すっかり秋。。。な毎日ですが
このコラムを読んで下さる皆様には
是非、数週間前の夏を思い出して読んでいただきたい!!
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さあ、夏と言えばヒマワリ!!
以前、『ひまわりの憂鬱』というコラムを書いたのですが
8月の暑さ真っ盛りの昼下がり、ひまわり生産者の押川花卉園さんにお邪魔してきました。
フェイスブックという便利なものが日本に上陸して
早、どのぐらい?
私たちもその恩恵にあずかり、FB(フェイスブック)を通じてお知り合いになった方と
お仕事で関わりあいになるという
。。。いやいや、時代ですね~
押川花卉園さんは私たちがお世話になっている花市場のすぐ近くで
ストックや小菊、アスターなどのお花を生産されていて
夏はひまわりをたくさん出荷されています
夏といっても、5月~11月までなので、ほぼ半年以上ですね。
そんな長い時期ヒマワリってあるんですね~びっくりです。
先日、ひまわりを中心としたご注文を立て続けに頂いたこともあり
ひまわりを直接仕入れさせていただくと同時に
初めて畑にお邪魔してきました
その前に、押川さんがイベントに初出店された際に
押川さん作のお花をメインにアレンジを作らせていただいたこともあり
面識はあったのですが
忙しい時期に(しかも子連れで)お伺いしちゃって
申し訳ないなあと思いながら
押川さんご夫婦のふんわりとしたやさしい雰囲気に安心し
ずうずうしくいろいろなハウスを見学させていただきました
ケイトウ
アスター
トルコギキョウ
やっぱり当たり前のことですが
1つずつ大切に大切に手をかけられていて
お花がとってもいきいきしています
丁度最盛期は過ぎたということでしたが
それでも本当にきれいなお花が咲いていました
私たち花屋はどうしても、お花を見る時に
それをアレンジや花束、いけこみなどに使いやすいかどうか、
見栄えはどうか、どういう組み合わせに使えるか
など違う目線で見てしまうのですが
一般の方がこの風景を見たらきっと感激しますよね~
そして、いよいよヒマワリ畑
きたー
やっぱり他のお花と違ってのっぽさんなので
ちょっと踏み入れると見えなくなっちゃいます
いる?
いたーー
・・・ってすみません(^^;
そしてひまわりさんはやっぱり太陽の方に向かって
のびのびと成長し、ぱかっと咲いています
この風景は何とも言えずきれいで
元気いっぱいな子供たち(背は高いけど)がいっぱいいるようで
本当に嬉しくなっちゃうんですよね
ひまわりには真ん中の芯がはっきりあるタイプと
ないタイプがあります
芯があるタイプは子供が好きな感じの典型的なひまわりで
私もこちらの方が好きです
芯がないタイプはよく『ゴッホ』とか『モネ』とか
画家シリーズと言われる名前がつけられていて
夫が好きなため店にも仕入れられることが多いです
今回は芯のあるタイプの『サンリッチパイン』(黄色)
『サンリッチマンゴー』(オレンジに近い)を仕入れさせていただき
お持ち帰りさせていただきました
お忙しく、暑い中
快く見学させていただいたり、ご説明いただいたりして
本当に感謝しております♪
押川花卉園さん、本当にありがとうございました。
ふと見ると、発芽させたばかりのひまわりの赤ちゃんが・・・
この子たちは今年中に大きく育ち
いろいろなお花屋さんの店頭に並ぶのですね♪
我が店でもお待ちしております
それでは押川さんのところのヒマワリを使った作品の一部を・・・
ちなみに、花束は60本
アレンジは40本のひまわりを使ってあります
他にもいけこみ
プチアレンジなど・・・
生産者さんから直に分けていただいたお花は
本当にハリっとしていて
お花も生き生き、それを使わせていただく花屋もうきうき♪
今度は冬にストック畑を見学させていただきたいと思っております。
よろしくお願いいたします
・・・・・・・・・・・
実はもう1カ月も前に書きあげていたこのコラム
数週間前のイベントにも押川さんのひまわりを持って行く予定だったので
その作品も載せるつもりで待機中でした
しかし、残念ながら悪天候でイベントが延期になってしまい
押川さんのひまわりは
日々の販売、作成業務に次々と消費されて
あっという間に完売してしまいました
ということですっかり停滞してしまった更新を
ようやく今日再開することにしました
10月もあと1週間強
ですが、この間にあと2回コラムを更新する予定です
極端すぎてすみません
お付き合いよろしくお願いいたします
書きかけのコラムが一向に完成しないまま
9月が終わろうとしている事に気が付き
こりゃまずい!
