイントではあったのですが、斉藤エイスケさんの音響を貸していただきました。
(斉藤さんには全日通してお世話になりっぱなしでした。)
この日MCをお願いしたももちゃんは、関西でゆるキャラの司会者もやっているお姉さん。
素晴らしいMCパフォーマンスでした。客寄せの9割くらいはももちゃんのおかげだったかも(笑)
逆にMCが素晴らしすぎたので、ヒョウガ君のパフォーマンスがしょぼく見えなかったか心配です。
アドリブが利くMCさんがいる場合は、別のパフォーマンスを考えたいですねぇ……これは次回以降の課題かなぁ。
平日だけあって、1回目のパフォーマンスはとても人通りが少ない中だったのですが、
まあまあよくできたのではないかと思います。
さて、2回目は、すっかり日が沈んだ後のパフォーマンスでした。
控え室から出るときに、ヒョウガ君が「暗くてぜんぜん見えない」「やばいよ、これ。」とぼやいていたのが聞こえていたのですが、
まあ、会場に行けば、二台の照明(工事現場とかにおいてある、大きなぼんぼりみたいなやつです)があるから大丈夫だろうと
たかをくくっていました。
……が、その照明の効果はいまいち、さらに、公園の遠くに見える屋台の光が遠近感を完全に奪い、
ものすごく失敗の多い回でした。
これはお客様にも申し訳なかったのですが、同時にすごく危機感を感じました。
この後、別のオフパフォーマー、POTEさんとのコラボパフォーマンスもありましたし、
3日目には、ナイトパフォーマンスも予定されています。
楽屋に戻った後、早速相談です。
竜「そうだ、ヒョウガ、レーシック手術をするんだ」
ヒ「なるほど!! それはいい考え!!」
竜「どうだ、ヒョウガ。」
ヒ「すごい!! 見えるよ!! 見える!!!」
というわけで、ヒョウガ君にレーシック手術を受けさせ、POTEさんとのコラボショーのために再出撃です。
こういうコラボパフォーマンスという奴は、電話で簡単に打ち合わせを行って、
当日事前に一回通す、って感じなもんだと思うのですが(笑)
ポテさん(コラボでは「ポテ」さん名義)とのパフォーマンスは、事前に3回合宿を行いまして、
しっかりと練習しておきました(笑)
お陰さまで、コラボパフォーマンス名物であるぐだぐだな展開にはならず、
ばっちりパフォーマンスができたと思っております(笑)
続きます。
2012年の大道芸ワールドカップin静岡に、
「ジャグリングドラゴン ヒョウガ」が参加をしてきました!!
僕は(あくまで)ヒョウガ君の付き添い(二回言いますが付き添い。)として
参加だったわけですが、今年もとてもいい経験をさせていただいたと思っております。
まずはお礼から。
大会運営スタッフの皆様、及びボランティアスタッフの皆様。
本当に皆さんあってこその大道芸ワールドカップin静岡だと思っております。
特に、ボランティアスタッフの皆様の、熱心な活動には本当に頭が上がりません。
去年と比べ、オフ部門のスタッフさんは2倍以上に増強されました。
オフ部門は7~8ポイントくらいあったと思うのですが、
去年はそれを4~5人で回しており、本当に大変そうだなぁと思っていたのですが、
今年は平日は1ポイントあたり1人、土日は1ポイントあたり2人つけるくらい人数が増強され、
負担も軽減されていたのではないかと思います。
去年は本当に、お休みしている時間も無さそうでしたからね……
お客様の皆様。
まだ、ヒョウガ君は未熟な点が多々あり、
お見苦しい点もあったのではないかと思うのですが、少しの間だけでも楽しんでいただけたら幸いです。
本当に、寒かったり、暑かったり、こみあってたりしたなか、見に来ていただきまして本当にありがとうございます。
共演者の皆様。
楽屋でも大変良くしていただきまして本当にありがとうございます。
僕は、他のプロの方と違い、あまりこういう場に来ることが無いものですから、皆様と接する機会はありませんので、
こういう場で楽しくお話させていただけると本当にうれしいです。
もしも、他の現場でお会いすることができるようでしたら、是非ともよろしくお願いいたします。
「チームヒョウガ君」の皆様。
去年は1日につき1人だったアシスタントを、2倍に増強いたしまして、
「チームヒョウガ君」として、何人もの人に手伝ってもらいました。
じゃぐなぎのメンバーだったり、他の地区で活躍しているプロのパフォーマーだったりしたわけですが、
チームの皆様にもいい経験になっていたら、嬉しいですがいかがでしょうか。
正直、去年は、初参加で、パフォーマーにも顔見知りの人はほとんどいないし、
(というか、けっこう顔見知りの人はいたんですが、こういうフェスティバルでは
とてもあわただしくて楽屋とかで話している時間等ほぼ皆無。)
アシスタントも1日につき1人お願いしていたのですが、
ほとんど孤独に過ごしていたので、本当に心細かったんです。
でも、今年はアシスタントを引き受けてくれた方が多かったおかげで、僕の心のゆとりも凄くあったと思っております。
だから、本当に引き受けてくれた皆さんに感謝したいです。
夜も遅くなってしまったうえ、実は明日もヒョウガ君の出番があるので、
今日は唯一まともに見ることのできたオン部門(といっても過去ワールド部門に出られていた方ですが)の方のパフォーマンスを見て思ったこと。
唯一まともに見ることができたパフォーマーは「アンドレイ&ナターリア」という二人組の方でした。
演技の内容については敢えてここでは触れないのですが、
過去見た時よりも、確実に腕前が上がっているのですよ。
(なんか、こう書くと凄く上から目線のような気がしてしまうのですが、見てそうわかるレベルで腕前が上がっているんです。)
そもそも、このお二人は、過去静岡のワールドカップに出場され、しかも、けっこうな好成績を収めた方々です。
にもかかわらず、慢心せず、さらに腕前を磨いてあらたなるパフォーマンスを見につけているっていうのが
ああ、凄いことだなぁと思いましたね。
世界トップクラスのアーティストですら、そうやって腕前を磨くわけですよ。
当たり前と言えば当たり前なんです。そういうことができる人々がトップアーティストたる所以なのだろうから。
いつもパフォーマンスのない日はゴロゴロとしているドラゴン……には何を言っても無駄でしょうけれど(察してください)
普通のサラリーマンとしての顔を持っている僕は、なかなか常にパフォーマンスのことを考えていることは難しいところです。
トップアーティストに追い付こうなどとはおこがましく思いますが、せめて時間のある時は、しっかりと技術を磨いておきたいと思います。
今日のおまけは楽屋でお疲れ気味のヒョウガ君。
撮影してくれたのは、同じくオフパフォーマー仲間である斉藤エイスケさん。