と
とりあえず 筆をとってみます
(と書くとなんだかかっこいい)
花屋はすっかり秋です
市場に出てくるお花も秋を感じさせるものが多くなり
自然と仕入れるお花も落ち着いた色合いのものになってきます
そこで 今日は
先ほど仕入れたばかりのお花たちを一挙大公開~手抜きスペシャル!!
プレクトランサスのモナラベンダー
普段切花でも大活躍の トルコギキョウ
秋の花の代名詞 コスモス
紫の実が可愛い ムラサキシキブ
買う予定じゃなかったのに衝動買いした プチダリア ハミング・ブロンズ・グラフィティ
先日から気になっていてとうとう仕入れてしまった 段菊
越冬する力強いガーデニングガールズ カルーナ
お花がなんともかわいい ガーデンアスター
シュウメイギク
金平糖のようなお花にメロメロです ミニバラ ほほえみ
クランベリー
等々
イベント出店などもありまして
あまり普段仕入れてこないものもあるので
今は店の中が華やいでいます
花屋のように・・・
花屋だけど・・・
ちなみに前回書いたラッピングコラムに登場したピンポンマムちゃんの売れ残りは
晴れて切り花として利用され
ちっちゃなアレンジになりました
こちらも秋仕様です
とまあ、今回はスペシャル手抜きコラムだったわけですが
次回こそ書きかけのちょっと時期外れのモノを完成させておきますので
お楽しみに♪
エコブーム
それに乗せて、過剰な包装に抵抗を持たれる方も増えてきましたが
それでもやっぱりラッピングは大事
ラッピングセンスのあるお店は人気がありますね
特に若い方は 商品(うちの店で言うとお花ですね)と同じぐらい
ラッピングのおしゃれ度合いを重要視されます
・・・・・・・・・・・・・・
じゃじゃんっ と仕入れた可愛い菊
菊と言ってもまあるい形がとってもキュートな
ピンポン菊
私は、この形の菊を見ると
常に心ときめきます
もともと切花のピンポン菊を扱うことが多いのですが
敬老の日が近くなり
出荷も増えてきたので
今回は鉢を仕入れてみました
プラスチック鉢そのままで飾っておりましたが
コラムネタに!!なんなら店のブログやfacebookにも、
さらにこれをして並べておけば、きっと売れるし!
という一石二鳥、三鳥、四鳥ほどの下心を持って
今回はラッピング講座をお送りします
と言っても
ちまたで開催されるラッピング教室のような
手間をかけておしゃれなものを作ることはできないので
今ある店のラッピング用紙とその時のひらめきとで
タイプ別ラッピングを六種類してみましたので
ご紹介しちゃいます
ラッピングの大切さと
それによってどれほどイメージが変わるのか
ご注目ください
まずは
■かわいいバージョン
お花が菊なのでそこまで愛らしさは出ませんが
子供さんを中心にかわいいイメージでお作りするときは
こんな感じですね
チェック柄は王道です
■ナチュラルバージョン
写真ではわかりにくいですが
クラフト紙を用いています
ここに英字新聞のような模様が入るとまたいい感じになるのですが
在庫がなかった。。。
リボンもラフィアという紙ひもです
■派手派手バージョン
赤、黄色、金、ショッキングピンクなど
わかりやすく明るいラッピング
こういう時代は過ぎたかな~と思われるかもしれませんが
ご年配の方になればなるほどこういう色合いを好まれます
リボンも目立つ色!!
■エレガンスバージョン
優しい色合いでふんわり仕上げます
このパターンはお祝いもお供えもお見舞も使えます
■シックバージョン
若い方に人気のあるシックな色合い
形もコンパクトでこんな形の花束(ブーケ風)が人気がありますね
本当は私もこのタイプが好きなのですが
実際は、贈りものとしてはあまり選ばれません 正直なところ
■豪華バージョン
光沢のある和紙を使ってあります
これだけで高級感がワンランクアップです
もちろんリボンもちょっぴり豪華に・・・
この菊の鉢にはとても似合いますね
・・・・・・・・・・・・・・・・・
本当は同じ色の花を使って比べる方が
それぞれラッピングの効果がわかるのでしょうが
何せ六種類の菊が店にありましたので・・・
すみません
そのまま店売り用に飾りました ♪ へへ ♪
でもどうですか?
これが一つずつ本当は同じお値段なんですよ?
ラッピングをすると
一気に高価に
そしてギフトとしてのイメージが沸きますよね?
本当なら店にあるすべてのお花に
ラッピングをかけて並べればいいのでしょうが
水やりが大変になることと
お客様から
“これがこっちのラッピングならいいのに。。。”と
なる可能性が高いので
普段はなかなかできないで終わってしまいます
ですから今回は
コラムネタになり、店売り用にラッピングもできて
ラッキーな気分♪
これだけタイプの違うラッピングを同時にすることがないので
眺めて、ひとり、にやけてます
お盆も終わり すこーし落ち着きを取り戻し
取り戻しすぎて、逆に、日常に戻れずにおりますゆえ
コラムの更新が変則的なことも(さぼりがちなことも)お許くださいますよう
お願い申しあげる次第でございます
さてさて 少し旬を逃してしまった話題になりますが
今日は『お墓守』について書いてみたいと思います
実はうちのお店は鹿児島でも大きな『共同墓地』に
近いところに位置します
近くの高台から眺めるとこんな感じ
ね、すごいでしょう
そしてこの墓地沿いには昔ながらのお花屋さんも数軒ありまして
お墓に来られるお客様で生計を立てられています(と思います)
鹿児島は全国でも有数の『お墓を大切にする』県民性でして
毎日お墓に通われる方も多いのですが
高齢になられて気持はあるけどお墓になかなか来られない方や
お墓はこちらにあってもご自身は遠くに住んでいらっしゃる方などが
代わりにお花を供えてもらう“代行お墓参り”をするのが
『お墓守』というお仕事です
お墓守は新しいお花をお供えするだけではなく
お墓の周りの清掃、水替えはもちろん
周りの雑草や植え込みの整頓などもします
多いのが年間契約、定期契約で
1回あたりいくら、月に何回、お花はどのぐらい
などの決めごとを元にお花屋さんなどのお墓守屋さんと契約します
お花屋さんが多いのですが、最近は専用の業者さんもいらっしゃいます
そしてうちのお店ですが
ありがたいことにお墓守の仕事もいただいております
社長である夫がこの仕事を一手に引き受けます
意外に力仕事や体力勝負になるので
暑いとき、寒いときはなかなか大変です
でも、夫はお墓守の仕事が好きなのです
お客様はお墓、ご先祖様を大切に思ってのことなので
本当にいい方ばかりということで
気持よく働けるということ
それと『お墓参り』をすればみなさん
何とも言えないすがすがしさを感じられると思いますが
他のお家のお墓だとしても
そのすがすがしさを毎回感じることができるから
・・・だそうです
夫のお墓守姿はさすがプロフェッショナル
掃除の仕方や手速さはいつも感心します
ということで、前置きが長かったのですが
昨日の日曜日
店は休みですがお墓守がありましたので
3代目の修業(笑)を兼ねて一緒に行ってきました
パパ・・・じゃなかった社長
お墓守の7つ道具を抱えて
颯爽と歩いていきます
お休みの日なので じゃっかん、浮かれた格好をしているのはお許しを・・・
3代目
のろのろ きょろきょろ
“あっついよ~”
早く来なさーい!
ちゃんとお手伝いしないとかき氷買ってあげないよ~
“は~い・・・”
若干やる気のない3代目ですが
本人は将来はウルトラマンダイナになるそうなので
もともと花屋の修業をさせられる必要はないと思っているので
仕方なくデザートで釣ることにしました
目的のお墓についたら
さっそく
古くなったお花を抜いて掃除開始
バケツにいっぱいお水を汲みます
花瓶は7つ道具の1つできれいに磨き
新しいお水をいっぱい汲みます
そうこうしている間にほうきでお墓周りのごみや
落ち葉を掃きだします
もし植生の手入れが必要な時は手を入れます
ごみは最後にまとめます
すでに店で入れるだけに組んできた
新しいお花を花瓶に入れてお供えします
墓石、湯呑そのほか
小さな小物もスポンジ、必要に応じて洗剤を使って
きれいに洗い流します
ごみ、ほこり、灰(鹿児島はこれが難敵)、垢、
カビ、コケ、たまーに毛虫など
なくなるまで擦ります→流します
お水をかけます
こっちにもかけます
(お前、なんだか一人だけラクそうだな・・・)
最後に拝ませていただきます
なむなむ・・・
(かき氷はイチゴ味がいいです)
これでお墓守を完了させていただきました
ご先祖様が喜んでくださっているような気がしませんか?
・・・・・・・・・
もちろん今回も、最後に夫が全部仕上げしましたので
ご心配なさらないよう(笑
ちなみに他の地域ではどうなのかわかりませんが
鹿児島ではお盆の時期のお墓には
“パンパス”というススキのようなお花が並びます
1つのお墓に2本ずつ
どのお墓にもほとんど入るので
たくさんお墓が並んでいるところを通ると壮観です!!
今回、となりのお墓しか写せませんでしたが
となり、その向こう、その向こう
ずっとパンパスが入っているのがわかりますか?
矢印のがそうです
来年のお盆にはきっと撮影してきます!!
ということで、3代目の修業も無事終了し
汗だくになりながら
お墓を後にいたしました
みなさんもぜひお墓参りに行ってくださいね
お花屋さんの仕事って本当に幅広いんですよね~
ということを以前のコラムに書いたことがあります
思いもかけないお仕事をいただいて
いろいろ試行錯誤しながら完成させた時には
本当に嬉しくなっちゃいます
そんなお仕事の一つに
こういうことがあります
これ、何でしょうか?
ラッピング用紙、セロファン、リボン、シール・・・
そして
お花の苗がありますね
普通はお花の苗ってお家で花壇やプランターに植えるものですが
実はこれはこうなるのです
一つずつラッピングをかけます
その数およそ150個
これをプレゼントされるんだな~ということは
みなさん、想像がつくと思いますが
実はプレゼントされる前にもう一働きしてもらいます
ここも私たちのお仕事です
なんと会場にディスプレイされるのです
子供さん対象のイベントが毎年開催されるのですが
以前はお菓子をお持ち帰りされていたそうです
数年前にお花はどうか、ということになり
うちに声をかけて下さりました
子供さん的には・・・花より団子?じゃないのかしら(^^;
そこはわかりませんが
長く楽しんでもらえる、育てる楽しさを知る
それもとてもいいことですし
何よりもその時の会場がこのお花のおかげで華やかになります
本当にこまごま、こまごましたお仕事ですが
並べ終わって振り返ってステージを眺めて見た時の充実感は
たまりません
ちなみに毎年同じような時期に開催されるので
お花も同じようなものになってしまうのがちょっぴり残念なのでした
でもでも、やっぱり楽しいお仕事
ご想像どおり、薄利ですが・・・(笑
先日実家に帰省する際(鹿児島→静岡です)
初めて、大阪経由にしてみました
理由は一つ
とても安い料金の航空会社が就航したから
そして、都会に行くときはできるだけ
いろいろなお花屋さんを見学することにしています
実際には大阪の土地勘がない私たちは
一番行きたいお店にたどり着けず
新幹線の時間もあって途中で挫折
子供連れでしたので仕方ない・・・
それでもおしゃれなお花屋さんを何件か発見
・ショッピングビルの中にあった
ガーデニング雑貨が中心のお店(みどりの雑貨屋さん)
一緒に写りこんでいるワラシは気になさらないでください・・・
“シャビー”な雑貨がいっぱい
(ちなみにシャビーという言葉は
実はよく知らないけど、一度使ってみたかったの 笑)
雑貨とグリーンはナチュラルテイストが大好きな方には
欠かすことのできないアイテムですね
・地下道にあったお花屋さん(花次郎さん)
POPもちゃんとついているし、お客さんが手に取りやすい!
たくさんの商品があったり人がごった返している中でも
きれいに整頓されていて感心しました
・またたまたま通りがかったお花屋さんがかわいくて
見入っていたら店員さんに声をかけられました
鹿児島で花屋をやっているので
つい見ちゃいました~てへへ
と素直に伝えて、ずうずうしく写真も撮らせていただきました
いまだに方向性の定まらないうちの店と違い(笑
それぞれの個性が出ていて
お花屋さん見学は本当に面白い
都会のお花屋さんは駐車場や水まわりなど
不便も多いのでしょうが、
それでもお店を素敵に作り上げているので
その努力を考えると頭が下がる思いです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして静岡でも行ってきました
なんと花市場に!!
“するが花卉卸売市場”さんです
お電話で見学したい旨を伝えると
快くOKをいただきましたので
実家の母も連れて(いや、連れて行ってもらって、か)
行ってきました
新しくてとてもきれいな市場
とても親切な従業員の方が声をかけて下さり
休憩場所まで案内して下さいました
私たちが伺ったのが午後から始まる鉢モノの競でしたので
鉢モノが少ない今の時期には
そこまで目新しいものには出会えなかったけど
競りを初めて見た母が
食い入るように見ていて
初めて競りに参加した当時の自分たちを思い出しました
ただ静岡も鹿児島も
流通しているものは同じなんだな~ということで
鹿児島に出てきているお花も自信を持って勧められることを再確認
また掲示物にこんなものを発見
(勝手に載せちゃってごめんなさい)
鹿児島市の切り花の消費率全国1位!!
おめでとう~鹿児島市!!
ということで、うちの店も
もうちょっと潤ってもよさそうなのですが・・・
もっと頑張れということですね
がんばります
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あとはこれを実務にどう生かすか・・・
なのですが
まだ生かし方が思いつかないので
とりあえずコラムネタになってもらいました
夏の花といえば。。。やっぱりひまわり!
ひまわりが花束やアレンジメントに1輪入るだけで
パカッと明るく、元気なイメージになります
ひまわりが大好きな人はとても多く
私も自分の結婚式ではリクエストして ひまわりをメインのお花に使ってもらった一人です
さあ、そのひまわりですが
私たちが扱うときにとても緊張する瞬間があります
実は新しく仕入れてきた状態で 梱包を解いたときに
すでに花びらが取れてしまうことがあるのです
八重咲きのものは1枚2枚取れたところで気になりませんが
一重咲きのものは数枚取れただけでとても目立ち 見た目が良くないので
仕方なく使うのをあきらめることも多々あります
残念ながら20本ほど仕入れれば、1,2本はやっぱり花びらが落ちてしまうことが多いです
そんな時、どうするか・・・ だって枯れているわけではないのに
ひまわりもこのまま使われず捨てられたらかわいそうですよね
そこでうちでは いっそのこと、とぜーんぶの花びらを落としてしまい
丸坊主になった茶色い芯の部分だけにしてあげます
それをアレンジに使ったりもします これが意外にシックなお花としていい味を出してくれます
ただ受け取った方が ひまわりとして受け取ると
え?枯れたの入れてあるの~?っと思われても困るので
花材名を書くときは『サンフラワー』とオシャレに英語に直して・・・
あれ?ちょっと卑怯??(笑
でも意外と長く楽しめるし いいと思うんだけどな
そしてひまわりだと伝えないと、それがひまわりだとは分からない方も 結構多いんですよ
ちなみに『菊』も同じです
同じというのは表記の問題で 『菊』というとイコール仏様のお花という
イメージがついてしまっているので (これは本当に残念なことですね)
アレンジやいけ込みに使うときには 『マム』という表現にしています
これだけでなんだかモダンなお花のイメージですね
『小菊』ではなく『スプレーマム』
ね?
(厳密に言うと、小菊とスプレーマムは種類が違うのですが・・・)
呼び方が変わるだけで お花の持つ印象が全く変わるので 便利でもあり 面白いですよね
そういう小技も利かせながら
花屋さんはがんばっております
昨日 夫と息子と3人で休日を満喫しておりました
途中、息子のお昼寝タイムになり車ですやすや・・・
運転手の夫まで眠くなったということで
私が代わりに運転をすることに
しばらくして 隣で寝ている夫が突然
『かふん!』と大声で言いました
へ?と見ると
自分の声にびっくりして夫も目を覚ましまて
『なんか言った?』ときょとんっっ
もうお腹が痛くなるほど笑いました
『かふん』とはもちろん『花粉』のことです
これは一種の職業病からくる寝言ですね
・・・・・・・・・・・・・・・
どのお花にも花粉はありますが
特にゆりについている花粉には気を使います
ゆりの中でも オリエンタルリリーの花粉は油断大敵
開き始めの花についている花粉はまだ大丈夫ですが
咲いて何日か経つと受粉用意万端な花粉がいっぱいつきます
ここまで放っておくと取り除くのも大変
手でつまむと手にはオレンジ色が付き
水で洗ってもなかなか落ちません
手ならまだいいですが
衣服に付いたら本当にブルーになります
私たち花屋の服につくのはまだいいとして
お客様、特に舞台に立たれている方のお衣裳などに着いたら
大変なことになります
ですから余計に気を使いますし
花粉は必ず取ってから使うようにしています
また白いゆりの場合、花びらに花粉がついてしまうととても目立つ
なんとかせねばと手でこすっても取れない
試行錯誤を重ねてこれが一番!という方法は
セロハンテープで“ぺたぺた”して取り除く!
地道にぺたぺたするとそのうち消えて行くんですね~
この方法を編み出した母たちはすごい!
(他のお花屋さんの方法を聴いてみたいものです)
また、全く気がつかないうちに顔についているということも多々あります
それを知らずに手でふいて
その手で目をこすってしまう・・・なんてことも
・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなこんなで花屋にとってユリの花粉除去は
欠かすことのできない仕事の一つになります
そこで頭に出てきた夫の寝言・・・
その経緯がわかっていただけたと思います
本人は全く覚えていないそうですが
夢の中でも花粉除去をしている熱心さと
今日のコラムネタを提供してくれた夫に
感謝です
うちの店は一般的な小さなお花屋さん
家族経営のよくあるタイプのお花屋さん
ということは自己紹介でも書きました
小さなお花屋さんと言うと
お花を並べて かわいいアレンジも並べて
鉢や苗やいろいろ置いて
いらっしゃいませ~とお客様を迎え入れる
そういうイメージがありませんか?
まあ、間違ってないです
ただ、最近、店の棚卸をしてみようと思ったのですが
(商品の棚卸ではなく、うちの店では
どういうお仕事をしていて、どういうところに力を入れて
どういうことはできないというリストみたいなもの)
書きあげてみて眺めてみて
なかなかな内容でしたので紹介してみます
1、店頭での切花販売
仏花から洋花まで
2、花鉢
かわいいサイズのものからコチョウランのようなビッグサイズまで
3、苗
花苗、苗木、
4、観葉植物
小さな多肉植物やグリーン、大きな寄せ植え、尺鉢サイズの大型のものまで
5、花束
卒業式などで使われる1本花束、ブーケ風、豪華バージョン(バラ100本など)
6、アレンジ
プチアレンジ、ボックスアレンジ、デラックスアレンジ・・・
用途もお祝い、お供え、お見舞 など幅広く
7、生花スタンド
お祝い用、お葬儀用など
8、いけこみ
入・卒業式などの壇上の花、ホテルやお店の花など
9、会場装花
ウエディング(メインテーブル、ゲストテーブル、メインキャンドル、
ケーキ周り、受付、ウェルカムアーチ)
そのほか各種パーティなど
10、ブーケ、他ウエディング小物など
ウエディングブーケ、カクテルブーケ、ブートニア、トスブーケ
和装ブーケ、ヘッドドレス、花かんむり、フラワーシャワー
ナイフ・トーチフラワー、ウェルカムボード
11、フラワーアレンジ教室
定期的なレッスン、学校で父兄の方を対象にした家庭学級など
12、教室用の切花の提供
教える方が別にいらっしゃる場合のお花の準備など
13、プリザーブドフラワー
アレンジ、ブーケなど
14、リースなどの番外編
クリスマスリース、卒業式のコサージュなど
15、植込み、植え替え
プランターや花壇への植込み、植え替え作業など
16、資材、雑貨販売
土、はさみなどの資材販売やガーデン雑貨販売など
17、卸販売
花屋さんやそのほかお店向けの卸業
18、イベント出店
イベントなどの出張出店
19、お墓守
お墓掃除、献花代行サービス
ざっと思いつくだけでもこれだけ
そして、ラッピング、配達、カード作り・・・
あとは事務仕事、ブログなどの宣伝活動、集金
もちろん水替え、お花の整頓、切り戻し、店の片付け、ゴミ処理
スタンドや活け込みなどは花器の回収作業
お葬儀などでは出棺の時間に合わせて
参列者にお持ち帰り頂くお花の束作りをしなければなりません
ああ、肝心な仕入れを忘れてた(笑
仕入れは週に4日あります
・・・
・・・
・・・というようなことを家族3人でやっています
うちの店でやっていないことと言えば
・お葬儀場の祭壇作り
・資格を取るための教室
・花宅配ネットワークの加盟
ぐらいかも
なのでしょっちゅう店を閉めるはめになり
お客さんに『この前来たら閉まってたよ~』と言われることもしばしば
もっと絞り込めばいいのに。。って思うでしょ?
でも、意外とどの部門も平均してご注文をいただいているので
切ることはできません
どんな仕事でも受けてみる!
というのが、創始者の母の考えでもあって
お陰様でなんとかかんとか15年以上続いてきたのかもしれません
若干の得意不得意、好き嫌いはあるとしても
3人ともすべての作業をします
大手になればなるほど部門が分かれるので
専門職になったりしますが
小さなお花屋さんはそういうことは一切ありません
だから一年中飽きずに
仕事ができるんでしょうね
ちなみに、これだけのことを手掛ければ
ものすごく繁盛してるんじゃない?と思うでしょ?
でも、3人でやっていけているぐらいだし
こうやってコラム書いてる時間があるぐらいなので
繁盛してるよ~っ とはとても言えません(^^;
人を雇う余裕が全くありません。。。
そして意外とお客さんはどれかを特化して使っていただいくことが多いので
他の仕事内容を知らなかったりします
もっと宣伝しなきゃ
・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみにうちは決して特殊ではありません
一般的な小さなお花屋さんは
みなさん こんな感じだと思いますよ~
全国のお花屋さん!
ともに頑張りましょうね!!
今年の父の日も
夫の父には焼酎をプレゼントしました
実家の父には 白クマのかき氷をプレゼントしました
いつもいつも悩んで
結局同じようなものになります
母の日と違って
意外と難しい父の日のプレゼント
そこでお願いです
全国のお父さん
ぜひ来年の父の日前には
『なんだか最近、お父さんは花に興味が出てきたんだよ』とか
『サボテンとかおしゃれで意外とかわいいんだね』とか
『家に観葉植物とかあると涼しげでいいかもね』とか
家族の前でつぶやいてみて下さい
お花とか植物とかプレゼントされる癒し系お父さんが
今の時代、意外といけてるんですよ
なに?お父さん
お花好きだったの??
じゃあさ、今度の父の日は
私と一緒にお花屋さんに行って
お父さんの好きな植物選びに行こうよ~♪♪
ってね
きっとね
なるからね